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2025年3月の16件の記事

2025年3月30日 (日)

裁判官の謝罪が本当か知る方法

 「那覇地裁が異例の謝罪 裁判はなぜ時間がかかりすぎるのか」と3月30日付け日刊ゲンダイ。以下はその一部だ。

 今月、那覇地裁で、被告人の男性が不正アクセスにより多額の金銭をだまし取ったとして懲役4年6月の実刑判決を受けました。この事件の判決言い渡しで、裁判官が被告人に謝罪するという珍しい出来事がありました。起訴から判決言い渡しまで、約2年もの月日を要してしまったことから、裁判官は「2年というのは長すぎた」「私の力量不足で、この場でおわびしたい」と述べ、被告人に謝罪したようです。

 

 「約2年」は確かに長い。

 でも、「私の力量不足で」、これを世間の方々はどう読むんだろう。

 裁判官の力量不足で約2年ってことは――那覇地裁と札幌地裁の勤務は島流しのように見えてじつはエリートコースとも聞くのとは別に――あり得ない、と私は思う。

 

 追起訴、追起訴でだいぶ何カ月もかかったうえ、証人が多数あり、沖縄へなかなか来られず、裁判官らが飛行機で出張尋問が多数回あったとか、共犯者らとの関係で考えがある検察官と、そんなの関係ないと突っぱねる弁護人とでごちゃごちゃあったとか、そゆことじゃないのか。

 そこを「私の力量不足で」と被告人に謝罪するとは、大した裁判官かもよ。

 

 裁判官の謝罪が本当かどうか、知る手がある。未決算入だ

 被告人がずっと勾留だったなら、未決勾留日数の算入を目一杯多く、700日ぐらいとった、つまり刑期は実質2年半ぐらいとなったんではないか。

 懲役刑(実刑)が軽く、しかし未決勾留期間が長く、未決算入で刑期はチャラ、服役なしの実刑ってこともある。
 でも報道に未決算入はタブーなのだ。

 

 未決算入はタブー。刑事裁判は「検察官vs被告人」、民事裁判は「原告vs被告」なのに、刑事裁判の被告人を被告と報じる…。
 ま、メディアにはメディアの慣習、慣例があるのだね、いろいろあるよね、なんて私は笑っているが、ちょっと待て!

 そうした慣習、慣例は刑事裁判限定と、どうして言えよう。
 政治や経済、すべてのジャンルに、そうした慣習、慣例があるんじゃないか。
 けっこう大事だけど伝えるのはタブー、誤報なのに定着しちゃってる、ということがいろいろあるんじゃないか。

 

 ところが、おそらく多くの人が、メディアは真実をちゃんと報じるものと信じ込んでいる。いわばお花畑にいる。
 お花畑に安住していた人が、ある日突然「違うじゃん!」と気付いたとき、きーっとなってYouTubeの陰謀論へ走ってしまう、カルトに熱狂してしまう、そゆことけっこうあるんではと、私は思ったりなんかしておるのです。 ←「いる」を「おる」とすると雰囲気変わるよね。

 「純米大吟醸 お花畑」、是非ぜひ飲みたいっす!

2025年3月28日 (金)

こと名「暇空茜」

 女性方面に対しネットで悪質な粘着攻撃を行い、それでかなり儲けてる匿名男性、という程度の私は認識なのだ、その人物について、申し訳ないけど。

 その人物、民事裁判では負け続け、とうとう刑事のほうで起訴された、との情報が!
 「暇空茜 起訴」でネット検索すると、いろいろヒットする。
 ただ、現時点では、メディア報道は見当たらない。

 

 その起訴は、略式起訴(略式命令請求)ではなく、公判請求、つまり正式な裁判への起訴らしい。
 担当庁は、東京地検ではないかと思われる。
 とすれば! 東京地裁の法廷へ出てくるっ。

 

 いやいや、起訴の情報はデマの可能性も大いにある。
 でもまあ、もしも本当に起訴された場合、当日の裁判はどうなるか、東京地裁を根城とする裁判傍聴マニアの私めが予想しましょう。

 

 間違いなく、傍聴券抽選になるだろう。
 「暇空茜」が人気の有名人だから、ではない。
 最新の盗撮機器(盗録音を含む。以下同)を隠し持って盗撮する者が傍聴しそうなとき、東京地裁は、傍聴券抽選とするのだ。

 

 開廷表の被告人氏名は「暇空茜こと〇〇〇〇」になるんじゃないかな。 ※〇部分は戸籍名。
 「暇空茜」の部分をこと名(ことめい)という。

 

 法廷は、傍聴席38席の、いわゆる「警備法廷」を使う。
 42席または52席をとれる広さなのに、警備の職員に傍聴席を見張らせるため、また、被告人と傍聴席を遠くし、騒動があっても適切に封圧しやすいよう、傍聴席を減らした法廷、である。

 

追記→ 司法記者クラブが記者席をとるだろう。全社なら15席。被害者の特別傍聴席が1~3席あるかも。18席が取り置きされたなら、残り20席。抽選の当たり券は20枚ってことだ。加えて、傍聴券抽選は裁判所のwebサイトに原則告知される。庁舎内の掲示板にも掲示される。興味がない者も「おっ、傍聴券抽選だってよ、何だナンだ、有名芸能人か?」とわらわら集まってくる。大変だ! 追記終わり

 

 抽選に当たった傍聴人は、法廷前へ行く前に、手荷物を預けるよう求められる。従わない傍聴人は法廷前へ行けない。

 手荷物預かりの後、身体検査を受ける。高感度なハンディ金属探知機で全身をチェックされる。
 盗撮の機器を発見するための検査だから「えっ、そんなとこも」というとこもチェックされる。

「こいつを盗撮して、おいらも有名YouTuberに!」

 とか企んでる人は、来ても無駄だと思いますよ。
 チェックをクリアしてからトイレへ行き、予め隠しておいた盗撮機器をポケットに入れ、そんな浅知恵は通用しないと思いますよ。
 警備の職員諸氏はプロフェッショナルなので。

 

 ついでに言うと、現時点でのネットの情報によれば、被告人は公訴事実を否認するらしい。
 とすれば、第1回公判は数分で、せいぜい10数分で終わるはず。
 そんなの傍聴しても、つまんないですよ。

 

 こら今井、盗撮狙いの連中はもちろん、そうでない人も、「つまんなーい」と思って裁判所へ来ないよう誘導し、傍聴券抽選の倍率を少しでも減らそうとしてるな? ず、図星っ💦

 

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 私はねえ、「名誉毀損」の裁判は狙ってたくさん傍聴してきた。いろんなのを傍聴してきた。
 罪名に「侮辱」とある裁判は少ないが、私は4件傍聴した。

 しかもっ、私の傍聴メモは手慣れている、素早い。録音には及ばないが、かなり近い。
 かつ、被告人の様子、傍聴席の様子等々、私は文字でリアルにスケッチする。録画映像に劣るとも勝らない。なんだそれ(笑)。

 そんな私が本件を傍聴すれば、たとえ数分でも、すっごいレポートができるんだけどなあ…。

2025年3月26日 (水)

女性を殺して殺されそうになった男、出所してまた女性を

 なんだかんだでもう年度末(会計年度末)。
 26日(水)、東京高裁に判決がやたら多かった。

 

強制性交等」、永渕健一裁判長、被告人氏名は「非表示」。

 原判決は懲役5年6月。被害女児D(12歳)について、犯行日とされる日には静岡のそのホテルで別の女性といっしょいた、と事実誤認の主張。
 「小学校教諭と性交したとSNSに…母親に発見され、本件が発覚」というふうに聞こえる部分があった。
 被告人は小学校教諭で女児Dは生徒、かも。控訴棄却、当審未決120日算入。

 

傷害」、伊藤雅人裁判長。

 正面から来た歩きスマホの男と衝突しそうになり、被告人は体をかわして背後へ回り、蹴って転倒させ、その右膝を思い切り踏みつけた。被害者は全治まで約113日間を要する右膝蓋骨骨折等。
 踏みつけていないし、仮に踏みつけたとしても正当防衛、過剰防衛…。

 私は途中でそっと出た。原判決は不明。控訴棄却。原判決をご存知の方、教えてください~。

 

傷害、強制性交等、暴行、脅迫、教養、覚醒剤取締法違反」、辻川靖夫裁判長。

 今日はね、これ1件のために裁判所へ出張ってきたのだ。
 被告人氏名でネット検索すると、2006年の報道(の転載)がヒットする。
 ホテルで18歳少女を殴って死亡させ「傷害致死」の被告人となった男(本件被告人)を、少女の恋人と称する男が殺そうとし、裁判所へ包丁を持って来て逮捕された、という報道だ。

 

 今回、東京高裁の法廷へ現れた被告人は、身柄(拘置所)。黒スーツ。しっかりした鼻の、ちょっと男前系のおじさんだ。50歳ちょいか。

 弁護人席に3人もいて、開廷するや1人が、訴訟指揮に対してか異議を述べた。傍聴人や裁判所に対し手錠腰縄を見られない利益を被告人は侵害された、弁護人の隣に座らせてもらえず防御権、弁護権が侵害された…。

 被害女性の髪を引っ張り首元にボールペンを突きつけ「1回やられるか100回やられるか変わらねーからな」などと言って抵抗を封じ、覚醒剤を吸引させ、口腔性交をし、全治約20日間の打撲傷および全治不詳のPTSDを負わせた…。
 累犯前科があるんだという。前記「傷害致死」で服役、出所して5年経ってないのか、そのあとにも何かあるのか。控訴棄却、当審未決250日算入。

 弁護人はあらゆる細部を徹底的に争ったようで、言渡しは長かった。この日、開廷表に私は大変な事件を見つけており、途中でそっと出た。

 

ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」、伊藤雅人裁判長。

 伝説のメルマガ第2507号「「あなたたちは人を愛したことがないのですか!」とストーカー犯は叫び」などでレポートしてきた、あの大変な事件の被告人が、出所後に、別の女性(アイドル?)に対し…。
 原判決(懲役1年2月)を破棄、懲役1年、原審未決140日算入。 ※原判決を破棄したので、その未決算入を改めて言うのだ。

 2月(にげつ)を減じた理由は、原判決後に250万円を被害弁償したから。250万円でたった2カ月かよ、と被告人は大いに不満だったろう。
 破棄判決なので当審未決は全部算入となるが、本件の事件番号は「平成7年(う)第159号」。控訴受理から判決までだいぶ急いだと見える。250万円で2カ月のことと併せ、裁判所はこの被告人に対し厳しい姿勢を示したとマニア的には思える。

 

常習累犯窃盗」、伊藤雅人裁判長。

 高齢男性の常習万引。原判決は懲役2年、量刑不当の主張、控訴棄却、当審未決30日算入。
 終わって弁護人(ヤメ検らしきツル禿げの男性)が被告人に鋭く言った、「上告するなっ」。
 上告しても間違いなく退けられ、上告審に未決算入はないから、ということらしかった。
 

 

傷害致死」、伊藤雅人裁判長。

 老人ホーム内で、被告人(72歳)が廊下の椅子に座って読書していたところ、被害男性(89歳)が6回にわたり段ボール箱をぶつけ、被告人は頭にきて蹴った。男性は倒れて頭蓋内損傷で死亡…。
 原判決(懲役2年6月)を破棄、懲役3年、執行猶予5年。原判決後、見舞金300万円を支払ったそうだ。

 

業務上過失致死傷」、伊藤雅人裁判長。

裁判長「主文。原判決を破棄する。本件を水戸地裁に差し戻す

 工場での溶接工事における、2人死亡の爆発事故だった。
 原判決は禁錮1年6月、執行猶予3年。その認定は論理則経験則等に照らして不合理と何度もでてきた。今年中に、水戸地裁で無罪になるのでは。

 

 こんなとこにしとこう。もう寝なければ。明日も忙しいのだ。
 4月の1週目と2週目は、私の手帳に傍聴予定がない。助かるっす~!

2025年3月24日 (月)

切り取りニュースから陰謀論へ

 たとえば、参院初当選の自民議員らに各10万円の商品券を石破首相が配ったという件。

 ソク、私は思ったもんだ。ははあ、配るのは自民の慣習、慣例で、

「石破さん、あんただけ配らんわけには、いかんわな。またドケチと叩かれますぞ(笑)」

 とか言われて配ったら、石破下ろしを企む者からたちまちリークされた…。
 そんなところだろと、でもこれ、普通誰だって、とまで言っては言い過ぎか、少なからぬ方が思うんじゃないの?

 

 ところが、テレビニュースにそんな話は全く出ない。
 歴代総理はそんなことしなかったのに、石破首相が勝手に独自に配った、かのようなニュースばっかりだ。

 間もなく、他の首相もやっていた、という話がぽつりぽつりと出てきた。しかし…。

 その後のニュースを――YouTubeで。以下同――見ていると、どうも、他の首相の話は抜きに、石破首相の商品券10万円のみとにかく責める、そこが基本、のような。

 

 結局、ニュースは、目の前30cmの、というか、ごくごく一部の切り取りにすぎない。
 かつ、ニュースは、どうも、政局ってやつが大好きみたい。

追記: しかも、おどろおどろしかったり、芝居がかったあのナレーションはどうだ。小学校低学年か、脳がだいぶ弱った超高齢者、そのへんをメインのターゲットにしてるでしょ。 追記終わり

 そういうのを見て国民は、日本を、政治を、わかったような気になり、投票したり棄権したり…。

 

 そうして、その嘘っぽさに気付いた者、のうち少なからぬ部分が、「オールドメディアだ! マスゴミだ!」と叫んで、なんと、陰謀論やらヘイトやらに飛びつく。

 どうすりゃいいのか。
 ま、こういったことを、いろんな人がいろんな場面で、いろんな言い方で、飽くことなく発信し続けていく、とりあえずはそのへんからと、舌足らずではありますが。

 

 いや、私もね、古稀、もう70歳なんで、身の程知らずにも、こういうことを言っていくのも、社会的責任かなと思ったりなんかするわけです、ごめんね。

2025年3月22日 (土)

日本、ネット工作にボロ負けか

 「ロシア発偽情報、ドイツ選挙を翻弄 欧州で介入疑惑相次ぐ 閣僚デマや極右政党へ投票誘導」と2月22日付け日経新聞。10段組みかな、大きな記事だ。
 以下、紙の新聞から少し、空行を挟んで断片的に抜き出す。ISD=ドイツの非営利団体、戦略対話研究所。

 

 ISDはドイツ総選挙で世論操作を狙ったおよそ50の親ロシア派とみられる組織的ネットワークを特定した。実在する当局やメディアを装って偽情報を流し、6000以上のアカウントが「ボット」と呼ばれる自動投稿によって動画などを拡散しているという。

 調査報道機関のコレクティブによると、偽情報を拡散させるためにつくられたドイツ語のウェブサイトが少なくとも100件ほど確認された。

 大量の偽情報を出回らせ、当局やメディアの検証が追いつかないまま流通させる手法を、2024年のフランス議会選や米大統領選でも見られた。

 SNSを用いた選挙戦は有権者が政治家の考え方や政策に触れやすくなる半面、過激な表現や争点の単純化を通じてポピュリズムを増幅させる懸念がある。

 独シンクタンクCeMASによると、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に指示を表明した米起業家イーロン・マスク氏の投稿は、ロシアのボットアカウントによって拡散された。

 生成AIで作成された若い女性の写真を用いて親ロ的な投稿を繰り返すアカウントもあり、総選挙で「繁栄したドイツを望むためAfDに投票する」などと賛同を呼びかける主張が拡散する。

 

 「デモクライシス #SNSが政治変えた件(4)欧州、「泡沫」が大統領選首位 中ロ情報戦 投稿が兵器に」と3月22日の、これも日経新聞。
 拙宅へは日経新聞の朝夕刊が届き、私は経済にはほぼ興味がないのだが、私しか読む者がいないので、ちらちら読むのだ。

 以下、紙のほうから、同様に一部抜き出す。

 「TikTok(ティックトック)の革命児」。24年11月下旬の東欧ルーマニアの大統領選の第1回投票。ほぼSNSだけで選挙活動を展開してきた泡沫(ほうまつ)候補、カリン・ジョルジェスク氏が事前予想を覆して首位につけた。
 同氏は親ロシアの立場を鮮明にしていた。ロシアがSNSで選挙に介入した疑いが広がり、12月に憲法裁判所は選挙結果を無効にする異例n御決定に踏み切った。11日には同氏の再選挙への立候補を禁止する最終判断を下した。
 ルーマニアの情報機関によると、同氏の選挙運動はTikTokで不正な表示な広告を拡散する約2万5千のボット(自動プログラム)アカウントの支援を受けていた。

 欧州では1930年代、ナチスドイツが当時勃興したラジオを最大限活用して選挙に勝利し、独裁体制に移行した経緯がある。先端技術をいち早く取り込んで民主制度を骨抜きにする手法は、ロシアなど現代の権威主義国家の工作と類似する。

 

 3月19日には共同通信が「日本人、影響力工作に弱い傾向 権威主義の説得を受けやすく」と。
 これはネットで全文を読める。以下、一部拾う。

 SNSの普及で、感情や価値観に訴えるメッセージの拡散が権威主義体制の正当化の新たな手段となった。ドイツの調査では、政治の知識が少ない人らが特に動かされやすいとの結果が出ている。だが日本では、受け手によらず一様に影響を受けやすいことが判明。

 

 日本で権威といえば、御上(おかみ)、現代では自民と官僚か。しかし、今や、うかうかしとれませぬぞえ。

 あの中傷攻撃がなぜあれほど勢いづくのか、あの政党、あの候補者がなぜあれほど票をのばしたのか。
 利権まみれ、裏金まみれの自民政権、官僚主義のほうが、なんぼかマシやった、という時代はすぐそこに? 



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2025年3月20日 (木)

グリーンランドを掘って掘りまくれ!

 「動画:2024年の海面上昇「予想以上」 NASA」と3月14日付けAFP。
 AFPはエージャン・フレンチ・プレスで、日本の事務所は中央区の某巨大ビルにあるような、私はなぜか行ったことがあるような遠い記憶…。

 記事中にこうある。

NASA主導の分析によると、衛星データを用いた監視の結果、2024年の世界の海面上昇は0.59センチに達し、科学者が予測していた0.43センチを大きく上回った。

NASAジェット推進研究所(JPL)のジョシュ・ウィリス氏は、「毎年の変動はあるものの、海面が上昇し続けており、そのペースがますます速くなっていることは明らかだ」と述べた。

NASAによれば、1993年から2023年までの30年間で、世界の平均海面は約10センチ上昇している。

この現象には主に二つの要因がある。一つは氷河や極地の氷冠の融解による淡水の流入であり、もう一つは海水が温められて膨張する「熱膨張」だ。

 

 30年間で約10センチ。上昇ペースは年々速まっている…。

 

 トランプ大統領がグリーンランドを金で買い取ると言い出した。鉱物資源が狙いだそうな。
 もしも購入したら、当然こうなるだろう。

トランプ 「掘って掘って掘りまくれ! 邪魔な氷はぶち割れ! 火をかけて溶かせ!」

 これにより、グリーンランド以外の氷河の融解も進む。
 海面はもっと上がる。陸地が、耕作地が減る。異常気象はその異常さを飛躍的に増し…。

 世界は核戦争の引き金だらけになる。やがて引き金は引かれ…。

 

 そうして、ついに実現するのである、『北斗の拳』『マッドマックス』『ウォーターワールド』などの、あの終末世界が。

 あーたたたたたっ、お前のスマホはもう壊れている。
 マッドマックス、怒りの自動運転…。

 えーと、何の話だっけ。原稿を書かねば💦

2025年3月18日 (火)

「威信」にすがる者たち

 岡口基一裁判官は、弾劾裁判により罷免(ひめん)され、法曹(ほうそう)資格を失った。

 最近、なにげに裁判官弾劾法を見てみた。ぎょっとなった。この部分である。太字は私。

第二条(弾劾による罷免の事由)
弾劾により裁判官を罷免するのは、左の場合とする。
 一 職務上の義務に著しく違反し、又は職務を甚だしく怠つたとき。
 二 その他職務の内外を問わず、裁判官としての威信を著しく失うべき非行があつたとき。

 

 「威信」って。

 弁護士に威信、学者に威信、医師、看護士、薬剤師に威信、議員に威信、報道番組に威信、ジャーナリストに威信、そんなの必要か?

 

 そうして私は思いだした。最高裁の、あの、豪壮というか荘厳というか、とてつもない法廷を。
 見学と傍聴で私は何度も行った。行くたんびに感じたもんだ。

「うわあ、なんだこれ、ここまでぶっ飛んだ演出をやらかすとは、中身はよっぽどスカスカなんだな、自信がないんだな。こういうド派手な装置で国民をひれ伏せさせる、かえって哀れ、みすぼらしいよ」

 

 正面から入った、よく磨かれた岩の神殿のような、だだっ広く豪壮なフロアに、テミス像と称するものがある。

 女神テミス(テーミス)は、剣を下げ、目隠しをして、天秤を高く差し上げる、それがスタンダードだ。
 ところが日本の最高裁のテミス像は、なんと、天秤を下げ、目隠し無しで、剣を高く差し上げる、振りかぶる、、、
 外国の視察団が見たら、腰を抜かすでしょ。 ※外国の人が来たときは隠すのか、そこは私は不知。

 

 私は以前から書いてきた。警察と検察の威信を護持することがイコール正義なのだなあ、そんなものを刑事裁判に感じることがあると。病んでるなあ、と思う私が病んでますか?

2025年3月16日 (日)

AIで虐待判定、まさかの結果に!

 「虐待判定AI導入見送り こども家庭庁「精度不十分」」と3月4日付け日経新聞。私になんぞ興味がなさそうなことを、紙の新聞の一覧性ゆえにというか、読んでしまった。

 ネットでは「子どもの虐待判定するAI、導入見送り こども家庭庁」、これが相当するのか。
 記事はこう始まる。

 虐待が疑われる子どもを児童相談所で一時保護するかを巡り、こども家庭庁は判定の支援として検討していた人工知能(AI)システムの導入を見送ると決めた。これまでの実証事業で精度が十分でないとわかり、現場での利用は難しいと判断した。

 こども家庭庁は虐待が疑われる子どもを一時保護するかどうかの判断に役立てるため、AIを活用して虐待リスクを判断するシステムの開発を進めてきた。2022年度に開発が始まり23年度末にほぼ完成した。

 

 ほぼ完成、したんだそうだ。そうして…。

 実証事業は10の地方自治体の児童相談所で100件の過去例をもとに実施した。

 

 実証事業を行うとは偉いではないか。ところが…。

 このうち判定に疑義が生じたのは6割にのぼった。

 

 えっ、6割も、なんで?

 児童相談所の幹部が判定するよりも虐待リスクを低く見積もっていた。
 こども家庭庁は実際に職員が判断する際に考慮する項目がAIに搭載されていなかったことが一因とみている。
 項目の有無のみで程度を考慮していなかったことも原因とみられる。たとえば児童が母親から殴る蹴るなどの暴行を受けたにもかかわらず、あざなどの痕跡が残らなかったためAIが考慮せず、一時保護が必要と判断しなかったケースがあった。 

 

 すっごい話やねえ。実証実験じゃなく「実証事業」、大丈夫なのか?

 気になることがある。記事からは、必要な項目の搭載がないとか、項目の有無のみで程度の考慮がないとか、あざなどの痕跡がなければ暴行ありと判定しなかったとか、こう言ってはなんだが、いかにもお間抜けなことばっかり。
 項目をつくってちゃんと入力すればいいじゃん、と思えてしまう。

 なのになぜ、導入を見送る? 「またあいつがからんでる!」とか、下請け孫請けひ孫請けの中抜きがひどすぎたとか、何か裏があるのかなあ、なんて想像しちゃう。
 『週刊文春』さんが既に取材を開始してたりして、えーっ。

 


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 AIといえば、将棋、囲碁、チェス、人間はAIに勝てないとか言われる。

 でもさ、その勝負、公平なの?
 人間は、体調が悪くても、あるいは不倫、離婚問題で私生活は修羅場でも、勝負にのぞまねばならない。

 AIのほうだって、通行人が電源コードにつまづいて引っこ抜いちゃうとか、猫が気まぐれ猫パンチでコーヒーをこぼすとか、リスクを抱えて勝負してほしい。
 今井はAIがどんなもんだか分かってない? い、言われてみれば…💦

2025年3月14日 (金)

保険医療局を名乗る詐欺電話をゲット、大失敗した件

 3月14日13時頃か、お買い物から戻ったら加入電話(今どきは固定電話? いえでん?)に留守録あり。再生。

声 「こちらは保健医療局です…こちらが最終のご連絡になります…オペレーターに…1を…」

 待ちに待った詐欺電話だ! しまった、1を押したかったのにぃ💓


 でもしょーがない。食事、洗濯しつつ仮眠、原稿書き…。

 

 同日15時半過ぎか、加入電話(同)に架電あり。
 電話番号が表示されてない。詐欺か? 出た。自動音声で…。

 「こちらは保健医療局です…」

 おおっ! ICレコーダーを準備しつつ、1を押した。
 呼出音がずいぶん続いた。まだ続く。なんだよぅ。我慢して待った。せっかくの詐欺電話なんだもの。

 

 ここで言っておこう。東京都の、とか言わずいきなり「保健医療局」って、如何にも詐欺っぽい。
 てかそんなの超えて、詐欺だともう私は確信している。私は現在70歳。加入電話(同)にかかってくるのは基本詐欺電話、間違いないでしょ(笑)。

 

 だいぶ経って、男が出た。声の感じからして30歳代か。28、29歳かも。

男 「保健医療局の加藤です」

 ひどく雑音が入って声が割れ、ものすごく聴き取りにくい。ミャンマーから?

 

 で、要するにだ、1カ月分しか出せない薬を、私は2カ月分、病院でもらった、というのだ。

 ドキッとした。こう見えて私にも持病がある。おおよそ2カ月に1回、かかりつけ医でいろいろ検査等して、2カ月分の処方箋をもらっている。そんな高齢者は多いでしょ。

 でも、緊急の頓服薬を除き、病院は薬自体を出さないだろ、出すのは処方箋だろ、とはしかし私は言わず、こう尋ねた。

 「えーっ、いつのことですか」
 「今年の1月10日です…」

 年月日を特定されたことに、私は驚いた。
 何の薬か、聴き取りにくくて何度も確認した。強力な睡眠導入剤、ゾルピデム、ほほぅ、「犯行時の記憶がない」と否認の刑事裁判によく出てくるやつじゃないか。

 「お心当たりはありますか? 間違いないですか?」

 男は念入りに尋ねてくる。どうしよう。このとき、バカな私は言っちゃったんだねえ…。

 「えーっ、どうだろ、わかんないです、薬はいろいろもらってるんで」 

 それは違法なので保険証を止めますよ、と男は言った。失効の扱いだという。

 「えーっ、困るんですけど。それ、いつまでですか」
 「1年間、再発行できません」
 「えーっ、いつからですか」
 「本日より、です」
 「なんとかならないんですか」
 「決定事項です」
 「えーっ、いや困ったなあ。どうしよう」

 

 ここから、金の要求につながるのか、私は期待した。
 だが、男は金のことを全く言いださない。
 なんで? 変なの? と私は思いつつ、金の要求を待った。

 すると男は、ところで、という感じで言った。

 「金沢病院でとなってますけど…」
 「神奈川? 金沢? えーっ?」

 なんと、石川県の金沢病院で私はゾルピデムを2カ月分、受け取ったというんである。

 私は高校時代まで金沢で暮らした。こいつら、そんなことまで知ってるのか!

 1月10日に金沢病院へ行ったか、もしや知り合いがいるのか、結託して受け取ったのかと、男はなぜか執拗に尋ねてきた。
 困った、どうしよう、私はこう応じた。

 「金沢はときどき行くけど、えーっと、そんなこと、言いたくないかなぁ。言いたくないです、言わなきゃいけないんですか?」

 それで終わるかと思いきや、男はずるずるいろいろ言い、終わった。
 電話機の表示を見ると、13分36秒だった。

 

 終わってすぐ、念のため自治体の健康保険の担当へ電話した。
 医療の還付金がどうこうの詐欺はよくあるが、この種の詐欺は初耳だという。警察へ情報提供したらどうか、とも。

 

 所轄の警察署へ電話した。生活安全課の、そうだなあ、声の感じからして30歳代ぐらいの女性と話した。

 この種の詐欺電話は最近よくあるのだという。おお~!
 さすが警察、テキパキ慣れた対応で、私は感動したね、さすが警察、である。

 

 それでだ、金の要求が一切ない、不可解な電話、あれは当たりをつけたに違いない、とすればこのあとどうなるのか。
 女性警察官は、すらすら教えてくれた。

 詐欺師連中も日々学習、進化してるとはいえ、通常、このあと、強力な睡眠導入剤を違法に大量に受け取ったことで事件になっていると、石川県警(を名乗る架け子)から電話があるんだそうだ。なっ、なるほど~!

 そうして、ライン(通信アプリ?)をどうとかさせ、警察手帳などの画像を見せ、、、という段取りになるんだそうだ。なるほど~!

 「ラインですかあ、それ、応じて大丈夫ですかね」
警察「絶対ヤメてください。悪用されることもあります!」

 

 現在、同日の20時過ぎ。石川県警からの電話はない。たぶん私は大失敗したんだと思う。

 「えっ、ゾル…なんすか? そんな薬、知りません。なんかの間違いです、よく調べてください」

 と応じていたら、ばっちりスムーズにカモ認定されていたのにぃ。

 

 他人を騙すことに慣れない私が、浅知恵で詐欺師を騙そうとした、まったくもってお恥ずかしい、大失敗だ。
 やっぱり正直がいちばん。こうした詐欺はいろんなグループが乱立しているはず。また電話があるだろう。今度は普通に正直にいこう、と思ったのでありました。

 

 そんな私の内心を見透かしたか、有能そうな女性警察官は何度も言った。

警察「詐欺をナメてはいけません! 詐欺っぽいと思ったらすぐ電話を切ってください。すぐ切って、警察に連絡してください!」

 

 以上を書いてから、ゆっくり風呂に入り、出て、思った。

 どんな形であれ電話に出れば、いちおう対応するカモリスト、に載せられるだろう。
 物忘れがよくある老人を演じれば、ボケ老人リストに載せられるかも。
 何か答えれば、それが嘘であってもリストに加えられ、襲撃リストに載せられるかも。

 やっぱり、女性警察官が言ったとおり、すぐにガチャンと電話を切る、それが正解なのかもね~。

 ただ、架け子の時間を13分36秒浪費させたことは、誉めてもらえる? うーん(笑)。

 次はどうするか、考え中。ガチャンと切ったか、何か聞き出したか、またご報告しますね。

 

 あそうそう、石川県の金沢病院、あれはね、富山県の病院がどうこう報道されたんで、石川県に変えた、東京のカモには北陸、そういうことかと。
 大阪、北海道、福岡のカモには、どこの病院をいうのか、広く周知させたらいいと、私なんかは思うんですけど。浅知恵かなあ💦

 

 もうひとつ追記。昔、先物取引の如何にもヤバイやつを、なんというか掲示板で晒したことが私はある。
 すると、今どきは伏せ字でしか言えないのかな、「ine」の頭に「s」がついた、漢字1文字、平仮名1文字、合計2文字の語が大量に、もう大量投稿された。

 今回も、もしかしたら何か攻撃されるかも。
 ただし、私のTweetとメルマガ記事を捏造、偽造して個人攻撃をやるやつ、あれは今回の詐欺とは別の人物によるので。
 

犯罪集団のリンチ、ドンキで買った性玩具を肛門に

 最近傍聴したのを少し。

 

 「道路交通法違反」、東京地裁、判決。

 高齢で免許更新の要件を満たさず、取消しに。その後も無免許運転を続け、前科なし、懲役5月、執行猶予2年。
 ちょい昔は罰金30万円が相場だった。運用の厳罰化が密かに始まっているとは、しかし普通は知らず「捕まっても罰金」と思っているだろう。
 本件のお爺ちゃん(会社経営)もそうだったんではないか。

 

 「過失傷害」、東京簡裁、審理。
 確認のためちらっと傍聴。やっぱり飼い犬の咬み付き事件だった。

 

 「過失運転傷害」、東京地裁、新件。

 普通自二、赤信号看過、約45キロの速度で直進、交差点出口横断歩道、左方から右方へ小走りで出てきた9歳女児に衝突…。
 私は思うのだ。
 不注意な運転者、普段は注意深いのについうっかり注意を怠る運転者、そんなの存在して当たり前。
 一方、歩行者は、「青信号の横断歩道は聖域」とすり込まれている、洗脳されている。
 東京地裁の刑事法廷へ出てくる交通死傷事故は、ほとんどが青信号の横断歩道上で起こっている…。

 

 「強制わいせつ致傷」、東京地裁、裁判員裁判、判決。

 被告人(身柄、拘置所)は、俳優顔というのか、んまぁ格好いい若者だ。
 深夜、スマホとイヤホンで独り帰宅途中の女性を、酔っ払って背後から襲い、ひざをすりむくとかさせたのか? 違った!!!

 女性を風俗店に売って稼ぐスカウト組織(機動班とか色々役割分担)の、被告人は幹部。
 組織内での金銭の貸し借りとギャンプルは禁止、なのにそれをやった29歳男に制裁を加えることに。
 複数人で取り囲み、全裸にして苛烈な暴行を加えたうえ、性玩具(仲間がドンキで買ったディルド)を被告人が肛門に挿入したんだという。

 肛門ぶち込み動画は、見せしめのため組織内で共有されているという。
 それでも仲間から金を借りギャンブルに突っ込む者はいるわけだ。


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2025年3月12日 (水)

ひょっこり男と三次元レーザー計測機

 ご記憶だろうか、「再犯“ひょっこり男”の呆れた動機と勝手な言い分 自転車であおり運転、約4カ月で通報42件」と昨年5月に日刊ゲンダイが報じたあの事件を。

 あの事件の、何回目かの公判が3月11日、千葉地裁・松戸支部であった。ご当地のマニア氏から期日を教わり、頑張って傍聴してきた。

 

 被告人は相変わらず身柄(拘置所)。最初から最後まで、背を丸め、暗く無言。

 この日は、捜査に当たった警察官(千葉県警の本部交通捜査課の警部補氏)の尋問が行われた。

 警部補氏は「三次元レーザー計測機」を用いて計測したという。
 その計測機、『月刊交通』(東京法令出版)などでちらっと知ってはいたが、超高性能ぶりにびっくり!

 

 三脚に載ったその測定機を、現場付近の歩道、左右5カ所、合計10カ所に、約12mずつ離して設置。計測機はゆっくり回転しながらパノラマ撮影をする。

 測定記録をもとに作成した図を、検察官が示した。大きなモニターにも映し出され、私も見た。ドローンによる上空からの撮影かと思った。

 だが、そうじゃない! 測定機が撮影したものを、然るべきソフトに入れると、そういう図面が出るんだという。
 実況見分調書によく添付される現場見取り図(俯瞰図)、あれも作成できるという。
 角度を変えて再現することもできるんだという。ひ~!

 私は傍聴ノートに「すごいね」「すごっ」「検察官、自信たっぷりニッコニコ尋くよ~」などと、ペンの色を変えて書いた。

 

 弁護人は、何か資格が必要かと突っ込んだ。

 資格は不要だが、警部補氏は自発的に、6カ月ほど勉強して試験に合格、「測量士補」の国家資格を得たという。ほ~!
 私も勉強して裁判傍聴師の国家資格をとりましたよぅ。 ←うそつけっ(笑)

 次回は被告人質問。実刑判決は間違いないと思うが、こういうのは私の守備範囲だ。追っかけさせてもらいたいと思う。

2025年3月10日 (月)

5点の衣類をもっと早く味噌樽に仕込むべきだった

 「袴田巌さん89回目の誕生日 再審で無罪確定まで長い年月がかかったことから静岡県弁護士会が再審法改正を知事にも協力要請」と、今日付けなんだろうか、静岡朝日テレビニュース。

 死刑執行の恐怖に何十年もさらされ続けた袴田さんの心、脳に、お誕生パーティはとても良い刺激になったに違いない、と願ながらニュースを見た。

 

 加えて、私は思うのだ。

 検察は、「5点の衣類」は怪しいと、気付いていたはず。どうやら冤罪、最悪の冤罪と、気付いていたはず。

裁判長 「日本の優秀な検察官が皆気付いていたことは、論理則、経験則等に照らして優に認められる。そのうえで検察官は、再審開始に対し七転八倒、徹底的、テッテ的に抵抗した。袴田巖氏を死刑執行により殺害しようとした。明らかな殺意、少なくとも未必的な殺意が認められ、故意に欠けるところはない。犯情は悪質極まるというべきであり、もはや更生は期待できない。再犯は必至といわざるを得ない。よって、まさに自業自得、ブーメラン罪を適用し、再審開始に抵抗した検察官ら全員を、死刑に処する」

 

 しかし、判決前の最終意見で、検察側は言うだろう。

検察官 「本件の問題は、長い年月を要したことに尽きるのでありまして、その原因は、警察の無能であります。犯行時の着衣=パジャマ説はそもそも無理であることが明らか。もっと早くに5点の衣類を味噌樽に仕込むべきだったのであります。さすれば、スピーディに死刑は執行されていたでしょう。警察の無能を検察の責に帰するは全き(まったき)筋違いというべきであります」

 

 主に刑事裁判を1万1350件ほど傍聴してきて、いろんな検察官(公判立会検察官)を私は見てきた。 ※立会=りっかい

 「おお、あんた、やるじゃないか」と思えることは何度もあった。
 一方、「たかが試験エリートのくせに、先輩から吹き込まれた薄っぺらな正義を偉そうに振り回しやがって」となることもよくあった。

 組織としては、「職業に貴賎(きせん)はない」というけれど、賤(いや)しい組織は確かにある、とは思う。袴田事件と、その後の検事総長のコメントに、典型的に現れている。

 ま、言葉足らずですけどそんな感じで。

2025年3月 8日 (土)

『境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満の生きづらさ」』

 うつ病、双極性障害、統合失調症、自閉症スペクトラム、摂食障害(特に過食嘔吐)、前頭側頭型認知症、、、刑事裁判によく出てくる語だ。
 境界域、という語もたまに出てくる。

 この境界域、境界知能、スルーして社会はつくれない、ように私は思う。

 『ケーキの切れない非行少年たち』の宮口幸治氏の『境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満の生きづらさ」』(新潮SB新書)を、あと数ページで読み終わる。

 これ驚きました。すでにご存知の方もおいでなのか、私は“目からうろこ”だった。

 知能検査にあらわれない問題も含め、多くのケースで確かに良くなるトレーニングがあるんだね。非常に説得力がある。
 「うちの子はどうも学校の授業についていけないようだ」と感じてる親御さん、いっぺん読んでみていいのではないか。

 

 そういえば、と思い出した。私が小さい頃、紙に「・」がたくさんあり、ある約束にしたがって「・」と「・」を鉛筆でつないでいくと、何かの絵になる、という遊びがよくあった。楽しかった。
 あれ、じつは良いトレーニングだったんだねえ。

 

 いつの号か、『週刊プレイボーイ』の書籍紹介のページに、これも読もうかというのがあり、その部分を切り取った、のを見つけた。『選択的夫婦別姓 これからの結婚のために考える,名前の問題』(岩波ブックレット)だ。

 

 結婚したら、一方(事実上ほとんどの場合、女)の姓を捨て一方(同、男)の姓にせよと義務付ける、そんなの世界で日本だけだという。
 日本だって、そんなことにしたのは近年だという。

 その後、議論は尽くされ、くだらん事はヤメようという話が何度も出てくるのに、なぜヤメられないのか。
 「絶対なりませぬ!」と強硬に言い張る、カルトじみた勢力が自民党の背後にいて、自民党としては、選挙のことを考えれば、ねえ、ということなのかな。

 

 思いついた、洗濯的夫婦別下着、なんか失敗した~💦

2025年3月 6日 (木)

オービス53キロ超過の否認裁判、“新主張”に遭遇!

 3日締切りと言われていた原稿を、めちゃくちゃ頑張って4日昼過ぎに仕上げて送信。
 5日締切りと言われていた原稿を、めちゃくちゃ頑張って6日午前に仕上げて送信。

 私としてはむっちゃくちゃ快挙である。

 しかも、どっちの原稿も面白い! あんな原稿を書ける者は外(ほか)にいない!
 自画自賛はカコワルイ? ばかもーん。自画自賛できない原稿を書いてプロと言えるかいや。

 

 仕上げて6日午後、東京地裁へ。

 あんまり寝てない。だいぶ居眠りするぞぃ。いびきをかいたらどうしよう。
 心配だったが、なんと、約2時間、ほんの数秒も気を失うことなく、覚醒して傍聴ノートをとりまくった!

 

 事件は、首都高速、都心環状線内回り、中央区築地5丁目1番付近(制限50キロ)のオービス(東京航空計器の固定式、オービスⅢLkかしら)による53キロ超過(測定値103キロ)。

 デジタル式の速度計で、間違いなく2桁だった、3桁は一度もなかったと被告人。
 そうして、速度違反の裁判だけで四百何十件か傍聴してきた私にとって、こうだった。

「えっ、定期点検について、その主張は初めてだよ! 一見、荒唐無稽にも聞こえるけど、おいおい、けっこう説得力あるよ!」

 

 そもそも超過53キロが東京地裁の法廷へ出てくること自体、20年ほど前ならあり得なかった。
 いま、“新主張”に遭遇。こんなことがあるから、裁判傍聴は止(や)められない、止(と)まらない。カルビーのかっぱえびせん、である

 

 ただ、私は現在70歳。そろそろ力(ちから)尽きる。
 尽きる前に、数十年にわたって得た、培った、ノウハウの、エッセンスというべきところを、単行本で残したいと思う、あとに続く諸君のために。

 なので、今夜はもう寝よう、お休みなさい~。 ←21時に寝るんかぃ(笑)

2025年3月 4日 (火)

大人の小遣い、7割減って!

 普通は見ないニュースを、ついちらっと見てしまう、そこが紙の新聞の良いところだと思う。

 ネットでは2月25日、「大人のお小遣い、20年で7割減 消費不振の犯人説  読み解きミニ白書㊤」と報じられた。

個人消費は弱い動きが続いている。物価上昇を受けて節約志向が広がったという見方や将来不安から貯蓄に走りやすいといった解説が定番だ。内閣府は「こづかい」の減少も影響しているとの分析結果を示した。2月に公表した日本経済リポート(ミニ白書)を読み解き、消費不振の「犯人」を探る。

こづかいが減った。内閣府が家計調査などを分析したところ、減り幅はこの20年でおよそ7割になる。働き手が1人の世帯では2003年...

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 これを紙の新聞で全部読んだ。働き手が1人の世帯におけるお小遣い(8割が世帯主の分)は、

・2003年=24万8千円
・2023年=7万2千円

 7割減、すごっ。

 働き手が2人以上の世帯でも、35万円から9万1千円に減ったそうだ。

 食料などの「基礎的支出」は増加し、娯楽などの「選択的支出」は減少傾向にある。働き手が2人以上の世帯では23年に「被服及び履物」が03年比名目で29.3%減、教養娯楽は16.4%減と減少幅が大きかった。食費は2.3%増えた。

 

 社会が貧困化するとエンゲル係数が上がる、とか高校のとき教わったような気がするが…。

 いや、ちょと待て! 食費が2.3%しか増えてないって、おかしくないですか。
 白米は約2倍だし、オリーブオイルも約2倍になった。多くの食品が少なくとも数十円程度、高くなった。また、1パックの量や数が少なくなった。

 てことはつまり、買う量を、品数を減らして、2.3%増程度に皆さんとどめてるわけ?

 

 しばし興奮してから、気付いた。
 以上は2023年のデータだ。めちゃくちゃ値上がりが定着したのは2024年かも。俺の興奮を返せー。んなこと言ってないで、さ、お仕事の原稿を書かねば💦

2025年3月 2日 (日)

嘘とデマの大統領

 「マクロン大統領が首脳会談でトランプ大統領の腕を掴み制止、発言を訂正 国連総会で「ロシア軍即時撤退」米ロが反対 “分断”浮き彫りに【news23】」とTBS NEWS DIG。

 

 そういえば2月20日付けの日経新聞夕刊、1面トップの大きな記事によれば、トランプ氏はSNSへの投稿でこう批判したという。

「…そこそこ成功したコメディアンのゼレンスキーが米国に3500億ドル(53兆円)も出費させ、始める必要もなかった勝てない戦争に関与させた」

 

 ゼレンスキー氏はコメディアンで俳優だったそうだ。
 選挙で大統領になったのち、なんと、ロシアがウクライナへ禁断の武力侵攻を押っ始めた。首都キーウ(※)の陥落は時間の問題と思われた。 ※当時、ロシア語読みの「キエフ」だった。

 ロシアの「斬首作戦」の、ゼレンスキー氏はターゲットだったという。
 英米は国外脱出をうながしたという。

 ところがゼレンスキー氏は「逃げずに戦う!」との動画を発表、3年も戦い続けている。

 ちなみにトランプ氏は、ど派手なプロレスのTV番組の元司会者として有名だ。SNSに流れてくるところによると、コメディアンでもあったそうな。

 

 日経新聞夕刊はこう続く。

 米シンクタンクの外交問題評議会(CFR)の推計では、22年2月から24年9月までに米国が決めた支援額は計1750億ドル。米軍の活動などを含む総額で、そのうちウクライナへの直接供与は1060億ドルになる。トランプ氏が主張する3500億ドルとは開きがある。

 

 トランプ大統領は、こうも「持論を展開」したという。

「…ゼレンスキーはひどい仕事をし、彼の国は打ちのめされ何百万人が死んだ」

 

 ウクライナ軍の死者は4万数千人、民間人の死者は1万数千人とされる(合掌)。かけ離れている。
 記事はこうもいう。

 トランプ氏は18日にも、根拠を示さずに「ゼレンスキー氏の支持率は4%に落ちこんでいる」と言及し…。

 ウクライナのキーウ国際社会学研究所が2月4日~9日に実施した世論調査によると、ゼレンスキー氏を「信頼している」との回答は57%…。

 

 『ルポ「トランプ信者」潜入一年』を、私は単行本で読んだ。
 トランプの演説は嘘だらけ、デマだらけだったという。

 そうして、冒頭のニュースのマクロン大統領の「制止」「訂正」に至るわけだ。

 

 嘘とデマで「敵」をつくって攻撃する、ネットで盛り上がる、バズるっていうんですか、それが有権者を最も動かす、選挙で勝てる、洋の東西を問わず、そのことを、まずはしっかり認識しなければらない、と私は思う。

 

 ゼレンスキー氏とトランプ氏との「会談」については、真っ当な正統派レスラーの裾(すそ)に、悪役レスラーと悪ふざけ司会者が咬み付き、振り回してかみちぎろうとする、悪役レスラーのファンはわっと沸く、そういう図かな、と。

 ああ、んなこと言ってないで原稿を書かねば! もう3月2日、まさかでしょ、えっ、2月が28日までしかなかった? うっそ💦

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