2008年7月15日 (火)

小説『クロカミ』

 ブログの更新、金曜、土曜、日曜、月曜と、4日連続サボってしまった。最高サボり記録?
 通風発作がやっと治まったと思ったら、プリン体の結晶が今度は尿管にでき、血尿と激痛で入院してたのだ…というのはウソ。
 じつは、警視庁調布警察署の駐禁取締りの女性警察官とモメ、相手がぐいぐい顔をくっつけてくるのに私が引かなかったら、互いの胸と胸が接触し、
「きぃーっ! 公務執行妨害と強制わいせつで現行犯逮捕ざます!」
 …つーのもウソ。だはは。

 ほんとは、頼まれた原稿が意外に多く(だって6ページなんだもん。ありがとございますぅ)、とりあえず金曜と指定された締切りに間に合わず、土曜はまだ余裕を持ってプールで15往復を泳いだりしてたのだが、日曜も間に合わず、月曜夜は別件の打ち合わせで新宿へ出かけ、火曜朝までに出せるのか!? という通常はあり得ない(笑)事情があり、ブログ記事を書いてるヒマがなかったのだ。

 月曜は裁判所で、布川事件の再審開始決定が出たそうな(東京高裁)。
 こうやって報道されると、当たり前のことが通った…つまり普通の針の穴を普通の糸が普通に通ったように思えるが、それは普通じゃなくて、普通は、ラクダが針の穴を通ったに等しいんだよね。布川事件だって、再審開始決定が出るまでは、ラクダが針の穴を通るより困難な闘い、努力を重ねていたのだ。
 検察は、まだ抵抗するかも。
「検察はメンツで引けないこともある」
 取調べの検察官から、そんなセリフを聞いたという詳細なご報告をいただいてもいる。ま、検察内部の方なら、どなたも承知の常識だろうけど。

 久々の夜の新宿(アルタ前!)は、原稿書きの仕事場と裁判所とを往復するばかりの私にとって、別世界だった。アメリカ映画に出てくる娼婦、のような若い女性ばかり。
 でも、声を掛けられることはなかった。彼女らは娼婦ではなかったのか、娼婦だけども非番だったのか、私を客にしたくなかった(たとえば、やたら値切りそうな面倒くさいオッサンだと見なした)のか…。
 嗚呼、思い出すのは青森の、雪の深夜。
「寒いわね。お兄さん、遊んでかない? サービスするわよ」
 と、ショールを巻いた両の肩に、クロスさせた両の手をあて、雪の暗がりに佇(たたず)んでいた女性。40歳は優にこえてたろう。
「俺、カネないもん」
「いくらあるの?」
「5000円」
 女性はぷいとそっぽを向き、雪のなかへ消えていった…。

 新宿への往復の電車で、『クロカミ』を読了した。

クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法 Book クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法

著者:今井 恭平
販売元:現代人文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 前にも述べたが、私はね、恭平さんが小説を書けるのか、書いたとしても、冤罪や死刑を専門とするジャーナリストが書いた小説じゃ、小説としては、あんまり期待できないんじゃないの? と思ってたわけ。
 ところが…! わりと最初のほうから、その予断は間違いらしいと気づき、最後のほうはもう、いったいどうなるんだか、何を言わんとしてるのか、1行1行を踏みしめるというか読みしめるというか。そして、最後の最後まで、結末がわからないのだった。
 いやはや、お世辞抜きで、びっくりこいた、ですわ。こんなテイストの小説は、読んだことがない。あり得ないようなフィクションなのに、あり得ないフィクションとは感じない、不思議なリアル感、普通感。これは、いったい何なのか、今度ご本人に聞いてみよう。

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2008年4月 7日 (月)

ドキュメント仙波敏郎 告発警官1000日の記録

 きっこさんが推すオムライス党こと社民党、の福島みずほ事務所から、またNシステムについての情報をいただいた。

平成20(2008)年度自動車ナンバー自動読取システム関連経費
                                    2,188百万円

○自動車ナンバー自動読取システムの整備・拡充に要する経費
                                    2,188百万円

(整備数)
   ・読取装置増設数 54式
   ・読取装置更新数 15式

 2,188百万円とは、単位が100万円だから、21億8800万円ということ。
 小学生はよく「百億万円払ってね!」とか言うけど、それは1000兆円を意味するわけだ、私の計算が合ってれば。

 08年度は新設54式、どこに設置するんだろう、とりあえずサミット関連だろうか。
 サミットといえば、7月7日~9日の洞爺湖サミットのことかと思ったらそれは大間違いで、それ以前にあちこちで分科会みたいなことをやるらしいね。知らなかったよ。
 ちなみに、今年、中国で本当にオリンピックがあるらしいというのも、私は今年に入って知った。チベット問題の報道を見て、ほんとに本当なんだ! とわかった。

 この週末、伊豆の温泉へ行ってきた。
 途中で私の車両を補足して、見る者が見れば、
「おっ、今井、またあそこか? 出発の曜日がいつもと違うな。メモしとこう。通過時刻と経路からして、いつものあそこへ行ったと推察できるが、帰りの経路がちがう。あの事件にも絡んでるのか?」
 という情報を得られるNシステムの下をいくつも通過してきたが、気づいた限りすべて、新型の筐体1つのタイプに更新されてたね。

 伊豆で、この本をようやく読了。

ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録- Book ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録-

著者:東 玲治
販売元:創風社出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 昔、『千日のアン』という映画があった。ジュヌビエーブ・ビジョルドという女優さんが主役だった記憶はあるが、観たかどうか忘れた。予告編しか観てないんじゃないかと思う。『冬のライオン』は観た。たしかワインを温めて飲むシーンに「へぇ!」と思った記憶がある。

 「告発警察官1000日の記録」も、この1000日は、十二分に映画になり得る展開の1000日だと思う。まー、すっごいですよ! 仙波敏郎さんというキャラがまた(私はご本人と2度お会いしてるから特にそう思うのかもしれないが)おっそろしく立ってる。あんな人は、いないよ!
 本について言えば、ちょっと変わった本だ。同じことを何度も説明してる。約350ページと長いのは、そのせいもあるんだろう。
 だが、同じことを何度も説明してくれているおかげで、ページを戻って前のエピソードを探す(確認する)ことなく、続けて読めるのだ、ともいえる。こういうのもアリだな、かえって親切だな、と思った。
 その点を差し引いても、著者の東玲治さん(元サンケイ新聞)の書きぶり自体が、少しくどいんじゃないかと思うのだが、たとえそうであっても、そんなのは些末(さまつ)なことと断言できるほど、内容はすごい。というか事実がすごい、警察が、愛媛の議会がすごい。仙波さんがすごい。

 Nシステムのことも出てくる。

 仙波がある日、ある目的の為に車を走らせたところ、目的地周辺の接触可能性のある人物を警官がすぐさま訪ね、仙波と接触したかどうかをしつこく尋ねたという事実などは…

 などと。これを、その人物がとぼけてれば大丈夫、と思う人は甘い。
「仙波さんは得体の知れない力により監視されている。俺も、仙波さんに関われば監視される! 関わるのはヤメとこう。口をきかないようにしよう」
 となるかもしれない、そっちのほうが、よほど重要(ある勢力にとっては有用)なのだ。
 警察組織(の悪い部分)に都合の悪い者、または特定の(たちの悪い)警察官に都合の悪い者を、監視すると同時に、監視対象者の周囲の者を萎縮させて監視対象者を追い込んでいくことができること、それをさせない歯止めが一切ないこと、そこが、約22億円のキックバックがどうとかいうことを越えて、Nシステムのいちばんマズイ点だと思う。

 仙波敏郎さんの話を、なんで東玲治さんが書いてるのか。それは最後のほうで明かされている。なるほど、そりゃそうだ、である。この本は、ほんとヤバイ本、しかしどうしても出さねばならなかった本なのだと思う。
 来年、仙波さんは定年だという。退職したら、その段階でのご自身の筆による本を著してほしい…なんてノンキなことは言ってられない。あろうことか現職の身で、警察裏金を内部告発した警察官が、定年まで勤め上げてしまう、そんなことになったら、警察組織としては一大事! のはず。そうならないよう、警察庁と愛媛県警は、あらゆる方策を考えるはず。なにか手を打ったときに、愛媛県知事と議会はどう呼応するのか、マスコミ各社はどうするのか、はらはらドキドキするよぅ!
 こんなすごい本なのに、アマゾンの「カスタマーレビュー」が現時点では1つもないことが、すごさをよけいに感じさせると、読み終えて思う。

 伊豆へは、もう1冊、持っていった。

反転―闇社会の守護神と呼ばれて Book 反転―闇社会の守護神と呼ばれて

著者:田中 森一
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 こっちも分厚い本だ。総ページ400を超える。
 味わいはだいぶ違うけれども、こっちも負けず劣らず面白い!
 「カスタマーレビュー」のとおりだ。
 田中森一さんという人も(私は1度お会いしたことがある)、仙波敏郎さんと同様、おっそろしくキャラが立ってる。
 劇画はキャラクターだ! と劇画村塾小池一夫さんは必ず言うけれども、社会を動かすのも人物のキャラクターなのかもしれないねと、酔っぱらいキャラ、ボケおやじキャラの私は思うです。歴史をふり返っても、人を社会を動かすのは、主義主張じゃなくてキャラ(人物)なのかもね。
 じゃあ、キャラをつくるのは何か。生い立ち、境遇、出会い、そして努力…いや、そんな単純なものじゃないかも…いや、単純と思えるものこそ強いのかも…。どうなんだろうねぇ。

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 ブログ「名古屋地方裁判所やじうま傍聴記」に、
かわいいおばあちゃんめぐって大混乱! 狂犬病予防法ってナニ? 」
 がアップされた。
 拙著『裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21)』の、51ページにちらっと書いた、「狂犬病予防法・過失傷害」という非常にレアな事件の傍聴記だ。
 じつはこの事件、偶然傍聴して「あり得ない事件だ!」と興奮し、しかし私はそうそう名古屋へ行けないので、同ブログの絶坊主さんに、もし可能なら傍聴しみてくださいよとお願いしたのね。

よく聞いてみると、信じられない内容で、「なんじゃこりゃ~!? 何でこんな裁判やってるの?」と驚きました。もう、とにかく、こんな裁判を見るのは初めてで、「信じられない」という言葉しか浮かびませんでした。

 と絶坊主さんは書いてるが、ほんとそのとおりだ。
 絶坊主さんは、私とは正反対の几帳面な方のようで、レポートはなかなか読み応えがある。なぜ告訴されてしまったのか、警察は何をしたのか、検察は何をするのか、そして裁判所は最終的にどう判断するのか、こんなレポートは他では絶対に読めない!

クッキー(Nさんの飼い犬の正式名称………の仮名)
ポチ(Nさんが飼い犬を呼ぶ時に使うあだ名………の仮名)

 とあるのを見て、私ゃメタボな腹を揺すって爆笑してしまった。犬の仮名って! 絶坊主さん、いい味だしてますねぇ(笑)。

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2008年3月10日 (月)

『裁判中毒』本日発売!

 土曜の一件の女性巡査部長は、非を認め、自らに駐禁(法定駐車違反)の違反キップを切ったんだろうか。いや、当日の態度からすると、
「あたくし、駐車しておりません! 相勤の巡査を乗降させるため停止した以外、ゆっくり走り続けておりました」
 とかウソを言い張り、交通課の課長は頭を抱え、厄介者を早く移動させようと…そんなことになってたりして。

 日曜、とうとう新しいパソコン(自作ではなくメーカーの組立品)を箱から出した。
 ぴかぴかだ~。
 で、古いパソコンから新しいパソコンへデータの転送を…。
 買ったときに聞いた説明では、簡単にできそうだった。ところが…。
 「転送ツール ケーブル」って何だ? 「転送ツール」と「ケーブル」の間に「、」も「・」もなく、全角1マス空けってどーゆー意味?
 こうか? と思う方法でやったら、11時間かかった末に、転送できないとの表示。ふざけんなー! あ~、これだからパソコンってヤツは。オイラが悪いのか?

 もう疲れたし、今日は寒いし雨だから、裁判所へは行かない。
 先週、傍聴スケジュールをぎっしり手帳に書いたんだけど。

 ということで、今日発売です。

裁判中毒 傍聴歴25年の驚愕秘録 裁判中毒 傍聴歴25年の驚愕秘録
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107) Book 裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

著者:今井 亮一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 今井亮一/裁判中毒 傍聴歴25年の驚愕秘録: ワンテーマ21 今井亮一/裁判中毒 傍聴歴25年の驚愕秘録: ワンテーマ21
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

 はっきり言ってこの本は面白い。マンガ(原作)を除き、これまで私が書いてきた本で一番面白い。笑えて泣けて勉強になる(はず)。まったく新しい傍聴本だ。こういう仕上がりになったのは、担当編集者(女性)の個性というか能力が大きいんだろうと思う。

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 ところで、最近、あるスジからチラ聞きしたんだけど、「石原銀行」とか呼ばれる新銀行東京、
「簡単にカネを引っぱれる。何千万円か引っぱって倒産させればボロ儲け。おいしい!」
 と群がる人たちがいたそうな。
 あそこに注がれた税金は、いわゆる「暴力団の資金源」だったのかも。
 すでに週刊誌でさんざん書かれてる? あそう…。

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2008年2月 1日 (金)

『交通事故事件の弁護技術』

 きょうは11時30分から、保釈条件の制限住所に住んでいなかった件は結局どうなるのか、ちょっと気になる「公用文書毀棄」の判決が東京地裁で、同時刻から東京簡裁で「窃盗未遂」の新件が、そして11時からは横浜地裁で、真っ向否認のレーダ事件の判決があった。
 …しかし、角川書店の新書の校正刷りのチェック(14時半頃バイク便で戻した)、および「あとがき」の執筆で、身動きできず。これから、章の間に挟むコラムについて角川からの連絡を待ちつつ、雑誌の連載原稿を書かねば。あ~腹へった!

 そんななか、本が送られてきた。

交通事故事件の弁護技術 [GENJIN刑事弁護シリーズ7] (GENJIN刑事弁護シリーズ 7) Book 交通事故事件の弁護技術 [GENJIN刑事弁護シリーズ7] (GENJIN刑事弁護シリーズ 7)

著者:交通法科学研究会
販売元:現代人文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 目次はこうなってる。

第1部◆ケーススタディ
1 時差式信号交差点内の右直事故
2 交差点での歩行者飛び出し事故
3 転回車両と対向走行車両の衝突事故
4 大型貨物車両の対人轢き逃げ事故
5 追い越し時の側方走行二輪車転倒事故
6 直進乗用車の横断自転車との衝突事故
7 交差点内の出会い頭衝突事故①
8 停止車両間の横断者と直進乗用車の衝突事故
9 交差点内の出会い頭衝突事故②
10 対面走行高速道の正面衝突事故
11 飲酒運転による多数歩行者轢過事故
12 交差点内の右直事故

第2部◆座談会
交通事故事件の闘い方
(阿部泰雄・北潟谷仁・工藤昇・高山俊吉・松崎龍一/【司会】赤坂裕志)
依頼者との共闘 
逆行性健忘 
刑事弁護とマスコミ 
公務所等に対する照会 
目撃証人との接触 
無罪主張と情状主張 
求釈明
実況見分調書の問題点  
実況見分調書の真正立証に対する対応 
裁判所の検証  
弁護側の科学的立証方法・鑑定  
映像技術による事故解析  
信頼の原則
理由なき判決?  
刑事責任と交通環境  

第3部 文献紹介

 座談会に出てくる高山俊吉さんとは、「交通法科学研究会」の事務局長で、2月8日投開票の日弁連の会長選挙に立候補してる弁護士だ。投票しない弁護士が何千人もいるそうだけど、行きましょうよ、ねぇ、投票に。国側のQ&Aによれば、さしたる理由もないのに国民を強制動員すると決め、国民の負担を軽くするために、素人にもわかるためにと(弁護士・検察官がアナウンサーとか招いて素人ウケするしゃべりを勉強しましょうって、はっきり言ってバカじゃない?)手続きをいじりまくる、そんな裁判員制度が、ひっくり返るといいな~。

 ま、この本は面白そうだ。私はこういう本が好きなのだ、池波正太郎さんの時代小説と同じくらいに。どうしてこんなことになっちゃったんだろう(笑)。
 おぉ、もう17時。電話を1本かけねば…。

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交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147) Book 交通違反でつかまっても困らない本

著者:今井 亮一
販売元:ベストセラーズ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
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2007年10月30日 (火)

『交通刑事法の現代的課題』ほか

 今日は裁判所へ行かない予定だったが、13時30分から606号法廷で(つーことは地裁・第3民事部だな)、「放置違反金納付命令取消請求事件」の第1回弁論があると、はるか霞が関方面から狼煙(のろし)が上がり、12時20分で原稿を切り上げ出かけるを用意を…したのだが、待て待て、ここで思い切って、まさにすぱっと思いを切って、原稿書きを続ければ、ここんとこぜんぜん進んでなかった仕事が少しは進むぞと考え直し…。

 ここらでちょっと、最近買った本を紹介。 

交通事犯と刑事責任 Book 交通事犯と刑事責任

著者:岡野 光雄
販売元:成文堂
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 この非常に面白そうな本(4935円)を、まだぜんぜん読んでないのに、「岡野光雄先生古希記念」という、これまチョー面白そうな本を先週、裁判所の地下で買ってしまった。1万3650円! ずがーん!

交通刑事法の現代的課題 Book 交通刑事法の現代的課題

販売元:成文堂
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 そういえば、こんな本(2625円)も買っていた。

捜査心理学 Book 捜査心理学

販売元:北大路書房
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 『警察學論集』の最新刊(第60巻第10号・立花書房)もじっくり読みたいし。
 そうこうするうち『月刊交通』(東京法令)もじゃんじゃん送られてくるし。
 そういえば宮城県警のあの件、「ちょっと待ってくださいね」と言ったきり…。
 これはもう、裁判所行きを減らすしかないよね。
 そして、温泉行きを増やす、と。
 高い本を、源泉掛け流しの湯舟でのんびり読み、ぽちゃんと落として泣く、と。

Banner_02_2 人気blogランキング ←10月30日17時50分現在、410で21位♪ それにしても当ブログは、このランキングのカテゴリーのなかで、めっちゃ浮いてない? どこか適当なカテゴリーはないものか。

交通違反でつかまっても困らない本 (ワニ文庫 P- 147) Book 交通違反でつかまっても困らない本

著者:今井 亮一
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改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
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2007年9月19日 (水)

『交通違反でつかまっても困らない本』(ワニ文庫)

070919  9月19日、飲酒運転厳罰化等の改正道路交通法が施行。
 9月21日、秋の全国交通安全運動がスタート。
 その間(はざま)の9月20日、拙著『交通違反でつかまっても困らない本』(KKベストセラーズ ワニ文庫 税込580円)が発売される。9月25日からはコンビニにも配本されるそうだ。

 今回は、2006年6月1日スタートの、駐禁取り締まりの民間委託と、放置違反金の手続きに重点をおいた。
 ほか、反則金・罰金の手続きを、「こっちを選択した人はこっちのページ」という具合のチャート式にしてみたよ。
「あいつがアレで捕まらないのは、そういう理由だったんだ~」
「そういうふうに駐車すれば、違反じゃないのか、へぇ~」
 というのも収載した。
 『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識』とダブるネタは、ほとんどないと思う。というか、駐車違反は駐車違反、反則金は反則金なのだが、そういうのは違う切り口、見せ方で書いた。
 『なんでこれが…』のとき、ほとんど書き尽くしたつもりだったが、まだまだ書けるんだねぇ。自分でも驚き。ページ数の都合で3本ほど削ったし。
 以下、目次。よろしくお願い申し上げますぅ。 

第1章 知らないと損する駐車違反

駐車違反は何分でクルマに戻ればセーフ? 16
もう警察官は駐禁取り締まりをやらない? 18
駐車違反の「放置違反金」ってナニ? 払えば違反点数がつかない? 20
放置違反金を払わないとどうなる? 24
出頭して違反キップを切られ検察庁で不起訴になった場合は? 27
放置違反金の「弁明」って? 30
どんな理由の「弁明」が多い? 32
駐車違反で捕まっても保険に入っておけば大丈夫? 34
駐車違反をくり返すとクルマの使用を禁止される? 36
駐車監視員にノルマはあるの? 38
駐車監視員に腹が立つ! ぶん殴ってやりたい 40
駐車監視員にカミつくとどうなる? 42
駐禁の規制のほうがおかしいのでは? 44
駐車監視員はレッカー移動もやる? 46
駐車違反のレッカー移動はもうなくなったの? 47
パーキングメーターに違法駐車して捕まらないヤツがいるのは? 50
駐禁ステッカーを貼られたが、そのときだれに貸したかわからない 53
駐禁ステッカーを勝手にはがすと違反になって処罰される? 55
駐車違反の放置違反金は儲かるの? 56
もしかして駐禁以外の取り締まりが増えている? 59
バイクを歩道に駐車するのは違反? 61
路側帯にバイクを駐車したら迷惑がなくても違反? 63
反対側の道路の標識はこっち側の道路でも有効? 65
一方通行の右側に駐車したら違反? 66
「2人乗車」なら大丈夫なの? 67

第2章 スピード違反の取り締まり実態

オービスってなに? どんな種類がある? 70
「L」とか「LH」ってナニ? 74
ループコイル式とレーダー式どっちのオービスが信頼できる? 76
オービスに撮影されると写真代を請求される? 78
オービスの写真は送ってもらえる? 80
スピード違反一発で罰金20万円? 82
オービスの取り締まりが減ってるってホント? 84
最近、移動オービスを見かけない? 87
オービスの身代わり出頭がバレるとどうなる? 90

第3章 酒気帯び運転の厳罰化

飲酒運転はどう厳罰化された? 94
「ひき逃げ厳罰化」って逃げることが犯罪なの? 98
酒気帯びの検査値がおかしいときもう1回検査してくれる? 100
酒気帯び検査はなぜ強制できる? 102
酒気帯び運転の報道はなぜ「0・15ミリグラム以上」なの? 104
居酒屋の駐車場から出るのを待って捕まえるのは違法では? 106

第4章 あんな違反、こんな違反の疑問

運転中に携帯電話で留守録を聞いたりメールを送信するのもダメ? 110
ナンバープレートカバーを付けると捕まる? 112
ヘッドライトの上向きと下向きどっちが正しいの? 114
乗車定員5人の車に子どもは何人まで乗せられる? 117
スイッチターンもUターンになるの? 119
右折矢印信号でUターンは違反? 122
助手席の人がベルトを締めないとドライバーの違反になるの? 124
後部座席のシートベルトも義務? 125
歩行者のそばを通過するときの距離は? 127
バイクのヘルメットはどんなものでもいい? 129
夜の駐車場でバイクの練習をしても無免許運転になるの? 131
パトカーから逃げた! あとで逮捕される? 133
無免許がバレるのが怖くて「家に忘れた」とウソを言ったら? 134
無免許がバレるのが怖くてとっさに弟の名前を言ってしまったら? 136
執行猶予中にスピード違反で捕まった。罰金を払うと刑務所行き? 138
現場で見逃してもらうにはどんな出方をするのがお得? 140

第5章 反則金と罰金の対処法

交通違反で払う罰金には「反則金」と「違反金」があるの? 144
「反則金」ってナニ? どうやって払い、払わないとどうなる? 146
「正式裁判をお願いします」と調書に書かれたが 150
違反キップを切られたらどうなる? 152
青キップは「反則行為」 153
赤キップは「非反則行為」 154
白キップは違反点数だけ 155
A 反則金を払わないと刑罰を受ける? 156
B 反則金を納付すればすべて終了 157
C 反則金を仮納付しない人は通告センターへ 158
D 通告センターは「通告」する場所 159
E 通告書と本納付書が郵送されてくる 160
F 反則金を払わない場合は刑事手続きへ 161
G いよいよ刑事手続きへ 162
H 赤キップは最初から刑事手続きへ 163
I 違反処理システムとしては、なんとか略式で処理したい 164
J 罰金を払わせるための「三者即決」 165
K 罰金を即日納付してオシマイ 167
L 2週間たつと確定判決と同一の効力が 168
M 警察から呼び出しを受けることがある 169
N 出頭を拒むと逮捕されることも 170
O いい分とちがう調書には注意を! 171
P 検察庁に呼び出される 172
Q 出頭せずにすむ人もいれば逮捕される人も 173
R 検察官は起訴・不起訴を決定する 174
S 検察官の取り調べを受けないまま… 176
T おめでとう! 不起訴です 177
X とうとう起訴された! 179
正式な裁判はどう進行する? 180
検察庁は、不要な呼び出しをなぜする? 184
不起訴で終わらせずどうしても正式な裁判をしたい 187
指定された出頭日を別の日に変えられる? 189
検察庁の取り調べではどうしたらいいの? 190
起訴・不起訴の分かれ目は? 191
罰金を払わないと刑務所で強制労働させられる? 193
違反から2年もたって呼び出しが… 195
「流れに乗っていただけ」こんな主張で不起訴になる? 197
みんな80キロくらいで走っている「だからオレも」はとおる? 199

第6章 違反点数と行政処分

いつ違反点数はつくの? 202
オレは免停なの? 免取りなの? 203
行政処分の呼び出しはいつどうやってくる? 204
「意見の聴取」ってなに? どうすれば処分が軽減される? 205
1年間無事故・無違反の「1年間」はいつからいつまで? 207
「1年間無事故・無違反なら」の「1年間」は連続していないとダメ? 210
罰金を払わせて行政処分もあるのは二重処罰では? 211
先に行政処分を受けてしまうと不起訴は勝ち取りにくい? 212
自爆事故で自分がケガをした場合、点数は引かれるの? 214
ICカード免許証には前科や違反歴の情報も入れられる? 216
免許証の提示義務はどんなときにある? 218

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改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
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裁判員制度はいらない!大運動

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2007年4月27日 (金)

裁判員制度はいらない!大運動

4月26日(木)15時~

 弁護士会館で、「裁判員制度はいらない!大運動」の発足記者会見があった。
 私も呼びかけ人の1人。
 6月29日(金)18時から四谷区民ホールで大集会。みんな来てね。

 『官僚とメディア』(魚住昭・角川oneテーマ21)。
 この、読みやすくてチョー面白く内容濃い本の、「第8章 最高裁が手を染めた『27億円の癒着』」に、タウンミーティングの「ヤラセ」「サクラ」のことが詳しく出てくる。

 冤罪をなくすため司法をどう改革すればいいか、昔からさんざん言われてきたのに、どうにもならず、そうこうするうち自民党が突然「司法改革を!」と言いだし、大金をかけ「ヤラセ」や「サクラ」を使って世論を誘導する、そんなものが国民のためであるはずがない、という言い方は大いにできるよね。

 帰りの電車で、以下の本を読んだ。

狂った裁判官 Book 狂った裁判官

著者:井上 薫
販売元:幻冬舎
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 こう書かれていたよ。

 被告人も必死でしょうが、裁く裁判官も精神的プレッシャーは大きいのです。読者の皆さんも、少し考えてみてください。「俺はやってない!」と言い続ける被告人の面前で、「犯人は君だ!」と決め付け、刑務所に何年入れという判決を言い渡す光景を。
          (中略)
 真実は一つです。しかし、それを正確につかむのは、やってみると大変むずかしい。神ならぬ身の裁判官がこれをやる制度が、今の裁判制度なのです。今の裁判官は、全員希望して裁判官になった人ばかりです。志願した末の職でもこの苦悩を思えば、何らかの事情で、志願していない人がこの苦労を押し付けられたとしたら、とても耐えられるものではないでしょう。

「いや、俺は耐えられる。頑張る」
 という人もいるだろう。
「汝裁くなかれ」
 と教えられた宗教者もいるだろう。
 誰にも等しく裁きを強制し(国家が強制的に動員し)、逆らう者には罰を科す、それが裁判員制度だ。

裁判員制度はいらない Book 裁判員制度はいらない

著者:高山 俊吉
販売元:講談社
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2007年4月 3日 (火)

『臨界点』と『霞っ子クラブの裁判傍聴入門』

 ぎりぎりまで原稿を書き、ちょと旅に出てたのね。
 やっぱ小説は、細切れの時間に少しずつ読んでもダメ、一気に読もうと、源泉掛け流しの湯に浸かりながら、部屋(客室)へ戻って一服しながら、一気に読んだ。

臨界点 Book 臨界点

著者:黒木 昭雄
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 アマゾンのカスタマーレビューで「ぺろりん "peperontina"」さんが書いてる以外のことを書くなら…。

 黒木昭雄さん、小説なんてチャレンジして大丈夫なの? と失礼ながら不安だったのだが、や~、びっくりしたよぅ!
 人物がよく描けてて、主人公らが「こりゃもう助からんだろ」というところへ追い込まれ、そこからどう脱するか、十分に物語に入れた。
 恥ずかしながら、泣いちゃったし、「おうっ! そこだっ!」と手を打ったりもした。
 この小説は特に、警察官の人間関係等々のディテールが優れてると思えた。
 ここまで書けるのは、黒木さん以外にいないんじゃないか。
 警察マニアの方は必読。

 何より、ここに描かれてる警察の、たぶんまだ誰も知らない(一部宮崎学さんが言ってたかな)警察の裏ガネ、これ、現実のいろんなことと符号するようだけど、マジ?
 あまりにマジすぎて、ものすごくショッキング。凄い警察小説だ。

 ま、エンターテイメントとしては100点とは言えないんだろうけど、そこを差し引いても、十二分に読めると思う、読ませると思う、とにかくいっぺん読んでみてよ。

 今回の旅では続けて、『警察公論』(立花書房)の1月号から4月号まで連載されてた、「徳島県警察本部地域課 広域自動車警ら隊小隊長 職務質問指導員」宇野博幸さんの、
「実戦から伝承へ 治安を守る術としての職務質問」
 と、各号の、
「クローズアップ実務 青年警察官の執行力向上を目指して 職務質問の要領と着眼点」
 を読んだ。
 あとでまとめて読もうと、コピーしてきたのだ。

 職質ってのも、たいへんだね。まったく頭が下がる思いだ。
 しかし、現場がそうやって汗を流して頑張ることで、警察組織のトップが裏ガネをつかむ仕組み…を黒木さんの『臨界点』は描いてるわけだ。
 その仕組みを、現場から崩すことは不可能だろう。
 不可能だから、そんな仕組みが築かれてしまいもするわけだ。
 今年は選挙がたくさんあるらしい。
 どの候補者に投票するか、そういう面からも…。

 あと、もう1冊紹介しとこう。

霞っ子クラブの裁判傍聴入門 Book 霞っ子クラブの裁判傍聴入門

著者:霞っ子クラブ
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 これは、裁判所への往復の電車内ですでに読んだ。
 申し分なく、読みやすくて面白い。
 書き手の味がいいんだと思う。
 どういうわけか、ブログのほうより格段に読みやすいのね。
 巻末の、「レア度」が「★★☆」とかで示された「罪状カタログ」は素敵だ。
 「議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律違反」って、そんなのあったとは知らなかったよ。 

 そのなかに出てくる、農林水産省・職員第6食堂、のナポリタン510円の素晴らしさは同感として、裁判所から歩いて行ってその2軒手前にある、私がお気に入りの第5食堂、トさんからの情報によると大幅値上げしたらしい!
 まぁね、これまでが安すぎだったわけだが、なんで「大幅」値上げなのか。
 同省は地下の店舗をいじくってるようで、テナント料が大幅値上げになったのか。
 ともあれ、豚生姜焼き定食や鯖生姜焼き定食たちは何十円値上げされたのか、確認に行かねば。
 場合によっては、私の内なる霞が関昼食戦線に異変が起こるかも!

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※続報   トさんによると、3日は値上げ幅が縮小されていたという。うむ~。以前大幅値下げされたときも、たしか、すぐに値下げ幅が縮小されたように記憶するが…。
 そしてトさんからの連絡は、「東京地裁刑事に20部と21部が」で途切れた。
 彼の身に何が迫ったのであろうか! ←『臨界点』の読後の余韻だ~♪
 まさか、19部までだったところに、20部と21部が増部された!?

 ちなみに、19部の裁判官に、私のPCでは「田正」と表示されるお名前がある。
 これ、後ろのほうの「・」は、編が「糸」で、つくりが「巳」、の文字の角田さんだろうと思われる。
 でも、「角」も変わった文字だったんだろうか。気がつかなかった…。

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2007年1月26日 (金)

『それでもボクはやってない』を観たよ!

1月25日(木)13時55分~

 警視庁でまた3件ほど開示請求し、12時をすぎた。
 公務員を38年間やって勧奨退職に応じ、ハプニングバー(スタート時はカップル喫茶)を始めたという被告人の公然わいせつ幇助の、13時15分から判決。
 傍聴したいけれども…。
 えーい、スケジュール的にもう今日しかない!
 てことで昼食をとる暇もなく地下鉄で新宿歌舞伎町へ。
 コマ劇場前の広場に面した、なんていったっけ劇場で(客席がかなり多い)、12時55分からの回の、『それでもボクはやってない』を観ることに。

 や~! これは何と言っていいのだろう。
 昨晩あんまり寝てないし、映画は2時間半もあるっていうし、ちょっとでもダレたシーンがあれば(なくても)もう絶対居眠りするなぁ、でも今日しか行けないしなぁ、と行ったのだが、なんとまったく眠らなかった。眠くもならなかった。

 自白の強要だとか、被告人側の証拠請求がじゃんじゃん却下されることとか、そういう部分は、あの伝説(だってもう絶版だもんね)の名作『交通被告人 前へ!!』(小学館スピリッツコミック)の原作を書いた私には、べつに新鮮味がない。
 のだけれども!
 それでもやっぱり見せてくれるうえ、細部のリアルさに度肝を抜かれた。
 もう、ぷぷっと吹き出しそうになったよ。
 裁判所の外で、マイクで何かわめいてる人がいるんだが、霞が関の裁判所ビルへ通ってる人は、「そんなとこまでリアルにやるかよ!」と、もう笑っちゃうんじゃないかな。

 細部といっても、もちろん、私が知ってる範囲の細部だし、裁判所のロビーや階段の造りについては「あんな裁判所あるか?」と思うし、喫煙所についても、建物内にありながら隔離された小部屋じゃないのには違和感があるとはいえ、法廷のなか、審理のシーンは、すごいよ! すっげぇよ!

 裁判官が奥のドアから入ってくるとき、その直前にちょっと固い音が聞こえることとか、裁判官が壁の時計を見上げる雰囲気とか、「壇上で居眠りしてるのか?」と傍聴席からは見えるときの裁判官の表情とか、それに、証人尋問、被告人質問のやり方とかね。
 検察官の雰囲気や表情もそうだ。
 よっくもあれだけリアルにつくれたもんだ。
 映画監督と俳優をはじめ映画人のすごさに、驚愕したよぅ!

 公判は、平日の、原則10~17時しかやらない。
 そんなんじゃ傍聴に行けねーよ、という方、ぜひぜひ“それボク”をご鑑賞ください。
 真っ向否認の事件は、東京簡裁のオービス事件ではときどきあるが、全体としてはごく少ない。少ない否認事件は、まーさーに! あんなふうに審理、判決、されるんですよ。
 それを、捜査段階も含めて2時間半くらいで観られるのは、チョーお得だと思う。
 
 ところで、
「だから、国民の真っ当な感覚が必要なのだ。裁判員制度が必要なのだ」
 という論法もあるようだが、私にはそうは思えない。
 否認事件の場合(自白事件でも!)、真実が何か、結局だれにもわからない。
 たいてい、各証拠は、突き詰めれば(とくに突き詰めなくても)有罪とも無罪とも、解釈し得る。
 裁判官が、何か専門的なことを言って有罪へリードしようとした場合、
「もしかしたら有実の者を自分は無罪と考えてるんじゃないだろうか。有実の者を無罪としたら、被害者・遺族は浮かばれないし、被告人は舌を出してまた凶悪犯罪をやるかもしれない」
 という不安に逆らって、
「それでも私の意見は無罪です」
 と言い続けられる裁判員がいるだろうか。
 そして、終わってから、
「裁判官がこんなセリフでリードした。あの裁判員とあの裁判員が、こう引きずられた。私はこれこれの理由で無罪と思う」
 と誰かに言えば、守秘義務違反で処罰されるのだ。

 だいたいやね、国は、
「裁判官だけだと無辜の者が有罪とされるので、だから裁判員制度にするのだ」
「裁判官の量定は非常識なので、だから裁判員が必要なのだ」
 と言ってるか?
 国にとっては、現行の裁判はすでに十分に公平・公正・妥当・適切であるのだ。
 そこに、国民の荷担を強制する、それが裁判員制度なのだ。 
 国民の参加が必要だとしても、国民が求めて勝ち取るならわかるが、国家が強要して義務づけるって、はは~、そういう制度であり、そういう時代になったんだなぁ…。

 民主党や社民党や日本共産党に政権を与えるのは不安だから、自民党に投票する(公明党支持者は不動)、または、投票しないことで自民党と公明党に勝たせる…。そんなことをこのまま続けていると…。

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 10人の真犯人を逃がさないためには、1人の無辜を罰するもやむなし…。

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2007年1月 4日 (木)

『裁判員制度はいらない』『グーグル八分とは何か』

 じつは、福利厚生を兼ね、箱根の温泉で宿泊していたのだ。
 正月の温泉は良いね~。しかも源泉掛け流し。良いね~。
 湯船で(もちろん部屋でも)読もうと、本を3冊持っていった。

 『裁判員制度はいらない』は、裁判所への往復電車で半分ほど読んでいた残りを、読み終えた。
 この本、最終章(第6章)が、「戦争できる国へ」の流れのなかに裁判員制度を位置づけて、その危なさを熱く語っており、そこに違和感とか持つ人もいるんだろうけど、プロローグおよび第1~5章は、いやはやびっくり。
 裁判員制度って、そんなだったの!?
 法務省や裁判所の宣伝は、ぜんぜん違うじゃーん!?
 と驚いてしまう。

 私がいちばん震撼したのは、「アメリカの陪審員候補者に対する質問事項の実例」。
 日本の裁判員制度でも、裁判員の候補者(実際に裁判員になる人よりずっとずっと多くの人)に「質問票」が送られるという。
 まだ日本の「質問票」の内容は発表されてないので、アメリカの実例を紹介してるわけだが、その詳細なこと!
 詳細どころの話じゃないね。著者の高山俊吉弁護士も書いてるように、「あなたは文字通り素っ裸にされる。それこそ、胸の内、腹の内、脳味噌まですっぽんぽん」である。
「俺は悪いことしてねーから、政府に対しては素っ裸を見せてもいい」
 なんて人も、マジでびびるんじゃない?
 びびって虚偽を書けば、罰則があるんだという。
 処罰されないよう、ていねいに書こうとしたら、数日かかるんじゃない?
 ま、アメリカの陪審制度と日本の裁判員制度とは、中身も形もまるきり異なるようで、「質問票」もどうなるかわからないとはいえ、こぉれは震撼したね。

裁判員制度はいらない Book 裁判員制度はいらない

著者:高山 俊吉
販売元:講談社
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 続いて『グーグル八分とは何か』を、こっちは最初から読み終えた。
 私はパソコンのこともネットのこともよくわからないんだけど、わからんオヤジにもわかるよう砕いて書かれてる。その砕き方に味がある。それでも完全にはわかんないのがオヤジとはいえ(笑)。

 いや、でも、これもびっくり。そんなこと知らなかったよぅ。
 試しに、仕事場へ戻ってから、文中にあった「渡邉文男」でグーグル検索してみたら、あらまぁ、画面下のほうに、ほんとに出るのね、そんな断り書きが。 
 温泉の湯船ではなくパソコンの前で、文中に出てくるあれこれを実際に検索しながら読めば良かった?

 調べものといえば、図書館が本家。
 そこで、社団法人日本図書館協会の人にインタビューしてるとこが、この本の(著者の)味を示してるといえる。
 その話も興味深かった。
 しっかしまぁ、世のなかには、いろんなことがあるんだねぇ。

グーグル八分とは何か Book グーグル八分とは何か

著者:吉本 敏洋
販売元:九天社
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 『徴税権力―国税庁の研究』も持っていったのだが、1泊ではさすがにそこまでは読めず、来週も温泉へ行きたいっ!

徴税権力―国税庁の研究 Book 徴税権力―国税庁の研究

著者:落合 博実
販売元:文藝春秋
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2006年12月18日 (月)

高山俊吉弁護士『裁判員制度はいらない』(講談社)

 ある会議のため、高山俊吉弁護士の法律事務所へ。
 恥ずかしながら初めて知った、高山さんが『裁判員制度はいらない』(講談社)を出してたと。

裁判員制度はいらない Book 裁判員制度はいらない

著者:高山 俊吉
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 法務省とか最高裁とか、そっち方面がたぶん大金を投じて宣伝してる裁判員制度を、真っ向から全否定する本だそうだ。
 さっそく事務所で買った。

 裁判員制度はねぇ、いろんな面があるにしても、一言でいえば、ロクなことにはならないだろうと私は思う。
 刑事裁判を公平・公正なものにするには、たとえば、無罪ないし無実をうかがわせる証拠を検察官が巧みに隠すのは合法であるという、びっくりするような珍制度を壊すとか、過去の冤罪事件(※)を徹底検証するとか、いろいろあるはずなのに…。
 そもそも、いまの「司法改革」って、自民党が突然言い出して「官」が推し進めてるものだ。国民のための改革であると思うほうが、どうかしてるってもんじゃないのか。

※ ただ、日本国の見解としては、日本に冤罪はないのだそうだ。なぜなら、三審制および再審により、無実なら必ず無罪になるし、無罪にならなかったものは無実でない(有実である)から。

 国民が裁判(審理や判決)に関与しないのは、いわゆる先進国では日本だけとか?
 それは格好悪いとか、アメリカから何か指示されたとかで、「裁判員制度」なるものを持ち込んだか、大掛かりな改悪の目くらましに持ち出したか、そんなとこじゃないのかと私はぼんやり思ってる。

 世はどうも、「やっつけろ! ぶっ殺してしまえ!」という風潮が強いような。
 マスコミが凶悪殺人犯と決めつけた有名事件で、裁判員が相場より軽い量刑にしたら、あるいは無罪にしたら、某巨大掲示板などでボロクソに叩かれ、「バカ裁判員の実名と顔をさらせ!」とか“祭り”になり、裁判員を擁護するブログは“炎上”させられる、あぁ、そんな時代が目に見えるような気が…。

 ま、読ませてもらいます、この本を。
 「高山俊吉の考え」という、これも面白そうだよ。

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2006年11月20日 (月)

『神戸大学生リンチ殺人事件』

首長への賠償請求権、議会が放棄 住民訴訟を骨抜きに
2006年11月20日15時04分
 汚職事件や不適正な支出で自治体に損害を与えたとして、住民が首長に賠償請求訴訟を起こした後に、議会が賠償請求権を放棄――。そんな事例が各地で起きている。「請求権は消滅した」と判断され、逆転敗訴した例も。「住民訴訟制度を骨抜きにしかねない」と関係者らは12月17日、東京・神保町の専修大学でシンポジウムを開く。

 と朝日新聞。上掲記事はその一部。
 画像は、上下とも警視庁(警視総監)から開示された文書。

061120  これねぇ、黒木昭雄さんの近著『神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか』の、とくに「第三部 裁判」とあわせて読むと、面白さというか問題性が10倍になる。

 自治体の首長や構成員の違法な行為により生じた損害、それを自治体に取り戻させる、という裁判を住民が起こすと(住民が勝ちそうになると)、自治体は損害を取り戻す権利を放棄しちゃう。
 ところが、警察の犯罪的ともいえる不作為によって生じた損害、それを賠償するよう警察に求める裁判を被害者・遺族が起こすと、警察(被告は自治体首長)は、謝罪をひるがえし、1円も払うまいと徹底的に争う。

 いま、「ところが」でつないだが、本当は「したがって当然」でつなぐべきなんだよね。
 両方とも、「責任を取りたくない」「身内を守りたい」というところが共通する。

061120_3  公務員がとんでもなくバカなことをやって、住民に損害を与えた(殺させてしまった)。
 役所としても謝罪せざるを得なかった。
 しかし、口では謝罪して頭を下げるものの、絶対に賠償しない。
 賠償を求められると、税金(裁判費用)をたっぷりかけて徹底的に争う。
 そんな争いができるのは、議会が機能していないから。
 いつものその構図を、実際の身の毛もよだつ事件をとおして、見せきった。
 それが、黒木さんの本だ。
 まぁ、読んでみてくださいよ。ぶったまげますよ。

神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか Book 神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか

著者:黒木 昭雄
販売元:草思社
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2006年4月30日 (日)

『新しい駐車取締り』東京法令

 急ぎ買いたい本の、アフィリエイトを貼っとこう。
 『新しい駐車取締り』のほうは、表紙が青と赤と2種類あり、赤のほうが今年4月発売の改訂版らしい。
 さて、あとはアマゾンのパスワードとか探すだけ…。

18+2ポイントで知る新しい駐車取締り―放置違反金制度と違法駐車取締り関係事務の民間委託制度 Book 18+2ポイントで知る新しい駐車取締り―放置違反金制度と違法駐車取締り関係事務の民間委託制度

著者:駐車取締実務研究会
販売元:東京法令出版
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駐車監視員資格者試験問題集 Book 駐車監視員資格者試験問題集

著者:駐車監視員試験問題研究会
販売元:東京法令出版
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 同じ東京法令の、駐車監視員資格者講習のテキストだった『駐車監視員資格者必携』は、アフィリエイトのページにないのね。東京法令のホームページにも、どうも見あたらない。どうなってんだ?

 こんな本もあったよ。

さらば違法駐車取締り Book さらば違法駐車取締り

著者:國吉 雅仁
販売元:MBC21
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2006年4月 8日 (土)

『交通取り締まりのタブー!』『警察の盗撮・監視術』

 オービスの製造販売会社には、全国の裁判所を飛び回る専門の社員がいて、
「我が社のオービスはこれこれ優秀な機能になっておりまして、プラス誤差は絶対に出ません」
 と言い張る。
 その証言には、客観的な裏付けとなるデータは何ら存在しない
 そして、被告人、弁護人は、オービスの機能のことも、メーカー社員がいつも何を言うかも、ぜんぜん知らない。無知なまま、メーカー社員に手もなくひねられる。あるいは煙に巻かれる。

交通取り締まりのタブー!―反則金+放置駐車違反金で1千億円超え!お巡りさんウハウハのカラクリ Book 交通取り締まりのタブー!―反則金+放置駐車違反金で1千億円超え!お巡りさんウハウハのカラクリ

著者:寺沢 有,小谷 洋之
販売元:宝島社
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 この本の第1部「オービス(RS-2000)裁判闘争記!」には、三菱電機の社員がどんなことを言うのかが、ばっちり書かれている。
 しかも!! その裁判には、なんと早稲田大学の大槻義彦教授が証人と出廷しており、「オービスはエセ計測器だ。あんなものだけで有罪にしてきたことが、私は信じられない」旨、証言している。

 これを読まずに、オービスとは争えないぞ!

 次は、ちょっと古いが、オービスの機能や歴史を詳しく解き明かした本だ。
 著者の浜島望さんは、1980年前後のオービス裁判に深く関わっている。
 1992年の無罪判決のことも詳しく乗っている。

Book 警察の盗撮・監視術―日本的管理国家と技術

著者:浜島 望
販売元:技術と人間
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 ぽちっとね♪の人気blogランキングは、4月8日11時現在、56位に転落。 (;´д` ) トホホ

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2006年4月 1日 (土)

『図解 知られざる刑務所のすべて』

 先日、裁判所の地下の書店で、この本を見つけた。

図解 知られざる刑務所のすべて―元刑務官が明かす、実録・獄中生活マニュアル Book 図解 知られざる刑務所のすべて―元刑務官が明かす、実録・獄中生活マニュアル

著者:坂本 敏夫
販売元:日本文芸社
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 著者の坂本敏夫さんは、刑務所に長年勤務した人だという。
 いろいろ知っておくと傍聴の醍醐味が増すだろうと、レジへ…持っていく途中、思い出した。自分のブログのアフィリエイトで自分で購入してみる、という計画はどうしたんだよ、と。
 しかし、ええい、ま、いいや、拙著『なんでこれが交通違反なの!?』

なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識 Book なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
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 を置いてもらってもいることだし、と現金で買った。

 『図解 知られざる刑務所のすべて』、往復の電車で少しずつ読んでる。イラスト、写真、図表が多くて読みやすく、基礎知識を得るには良いのでは?

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2006年3月 7日 (火)

『シリーズ捜査実務全書14 交通犯罪』

Book 交通犯罪

販売元:東京法令出版
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 現在、私の手許にあるのは、1996年11月30日初版のもの(268ページ、税込み3000円)。

 執筆者はすべて検事で「判例・通説に詳しく、公正な立場で実務を実践している優れた論客」。
 編集代表は藤永幸治(帝京大学教授・元東京高等検察庁検事長)。編集委員には前最高検察庁検事や元東京地方検察庁交通部長や法務大臣官房審議官や法務省刑事局刑事法制課長等々が名を連ね、ある意味、豪華な本である。

  その第2編第2章第5節は「速度違反事件」で、「追尾測定・レーダー測定・オービス測定・光電式測定の問題点」「否認事件の捜査のポイント」「判例の分析」から成る。
 たとえばレーダ式については、以下のような記述がある。
「アンテナで受信する電波は、いわゆる直接反射波だけに限らない。例えば、看板やガードレール等に当たって跳ね返った電波が更に違反車両に当たり反射してくる場合もある。そして、この電波が強い場合は、これをとらえ計測するおそれがあるので、このような場所での測定結果については、誤測定の可能性を排除することが困難となる(二重反射や多重反射現象の問題である )