日本、ネット工作にボロ負けか
「ロシア発偽情報、ドイツ選挙を翻弄 欧州で介入疑惑相次ぐ 閣僚デマや極右政党へ投票誘導」と2月22日付け日経新聞。10段組みかな、大きな記事だ。
以下、紙の新聞から少し、空行を挟んで断片的に抜き出す。ISD=ドイツの非営利団体、戦略対話研究所。
ISDはドイツ総選挙で世論操作を狙ったおよそ50の親ロシア派とみられる組織的ネットワークを特定した。実在する当局やメディアを装って偽情報を流し、6000以上のアカウントが「ボット」と呼ばれる自動投稿によって動画などを拡散しているという。
調査報道機関のコレクティブによると、偽情報を拡散させるためにつくられたドイツ語のウェブサイトが少なくとも100件ほど確認された。
大量の偽情報を出回らせ、当局やメディアの検証が追いつかないまま流通させる手法を、2024年のフランス議会選や米大統領選でも見られた。
SNSを用いた選挙戦は有権者が政治家の考え方や政策に触れやすくなる半面、過激な表現や争点の単純化を通じてポピュリズムを増幅させる懸念がある。
独シンクタンクCeMASによると、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に指示を表明した米起業家イーロン・マスク氏の投稿は、ロシアのボットアカウントによって拡散された。
生成AIで作成された若い女性の写真を用いて親ロ的な投稿を繰り返すアカウントもあり、総選挙で「繁栄したドイツを望むためAfDに投票する」などと賛同を呼びかける主張が拡散する。
「デモクライシス #SNSが政治変えた件(4)欧州、「泡沫」が大統領選首位 中ロ情報戦 投稿が兵器に」と3月22日の、これも日経新聞。
拙宅へは日経新聞の朝夕刊が届き、私は経済にはほぼ興味がないのだが、私しか読む者がいないので、ちらちら読むのだ。
以下、紙のほうから、同様に一部抜き出す。
「TikTok(ティックトック)の革命児」。24年11月下旬の東欧ルーマニアの大統領選の第1回投票。ほぼSNSだけで選挙活動を展開してきた泡沫(ほうまつ)候補、カリン・ジョルジェスク氏が事前予想を覆して首位につけた。
同氏は親ロシアの立場を鮮明にしていた。ロシアがSNSで選挙に介入した疑いが広がり、12月に憲法裁判所は選挙結果を無効にする異例n御決定に踏み切った。11日には同氏の再選挙への立候補を禁止する最終判断を下した。
ルーマニアの情報機関によると、同氏の選挙運動はTikTokで不正な表示な広告を拡散する約2万5千のボット(自動プログラム)アカウントの支援を受けていた。
欧州では1930年代、ナチスドイツが当時勃興したラジオを最大限活用して選挙に勝利し、独裁体制に移行した経緯がある。先端技術をいち早く取り込んで民主制度を骨抜きにする手法は、ロシアなど現代の権威主義国家の工作と類似する。
3月19日には共同通信が「日本人、影響力工作に弱い傾向 権威主義の説得を受けやすく」と。
これはネットで全文を読める。以下、一部拾う。
SNSの普及で、感情や価値観に訴えるメッセージの拡散が権威主義体制の正当化の新たな手段となった。ドイツの調査では、政治の知識が少ない人らが特に動かされやすいとの結果が出ている。だが日本では、受け手によらず一様に影響を受けやすいことが判明。
日本で権威といえば、御上(おかみ)、現代では自民と官僚か。しかし、今や、うかうかしとれませぬぞえ。
あの中傷攻撃がなぜあれほど勢いづくのか、あの政党、あの候補者がなぜあれほど票をのばしたのか。
利権まみれ、裏金まみれの自民政権、官僚主義のほうが、なんぼかマシやった、という時代はすぐそこに?
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