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カテゴリー「私の本棚」の75件の記事

2025年6月30日 (月)

すれ違い直列とは

 センターラインなんぞなく、軽自動車同士でもすれ違うには減速を余儀なくされる、住宅街のゾーン30の道路。

 道路左側を自転車で走っていくと、前方右側を歩行者が同方向へ歩いてる。
 前方右側の、さらに先には、電柱がある。道路幅が狭まってる。
 そして遠くからこっちへ、乗用車が向かっている…。

 そういうシチュエーションって、しばしばあるでしょ。あなたが自転車でも、歩行者でも、乗用車でも。

 

 そういう場合、必ず! 自転車、乗用車、歩行者、電柱が横一列に並ばない?
 危険がないよう乗用車が減速し、自転車もやっぱ少し減速して、結果、ちょうど並ぶことになるのかな。

 

 先日、こんなことがあった──。

 若年層の人口は減り、車の売れ行きは鈍る。それでも行政は、40~50年前に策定した道路計画に基づき、じわじわと大地を道路に変えていく。新しい道路は、歩道がやたら広い。

 そんな広い歩道を、私は自転車で走っていた。

 左側前方に、同方向へ進行する自転車あり。
 さらに右側前方に、同方向へ進行する歩行者あり。
 その先、右側に電柱。
 そして前方遠くから、1台の自転車がこっちへ向かい、進行してきた。

 おいおぃ、まさか…と思ったらそのまさか!

 合計3台の自転車と1人の歩行者と1本の電柱が、見事に横一列に並んだ。
 誰も減速などしてなかったはず。それでも並んだ、横一列に。

 私は思ったょ、引力のようなものに、ひかれたのか?
 そうして、惑星直列ならぬ「すれ違い直列」という言葉が浮かんだ。並列、ではない、直列だ!

 

 惑星といえばSF、SFといえば名作『火星年代記』である。


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 そうして今回、アフィリエイトにこんなのを発見した!

 水木しげるさんの『火星年代記』、なっ、なんだそれっ! 日本の幕末を舞台とする奇想天外な伝奇ホラーだとか? そんなのがあるとは知らなかった。不覚っ。

 そういえば昔、私がオートバイに乗っている頃、水木しげるさんの仕事場のマンションへ、ちょと用事があり、うかがったことがある。水木さん、本当に片腕が無かった…。

2025年3月 8日 (土)

『境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満の生きづらさ」』

 うつ病、双極性障害、統合失調症、自閉症スペクトラム、摂食障害(特に過食嘔吐)、前頭側頭型認知症、、、刑事裁判によく出てくる語だ。
 境界域、という語もたまに出てくる。

 この境界域、境界知能、スルーして社会はつくれない、ように私は思う。

 『ケーキの切れない非行少年たち』の宮口幸治氏の『境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満の生きづらさ」』(新潮SB新書)を、あと数ページで読み終わる。

 これ驚きました。すでにご存知の方もおいでなのか、私は“目からうろこ”だった。

 知能検査にあらわれない問題も含め、多くのケースで確かに良くなるトレーニングがあるんだね。非常に説得力がある。
 「うちの子はどうも学校の授業についていけないようだ」と感じてる親御さん、いっぺん読んでみていいのではないか。

 

 そういえば、と思い出した。私が小さい頃、紙に「・」がたくさんあり、ある約束にしたがって「・」と「・」を鉛筆でつないでいくと、何かの絵になる、という遊びがよくあった。楽しかった。
 あれ、じつは良いトレーニングだったんだねえ。

 

 いつの号か、『週刊プレイボーイ』の書籍紹介のページに、これも読もうかというのがあり、その部分を切り取った、のを見つけた。『選択的夫婦別姓 これからの結婚のために考える,名前の問題』(岩波ブックレット)だ。

 

 結婚したら、一方(事実上ほとんどの場合、女)の姓を捨て一方(同、男)の姓にせよと義務付ける、そんなの世界で日本だけだという。
 日本だって、そんなことにしたのは近年だという。

 その後、議論は尽くされ、くだらん事はヤメようという話が何度も出てくるのに、なぜヤメられないのか。
 「絶対なりませぬ!」と強硬に言い張る、カルトじみた勢力が自民党の背後にいて、自民党としては、選挙のことを考えれば、ねえ、ということなのかな。

 

 思いついた、洗濯的夫婦別下着、なんか失敗した~💦

2024年10月 3日 (木)

不出頭罪と未出頭

 「【速報】「遊戯王」カード仕入れを偽装し横領した金で豪遊三昧「アニメイト」子会社の元社長裁判に未出頭で逃亡 宮崎県内で逮捕 警視庁」と10月3日付けFNNプライムオンライン。

 不出頭罪。以下は刑事訴訟法だ。

第二百七十八条の二 保釈又は勾留の執行停止をされた被告人が、召喚を受け正当な理由がなく公判期日に出頭しないときは、二年以下の拘禁刑に処する。

 

 遊戯王の件は、被害金額が大きい。懲役の実刑が予想される。
 逃げて捕まり、刑期がのびると、しかしそこまでの想像力は働かない。ちらっと思い浮かんでもすぐ消える。それは人間の基本的特性のひとつかなと。私だって、ある場面ではそうかも。

 不出頭罪については別の刑事裁判が先行している。そっちは、現時点では、文句たらたら徹底的に抵抗する被告人のように見え、次回は警察官3人を尋問予定だ。

 

 ところで、上掲ニュースのタイトルに「未出頭」とあるでしょ。

 「未」は、未だ(いまだ)という意味だ。未定、未完、未熟…。
 未出頭はおかしいでしょ。まだ出頭しない、じゃなく、出頭せず、不出頭でしょ。ニュース本文には不出頭とある。

 

 シートベルト違反も、メディアはよく「未着用」と報じる。
 座席に座ったばかりでまだ、じゃないでしょ。

 そもそもシートベルトは器具の類いだ。衣服じゃない。
 道路交通法では「装着」という語をつかってる。

 衣服を身につけるのは着用、器具を身につけるのは装着。不装着でしょ。

 

 日本語がおかしい、といえば詐欺メールである。
 現在はどうなのか、ちょっと前までは、詐欺メールの日本語はおかしな部分がちらちらあり「ははあ」と分かったもんだ。

 未出頭とか未装着とかやってると、「メディアは外国の工作員に乗っ取られてる!」という陰謀論者が勢いづいちゃいますよ。

 


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 どう変異したか、この新書、面白いです。

2024年9月30日 (月)

レイシストの信仰はびくともしない

 人間は2種類ある。通勤の電車内で、スマホに熱中する者と、本を読む者、である。

 電子書籍を読んでるんだ、本といっても巨乳少女のエロ漫画だろ、とかいろいろご意見はあろうが、大きくは、人生が、出会いが、てか脳が、明らかにちがってくるんじゃないですかね。

 

 裁判所へ最近あんまり行かなくて、『レイシズム』(ルース・ベネディクト著、阿部大樹訳、講談社学術文庫)、面白いんだけども、まだ読み終わってない。 ※裁判所への往復の電車内が私の主な読書タイム。


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 「第1部 人種とは何か」の先、「第2部 レイシズムとは何か」へようやく入った。
 以下、その一部を引用する。

 

 もちろん、レイシストが一つひとつのファクトをどのように扱っているかと検証することはできるし、それが正しいとか間違っていると判定していくことも難しくない。けれどもレイシズムがファクトを扱うやり方は非常に杜撰である。そして科学者が個々のファクトについて指摘をしても、レイシストの信仰はびくともしない。

 

 本質においてレイシズムとは、「ぼく」が最優秀民族(ベスト・ピープル)の一員であると主張する大言壮語である。

 

 自分にそれほどの価値がないとか、あるいは他人から批判されているとか、そういうものすべてを無視することができる。自分がそれまでにやってきた恥ずかしいこと、思い出したくないことをすべて消し去ることができる。自分の至らないところを指摘されたとしても、相手を「劣等な人種」と言ってしまうことで痛みを無化できる。母親の子宮の中にいるような究極のポジションが手に入るのだ。
 難しいことを考えなくて済む、というアドバンテージもある。人間の生死、過去や未来についての現実の困難から身をかわすことができる。どれほど学問から縁遠いひとであっても暗記できるような、たった一文を盾にする――「ぼくは選ばれし人間」。だからレイシストの言葉は政治を動かす最高の武器となる。

 

 この本の出版は1940年、第二次大戦の最中だという。
 現代も変わらない、というかSNSの発達により、もっと悪くなっているようにも思える。
 本は面白いよねえ。

2024年9月 7日 (土)

『特殊詐欺と連続強盗 変異する組織と手口』から『レイシズム』へ

 主に裁判所への往復の電車内で『特殊詐欺と連続強盗 変異する組織と手口』(久田将義著、文春新書)を読み終えた。面白くて分かりやすくてぐいぐい読めた。 

 カバーの折り返し部分にこうある。

ネット上で実行部隊を集め、海外の拠点からITを束って詐欺や強盗を行わせる……こうした犯罪グループは、突然、出現したのではない。地上げ、アウトローと経済事件の取材を重ねてきた著者が、変異し続けるワルとカネの実態を暴く!

 特殊詐欺がどこでどう生まれたか、へえー!である。
 ネットやニュース(=警察発表)で、あるいは裁判傍聴で見聞きしていた断片が、ぜんぶつながる。本の良さ、である。

 

 さあ、裁判所へのお出かけの皮革製鞄に、次は何を入れよう。
 候補がいっぱいある中、私は『レイシズム』(ルース・ベネディクト著、阿部大樹訳、講談社学術文庫)を手にした。


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 ご存知『菊と刀』のルース・ベネディクト氏である。

 読み始めてすぐ、声を上げそうになった。うっわ、おっもしろい!
 阿部大樹氏の訳が良いのか、分かりやすくてストレートで、これも、なるほど、へえー!の連続なのである。

 

 奥付を見た。ルース・ベネディクト氏はアメリカの文化人類学者で「1887-1948」。私が生まれる前に亡くなっているのだ。
 なのに、現代をいっしょに体験しているかに感じられ、ちょっと驚いた。レイシズムは不変、普遍ってことか。

 

2024年8月16日 (金)

刺激に身を委ねるばかりで熟考の習慣を失った人々

 紙の日本経済新聞、8月11日付け朝刊の、一面の裏面、社説の隣にどでかい記事が載ってる。

 合理的なはずの人間が時として非合理な行動をとるメカニズムを考察してきたという、カナダ・トロント大学の哲学者、ジョセフ・ヒース教授、その人に対するインタビュー記事だ。
 「〈直言×テクノ新世〉情報中毒から理性守れ ジョセフ・ヒース氏 トロント大教授」とネットにある。これかと思われる。

 

 長い記事中から、少しだけ拾う。
 ビッグテックの企業群がスマートフォンの画面からとめどなく流してくる刺激的なサービスについて…。

 刺激に身を委ねるばかりで熟考の習慣を失った人々は非合理な判断に傾きやすい。思考停止、他者への攻撃的な態度、そして摩擦と分断。情報技術がもたらしたそうした状況を見るにつけ、今の社会は正気を失っていると思う。

 こうも言う。

 人間の認知の特性を研究したテック企業は様々な手法を用い、時間や注意力という私たちの貴重な資源を収奪する。だらだらネットを見続けるのがよくないことは誰だってわかっているが、弱点につけこまれあらがえない。まずこの現実に目を向ける必要がある。

 

 おお、まさにその趣旨のことが、『スマホはどこまで脳を壊すか』(朝日新書)に詳しく説明されている。

 

 スマホを全く使わない(たぶん持ってない)生徒より、1日1時間以内の生徒のほうがテストの正答率が高く、スマホを使う時間が長くなればなるほど、どんだけ勉強しても、どんだけ睡眠をとっても正答率は明らかに下がっていく…。

 1日1時間以内の生徒は、自己コントロール力が鍛えられるから、との言及があった。

 

 おお、私は空腹時にスーパーの惣菜や焼きたてパンのコーナーを巡り、食欲と闘って自己コントロール力を鍛えている。やっぱりこれは大事なことなんだね! ※残念ながら全戦全勝ではない。

 

 結婚相手を探している方、あるいは企業の採用担当の方、以上のようなことも参考にしてみては如何か。

 おおそうだ、スマホ耽溺といえば、「この世界で君も僕みたいに迷子なの?」、この秀逸の動画、是非ご覧いただければ。

2024年6月19日 (水)

日本会議のカリスマ谷口雅春著『無門關解釋』、古書店で買った!

 菅野完さんの『日本会議の研究』を読み、これは大変だと、青木理さんの『日本会議の正体』をいま読んでる。


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 日本会議(ニッポンカイギ)は、神社神道の方面と一体になって、私の現時点の理解によれば、要するに、日本国をばあの輝かしくも誇り高い大日本帝国の時代に戻したがっている勢力、日本の、これはリアルなディープステートと言えるんじゃないか。


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 その経典は「谷口雅春」というカリスマ氏の著書『生命の實相』だという。

 ありますか? と古書店(こしょてん)で聞いてみた。
 今はないが、時々入るという。なんとぉ!
 「谷口雅春」とか『生命の實相』とか古書店主が普通に知っていたことにも私は驚いた。
 古書店、頼もしい!

 


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 先日、2週間ぶりでかその古書店へ行った。
 店主は不在だった。

 宗教関係の棚をながめたところ、あった、谷口雅春著『無門關解釋』が!
 奥付の一部を拾えば、

定價 八百圓
昭和三十九年十一月二十二日初版發行
昭和四十五年十一月十日 十四版發行
著者  谷口雅春
發行者 辻村彦次郎
印刷者 成島秀信
發行所 株式會社日本教文社
頒布所 社團邦人世界聖典普及協會

 箱入りハードカバーのこれが、なんと700円、買った!

 

 でも…。
 いずれチラ読みすることはあっても、全部読み終える未来はなかなか想像しにくい。
 資料的に価値があると思って買ったのだ。

 

 しかし…。
 資料価値を果たして私がいかせるか、疑問に思う向きは多いだろうと想像する。
 欲しい人がいれば、あげる、とはまだ言わないよ、だって買ったばっかりなんだもーん(笑)。

 

 ところで、肝心のその本の画像をアップしたいのだが、できない。どうにもできない。
 よく見たら、「現在のディスク使用量 : 2,000 MB / 2,000 MB」とあった。

 2006年2月4日スタート、アクセスカウンタは現在345万3712の当ブログ、ついに容量一杯で終了!?
 まさか、だいせんじがけだらなよさ?

2024年5月 5日 (日)

蟻1匹のため像を100頭連れてくる、その理由は!

21090714_20240505214301  だいぶ前に買った『檻の中の裁判官』(瀬木比呂志著、角川新書刊)を今読み進めてる。
 面白い。
 それで、ふと思った!

 

 私は前々から言っている。
 裁判所の警備態勢は「蟻(あり)が1匹出そうなら、像を100頭連れてくる」だと。

 あれは、単に臆病だとか、行政(※)にありがちなやり過ぎだとか、馬鹿だとか、そうじゃないのかもっ。 ※裁判所も実質は行政の一部かと私は見てます。

 

 そうじゃないなら、じゃあ、なんなのか。

・被告人が勝手に発言し、傍聴人(支援者)が呼応して収拾が付かなくなる
・裁判を隠し録音、隠し録画されて、ネットに公開される

 たとえばそういうことが起こったら、裁判官の、人事上の大きな失点になる、失点は何としても避けたい!
 仮に騒動が惹起されても「そうですか、像を100頭も並べたのですか。なら仕方ないですね」と言ってほしい!

 そういうことなんではないか、と考えると、しっくりくるのだ。

 

 裁判員が最高裁のアンケートに対して、

「裁判長の説明がわかりにくかった」
「陪席裁判官のあの男が裁判員を小馬鹿にしてる風で、なのに裁判長は知らん顔した」
「評議室のエアコンが効きすぎて(効かず)、お菓子がしょぼかった」

 なんて回答したら、たーいへん!
 素人裁判員のおもてなしには細心の注意が必要。
 裁判員制度が始まった頃、書記官氏が、裁判員制度はものすごく手間がかかる、勘弁してほしい、と言っていたのは、そういうことだったのかも。

 

 かのメルマガ第1171号「前屈みでぴょんぴょん飛び跳ねて去った!」(2013年10月21日発行号)の編集後記に私はこんなことを書いた。以下、若干の加除訂正をして。

 10月17日(木)14時50分頃、高裁民事の424号法廷(42席か)の外に警備の職員が数人いた。なんだ?
 壁の開廷表では、事件名は「選挙無効等請求」。満席だった。

 私は向かいの422号法廷に入り、「窃盗」の新件を傍聴した。
 弁護人の立証が始まった頃、廊下のほうから怒声が聞こえてきた。シュプレヒコールのようなものも!

 あれは何だったの?
 帰宅後、メモしといた控訴人氏名で検索。ヒットがあった。
 「311の地震も津波も自然災害ではない」「何者かが日本を攻撃」「不正選挙裁判祭り」「ユダヤ朝鮮裏社会」等々の文言が。うわあ…。

 同年10月22日、朝日新聞がこう報じた。

法廷撮影した動画がネット流出 東京高裁の選挙無効訴訟
 東京高裁で17日に開かれた選挙無効訴訟の口頭弁論を撮影した動画が、インターネット上に流出していることがわかった。高裁も把握しており、この動画を流しているサイトの運営会社に削除を要請する方針だ。
 高裁によると動画は、今年7月の参院選に「不正があった」として、東京都在住の原告らが東京選挙区の無効を求めた訴訟の第1回口頭弁論の様子だという。
 傍聴席からの撮影とみられ、裁判官や当事者がやりとりする様子や、法廷を後にする裁判官に抗議する声などが13分以上にわたって記録されている。民事訴訟規則では、法廷内での無断撮影は禁止されている。

 

 その流出動画を私はネットで見た。
 傍聴席の、法壇に向かってやや左側、最前列より少し後ろから、ジャケットの胸ポケットにさしたペン型の盗撮カメラによる動画かと思われた。

 あの弁論期日を担当した裁判官には、大きな失点がついたんじゃないか。可哀想…。

 ←5日5日21時50分現在、週間INが50で2位。

2024年4月15日 (月)

日本の子どもたちの脳はどこまで壊れるか

 「高校生のネット利用時間が初の6時間超え 10歳の65%が自分専用のスマホを持つ時代へ」と4月2日付けRKBオンライン。

 思い出すのは、昨年6月24日に当ブログ記事「スマホはどこまで脳を壊すか」で言及した、あの新書である。


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スマホはどこまで脳を壊すか (朝日新書897) [ 榊浩平 ]
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 ブログ記事に私はこう書いた。

 スマホに熱中する生徒は成績が落ちる、睡眠時間が削られるからだ、なんて言われるでしょ。
 意外なことが実験から分かったという。

 スマホを全く使用しない生徒群と、使用1時間未満(1日に。以下同)の生徒群とでは、どっちの成績が良いと思う?
 これ、前者かと思いきや、断然後者なんだね。
 後者は自分を律することができるから、の可能性が考えられるという。

 1時間以上スマホを使用すると、全体に成績は下がっていく。

 スマホを3時間以上使用する生徒は、どんだけ眠っても、3時間以上勉強しても、テストの成績が平均に届かない!

 筋肉は鍛えれば強くなる。脳も同じ、使えば良くなる。
 筋肉は、使わなければ衰える。脳も同じ、使わなければ衰える。
 スマホ使用は、次々と刺激を受けているように見えて、じつは脳はあんまり働いてないんだという!

 そういうことが、日本だけじゃなく世界の学者、研究者の各種実験により明らかになりつつあるらしい。

 

 4月1日付けの日経新聞に、「ネットの平均利用時間(平日1日当たり、こども家庭庁調査)」が載っている。2023年度のデータはこうだ。

 小学生(6~9歳)  2時間17分
 小学生(10歳以上) 3時間46分
 中学生       4時間42分
 高校生       6時間14分

 

 なんだそれーっ、ではある、が、これは止まらないだろうとも思う。

 あらゆる商業活動がスマホにつながり、紐付けられ、一部の偏屈なお年寄り等をのぞけば、スマホなしに生活も人生もないといえるほどにスマホ社会だから。
 その巨大な流れは、自民に政治献金とパー券を、官僚に天下りポストを、ふんだんに与えるだろうから。

 

 思い出すのは、昔のSF小説『緑の石』だ。

 なぜか私は読んだことがある。

 人間社会の電子機器をすべて使用不能にしてしまう、そんな超強力電磁波か何かをどばどば放出する巨大隕石が、どんどん地球に接近してきて、最初は小さな混乱を、そして大混乱を、大々大混乱をもたらし、、、そんな話だったような遠い記憶だ。

 山深くで電子機器なしに暮らす人が活躍するんだっけ、もうすっかり忘れたよぅ。

2024年4月 4日 (木)

極悪女子アナブーム到来!?

 ちょと捜し物をしていて、2004年に書いた「うそぴょんニュース」のネタをパソコン内に発見した。
 誰か編集者に見せようとしたらしい。実際見せたかどうか不明だ。
 ネタは多数ある。以下その一部をちらっと。

 

■交通取締りで領土割譲?■

 小泉首相の三位一体改革の一貫として、駐車取締りの民営化が進んでいる。
 このたび開かれた全国知事会で、北海道は降雪のため冬季の稼ぎが減ることから、九州地方の領土の一部を割譲するよう求めた。
 これに呼応して人口の少ない鳥取県も、東京23区の一部を鳥取領とするよう求めた。

 石原都知事は「駐車違反の取締りをしたいなら、駐車場を減らすなり、交通の安全・円滑の観点から無用な駐車禁止規制を敷くなり、各自治体が自力で努力すべし。わが東京都の領土を侵犯することは許さない。多摩川は領土侵犯者の血で赤く染まるだろう」と反発した。

 

■パチンコキャラ戦争大フィーバー■

 有名芸能人へのギャラは1億円ともいわれるパチキャラ戦争。ついに交通違反台が出た。
 不起訴で小当たり。検察官が不起訴を押しのけて起訴(公判請求)したのち、無罪が出ると15連チャン。

 

■極悪女子アナブーム到来!?■

 「官庁発表垂れ流しの腰抜けマスコミの徒花」といわれてきた女子アナブームだが、ついに、良家の高学歴お嬢さん女子アナではなく、母親は薬物中毒、早くに別れた父親は刑務所で不審死、自らも少女時代から前歴・前科多数の女子アナが登場した。

 新潟県の官製談合のニュースを読んで「ざけんなよ!!」と一喝、スタジオ内が凍り付いたという。
 脱いだ諸肌に鮮やかな緋牡丹の入れ墨があり、女子アナオタクらは絶句したのち歓喜。さっそく秋葉原でフィギュアが発売された。極悪女子アナブーム到来か。

 

■最新刊情報■

 『天下りの危機管理術』(ぎょうせい 総務省行政管理局編)
  マスコミに叩かれずに効率よく渡り鳥で報酬・退職金を稼ぐには。成功秘話多数。

 『現場警察官 実績で絶対負けない本』(警察時報社)
  成績主義、点数主義の組織で、働かずに実績を伸ばす方法を伝授。

 『日本官僚 考えない力 押し通す力』(ダイヤモンド社)
  考えてはダメ。考えさせてもダメ。根回しで押し通せ。のらりくらりで押し通せ。

 『違反のバカ』(草思社)
  ベストセラーを狙いたい今井亮一が「バカの壁」と「イワンの馬鹿」を掛けた。ばかである。

 ほんとばかですねえ(笑)。

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