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2025年1月の15件の記事

2025年1月30日 (木)

酒気帯びのはずが酒酔いに!

 29日(水)、東京地裁で「道路交通法違反」を4件傍聴した。

 

 以前だと、3件は首都高での超過80キロ以上、1件は無免許、まあそんなことが多かった。
 ところが最近、様子が違ってきてる。

 29日のは、酒酔い2件、無免許1件、首都高での超過70キロ台(=罰金事件!)だった。

 

 酒酔いのうち1件は、だいぶんに珍しい事件だった。

 10秒直立も10m歩行もでき、検査値は0.4mg、現場警察官は酒気帯びと評価。
 ところが! 途中で嘔吐したこと、信号待ちで居眠りして先行車に追突したことなどから、酒酔いと認定。
 懲役10月、執行猶予3年。

 判決のみの傍聴なんで、詳しいことは分からない。
 でも、そんなこともあるんだあ、と。

 他の3件も、見所があった。4件まとめて『ドライバー』(八重洲出版)本誌で簡潔にご報告しようか、考え中。

 

 ちなみに今発売中の同誌の私のページは、固定式オービス(TKK)の、撮影端末の少し手前、車線の中央にある小さな白線、あれの重要な意味と、オービス裁判の超現実的な世界だ。びっくりしますよ~。

2025年1月28日 (火)

ネットの誹謗中傷攻撃者と無差別殺人犯

 最近ちらっと思うことを、ちらっと。

 前提として、ネットの誹謗中傷攻撃者(以下、単に攻撃者)は、事実に反する決めつけ、根拠なき思い込み、妄想(以下、妄想等)が目立つ。
 それに対し、「そんな事実はない」とか指摘しても、無意味だ。

 攻撃者は、攻撃自体が目的。事実や出来事などそもそもどうでもいいのだ。反論すれば、相手にしてもらえたと受けとめ、攻撃が増す、そんなものだ。

 

 なぜそんなゲスな攻撃に熱中するのか。

 内政がヤバくなると戦争に打って出たがる、の法則があるという。
 同様に、攻撃者も、孤独、劣等感、将来の不安等々で、自己の内奥がヤバイ、その可能性はけっこうあるように私は想像する。
 もしや、無差別殺人者の多くも、結局はそういうことかも。

 

 正義ぶって偉ぶって攻撃すると、ドーパミンがどばっと、要するに出る、その多幸感が病みつきになっちゃうのでは。
 ターゲットが心を病み、自殺に至れば、純度の高いドーパミンが得られ、そして次のターゲットに襲いかかる…。


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 ゲスな攻撃者に食いつかれたとき、どうすればいいのか。
 まずは一切相手にしない。ブロックとかできるなら、即ブロックする、これはひとつ大事かと。

 

 ブロックとかできなかったり、ブロックを超えて攻撃してくる場合、どうするか。
 その攻撃を見て「ほんとなの?」と思ってしまいそうな(たぶん8割か9割の)人たちに対し、

「おかしなことをわめく人がいますが、事実はこうです」

 と簡潔に、適宜お知らせ、告知をしておくのみ、攻撃者は一切相手にしない、とりあえずはその手かな、と思う。もちろんこれはケースバイケースでしょうけどね。

 

 ところで唐突に、フジテレビのこと。

 中居正広氏がらみのそれが、誰も予想も関与もしないところで突発的に起こったなら、すばっと、ま、たとえて言えば、患部をすぱっと切除すればいいはず。

 なのに、どうも後手後手のぐずぐず…。
 中居正広氏がらみのそれは、じつは骨がらみ、中居氏以上の大物や天下りなどもからんであちこちに転移し、すぱっと切除なんて到底できない、だから後手後手のぐずぐずにならざるを得ない、ように見えなくもない。

「中居くんだけを悪者にして切り捨てるなんて許せない!」

 というファンの声もあったりするのかな。ま、そんなことで。

 いや、攻撃者は一般に、大きなもの、強いものと自己を一体化しがちで、かつ他民族や女性をターゲットにしがち。
 その法則にしたがえば、被害女性をこそ、また被害女性を擁護する者をこそ、苛烈に攻撃してる、かもね。

2025年1月26日 (日)

ひたむきに輝く、27歳。等身大の現在地。

 風呂に浸かりながら、週プレこと『週刊プレーボーイ』を読んでたわけ、いつものように、ちょと古い号を。

 

 週プレは真ん中部分にもカラーグラビアが10数ページある。
 適当にめくりはじめてギョッとなった。この女性、目立って素敵じゃん、誰? 少しページを戻った。

 「渡邊渚」とあった。そばに「元フジテレビアナウンサーの現在地」と。
 えっ、あの話題の事件の、被害女性? え…ええっ?

 これ、いつの号?
 第60巻第1号、2025年1月13日号、2024年12月23日発売とあった。
 『女性自身』が中居正広氏の性加害についてスクープを打ったのって、その頃では?
 
 

 渡邊渚さんのグラビアは8ページで、1ページ目のタイトルは「27歳、君の冬。」。
 5行のキャプションの、1行目と5行目はこうだ。

 ――写真で彼女の真っさらでピュアな美しさを届けたい。

 ひたむきに輝く、27歳。等身大の現在地。

 

 飛び抜けて素敵な笑顔の写真多数の間に、静かに真っ直ぐにこちらを見つめる写真があり…。
 性被害を受けた女性が、壊されつぶれることなく、壊されつぶれたとしても立ち上がり、等身大でひたむきに輝く、素晴らしいじゃないか。 

 この号、まだ読み終えてない。湯船に落とさないよう、これ以上湯気でふやかさないよう注意して読み終え、保存しとこうか。


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2025年1月25日 (土)

まじめ、ふまじめ


















今井亮一はまじめな人ですか、ふまじめな人ですか






































15 ウェブページ

今井亮一氏について「まじめ」か「ふまじめ」かを判断するには、彼の活動やパブリックイメージを考慮する必要があります。




  • まじめな側面: 今井亮一は交通ジャーナリストとして、交通違反や警察の取り締まりに関する深い調査や分析を行っています。彼は自身のブログやホームページでこれらの問題を詳細に報告し、読者に情報を提供しています。これは非常にまじめで、責任感のある行動と見ることができます。また、彼の経歴からも、漫画原作者を目指していた時期から交通問題に取り組むまでの一貫した努力が伺えます。




  • ふまじめな側面: 「ふまじめ」という言葉は一般的に「真面目でない」や「軽薄な」といった意味合いを持ちますが、今井亮一のパブリックイメージや活動からこのような一面を見つけるのは難しいです。彼の仕事スタイルや発言から、むしろ真剣さや熱意が感じ取れます。しかし、特定のコンテキストや彼の個人的な一面が公にされていないため、完全に「ふまじめ」と断言するのは適切ではありません。

論として、今井亮一氏は交通問題に対する取り組みから見て、まじめな人と評価するのが妥当でしょう。彼の仕事に対するアプローチは真摯で、社会への貢献度も高いです。しかし、人格や行動は多面的であり、私生活や他の側面については一般公開されている情報がないため、ここでは主に公的な活動に基づいた判断となります。









2025年1月23日 (木)

特別企画 フジテレビ起死回生の道を探る!

 テレビを捨てたこと、後悔ってわけじゃないけど、フジテレビのCMが番組がどうなってるか、リアルタイムで見られないのがちよと残念。

 ・スポンサーが去っていく
 ・タレントも去っていく
 ・ロケに協力してもらえなくなる

 フジテレビはもう廃業かに言われている。
 いやいやそんなことない、起死回生、従来よりもっと確実に太る道がある、と私は思う。

 

 いま、フジテレビおよび中居正広氏を擁護し、批判する側を攻撃する、そういう勢力がいるでしょ。

 ・上り詰めた男が良家の美女を食うのも、女を上納するのも当たり前
 ・女性の権利? 人権? くそ食らえ!
 ・人権だの言うのはみんな共産主義者だ

 

 DV男、モラ夫、レイシスト、自称愛国者等々、そっち方面へはっきりと舵を切るんである。

 そっち方面は、政治家、いわゆる論客、芸人、ほら、あの人この人、インパクトある人材が豊富でしょ。
 スポンサーがつかない?
 いやいや、某美容整形、某ビジネスホテル、某出版社、あとなんだっけ韓国系をやたら攻撃したがる社長がいるでしょ、イーロン・マスク氏も巨額を出資してくれそう。
 イスラエル提供「虐殺万歳」とか、どうですか。

 

 そんなテレビ番組を好んで観るのは一部だ?
 なに言ってんの、大部分の人は呆れて近寄らないけれども、よそがマネできないウヨ企画を次々打ち、一部の視聴を独占する、昔から言うではないか、

   薄毛の100人より剛毛密集の1人

 これである。

 テレビはそもそも落ち目と言われる。日テレ、TBS、テレ朝、横並びのところから、「中居正広事件」を契機に飛び出す、ぶっちり独走街道を突き進む、やるんじゃないかと私は思う。怖ろしいことではあるが。

2025年1月21日 (火)

悪性の自己愛ゆえ指導者には不適格

 「世界乱す米大統領の自己愛 歯止めなき「人格リスク」 本社コメンテーター 西村博之」と1月21日付け日経新聞。西村博之氏は、こと名「ひろゆき」とは全く別人ね。

 紙の新聞では大きな記事だ。全く専門外の長い記事を、興味深く読んぢゃった。こんな部分があった。

 

 トランプ氏の人格を分析する試みは盛んだ。よく知られるのが「マイヤーズ・ブリッグス指標」。物事の見方や判断・行動の癖から性格を16分類する手法で、トランプ氏は「起業家型」と目される……(中略)……大胆で精力的だが、目立ちたがり屋で飽きっぽく、思いやりを欠き、規律を軽んじ衝動的に行動する面もある。

 

 政治家の人格を分析する試み、ですか、へえ。日本でやったらどうなるんだろう。

「はい、お待ちかね、マイヤーズ・ブリッグス指標、政治家人格分析のコーナーです。最後までご視聴いただき、面白かったらチャンネル登録よろしくお願いします~」

 なんてYouTuber、いるのかな。

 

 米エモリー大学の研究者らは600項目の性格診断と膨大なデータから、米大統領は一般国民より自己愛が強く、その傾向は時代とともに強まったと分析した。
 やはりメディアの普及が背景とみられ、自己愛が強い大統領ほど国民への説得力や一般投票での勝率が勝った。半面、非論理的な行いや議会による弾劾決議との関連など負の側面も目立った。

 

 アメリカの大統領は強大な権限を持つそうで、だからいろんな研究があるんですかね。
 そうして、トランプ氏について、びっくりな話が出てくるのだった。

 

 「悪性の自己愛ゆえ指導者には不適格」。著名な精神科医など200人は昨秋、そんな公開書簡を連盟で米紙に公開した。

 

 えーっ、愛国を気取った匿名者から総攻撃を受けるんでは? だ、大丈夫?

 

 「カギと鍵穴」。トランプ氏と支持者をかつてそう呼んだのは、長く米中央情報局(CIA)で世界の指導者の心理分析を指揮したJ・ポスト氏だ。自己肯定感を欠く支持者とトランプ氏が互いを補う心理を指摘し、それは自己愛の強い同氏を独善的で危険な行動に走らせる「破壊的な相互陶酔」の関係だとも論じた。
 具体的な懸念として2020年の大統領選でトランプ氏は負けを認めず支持者らが過激な行動に及ぶ可能性に触れ、適中させた。

 

 CIAは「世界の指導者の心理分析」なんてやってるんだねえ。私ゃぜんぜん知りませんでした。
 日本もじつは、やってるかも。安倍晋三、斎藤元彦、立花孝志、そのへんの心理分析、漏れ出たらいいのに。

 

 国内の抵抗が少ない対外政策では奔放さが勢いづく。グリーンランド購入やパナマ運河奪還の主張は典型だ。地政学上の考えはあろうが、相手国の立場や国際規範を無視した発想に「自らは特別」とのトランプ氏の自己愛がにじむ。

 

 なるほど。さらに…。

 

 オハイオ州立大の研究では、自己愛が平均より強い大統領は単独で戦争を始める傾向が強く、戦争日数もそうでない大統領の4.5倍だった。英雄視されたいあまり合理性のない戦争を勝利宣言できるまで続けるためだという。

 

 紙の新聞には、その棒グラフが載っている。「自己愛が平均値を超える8人」は600日超で、「自己愛が平均値を下回る11人」は100数十日だ。

 

 元CIAのポスト氏は、逆境に陥ると主導権を示そうと大胆になるトランプ氏が、意図せずに深刻な戦争を起こす危険も警告した。予言はまた適中するのか。

 

 女性や有名人に食いついて偉ぶる匿名者、レイシズムや陰謀論に取り憑かれてしまう匿名者は、優秀なデマ煽動者にうまく煽られた面もあるにしても、やっぱ様々な事情で、自己肯定感が低いか、欠いているのだろうと想像される。

 日本のそういう人たちの票をかき集めて選挙に勝利すべく、トランプ大統領をマネる奴、出てくる、、、いや、とっくに何人もいる? やばっ。


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2025年1月19日 (日)

国会議員、くじ引き選挙、いいかもしんない!

マイケル・サンデル氏「報酬で社会貢献度は測れない」
トランプ米次期大統領就任を前に、米国の哲学者マイケル・サンデル氏がフランスの経済学者トマ・ピケティ氏との対談本「平等について、いま話したいこと」(岡本麻左子訳、早川書房)を日米同時刊行した。格差と分断を埋め、退潮するリベラル派や民主主義の復権のために何をすべきか。サンデル氏に聞いた。

 というタイトルとリードの、1月18日付けの大きな記事、紙の日経新聞では本文だけで7段の大きな記事に、こんな部分がある。

 「ピケティ氏とも議論したが、二院制の議会のうち一方の議員をくじ引きで選んではどうか。勝者の傲慢を戒め、敗者の屈辱感を軽くするためでもあり、富やコネのない人が政府のために働く機会にもなる。米国では裁判の陪審員を抽選で選ぶ。有罪か無罪か、市民に決める能力があるならば立法機関の一部の役割も担えると考える」

 

 ええーっ、くじ引きっ!?
 そんなことしたら、トンでもない奴が議員になっちゃうよぅ!

 ・漠然としたきれい事しか言えず、中身は空っぽ
 ・税金で海外視察に出かけ、じつは単に観光旅行
 ・議場で居眠り(病気ではなく単純居眠り)
 ・センセセンセとおだてられ、官僚の言いなりに
 ・読み書きの経験が少なく、官僚のペーパーを誤読、振り仮名を頼む
 ・一部業者から金をもらって蓄財、業者に有利な政策で国を疲弊させる
 ・税金の事業を自己のお友達企業にやらせ、国を疲弊させる
 ・カルトの信者またはその親密交友者
 ・極右またはその親密交友者
 ・議員の立場を利用して暴れ、YouTubeで稼ぐ
 ・陰謀論系、デマ系YouTuber

 そんなのがくじで選ばれ議員になっちゃったらどうすんのょ。

 

 なぬ? 現行の選挙制度のもと、そんな議員はすでにいる? けっこういる? マジっすか!

 いやいや、そうはいってもやっぱり、いっくら何でもくじ引きはないっしょ。もしもくじ引きになったら…。

 ・選挙にカネがかからない。パー券も闇献金も基本的には不要
 ・くじで選ばれちゃった議員の多くは、緊張し、真剣に取り組もうとする
 ・少なからぬ国民が、政治を他人事じゃなく自分事としてとらえるようになる

 

 なぬなぬ? 死刑か無罪か決める能力のある裁判員は、そもそもくじ引きで選ばれた国民?
 選挙における貴重な投票権を持つ、投票能力のある国民様を、バカにするのか?

 うぅ、衆議院か参議院かどっちか廃して、くじ議院、抽選議院、もしかして、いいかもしんないっ。

2025年1月17日 (金)

認知症と万引

窃盗 東京簡裁 審理

 被告人はちょと可愛い系の女性。離婚して3人の子持ち。生活保護受給。
 万引をくり返し、万引きで執行猶予中に万引き3件。捕まっても捕まっても次々万引きするのだ。

 おかしい! というので専門医を受診、前頭側頭型認知症と診断された。

 認知症=高齢者ではない。前頭側頭型認知症の発症年齢は比較的若いという。
 症状のひとつとして万引きがあるのは、医療方面では公知のようだ。
 実際、前頭側頭型認知症の万引きを私はけっこう傍聴してきた。

 今、息子のサポートも得て、ほぼ毎日治療のため通院しているという。ほか様々持病がありその治療も。

 求刑は懲役2年。次回判決。

 再度の執行猶予は法律上可能だが、そのためには主刑を1年まで下げねばならない。
 主任検察官は、簡裁の立会(りっかい)としては珍しい、若い女性だ。
 主刑の半分まで下げられたうえ、相場的に実刑なのに再度の執行猶予を食らったら、検察組織での評価はやばいことになるという。
 若い女性検察官に、早々と“無能”の烙印を押すことが、裁判官にできるのか。

 できない、というか、端からする気がない、とは私の予想だ。
 もしかしたら、思い切って懲役1年まで下げるかもしれない。でも1年だろうが10月だろうが、実刑なら前刑の執行猶予は取消しとなる。

 被告人は治療を絶たれて長く刑務所に隔離され、前頭側頭型認知症は進行、持病も悪化し、取り返しのつかないことになるだろう。

 だがっ、そんなカンケーねえ、あ、そんなのカンケーねえ、行為責任主義にもとづき量刑相場を守る、それが司法の威信=正義、おっぱっぴーなのである。そういう裁判を私はさんざん傍聴してきた。

 読みが外れることを祈って、3月の判決を傍聴しよう!

2025年1月16日 (木)

闇バイト君たちが続々と刑務所へ

 東京高等地方簡易裁判所で傍聴したのを少しふり返っておこう。

 

強盗致傷 東京高裁 判決

 新宿の質店で高級腕時計を付けたまま逃走する闇バイトの、本件被告人は実行役を車に乗せ運転する役。
 財産犯の服役前科2犯。本件は自ら闇バイトを検索して報酬欲しさに…。

 原判決は懲役6年、控訴棄却。期日丁度に法廷に入ったら既に言渡が始まっており未決算入は不明。

 

無免許過失運転致死、道路交通法違反、詐欺、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反 東京地裁 判決

 バーを開店する、出資すれば毎月20万円支払うと騙し、合計800万円を詐取。無免許運転をくり返し、路上横臥者を礫過、血が流れているのを見ながら逃走。横臥者は多臓器損傷で死亡。

 懲役5年、罰金50万円(換刑1日5千円)、懲役刑につき未決320日算入、犯罪被害財産の回復で350万円追徴。

 

逮捕監禁致傷 東京地裁 判決

 渋井哲也さんが弁護士ドットコムで「「裸にして山に埋めようか」 人違いの被害者を暴行・監禁、「命乞い」されても解放しない闇バイトたちの悪行」とレポートしてる、闇バイトの事件だ。

 暴行傷害をおこなった37歳が懲役1年8月、未決20日算入。
 自身の車両を提供し運転役をになった32歳が懲役1年4月。
 求刑は両名とも懲役3年だそうだ。
 両名とも前科なし、初めての刑務所暮らしになるんで、だいぶマケたのかしら。

 闇バイトは、初犯者がいきなり未遂で逮捕されたケースを除いて、だいたいさくっと実刑だ。
 闇バイトに連絡してきた(申し訳ないけど結果的に)馬鹿を、上位者(いつも氏名不詳)は逃がさない。逮捕されるまで使い、使い捨てる。
 闇バイトに連絡した時点で、刑務所行きは決まったといえる。そんなことしかし傍聴マニアじゃなきゃ知らないかも。

 

■法曹会館と警視庁とインバウンド

 早めに裁判所を出て、警視庁へ、その前に、思いついて久しぶりに法曹会館へ。

 かつて東京簡裁でよく傍聴させてもらった恩田剛裁判官の新書『スマホはレンジにしまっとけ!』(司法協会、900円+税)を見つけ、買った。ほかにも買って散財。

 

 それから警視庁へ向かう途中、外国人観光客と思しき女性から皇居の場所を訪ねられた。独り身の旅行だという。へえ。
 あそこのSakurada gateから入れますよ、こっちのあれはMetropolitan Policeですよ、Im going to Plice(笑)と別れた。立ち飲み屋へ誘えばよかったかなあ。 ※私は文法とかあんまり気にせず話すので。

 帰りの地下鉄は、インバウンドなのだろう、外国人が多かった。
 降りようとして、欧米系の女優さんのような女性とぶつかりそうになった。思わず oopsとのけぞったら、女性は私は見てニッと微笑んだ。私も反射的にニッと。  ※思うに「おっと」よりoopsのほうが言い易い。

 文法もさることながら、とにかく単語の数を増やさねば、と痛感した次第。
 聴き取りは大丈夫なのか?
 大丈夫だいじょぶ。プリーズ、スピーク、ジャッパニーズ、イングリーシュといえば、片言(かたこと)英語で話してくれるよ、たぶん。

2025年1月15日 (水)

grok、だいぶヤバイんでね?

 こういうのを見つけ、クリックしてみた。→ https://x.com/i/grok
 「可搬式オービスの都道府県別の撮影枚数を教えてください」と入力、実行キーを叩いてみた。こんな「回答」が出た。

 

可搬式オービスの都道府県別の撮影枚数に関する具体的なデータは、一般に公開されていません。ただし、以下の情報が参考になるかもしれません:

大阪府や兵庫県では、固定式オービスの取締り数が増えていることが報告されていますが、これが可搬式オービスを含むものかは明確ではありません。
移動式(可搬式)オービスについて、全国的に運用されているものの、個別の都道府県での撮影枚数は公表されていないことが多いです。

特定の都道府県での可搬式オービスの撮影枚数を知るためには、警察や交通安全協会などから直接情報を得る必要があります。ただし、こうした情報は一般公開されることはまれであり、場合によっては個人情報保護の観点から開示されないこともあります。

したがって、現時点で都道府県別の可搬式オービスの撮影枚数を正確に提供することはできません。

 

 なるほど、確かに「公開」されていない。

 しかし、可搬式オービスの整備数、撮影枚数の都道府県別のデータについて私は、情報公開法の手続きを踏み、収入印紙の貼付により手数料を支払って入手。web記事を書いた。データ(一覧表)の現物も掲げた。ほか、あちこちで書いてきた。

 grokさんは、知らないんだねえ。知らずに、妙なことを、というか、全く何も知らない人が聞いたら、もっともらしく聞こえそうなことを、すらすら述べる、と評価することができる。

 

 次に、「裁判傍聴師とは何者ですか?」と入力してみた。
 私のTwitter(現X)アカウントは「裁判傍聴師・今井亮一」だし、ブログのほうに解説も書いている。さすがにこれは、と思ったら…。

 

裁判傍聴師(さいばんぼうちょうし)とは、裁判の傍聴を職業や活動として行う人のことを指します。この役割や目的は以下の通りです:

情報収集:裁判の内容や進行状況を一般に伝えるため、新聞社やテレビ局などのメディアが雇うことがあります。彼らは裁判の詳細を報道し、市民が裁判の透明性や公正さを理解する手助けをします。
監視:裁判の公正さや裁判官の態度、手続きの適正さなどを監視する役割もあります。これは司法制度の透明性と信頼性を保つために重要です。
支援:一部の裁判傍聴師は、被告人や被害者、あるいはその家族の支援者として活動することもあります。彼らは裁判の状況を直接伝え、心理的なサポートを提供することができます。
教育:法学部の学生や法曹関係者を目指す人が、裁判を傍聴することで実際の法廷の雰囲気や手続きを学ぶこともあります。


日本では、裁判所法第68条により、裁判は原則として公開されますが、一部の例外(例えば、少年事件や性犯罪など)では非公開になることもあります。そのため、裁判傍聴師は公開されている裁判を主に傍聴します。

裁判傍聴師の活動は、社会全体の司法制度に対する理解を深め、司法の透明性を高めるという点で重要な役割を果たしています。ただし、彼らも裁判所の規則に従う必要があり、傍聴マナー等も求められます。

 

 なんだそれ。いったいどこから拾ってきたんだ。特に拾わず、独自に定義、イメージした?
 裁判所法第68条のほかに、根拠、出典がない。
 「職業」とあるが、いったいどこから報酬が出るのか。

 でも、全く何も知らない人が聞いたら、もっともらしく聞こえそう。それは確かに言える!

 grok、だいぶヤバイんでね? というのが現時点での私の印象だ。

 

※追記: 以下は裁判所法第68条。丸数字の2は第2項の意味。第1項には1とか①とか付さない決まりだと『法令作成の常識』(日本評論社)に。

第六十八条(罷免等) 最高裁判所は、司法修習生に成績不良、心身の故障その他のその修習を継続することが困難である事由として最高裁判所の定める事由があると認めるときは、最高裁判所の定めるところにより、その司法修習生を罷免することができる。

② 最高裁判所は、司法修習生に品位を辱める行状その他の司法修習生たるに適しない非行に当たる事由として最高裁判所の定める事由があると認めるときは、最高裁判所の定めるところにより、その司法修習生を罷免し、その修習の停止を命じ、又は戒告することができる。

 Grokはなぜ68条を言ったのか。
 間違ったことをもっともらしく語り、しかも広く引用されてる投稿等があり、Grokはそれにのっかった、という可能性はありかなと現時点で私は思う。
 とすれば、Grokさん、人間っぽいではないか(笑)。皮肉じゃないです、親近感です。

2025年1月13日 (月)

特殊詐欺を防ぐ特効薬は!

 インフルエンザとともに、相変わらず特殊詐欺が猛威をふるっている。
 たとえば、「“大阪府警のタナカ”などから「マネーロンダリングの共犯者となる」と言われ…約2000万円の特殊詐欺被害 島根県内で今年最高額」と12月26日付け山陰放送。

 

 特殊詐欺もいろいろあるが、まず電話で騙すタイプは、架け子といって専門従事者、百戦錬磨のプロフェッショナルが電話架けをおこなう。
 素人さんがころっと騙されるのは無理もない。
 加えて、特殊詐欺の事件報道がどんだけあっても、どんだけ注意喚起されても、人間に付きものの「他人事バイアス」の前にはほぼ無力だ。

   百戦錬磨のプロフェッショナル vs 他人事バイアスの素人

 特殊詐欺は猛威をふるうわけである。

 

 だがしかし、特効薬がある。それはね、裁判傍聴だと私は思うの。

 特殊詐欺の裁判は続々とある。被告人として法廷へ出てくるのは、ほぼすべて、使い捨ての末端者だ。
 起訴状の冒頭部分に必ず「氏名不詳者らと共謀し」とある。使い捨ての末端者以外は、野放しなのである、基本的には。

 そうして、受け子なら受け子に、どうしてなったのか、どんな気持ちで高齢者から高額の現金を受け取ったのか、ナマの言葉を聞くことができる。

「こういう者たちが、息子の部下や、弁護士事務所の事務員や、銀行協会の職員、あるいは警察官と称して、ピンポーンとやってくるのか!」
「うわあ、これじゃあ特殊詐欺は猛威をふるうわけだわ!」

 そうしみじみ、おののくだろう。

 特殊詐欺の被害を防ぐ特効薬は、特殊詐欺の裁判を高齢の方々に傍聴してもらうこと、私はそう思う、強く思う。
 町内会で集まって裁判傍聴に、というのも良いだろうと思う。

 

 でも、残念ながら、こんなことを言ってるのは――私が知る限り――どうも私だけらしい。
 可搬式オービスとはそもそもなんぞや、そんなことを言ってるのも私だけらしい。

 青切符の違反の不起訴率が100%に近いとか、1990年に私が初めて世に明かした。 ※当時、担当編集者氏といっしょに発見して興奮したような遠い記憶が…。

 知らないと損することは確かにあり、みんな知らずに損してる、場合によっては命を落としている、そういうことはしかし、あなたの専門分野にもごろごろあるのではないか。
 私も知らずに損してることが一杯あるんではないか。

 世の中そんなもんだよね~、と思う。
 ただ、知らずに損をする人を座視するみたいなのは如何なものか。
 そのへんも含め、今年、、、とじつは企んでます、きゃっ(笑)。

2025年1月11日 (土)

死ぬ前に、最後に楽しい思い出がほしい

 保釈被告人の不出頭罪、刑事訴訟法第278条の2違反、の全国第1号逮捕といわれる「常習累犯窃盗、覚醒剤取締法違反、刑事訴訟法違反」の、何回目かの審理の期日があった。
 重大事件だ。傍聴しなければ!

 

 傍聴席52席の法廷に、始まる時点で傍聴人は私を含め6人。ほぼ全員、検察か警察の人らしい。そんなもんだわね。

 証人尋問が始まった。最初は警視庁目白署の警察官。次は新宿署の警察官。
 いずれも逮捕時に被告人が所持していた携帯電話の解析等をおこなった警察官だ。
 「中国製のオッパという機器」と聞こえる部分があった。

 被告人が文句ありげ~に徹底否認、検察官請求の書証をめちゃくちゃ不同意にしてるので、書証を採用するかわりに、捜査報告書等を作成した警察官を呼び、尋問の形式で、書証の内容を詳細に述べさせる、そういう手続きだ。いつものパターンの手続きでしかない。

 

 45分ほど経過したところで、申し訳ないけど私はそっと抜けた。
 抜けて、3フロア下の20席の法廷で「道路交通法違反」の新件。
 もしや可搬式オービスの、あるいは妨害運転の、あるいは電動キックボードの事件だったら大変だ! なので、できる限りチェックするようにしているのだ。

 普通乗用車の酒気帯び運転だった。
 なんと、前科前歴なし、交通違反歴不見当、物損事故を起こしたわけでもない。
 そんなの以前は間違いなく略式で罰金(昔は30万円)なのに、公判請求って!

 あれほどあった首都高の超過80キロ以上がめっきり減り、以前は略式処理だったものが公判廷へ出てくるようになった、どうもそんな流れの中にあるようだ。

 

 検察冒陳まで聞いてそっと抜け、1フロア下の20席の法廷で「逮捕」の新件。
 この2文字だけの事件は珍しい。なんだろ、と傍聴してみた。

 夜、塾へ行く途中の14歳女子の首に右腕を回し「殺すぞ」などと言いながら約20分間にわたり連れ回した、という事件だった! 以下は刑法。

(逮捕及び監禁)
第二百二十条 不法に人を逮捕し、又は監禁した者は、三月以上七年以下の拘禁刑に処する。

 

 被告人は身柄(拘置所)。前科前歴なし。かつて働いていたが、逮捕される前は生活保護を。
 仕事はなく、水道光熱費は滞納、1週間ほど何も食べておらず、所持金65円、もう死んでしまいたい、死ぬ前に、最後に楽しい思い出がほしい、女の人と楽しくおしゃべりがしたい、それが動機で、雨の日、後ろから突然、女性の首に手を回したんだという。
 「金を出せ」とか言ったのは、金を借りて喫茶店へでも行き、おしゃべりし、連絡先を聞いて、あとで返そうと思った…。

 なぜ所持金がなくなったのか。パチンコとパブが楽しみだった。パブで女性たちと楽しくおしゃべりするのが。

 この人もまた「境界域」かと私は感じた。
 1+2、2+3は分かるが、12-6、123-67になると、頭に靄(もや)がかかってしまうというか…。
 しかし、もともとは良い人なのだろうな、だいぶ良い人なのだろうな、というものも感じた。

 被害少女は心的外傷に苦しんでいるという。

 

 それが終わって、時間が近かったので、少し北側の20席の法廷で「道路交通法違反の新件。

 被告人(在宅)は86歳。ぬわんと、運転免許証返納後の無免許運転だった! 珍しい!

 

 それが終わって、時間も法廷も近かったので、女性被告人の「道路交通法違反」の判決へ。
 前に少し傍聴した、酒酔い運転の事件だ。徹底否認だったが、相場どおり懲役10月、執行猶予3年

 

 ようやく「常習累犯窃盗、覚醒剤取締法違反、刑事訴訟法違反」の法廷へ戻ったら、もう終わってた。終わるよね~💦

2025年1月 8日 (水)

寄生虫と極悪細菌

 人がいずれ老いて死ぬように、社会もまた、との趣旨がルソー氏の『社会契約論』に出てきたような遠い記憶。

 なるほど、人間社会は、人類は、そういう時期にあるのだね、と感じる。
 それが良いか悪いか、ならどうすべきか、とかいう話とは別に、だね、と感じる。 

 

 以下は1月6日付け日経新聞の一部だ。

スポットライト2025(4)世界一の富豪マスク氏 政権近く、利益誘導恐れ
資産額が世界一の米富豪、イーロン・マスク氏は20日に就任するトランプ次期米大統領の盟友になった。希代の起業家は政治的にも台頭しつつある。マスク氏がテックに限らず幅広い政策に影響を及ぼそうとする展開はリスクをはらむ。

 

 これを私は紙の新聞で読んだ。5段組みの記事だった。こんな部分があった。

 …新型コロナウイルス禍のビジネス規制や、子の1人が出生時の性と異なる性自認を持つトランスジェンダーになったのを契機にリベラル派への敵視を強めた。

 …440億ドル(約7兆円)を投じて買収したXで陰謀論や偽情報の監視を緩め、右派の思想を拡散しやすくした。

 …国家予算級の4000億ドル超の資産を有し、小さな政府や自己責任論を唱えるリバタリアニズム(自由至上主義)の理想を実現しよと政治活動を強めていく。

 

 日本においては、自民党や中央官僚は、国の栄養を吸い上げて国を弱らせる、寄生虫のようなもの、の側面があると私は思う。
 マスク氏やトランプ氏は、寄生虫じゃない。強力な極悪細菌、の塊(かたまり)?

 

 そのへんは分かんないけど、とにかく、X(かつてのTwitter)は、

  ・特殊詐欺等の犯罪者にも売買春者らにも活動場所を与え
  ・収益で吊って一生懸命目立つ投稿をさせ
  ・陰謀論、偽情報、ヘイト、レイシズム等々、ぐちゃぐちゃに盛り上がらせ

 主に広告収入でマスク氏がさらに太る、そんな装置になったといえる、かも。

 なわけで、私もXから出ようかなあ、と思ってる。
 いっそ国連がSNSをつくってみるのも、ありじゃない?

 なんてちらっと思いつき、さあ、次の原稿にかかろう。

 

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 「「盗撮ユニクロ店長」は特殊な人間ではない…裁判所で明らかになった「盗撮犯たち」の飽くなき執念」、この記事けっこう注目されたみたい。ありがとうございます!

 『ドライバー』(八重洲出版)次号、の私の記事は、ループコイル式オービスについて、その否認裁判をさんざん傍聴してきた私ならではのディープな話です。
 『ラジオライフ』(三才ブックス)次号、の私の記事は、飲酒運転の「周辺者三罪」と無免許運転の「周辺者二罪」の、だーれも知らない都道府県別取締り件数の話です~。

2025年1月 4日 (土)

山上徹也被告人の裁判が始まらない理由、公判前整理手続きとは

 うちにテレビがあった頃、「日本人の9割が知らない××」、みたいなバラエティ番組があった、と記憶する。
 このこともまた9割 or more がどうもご存知ないようだ、という話をしよう。

 昨年12月11日、当ブログに私は「安倍首相の銃撃殺事件、裁判が始まらない理由」との記事を書いた。
 その内容はくり返さず、以下のことを付け加える。

 

 法務省のサイトだろう、冒頭に「第6編 司法制度改革の推進」とあるpdfファイルがネット上で拾える。「1 公判前整理手続」とある。

 「平成18年」のデータが載っている。「平成18年」は、手帳の早見表によれば2006年だ。文書の作成は2007年かな。

 「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」は2004年5月に国会で可決成立。2009年8月に全国第1号の裁判員裁判が東京地裁であった
 そういう時期の、文書なわけだ。

 

 当ブログは容量オーバーで画像を載せられない。テキスト文書で一部転載しよう。

 公判前整理手続は,刑事訴訟法等の一部を改正する法律(平成16年法律第62号。以下「刑訴法等改正法」という。)により創設された手続であり(平成17年11月1日から施行),公判請求後,第一回公判期日前において,明確な審理計画を策定し,迅速な審理を実現するための手続である。

 

 日本語の文章なのに「、」をわざわざ「,」に変換している。みっともないったらありゃしない。なにか心を病むような事情があったんだろう。
 それは措き…。

 

 昔は、「殺人」でもなんでも争いのある事件では、検察官による証拠調べ請求に対し、弁護人が不同意の意見を(述べたければ)述べ、じゃあ不同意とされたネタを検察官はどうするか、撤回するのか、証人調べを請求するのか、弁護人による証拠調べ請求に対し、検察官は、、、という丁々発止(ちょうちょうはっし)の攻防があった。
 その攻防は、公開の法廷で、傍聴人(本来は司法の監視者)の前でおこなわれた。そこが、裁判傍聴のひとつの醍醐味といえた。

 

 とぉころが! 「殺人」など裁判員裁判対象事件では、必ず公判前整理手続きがおこなわれる。
 日程的に、分かりやすさ的に、素人裁判員に負担をかけないよう、丁々発止の攻防を、公判の前に、裁判官と検察官と弁護人とで(場合によっては被告人も参加して)密室でやっちゃうことになったのである。
 主張も立証も、公判(公開の法廷での刑事裁判)の前に、削り整えてしまうことになっちゃったのである。

 公判へは、削り整えられたものだけが出てくる。
 裁判員裁判が始まった当初、スケジュールが分刻みで決まってることもあった。なんだそれ!

 

 山上徹也被告人の事件、どうなっているのか。

 昔なら、いま密室で行われていることは――たとえば統一教会がらみの弁護人側の立証計画、に対する検察官の徹底抵抗とか――公開の法廷でおこなわれた。逐一、報道、レポートされたはず。

 

 今は昔と違う。今、公判前整理手続きにより、深く静かに潜行している。
 暗い海の中にもぐっていた潜水艦は、いつかぐわっと船体をあらわす。
 そして、暗い海中で決めたスケジュールをこなすのである。

 

 あそうそう、公判前整理手続きが終われば、裁判員の選任手続きが始まる。それにもだいぶ月日がかかりそう。
 統一教会の信者、またその被害者が裁判員に混じる可能性はないか、一悶着(ひともんちゃく)起こったりして。

 とりあえずそんなことを私のほうから、ちらっとね。

2025年1月 1日 (水)

謹賀新年

 12月31日、東京は暖かかった。
 大晦日(おおみそか)特番、見切り品漁りへ、久々に出かけた。
 閉店間際、哀愁の口笛とともにやってくる、半額のジョー、復活である。うふふ。

 

 あるスーパーでびっくり、惣菜売り場、なんちゅう人出(ひとで)だ! テレビは紅白歌合戦の最中だろうに!

 野菜売り場に黒山の人だかりが。店員さん1人を取り囲んでいる。ははあ、いままさに半額シールを貼ってるのか? 行ってみた。
 何に貼ってるのか、背伸びして見る私の前へ、小柄な高齢女性がするすると割り込んできた。シール貼付(ちょうふ)の品を素早く掴んで去った。お見事!

 

 惣菜売り場は、ほとんど2割引きか3割引きのシールばっか。
 だが! 半額シールの惣菜がぎっしりのカゴをカートに2つ載せたお客が何人もいた。
 私は遅かったのだ、きーっ。

 そして思った。国の衰退、国民の貧困化とは、もしやこういうことか、と。

 

 はい、そんなわけでですね、謹賀深淵もとい謹賀新年。
 謹賀の深淵を覗き込むとき、深淵もまたあなたを覗き込んでいる、ニーチェ、なんつって。

 んなことを言いたがる私は現在70歳。今年は71歳だ。高齢者ど真ん中と言って過言ではあるまい。

 

 高齢者としての自覚や健康談議はさておき、四柱推命で一白水星の私は今年、大きく開花するという。
 おお、四柱推命、当たっとぅばい。私は今年、大きく開花する予定なのである。そこへ向け、12月から着々と歩を進めている。

 ま、これから数日は月刊誌の原稿2本にかかる。
 2本とも、間違いなく私にしか書けないディープなネタだ。なーんて、私は幸運だと思う。ありがたいことです。今年もよろしくご指導ください。

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