裁判官の謝罪が本当か知る方法
「那覇地裁が異例の謝罪 裁判はなぜ時間がかかりすぎるのか」と3月30日付け日刊ゲンダイ。以下はその一部だ。
今月、那覇地裁で、被告人の男性が不正アクセスにより多額の金銭をだまし取ったとして懲役4年6月の実刑判決を受けました。この事件の判決言い渡しで、裁判官が被告人に謝罪するという珍しい出来事がありました。起訴から判決言い渡しまで、約2年もの月日を要してしまったことから、裁判官は「2年というのは長すぎた」「私の力量不足で、この場でおわびしたい」と述べ、被告人に謝罪したようです。
「約2年」は確かに長い。
でも、「私の力量不足で」、これを世間の方々はどう読むんだろう。
裁判官の力量不足で約2年ってことは――那覇地裁と札幌地裁の勤務は島流しのように見えてじつはエリートコースとも聞くのとは別に――あり得ない、と私は思う。
追起訴、追起訴でだいぶ何カ月もかかったうえ、証人が多数あり、沖縄へなかなか来られず、裁判官らが飛行機で出張尋問が多数回あったとか、共犯者らとの関係で考えがある検察官と、そんなの関係ないと突っぱねる弁護人とでごちゃごちゃあったとか、そゆことじゃないのか。
そこを「私の力量不足で」と被告人に謝罪するとは、大した裁判官かもよ。
裁判官の謝罪が本当かどうか、知る手がある。未決算入だ。
被告人がずっと勾留だったなら、未決勾留日数の算入を目一杯多く、700日ぐらいとった、つまり刑期は実質2年半ぐらいとなったんではないか。
懲役刑(実刑)が軽く、しかし未決勾留期間が長く、未決算入で刑期はチャラ、服役なしの実刑ってこともある。
でも報道に未決算入はタブーなのだ。
未決算入はタブー。刑事裁判は「検察官vs被告人」、民事裁判は「原告vs被告」なのに、刑事裁判の被告人を被告と報じる…。
ま、メディアにはメディアの慣習、慣例があるのだね、いろいろあるよね、なんて私は笑っているが、ちょっと待て!
そうした慣習、慣例は刑事裁判限定と、どうして言えよう。
政治や経済、すべてのジャンルに、そうした慣習、慣例があるんじゃないか。
けっこう大事だけど伝えるのはタブー、誤報なのに定着しちゃってる、ということがいろいろあるんじゃないか。
ところが、おそらく多くの人が、メディアは真実をちゃんと報じるものと信じ込んでいる。いわばお花畑にいる。
お花畑に安住していた人が、ある日突然「違うじゃん!」と気付いたとき、きーっとなってYouTubeの陰謀論へ走ってしまう、カルトに熱狂してしまう、そゆことけっこうあるんではと、私は思ったりなんかしておるのです。 ←「いる」を「おる」とすると雰囲気変わるよね。
「純米大吟醸 お花畑」、是非ぜひ飲みたいっす!
« こと名「暇空茜」 | トップページ | 夏の参院選、出馬有名人予想大会、賞金総額1億円 »
「報道にコメント」カテゴリの記事
- 15歳の闇バイトは欺罔電話をかけるか(2025.09.16)
- 京都の検察事務官、前代未聞の性犯罪!(2025.06.07)
- 地下鉄サリン事件、米当局は驚愕した!(2025.04.21)
- 裁判官の謝罪が本当か知る方法(2025.03.30)
- 日本、ネット工作にボロ負けか(2025.03.22)

