月収280万円のDV男、離婚して養育費は月2万円
2009年6月11日の記事が、いかにとやせむ、長すぎる。その一部を切り取り、こちらへ移す、若干の加除訂正等をして。
11時から東京地裁719号法廷(江見健一裁判官)で、5月20日に第1回(818号法廷)を傍聴した「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律違反、傷害」の第2回。
被告人(DV元夫)と被害者(元妻)の言い分が真っ向から食い違ってる事件だ。
719号も20席。ヤバイぞと10時40分過ぎに法廷前へ。んが、法廷前はガラーン。そばの待合室に2人居るのみ。
10時55分過ぎか、続々と傍聴人がきた。20人超えたんじゃないか。11時ちょうどにドアの施錠が解かれ、たちまちぎっしり満席。
この日は11時10分から、4月22日に第1回を、5月11日に第2回を傍聴した「名誉毀損」(報道された事件)の判決が地裁716号法廷である。途中ちらっと抜けてそっちへ…と思ってたが、ムリっ。
検察官が甲号証を何点か追加請求。
弁護人(どえらく淡々として頭良さそうな男性)は、甲11号証、員面(司法警察員面前調書)を一部不同意とし、しかし書面は用意しておらず、「1ページ目、×行の『会うこと』から、×行の『すすめました』まで…」という具合に、淡々と延々と述べ始めた。いつまで続くんだ?
裁判官 「(甲11の員面は)ぜんぶで何ページあるんですか?」
弁護人 「21ページ…」
ぬわにぃ~っ!! 私が目をむくより早く、裁判官が体を起こしてペンを投げた(といっても手元の机上に)。
裁判官 「延々続けるつもりですか?」
どこを不同意とするか、検察官には伝えてるそうで(口頭で延々と伝えたんだろうか)、正式にはあとで書面で出すことにして、不同意部分を除いた部分について検察官が要旨を告知、という形で進行…。
そして被告人質問。検察官からの最後の質問が圧巻だったというか。
検察官 「月2万円、養育費、精一杯ですか」
被告人 「これから何十年も払っていくことを考えると…」
検察官 「収入(月収)は?」
被告人 「280万円…」
にっ280万? じつは被告人(20歳代後半、罰金前科1犯)は「会社役員」だそうで、犯行場所つまり犯行時の住居は東京湾岸のいわゆるタワマンなのである。
検察官 「現在、交際している人は居ますか」
被告人 「居ません」
検察官 「沖縄へ行くとき同伴していた人、妊娠してますが、誰の子ですか」
被告人 「私の子です」
検察官 「終わります」
ええっ!? そんな話を、検察官はどっから仕入れてきたんだー!?
続いて被害者(元妻)の意見陳述。ま~、見たこともない素敵な洋服の、背の高い女性だった。モデルさん?
ずっと不動だった被告人が、陳述の途中、シャツの袖をいじったり、ベルトの辺りをいじったり、ニヤニヤしたり…。
求刑は懲役1年。12時11分閉廷。
※2026年5月17日追記: 判決も傍聴した。懲役1年、執行猶予4年、付保護観察。些細なことから爆発的に激昂して暴力をふるい、興奮が収まると劇的に優しくなって謝罪し、二度としないと誓う、そのくり返し、というところを重くみたのか。
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