判事補7年目で検事に、さらに3年で東京地裁へ
恐怖の夏休み、週1程度しか私は裁判所へ行かなかった。
9月22日(月)、新しい裁判官をお2人見かけた。
裁判官は4月に一斉に移動するわけじゃない。五月雨(さみだれ)式に移動する、ことがよくある。
お2人のうち1人、佐藤哲郎裁判官に私は見覚えあり。
だいぶ前に東京地裁刑事にいて、どこかへ行き、その後、つい最近まで東京高裁の陪席裁判官だった。
もう1人は小暮純一裁判官。私はどうも記憶にない。
帰宅後、超絶マニアックデータを見てみた。ヒットがない!
見た目、若い。初めて東京地裁へ来るのだ。いったいどんなエリート? 新日本法規の裁判官検索を見てみた。
2015年1月に名古屋地裁で判事補スタート。その後、千葉の松戸支部へ行き、和歌山へ行き、2022年4月から検事に!
最高裁のwebサイトで担当裁判官一覧を見ると、2025年5月19日現在、東京地裁刑事第10部の裁判官は4人だ。小暮純一裁判官の氏名がない。
それ以降に来たんだね。
東京地裁の開廷表には、裁判官氏名とともに、アルファベットの大文字が1文字記載される。
小暮純一裁判官は「E」だ。刑事第10部の、5人目の裁判官なのだ。
それでだ、私が見てきた限り、Eの裁判官が単独事件をやることは、まったくなかったと記憶する。ところが今回、小暮純一裁判官(E)の、単独事件を傍聴したんである。
9月22日(月)1310~1320、東京地裁、716号法廷(20席)、「道路交通法違反」、判決。
裁判官 「主文。被告人を懲役4月に処する。この裁判が確定した日から2年間、その刑の執行を猶予する」
訴費不負担。首都高のオービスによる超過90キロ台だなと、我々(って誰だよ、笑)は直ちに看破する。
裁判官 「…を92キロ上回る速度…危険で悪質…必要性、緊急性…ない…交際相手を早く送り届けたかった…今後運転しない…違反歴のほか、前科・前歴…ない…」
それしか小暮純一裁判官は言わなかった。まだ若いのに、3年間を検事で暮らした、ほぉう、なるほど、などと、とりあえずマニアは受けとめるのである。
というか、そんなもの直ちに判決でいいのに、別期日をとった。
判決理由を聞く限り、特段の理由は何ら無さそうなのに、別期日…。
判事補が即日判決などナマイキだ。1、2週間じっくり検討して言い渡せ、というものがあるようだと、これは他の事件からも推測できる。
とまあ、そんなふうに裁判を傍聴するマニアもいるわけです。楽しい、哀しい、アホや、さてどれでしょう(笑)。
今これを読んでる。おっもしろいよぅ。さすが岩瀬達哉さん。
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