謹賀新年
12月31日、東京は暖かかった。
大晦日(おおみそか)特番、見切り品漁りへ、久々に出かけた。
閉店間際、哀愁の口笛とともにやってくる、半額のジョー、復活である。うふふ。
あるスーパーでびっくり、惣菜売り場、なんちゅう人出(ひとで)だ! テレビは紅白歌合戦の最中だろうに!
野菜売り場に黒山の人だかりが。店員さん1人を取り囲んでいる。ははあ、いままさに半額シールを貼ってるのか? 行ってみた。
何に貼ってるのか、背伸びして見る私の前へ、小柄な高齢女性がするすると割り込んできた。シール貼付(ちょうふ)の品を素早く掴んで去った。お見事!
惣菜売り場は、ほとんど2割引きか3割引きのシールばっか。
だが! 半額シールの惣菜がぎっしりのカゴをカートに2つ載せたお客が何人もいた。
私は遅かったのだ、きーっ。
そして思った。国の衰退、国民の貧困化とは、もしやこういうことか、と。
はい、そんなわけでですね、謹賀深淵もとい謹賀新年。
謹賀の深淵を覗き込むとき、深淵もまたあなたを覗き込んでいる、ニーチェ、なんつって。
んなことを言いたがる私は現在70歳。今年は71歳だ。高齢者ど真ん中と言って過言ではあるまい。
高齢者としての自覚や健康談議はさておき、四柱推命で一白水星の私は今年、大きく開花するという。
おお、四柱推命、当たっとぅばい。私は今年、大きく開花する予定なのである。そこへ向け、12月から着々と歩を進めている。
ま、これから数日は月刊誌の原稿2本にかかる。
2本とも、間違いなく私にしか書けないディープなネタだ。なーんて、私は幸運だと思う。ありがたいことです。今年もよろしくご指導ください。
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