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2026年10月の5件の記事

2026年10月12日 (月)

信号機の老朽化問題を一斉報道、なぜ?

 「更新基準超えの信号機、過去最多25.8%に 警察庁長官「老朽化は深刻」」と10月6日付け日経新聞。

 「信号機の老朽化率が過去最悪の約26% 5万2357基が製造から19年超経過 警察庁「極めて深刻な状況」」と同日付FNNプライムオンライン。

 「信号機“4台に1台”老朽化 なにが起きる?なぜ古いまま?交換は?」と「3日前」の琉球朝日放送。

 記者クラブメディアが一斉に報道したようだ。

 信号機や標識等、交通安全施設の設置・管理のため「交通安全対策特別交付金」があり、その原資は反則金である、という事実に、私が見た限りどこも触れないようだ。変なにょ。

 

 ははあ…と交通違反マニアな私は思う。

 自転車の違反に反則金、あれが今年4月1日から導入された。取締り件数は昨年より減っているようだ。なぜ?

 急にどっと自転車違反に青切符を切り始めれば、反則金不納付事件もどっと増える。本人特定がすぐできないケース、他人に成りすますケース(有印私文書偽造・同行使)も増える。

「反則金稼ぎの取締りだあ!」

 なんて声高にわめく者も出てくるだろう。

 

 そこで、しばらくはおとなしく過ごし、忘新年会のシーズンに自転車の飲酒運転を取り締まって記者クラブメディアに一斉報道してもらって火をつけ、2027年から、または2027年度から、がんがん増やしていくのだな。

 そのとき、前年10月に、反則金や特交金のことには触れず「信号機の老朽化問題」を国民の意識にすり込んだことは、よい方向に働きますよと、有能なコンサルが進言した…。

 さすが今井さん、鋭いですね? そうかいそうかい、むふふ。 ←おまわりさん、変な人がいます~

2026年10月11日 (日)

漏れない個人情報は個人情報じゃない

 「JR東、ブックオフ…相次ぐ個人情報流出 政府、企業に緊急要請」と10月9日付け毎日新聞。漏れる漏れる、漏れない個人情報は個人情報じゃない、つーぐらい漏れる。

 

 思い出されるのはNシステムだ。

 20年ほど前に、愛媛県警と警視庁から大量の、といっても全体からすればごく一部のNデータが漏れた。

 漏れたやつを当時、私も見た。何月何日何時何分、地球が何回まわったとき、とまでは言わないが(笑)、どのナンバーの車両がどこをどっちへ向かって通過したか、どこを何時頃に通過した車両はどれとどれか、たちまちひらひらっと分かる、凄いデータだ。

 警察の裏金を内部告発した警察官氏は、車両を運転して立ち回った先、の関係者にいちいち警察の聞き込みが入った、と言ってたっけ。

 

 さらにショッキングだったのが、そんな漏洩に対する警察側の見解だ。Nシステム訴訟で出てきた準備書面の言葉を「 」で囲えば…。

 

👊 Nデータの分析を担当した警察官が「上司の許可なく当該データを複写」できたという、そのことだけでも重大な管理ミスなのに、そのうえさらに、

👊 「消去すべきであったにもかかわらずこれを消去せず」ということができてしまい、しかもなんと、

👊 「漫然と個人的に保管し続け」るということもできてしまい、あろうことか、

👊 「ウィニーを導入した個人所有パソコンで取り扱った」という、もう悶絶しそうなデタラメぶり。

 

 4つのうち1つでもルールが守られていれば漏洩などなかったのに、嗚呼それなのに、4つぜんぶ破られ、漏洩したのである。とんでもない話ではないか。

 ところが被告、国(警察)側は、「当該警察官」には「懲戒処分」がなされ、「当時の上司」も「厳正な処分」がなされたと、漠然と言うだけ。被告の主張を見る限り、他に同様のケースがないか調査せず、再発防止のための手は何も打たれてない。

 そうして、「通過車両のデータ管理には厳格な管理措置が講じられている」とだけ言い張るのである、漠然と。

 

 ま、そんな言い張りで楽々スルーなこともあり、情報は漏れ続けるだろう、小規模に、中規模に、大規模に。うち何%が報道されるか。

 日本の場合、マイナンバーにさまざまな個人情報がどんどん紐(ひも)付けられていくそうで、情報を盗んで悪用する側からすれば大喜び、漢字4文字だと欣喜雀躍(きんきじゃくやく)、世界の犯罪組織がちゅうもぉく! だよね。

2026年10月 9日 (金)

ピアニスト氏のオービス84キロ超過、なぜ次回判決

 「ピアニスト反田恭平被告、Nコン出演取りやめ 道交法違反で起訴」と10月7日付け毎日新聞。

 私の専門ジャンルなのでちらっと触れとこう。

 

 現場は首都高の中央環状線、内回り、目黒区中目黒だそうだ。
 つまり、山手トンネル、中目黒2丁目8番、11.23KP(キロポスト)の、天井部分に取り付けられたオービスⅢ(スリー)なわけだ。

 あそこは制限60キロ。起訴(公判請求)され拘禁刑(以前は懲役刑。以下同)を求刑されるのは原則、超過80キロ以上。あそこには外回り、10.63kp付近にもオービスがあり、続々と東京地裁の法廷へ出てくる。有名プロ野球選手も出てきた。あそこの2つのオービスは首都高の稼ぎ頭だと、私はどんだけ書いてきたことか。

 でも私は自称、裏街道流れ旅、影響力は微少だ。テレビ新聞は全く振り向かない。なわけで、出てくるのである続々と。そうして今回、ピアニスト氏が出てきた、あ~ぁ、またかよと、申し訳ないけど、正直そう思う。

 

 超過80キロ台は拘禁刑3月(さんげつ)、執行猶予2年で決まり。ほぼすべて直ちに判決だ。

 ところが今回のケースは、次回判決となった。なぜ? じつははっきりと理由があるのだ。有名プロ野球選手のケースと同じなんだね。ごめん、ここまでとします。

2026年10月 7日 (水)

ロマンス詐欺に騙されMDMA約4.2kgの運び屋を?

 東京地裁で最近傍聴したのを少し。

 

 13時30分のちょい前に法廷に入ると、13時20分からの「麻薬及び向精神薬取締法違反、関税法違反」(合議)の判決言渡し、の途中だった。

裁判長 「…拘禁刑7年…罰金200万円…」

 どうもまだ慣れないらしき通訳人がいて、その言語はドイツ語っぽかった。 ※誰にも慣れない時期はある。誤訳さえなければいいのだ。

 被告人は身柄(拘置所)。カタカナ氏名で、白髪混じりのポニーテールの、メガネのおばさんだ。

裁判長 「MDMA…4204.5g…持ち込んだ…共犯者らと…報酬を受け取り…本邦における前科はない…」

 こんな部分があった。

裁判長 「指示役に対する思慕の情…」

 あーっ!!! ロマンス詐欺に、おばさん、ころっと騙されたんだな。たぶんかなりの金額を騙し取られたうえ、幸せな結婚を夢見て、運び屋に仕立てられちゃったのかも、いや本当はどうか分かんないけどさ、前にもそんなような事件はあった、日本の裁判所は、世界の薬物密輸組織にナメられないため、日本の治安のために、騙された運び屋をも平気で刑務所へ送るのだと、同種の裁判も多く傍聴してきて、しみじみ感じる。

 言渡しが終わり、連行されていく被告人は、魂(たましい)が抜けきったように見えた。

 

 13時30分からの「傷害」の判決は、5分ほど遅れて始まった。

 被告人は若く、非身柄。首の後ろに目立つタトゥーがあり、肘(ひじ)を外へ張りだして歩いた。そういう世界で生きてきたのだね、と私は思った。
 拘禁刑1年、執行猶予3年、訴費不負担。割れた酒瓶で殴った、らしい。

 

 13時45分から東京高裁のほうで「性的姿態等撮影」の控訴審判決。

 被告人は身柄(拘置所)。30代か、スリムで半眼で、ちからなくゆら~りと動く。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中60日を原判決の刑に算入する」

 靴内に小型カメラを隠匿して、女性のスカート内の、下着で覆われた臀部を撮影…。原判決は拘禁刑1年10月、量刑不当の主張。

 スカート内の盗撮で多数回服役、最後の懲役1年6月を受け終わって2カ月経たないうちの本件犯行だという。

 徹底した矯正教育を施す矯正施設(=刑務所)における徹底した矯正教育は、ある種の犯罪者には無力。無力なのに検察官は「徹底した矯正教育を施す矯正施設」といつも言う。いかにも馬鹿っぽいので、あれは国民にはあまり見せないほうがいいと思います、ええ。

 

 14時から同じ法廷、同じ裁判官らで「業務上横領、背任」の控訴審判決。

 被告人は非身柄。白髪混じりの、ちょっとひとくせありそうな感じの年配男性だ。

裁判長 「判決に先立って…弁護人から弁論再開の…弁1号証…控訴理由は事実誤認ですが、弁償を行うのは…不利な主張…量刑不当も…?」

 自白に転ずるべき部分は転じた、ということなのかな、よく分かんない。

裁判長 「事前に拝見させていただき、十分な合議をしておりますので」

 と判決が言い渡された。

裁判長 「主文。原判決を破棄する。被告人を懲役2年6月に処する。原審における未決勾留日数中300日をその刑に算入する。主文は以上となります」

 昨年10月に朝日新聞が「PTA元幹部に実刑判決 業務上横領と背任の罪 「資金を食い物に」」と報じている。この事件だ。
 記事によれば原判決は懲役3年、求刑は3年6月だったそうだ。

 

 「性的姿態等撮影」と「業務上横領、背任」は2件とも、手荷物預かりだった。ハンディ金属探知機によるチェックはなく、手荷物預かりのみ。

 傍聴してみて、どうもおかしいぞと感じた。手荷物預かりを必要とする事件とは考えにくい。ははあ…。

 この805号法廷には、いつも、バーのところ、左右の壁の間に、天井付近まで透明アクリルのパーティションが設置されている。
 この法廷を使う東京高裁第10刑事部の裁判官の1人が、九州の工藤会トップに死刑を言い渡した人だから、と思われる。

 でも手荷物預かりは、やることも、やらないこともある。この日は、裁判所の非常に敏感な警戒アンテナに、ちらっと何か、ピコーンと感じることがあったのか…。

2026年10月 2日 (金)

注目を集めるためクソクソ「クソ地雷」と

 28日(月)の午後、29日(火)の午後、どうしても傍聴したい事件が何件もあった、のだが、すっぱり断念した。28日昼前に出すはずの締切り原稿が終わらず。
 30日(水)朝に仕上げて送信、疲れ果てて眠り、同日午前のあの重要事件もパスした。

 でも、じつに良い原稿が書けた。大したもんだと自画自賛。
 自画自賛だけじゃ困るけど、しかし自画自賛できないような原稿を書いてる者は駄目だと思う。

 

 30日(水)午後、裁判所へ行った。

 最初の狙いは13時30分から、「“モノ言う株主”「趣味は炎上」のインフルエンサー田端信太郎がメルカリ社員をSNSで侮辱した疑いで書類送検…被害者は複数? 本人を直撃すると「事実です」」などと報じられた「侮辱」の審理。

 色情でも殺人でもないし、女性被告人でもないし、審理の期日だし、傍聴席は52席だし、13時30分は「地裁の刑事の新件」が多くスタートする時刻、ま、大丈夫だろうと…。

 

 13時15分から3フロア下の42席の法廷で「無免許過失運転致傷」の判決、まずはこれから傍聴した。

 傍聴人は私を含め3人ぽっち(笑)。運転免許の停止中に、二輪車でか常習的に配達の業務を行い、自転車を左折時に巻き込んだか事故った事件。普通に拘禁刑10月、執行猶予3年。

 「累積点数が69点」と出てきた。停止中の無免許運転は、停止の理由となった違反の点数に、無免許の点数を足す、それもあって大きな点数になったのだろう、と一般的には推測できる。

 

 13時22分頃に出て「侮辱」へ。なんと、廊下に10人ほどか人がいて、52席の法廷はほぼ満席だった。少しだけ空席があり、からくも座れた。この事件と承知で傍聴に来た人が多かったようだ。やばいやばい。

 今日は論告弁論。まずは検察官が論告。冒頭にこんな部分があった。

検察官 「被告人は…強い表現、過激な表現を使うことが、注目を集めるため必要であり…と…」

 そうして(以下、表記は不明)、「クソ人材」「バカ」「クソ」「無能」「お前がバカ人材じゃ、このクソ地雷が」「ほんとこいつクソ地雷の人材やで」「クソの無能」等々の言葉をぶつけたんだそうだ。

 目立ちたい、アテンションを得たい、そのために口汚く罵倒しまくった? 法律がどうこうの前に、人としてアウトじゃん、私はそう感じた。
 求刑は罰金20万円。

 14時03分、弁護人(高野隆弁護士か)が証言台のところへ出てきて、壁の大型モニターを使いつつ、最終弁論を始めた。90分間の予定だという。ひ~。
 こんな部分があった。

弁護人 「クソ…人糞を意味する…しかし一般に、クソが直ちに人糞とは解されない…クソ野郎…否定的ではあるが、最大限の侮辱行為とまでは言えない…どのような表現をするか、表現者の自由…逸脱する場合のみ許されない…」

 

 なるほど。侮辱的な表現があったからと直ちに国家がしゃしゃり出て刑罰を科す、そりゃまずいよね。

 ただ、だからといって、注目を集めるために、特定個人に対しクソ地雷だのクソな人材だのぶつけ、表現の自由だと居直るのは、如何なものか。
 これで無罪なら“目立ちたい系”、“アテンション系”は大喜び、かもね。

 

 この日は他の法廷にいろいろあり、14時32分頃に私はそっと退出。
 以下、一部をちらっと。

 

 15時から東京高裁622号法廷(42席)で「建造物不退去」の判決。
 珍しい罪名だ。私は過去に何件か傍聴した。本件は何だろう。

 ところが、被告人の不出頭はいいとして、弁護人が現れない。ぜんぜん来ない。

裁判長 「期日を忘れてるのはひどいねえ…弁護人が期日指定…忘れるとは、とんでもない話だわね」

 

 15時30分から東京地裁818号法廷(52席)で「暴行」の新件。

 まさか! そのまさかだった。この被告人の事件を私は過去に5件、傍聴した。最初の2件が駐車監視員に対する「公務執行妨害」で、かつ被告人が非常に個性的だったため印象深く、「うわ、また出てきた!」と傍聴し続けたのだ。あと3件は「暴行」だった。

 今回は、コインシャワーの利用規則に違反して管理者と口論になり、という事件だった。

 これは全く私の妄想的想像だが、この人は幼い頃から虐待され、蔑まれ続け、そのことが当人の自尊心を異様に高め、現実と折り合いが付かない部分を妄想で固めるようになり、本来は悪い人ではないのだが、天涯孤独、自尊心を傷つけられるとトラブルになりやすく、路上生活と刑務所生活とを行ったり来たり、、、

 似たような孤独者はたくさんいて、少なからぬ部分は、排外ヘイト、偽愛国なんかに夢中になり、日々の不満、不安をやり過ごしているのではないか、なんて想像してみたり、、、

 次回期日は追って指定となった。

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