1発の銃弾と10万の動員、陰謀論と排外主義
『陰謀論と排外主義 ~分断社会を読み解く7つの視点~』(扶桑社新書、1000円+税)。
「七人の侍」「竹林七賢人」とかあるが、黒猫ドラネコ、山崎リュウキチ、藤倉善郎、選挙ウォッチャーちだい、清義明、古谷経衡、菅野完という個性ある各氏を集めたところが素晴らしいと思う。
物事には色んな角度がある。昨今最重要のトレンドについて、7つの角度から、いわば最前線に立つ各氏各様の語りを1冊に詰めた新書、こぉれわ面白いわ、お勧めだわ。
菅野完氏による7ページの「あとがき」はこう始まる。ルビを丸カッコ内に入れる。
一発の銃弾は十万の動員に勝る。
濱口雄幸(はまぐちおさち)首相を銃撃した佐郷屋留雄(さごうやとめお)が残した言葉だ。
佐郷屋が放った銃弾は、その後、血盟団事件、5・15事件、そして2・26事件とうちつづく戦前の「右翼テロ時代」の幕開けを告げるものだった。佐郷屋の行動と言葉は戦後の右翼にも強い影響を与え、戦後も右翼は政治家を殺し続けた。…(中略)…山上徹也(やまがみてつや)は、統一教会2世としての苦しみから安倍晋三に恨みを募らせる一方、ネット上の各所に「ネトウヨ」としか言いようのない足跡を残している。
そうして今、新しいフェーズに入った。
2024年11月の兵庫知事選、2025年7月の参院選、10月の宮城県知事選で我々が目撃したように、今や日本の選挙は、デマ・誹謗中傷、そして陰謀論と排外主義によってその帰趨(きすう)が決せられることが常態となってしまった。
7ページ目の結びはこうだ。
本書全体を通して明らかになったのは、陰謀論と排外主義がもはや単なる一過性の現象やサブカルチャーではなく、現実の社会を揺り動かす巨大な政治的エネルギーとなってしまっているという悲しい現実だ。一発の銃弾ではなく十万の動員が、今、まさに、社会を変えようとしている。
この小さな一冊が、その奔流に抗う一助となることを、執筆陣の一人として願ってやまない。
このまとめがずしんとくる一冊である、お勧めである。陰謀論ならぬ陰毛論、きゃは、とか言ってる場合じゃないょ。 ←んなこと言ってんのあんただけですからぁー、残念っ😵
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