一時不停止の取締り、警察官は述べた!
その日、東京地裁の民事の開廷表に、久しぶりに見つけた。
事件記録符号は「(行ウ)」。原告は個人名、被告は「東京都外」の、「処分取消請求事件」の「弁論(本人・証人)」の期日を。
「処分」といっても情報公開の不開示決定処分とかいろいろある。運転免許の行政処分かもっ。「外(ほか)」は公安委員会かもっ。
開廷は13時30分。東京地裁の刑事の法廷群でいろいろ新件が始まる時刻だ。傍聴したい刑事もある。しかし私は民事のほうへ。
原告席には、代理人弁護士らしき中年男性と、原告本人らしき年配男性。被告席は、前列に3人、後列に3人。
傍聴人は、こんな時刻だもの、私と、中年男性が1人のみ。
裁判長 「弁論準備の結果を…(本日は)××さん(証人)と、原告ご本人から…〇〇さん(原告)、最近、お誕生日…」
原告 「ありがとうございます」
そんなふうにして、被告側証人の尋問から始まった。
傍聴席の中年男性が立って証言台のところへ。警視庁荏原警察署地域課、交番勤務の警察官だという。一時不停止の取締りがらみだった、よしっ!
「外」は東京都公安委員会。以下、その指定代理人からの尋問の一部だ。私のメモの文字が蚯蚓(みみず)ののたくりに似てよく読み取れない箇所がある。そこは「たぶんこうだろう」という文言で埋める。
公安委 「わずかに(停止線を)踏んだ場合、徐行で通過…取締りは…」
証人 「しません」
公安委 「なぜしないのですか?」
証人 「え…悪質の度合いが低く、危険度が低い…」
公安委 「それは証人独自の判断ですか」
証人 「そのように指示を受けています」
ほぉう。
かつて私は、合計4千件台だったか、全国の運転者諸氏からのご相談等に対応してきた。
相談 「すっかり安全が確認できたので徐行で通過したら、隠れていた警察官が出てきて、一時不停止で捕まった」
相談 「警察官がつくった書類に、時速20キロぐらいで通過したとあった。自転車がびっくりして急停車したとかも…」
そんな声がよくあったのを思い出したス。
「待ち伏せ取り締まりの罠にハマり、素敵な若奥さんがブチ切れ。違反切符を破いた理由とは」(私の記事)から以下に一部抜粋しよう。
被告人 「警察の方に停められ、駐車場へ入るよう誘導されました。私は初め、飲酒運転の検査か何かかと思いました」
弁護人 「一時停止を無視したのですか?」
被告人 「いえ、私は停まりました」
弁護人 「停止したという根拠は?」
被告人 「強めのブレーキを踏んでしまい、後ろ(後部座席)の娘の、お菓子が床に落ちて泣いたので…」
弁護人 「そのことを言うと、警察官は何と言いましたか?」
被告人 「警察官は『私が見たときは徐行だった』と…」
「ここはどうせみんなきちんとは一時停止しないんだ」との考えで待ち伏せ、隠れることを優先して現認がおろそかになる、それはままあるようだ。
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