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カテゴリー「報道にコメント」の185件の記事

2018年11月16日 (金)

新型オービス、移動式可搬式問題

 非常に珍しい報道だ。以下は11月13日付け東海テレビ。

追い越しかけた10tトラックが対向車と衝突し相手死亡 現場に“移動式オービス”設置 岐阜
 死亡事故が起きた現場で移動式のオービスを使った取り締まりをスタートです。
 岐阜県郡上市八幡町の「せせらぎ街道」では、13日、岐阜県警の警察官がスピード違反の車両を取り締まる移動式のオービスを設置しました。
 この場所では、10月18日、前の車を追い越そうとした10トントラックがスピード違反をした上、対向車線にはみ出して乗用車と正面衝突。乗用車の31歳の男性が死亡しました。
 移動式のオービスは、狭い場所でも取り締まりができ、岐阜県警の担当者は、「違反者の無謀な運転で大切な人を失った遺族にとっては、交通事故も殺人と同じ。事故を一件でも減らしたい」と話していました。

 その10トントラックの運転者を死刑にしたって「31歳の男性」の命は戻らない、なんてこった! と悔しくてならない。合掌。

1811162_2 さて、非常に珍しい報道だというのは、ずばり、そのニュース映像に出てくるのが、新型オービスのうちセンシス社の可搬式オービスであるという点だ。
 もっと詳しく言えば、2016年4~6月のモデル事業のときに警察庁が購入して無償貸与した「NK1004」、1式約1075万円(税込み)だ。

 警察庁の“推しオービス”は東京航空計器の可搬式、LSM-300であると推認できる事情が複数あり、可搬式がニュースに出るときはだいたいいつもLSM-300だった。
1811161_2 ところが今回、NK1004のお姿がテレビニュースに! おおぅ! なのである。

 ところで上掲ニュースでは「移動式オービス」となっている。
 警察文書のどこにも「移動式」の3文字はないが、果たして岐阜県警は「移動式」と発表したのか、東海テレビが勝手に「移動式」と報じたのか、気になって眠れない(笑)。

 東海テレビへ電話してみた。
 視聴者センターだっけそういうところへ電話は回され、要旨「ニュースは必ず警察発表をもとにしている。警察が移動式と発表したはずだ」とのこと。おっかしいな、突っ込んで尋ねたところ、電話口の女性はちらっと苛立ってきたようだった。ごめんなさい~。

 おっかしいな、岐阜県警本部へ電話してみた。取締りをおこなったという郡上(ぐじょう)警察署へも電話してみた。
 車載式の移動オービスというものがすでにあり、移動式オービスとは言わない、可搬式と呼び、可搬式と発表しているとのことだった。ですよねぇ。

 じゃあ、東海テレビの「移動式オービス」は何なのか。
 やっぱり、お茶の間のお婆ちゃん、お爺ちゃんには「可搬式」という言葉は難しいだろう、ピンとこないだろうと、いわば忖度(そんたく)して、「移動式」に勝手に変えちゃったんじゃないかな。「ネットでは移動式と呼ぶのが当たり前らしいぞ」なんてこともあったのかも。
 たかが呼称だからべつにいいだろう、かもしれないがしかし車載式の移動オービスの立場はどうなるんだ、うむぅ。

 画像上は、センシス社(現在はSensys Gatso Group)の可搬式オービス。画像下は、モデル事業のとき用意された文書。2016年の時点で、新型オービスは反則行為(つまり青切符の違反)も取り締まることを想定していたのだ。

 ←11月16日11時10分現在、週間INが160で2位~。happy02 

2018年11月14日 (水)

モト冬樹さんは私人逮捕もできた

 モト冬樹さんはその「自転車のやつ」を逮捕することもじつはできたのだ。
 以下は11月9日付けのデイリースポーツ。モトさんのブログ記事中の部分と思われる部分がどうもわかりにくく、その部分を青地にします。

モト冬樹 無謀自転車と言い争い一触即発「後味の悪いこと」
 タレントのモト冬樹(67)が9日、公式ブログを更新し、無謀運転の自転車ライダーと言い争ったことを明かしている。
 モトは「無謀自転車との言い合い」と題した投稿で、「妻と歩いていた時 自転車が けっこうなスピードで 妻の目の前を 通りすぎた」と、妻でモデルの武東由美が危険な目に遭ったことを報告。「俺は 危ねえなぁ!と声を出した もちろん 相手に聞こえるように 自転車のやつが降りてきて こっちは 安全に走ってるんだ といい始めた」と、ライダーと言い争いになった。
 「どう見ても 安全なスピードではなかった こちらは 文句言われる筋合いではないので 歩道を歩いてるんだから 安全を考えたら 一時停止するのが筋だろうと どう考えても こちらに 悪いところはひとつもない」というモトは「いくところまで いってやろうと思ったが」と腹をくくったが、幸い「途中から 相手の態度が軟化してきた 俺だって 気づいたからかも 注意してくれよ と言って別れたが 後味の悪いこと」と、最悪の事態は避けられたという。
 モトは「自転車に乗っている人 本当に 歩行者には 気をつけてくださいね」と呼びかけている。

 寝坊して、またずるずるスマホをいじりすぎて、遅刻しそうだったりするのだろうか、あるいは、特に理由もなくそれが普通なのだろうか、自転車で歩道をかっ飛ばす者がよくいる。
 「こっちは安全に走ってるんだ」という趣旨の言い分は、歩行者をして“ゆっくり直進移動するパイロン”と見立て、パイロンに接触することなくベストタイムをたたき出す自信がある、というほどの意味なのだろう。

 そういう走りはもう完全に道路交通法違反である。
 同法第63条の4第1項が、どういう場合に自転車は歩道を走行できるのか定めている。そして第2項がこう定めている。太字は私。

 前項の場合において、普通自転車は、当該歩道の中央から車道寄りの部分(道路標識等により普通自転車が通行すべき部分として指定された部分(以下この項において「普通自転車通行指定部分」という。)があるときは、当該普通自転車通行指定部分)を徐行しなければならず、また、普通自転車の進行が歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければならない。ただし、普通自転車通行指定部分については、当該普通自転車通行指定部分を通行し、又は通行しようとする歩行者がないときは、歩道の状況に応じた安全な速度と方法で進行することができる。

 罰則は同法第121条第1項第5号、2万円以下の罰金又は科料。
 しょぼいけれども刑事罰ではある。刑法がいう「罪」なのである。
 でもって以下は刑法。第212条は第1項のみ。

第二百十二条 現に罪を行い、又は現に罪を行い終つた者を現行犯人とする。

第二百十三条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。

 一般人が行う逮捕を「私人逮捕」という。私人(しじん)とは公人(こうじん)のいわば反対語だ。類義語は詩人だ、なんつって。
 「自転車のやつ」をモトさんは逮捕できた、というのはそういうわけなのだ。

追記: 読者氏からご指摘いただいた。2万円以下の罰金の事件を当然には現行犯逮捕できないぞと。ありがとうございます! 以下は刑事訴訟法。

第二百十七条 三十万円(刑法、暴力行為等処罰に関する法律及び経済関係罰則の整備に関する法律の罪以外の罪については、当分の間、二万円)以下の罰金、拘留又は科料に当たる罪の現行犯については、犯人の住居若しくは氏名が明らかでない場合又は犯人が逃亡するおそれがある場合に限り、第二百十三条から前条までの規定を適用する。

 なので、たとえば違反者が、警察官が臨場するまで現場にとどまりそうだけども住所氏名が明らかでないとか、住所氏名は明らかだけども取締りから逃れそうだとか、まぁそんなふうな場合に限り現行犯逮捕はできるってことか。追記終わり

 しかし…。私人逮捕を私はお勧めしない。「危ねえなあ!」と声を出すのもお勧めしない。
 なぜなら、法律がどうこう以前に、歩行者をパイロンに見立てて「けっこうなスピード」で走る者は、要するにバカなのである。俺様主義のわがまま独善野郎である可能性がぐんと高い。バカはバカゆえに簡単に大暴れし、大暴れした結果がどうなるか、考えもしない。
 偉ぶって大暴れして逮捕、起訴され、被告人として法廷に立たされ「大変申し訳ないことを…」と蚊の鳴くような声で言う、そんな者はいくらでもいる。

1811132 そんな者の被害者になった場合、裁判所は「被害者に何ら落ち度はない」と言ってくれるが、何ら落ち度がなくても死傷させられたらたまらない。
 歩道でも電車内でも、バカは相手にするな! とまぁ、ある意味バカな私からのメッセージです。

※ 画像は、昨夜の宅飲み、独り酒宴の酒肴だ。
 上段左は、今朝買ったほうれん草のおひたしに、家人が入手した胡麻和え用の何かまぶしたやつ、めっちゃ旨かった。上段右は、いただきものの高級なすり身ものを切って焼いたやつ。旨いっ。下段左は、夕べ鶏もも肉をにんにくで焼いた、そのフライパンに残った鶏油で炒めた、白菜とネギとピーマン。大量につくったが、白菜は外側の固い葉っぱのためか、家人は全く食べなかった。下段右は家人がつくった切り干し大根。文句なし。グラスは、姫柚(ひめゆず)を絞ったもの。これに焼酎甲類25%をだばだば注いで飲むのが冬の至福だ。
 なんか最近、肉なしでも十分満足できるようになりました。織江は大人になりました…なんてこった。

 ←11月14日0時0分現在、週間INが130で3位~。happy02  Jazzyさんが引き続き1位だ! あのですね、Jazzyさんの1位ぶりを見るためにこのバナーをクリックすると私に10ポイントが入り、Jazzyさんの順位を下げることになる可能性が、可能性としてはありますので。

2018年11月11日 (日)

交通違反の不出頭者、個別訪問の宣伝効果

 世間の方はこのニュース報道をどう見るのだろう。俺らマニアはこう見るという話を。 ←だから「俺ら」って誰だょ(笑)。
 以下は11月9日付けのテレ朝news。

【報ステ】交通違反“出頭無視”1323人に最後通告
 東京都内でおととし3月から今年5月までの間に車やバイクで交通違反した人のうち、複数回の出頭要請に応じない人は1323人に上る。警視庁はこうした違反者に対して直接、自宅を訪問して逮捕前の最後通告にあたる『出頭示達書』を手渡している。連絡が取れない違反者にも捜査を続け居場所を突き止めるとしている。出頭期限は今月22日で、出頭しなかった場合は道路交通法違反の疑いで逮捕状を請求するという。

181110 警視庁の警察官または職員が男女各1名、不出頭者を尋ねて歩くって、非常に珍しい報道かと。
 私が裁判傍聴に狂いだしてすっかり狂うことになる前、つまり交通違反の処理手続きにどっぷり嵌まっていたころは、
 ・青切符を切られて反則金を納付せず、その後の出頭の求めに応じない者、
 ・赤切符を切られていわゆる交通裁判所へ出頭しない者、
 に対しては、出頭を求めるハガキに「これが最後のお知らせです。次は逮捕することになります」旨を赤字で手書きし、びびらせる、その程度だったと思う。
 そもそも不出頭者宅を2人1組でいちいち回って歩くなんて、効率が悪すぎる…。

 加えて、報道を上手に利用しよう、こう利用してこんな成果を上げました、ということを警察はもう何年も前から言っているのだ。
 今年のいつ頃だったか、その種のことを堂々と力強く述べたものを、裁判所からの帰りに電車内で読み「ひぃ~!」となったもんだ(笑)。

 そう考えると今回の戸別(個別)訪問は、警視庁管内の、そして全国の不出頭者を、なんと2分36秒もの全国報道によって大いにびびらせるために、警視庁か警察庁の幹部がテレ朝の幹部と飲食したときにそういう話になり、特例的におこなったんじゃないかな。
 いやわかんないけど、そんな推理もできるのである、私の位置からは。

181108 念のため言っておく。反抗期の中学生男子諸君なんかは「テレ朝は汚い!」とか言いたがるのかしれないが、そんなの見当違いも甚だしいですぞ。
 理由は長くなるので省くが、喩えるなら、日本に四季があるように、あぁそれもめんどくさいので省く、ごめんなさい。

※ 画像上は、昨日の朝自転車で農家の直売所(庭先販売)を回り、買い集めたもの。
 白菜だけが150円。1つ100円。ピーマン6個も100円。茄子3本も100円。すべて税金なし。だから合計950円だ。
 白菜は小さめだけどずんぐり重く、ブロッコリはスーパーで見かけない巨大さ、小松菜はスーパーの1袋の倍量ある。黄色いのはゆず。これをたっぷり絞って焼酎甲類を注いだのが最高に旨いのだ。
 画像下は、先日の「昭和」の酒肴。ほうれん草のおひたしが、噛み応えがあってほうれん草臭くて、最高だったね。
 「昭和」は11月30日に終わる。それまで週に2回は行こうかと。

 ←11月11日0時50分現在、週間INが120で3位~。confident 

2018年11月 6日 (火)

犯行動画投稿サイトに「時速280キロ」

 どうやら「犯行動画投稿サイト」みたいなのがあって、そこに派手な犯行シーンを投稿するとキャーキャー言ってもらうことができ、気持ちよいらしい。私はよく知らないのだが、金も儲かったりするんだとか?
 なので、だろうか、こういうのが次から次へと出てくる。以下は11月5日付けテレ朝news。

時速280キロで走行?書類送検の男「性能試すため」
 自動車専用道路を時速280キロで暴走した疑いで35歳の男が書類送検されました。
 トンネルの中で乗用車に乗り込む撮影者。車が走り始めると、スピードメーターの針はみるみるうちに振れていきます。大阪市の無職の男は今年1月、東大阪市の「第2阪奈道路」で制限速度を220キロ超える時速280キロで車を運転した疑いが持たれています。時速280キロは東海道新幹線の最高速度とほぼ同じで、スピード違反の摘発としては異例の速度です。男は「車の性能を試すためにやった」と容疑を認めているということです。

 そんなの投稿して、捕まると思わなかったの? という批判は意味をなさないと思う。
 自分が死ぬ可能性、他人を殺傷する可能性より、犯行動画投稿サイトの魅力が大きかった、とすれば、たかが警察に捕まる可能性なんて、ちっぽけ極まるはず。

1811024 なぜ匿名報道なのか。
 「書類送検」とあるところからして、逮捕されていないのだろう。日本の文化では逮捕=有罪であり、実名出し、顔出しが解禁となる。
 本件は逮捕されてないから匿名報道なのだと解される。

 いちおうペナルティについて触れておこう。
 スピード違反の違反点数は、超過速度が50キロ以上は12点だ。超過220キロも超過320キロも、超過420キロも12点。90日免許停止の基準に該当する。1年以内に処分の前歴があるとか、累積点数が3点以上あるとかすると、免許取消処分の基準に該当する。
 90日以上の免停および取消処分の前には、「意見の聴取」といって処分対象者の弁明を聴く手続きがある。処分が軽減されることがある。けれども、まぁ本件で軽減はムリだろう。

Img_0480 刑事罰については、スピード違反の法定刑は6月以下の懲役または10万円以下の罰金だ。超過220キロにも超過320キロにも、超過420キロもこの罰則が適用される。
 大阪府警本部が検挙したのなら、大阪地検が大阪地裁へ公判請求するはず。公訴事実がこれ1件なら、主刑は上限の懲役6月だろう。前科がないか、あっても罰金程度だと、執行猶予が上限の5年、付くんじゃないか。
 ただ、私が見るところ“西の裁判官”は、なんというか事案に即した思い切ったことをやることがたまにあるような。なので実刑も…いや、ないかなぁ。

 ともあれ、犯行動画投稿サイトの定着とともにこういう犯罪がぽつぽつ増えており、スピード違反の法定刑を引き上げるのに適した時期になった、とは言える。
 警察庁は引き上げのタイミングを謀っているはず。発表は絶対、何かと抱き合わせでやるはず。
 何かとは何か。当然に、新型オービス(ネットではなぜか「移動オービス」と呼ばれる)がらみ、つまり、“速度違反金”制度の導入、速度取締りの民間委託へ向かう、有効な一里塚となるものだろうと私は見る。
 具体的に何をどう抱き合わせてくるのか、わくわくドキドキ、2019年の通常国会が楽しみだ。

※ 画像は久しぶりに究極の居酒屋「昭和」の酒肴。どれも1皿チケット1枚。チケットは10枚つづりで1200円。「昭和」はこの11月の30日で閉店となる。祇園精舎の鐘の声、時代がまたひとつ終わるのだ。だいせんじがけだらなよさ、さよならだけが人生だ。

 ←11月6日11時30分現在、週間INが130で2位~。confident 

2018年11月 2日 (金)

京大院生、交差点こたつ事件、罰金4万5千円の謎!

 またまた謎な報道が!
 以下は10月29日付けABCテレビ。

百万遍交差点にこたつ 京大院生3人に罰金命令
 今年2月、京都市の百万遍の交差点に、こたつを置いて居座ったとして、京都大学の大学院生らが罰金命令を受けました。
 道路交通法違反の罪で罰金命令を受けたのは、京都大学の大学院生の男(32)ら3人です。3人は2月25日、京都市左京区の百万遍の交差点に鍋を乗せたこたつを置いたうえ、座り込んで交通を妨害しました。当時、通行人から通報を受けた警察官が駆け付けると、男性らは、こたつをリヤカーに積んで京都大学の構内に向かって立ち去ったということで、警察は、学生が関わったとみて捜査し、5月、男性らを逮捕していました。男らは、今月9日付けで在宅起訴され、京都簡裁は17日付けで、3人にそれぞれ罰金4万5000円の略式命令を出しました。

 2月の犯行について5月に逮捕し、10月9日に在宅起訴…。
18102631 テレビ・新聞がいう「起訴」は通常、公判請求(正式な裁判への起訴)を意味するようだが、公判請求して略式命令のはずもない。略式命令請求(略式起訴)を「起訴」と報じたと解され、貴重な記事だ。保存しとこう。あとで価値が出るかも。 ←出ねぇよっ(笑)

 それでだ、2月の犯行について5月に逮捕し、10月9日に在宅起訴、翌週の17日に略式命令を出し、翌々週の29日に報道とは、なかなか困難な事件だったのだろうか。
 警察、検察、裁判所のご苦労も知らず、私なんぞはロシア民謡「一週間」が思い浮かんでしまう。月曜日にお風呂をたいて、火曜日はお風呂に入り、テュリャテュリャテュリャリャ♪

 今回私が言いたい謎はそこではない。
 学生たちは道路交通法第76条第4項第2号の違反に当たるとされたのだろう。

(禁止行為)
第七十六条
 何人も、信号機若しくは道路標識等又はこれらに類似する工作物若しくは物件をみだりに設置してはならない。
 何人も、信号機又は道路標識等の効用を妨げるような工作物又は物件を設置してはならない。
 何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。
 何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
  一 道路において、酒に酔つて交通の妨害となるような程度にふらつくこと。
  二 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること。
  三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
  四 石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。
  五 前号に掲げるもののほか、道路において進行中の車両等から物件を投げること。
  六 道路において進行中の自動車、トロリーバス又は路面電車に飛び乗り、若しくはこれらから飛び降り、又はこれらに外からつかまること。
  七 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が、道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく交通の妨害となるおそれがあると認めて定めた行為

 罰則は同第120条第1項第9号、5万円以下の罰金だ。
 今回の学生たちの罰金はそれぞれ4万5千円だという。なんでっ?

18102646 罰金は普通、1万円単位だ。罪が重くなれば10万円単位、100万円単位となる。
 千円単位が生じるのは、私が知る限りではあるが、もとが反則金の違反か、反則金の違反もいっしょに犯したときだ。
 第70条違反は反則行為ではない。もともと反則金の対象ではないのだ。そもそも反則金は車やバイクでの違反に対するものだし。

 じゃあ、4万5千円の5千円って何なのか。
 上限の5万円とするのはためらわれ、5千円下げた? いやそれなら普通、1万円下げるでしょ。
 検察官は5万円に処するを相当として略式命令請求したが、裁判官は1週間ほどテュリャテュリャテュリャリャと悩み、1万円も2万円も下げると検察官のメンツに傷がつくので、気持ち5千円だけ下げました、とか?
 5千円っていったい何なのか、うーん、そこが謎なのである。

 つまんないことが気になるお年頃というか、今朝は、ネット上にある出入国管理及び難民認定法の第70条の柱書きは誤記ではないかと法務省へ電話をかけちゃうし。

第七十条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役若しくは禁錮若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はその懲役若しくは禁錮及び罰金を併科する。

 懲役、禁錮、罰金が「若しくは」でつながっている、2番目の「若しくは」は「又は」が正しいのではないかと。
 出入国管理局によれば、誤記ではないのだそうだ、うーん、納得いかない(笑)。そんな話で盛り上がれるキャバクラがあったらいいのに。heart04

※ 画像は、先日輪島市内のイタリアンレストランでいただいたお料理。下はデザート。むっちゃくちゃ旨かった。器は輪島塗。かなり高価らしい。

 ←11月2日11時10分現在、週間INが140で1位~。confident 

2018年10月28日 (日)

同じパターンの事故が起こり続けるわけ

 交通事故がなぜ起こり続けるか、典型的に分かる報道だと思う。
 以下は10月25日付け福井新聞。

交通違反者「大丈夫だと思った」 横断歩道事故受け取り締まり強化
 福井県福井市栗森町の県道交差点で10月16日、横断歩道を歩いて渡っていた女子中学生2人が車にはねられた事故などを受け、福井県警は道交法違反(横断歩行者妨害)の取り締まりを強化している。24日には同市若杉4丁目の県道で、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるにもかかわらず一時停止しなかった運転手11人を摘発した。
 栗森町の事故は、生徒が歩行者用信号が青で渡っていたのに、軽乗用車が横断歩道に進入したとみられる。道交法では、横断しようとする人がいる時は一時停止が義務付けられている。
 24日の取り締まりは登校時間の午前7時半~同8時半、見通しのよい直線道路で行われた。横断歩道の脇に中高生らがいるにもかかわらず一時停止しなかった運転手に、福井南署員が青切符を切った。横断歩行者妨害の違反点数は2点で、反則金は9千円(普通車)。
 署員によると、違反者は「歩行者に気付かなかった」「気付いていたが通過しても大丈夫だと思った」などと話した。同署の西山晋太郎交通課長は「ルールを知りつつ守らない運転手が多い。取り締まりと周知を強化していく」と語った。
 このほか携帯電話使用2件、シートベルト装着義務違反4件を摘発した。県警によると、横断歩道での人身事故は昨年、県内で47件あった。

18102613 青信号の横断歩道を横断中の歩行者(および自転車、以下同)へ、不注意な車が突っ込む、刑事裁判の法廷へ出てくる交通事故のほとんどがそのパターンだ。
 元「モーニング娘。」の吉澤ひとみさんの事故は、まさにそのパターンだった。

 1、横断歩道は聖域と、歩行者は完全にすり込まれている。
 2、人間に不注意はつきもの。不注意な運転者は必ずいる。普段は注意深いのにある一瞬、不注意になってしまうことは必ずある。

18102617 そのふたつが重なって、同じパターンの事故が起こり続けるのである。
 どうすれば防げるか。
 横断歩行者妨害の取締りを強化すべし、というのが上掲記事、福井県警の取締りなわけだ。

 「歩行者に気づかなかった」。これがいちばんヤバイ、と言いたいところだが、どこにいる歩行者に気づかなかったのかによって話が違ってくる。そこは話が長くなるので省く。
 「気付いていたが通過しても大丈夫だと思った」。気づいているのだから上述のパターンから外れる。上述のパターンの事故を防ぐためには役に立たない取締りといえる。

 なんにしても、この取締りおよび報道によって得られる最も大きなものは、横断歩道は聖域とのすり込みの温存か、強化か、どっちかだろう。
 かくして同じパターンの事故がくり返される。

18102622 でも、警察がバカなんじゃないと思う。
 横断歩道での事故を防ぐにはどうしたらいいか、国民アンケートをやれば「厳しく取り締まれ!」が圧倒的1位になるでしょ。

 国民とはなにか。1人ひとりはまともでも、国民の立場を得た途端、無責任な匿名大衆になる、そういう定義の仕方もあり得るんじゃないかと。

 袴田事件北陵クリニック事件について、そんな国民の大多数はこう思ってるでしょ。

国民 「日本の警察、検察は優秀と聞いている。どんどん増える凶悪犯罪者をやっつけるため頑張ってもらわないといけない。そんな警察、検察が冤罪をでっち上げるとか、冤罪と気づいたけど認めず突き進むとか、あり得ない。まして日本は三審制だ。地裁、高裁、最高裁の立派な裁判官たちが冤罪と気づかないはずがない。冤罪なのに、全テレビ、全新聞があそこまで報道する?」

 そのように思うのは良いほうで、以下のように思う人がかなりいるだろう。

国民 「結局ほんとは殺してるのさ。共産党とか左翼が冤罪だぁ冤罪だぁと騒いでるだけなんだってば(笑)」

 そういう国民の常識を、裁判官は国民と同様に、あるいは国民以上に強く持っており、だから袴田巌さんは未だに死刑囚のままであり、守大助さんは無期懲役の牢獄にも今もつながれている、という見方もあるんじゃないかと。
 いやこの話、長くなる。このへんで。まだ旅の疲れが抜けなくて。

 ガッツレンタカーを初めて利用し、1泊4日で金沢と輪島へ行ってきたのだ。 ※1時間前後の仮眠は数回とりました。1回は3時間ほど寝たんだっけ。
 画像は近江町市場。いやはや外国人のカップル、家族、団体さんが多かった。そういう時代なのですね。
 どじょうの蒲焼きが、1本120円でその場で食べられるようになっていた。せっかくだからと私も食べた。私が子どもの頃は1本15円だったと記憶するが、ま、それはしょーがないとして、昔のせいぜい2分の1ほどしか串に刺さってないのだった。これで120円かーい!
 1尾600円のボタンエビか何かを食べ、スマホで撮影している女性グループもいた。立ち食いで1尾600円、私はムリだ~!
 一方、1杯1万円とかのカニを販売するだけの店には、誰も寄りつかない。おじさんがムスッと観光客をながめていた…。

 ←10月28日23時30分現在、週間INが140で1位~。confident 

2018年10月23日 (火)

酒酔い運転の「大丈夫バイアス」

 以下は10月22日付け朝日新聞、の一部。

4人死亡事故、飲酒運転130キロで追突か 男性聴取へ
 青森県つがる市の国道101号で9月、車4台が絡み4人が死亡した事故で、4台のうち1台の乗用車が飲酒運転の上に時速約130キロで暴走し、他の車に次々にぶつかったとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで、この乗用車を運転していた30代男性から事情を聴く。
        (中略)
 最初に追突した乗用車には30代の男性3人が乗っていた。関係者によると、3人は小中学校の同級生で、前日から運転者の自宅でバーベキューをして飲酒。さらに酒を飲もうと別の場所に移動する際に事故を起こしたという。運転者を含む2人が胸などを骨折する重傷、残りの同乗者1人は軽傷を負った。同乗者は朝日新聞の取材に「酔っていて覚えていない」と話した。

 この種の事件の裁判を私は何件か傍聴している。 
Img_1427 2008年のあの事件については、運転者本人の裁判と、同乗者2人の裁判を傍聴した。世間が思う悪質さとは異次元のレベル。運転者は懲役16年、同乗者は2人とも懲役2年とされたが、そんなことに何の意味があるのか、と思った。

 飲酒運転者への車両提供罪と要求依頼同乗罪を初めて適用された事件も、発生は2008年だった。
 その裁判について当時の『ラジオライフ』でレポートした。若干筆を入れて以下に再掲しよう。

 さらりと長い茶パツの、面長の女性(35歳)が、被告人席にひとりぽつんと座っていた。服装は上から下まで真っ黒。3人が死亡した事件の被告人として、喪に服しているのか。
 けれどよく見れば、襟元が大きく開いた膝丈のワンピースらしき服には、何やら目立つヒラヒラが。その下は、網目模様のストッキング、足首にストラップが付いたヒール。どれも真っ黒ではあるが、それって「シックに決めてパーティへ♪」の格好なのでは?

 この裁判を私は第2回公判から傍聴した。事件名が、1日に何件もある「道路交通法違反」のため、第1回公判をつい見逃してしまったのだ。
 だが、ただの道交法違反ではなかった!

 2007年9月19日、飲酒運転者への罰則が大幅強化。同時に“周辺者”の処罰規定が道路交通法に新設された。
 すなわち、①飲酒運転者への車両提供、②飲酒運転の車への要求・依頼しての同乗、③これから運転をする者への酒類提供、その3つが新たに処罰の対象とされたのである。最高刑は懲役5年。重い。
 今回の「道路交通法違反」は①と②の罪による、全国初の裁判なのだった。

 事件の内容は、すでに大きく報道されていた。東京都江戸川区内のアパートで2008年1月の夜、被告人は隣室の男性N(35歳)方で一緒に飲酒した。
 その後、自分の車をNに運転させ、被告人の子3人とNの子2人を乗せ、定員オーバーの合計7人でファミレスへ行き、さらに飲酒した。
 翌日未明、泥酔して猛スピードで運転したNはカーブを曲がりきれず街路樹に激突。Nと、被告人の長女(15歳)と次男(8歳)の3人が死亡。ほかは重軽傷…。

 ほぼ満席の傍聴人の前で、被告人質問が始まった。

弁護人 「前回(の裁判で)、あなたは『車で行こうよ』とは言ってないと、運転を依頼したこともないということでしたね?」

 N宅で酒を飲んでいるとき、「サイゼ(ファミレスのサイゼリア)へ行こう」という話になり、子どもが「チャリで行こう」と言ったが、被告人は「寒いからヤだよ。行くならタクシーで」と言い、最終的にNが被告人の車(日産グロリア)を運転して行くことになったというのだ。

被告人 「『車で行こうよ』と言葉では言ってないですけど、事実上依頼した事になるって(捜査段階で)言われました」
弁護人 「サイゼリアへ自分も乗って行くつもりだった、そこはお互い了解していたんだろうと?」
被告人 「はい」
弁護人 「そのことをもって依頼した事になるのは、よろしいか?」

  そう、「要求依頼同乗」は黙示の場合でも成立するとされている。
 しかし警察官は、習性とでもいうか、明示の要求依頼をしたと調書に取りたがる。

弁護人 「『車で行こうよ』と言ったと調書に書かれて、それは違うという話はしましたか?」
被告人 「しました」
弁護人 「訂正を求めましたか?」
被告人 「でも、結局はこういうことでしょって言われて…」
弁護人 「調書全体を読み聞かせてもらって、そのとき訂正は?」
被告人 「それまで直してくれなかったから、もう出来上がっちゃったし仕方ないかなって…」
弁護人 「調書には署名しないことができるって知ってましたか」
被告人 「知りませんでした」

 この点について、検察官は苛立った調子でこう責めた。

検察官 「調書に署名・指印するってどういう意味があるか、分かりますか!? それは常識的に知ってる事じゃないんですか。あなた、警察が書いたら何でも署名するんですか!?」

 あ~、またこれだ。調書でのこういうやり取りはしょっちゅうある。
 調書に署名・指印したら、そこに書かれたことが事実と違っていてももうオシマイ、とは一般人は知らないこと、警察は調書の訂正にはなかなか応じないことを、若いエリート検察官は知らないのだ。調書絶対信仰は根深い。

 Nが運転したグロリアは、ずばり被告人の所有とは言えないようだった。

被告人 「最初はNが欲しいって言って買って(カネを払ったのもN)、なかなか名義を変えてくれなくて、車検のとき、じゃ車検代は私が出すからって、私の100%所有になりました」

 しかしNはその後も自由にグロリアを運転し、いつも給油して返していたのだという。
 始まってから45分ほどで被告人質問が終わり、これで証拠調べは終了。
 検察官が論告・求刑を行った。

検察官 「Nは(サイゼリアで)次々と生ビールや焼酎のフルーツ割を飲酒し、血液中のアルコールは2.7ミリグラムもの酒酔い状態だった…」

 ええっ! 呼気1リットル中0.15ミリグラムまたは血液1ミリリットル中0.3ミリグラムのアルコールを保有していれば酒気帯び運転とされる。血液中2.7ミリグラムは基準の9倍だ!
 『図解交通資料集』(立花書房)に「飲酒酩酊度の区分表」がある。血液中2.5~3.5ミリグラムは「第三度(麻酔期・泥酔」とされ、「運動や知覚の中枢のほか、大脳や脊髄の反射機能は完全にマヒし、無意識無感覚の状態となり、水をかけても、針で刺しても全く感じなくなる…」とある。それを超えると「所かまわず倒れ、昏睡状態になり…大小便は垂れ流し…」だそうだ。

 Nの検査値はもう運転など到底できる状態ではなかったのだ。なのに運転し、毎時30キロ制限の道路を毎時80キロ近い速度で飛ばしたのだ、それもグロリアという大きな重い乗用車で。うわぁ! である。

 求刑は懲役3年。続いて弁護人が弁論。

弁護人 「車の名義は被告人だが、共同で支配していたとも言える。単独で所有する者が自由意志で車を提供したのとは大いに違う。被告人は悔やんでも悔やみきれない日々を過ごしている。残された長男に母親の存在は不可欠で、執行猶予の判決を…」

 最後に、被告人が証言台の前に立って最終陳述。

被告人 「私の軽はずみな行動がこんな事件を起こしてしまい、ほんとに申し訳ないと…」

 被告人の後ろ姿は、背が高くて足がすらりときれいだった。
 3週間後、判決が言い渡された。この日は報道のテレビカメラが入った。

裁判官 「主文。被告人を懲役3年に処する。この裁判が確定した日から5年間、その執行を猶予する。その猶予の期間中、被告人を保護観察に付する」

 懲役3年は執行猶予を付けられる上限だ。それを超えると猶予は付けられない。そして猶予期間は1~5年と決まっている。5年は最長。かつ保護観察付き。だからこれは、猶予付きでは一番重い、実刑ギリギリの判決と言える。
 この日の被告人は、膝丈のワンピースの下に、網目模様のレギンスだった。そんな服装に違和感を覚えるのは、私がオヤジだからであり、被告人の反省や悔悟にウソはないのだろう、とは思うのだが。

 あとになれば「悔やんでも悔やみきれない」ことを、つい調子に乗って、あるいは特に考えずやってしまう、それが人間ってものなのだろうと思う。
 どうすればいいのか。他人の事件・事故のニュースを見て、自分の行動を戒める?
 いやそれは期待できない。

検察官 「飲酒運転による悲惨な事故が度々ニュースになっている。あなたは見たことがないのですか」
被告人 「見ました」
検察官 「じゃあなぜ今回の飲酒運転を!」
被告人 「自分は大丈夫と思いました。結局(ニュースは)他人事だったというか…」

 これがまぁお決まりのパターンだ。
 正常性バイアスに似た「大丈夫バイアス」か。

 ←8月23日10時20分現在、週間INが170で1位~。confident 

2018年10月22日 (月)

新聞のネット記事の「更新」で新発見!

 諸君! 非常に興味深いことが偶然分かった。これってば誰もあんまり気にしてなかったマニアック・スクープでね?
 まず、以下は10月3日付け神奈川新聞の記事だ。

法廷で刑務官の頰を鉛筆で突き刺す 公判中の被告逮捕
 神奈川県警加賀町署は2日、公務執行妨害と傷害の疑いで、千葉県八街市、無職の男(51)を現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は、同日午後1時40分ごろ、横浜市中区日本大通の横浜地裁法廷で、横浜拘置支所の男性刑務官(29)の右頬に鉛筆を突き刺して職務の執行を妨げた上、1週間のけがを負わせた、としている。調べに対し「一切記憶にない」と容疑を否認している。
 署によると、容疑者は器物損壊罪の被告として公判に出廷していた。鉛筆は筆記用に所持を許可されていたという。地裁職員が署に通報し、駆けつけた署員に引き渡した。

 これを私はメルマガ第2165号の編集後記で引用(コピペ)し、なんと現場を目撃したマニア氏から聞かせてもらった貴重な詳細を報告した。
 一部だけ言うなら、被告人は刑務官6人によりたちまちねじ伏せられ、それから担ぎ上げられ、アンパンマンが両手を前に突き出して空を飛ぶように、連れ出されたという。たかが編集後記でそんなことも書いちゃうのがメルマガ「裁判傍聴バカ一代」なのである。バカでしょぉ(笑)。

 それでだ、今回当ブログにもアンパンマン云々のことを書こうと思いつき、当該記事をまた開いた。こうだった。

法廷で刑務官の頬を鉛筆で突き刺す 地裁公判中の被告を逮捕
 加賀町署は2日、公務執行妨害と傷害の疑いで、千葉県八街市、無職の男(51)を現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は、同日午後1時40分ごろ、横浜市中区日本大通の横浜地裁法廷で、横浜拘置支所の男性刑務官(29)の右頬に鉛筆を突き刺して職務の執行を妨げた上、1週間のけがを負わせた、としている。調べに対し「一切記憶にない」と容疑を否認している。
 署によると、容疑者は器物損壊罪の被告として公判に出廷していた。鉛筆は筆記用に所持を許可されていたという。地裁職員が署に通報し、駆けつけた署員に引き渡した。

 ん? となった。
 いや我ながらよくそんなことに気づいたねぇ、と感心する。
 前者の記事のタイトルに「公判中の被告逮捕」とある。
 後者の記事ではその部分、「地裁公判中の被告逮捕」となっているじゃないかっ!

 よくよく見ると、タイトルのすぐ下にこうある。

公開:2018/10/03 19:33 更新:2018/10/03 19:49

 ははーん、「公判中」を「地裁公判中」と16分後に更新したのだね!
 ほかにも更新箇所はないか、よぅく見てみた。
 あった。前者の記事の冒頭は「神奈川県警加賀町署は2日…」であるところ、後者の記事は「加賀町署は2日…」となっている。
 私の精査によれば、ほかに更新された部分はない、と思う。

1810161 「公判中」を「地裁公判中」とした、これは分かる気がする。
 テレビや新聞は、全く興味のない人、全く無知な人をも対象とする。「公判」とは、いわば刑事裁判における公開法廷での裁判手続きなのだが、そんなこと普通は知らない。「公判」という熟語は一般になじみが薄いはず。「公判中」と見て「大判焼き?」と思う人もいたりして。
 そこを上司から指摘され、「ええ~、めんどくせえな、じゃあ地裁の2文字をくっつけておけ」となった…のかも、かも。

 そこまでは分かる気がするのだが、なぜ「神奈川県警」の5文字を減らしたのか。
 なるほど加賀町署は横浜地裁の近くにある。横浜地裁は管轄内なのだろう。でも加賀町署こそ、地元の方以外は知らないのでは? 正直私も知らなかった、申し訳ない。
 「神奈川県警」の5文字があるほうがいいのでは?

 ただ、「神奈川県警加賀町署」だと漢字が9文字続くことになる。そういう場合、私だと「神奈川県警の加賀町署」とするが、新聞社としては「の」でつなぐなど間抜けすぎる、ということかもしれない。
1810162 かといって読者の多くは漢字9文字連続に耐えられない。かといって「加賀町署」を省いて「神奈川県警」だけとしては誤報になる。県警本部が出張ったことになるから。逮捕手続きをとったのはあくまで加賀町署…。
 つーことで「神奈川県警」の5文字を減らした、のかも。
 あるいは、タイトルで2文字増やしたから本文で2文字以上減らさねばならず…とか?

 ネット記事には公開日時と更新日時がよくある。どこが更新されたのか、今回初めて発見した。マニアはこういうところに興奮するのである(笑)。

 なお、刑事は検察官vs被告人、民事は原告vs被告、なのだがマスコミは徹底的に刑事の被告人を「被告」とする。その理由は何なのか、いずれ調べようかと。

 などと言いつつメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」、10月は以下の9号を発行した。

第2168号 すべてマニュアルどおりにやった集団準強姦
 リアルナンパアカデミー(RNA)の塾生の「準強制性交等、集団準強姦」の判決。3週間前に言い渡されていた別の塾生の判決をあわせ、検察官の求刑は軽すぎたようだ。  編集後記は最近“流行”の逃走について。逃走にはじつは3種類あり…。

第2167号 生後2カ月の女児の解剖を執拗に求められ
 フジテレビへ車で突っ込んだ事件を傍聴するはずが、ついふらふらと記者クラブの記者たちについて行き「殺人」(裁判員裁判)の法廷に入ってしまった。被告人はちょっとアイドル顔の若い女性。生後2カ月の長女を殺害したと大きく報道された事件なのだった。  編集後記はあの『交通の教則』に起こった異変について!

第2166号 人格障害の20歳、元カノの母親を牛刀で
 「人質による強要行為の処罰に関する法律違反、殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反、住居侵入、窃盗」という長い事件名の裁判員裁判、の判決を傍聴してみた。元カノのあることに激昂し鹿児島から車を運転して上京、元カノの母親を…! 警察の特殊部隊が閃光弾を投げ込んで制圧したのだそうだ。犯行時20歳…。

第2165号 失礼ながら、弁護人多くして事件山に登る?
 いわゆるシルバーストーカーの事件。同じ女性を執拗に追いまわし、とうとう実刑判決。服役で果たして収まるのか。  プラス、弁護士が裁判所のトイレに“放火”したとされる事件。弁護人はなんと10人。最終弁論を聞き、私が弁護人なら…とちらり思いました。

 以下の3号は10月14日にお知らせした

第2164号 あの寺澤、あの今井と警察官は気づかずに
第2163号 築地市場、ターレットトラック、無免許運転
第2162号 そのセリフ、裁判官が堂々と言うかねっ!

 以下は10月7日にお知らせした

第2161号 シャブと言うだけで心臓バクバク、汗が出て
第2160号 集合ポストの迷惑チラシ業者を詐欺った男!

 いま購読登録すると、以上9号がどどっと送信される。そして月末まであと4号が順次送信される。面白いよっ。私はもう30年以上も物書きで食ってきたが、こんな読み物は唯一無二、誰も書けないと思う。ぜひ試し読みをしてみてください。

※ 画像はマニア氏からのいただきもの。最初、えーっ、なにこれ珍百景! と驚いたが、岐阜県、近江鉄道の“パトバス”らしい。こういうのをラッピングバスというらしい。へ~。

 ←8月21日0時00分現在、週間INが160で2位~。confident 

2018年10月17日 (水)

交通のひんぱんな道路でのスケボーは5万円以下の罰金

 道路交通法(以下道交法)はそんなことまで禁止してくれてるの? と思った方が多いかも。
 以下は10月15日付けTBSニュース。

歩道をスケートボードで走行、男性2人を道交法違反容疑で書類送検
 歩道をスケートボードで走行したとして、20代の男性団体職員2人が道交法違反の疑いで書類送検されました。
 道路交通法違反で書類送検されたのは、栃木県さくら市に住む25歳と26歳の男性団体職員です。警察によりますと、2人は先月22日、宇都宮市の歩道をスケートボードで走行した疑いがもたれています。
 道交法は、交通のひんぱんな道路でスケートボードなどで走行する行為を禁じていますが、2人は、歩道上の同じ場所を何度も行ったり来たりし、近所に住む人から「うるさい」と警察に通報が寄せられていたほか、2人のうち1人は以前、警察から警告も受けていました。警察はこうした点を重くみて、今回、書類送検に踏み切ったということで、2人は容疑を認め反省しているということです。

 そんなことまで禁止しているのである。
 以下は道交法。スケートボードは、第4項第3号の「これらに類する行為」にばりばり当たると解される。
 でも逆にいえば、交通のひんぱんな道路でなければスケボーやサッカーごっこをやることは道交法違反ではないわけだ。違法とする法令や判例がなければ何をやってもいいってもんじゃないが。

(禁止行為)
第七十六条
 何人も、信号機若しくは道路標識等又はこれらに類似する工作物若しくは物件をみだりに設置してはならない。
 何人も、信号機又は道路標識等の効用を妨げるような工作物又は物件を設置してはならない。
 何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。
 何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
 一 道路において、酒に酔つて交通の妨害となるような程度にふらつくこと。
 二 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること。
 三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
 四 石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。
 五 前号に掲げるもののほか、道路において進行中の車両等から物件を投げること。
 六 道路において進行中の自動車、トロリーバス又は路面電車に飛び乗り、若しくはこれらから飛び降り、又はこれらに外からつかまること。
七 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が、道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく交通の妨害となるおそれがあると認めて定めた行為

 罰則は、第1項、第2項については6月以下の懲役又は10万円以下の罰金、第3項については3月以下の罰金又は5万円以下の罰金、第4項については5万円以下の罰金だ。

181015 スケートボードは反則金制度の対象ではないので、郵便局か銀行に反則金を払ってオシマイというわけにはいかない。
 じゃあどうなるかというと、検察に送致され不起訴となるだろう。

 どうせ不起訴の違反を取り締まってもバカらしい?
 いやいや、こうして全国報道され、一罰(一不起訴)百戒、みせしめになる、警察威信の発揚にもなる、広告効果は数億円。そんなこともあったりして世の中は動いていくわけだ。

 んなことより第4項第1号「道路において、酒に酔つて交通の妨害となるような程度にふらつくこと」も禁止されて刑罰(5万円以下の罰金)の対象になっていること、知らなかったよねぇ。
 「交通の妨害となるような程度」ってなんだ。
 第4項第7号の公安委員会が「定めた行為」ってなんだ。
 んなこと書き始めれば長くなる。またの機会に。

※ 画像は15日(月)の家飲みの酒肴。鶏もも肉を焼きやすく切り、塩胡椒とニンニクで焼いてから、ドジョウインゲンを加えてさらに焼いたのを、タマネギとキャベツと赤青ピーマンのスライスを米酢と何かドレッシングでまぶしたやつの上にのせた。うまかった~。組み合わせが絶妙なんだわね。

 ←10月17日23時50分現在、週間INが160で2位~。happy02

2018年10月14日 (日)

築地市場、ターレットトラック、無免許運転

 いわゆる交通裁判所で職員になりすまし、罰金を預かるとだます詐欺はたまにあるみたいだが、こういうのは私は初めて聞くかな。
 以下は10月11日付けNHKニュース。

「交通違反の罰金」とうそ 女逮捕
 「交通違反の罰金を払うためカネを貸してほしい」とうそをつき、一関市の知人男性から現金100万あまりをだまし取ったとして20歳の女が詐欺の疑いで逮捕されました。
 逮捕されたのは、住所不定で、自称飲食店従業員の■■■■容疑者(20)です。
 警察によりますと■■容疑者はことし8月中旬、一関市に住む20歳の知人男性に「交通違反をして罰金を払わないといけなくなった。カネを貸してほしい」などと嘘をつき、数回にわたってあわせて現金100万円あまりをだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
 警察では、知人男性から出された被害届をもとに捜査した結果、■■容疑者の容疑が固まったとして、10日、逮捕しました。
 これまでの調べに対し、詐欺の容疑を認めているということです。
 ■■容疑者は、知人男性から現金でカネを受け取っていたとみられ、警察で詳しいいきさつを調べています。

 普通に想像すれば、悪いキャバ嬢がなんだかんだと男をだまして金を巻き上げること自体は特別珍しくないが、欺しのネタとして「交通違反の罰金」は珍しいのでニュースになった、そういうことかと。

P1010789 にしても、20歳の男が飲食費以外になぜ100万円も出せたのか。普通に想像すれば、オレオレ等の特殊詐欺のメンバーか? となる。
 裁判傍聴師が想像すると…。
 男は架け子グループの一員で、上位者から渡された名簿をもとに次々とオレオレ電話をかけていたところ、何百万円、何千万円の詐取金のほとんどが上位者へ渡ってしまうのがアホらしくなり、名簿で知ったお年寄りへ勝手に密かに詐欺電話をかけ、組織からの派遣ではない自前の受け子に現金を取りに行かせ、だいぶ稼いだ、とか?
 いやいやそれは妄想的想像であり、普通にお金持ちのご子息だったのかもしれないです。

 さてメルマガ「今井亮一の交通違反バカ一代」、9月は以下の5号を発行した。

第2164号 あの寺澤、あの今井と警察官は気づかずに
 テレビ・新聞は知らん顔だけども歴史的に重要な事件というのがある。たかが37キロ超過のスピード違反なのに、4年にわたり26回の公判を重ねた事件がある。なんと被告人は寺澤有さん! 埋もれさせるのは残念。少しずつレポートしよう。

第2163号 築地市場、ターレットトラック、無免許運転
 ブログ「交通違反バカ一代」のアクセス数が突然ぎゅいんと増えた。築地から豊洲へ移るに当たりターレットが大移動、と報じられた影響かも。つーことで今号はターレの無免許の裁判をレポート。中学は1年しか行かず、身内とは音信不通、ずっと「魚の仕事」で生きてきたという小柄なおじさんの、その生き様に私は感動した!

第2162号 そのセリフ、裁判官が堂々と言うかねっ!
 珍しく弁護人なしの事件だった。そのため裁判官が被告人に対し、いろいろぶっちゃけ説明した。ほ~、いつものあれはそういうことだったのか、非常に勉強になった。でも、おいおぃそれはないだろっ! ということまでぶっちゃけ語ってくれて…! 

 以下は10月7日にお知らせした

第2161号 シャブと言うだけで心臓バクバク、汗が出て
第2160号 集合ポストの迷惑チラシ業者を詐欺った男!

 いま購読登録すると以上5号がすぐ送信される。そして月末まであと8号が順次送信されます~。

※ 画像は、昔懐かしい農林水産省地下の第5食堂。年配の方はこれ見て泣いちゃうんじゃないか。私もいっしょに泣きましょう。crying

 ←10月14日0時10分現在、週間INが130で2位~。happy02

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