「痴漢されたい女の子じつは多い」
被告人氏名でネット検索すると、3カ月前の事件(らしきもの)がヒットする。電車内で、座席の女子高生の前に立ち「公然わいせつ」をやらかし逮捕、と。
その氏名の被告人の「不同意わいせつ」の新件を、東京地裁の傍聴席20席の法廷で傍聴した。
被告人は非身柄。50歳代、無職。ぼさぼさヘアで、ヒゲ…。
「公然わいせつ」の話は出ず、電車内の痴漢事件のみだった。
片手をつり革に、片手でスマホの女子高生(17歳)に対し、パーカーの上からいきなり乳房を揉み、ちょっと間を置き、女子高生がパーカーを脱ぐや、今度はTシャツの上から乳房を複数回揉んだ…。
同種3犯を含む前科5犯。
少し前に、電車内での女子高生に対する「公然わいせつ」で罰金刑を受けており、今回の犯行はその確定前だという。
もう二度とやらないと誓っても誓っても、またやる…。
本件の数日前、被告人のスマホに「痴漢されたい女の子じつは多い」などの検索履歴があるという。うわあ。
男の性欲に都合の良い妄想を、男自身が無から生むことは、あんまりないんではないか。いわゆる男尊女卑、男子男系などを畑とし、AVや匿名掲示板の匿名投稿などが、種をまき、煽って育てる、そういう面が否定できないんではないか。
とにかくね、性犯罪者の脳内は、自己の性欲に都合の良い妄想に満ち、満ち満ちてあふれ性犯罪になる、そういうものを傍聴席で感じる。
求刑は拘禁刑2年6月。電車内痴漢1件の求刑としては、従来になく重い。被告人は最終陳述で、
被告人 「ほんとに、被害者の方に、申し訳ない…心からお詫びを…今後は(性癖の)治療に専念し…」
などと長々述べた。
次回判決。執行猶予がつくだろう。いちばん重くて、拘禁刑2年6月、執行猶予5年、付(ふ)保護観察だろう。
被告人は、心からの反省悔悟を裁判官は酌んでくれたと思うかも。だがそれは、とんでもない勘違いですぞ。
被告人は、こういう「正式な裁判」は初めてだそうで、ならば、電車内痴漢1件程度では執行猶予が決まりなのだ。
次にまたやった場合、もっと深く格段に深く反省悔悟し、高額の被害弁償をしても、今度は実刑が決まり(事実上の決まり)だ。
その趣旨を、次回、違う言い方で、裁判官は述べるだろう。傍聴しよう。
※追記: 傍聴した。検察官が弁論再開を請求。他県での同種事件で、そっちの地裁へ起訴、こっちへ移送になる予定だという。次回期日は追って指定。2件併せても執行猶予、膣に指を入れていたらさくっと実刑、かなと。
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