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« 身障者スペースの駐車車両に引っかき傷 | トップページ | 安倍元総理銃撃裁判、行為責任主義とは »

2026年1月22日 (木)

駐車車両のタイヤの上に、現金105万2千円を置き!

 東京地裁で「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」の新件(第1回公判)を傍聴。

 被告人は身柄(留置場)、40代前半、無職、なーんか偉そうで悪そうな感じが。銀行等の預金通帳とキャッシュカードを匿流詐欺グループに売ったんだろうか。

 いや、違った。初めて聞く手口の犯行だった!

1、 親族が至急に現金を必要としている、というあるあるの詐欺電話を詐欺グループ(の架け子)がかけた。

2、 その親族の上司を名乗る受け子が、埼玉県の和光市だっけ路上で、騙された被害者から現金を受け取った。

3、 被告人は指示を受け、黒色のアルファードを運転して埼玉県和光市のコインパーキング、三井のリパークへ行き、指示された枠に駐車。

4、 受け子はそのコインPへ行き、指示にしたがい、赤いカラーコーンのある枠に駐車した白色のライトバン、の助手席側のタイヤの上に、現金105万2千円が入った紙袋を置いた。

5、 被告人はその紙袋を回収し、駐車料金を精算機で精算してアルファードを発進させ…。

 

 弁護人は2人。何度かお見かけしたような中堅男性と、ずいぶん昔からお見かけする、長身でお洒落ぇ~な中年男性。
 最近受任したばかりなのか「まだ整っておらず」と、公訴事実に対する認否は留保。証拠意見も留保。

 次回期日がなかなか決まらない。私はそっと出て…。

 

 そばの非常階段を3フロア降り、東京地裁の別の法廷で「傷害」の審理を傍聴。

 これ、さっきスマホ検索したところ、自転車の男性(61歳)を車道上で転倒させ殺人未遂で逮捕、という報道がヒットした。交通トラブルなら私のジャンルといえる。

 被告人は非身柄。スーツにネクタイ、普通に会社員か公務員風のおじさんだ。弁護人が少なくとも2人。もう1人は弁護士か司法修習生か。
 今日は、同意書証の要旨告知から。甲9号証、被害者は「回復見込みのない意識障害」と出てきた。ええっ。
 今後どうするか、とりあえず打ち合わせの日程を長々検討しはじめた。私はそっと出て…。

 

 エレベーターで3フロア上がり、南側へ70mほどか歩き、東京地裁の別の法廷へ。ドアは施錠されておらず、「過失運転致傷」の新件の、最終弁論が始まるところだった。

 被告人は黒スーツの、がっちした若者だ。こう言っちゃなんだが、ネクタイが若者風で安そう。
 どうやらバイクとの事故で、被害者は鎖骨を骨折したらしい。

 治療費は保険で支払い済み(または支払い見込み)だが、そのほかに誠意を示すべく「弁護人を通じて示談の打診」をしており、次回判決の期日に、再開を請求したい旨を弁護人は述べた。

 被告人は前科前歴なし、交通違反が1件のみ、姉が証人出廷したという。執行猶予で決まりのシンプルな事件だ。

裁判官 「どうしましょうか、今日判決することも…」

 示談ができてもできなくても判決に影響しない、ゆえにそんなことを言うわけだ。検察官は応じた。
 ところが弁護人は、あくまで示談にこだわり、1カ月ほど先の期日を求めた。うーん。

 

 同じ法廷で続けて「道路交通法違反」の新件。

 被告人は60代前半の「飲食店従業員」。俳優顔のお洒落な男性だ。弁護人の隣の席から、法廷中央、証言台へ歩く際、靴がカツカツと良い音をたてた。

 前科4犯、うち2犯は同種。昨年2月確定、無免許運転、懲役5月、執行猶予3年…。
 同年10月、飲食店関係者が運転する車両に同乗して出かけ、その関係者は、被告人が無免許であることを知らなかったようで、降車して被告人に買い物を頼み、被告人は運転してドラッグストアへ。その駐車場でか倉庫にぶつけ、申告せず歩いて立ち去り、戻って車両を運転して移動させ…。

 今回は執行猶予なしの拘禁刑、前刑の猶予は取り消され、ダブルで服役、間違いないだろう。粛々と行くのだ刑務所へ。
 「乙号証の一部不同意、任意性は争いませんが…」と若めの弁護人が言うのを聞きながら、私はそっと出た。もう帰らねば。帰って原稿を書かねば。

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