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カテゴリー「報道にコメント」の158件の記事

2017年12月14日 (木)

運転免許試験に32回落ちた理由

 これも読者氏から教わった。以下は12月13日付けJ-CASTニュースの一部。

運転免許試験「32回落ちた」19歳アイドル なぜ連敗?教官との「苦闘」本人に聞く
 私、運転免許の試験に「32回」落ちました——。アイドルユニット「ナナランド」メンバーの小泉留菜さん(19)が2017年12月12日、運転免許を取得したことをツイッターで報告した。
 小泉さんが教習所に通い始めたのは17年4月下旬。運転の技能試験はスムーズにクリアできたが、学科試験で大きくつまずいた。教習所を卒業するまでの試験で計31回、本試験でも1回落ちたという。J-CASTニュースは、約8か月にわたる苦闘について、小泉さん本人に聞いた。

 思い出すのがメルマガ第2015号「免許試験に数十回落ちて20歳の爆破予告」だ。
 まぁ要するに、東京の重要な観光スポット(メルマガでは実名称)などに「爆弾10個仕掛けた。×時×分に爆発する」とかネット送信した事件だった。
 被告人質問で、被告人君が抱えていたストレスに関してこんな部分があった。

弁護人 「(自動車運転)免許の試験、何回も落ちたのは…心当たりは?」
被告人 「数十回落ちてますけども、両親もキレてまして」
弁護人 「なぜ何十回も?」
被告人 「自分の努力が足りないからです」

 努力が足りない程度で数十回も落ちるはずがない!
 被告人君の表情等も含め、被告人質問全体を通じて、私はこう感じた。相手が何を望んでいるのか、自分がどういう立場に置かれているのか、把握が困難なタイプの人間なのかな?

 そして冒頭のJ-CASTニュース。小泉留菜さんのコメントにこんな部分がある。

「私、テストとかの『ひっかけ問題』がすごく苦手で…。運転免許の試験って、そういう問題が多いじゃないですか。だから、本当に苦労しました」

 小泉留菜さんは真っ直ぐ素直な人柄で、出題者は自分を騙そうとしていると裏を読む、流行の言葉を頑張って用いれば忖度(そんたく)する、そういうことが非常に苦手なのかも。裏のある人間と接することなく、接しても気づくことなく、育ってきたのかも。

Img_1475 メルマガ第2015号を読み返すと、確かにあの被告人君は、検察官、裁判官が何を求めてその質問をしているのか、全く忖度できていなかった、可笑しくなるほどに。
 ま、我々裁判傍聴師は芸能ニュースを見てそんなことを思うって話。我々って誰だよ(笑)。

 ちなみに小泉留菜さんの今後の運転はどういうことになるか。
 自動車学校(教習所)で教わるのは、頭の固いお役人が机上でつくったタテマエ、実際の運転は違う、などと裏を読んだりせず、真っ直ぐ素直に教わったとおりの運転をするかも。制限速度以下で走るはず。万が一事故っても被害が小さくすむ。であれば、けっこうじゃないか。ベテランドライバーは「邪魔だぁ!」とかイライラするかもしれないが。

 ←12月14日11時00分現在、週間INが90で2位~。happy01

2017年12月11日 (月)

人リモコン、ヒトリモコン、略してヒトリモ

 「自動車ニュース&コラム」でこんなのを見つけた。

 冒頭部分で、スマラー(外国でもそのように呼ぶと聞いたような)をズームアップして追いかけ、スマラーが車庫へ入ってから引いてる。妙だ。“ネタ”かもしれない。が、ありそうな“事故”だと思わせることは思わせる。

 10月15日、朝日新聞が「高速道路に誤進入、目立つ若年層 原因はナビアプリか?」と報じた。その記事中にこんな部分がある。

 高齢者の認知能力の低下による誤進入が多いと思われがちだが、50歳以上の誤進入が11年度から16年度で約1・3倍に増えたのに対し、50歳未満の件数は約2・2倍に増えている。
 11~16年度の合計数を年代別に比べると、最も多いのは20代の3345件だ。次いで70代の3101件、60代の1649件、10代の1580件、30代の1542件となっている。
 誤進入の要因の一つに、急速に普及しているナビアプリの存在がある。

 若い世代のほうが認知能力が低下しているとは、へぇ~! ではないか。

 今どきの「強制わいせつ」は、路上で歩行中の女子を背後から襲うものが多い。検察官も裁判官も言わず、弁護人も突っ込まないが、被害女子は耳にイヤホンをつなげてスマホに集中してたんじゃないか。そういえば深夜にスマホの灯りで女子の容貌が好みと分かり襲った、という事件があったかどうか。

 今や儲かるものはすべてスマホ関連、スマホいじりの時間を奪うものは廃れる、そんなことがいえるのかも。
 全員が手にスマホを持ち耳にイヤホンをつなぎ、首を45度前方へ傾け、銃弾も地雷も何ら怖れずざっくざっくと敵陣へ突進する軍隊、その兵士たち全員を何秒で殺せるか競うスマホゲーム、出てきそう。もうある?

 追記。読者氏からこんなYouTube もあると教わった。

 このアニメのテイストは日本じゃないでしょ。外国でも問題になっているらしいとうかがえる。

 ←12月11日15時20分現在、週間INが130で2位~。happy01

2017年12月 2日 (土)

交通違反で逮捕できなくなる日がくる?

 マスコミ報道の宣伝効果を利用し、他の不出頭者をびびらせ、出頭をうながす=未済事件を減らす、それは基本的な行政手法といえる。
 以下は11月28日付け西日本新聞。

反則金納めず、交通裁判所呼び出しにも応じず 4人を容疑で逮捕 福岡県警
 福岡県警は28日、交通違反の反則金を納付せず、交通裁判所への再三の呼び出しにも応じなかった交通違反者の男4人を逮捕したと発表した。
 県警交通指導課によると、福岡市博多区の会社員の男(22)は平成27年6月に右折禁止道路を右折、同市城南区の会社員の男(28)は平成27年3月に速度超過、福岡県糸島市の無職の男(49)は平成27年4月に交差点の赤信号に従わずに通行、北九州市戸畑区の無職の男(40)は平成28年7月に速度超過ほか1件の違反をした交通違反容疑で、それぞれ反則金の納付を求められたが納付しなかったため、県警が再三にわたって交通裁判所に出頭するよう求めた。しかし、この呼び出しにも応じなかった疑い。

 この種の報道は、「反則金を納付しないと逮捕だ!」と読めることがある。反則金の納付は任意であり、逮捕の理由になどなり得ない。その点からすれば誤報だ。
Sta_1712 ま、警察からすれば、出頭がどうこう以前に反則金の納付をうながしてくれるわけで、ありがたい誤報といえる。
 しかし上掲記事は、「反則金を納付しないと逮捕だ!」とは、見出しからも本文からも読めない。そこは偉いと思う。偉いって言い方、変ですか(笑)。

 ただ、記事の最後の「この呼び出しにも応じなかった疑い」という部分は誤りだ。
 実質は、不出頭ゆえに逮捕されたわけだが、不出頭罪とか呼出無視罪というのはない。4人の逮捕容疑は、あくまで道交法違反なのである。
 記者は「この呼び出しにも応じなかった」で止めたのに、誰かが「疑い」を加えちゃったとか?

 ところで、新型オービスとの関連でこの記事は興味深い。
 警察庁は、新型オービス(東京航空計器のLSM-300かその改良型)を目玉にというかきっかけにというか、行政制裁金制度の導入を考えているはず。

Stb_1715 簡単に言うとだ、現在の反則金は、納付が任意であり、納付せずに刑事手続きで不起訴や無罪を得ることもできる。それに対し、納付は義務、強制徴収、刑事手続きへは進ませない、というのが行政制裁金だ。非常に便利。警察庁は1990年頃からそれを目指しており、1993年頃には行政制裁金待望論とでもいう論文がいろいろ出た。
 それを今、新型オービスを目玉、きっかけとしてゴゴゴと進めようとしている、私はそう見ている。

 だが、刑事手続きから外してしまうと、逮捕ができなくなる。勾留もできない。職務質問もできなくなる。警察庁としては非常に悩ましいはず。
 新型オービスをどかんと全国展開し、オービスで青切符の違反も取り締まり、そのペナルティは違反者ではなく車両の持ち主から強制徴収する、取り締まりは民間委託する、そこまではすぐ出来そうなのに、なんかぐずぐずしている。
 その先に行政制裁金制度が当然にあるところ、刑事手続きから外しても逮捕、勾留、職務質問の対象とする方法について検討に手間取っているのか。
 そんな観点から興味深いのである。

※ 画像は北区滝野川の究極の居酒屋「昭和」。とんかつでホッピーを飲み始め、鯖の塩焼きと味噌煮で、桃川っていうのか清酒を飲んだ。旨かったな~。
 桃川のダブルはチケット2枚、ホッピーの外は1枚、中は1枚、料理はいずれも1皿チケット1枚。チケットは10枚綴りで1100円。この日は太っ腹にも10枚全部使い切り、満腹満足。

 この本を読み始めた! プロローグでいきなり引き込まれる。裁判所への往復の電車内で読もう、楽しみっ。

 ←12月2日19時40分現在、週間INが100で2位~。happy01

2017年10月23日 (月)

日本はスプレー落書きOKと思った?

 「新宿ゴールデン街“落書き”カメラに男の姿」と10月17日付け日テレニュース。
 裁判傍聴ジャーナリストとしては、だいたいどんなニュースを見ても「そういえば似たようなのを傍聴したっけ。あの事件は…」と何件か思い出してしまう。

 落書きの事件もたまに法廷へ出てくる。外国人のは昨年12月に傍聴し、メルマガ第1826号「結婚間近の25歳消防士が突如命を奪われ」でレポートした。以下はその一部。若干加筆等する。

 12月20日(火)、片仮名氏名の被告人が4人、という「器物損壊、建造物損壊」の新件があった。酔っ払って街で暴れたとか、そんな事件かな。

 開廷表の被告人氏名は、3人が普通にアメリカ方面風で、残る1人は「なんだそれ!」だった。
 5つの部分から成るその氏名のうち2カ所を俺の氏名に置き換えれば、「リョウイチ・ザ・フォース・イマイ・スウィートランド」だ。
 外国じゃそんな氏名もありなのか。日本にもキラキラネームはあるけどさ。

 ちょっと時間が空いたので、14時10分頃に行ってみた。
 13時30分~17時、東京地裁813号法廷(52席、家令和典裁判官)で「器物損壊、建造物損壊」の新件。

 傍聴人は、入国管理局の若者が3人(制服と階級章で分かる)と、白人女性が1人と、関係者か日本人風の女性が1人と、マニア氏が1人、なんか若い男性が1人、俺が入って8人ぽっちだった。
 こういうのは不人気だね~。

 始まりが遅れたのか、人定質問で手間取ったのか、ようやく起訴状朗読の通訳をやってるところだった。4人は渋谷のビルとかで何かしでかしたらしい。
 ぎょっ、1人はスキンヘッドの頭も顔も刺青だらけ、すっげぇな! 他の3人は普通に白人の若者風だった。

 続いて裁判官が、起訴状の内容にどこか間違ってるところはあるか尋ねた。通訳人が通訳。4人の認否は…。
 被告人Gは「Yes」、Mは「Guilty yes」、Lは「Ah guilty」、上記変わった氏名の被告人は「Yes guilty」。
 外国じゃそんなふうに言うんだ~。

 若く美人系の検察官が冒頭陳述を始めた。まず身上から。
 Gは大学中退で現在はレストランの店員、Mは高卒で塗装工、Lは高卒で内装工、変わった氏名の被告人は高卒で自動車会社の塗装工。
 4人ともアメリカ生まれ、本国では両親と弟などを暮らしてるんだそうだ。日本での前科は不見当。

 今年9月9日、短期滞在で日本に入国。日本ではスプレー缶で落書きを行うことを考えており、日本の画材屋でスプレー缶などを買い込み、渋谷のセンター街で順次犯行に及んだのだという。
 あとでネット検索したらヒットがあった。以下は9月21日付け時事通信の一部だ。

「渋谷は落書きOKと思った」=ビルにスプレー、米国人逮捕-警視庁
 東京都渋谷区のセンター街でビルのシャッターにスプレーで落書きしたとして、警視庁渋谷署は21日までに、建造物損壊などの容疑で、住居不詳、自称飲食店経営■■■■■・ジョン・ゴーガン容疑者(42)ら米国籍の男4人を逮捕した。同署によると、ゴーガン容疑者は9日に現行犯逮捕された際、「渋谷は落書きしていいと思っていた」と話したという。

 スプレー缶による落書き事件を俺は何件か傍聴してる。
 たとえば仲間と2人でやりまくった「建造物損壊、器物損壊」は懲役1年8月、執行猶予3年、未決50日算入だった。
 カナダ国籍の男が日本テレビの壁に落書きした「器物損壊」は懲役1年、執行猶予3年だった。

 14時20分頃、俺はそっと出て…。

Img_1594 そっと出て、14時30分から「結婚間近の25歳消防士が突如命を奪われ」の事件を傍聴したのだ。大変な事件だった!

 メルマガ次号は「建造物損壊」をレポート予定。それは落書きじゃない。アパート自室の破壊だ。被告人は59歳、過去に「暴力団組員として稼働」。
 被告人質問でこんな部分があった。

弁護人 「オバケは怖いですか」
被告人 「オバケが怖くて電気つけて寝てます」

 元「暴力団組員」がオバケが怖い? なんだそれ。ところが理由を聞いて私は、うわぁとなったのだった…。

※画像は、「ビートたけしのTVタックル」の控え室にて。大きな鏡があり、あそうだ、さっきメイクしてもらったんだ、この機会にプロフィール写真を撮っとこう、うふふ、と鏡に向かってシャッターを切った。カメラは鏡面に焦点を合わせるからボケるかもと、撮ってから気づいた。しかも控え室の鍵の赤いひもが…。とはいえ写真的には、赤が良いアクセントになり、ボケててちょうどいいってもんだ(笑)。

 ←10月23日0時50分現在、週間INが170で2位~。happy01

2017年10月22日 (日)

高速道路にスペアタイヤを落としたら

 以下は10月21日付けNHKニュース、の一部。

中国道親子死亡事故 スペアタイヤ無いトラック見つかる
 今月18日、岡山県の中国自動車道で、落ちていたタイヤにトレーラーが乗り上げ、路肩に避難していた親子2人が巻き込まれて死亡した事故で、警察が事故の前に現場を通過した車を調べたところ、スペアタイヤが無くなっているトラックが見つかったことが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は運転手から話を聴くなどして事故との関連を調べています。

 高速道路でスペアタイヤを落とすと、道路交通法上どうなるのか、ということだけ以下簡単に。
 まず、道路交通法第75条の10がこう規定している。

(自動車の運転者の遵守事項)
第七十五条の十
 自動車の運転者は、高速自動車国道等において自動車を運転しようとするときは、あらかじめ、燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量又は貨物の積載の状態を点検し、必要がある場合においては、高速自動車国道等において燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量の不足のため当該自動車を運転することができなくなること又は積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない。

 高速自動車国道等とは「高速自動車国道又は自動車専用道路」をいう(第75条の3)。
 第75条の10、の罰則は第119条第1項第12号の3と、同第2項。その部分だけ以下に抜粋する。

第百十九条 次の各号のいずれかに該当する者は、三月以下の懲役又は五万円以下の罰金に処する。   
 十二の三 第七十五条の十(自動車の運転者の遵守事項)の規定に違反し、本線車道等において当該自動車を運転することができなくなつた者又は当該自動車に積載している物を当該高速自動車国道等に転落させ、若しくは飛散させた者
 過失により前項第一号の二、第二号(第四十三条後段に係る部分を除く。)、第五号、第九号又は第十二号の三の罪を犯した者は、十万円以下の罰金に処する。

 本線車道等とは「本線車道若しくはこれに接する加速車線、減速車線若しくは登坂車線」をいう(同第75条の11)。
 この罰則について『執務資料道路交通法解説 16-2訂版』はこう解説している。

 燃料不足等で運転できなくなった場合であっても、路肩又は路側帯に自動車を乗り入れて停止すれば処罰されないことになるが、積載物の転落、飛散については、路肩や路側帯のみ転落、飛散させた場合であっても処罰されることになる。

 第2項、過失犯の処罰規定についてはこう解説している。

 積載物について点検はしたが、十分な点検をせず、そのため、運転していて積載物を転落させた場合がこれに当たる。

 第75条の10の違反は「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」。反則金は大型車が1万2千円、普通車が9千円、二輪車が7千円。反則金とは要するに、取締りに不服のない人のための便宜的なペナルティだ。

Img_1218 私は昔、北陸自動車道を自家用車で運転走行中、燃料計ではガソリンはまだ十分あるはずなのに、なぜかぷすぷすっと動かなくなったことがある。あとでガソリン切れと判明した。燃料計はかなり当てにならない場合があると、そのとき初めて知った。
 路側帯に停まった私は、三角の反射板を出し、目測50メートルほど後方に置いた。発煙筒はどうしたか忘れた。
 ぼーっと運転しているトラックとか路側帯へ突っ込んでくることもある。私はガードレールの外へ出た。そこはぼうぼうの草むらで、夏だったもんだから虫がいっぱいいて…。

 ←10月22日6時20分現在、週間INが190で1位~。happy01

2017年10月17日 (火)

車間距離オービス、車間距離不保持の取締り件数

 以下は10月16日付けTBSニュースの一部。

“あおり運転”など車間距離不保持、去年の摘発7625件
 前方の車に接近してあおるなど、道交法の「車間距離不保持」に該当する違反で摘発されたケースが、去年は全国で7625件にのぼっていたことが警察庁への取材でわかりました。
 今年6月、神奈川県の東名高速で追い越し車線にとめさせられた夫婦が死亡した事故で、過失運転致死傷などの疑いで逮捕された石橋和歩容疑者(25)は、事故の直前に夫婦の車に極端に接近するなど、“あおり運転”をしていた疑いが持たれています。
 警察庁によりますと、こうした“あおり運転”を含む道交法の「車間距離不保持」に該当する違反で摘発されたケースは、去年、全国で7625件あり、このうち高速道路での違反は9割近く(6690件)を占めていたということです。また、「車間距離不保持」が原因で起きた事故は去年は1229件で、このうち高速道路での事故は75件だったということです。

 主な交通違反の、違反別の取締り件数は、警察庁が毎年ネットで公開している分厚い文書の中にある。それは、全取締りと、高速道路のみの取締りとに分かれている。
 高速道路についてのみ、車間距離不保持の件数がある。その件数を少しあげてみる。「/」の右側は、高速道路における超過40キロ未満の取締り件数だ。

 2016年   6690件/36万3980件
 2015年   7571件/37万2886件
 2014年   9033件/36万8605件
 2013年 1万1973件/39万4143件
 2012年 1万4822件/38万7183件
 2011年 1万5753件/36万0190件
 2010年 1万5941件/37万8411件

 こうしてみると、速度取締りはあんまり変わらず、車間距離不保持は多いときの半分以下になってるんだね。

 車間距離不保持の取締り方法を私はよく知らないが、目視で現認し、「前者との車間約22メートルで約5秒間運転走行した」とかいった形で書類をつくるのかな。

 目視ではなく機械装置でやる方法もある。
 「車間距離不保持違反取締装置、商品名ホークアイ」。2003年に警視庁(つまり東京都警察)が初めて導入してから全国に拡がり、最後は2007年5月、沖縄県警が配備したそうだ。2007年5月24日付けの沖縄タイムスがこう報じている。

 同装置はレーザー距離計のほかにカメラや衛星利用測位システム(GPS)を内蔵しており、画像や正確な場所も記録される仕組み。パトカーで並走しながらレーザー距離計で車間距離を測る。

 そのホークアイの「取扱説明書」を開示請求してゲットしたことがある。
 レーザー測定機やプリンターなどを内蔵したお弁当箱を立て、上辺にCCDカメラを取りつけたような外観だ。助手席から測定する。
 画像は、「表示画面と表示項目」というページ。ホークアイのトリガーを引く(測定スイッチを押す)と、ピピッと電子音が鳴り、そこにあるような静止画像が保存されるんだという。 ※私のパソコンは画像の向きを変えられないのだ、ごめん。

Img_1580 測定距離が「車間25.3m」と表示されている。これは「測定器から先行車までの測定距離」。ホークアイは、トラックの前の乗用車と、パトカーの助手席との距離を測る。そして画像から、「トラックと乗用車の車間が25.3mより短いことは画像から明らか。間違いなく違反だ」とトラックを取り締まるわけだね。

 「参考遵守車間」が「<30m」となっている。
 これは、「測定時速度(m)×1.2÷3600(少数切り捨て)」という計算式によるんだそうだ。時速100キロなら「100,000×1.2÷3600」で33m。
 測定距離が参考遵守車間に満たない場合、測定距離が赤色で反転表示される。日時や道路名はもちろん、GPS機能によりキロポスト値まで表示され、高性能な「車間距離オービス」といえる。
 あおり運転者が「そんなに車間をつめてない。証拠はあんのか」とかゴネても、写真があるから一目瞭然。その意味でも優れた装置といえるかもしれない。

 ともあれこの文書から分かるのは、高速道路で時速100キロでの車間距離不保持は、だいたい30m以内まで前車に接近すれば取締りの対象になるらしい、ということだ。
 参考になった! という方は是非、私のメルマガのサンプル号のページをクリックしてください。 ←関係ねーだろっ(笑)。

 ←10月17日10時10分現在、週間INが190で1位~。happy01

2017年10月15日 (日)

芸能人の薬物事件、裁判傍聴ジャーナリストがコメントすれば

 「清水アキラさん三男、覚醒剤使用で逮捕」と、たとえば日テレニュース。
 裁判傍聴ジャーナリストとしてコメントさせてもらえば…。

171013 違法薬物の裁判とか多数傍聴してて思うのは、違法カジノ店のこととか、悪い奴らが周辺にいて、親しくしてたのかなぁっこと。
 有名芸能人と親しくしているところを見せて見栄を張り、かつ金を引っ張りたい者が、ニコニコちやほやと近寄ってくるはず。
 「三男」氏が、違法カジノ店と知らず賭博をやらなかったとしても、誘った者はいずれ大金を落とさせようと企んだんじゃないか。

 清水アキラさんは「育て方が厳しすぎたか」旨を述べたという。絶対に逆らえない形で厳しく育てるのは良くない可能性があるように思う。
 少年院や刑務所へ出たり入ったりしている者は、犯行の動機等については口が重いのに、裁判官が満足して結審しやすくなる反省の言葉、再犯しないことの誓いの言葉だけはすらすら上手に出てくる、そういう傾向がある。

 法務省の統計から、「覚せい剤取締法違反」の2016年の既済人員を一部拾えば…。

 公判請求 1万3479人
 略式命令請求 0人
 不起訴 3394人
   内数 起訴猶予 1118人
   内数 嫌疑不十分 1981人

 略式命令請求が0人なのは、覚せい剤の使用、所持には罰金刑の選択肢がないから。
 統計上、「三男」氏は公判請求され、東京地裁の法廷へ出てくる可能性が高い。時期的には、通常の進行だと12月中だろう。傍聴券抽選で、主に“並び屋さん”が数百人並ぶことになるのか。
 現在報道されている限りでは、1回結審、なんとか年内に判決、相場どおり「イチロクサンネン」(メルマガ第1986号)ってことになるはず。

 そうした裁判には情状証人が付きもの。奥さんが証人出廷し、「何度も面会に行った。本人の反省は著しい。離婚せず、見守り監督していく。万が一怪しいことがあったら警察に相談、通報する」と誓う、そんなシーンが展開される可能性は高いかと思う。

171013_2 清水アキラさんは情状証人として出廷するか。
 どうなんだろ、どうせイチロクサンネンの裁判に証人が2人も出廷する必要はない。奥さんだって出廷せず誓約書とか提出するだけでも、イチロクサンネンは変わらないはず。
 とはいえしかし、奥さんをマスコミの好奇の目にさらさず、清水アキラさん1人が証人出廷するのもありかと。

 息子の薬物事件で証人出廷した芸能人としては、音楽家の竹内享さんがいる。法廷の居住まい、証言も、そのあとのマスコミ対応も、すごかった。私は感動した。メルマガ第1609号「息子の大麻事件、証人は元チェッカーズの!」でレポートした。

 ほか芸能関係の薬物事件といえば、爆笑問題さんの元マネージャー氏の「覚せい剤取締法違反」も傍聴した。
 あのとき、事務所の社長、太田光代さんは、所属タレントと社員全員に病院で薬物検査を受けさせる、まず自分から、とツイッターに書いた。そんなことをする芸能事務所がかつてあった?

 元マネージャー氏はじつは「自動車運転過失傷害」で執行猶予中だった。その「自動車運転過失傷害」も私は傍聴した。その裁判で、太田光代さんが被害者に対し普通考えられない手厚いことをした、という話が出てきた。
 薬物検査の話といい、すっごい女や! と私は胸が熱くなった。

 薬物検査といえば、「週1回、市販のキットで検査します」と家族等が証言するのを、私はまだ聞いたことがない。そんなキットは市販されてないのか? と検索してみたらあった!

 へ~、知らなかった!
 ま、こういうので定期的に検査すると証言してもしなくても、裁判的にはイチロクサンネンはイチロクサンネンなのだが。

 どうですかね、日々の事件についてこんなコメントをする裁判傍聴ジャーナリスト、ありかなと思うんですけど。

 画像は本文とは関係ない。マニア氏の撮影による、四国のどこかの鉄道車両。四国の普通列車には車内トイレがあまりなく、駅のトイレは汲み取り式で紙なしだったりするんだそうだ。
 汲み取り式といえば、私が昔、オートバイ旅行で泊まったユースホステルは汲み取り式で、臭気が目にしみて目を開けられなかった。あそこに数分間いたら死ぬんじゃないかと。遠い夏の思い出だ(笑)。

 ←10月15日18時00分現在、週間INが180で3位~。happy01

2017年10月 7日 (土)

吉澤ひとみさんが不起訴となる理由

 以下は10月5日付け時事通信、の一部。

吉澤ひとみさんが交通事故=相手男性けが-警視庁
 アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーでタレントの吉澤ひとみさん(32)が東京都板橋区で普通乗用車を運転中、貨物自動車と衝突事故を起こしていたことが5日、警視庁板橋署への取材で分かった。貨物自動車を運転していた自営業の20代男性が2週間のけがをした。吉澤さんにけがはなかった。

 刑事処分は不起訴だろう。不起訴になったことを芸能マスコミが報じれば、吉澤ひとみさんが前年に一日警察署長をやったことをネット上で探しだし、「だから不起訴とは狡い、汚い」とかネット上で騒ぐ匿名者が現れるはずだ。

 有名芸能人であってもなくても、やったのが一日警察署長でも一日ホームレスでも、けがの程度が軽い事故(過失運転致傷)は不起訴なんだということ、法務省の統計からも分かる。
 以下、2016年の『検察統計年報』刑事編の第9表、「最高検,高検及び地検管内別 自動車による過失致死傷等被疑事件の受理,既済及び未済の人員」から、「過失運転致傷」のデータを一部抜き出す。

公判請求 3065人
略式命令請求 4万4766人
不起訴 41万8799人

 公判請求とは、正式な裁判への起訴。メディアはこれのみを起訴という。
Grp_0010 主に東京地裁で15年近く裁判傍聴マニアをやってきたところから言わせてもらうと、正式な裁判の法廷へ出てくる交通事故はほとんど、信号交差点で右左折時に横断歩道の歩行者、自転車を見落として衝突、最低でも手足骨折の傷害を負わせたケースだ。頭蓋骨骨折、高次脳機能障害で全治不詳というケースもよくある。
 公判請求した場合、普通は禁錮刑を求刑する。判決は普通、執行猶予が付く。

 略式命令請求とは、略式の裁判手続きへの起訴。
 これは法廷を開かない。運転者が裁判官に会うことはない。書面の不備がないかチェックし、罰金の支払命令(略式命令)を出す。「過失運転致傷」の罰金額は100万円以下だ。運転者の貧困・富裕は考慮しない。

 公判請求で処理するか、略式命令請求で処理するか、そこは検察官(検察庁)が選択する。
 公務員など、執行猶予付きでも禁錮刑、懲役刑を受けると失職等する人が、相場的に公判請求されそうな場合は、ってそれはまた別の話になるので今回はパス。
 
 不起訴とは、公訴権を持った検察官が公訴を提起しないこと。正式も略式も裁判はなく、したがって罰金も禁錮も懲役もなく終わる。

 以上3つの人数から計算すると、不起訴率は約90%。
 昔の不起訴率はもっと低かったのだが、昭和の時代に、交通事故が多くて検察、裁判所がパンクしかけたんだっけ、けがが2週間程度で、保険等によりちゃんと賠償でき、被害者が特に処罰を望んでないケースはどんどん不起訴にするよう、大きく舵をきったのだ。
 不起訴に決まってるような事件も、現場警察官は、刑事手続きにのせる事件として扱い、書類を作成しなきゃいけないわけで、そこは可愛そうだと私も思う。

 吉澤ひとみさんの違反は、せいぜい「安全運転義務違反」(要するに不注意)かと思われる。被害者は「2週間のけが」だそうだ。不起訴で終わらないはずがない。そゆこと。もちろん報道されてない何か特別が悪質さがあればまたべつだが。
※ 画像は本件とは関係ないです。

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2017年9月 8日 (金)

56歳巡査部長に何があったのか

 以下は9月8日付けNHKニュースの一部。

警察官が無断で横断歩道を設置 懲戒処分 兵庫県警
 兵庫県警の56歳の巡査部長が、県の公安委員会の決定を得る手続きをしないまま、横断歩道や標識を無断で設置したとして、虚偽公文書作成などの疑いで書類送検されました。警察によりますと、巡査部長は「手続きが面倒だった」などと説明しているということで、停職の懲戒処分を受けて辞職しました。
 兵庫県警によりますと、横断歩道や標識が無断で設置されていたのは、兵庫県相生市や上郡町にある交差点など合わせて9か所です。
 いずれも、相生警察署の56歳の巡査部長が、住民から要望を受けるなどした際に、県の公安委員会の決定を得る手続きをしないまま書類を偽造し、設置工事を発注していたということです。
 県警は8日、この巡査部長を虚偽公文書作成などの疑いで書類送検するとともに、停職1か月の懲戒処分にしました。
 警察によりますと、巡査部長は「手続きが面倒だった」などと説明していて、処分を受けて辞職したということです。

 別の報道によると、業者に工事費は支払われてないらしい。
 単に「手続きが面倒」でそこまでやるはずがない。絶対おかしい! うつ病とかそっち方面のことがあったんじゃないか。上司に書類を出そうとするとパニック障害のようになってしまうとか。

Img_1452 加えて、56歳で巡査部長ってとこが気にかかる。56歳なら当然警部補、とまで言うつもりはないけどさ。

 ネットのニュースサイトに俺が以前書いた記事、「【裁判所24時】奈良県警元巡査部長が "交通違反もみ消し" の衝撃のウラ側告白!」、あの巡査部長氏と同じく、何かで「アカセン」(人事の書類で名前の下に付く赤いアンダーラインのことらしい)付きになったとか、あったんじゃないか。
 警察組織の暗部が背景に、そう考えると、今回の報道は非常にすっきりする。考えすぎですかね。
 なんにしても、世間的には本人1人を責めて終わるんだろう。それがお約束だ。

 奈良県警の事件についてはメルマガ「裁判傍聴バカ一代」の以下の号で詳細レポートした。全国の警察官諸氏にマジお勧めする。とりあえずバックナンバーのページをご覧いただければ

第1530号 無免許もみ消し、収賄事件、奈良地裁へ!
第1564号 奈良地裁、オービスもみ消し2万4800円!
第1565号 違反もみ消し代、それじゃ安いと10万円を
第1592号 巡査部長は6年間、1人でオービス担当を!
第1593号 巡査部長のランク表で自分は最下位でした
第1594号 オービス担当はぶっちゃけどんな仕事ですか
第1595号 違反もみ消し&収賄事件、求刑は懲役4年!
第1607号 奈良地裁、判決、警察の暗部は完全スルー

 俺は東京から奈良地裁へ、高速バスで4回も通ったのだ。公判が終わってから復路のバスまでだいぶ時間がある。どこでどう総菜と酒を買ってベンチ飲み、地べた飲みをするのがいいか、マスターしたね(笑)。4回目は帰りに大阪地裁へ寄ったっけ。

 ま、それはそれとして、公安委員会の決定があってもなくても、横断歩道の外観は違わない。何が違うのか。
 都道府県の公安委員会は、標識や道路標示(路面のペイント)を設けて交通の規制をできると、道路交通法第4条が定めている。
 法的に効力があり、違反者を合法に取り締まるためには、公安委員会の決定が不可欠なのだ。
 決定がなければ、たとえば横断歩道(のようなペイント)のところで、横断しようとする歩行者がいるのに直前で停止しない車両は、違反じゃない。たとえ取り締まっても、決定がないことに検察官か書記官か裁判官が気づき、ナシになるだろう。そゆこと。

 なぬ? 横断しようとする歩行者がいるからって直前で停止するクルマなんかほとんどいないし、停止しないクルマが取り締まられるシーンは、直線単路では見たことがない? うむーん。

Img_1450 画像は、石川県の千里浜ドライブウエイにある、制限速度の規制標識、のようなものだ。裏側に、公安委員会の決定の番号シールがない。
 なので、30キロを超える速度で走っても、道路交通法の速度違反(指定速度違反)には当たらないのだ。

 そもそも砂浜は道路交通法の守備範囲外? いやいや、同法第2条第1項第1号の「一般交通の用に供するその他の場所」に当たるとされるだろう。
 速度の出し過ぎで事故れば、安全運転義務違反を適用され、事故点数が登録されるはず。

 先日スーパーで、寿がきやの台湾ラーメン5袋パックを買った。今日食べた。

 旨かった~! ほんと「クセになる辛さ」だわ。

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2017年4月16日 (日)

満つるまで算入はべつに「温情」じゃない

 自分自身が間違いだらけゆえに、他人の間違いを指摘するのは嫌なのだが…。
 以下は4月13日付けライブドアニュース。少しずつ切りながらコメントする。

北村晴男弁護士が魂が震えるほど感動した裁判「通常ありえない」
北村晴男弁護士が約30年間で「いままで見たことがない」と感動した裁判

12日放送の「1番だけが知っている」(TBS系)に、「1番有名な弁護士」として北村晴男弁護士が登場し、魂が震えるほど感動したとする裁判について語った。

番組では、北村弁護士が約30年間の弁護士生活の中で「こんな裁判いままで見たことがない」という2007年の事件について語った。それは記憶喪失の男性が、所持金が底をついたために1723円の食料品を万引きした事件だ。

 俺の「超絶マニアックデータその1」(約7120事件)に罰金15万円の事件は30件あるが、すべて「窃盗」じゃない。かつ「記憶喪失」の4文字のヒットがない。
 したがって俺はその事件を傍聴してないと思う。

支払う金がなかったため示談はできなかったが、通常、被害金額が少ない場合は「略式起訴」で罰金を支払うとすぐ釈放される。ところが検察官は正式な裁判に持ち込み、男性は拘留されることになったそうだ。

 支払う金があっても、万引きは店側が示談に応じないことが多い。
 万引きを罰金刑(通常は略式)で処理するかどうか、被害金額の多寡(たか)は基本的に関係ない。主に関係するのは前科だ。
 各だいたい1回か複数回の、微罪処分、不起訴、罰金刑、執行猶予付き懲役刑を経て、刑務所へ落ちる、それが決まりのコースなのだ。
 なお、「拘留」は刑罰の一種。男性(被告人)の身柄拘束は「勾留」だ。以下は刑法。

(刑の種類)
第九条
   死刑、懲役、禁錮、罰金、拘留及び科料を主刑とし、没収を付加刑とする。

(拘留)
第十六条
   拘留は、一日以上三十日未満とし、刑事施設に拘置する。

 拘留と勾留、科料と過料、公訴と控訴、同音熟語が平気であるのは官僚の“文書主義”によるのか。
 ライブドアニュースの記事はこう続く。

15日間の拘留後、裁判で出た判決は15万円の罰金だったという。だが裁判官は記憶喪失だったという情状を考慮し、拘留した15日に対して働けなかった代償として1日1万円の代償金を男性に支払うことも決定したらしい。そのため、男性の罰金は差し引きゼロとなる温情判決だった。

 「拘留」は勾留だとして、15日間の勾留後に判決? 公判請求(正式な裁判への起訴)をしといて? そりゃちょっとあり得ないと思うんですけど。
 ま、判決はこう言い渡されたんだろう。

裁判官 「主文、被告人を罰金15万円に処する。未決勾留日数中その1日を金1万円に換算してその罰金額に満つるまでの分をその刑に算入する」

 罰金15万円で換刑が1日1万円? そりゃものすごく珍しい。罰金額が数十万円程度なら換刑は普通、1日5千円だ。15万円なら5千円でも十分、満つるまで算入にできるはず。なぜ1万円にしたのか! ※換刑処分=財産刑を体刑に換えて執行すること。
Img_1245 もしかもしかしたら、算入できる勾留日数が1日とか足りなくて、9千円なら足りるんだけど、心意気で1万円に、だったの?
 あそうか、この記事の書き手氏は、1日1万円で15万円が「差し引きゼロ」だから「拘留」日数は15日だったと、そう考えたのかな。
※画像は威風堂々、東京高地簡裁合同庁舎。

 ともあれ、どうせ罰金を払えそうもないホームレスとかを逮捕、勾留しといて満つるまで算入で処理することは、万引きに限らず無免許運転や公務執行妨害や公然わいせつなどでも普通にある。

 満つるまで算入はべつに「温情」じゃない。犯罪処理システムの都合でやることなのだ。
 「記憶喪失だったという情状を考慮」について言えば、裁判官はあれこれ勘案考慮したかに言うが、ぶっちゃけそれはウソと、長く傍聴してれば分かってくる。
 ただ、俺が傍聴してきた限り、「窃盗」の罰金額は10万円刻みだ。検察官は罰金20万円を求刑し、裁判官は心意気で15万円に下げた、のかもしれない。それはあり得る。

では、わざわざ裁判を起こしたのはなぜだったのか。実はこの裁判では、男性が釈放されても記憶も所持金もなければ更生できないだろうという心配から、検察官と裁判官、弁護士の3者が手を取り合って処遇を検討した、というのだ。そして拘留期間の間に男性を保護するための施設を見つけていたのだとか。

 べつに手を取り合わなくても、釈放されても行く当てのない被告人を保護施設へ入れるべく保護カードを渡す、それも普通にあることだ。

 その被告人に、記憶喪失とか超えた極めて特殊な事情があり、通常の保護施設じゃなくてどこか特別な施設への入所等を「検察官と裁判官、弁護士の3者が手を取り合って」決めたというなら、前代未聞、空前絶後…でもそこに裁判官が関与するとは考えにくい。うーん。

さらに裁判官は判決後、男性に対して検察官と弁護士が協力して対応したことを明かし、「世の中それほど捨てたものじゃありません」といい、今後は誰かに相談するよう勧めたそうだ。また「困ったときは私に会いに来てもいい」「そのときは裁判官として私もできるだけのことをしたい」と語ったのだとか。この顛末について北村弁護士は「通常ありえない」と讃えていた。

 「困ったときは私に会いに来てもいい」と裁判官が言った? なるほどそれは「通常あり得ない」に相当すると思う。
 やっぱり、記憶喪失とか超えた、何かよっぽどなことがあったのか。
 にしても、「困ったときは私に会いに来てもいい」なんて普通言わないでしょ。
 2007年の、東京簡裁での出来事だとすれば、そんなこと言うのは、うーん、堀内信明さん? いや分かんないけど。
 地裁、高裁の裁判官を65歳で定年退官し、定年70歳の簡裁の裁判官になった人は、思い切ったことを言ったりやったりすることがある、と俺は見ている。

 以上のことから明白なのは、書き手氏は俺のメルマガ「裁判傍聴バカ一代」をお読みじゃないってことだ、うんうん。 ←あほんだら(笑)。

 てかちょと待てよ、このライブドアニュースの記事は、書き手氏がテレビ番組を見て、ページビューを稼げそうな感動仕立ての記事にした、単にそういうことなのかも…。

 健康保険や年金の掛け金を払わず、生活保護を受け、犯罪に近い、そういう層が増え続けると国が滅びるんだそうだ。なるほど。

 「日本を滅ぼす」とタイトルにある本が、ほかにもいっぱい出てる。ならば俺は『新型オービスLSM-300が日本を滅ぼす!』、なんつって。いや警察庁は新型オービスの先に、交通違反、事故だけでなく一般犯罪も行政制裁金の対象とし、検察官、裁判官の関与を除いて警察限りで処理する、そういう国がちらちら見えてるんじゃないかと。

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