5点の衣類をもっと早く味噌樽に仕込むべきだった
「袴田巌さん89回目の誕生日 再審で無罪確定まで長い年月がかかったことから静岡県弁護士会が再審法改正を知事にも協力要請」と、今日付けなんだろうか、静岡朝日テレビニュース。
死刑執行の恐怖に何十年もさらされ続けた袴田さんの心、脳に、お誕生パーティはとても良い刺激になったに違いない、と願ながらニュースを見た。
加えて、私は思うのだ。
検察は、「5点の衣類」は怪しいと、気付いていたはず。どうやら冤罪、最悪の冤罪と、気付いていたはず。
裁判長 「日本の優秀な検察官が皆気付いていたことは、論理則、経験則等に照らして優に認められる。そのうえで検察官は、再審開始に対し七転八倒、徹底的、テッテ的に抵抗した。袴田巖氏を死刑執行により殺害しようとした。明らかな殺意、少なくとも未必的な殺意が認められ、故意に欠けるところはない。犯情は悪質極まるというべきであり、もはや更生は期待できない。再犯は必至といわざるを得ない。よって、まさに自業自得、ブーメラン罪を適用し、再審開始に抵抗した検察官ら全員を、死刑に処する」
しかし、判決前の最終意見で、検察側は言うだろう。
検察官 「本件の問題は、長い年月を要したことに尽きるのでありまして、その原因は、警察の無能であります。犯行時の着衣=パジャマ説はそもそも無理であることが明らか。もっと早くに5点の衣類を味噌樽に仕込むべきだったのであります。さすれば、スピーディに死刑は執行されていたでしょう。警察の無能を検察の責に帰するは全き(まったき)筋違いというべきであります」
主に刑事裁判を1万1350件ほど傍聴してきて、いろんな検察官(公判立会検察官)を私は見てきた。 ※立会=りっかい
「おお、あんた、やるじゃないか」と思えることは何度もあった。
一方、「たかが試験エリートのくせに、先輩から吹き込まれた薄っぺらな正義を偉そうに振り回しやがって」となることもよくあった。
組織としては、「職業に貴賎(きせん)はない」というけれど、賤(いや)しい組織は確かにある、とは思う。袴田事件と、その後の検事総長のコメントに、典型的に現れている。
ま、言葉足らずですけどそんな感じで。
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