カテゴリー「報道にコメント」の77件の記事

2012年5月18日 (金)

なぜ警察は指紋を持っていたのか

 警察はその「20代の男性会社員」が怪しいとにらみ、何らかの方法で指紋を入手、現場の遺留指紋と照合した、とは記事からは読めない。じゃあなぜ警察はその男性の指紋を持ってたんだ? ははぁーん、と多くの方が思ったろう。
 以下、5月18日付け産経新聞の一部。

窃盗未遂事件で誤認逮捕 現場の指紋は事件前に付着
 埼玉県警は18日、同県東松山市で1月下旬に起きた窃盗未遂事件で、同市内の20代の男性会社員を4月中旬に誤認逮捕し、5日後に釈放したと明らかにした。現場にあった会社員の指紋は、事件前に付着したと判断。東松山署は会社員に「不十分な捜査だった」と謝罪した。

 放置違反金納付命令を除く、年間おおよそ1000万件 or more の交通取締りの際、違反キップの事件原票の供述書(甲)の欄に、警察官は、当然すべきことのように署名押印を求める。その押印は、違反者が印鑑を持っていても、指印を求めることがよくある。指は左手人差し指の先と決まっている。
 そのように採る指紋を「名下(めいか)指紋」という。名下指紋はしっかり警察のデータに加えられるそうだ。

 別の採り方もある。私は幸運にも逮捕歴がないが、両手10指の指紋を採られている。高校生の頃、たまたまケンカを目撃して、警察署へ呼ばれて調書を録取されたあと、「じゃちょっとこれ…」と、黒い印肉を使って全指の指紋を採られたのだ。
 当時、警察官から指示されることに抗うなんて頭になく、かえって「うわ~、刑事ドラマみたい」とわくわくしたもんだ(笑)。
 現場にノルマを課して、だったかな、とにかく指紋を集めようとした時期があったと、あとで内部の方々から聞いた。現在はどうだか不知。ただ、違反キップについては指印を採りたがるようだ。
 全国民の個人情報、識別情報を集めて管理しようとする、それは国家警察(階級が警視正以上は国家公務員)として自然なことだろう。

 その「20代の男性会社員」氏も、そのようにして指紋を採られていたのかもしれないので、この段階で「ははぁーん、前科者なんだな。バレちゃったょ、げらげら」とか言わないように、ひとつよろしくお願いします。ついでにメルマガのほうもよろくしねと。happy02

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2012年5月 4日 (金)

不可解な痴漢無罪

 この無罪、非常に不思議な印象を受ける。
 以下は5月1日付け産経新聞。太字は今井。

痴漢とされた男性に無罪 防犯カメラの映像分析で
 通行中の女性の体を触ったとして宮崎県迷惑行為防止条例違反の罪に問われた同県串間市の男性(40)の判決で、宮崎地裁(裁判官)が4月19日に無罪(求刑懲役6月)を言い渡していたことが1日、分かった。担当弁護士によると、男性は昨年9月14日に同県日南市のコンビニ前の歩道で、自転車で通行中の女性=当時(17)=の体を触ったとして、10月3日に逮捕、起訴された。
 判決理由で白石裁判官は、コンビニに設置された防犯カメラはコンビニ前の歩道を写しており、最初に男性が同店前を横切り、その後、自転車の女性が同じ方向に進むのが写っていた。女性が映像から消えた1秒足らずの後に再び戻ってきた男性が写っていた
 女性が体を触られたとする場所はそこから約6メートルあり、白石裁判官は「1秒足らずでその距離を移動するのは不可能。女性の供述は客観的事実と食い違っている」と述べた。

 「1秒足らずの後に再び戻ってきた男性が写っていた」映像を、検察官が証拠請求するはずがないっsign01
 被告人に有利な証拠を隠すのは、日本の法律上は全く合法なのだ。証拠隠しにより多数の有罪(死刑を含む)を多く確定させてきた実績があるのだ。調書の問題も含め、合法なら(違法でなければ)どんな卑劣・卑怯なことをやってもいいと、検察は世間の犯罪者たちに長年アピールしてきたのだ。

 それなのに、なぜ?
 「最初に男性が同店前を横切り、その後、自転車の女性が同じ方向に進むのが写っていた」部分だけ証拠請求し、「女性が映像から消えた1秒足らずの後に再び戻ってきた男性が写っていた」部分は隠していたが、隠してる部分も出せと弁護人が強く求め、裁判官が出せと命令し、やむなく…。出した後も「1秒足らず後に映っている男性は被告人ではない」と強弁していたが到底ムリで…ということかな。

 じゃあ、「女性の供述」は何なのか。一般に、「供述」とは警察官、検察官が作文して被疑者、被害者、その他参考人に署名させるもの、であって、内容が信用できないことは多々ある…。

 …と私は報道記事だけ見て述べた。新聞が後に詳細を報道することはちょっと考えられない。結局、裁判の法廷であったことをできるだけ客観的に知ろうとするなら、傍聴マニアのレポートを待つほかない。
 事件数で約3500件を傍聴してきて、報道された事件も傍聴してきて、ほんとそう思います。

 だから私の「裁判傍聴バカ一代」(年末年始と日曜を除く毎日発行、月105円、初月無料)を購読してねと、これぜんぜん刑法上の「強要」に当たりませんからね~。happy02

(強要)
第二百二十三条
 生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、三年以下の懲役に処する。
 親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者も、前項と同様とする。
 前二項の罪の未遂は、罰する。

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2012年4月17日 (火)

山梨県が駐禁取締りのドル箱路線購入へ

東京都が尖閣諸島購入へ ワシントンで石原知事が明言 「日本人が日本の国土を守る」
 【ワシントン=石元悠生】東京都の石原慎太郎知事は16日午後(日本時間17日未明)、ワシントン市内のシンクタンクで講演し、「日本人が日本の国土を守るため、東京都が尖閣諸島を購入することにした」と述べ、尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島を個人所有する地権者と交渉を開始したことを明らかにした。
 代理人を通じて詰めの交渉を続けているといい、基本的な売買の合意はすでに得ているもようだ。購入後は、沖縄県や石垣市に共同所有を提案する考え。
 石原知事によると、売買交渉は昨年末に開始。山東昭子参院議員を通じて地権者の埼玉県在住の男性と会談する機会があり、男性が「東京都が買ってくれるのなら売ります」と話したという。

 と4月17日付け産経ニュース、の一部。

 2006年6月1日にスタートした「放置違反金」は、小泉行政改革により、国から地方への交付金を1兆円削減する見返りの1つとして、駐車違反の金銭ペナルティを地方の財源とするもの。駐車違反を理由に「放置車両確認標章」(黄色い駐禁ステッカー)を取り付け、その車両の持ち主から「放置違反金」を徴収して都道府県の収入とする。
 しかし、駐車違反の取締り(確認標章の取り付け)件数は地方によってバラつきが大きく、不公平が問題となっていたところ、今回の石原都知事の発言を受けて横内正明(しょうめい)山梨県知事が記者会見を行い、こう述べた。
「たとえば2011年10月末までのデータでいいますと、全国の取締り件数が162万8809件なのに対し、東京都の取締り件数は40万7291件。約25%を占めております。ところが、我が山梨県はたった380件、約0.02%。不公平などという段階をもはや飛び越えておるというべきであります。地方への補助金の4分の1を東京がぶんどっていることにほかならないのであります。石原都知事が尖閣諸島を購入してさらに領土を拡げようとするなら、山梨県としては、東京の築地、秋葉原、渋谷など駐車取締りのドル箱路線購入へ向け、地権者と交渉を開始すべくプロジェクトチームを立ち上げます」
P1030746_2 この動きに、鳥取県、佐賀県、岩手県など駐車取締り弱小県も呼応すると見られています。
 石原都知事はワシントンで会見を行い、目をしばしばさせて述べた。
「放置違反金収入を増やしたいなら、どこもかしこも駐車禁止とし、民間の時間貸し駐車場の料金を引き上げ、車両による移動、配送を活発にするなど、各自治体が努力するのが当然でしょ。領土侵犯は絶対に許さない。独自の軍隊を設けても阻止しますよ」

 と4月17日付けウソぴょんニュース。bleah

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2012年4月14日 (土)

秋田のナマハゲは「はげ頭病」って!

 もう14日なので、エイプリルフールってことじゃないんだろうと思う。以下4月14日付け秋田魁(さきがけ)新報。あまりに面白すぎっsign01

誤訳多発で東北観光博HP閉鎖 観光庁、修正して再開へ
 観光庁は13日、東北6県で3月に始まった「東北観光博」のホームページ(HP)で紹介している観光名所やイベント情報の英語、韓国語、中国語訳に誤りが多数見つかったため、日本語以外のHPを閉鎖した。
 自動翻訳機を使い、その後のチェックをしなかったのが原因。同庁は「関係者にご迷惑を掛けた」としており、修正して4月下旬に再開する。
 観光庁や各県によると、秋田市の「あきた千秋公園桜まつり」では「あきた」を英語で「飽きた」の意味の「tired」に誤訳。仙台市指定有形文化財「旧伊達邸」はローマ字表記で「きゅういたつてい」に。男鹿市の伝統行事「ナマハゲ」に至っては中国語で「はげ頭病」の意味になっていた。
 「観光はイメージで左右される。しっかりしてほしい」と本県担当者。宮城県も「復興に向けた大切なイベントなのに、あまりにレベルの低い間違いだ」とあきれている。

 「はげ頭病」ってナンだ、許せんっ! ←そこかょsad

 「観光庁」って、そんなのあったっけ、やっぱウソぴょん記事か? と思ったらあったんだぁ、国土交通省の「外局」として
 ごく常識的に想像するに、HP作成業務を天下り会社へ大金で発注し(どうせ税金だもの、byみつお)、次の天下り会社へ丸投げし、丸投げに丸投げを重ねた先のアルバイト君が仕事をやり、事業の本来の目的は天下り会社が甘い汁を吸うことなので、甘い汁を吸えた以上は仕事の出来になど誰も興味を持たず…ということかな。

議長 「国道交通省大臣、前田武志君っ」

大臣 「笑う門には福来たる、放射線の影響は笑うことで吹き飛ばせるやに聞いております。全国民を、と言っては大げさでありますが、多くの国民を爆笑させたわけでありまして、国民の健康増進に寄与した面も少なからずあろうかと存じます」

 以上、一部UPN発。UPN=ウソぴょんニュース社。

 エステーのエアカウンター、私も買ったよ。自室も法廷もだいたい0.07マイクロシーベルトだった。 

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2012年4月11日 (水)

洋菓子で酒気帯び運転になる方法

 この報道を、世間はどう読むのだろう。「バカな言い訳をしやがって」と感じる方が多いのではなかろうか。
 
 以下4月10日付け産経新聞。

“自称”パティシエが飲酒運転「酒入り洋菓子食べた」
 福岡県警東署は10日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、福岡市東区水谷、自称「パティシエ」の郡嶋極容疑者(29)を現行犯逮捕した。
 東署によると、郡嶋容疑者は菓子店で働いていると供述し「お酒の入った洋菓子をたくさん食べた」と容疑を否認。呼気から1リットル中0.15ミリグラムのアルコールが検出されており、東署は「かなりの量を食べたとしても、これだけの濃度が出るとは考えられない」としている。
 逮捕容疑は10日午前3時5分ごろ、同市東区千早の道路で、酒気を帯びた状態でミニバイクを運転した疑い。ふらつきながら運転しているのを署員が見つけた。

 もちろん、被疑者はウソを言ってるのかもしれない。ウソではないけれど、その洋菓子を肴に酒を飲んだのかもしれない。
 しかし、『ラジオライフ』の、年末恒例“アルコール消しグッズ”の実験、の被験者を2度やらせてもらった私としては、「お酒の入った洋菓子」で酒気帯びヒットとなる可能性はあると考える。
 
 洋菓子の欠片(かけら)が歯の間や歯周ポケットに残り、そこにごくわずかでもアルコールが含まれていると、検査値に大いに影響を与えるのだ。逆に、0.15mg出そうなのに出さないようにすることもできる。
 知らない者は損をする。正直者はバカをみる。これは交通違反・取締りの多くの場面に言えることだと思う。
 詳しくは拙著『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』のQuestion67「酒気帯び検査でアルコールが出ない方法がある?」に書いた。『交通取締りアウトorセーフ』(全国のファミマとサークルKで販売)の「打ち上げの乾杯で飲んだ一杯のビール、アルコール検査で捕まっちゃう?」にも書いた。

 「ふらつきながら運転」については、散った桜の花びらの塊を避けたとか、かもしれないし、そんなことがなくても、取締りを正当に見せるために、報告書にはそう書くものなのだ。横断歩行者妨害では「歩行者は驚いて後ずさった」とか、ネズミ捕りでは「目測でも毎時90キロメートルを超えていた」とか。

 糖質制限食up、私は約10日間で4kgくらい減ったょsign01 夜中に豚バラ肉200gとか閉店間際のスーパーの半額の揚げ物とか従前以上に食べ、焼酎を飲む、あれもヤメたらもっとぐんぐん痩せるんだろうなぁ、と思いつつ。
 裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)で困るのは、新年度オープンの食堂「きゃら亭」の、三元豚のカツカレー600円sign01 前年度より120円も安いじゃないかsign01 困ったなぁ、悩むなぁ。sad

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2012年4月 7日 (土)

パト内で女性が失禁、警察官の狙いはたぶん…

 取締り警察官らの狙いがよぅく見えるような気がする…。
 以下は4月7日付け産経新聞の一部。

パトカー内で失禁 “被害女性”が持っていたボイスレコーダーの「中身」
 三重県四日市市で昨年9月、交通違反の事情聴取を受けた市内の会社員の女性(51)が、トイレに行かせてもらえずパトカー内で失禁した。警察官といえども見知らぬ男性の前で起きてしまった事実は人生最大の屈辱。女性は警察官2人を告訴したが、果たして真相は…。

 反則告知(青キップの作成)も調書の録取も、あとで出頭させて行うことはいくらでもある。なぜパトカー内に監禁し続けたのか。多くの違反者を見てきた警察官らは、まずこんなふうなことを考えたんでしょ。
「事件原票の供述書(甲)欄に署名押印を取れないと、否認事件になって面倒だ」
「この女、否認を続けるのが苦しくなって、とにかくこの場を逃れたいと思ってるのかも」
「否認したままの被疑者をいったん帰すと、よけいな入れ知恵をされてさらに否認が強固になる場合がある。呼び出してもなかなか出頭しなかったり面倒だ」

 そして、こう考えたんでしょ。
「あとひと押しで崩れて、署名押印するだろう」
「トイレへ行くため仕方なかったと自分に言い訳して署名押印し、署名押印しちゃったらもうダメだと勝手にあきらめ、反則金を払うだろう」

 メルマガ第675号「清楚な若奥さん、待ち伏せ取締りにハメられ」は、トイレではないけど、まさにそういう事件だった。3月25日発売の『ラジオライフ』にも書いた。
 つまり、否認者が切迫した事情を訴えれば訴えるほど、長くその場に拘束されやすい…そうした交通取締りの手口、特徴を予め知っておかないと、損をしますよ。交通取締りの罠(罠というべき取締り)にかかったが最期、「ちゃんと説明すればわかってくれる」は通用しないのだから。

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2012年4月 4日 (水)

新東名、遵法闘争!

 警察もなかなかやるじゃないか、と一瞬思えるけれども、結局これは、報道を利用して(ニュースの形を取って)の政府公報ってことなんだろうねぇ。
 以下、3月30日付け中日新聞。

新東名にペースメーカー パトカーが県内区間を制限速度で走行
 4月14日に開通する新東名高速道路の静岡県内区間(御殿場-三ケ日両ジャンクション間)で、利用者が速度超過しないよう「ペースメーカー」役となるパトカーが登場する。スピードが出やすいとされる新東名で、開通初日からゴールデンウイーク終了までの計18日間、ドライバーの安全運転に一役買う。
 新東名の制限速度は法定通り普通車、大型乗用車、オートバイが時速100キロで、大型貨物自動車が80キロ。カーブや坂道が緩やかで快適に運転できる特徴がある半面、利用者がスピードを出しすぎる恐れもある。このため県警は、法定速度の目安となるよう時速100キロで常時走る「ペースメーカー」のパトカー8台を県内区間に配置する。実施期間は4月14~22日と、28~5月6日まで。
 県警交通企画課は「新東名は走りやすく、大事故に直結する恐れがある。協力してほしい」と呼び掛けている。

 「カーブや坂道が緩やかで快適に運転できる特徴がある」高速道路では、100㎞/h程度のスピードは、運転席のドライバーには、女子高生がスマートホンをいじりながら駅のホームをよたよた進む程度にしか感じないだろう。
 しかし、感じ方はどうであってもクルマは鉄(鉄等)の塊。人間は不注意な生き物。スピードを出せば出すほど、事故が発生した場合の被害は大きくなる。安全と円滑とは相矛盾するなか、制限速度を決めた以上は守りましょう。
 遵法運転を身につけてもらうため、パトカーがペースメーカーとなる、古い言葉でいえば遵法闘争の大行列をつくる、それはすじがとおってる。
 けど、「御殿場-三ケ日両ジャンクション間」の距離は167.4km。往復だと300kmを超える。パトカー8台では少なすぎるでしょぉ。
 だからこれは、「警察はスピード違反を野放しにしないぞ。やる気だぞ」と、ニュースの形をとって広報したと、そういう意味なわけだ。
 オービスはどこに何台設置されるんだろう。開示請求してみるかな。

 以下は、裁判傍聴の参考になるテンプレート。

 違反したことは相違ない旨記載のある供述書(甲)欄に、行使の目的をもってほしいままに■■■■と冒書したうえ指印し、もって他人の署名を使用して事実証明に関する文書1通を偽造し、即時同所において、同巡査部長に対し、これをあたかも真正に成立したもののように装って提出して行使したものである。

 さぁ、今日は私の新年度初登庁、初傍聴。刑事の開廷が極端に少ないなか、春休みの学生、生徒、親子連れ諸氏が…。それでも今日は、メルマガでお知らせしたとおり、アレがあるのだっsign01 早々と法廷前に張り付き、この本downを読もうsign01

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2012年4月 3日 (火)

警視庁に「モバイルチーム」発足

警視庁に防犯カメラ映像の画像解析やデータ分析などを行う「モバイルチーム」発足
 防犯カメラ映像の画像解析やデータ分析などを行う通称「モバイルチーム」が、警視庁で全国に先駆けて発足した。
 警視庁はこれまで、防犯ビデオの画像解析や、コンピューターや携帯データの復元などの分析作業を、霞が関の警視庁本部で行ってきたが、今回新たに発足した「分析捜査班」、通称「モバイルチーム」は、現場などに直接出動して、情報の分析作業にあたる。
 捜査班は1班5人で、2班構成されるという。

 と4月2日付けFNNニュース。
 傍聴マニアとして直ちに思い浮かべるのは、2010年8月17日、東京高裁(岡田雄一裁判長)が言い渡した「公務執行妨害」の逆転無罪(原審は江見健一裁判長)。メルマガ第225号でレポートした。

 監視カメラだらけというべき新宿・歌舞伎町の、コマ劇場前での事件。当然、一部始終が警察の防犯(監視)カメラにより撮影、録画されていた。
 ところが警察は、ちょうど犯行(があったとされる)場面だけ出さなかった。理由はプライバシー。その前後の録画については、無関係な第三者も映ってるのに。
 そうして1週間後、肝心の場面は自動的に上書きされ、この世から消えてしまったんだという。否認事件なのに。しょんなバカにゃsign03
 北陵クリニック事件でも、筋弛緩剤が検出されたという点滴や尿や血液を、警察は鑑定で全量消費したと言い、再鑑定を防ぎきった。
 いったん逮捕したらもう止まらない、有罪に仕立てるためナンでもやる、そんな体質の警察が、新たに「モバイルチーム」を設ける…。

 ちなみに、小沢一郎議員およびその秘書の事件は、秘書が密かに録音していたため検察のウソが暴かれた。
 だから可視化が大事だ、という話になってるようだけど、あれは被疑者による隠し録音だから、ムリムリ有罪にしよう(事件をつくろう)としたことがバレたんでしょ。
 現実に進められてる可視化(取調べの録音・録画)は、警察・検察がやるのだ。こう言っちゃなんだが、泥棒の見張りを泥棒にさせるようなもの。泥棒は泥棒自体を反省してないんだから、見張りがない場所で泥棒をし、見張りの前では良い顔だけするに決まってるじゃん。
 私はそう思うんですけどね。weep

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2012年3月30日 (金)

警察官は“ラブドッキュン”の絶好のカモ?

 以下、3月29日付け読売新聞の一部。

男性巡査長、交通切符破棄や窃盗など容疑13件
 福岡県警は29日、門司署地域課の男性巡査長(35)が、交通切符の処理を怠ったうえに破棄したり、独身寮から同僚の釣り道具を盗んだりしたなどとして、公用文書毀棄、証拠隠滅、窃盗など計13件の容疑で福岡地検に書類送検し、懲戒免職にしたと発表した。
 発表によると、巡査長は2011年1月30日、北九州市門司区の路上で無免許運転した男性を摘発したが交通切符の処理を怠っており、同年8~10月、それが発覚しないように県警のコンピューターシステムに不正アクセスして情報を虚偽入力したほか、原本をシュレッダーで破棄するなどした疑い。
 同僚が不正に気づき、県警が巡査長の自宅などを捜索したところ、旧添田署勤務時の09年11月に摘発した交通切符の処理を怠り、門司署の個人ロッカーに隠し持っていた疑いも発覚した。

 警察が「交通切符」と発表したとすれば、それは非反則行為の検挙、処理に用いられる共用書式、いわゆる赤キップだ。
 「反則切符」(いわゆる青キップ)の反則行為に比べて非反則行為は取締りの数が少なく、実績点数も高いはず。さっさと処理すればいいのに。
 しかし、違反キップの処理を怠った、放置したというのは、警察発表だけでもときどきある。

「取締りを受けたんだけど、そのあとの通知や呼出しがぜんぜんこない。どうしたんだろ」
「うーん、呼出しがないまま不起訴ってこともありますけど、本件はそうじゃないはず。おっかしいですね~」
 と言ってたらその後、本件と同様の報道が…ということも過去にあった。そうやって罰金や行政処分を免れてるケースが、全国にどれくらいあるんだろう。全体からすればごく一部と思うけど。

 本件の巡査長は「借金」があったんだという。
 そういえば以前、東京地裁で傍聴した「私電磁的記録不正作出、同供用」、被告人は犯行時、地域課巡査長(39歳)で、出会い系詐欺サイトの罠に嵌って次々とカネをまきあげられ、拾得物のカードや同僚のカードで支払を…という、なんとも悲しく可哀想な事件だった。メルマガ第296号「警察官は“ラブドッキュン”の絶好のカモ?」でレポートした。
 今回の報道の事件が公判請求されれば、福岡地裁本庁か小倉支部の法廷へ出てくる。福岡か、遠いなぁ…。 ←傍聴マニア特有の考え方だね。sad

 さて30日(金)は18時30分から霞が関の弁護士会館で「終わりへ! ―裁判員制度・原発と最高裁―」だ。私も行くよっsign01

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2012年3月15日 (木)

木村拓哉さんのスピード違反

 また私の専門ジャンルの報道。以下3月14日付け産経新聞。

キムタクのスピード違反 ジャニーズ事務所の発表全文
 タレントの木村拓哉さんのスピード違反が発覚したことに関して、ジャニーズ事務所が14日にマスコミ各社に送付した発表文は以下の通り。

 報道機関各位
 この度、一部週刊誌が、当事務所所属タレント木村拓哉が昨年9月に千葉県内で普通乗用自動車を運転中、速度超過により検挙された旨の記事を掲載しました。
 この点、同人が速度超過により検挙され、加えて、本年1月にも東京都内において速度超過により再度検挙され、その後それぞれ反則金を納付した事実があり、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
 もとより、木村本人も社会人として恥ずかしいことをしたとして深く反省し、今後二度とこのようなことがないように誓約するとともに、ファンの皆さんや関係者に大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを心からお詫びしたい旨申しております。
 株式会社ジャニーズ事務所

 若干解説しとこう。
 「反則金」とは、行政上の軽いペナルティ。刑罰の一種である「罰金」とはぜんぜん違う。反則金を何回払っても前科にはならない。その払い方等については拙著『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』をどうぞ。

 「反則金」の金額は、違反名により道路交通法施行令の別表第6に定められている。スピード違反については超過速度により金額が異なる。その“金額表”は、たぶんすべての都道府県警察のホームページにある。警視庁のはこれだ。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/noufu/hansoku.htm

 「反則金」は、拙著でも述べてるように特殊なペナルティ。たとえば、その道路が通学時間帯の狭い通学路だったとか、対向車線とは広い中央分離帯で隔てられてガラガラで見通しの良い道路だったとか、そういう個々の悪質性は全く考慮しない。

 「反則金」および「罰金」(ときに懲役刑)の対象となる交通違反の取締り件数は、2011年は全国で784万4013件。そのうちスピード違反は229万0352件。
 スピード違反の内訳を見ると、第1位は超過速度が20キロ以上25キロ未満で82万5601件。第2位は15キロ以上20キロ未満で74万2899件。第3位は25キロ以上30キロ未満で、これはガクンと減って39万8771件。
 運転しない方はご存知ないかもしれないが、車の流れが制限速度より20キロくらい高く、それで安全にスムーズに流れてるってことは珍しくない。取締りは、そういうことには関係なく行われる。

 ちなみに「反則金」は、取り締まった警察官や警察署の小遣いになるんじゃないので、そこはお間違えのないように。
 「反則金」は、いったん国庫に入ってから「交通安全対策特別交付金」として都道府県、市町村に対し、専用の計算式に従って交付され、信号機や標識など交通安全施設の設置、管理に使われる。その業界は警察の天下り先になってるようだ。
 世間の景気には関係なく毎年800億円前後が、いわば警察の縄張りへ入ってくるのである。取締りの警察官諸氏には、世間でいうところのノルマ、頑張らないと無能者とされる努力目標がある。

 そんな中で、木村拓哉さんは取締りを受けたわけだ。
 半年経たずに2度も? これはもういろんな想像をすることができる。普通に安全に走ってるつもりでも取締りを受けるのだ、ということに気づかなかった点において考えが甘かった、と見ることもできる。有名芸能人の検挙は、警察威信の発揚にもなり、点数(警察内部での実績点数)が高いので、取締りの警察官は木村拓哉さんのクルマと気づいて狙って取り締まった、との想像もできる。

 あるいは、2度目は無実だったのかも。警察がスピード違反取締りに用いる速度測定機って、じつはメーカーが「絶対プラス誤差は出ない」と言ってるだけ。信頼性は非常に怪しいのだ。追尾式なら…。そこも『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』で述べた。

 誤測定を争って無罪になったケースはいくつもあるが、警察もメーカーも誤測定を認めない。頻度は分からないけれども、誤測定に屈服させられてる人はたくさんいるんだろうと思われる。
 もしも木村拓哉さんの2度目の違反も誤測定で、木村さんが「反則金」を払わず「俺はそんなスピード出してねーよっangry」と争ったら、測定機や追尾式の“無謬(むびゅう)神話”は非常にヤバイことになるはず。
 でも、ご本人がいくら争いたくても、そうはいかないんだろうねぇ。芸能人はつらいよ。私もつらいよ。weep ←お前は関係ねーだろっsign01

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