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2026年1月24日 (土)

安倍元総理銃撃裁判、行為責任主義とは

 「安倍元総理銃撃事件・山上徹也被告に無期懲役の判決 「不遇な生い立ちが大きく影響したとは言えない」判決を聞いた山上被告は…」と1月22日付けTBS NEWS DIG。
 事件数で1万2千件ほど傍聴してきたマニアの立場から、ちらっと述べてみたい。

 

 統一教会の問題に深入りせず、求刑どおり無期懲役、そうならざるを得ない、これは裁判だったと読むことができる。

 

1、行為責任主義

 平たく言えば、やったことの責任のみを問う、ほかは切り捨てる、とでもいうか。

 たとえばオービス(無人式の速度違反自動取締り装置。監視装置ともいう)はその典型だ。

 首都高にはたくさんのオービスがある。オービスの何百メートルか手前から、普通に走ってる一般車両をがんがんあおり、あおられた運転者が怖くなって速度を上げ、オービスの赤いストロボを浴びる、それを楽しむ連中がいる。匿名掲示板で自慢しているのを私は見たことがある。

被告人 「恐怖で出した速度です。出したくて出した速度じゃない。どうか酌んでください」

 深夜、助手席に妻または交際女性を同乗させているときの恐怖は如何ばかりか。恐怖のあおりをされ続けながら、頑として、制限速度で、または少し超えた程度の速度で走り続ける猛者(もさ)は、なかなかいないだろう。

 しかしその主張が全くこれっぽっちも通らず、超過速度が何十キロ台か(あと車両区分、高速道路または自専道か一般道路か、及び前科という外形的なもの)だけで相場通りの刑とされる裁判を、私はさんっざん傍聴してきた。

裁判官 「そのような暴走車はオービスに写っていない。暴走車の存在をうかがわせる証拠はなんらない。仮に存在したとしても、速度違反は危険であり許されない。殺されるかと思ったと言うが、本当に殺すのか、止まって確認していない」

 いろんなことを言って、量刑相場どおりの判決を言い渡す。
 オービスだけじゃない。「いっくら何でもこれは相場どおりはひどいだろ」という事件が、行為責任主義を理由に相場通りの刑に処されていくのを、私はさんざん見てきた。

 元総理銃撃殺という重大事件で、行為責任主義を崩したら、他の裁判への影響が大きすぎる。崩す勇気のある裁判官は、これまたなかなかいないんではないか。

 

2、検察が無期懲役と決めたから

 裁判官も書記官も検察官も次々と移動し、何年かして戻ってきたり、私は法廷の居残り組、の1人。居残り佐平次だ(笑)。

 だんだんと分かってくる。何を犯罪とし、どう処罰するか、それは検察が決める。裁判所の主な(主な、ですよ)役割は、処罰のための法律手続きを整えること。有罪の理由を拾って有罪判決を書くこと。

 元総理が、選挙運動の最中に、公衆の面前で、手製銃により銃撃殺された、カルト宗教がらみで、こんな超弩級の重大事件をどう裁くか、検察(最高検)が決定した有罪理由と刑に、裁判官が逆う? 逆らえる?

 

 以上、奈良地裁の裁判を傍聴せず、というか奈良へ行かず、報道等をチラ見した範囲での、べつにどうってことない一般論でした~💦

 

 奈良地裁へは私は2015年に4期日(きじつ)通った。付近を、商店街を、だいぶ歩いた。鹿も見た。中国人観光客に食いついて罵声を浴びせる者は見かけなかった。居酒屋へは寄らず、地元のスーパーで割引きのお惣菜と酒類を買ってベンチ飲みしたり。楽しかったなあ。

 

 おっと! 無期懲役と言えば、守大助さんである。彼は今、無期懲役の牢獄にいる。私は昨年末、1通だけ年賀状を書いた、守大助さんへ。
 日経メディカルの「筋弛緩剤中毒は誤診。そもそも事件が存在していなかった 「筋弛緩剤中毒事件」は無罪だと断言できる根拠」とかお読みいただければ。

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