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カテゴリー「私の本棚」の52件の記事

2022年11月13日 (日)

「白人至上主義」と「ネトウヨ」

221030-2  裁判所への往復の電車で『バカと無知』(橘玲、新潮新書)を読んでいる。面白い。
 一部拾えば、たとえばこんなことが書かれている。

 自分が白人であることしか誇るものがないのが「白人至上主義」だが、ネトウヨは「日本人」であることしか誇るものがない。その壊れやすいアイデンティティに必死にしがみつくことが、敵対する者に「反日」のレッテルを貼って「在日認定」するという奇妙な現象を生んだ。
 「女は男より劣っている」というジェンダー観をもっている場合は、男性中心主義への批判を異常に敵視するようになる。これが「ミソジニー(女嫌い)」で、それに対抗して「フェミニスト」が男社会を過剰に敵視する傾向も、日本だけでなく世界じゅうで起きている。

 そんなのは当たり前の前提として踏まえ、って感じですかね、この本は。

 あなたが誇れるものは何ですか?

 私は、そうだなあ、どうだろう、交通違反マニアであり開示請求マニアであり裁判傍聴マニアであること、かな。
 交通違反、開示請求、裁判傍聴、いずれも4文字、見事だ。

 けど誰に言っても相手にされないのは明白と思われ、べつに洞内、もとい、誇らない。洞内に返還されるっておかしいだろ(笑)。

 そろそろ読み終わる。次は何を読む。
 ここ数カ月、散歩の途中に書店へ入るたびに1冊か2冊買っちゃって、たくさん溜まっている、という幸せもありだろう。

 ←11月13日11時10分現在、週間INが602位。

2022年8月11日 (木)

韓国は男の形に似た半島、日本はイブの位置

2207111_20220811062901  『インサイド・ザ・リーグ 世界をおおうテロ・ネットワーク』(社会思想社刊)の一部紹介の、続きだ。 ※リーグ=WACL(World Anti Communist League)。

……そこで文は、その足らざる所をつくり直そうとして、自分をイエスの本来の使命を遂行する人物として聖別したのである。

 そのあとは以下のように続く。

 イエスを受け入れなかったイスラエルは、もはや神の選び給うた土地ではない。ユダヤ人は結局、第二次世界大戦で六〇〇万の死者を出すという犠牲を払うことで、聖霊によって清められたが、神は新しいメシアと新しいアダムの国をつくらねばならなかった。この目的にふさわしいものとして予定されたのが、文鮮明と韓国である。その統一原理のもっとも独創的な面の一つは、世界のすべての国をその地勢上の見地から男性、女性に分けて、性格づける点にある。「韓国は男の形に似た半島であり、日本はイブの位置にある。日本は島国だからアダムにはなれないし、韓国という男性に似た大陸の一部の半島国家を慕っている。……アメリカはもう一つのイブの立場にあり、イギリスを母とする神の僕べの国である。」(『ペテンの報酬』ロバート・ベッチャー、一九八〇年)それが統一教会の主張の一例である。

 「男性に似た大陸の一部の半島国家」?
 大陸から突き出した男根、そゆこと?
 イブである日本は韓国を慕って下半身を向けていると?

 今日、統一教会の信徒、つまり“ムーニー”たちは、かつてそうだった人びとによると、入信するとすぐ“愛の押し売り”にさらされ、炭水化物重点の食事をとり、夜遅くまで、寝ないでいる生活をするという。これが強制や指示に対する信徒の抵抗を弱めるために使われている統一教会の洗脳の基本的な形である。新しい入信者は厳しい監視の下におかれ、見た夢もふくめて自分たちのすべての行動を、指導者に報告するよう告げられる。そしてやっと信用されると、外出して募金活動をし、教会に寄進するよう求められる。黙って花や米国旗や雑誌を売りつけている、こうした「機動隊」と呼ばれる募金者の姿は、空港などでよく見かけられるが、その売上げの一割は「家族支援」ということで上部機関に上納されることになっている。

 ムーニーたちがやっているすべての行為は、事実上点検され、分析され、規制されている。いつも金をつくれ、耐乏生活をしろ、小食寡眠ですませ――とどやしつけられるが、「お父さまの教え」と題した一九八三年の秘密文書で、文鮮明は「長距離電話をかけるのは罪の行為だ」とまで主張している。「電話をかけようとするなら、まずいいたいことの要点をメモしておくこと、つぎに返事を書き留め、伝言を聞いた後は“さよなら”をいって、すぐ電話を切ること、私は滅多に電話をしない。もし電話のかけ方を間違えたら、貴方たちは兄弟の血をムダに使う罪を犯しているのだ」

 とりあえずここまで。

 ←8月11日6時40分現在、週間INが603位。

2022年8月10日 (水)

文鮮明は16歳のとき天啓を受けた

2207112_20220810080501  『インサイド・ザ・リーグ 世界をおおうテロ・ネットワーク』(社会思想社刊。ジョン・リー・アンダーソン、スコット・アンダーソン著。山川暁夫監修。近藤和子訳)。
 初版1刷は1987年12月30日発行。私の手元にあるのは初版4刷、1988年2月28日発行、2000円だ。
 当時としてはけっこう高い本なのに、2カ月間で4刷とはね。

 もうなかなか手に入らないだろうこの本に、何が書かれているか。日本と統一教会(協会)に関係する部分、の一部を拾ってみよう。

 2 サムライと聖職者
    私は世界でもっとも富めるファシストだ。
      笹川良一(『やさしい顔のファシズム』アレックス・
      デュプロ/デービット・E・カプラン、一九八三年)

 と始まる章に、以下のような部分がある。「児玉」とは児玉誉士夫氏だ。

 ともあれ笹川と児玉は、自民党の主だった支持者になっただけでなく、その他の分野にも広い影響力を及ぼしていった。笹川は日本船舶振興会をつくることで、その個人財産を再び確立し、全国愛国者団体会議(全愛会議)と呼ぶ組織を通じて、右翼の地下組織に関係を広げた。笹川も加わったその役員会には「何人かのヤクザ組織の会長と、三〇年代に総理暗殺を企み有罪判決を受けた、少なくとも三人の右翼テロリストがいた」とされている(前掲『やさしい顔のファシズム』)。笹川が競艇についての独占権を手に入れた法律を国会で制定することができた時の総理は、これもA級戦犯であり、笹川と巣鴨刑務所で同室にいた岸信介である。岸は、アジア人民反共連盟(APACL)の日本支部をつくるにあたっての主な推進者であり、六〇年代を通じて世界反共連盟に深くかかわり、七〇年代にはその推進委員会の委員長にさえなっている。

 一方児玉の方は、日本の地下帝国の最高指導者の一人になり、対立し合うヤクザ組織の間の出入りを調停したり、日本の企業から企業防衛を名目に金を手に入れることで、その財産を増やしていった。また自分自身の右翼組織として「児玉クラブ」の名をもつ青思会(青年思想研究会)をつくったが、それは地下帝国のほとんどを網羅したものだった。

 笹川や児玉がもっていたこうした背景は、けっして根も葉もないものとはいえなかったが、それに比して、サン・ミョン・ムーン、つまり文鮮明の出自は、まことに風変わりなものであった。今は北朝鮮になっている地方の中農の息子として生まれた文鮮明は、一六歳のある日、村の周囲の丘を歩いている時、「汝はわが求め続けた子。わが歴史を永遠に引きつぐ子なり」というイエス・キリストの天啓を受けた時から、その劇的な人生を踏み出すことになったという。文鮮明ははっきりと、天からのこの啓示を心にとめ、今やその率いる統一教会は、宗教・政治・経済の戦線にあきれるほど張り巡らせた回路を通じて、「天なる父」の言葉と影響を五大陸にまたがって拡げている。

 統一原理は、キリスト教、儒教、神秘主義、愛国主義、反共主義並びに文鮮明自身の誇大妄想をごった煮にしたものである。文鮮明のみるところではキリスト教の教理は、そのやり方の面で誤ったところに落ちこんでいる。というのも、キリスト教は確かに精神の王国を築きはしたが、目にみえるすなわち政治的な王国をつくらなかったからである。そこで文は、その足らざる所をつくり直そうとして、自分をイエスの本来の使命を遂行する人物として聖別したのである。

 この先、かなり興味深い。が、今日はここまで。
 第二次世界大戦が終わり、1950年に朝鮮半島で戦争が起こり、東西の対立が深刻に始まった、あの時代があってこその統一教会(協会)なのだ。

 ←8月10日8時00分現在、週間INが503位。

2022年6月17日 (金)

有力政治家のご子息ご令嬢は

20220616  高城剛さんは昔、たしか写真週刊誌『FLASH』にコラムを連載していた。
 なかなか慧眼に見えて私は毎週楽しみにしていた。

 高城剛さんは今、『高城未来研究所』というメルマガをやっている。
 そのメルマガを運営する「まぐまぐ!」から「有料メルマガ無料お試し読み」というメールがきた。
 高城剛さんのメルマガにこんな部分があるそうだ。

実は、大手ゼネコンオーナーのご子息ご令嬢は、基本的に自民党の有力政治家のご子息ご令嬢と政略結婚しています。

 自民党は、ゼネコンに限らず富裕層と、献金関係、選挙応援関係だけじゃなく、縁戚関係でも結びついており、だから富裕層を減税する、との仮定(※)には説得力がある? ※私が今思いついた仮定です。

 自民党の有力政治家、ご本人およびご子息ご令嬢が、どなたとご結婚されているか、調べてリストをつくったら面白い(※)んじゃないか。 ※興味深い、意義深いといった意味での面白い、です。

 

220617  そういえば、と仕事場の書棚を眺めてみた。
 偶然にもすぐに、『日本紳士録』(交詢社)が発見された。
 厚さ10センチ弱。奥付に昭和55年(1980年)5月20日第66版印刷発行、定価85,000円とある。ひ~!

 当時はすごいね。自宅住所や電話番号はもちろん、こんなことも記載されている。

  [妻]○子(○○○○の長女・○○女学校卒)

 『日本紳士録』なんてものを今井がなぜ持っているのか。

 当時のアルバイト先(けっこう大企業)が新しいのを購入し…。
「今井君、これ(第66版を)捨てといて」
「えっ、もらっていいスか」
「いいけど重いよ(笑)」

 その画像を今こうしてブログに載せるとは、夢にも思わなかったよねぇ。

 ←6月17日5時10分現在、週間INが70で2位。

2022年2月21日 (月)

就活生の電車内行動が採否の決め手に!?

Img_1180  裁判所への往復の電車内で、私はよく見渡す。

 いやほんと、多くの人たちがスマホかタブレットに熱中してる。
 人生の半分近くを昭和に生きた者からすれば、隔世の感というか。

 8人前後掛けの座席の乗客の全員がスマホをいじってたら、惑星直列ならぬ“スマホ直列”!
 でも、なかなかそんなことはない。
 全員がスマホを手にしていることはあっても、たいてい1人か2人、いじらず寝てる、または目を閉じて休んでいるので。


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 何の話だっけ、そうそう、前後左右、見える範囲で3、4人、読書の乗客がいることもある。おお~、と思う。

 私は先日、新潮新書の『スマホ脳』(スエーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳)をほぼ読み終えた。
 今はAB新書の『人類はできそこないである──失敗の進化史』(斎藤成也著)を鞄に入れている。
 『スマホ脳』も人類の進化のことを大前提としており、2冊続けて読むのはいいかもしんない。

 新書はいいよねえ。いろんなジャンルの専門家の研究成果、知見の一部を垣間見ることができる。へ~、ほ~、世の中には、または人間の脳にはそんな事実があり、そんな見方、考え方があるのか、と。


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人類はできそこないである 失敗の進化史 (SB新書) [ 斎藤成也 ]
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 日々の通勤電車内で、新書を読む者と、SNSやゲームに熱中する者と、将来明らかな差が出るだろう。

 企業の人事部の採用担当が、面接が終わってから学生を尾行、電車内でのふるまいを観察して採否を決める、じつは広く密かに行われてたりしてっ!

 ←2月21日19時50分現在、週間INが70で2位。

2022年1月16日 (日)

最も真実らしくない事柄が一般に最も人の心を打つ

 私がいつも言う『群集心理』(ギュスターヴ・ル・ボン著、櫻井成夫訳、講談社学術文庫)から、飛び飛びに一部抜き出してみよう。

 相互のあいだに見かけだけの関係しか有しない、相異なる事象を結合させること、特殊な場合をただちに一般化すること、これが、集団の行う論理の特徴である。群衆を御する術を心得ている弁士たちが常に群衆に示すのは、この種の連想である。またこれのみが、群衆を動かすことができるのだ。


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 聴衆に甚大な影響を及ぼしたある演説を読んでみて、往々その弱点に驚かされることがある。しかし、それは、その演説が哲学者に読まれるためではなく、集団を勧誘するためにつくられたものであることを忘れているからである。

 最も真実らしくない事柄が、一般に、最も人の心打つことなのだ。

 「群衆」は、大衆、国民、有権者、ネット民などに読み替えるといいかも。なんせこの本の初犯もとえ初版は1895年だそうだ。 ※上掲は私のアフィリエイト。

 この本にくり返し書かれていることの要点を、数ページのカラーイラスト入り冊子にまとめたら、そうだなあ、維新のハートをがしっとつかむにちがいない。
 そしてきっと維新は政権をとるだろう、私はそう見るね。

 ←1月16日8時30分現在、週間INが60で2位。

2021年11月 4日 (木)

ゴルゴ13に狙撃してもらいたいターゲット、大投票大会!

 いろんな意味で日本の名作『ゴルゴ13』は、1968年に連載がスタートしたのだそうだ。

 1968年といえば! その年の7月1日、「交通反則通告制度」がスタートした。
 これにより、いろんなことが起こった。いわゆる「反則金稼ぎの取締り」がなければ、今の私は存在しない。

 『ゴルゴ13』の連載は、さいとう・たかをさんの遺志にそい、さいとうさん亡きあとも続くという。

 そこで、じゃーん、新コーナーです!
 読者が選ぶ、ゴルゴ13に狙撃してもらいたいターゲット、大投票大会ぃー!
 ちょっとそれヤバイ? でも匿名のYouTuberがやるかもしんない。

 国内編と国際編があり、国際編では、習近平氏、トランプ氏、プーチン氏等が上位を占めた。
 そんな中、韓国の大統領への数万の投票を洗った結果、数人が各自大量のアカウントをつくって投票したことが判明…。

 匿名のYouTuberは、じつはアメリカCIAのエージェントだった。
 米日韓(または日米韓、韓米日等々)の関係を分裂させ破壊するため、中国・北朝鮮の工作員(合同チーム)が日本と韓国へ潜入しているとの情報を得て、『ゴルゴ13』をネタに、日本国内に潜む工作員の洗い出しを図ったのである。目論見はまんまと成功した。

 だが! 『ゴルゴ13』のそのような利用の仕方は、ゴルゴルールに違反することに、CIAのエージェントは気付いていなかった…。

 なーんて、ダメっすかね。ダメっすよね、すみません~。

 ←11月04日23時40分現在、週間INが50で2位。

2021年3月17日 (水)

スティーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?

 1冊100円、3冊200円。3冊のうちの1冊として家人が買った、東野圭吾さんの講談社文庫『むかし僕が死んだ家』、すごく面白いというので無償譲渡を受けた。

 裁判所への電車内で読んだ。面白くて、裁判所での開廷待ちのときも読んだ。3分の1ほど読んだ。
 確かに面白い。文章がうまいよね。

 奥付を見てみた。なんと1997年5月15日1刷り発行、2016年10月3日、なな75刷り発行だという!!!


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 最近、自分でも本を買った。東京地裁の地下の至誠堂書店以外で、久しぶりに。
 『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳、新潮新書)。帯様部分に「スティーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?」とあり。
 背表紙にこんなことが。

●SNSには脳の報酬中枢を煽る仕組みがある
●IT企業トップは子供にスマホを与えない
●〝心の病〟が増えたその理由
●スマホとの接触時間が利益になる企業
●SNSが女子に自信を失わせている
●幼児にタブレット学習は向かない
●マルチタスクができる人間はごく僅か
●私たちのIQは下がってきている
●集中力を取り戻す具体的な手段

 面白そうじゃん!


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 著者のアンデシュ・ハンセン氏はスウェーデンの人だという。
 スウェーデンといえば、Sensys Gatso Group(SGG)だ。 ※Gatsoの読みはガッツォ。
 満開の桜の下、小学校の入学式にあわせて各地のTVニュースが、児童らの交通安全を守る切り札、新兵器(※)として可搬式オービスを報じることになるだろう。 ※私に言わせれば嘘のお題目、騙しの大義名分。
 SGGの可搬式と、東京航空計器(TKK)の可搬式と、どの都道府県警がどっちをTVニュースで見せるか、ドキドキするよぅ。

 ←3月17日8時00分現在、週間INが30で4位。

2020年8月25日 (火)

俗人の精神、とは

 何かを探していた、のだが、あれこれ探すうち心奪われるものが次々見つかり、何を探していたのか忘れてしまう、というのは私だけじゃないよね。全世界共通だよね。💦

 と言い訳してだ、メルマガ第1267号(2014年4月11日発行号)「おかしいと思って揺すったら、もう硬直してた」の編集後記に、興味深い言及を見つけた。
 以前にも紹介したような記憶もあるが、若干加筆等してまた紹介する。

 その『絶望の裁判所』の中に、トルストイ氏の『イヴァン・イリイチの死』という小説が何度も出てくる。
 トルストイ氏がタイムマシンに乗って現代の日本の裁判官の世界をつぶさに見てきたよう、だと瀬木比呂志氏は言うんである。
 『絶望の裁判所』では、たとえばこんなふうに書かれてる。「彼」とは「イヴァン・イリイチ」のこと。

法律家としての彼の眼は、事件や事案の本質、そしてそれに関わる人間たちの思いや感情には触れることなく、ただ、その表層を行き過ぎ、一般的な、血の通っていない規範を、事案に形式的、機械的に当てはめていくことにしかない。すべてを一般論の枠内で効率よく処理するのが彼のスタイルである。そうすることによって、彼は…

 うわお、私がずっと感じていることが、上手に表現されてるように思える。
 日本においては、個々の裁判官の問題じゃなく、刑事裁判そのものの基本形が、、、。

 トルストイ氏のその小説、ぜひ読みたい!
 そう思って自転車で古書店へ行った。が、なかった。 ←なんでまっしぐらに古書店なのさ(笑)。

 そう言えば、と自室の書棚を探し、法律家の間で有名らしい、ベッカーリア氏の『犯罪と刑罰』を見つけた。
 ぱらぱらめくったら、「序論」にこんな部分が。

俗人の精神──対象を分析する能力がなく、他人から与えられる印象を無批判に言葉の上でだけ受け入れるように習慣づけられた精神──

 言うねぇ! 次はこれを読んでみよっかな。

 2020年8月25日現在、どっちも読んでない。『イヴァン・イリイチの死』は図書館や大きな書店も探したのだが。『犯罪と刑罰』は書斎内紛失。すぐ読もうと思ってどこかに置き、書類が積み重なってしまったのかと。

 ←8月25日0時10分現在、週間INが70で3位~!

 あそうそう、コロナで自転車の事故が増えて警察は取締りを強化している、と言われるところ、どんな自転車違反の取締りが多いのか、という都道府県別の詳細データをネットにアップしました。ネットでは初出だと思う。あなたがお住まいの都道府県はどんな感じか、いっぺんごらんいただければ。

2020年5月11日 (月)

現実世界では無力に近い対話不能な人たちが

 「【書評】ネトウヨとパヨクをまともな人が「論破」できない理由」と2019年10月25日付けMAG2NEWS。一部拾えば…。

 現実世界では無力に近い対話不能な人たちが、ネット上では手がつけられない存在になっている。極端に乏しい理論しか持たない、断言のような主張がネット上で幾度となく反復されることで、人々の間にその主張が感染していく。説得力のない言葉だから説得できる、という奇っ怪な現象が起きている。論理がないため理論破綻しようがない主張=信仰のようなものだから攻め手がない

 なるほど。これ読もう。 


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 「説得力のない言葉だから説得できる」という趣旨は、例のギュスターブ・ル・ボン氏の『群集心理』にもあった。


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 技術の変化によって顕現の形態等は違っても、今も昔も人間は人間、変わらない、のかな?
 以上のバナーは私のアフィリエイトだ。私のアフィリエイト収入は長くゼロだ(笑)。

 ←5月11日15時20分現在、週間INが30で6位~!

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