自転車に反則金、この悪手をカバーするには
4月1日、「自転車の違反に反則金」がスタートした。
警察庁の多くの方もご承知のように、じつはこれ、悪手(あくしゅ)と言わざるを得ない。ほんとうは「少額の違反金」のはずだった。web記事では私はこう書いた。
「「青切符」導入は警察庁の“野望”? 交通ジャーナリストが暴く4月1日スタート「自転車に反則金」の裏側」
「自転車違反のペナルティは「違反金」か「反則金」か。警察庁が立ち上げた有識者検討会の報告書を警察庁自身が否定…前代未聞の内紛が?」
2026年4月1日、「自転車の違反に反則金」はスタートしてしまった。
警察にとってシンプルにいちばん困るのは、自転車の運転者が現場で警察官に逆らうこと、反則金を納付しないことだろう。これは困る。
警察官に逆らうとヤバイぞ、反則金を払わないと逮捕されるぞ、そういう認識、恐怖、びびりを、運転者たちに植え付ける必要がある。そのためには、どうするのが効果的?
「一時停止違反の「青切符」と反則金納付書破る…53歳の女を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕(島根)」と4月10日付けTSKさんいん中央テレビ。
青切符(交通反則告知書)も反則金納付書も、交付された後は、運転者本人のもの。破こうが燃やそうが本人の勝手だ。「公務執行妨害」になどなり得ない。しかし、
「青切符、反則金、ナメちゃいけない。警察に逆らうとヤバイぞ!」
と国民をびびらせる効果は一定程度あるだろう。
「たった「5000円」の反則金払わず逮捕! 交通違反の放置は絶対NG! 埼玉県警「逃げ得は許さない」 悪質な反則金未納付者への対応強化」と4月9日付けくるまのニュース。
ずばりのタイトルである。記事本文には、不納付だけで逮捕、とは読めない部分もあるが、それは、不納付は逮捕の理由になり得ないと知っている者ならわかる、という程度かと。
反則金の制度は、納付率が100%に近いから成り立つんであって、不納付が増えたら検察も(もちろん警察、裁判所も)家裁もパンクする。
車、バイクの運転者たちでさえ「反則金の納付は義務」と信じ込んでいる人が多いようだ。自転車はなおさらと思われ、「反則金払わず逮捕」のニュース報道(宣撫。せんぶ)はこれからどんどんあるだろう。
「ながらスマホの自転車、反則金払わず逮捕 全国で第1号」
そのニュースはいつ出るか、こう言ってはなんだが、私はわくわくしている。馬鹿なマニアである、お許しを。
ちなみに車、バイクに反則金制度がスタートしたのは1968年7月1日。当時の第1号逮捕の新聞報道、の写しが手元にある。もうだいぶ前、図書館(国会図書館だっけ)へ250ccオートバイで通い、縮刷版を次々あさり、関係報道をいぃっぱいコピーしたのだ。マニアの財産だ、うふふ。
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