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2025年12月28日 (日)

殺人未遂、娘の首を絞めた理由は

 東京地裁、「殺人未遂」(裁判員裁判)。被告人の氏名欄に「甲」とある。少年法上の少年か、被害者が生徒や子か。
 審理の期日を途中から傍聴してみた。

 被告人は非身柄。太めの女性だ。40代かな。
 社会福祉士、介護福祉士などの資格を持つ女性、に対する証人尋問が始まるところだった。以下のようなことを私はメモった。

証人 「事件の背景…生育環境…実父が極度の…(アルコール)依存症…暴力…どういうお子さんに育つか…両親…離婚…母親の交際相手と同居…無視やイジメを受け…いないものとして扱われていた…10代で独立…就労…自力で定時制…大学へ…」

 頑張ったんだね~。

証人 「その中で、男性と…支配的で…別れて…長男を出産…シングルマザー…働きながら…1歳のとき、元夫(直近の夫)と知り合い…再婚…夫…飲酒すると暴力で支配…常に男性に支配され…お酒がからむ…無力感の幼少期…長女を出産…書面上、離婚…同居を続け…暴行、暴力…収まらず…度々警察が介入…児童相談所が介入…別居に至る…無意識のなかで無力感、あきらめ感が増幅…」

証人 「一方で、働いていた…15年間…○○会社を経営…従業員たちの雇用も長い…給与の支払い…遅れることなく…社会保険も…株式会社…担当税理士…15年間…(しかし)役員報酬は月8万円…」

 そうして…。

証人 「長女の発達障害…2歳のとき…生まれつき持っている…ADHD…境界知能…反抗性ASD…診断名…詳細には告知されていない…育てにくさ…」

 そのへんで私はそっと退出。同じフロアの東京高裁の法廷で「道路交通法違反」の判決があるのだ。
 無免許運転で確定判決(執行猶予付き懲役刑)ありぃの、確定前の無免許運転。原判決(懲役7月、執行猶予4年)を破棄して…。

 

 3日後、「殺人未遂」のほうの判決を傍聴した。

 開廷25分前、法廷前には1人のみ。私は2番目。それから続々と傍聴人が集まってきた。
 開廷2分前、ほぼ満席の傍聴席(52席)へ男が1人来て、席に座る前に、合羽(かっぱ)のような上衣を脱ぎ始めた。色もデザインもお洒落、ゴム引きなのか、ゴシャワシャクシャワシャゴシャワシャゴシャゴシャクシャクシャゴシャワシャ、法廷内に響き渡った。

 

 裁判官3人と裁判員6人が登壇。法廷中央、証言台のところに被告人を立たせ、判決が言い渡された。

裁判長 「主文。被告人を懲役3年に処する。この裁判が確定した日から5年間その刑の執行を猶予し、その猶予の期間中、被告人を保護観察に付する…タオル1枚を没収…」

 左陪席裁判官(育ち良さそうな聡明そうなお嬢さん)がじーっと被告人を見据えるなか、こんなことを私はメモった。

裁判長 「元夫との間の…Aさんの養育…しばしば諍(いさか)い…(9カ月ほど前の夜)…自宅…Aさんが中卒後は実父のもとで暮らしたい…裏切られたと思い、感情を高ぶらせ…Aさん…15歳…頸部をタオルで締め付け…我に返り…犯行を自ら中止…」

 被害者(Aさん)は加療約9日間の顔面、頸部など「てんじょう出血」(と聞こえた)の傷害を負ったという。
 言渡しは12分間で終わった。

裁判長 「何かわからないことはありますか?」
被告人 「ないです」

 

 それから私は、近くの非常階段を4フロア駆け下り、東京高裁の法廷へ。「窃盗」の控訴審判決を傍聴した。
 被告人は非身柄。口元をへの字にして、のけぞり、悪そうな感じの中年男性だ。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する」

 同種前科2犯。直近は執行猶予付き懲役刑。その猶予の期間中、自慰行為に使用する目的で、被害者2名からスニーカーを合計3足、総額6500円相当を窃取。原判決は懲役1年(求刑1年6月)…。

 

 ハイヒール、制服、スカート、水着、携帯ストラップ、いろんなものを自慰行為目的で盗む男たちがいる。
 女性方に侵入、パンダ柄のパンツを盗み、臭いを嗅ぎながら自慰行為をしたが、じつはそれは女性の交際男性のパンツだった。逮捕後に警察官から告げられ、どう思ったか、被告人は即答したっけ。

被告人 「バチが当たったと思いました!」

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