「嵌まり族」と「弾かれ族」
けっこう重い服役前科、がある被告人の事件を、3件続けて傍聴した。
懲役6年、懲役9年、懲役11年。
刑務所は懲(こ)りたろうに、なぜまたやるのか。
たとえば、これをしたらどうなるか、先を想像するのが、脳の構造、機能的にひどく苦手な人は、これは間違いなくいると思われる。
それとはまた別に、ものすごく大雑把だけど、「嵌まり(はまり)族」「弾かれ(はじかれ)族」ってのがあるんじゃないかと、主に刑事裁判を1万1600事件ほど傍聴してきて、いや、1万事件になるずっと前に、なんとなく感じ始めた。
すなわち、日本の学校教育は、要するに、まあ、公務員又はサラリーマンを育てる方向にある。
そこに嵌まる人は、全員一律じゃないだろうけど、だいたい、おおむね、スムーズに生きられる。試験に勝ち上がって検察官や裁判官になったりもする。
一方、うまく嵌まらない人もいる。
そういう人は、なんかこう、日本の学校教育から弾かれてしまう形になりがち、かも。ものすごく大雑把な話ですよ。
弾かれ族は、嵌まり族の逆をいこうとしがち、かも。
くだらん校則に従順な連中を鼻で笑う。遵法精神なんか、くそ食らえ。ルールは守るためにある? アホか。
やんちゃが格好いい。切れてムチャクチャ暴れる者が一目置かれたり…。
かくして、嵌まり族の被告人より、弾かれ族の被告人のほうがずっと多い…。
そんなものが、どうも見えてくる、ような気がするのだ。
いろんな要素が、さまざまな濃淡であって、互いに影響しあうんだろう、と思うけれども。
なーんてめんどくさいこともちらっと考えつつ、私は裁判傍聴をしている。楽しい、疲れる、どっち?
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