冤罪を生み続けるオービス無謬神話
今はすっかりゼロだが、昔はめちゃめちゃ多かった、何がって、東京簡裁にオービス裁判が。
東京簡裁へ来て20年に満たない裁判官、書記官、職員の皆さんは、信じられないでしょ。
「警察に取材しても分からないことが、刑事裁判の法廷へはボロボロ出てくる。うわあ!」
と当時私は大興奮。東京簡裁へ通いまくり、やがて、交通事件以外もあれこれ傍聴する「裁判傍聴マニア」になった次第だ。
オービスの、半年に1回の定期点検の、その成績書にずらっと並んだ、丸囲みの「良」、これは、点検に着手したときの状態ではなく、点検・調整等を終えて「良」の状態になったことをあらわす、なんてだ~れも知らないっしょ。
要するに、誤測定(誤った測定値の表示。以下同)が1度出れば、以降、定期点検で発見されるまでずっと出続ける。点検後には「良」となる。
誤測定が突発的に単発で起こることはあり得ない、そもそも誤作動があればオービスはストップする(撮影をしない)、だから絶対大丈夫、なのである、オービスは。
そしてもうひとつ、定期点検における走行試験。
オービスは、写真に焼き付けられた測定値、焼き付け値が証拠の根幹。ところが、100台の通過車両に対して行う走行試験は、信じられないことに、焼き付け値を完全スルー!
2006年3月6日付けの当ブログ記事「湾岸・羽田オービスⅢLk びっくり定期点検!」、同月9日付けの「オービスⅢLk 肝心のチェックを省いた定期点検!」でも書いてきたとおりだ。びっくりするよね。
オービスが日本の道路に登場して取り締まりを始めたのは、1970年代後半だ。
以来、測定値(焼き付け値)が信頼できないとして無罪が出たのは、私が知る限り1件のみ。無罪の証拠があった事件だ。
その後の裁判で、メーカー社員に対し弁護人がその無罪について突っ込むシーンはあった。メーカー社員は、あれは誤判ゆえ検討も改善もしてない旨述べて薄笑い…。
オービス裁判を傍聴しまくってきて、はっきりと浮かび上がってきたのは、焼き付け値を信用できる根拠はない! ということである。
オービス無謬(むびゅう)神話、としか言いようがない。
長年にわたり、どんだけぇの冤罪が垂れ流され続けてきたのか、気が遠くなる。
新聞、テレビには決して出ない話だ。でも、だからって「マスゴミだぁ~!」とは私は言わない。誰にも都合や限界がある。記者クラブメディアにも記者クラブメディアの都合や限界がある。もちろん私にも。
世の中そんなもんなのだ。そんな世の中で、私は、あなたは、どう生きていくか、そういうことなのだ。
「マスゴミだぁ~!」とか叫んでYouTubeやらの陰謀論に飛びつくのは、やめましょうね。それは完全に阿呆なので。
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