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カテゴリー「オービス裁判」の30件の記事

2026年2月 7日 (土)

オービス、測定は正しかったのに誤測定、どゆこと?

 かつて私は、東京簡裁でオービスの否認裁判を、何年にもわたり、もう熱中して傍聴しまくった。地方の裁判所へも行った。思ったもんだ。

「裁判官も書記官も検察官も、傍聴人も同じ法廷へ、続々と新しい被告人(&弁護人)が出てきて、みんな同じパターンで有罪にされて去る。なんだこれ」

 

 その後、裁判員裁判が始まった頃からか、東京簡裁のオービスの否認裁判は急減、激減、皆無に。
 そうして最近、今度は東京地裁の法廷へ、オービスの否認が、わずかだがぽつぽつ出てきた。

 

 オービス裁判の、被告人も弁護人も知らない肝(きも)を、ここにずばり書いとこう。
 ネットでは2025年7月に「オービスの測定値はホントに信頼できるのか?まさかの「抜け落ち」を発見した【知らないと損する交通違反】」で詳述したが、ここにもちらっと書いとく。

 

 肝は2つ。1つめはこうだ。

1、オービスは、スタートループが車両を感知した時刻、コントロールループ、ストップループが感知した時刻、0.975を掛けて小数点以下を切り捨てる前のナマの測定値等々、あらゆるデータを記録しない。一切記録しない。

2、記録され残るのは、写真に焼き付けられた測定値、いわば最終焼付け値のみ。

3、ところが常時点検でも、日常点検でも、定期点検でも、最終焼付け値の信頼性は完全ノーチェック。 

 そのこと、検察官も裁判官も完全スルーだ。どうです、すごいでしょ。

 

 次に、2つめ。

 検察官、裁判官、メーカー(東京航空計器。TKK)にとって、オービス無謬(むびゅう)の根幹は、撮影ポイントの白線だ。
 メーカーの社員氏(裁判的には「オービスの専門家」)は、法廷でこう証言する。

「ストップループが車両を感知した瞬間、タイマーを作動させます。測定した速度で違反車両が撮影ポイント(小さな白線あり)へ差し掛かったときカメラのシャッターが切れるよう、タイマーを作動させるのです。よって、違反車両のナンバーの下辺りに白い白線があれば、測定は正しかったとわかるのです」

 裁判官はニコニコとうなづく。ところが…!

 じつは1992年9月9日、大阪高裁で、TKKのループコイル式のオービスは無罪判決を食らってる。大阪高裁、平成3年(う)第230号。

1、制限60キロの道路で、大型トラックが111キロと測定・撮影された。

2、大型トラックにはタコグラフ(自車の走行記録計)があり、せいぜい66キロと記録されていた。

 タコの記録を疑う理由がなく、無罪とされたのである。検察は上告できず確定した。

 そうして、驚いちゃいけない、この無罪事件の写真(測定記録写真)には、大型トラックのナンバーの下辺りに、撮影ポイントの小さな白線がしっかりちゃっかり写ってるんである。

 せいぜい66キロの大型トラックを、オービスは正しく測定し、タイマーとカメラは正しく作動し、撮影ポイントで撮影した。んが、写真の測定値、最終焼付け値は111キロだった…。

 固定式のオービスは、設定速度(それ以上の速度なら撮影するという速度)があり、赤切符の違反を撮影する。超過6キロ程度では撮影しない。
 なのに、なぜ撮影されたか。そこは現時点では不明だ。おそらくこうだろうと推測できる情報もない。そこまで進まないのである、オービス裁判は。

 

 ただし! 以上の肝を突いても、無罪を得られるとは全く限らない。
 以上の肝を完全スルーして、長年にわたり、有罪を量産してきたのである。検察、裁判所にはメンツがある。冤罪をも、長年にわたり生み出し続けてきたのでは? となったら司法の信頼性が損なわれる。
 再審制度の見直しに抵抗する国側は「法的安定性」を理由に挙げているという。法的安定性、それは無実の人が救済されるより大事なのである。

 なこと踏まえて、ひとつよろしくお願いします。 ← 何をお願いするんだよっ(笑)

2025年10月30日 (木)

県職員の超過70キロ、裏金で弁護人の費用を

 完全に忘れてました! 2006年9月10日付け朝日新聞の記事を。以下はその一部。太字は今井。


裁判費用にも裏金? 岐阜県、交通違反の元職員に渡す

 岐阜県の裏金問題に絡み、約2億8000万円の裏金が隠された県職員組合の元役員が、悪質な速度違反を繰り返して有罪判決を受けた職員に対し、集約された裏金の中から20万~30万円の現金を渡していたことが、弁護士による検討委員会の調査などでわかった。この職員は刑が確定する前の01年11月に依願退職した。

 関係者によると、裏金を受け取ったのは、健康福祉環境部にいた30代の男性職員。00年に長野県内の国道で最高速度を70キロ上回る120キロで走行したとして、道路交通法違反(速度超過)の罪で在宅起訴され、岐阜地裁で01年に懲役5カ月(執行猶予2年)の有罪判決を受けた。それまでに2回にわたって速度違反で検挙された前歴もあったという。
 職員は判決を不服として名古屋高裁に控訴したが、刑が確定。裏金はこれらの裁判費用に充てられたといい……

 

 「岐阜県の裏金問題」、そんなのあったっけ。いまネット検索したら、2006年8月12日付けのしんぶん赤旗の記事がヒットした。
 内部告発があり、しかし知事は「悪質な中傷だ」として犯人(告発者)探しをやり、自殺者が、、、なんてことがあったりしたんだろうか。

 

 交通違反マニアとして気になるのは、国道での超過70キロが懲役5月(ごげつ)、執行猶予2年だった、という部分であるっ!

 ここで念のため言っておくと、執行猶予が付くとき、主刑は求刑と同じ、それが原則だ。なのでこの事件、求刑は懲役5月と推認できる。

 

 速度違反の法定刑は現在「6月以下の拘禁刑又は10万円以下の罰金」。2025年5月末まで、拘禁刑の部分は懲役だった。
 懲役の時代、東京の首都高だと、量刑相場はこうだった。

  超過60キロ台 罰金9万円
  超過70キロ台 罰金10万円
  超過80キロ台 懲役3月、執行猶予2年か3年(近年はほぼ2年)
  超過90キロ台 懲役4月、執行猶予2年か3年

 これは法令にもとづくんじゃない。私が長年にわたり速度違反の裁判を大量に傍聴してきて分かった相場、である。

 一般道(都内の複数車線の幹線道路)だとワンランクずれる。超過70キロ台で懲役、というふうに。地方の一般道は、もっと厳しいようだ。

 だが、超過70キロ(台)が懲役5月なら、こうか?

  超過30キロ台 罰金9万円
  超過40キロ台 罰金10万円
  超過50キロ台 懲役3月

 いや、そんなはずはない。

 上掲報道には「それまでに2回にわたって速度違反で検挙された前歴もあった」とある。
 前科でも違反歴でもなく、前歴…。検挙というからには、反則金ですまない事件だったのか。

 

 金沢地裁で、似た事件を傍聴したような記憶が…。超絶マニアックデータに当たってみた。

 制限50キロ、オービスの測定値は120キロ、つまり70キロ超過の事件を2017年に私は金沢地裁で傍聴していた。
 求刑は、おお、懲役5月。
 判決の日は金沢へ行けず、電話で主文を尋ねた。主文は秘匿だった。

 その被告人は前科が複数あった。直近は、3年ほど前の速度違反、罰金6万3千円。
 3千円は、免許不携帯の反則金3千円を納付せず刑事手続きへ移行し、速度といっしょに起訴された、そう読むことができる。

 

 というわけで、冒頭の報道の職員は、「前歴」が影響して主刑が懲役5月となった。「前歴」がなければ主刑は懲役4月か、もしかして3月だった、と推認できる。
 そんなことをマニアはすぐにごちゃごちゃ考えてしまうのですよ💦

 あそうそう、「裁判費用」に裏金を20~30万円、という点について。

 報道記事を読む限り、自白事件かと。自白で生じる裁判費用といえば弁護人の報酬だけだ。
 そんな事件、私選でも国選でも、弁護人なしでも、求刑も判決も変わらないはず。

 しかし、執行猶予付きでも懲役刑を受けると、公務員は失職の対象になる。なので私選弁護人をつけ、頑張って罰金判決を目指し、控訴もした、のかな。
 で、懲役判決が確定して失職だと、退職金に影響するとかで、確定前に依願退職したのかな、わかんない。

 参考記事 → 失職を免れた公務員…「弁護人が無能だった」から助かった? 速度違反で激レア逆転罰金刑への顛末

2025年10月20日 (月)

冤罪を生み続けるオービス無謬神話

 今はすっかりゼロだが、昔はめちゃめちゃ多かった、何がって、東京簡裁にオービス裁判が。
 東京簡裁へ来て20年に満たない裁判官、書記官、職員の皆さんは、信じられないでしょ。

「警察に取材しても分からないことが、刑事裁判の法廷へはボロボロ出てくる。うわあ!」

 と当時私は大興奮。東京簡裁へ通いまくり、やがて、交通事件以外もあれこれ傍聴する「裁判傍聴マニア」になった次第だ。

 

 オービスの、半年に1回の定期点検の、その成績書にずらっと並んだ、丸囲みの「良」、これは、点検に着手したときの状態ではなく、点検・調整等を終えて「良」の状態になったことをあらわす、なんてだ~れも知らないっしょ。

 要するに、誤測定(誤った測定値の表示。以下同)が1度出れば、以降、定期点検で発見されるまでずっと出続ける。点検後には「良」となる。
 誤測定が突発的に単発で起こることはあり得ない、そもそも誤作動があればオービスはストップする(撮影をしない)、だから絶対大丈夫、なのである、オービスは。

 

 そしてもうひとつ、定期点検における走行試験。

 オービスは、写真に焼き付けられた測定値、焼き付け値が証拠の根幹。ところが、100台の通過車両に対して行う走行試験は、信じられないことに、焼き付け値を完全スルー!

 2006年3月6日付けの当ブログ記事「湾岸・羽田オービスⅢLk びっくり定期点検!」、同月9日付けの「オービスⅢLk 肝心のチェックを省いた定期点検!」でも書いてきたとおりだ。びっくりするよね。

 

 オービスが日本の道路に登場して取り締まりを始めたのは、1970年代後半だ。

 以来、測定値(焼き付け値)が信頼できないとして無罪が出たのは、私が知る限り1件のみ。無罪の証拠があった事件だ。
 その後の裁判で、メーカー社員に対し弁護人がその無罪について突っ込むシーンはあった。メーカー社員は、あれは誤判ゆえ検討も改善もしてない旨述べて薄笑い…。

 

 オービス裁判を傍聴しまくってきて、はっきりと浮かび上がってきたのは、焼き付け値を信用できる根拠はない! ということである。
 オービス無謬(むびゅう)神話、としか言いようがない。
 長年にわたり、どんだけぇの冤罪が垂れ流され続けてきたのか、気が遠くなる。

 新聞、テレビには決して出ない話だ。でも、だからって「マスゴミだぁ~!」とは私は言わない。誰にも都合や限界がある。記者クラブメディアにも記者クラブメディアの都合や限界がある。もちろん私にも。

 世の中そんなもんなのだ。そんな世の中で、私は、あなたは、どう生きていくか、そういうことなのだ。
 「マスゴミだぁ~!」とか叫んでYouTubeやらの陰謀論に飛びつくのは、やめましょうね。それは完全に阿呆なので。

2025年9月25日 (木)

判事補7年目で検事に、さらに3年で東京地裁へ

 恐怖の夏休み、週1程度しか私は裁判所へ行かなかった。

 9月22日(月)、新しい裁判官をお2人見かけた。
 裁判官は4月に一斉に移動するわけじゃない。五月雨(さみだれ)式に移動する、ことがよくある。

 

 お2人のうち1人、佐藤哲郎裁判官に私は見覚えあり。
 だいぶ前に東京地裁刑事にいて、どこかへ行き、その後、つい最近まで東京高裁の陪席裁判官だった。

 

 もう1人は小暮純一裁判官。私はどうも記憶にない。
 帰宅後、超絶マニアックデータを見てみた。ヒットがない!

 見た目、若い。初めて東京地裁へ来るのだ。いったいどんなエリート? 新日本法規の裁判官検索を見てみた。
 2015年1月に名古屋地裁で判事補スタート。その後、千葉の松戸支部へ行き、和歌山へ行き、2022年4月から検事に!

 最高裁のwebサイトで担当裁判官一覧を見ると、2025年5月19日現在、東京地裁刑事第10部の裁判官は4人だ。小暮純一裁判官の氏名がない。
 それ以降に来たんだね。

 

 東京地裁の開廷表には、裁判官氏名とともに、アルファベットの大文字が1文字記載される。
 小暮純一裁判官は「E」だ。刑事第10部の、5人目の裁判官なのだ。

 

 それでだ、私が見てきた限り、Eの裁判官が単独事件をやることは、まったくなかったと記憶する。ところが今回、小暮純一裁判官(E)の、単独事件を傍聴したんである。

 

 9月22日(月)1310~1320、東京地裁、716号法廷(20席)、「道路交通法違反」、判決。

裁判官 「主文。被告人を懲役4月に処する。この裁判が確定した日から2年間、その刑の執行を猶予する」

 訴費不負担。首都高のオービスによる超過90キロ台だなと、我々(って誰だよ、笑)は直ちに看破する。

裁判官 「…を92キロ上回る速度…危険で悪質…必要性、緊急性…ない…交際相手を早く送り届けたかった…今後運転しない…違反歴のほか、前科・前歴…ない…」

 それしか小暮純一裁判官は言わなかった。まだ若いのに、3年間を検事で暮らした、ほぉう、なるほど、などと、とりあえずマニアは受けとめるのである。

 というか、そんなもの直ちに判決でいいのに、別期日をとった。
 判決理由を聞く限り、特段の理由は何ら無さそうなのに、別期日…。

 判事補が即日判決などナマイキだ。1、2週間じっくり検討して言い渡せ、というものがあるようだと、これは他の事件からも推測できる。

 

 とまあ、そんなふうに裁判を傍聴するマニアもいるわけです。楽しい、哀しい、アホや、さてどれでしょう(笑)。

 今これを読んでる。おっもしろいよぅ。さすが岩瀬達哉さん。

2025年8月 1日 (金)

オービスの信頼性、重大な「抜け落ち」!

 速度違反自動取締装置(通称オービス)による速度違反の刑事裁判を、長年にわたりたっくさん傍聴してきた。

 

 測定値を否認する裁判もたっくさん傍聴してきた。いわば定点観測をしてきた。

 みんな同じパターンで有罪となっていく。
 そして、否応なく気付くのは、検察立証に重大な「抜け落ち」があるってことだ。

 

 そのこと、雑誌記事やメルマガではときどき書いてきた。
 ネットで無料で読める記事としては、書いてなかったような。書いても、ちらっとだったような。

 今回、ちゃんと書いた。「オービスの測定値はホントに信頼できるのか?まさかの「抜け落ち」を発見した【知らないと損する交通違反】」である。

 

 肝心要(かんじんかなめ)のところが抜け落ちている。おっかしいでしょ。
 メーカーも警察も検察も裁判所も気付かずにいた、見落としていた、信じられない。

 でもね、こういうことって、いろんなジャンルに無数にあるのかも。

 誰かから聞いて「マスゴミはもう信じられない、きーっ」となり、陰謀論者やデマ扇動家に飛びついてしまう人もいるだろう。困ったもんだと思う。

2025年2月14日 (金)

弁護人と被告人はどこにいたか!

 また珍しいことがあったょ。

 

 東京地裁、傍聴席20席の法廷で「道路交通法違反」の判決。

 とっくにぎっしり満席なのに、次から次へと傍聴人がやってくる、ドアをバッタン、ガッタン鳴らして。
 満席なのを見て去っていく。

 書記官、検察官は席についているが、弁護人と被告人がいない。
 その状態でバッタン、ガッタン時間が過ぎ…。

 

 指定の時刻を1、2分過ぎて裁判官が登壇。弁護人と被告人はまだ来ない。ありゃりゃ…。

 と思ったらなんと、弁護人と被告人は、ぎっしり満席の傍聴席に、さっきからずっと座っていたのだ!
 弁護人と被告人は立ち上がってバー(傍聴席の前の柵)の中へ入り、それぞれの席へ。
 弁護人はコートとマフラーを傍聴席に残して行った。

 

 事件は首都高の超過80キロだった。鉄板相場どおり懲役3月、執行猶予2年

裁判官 「自らの就職活動への影響が出かねないと知り、反省が深まった…」

 被告人は若い。スリムで長身で小顔で、めっちゃイケメンだ。
 氏名検索では超有名私立高校出身の若者君がヒットする。同一人物なら、いま超有名私立大学生?

 

 弁護人は、国選とは思えない。訴訟費用について裁判官は言及しなかったし。

 民事の判決言渡しでは、当事者は傍聴席にいて、原告席も被告席も無人ってことが普通によくある。
 この弁護人は民事が専門、刑事裁判をほとんど又はまったくやったことがないのかも。
 大事な息子のために被告人の父親が付けた、私選弁護人なのかも。

 弁護人も被告人も父親も、こういう事件の鉄板相場など知らず、執行猶予を勝ち取ったとして成功報酬が何十万円か出るのかなあ、、、そこまで妄想するのが本格のマニアってもんだ、なァおい(笑)。

2024年5月12日 (日)

東京地検(本庁)の公判請求に異変が?

 現時点で、どうも気になる、ということを記しておこう。
 たまたま偶然かも。いやいや、偶然にしては…という話だ。

 

 東京地裁に、交通違反・事故の裁判が、最近やたら多いような気がする。

 東京地裁(本庁)へ出てくる交通違反・事故は、基本的に、犯行場所が東京23区内の事件だ。
 23区内で、公判請求(正式な裁判への起訴)が相当な交通違反・事故が、急に増えた?

 あるいは、通常なら公判請求しない事件を公判請求し始めた?

 そういえば、自ら小走りでドアミラーにぶつかり転倒、全治まで5日間の打撲傷、という事件があった。
 まあ、あれは、いわゆるひき逃げ(救護、報告義務違反)とされたわけだが。

 

 そういえば、飛び出した自転車(もしかして若い女性の2人乗り?)にぶつかり、119番も、110番も、連絡先の交換も、女性の側が積極的に断ったというケースが、やっぱり、いわゆるひき逃げで出てきた。

 しかもその事件、ドライブレコーダーの録画のうち、被告人に有利な部分を削除して証拠とし、元の録画記録は消去したという「うわあ」な事件だった。

 

 通常なら公判請求しない事件を公判請求し始めたとすれば、なぜ?
 一般犯罪が減少し、検察官を遊ばせておくわけにもいかないから? うーん。

 

 あと、もうひとつ。「道路交通法違反」に限っての話。

 昨年のいつ頃までだったか、あれほど多かった、首都高における超過80キロ以上の速度違反(すべてオービス事件)が、めっきり減った。
 近頃は、飲酒運転がやたら多い。次が無免許運転。速度違反になかなか当たらない。

 「道路交通法違反」の裁判は増え、しかしオービス事件は減った…。
 まさか、東京航空計器のループコイル式のオービスに、なにか異変が起こった?

 あるいは、

 「スピード違反50キロ以上」が増加中…しかも「富裕層」が多い!? 捕まったらどうなるのか
 「とある野球選手」が超過80キロのスピード違反。贖罪寄付100万円も、懲役刑に
 無免許、飲酒、速度違反…速度違反だけが厳罰化されない。なぜ?

 そんな記事を私が次々に書くもんだから、ムチャな速度違反をする人が減った?

 

 なわけで、今後の裁判傍聴では、従来は公判請求されなかったような交通違反・事故がよく見つかるかどうか、注意したい。
 傍聴マニアもいろいろ大変なのですよ💦

2024年3月25日 (月)

オービス裁判、常軌を逸した求刑、なぜっ?

 今日、めちゃくちゃ珍しいのを東京地裁で傍聴したよっ!

 

 開廷表の事件名は「道路交通法違反」。新件じゃなく審理の期日。開廷は13時30分。
 つまり地裁の午後の新件が一斉に始まる時刻に、たかが道交法の審理。
 当然に、始まる時点で傍聴人は、警察官かと思われる大柄な男性1人、と私。総勢2人。いいぞ(笑)。

 

 首都高の50キロ制限の区間でオービスにより105キロ(55キロ超過)で測定・撮影され、「写真の運転席にいるのは自分ではない」と、犯人性を否認している事件だ。
 事件番号の年は「令和4年」=2022年。ずいぶん長く争っている。

 今日は論告・弁論。
 首都高の超過50キロ台は、罰金8万円が相場だ。
 判決は求刑の8掛けとか言われるが、通常は略式で処理される罰金事件では8掛けはない。
 求刑も判決も罰金8万円。それが当たり前だ。 

 速度違反の法定刑は、6月以下の懲役又は10万円以下の罰金。
 真っ向争うと、検察官はムカつくのか、上限の罰金10万円を求刑することがある。
 そういう場合、相場を知り、しかし検察官の顔も立て、罰金9万円の判決とする裁判官もいる。
 相場を知らないのか、罰金10万円の判決とする裁判官もいる。

 

 ところがなんと、本件の求刑は懲役3月(さんげつ)!
 懲役3月ってのは、首都高での超過80キロ台の鉄板相場だ。
 相場は罰金8万円なのに、罰金の上限を飛び越し、懲役3月って、うわお、である。そんなの私は初めて見た!

 被告人は特に前科がないみたい。常軌を逸してる。なぜ?

 この「犯人性の否認」、私はねえ、うそだろと最初は思ってたの。
 んが、審理が進むにつれ、うそじゃないかも、と思えてきた。
 じつは犯人性は怪しく、捜査にいろいろ落ち度があり、しかし公判立会(りっかい)検察官としては無罪は自分の重大な落ち度になるんで、ぶっ飛んだ求刑で裁判官にプレッシャーをかけたのか、との妄想も可能ちゃ可能か?

 次回判決。
 裁判官は、懲役求刑なのに罰金判決(たぶん10万円)とするところを落とし所とするんじゃないか。絶対傍聴しなければ!
 もしかしたら、前科についての部分を私は聞き漏らしてる、かもカモしれない。判決で分かるだろう。

 

 そのほか、「有印私文書偽造・同行使、詐欺、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律違反」なんて事件の審理を途中から傍聴した。
 「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」、略称は「番号法」または「マイナンバー法」か。

 「「レディにラーメンはないよ」大田区・24歳サバ読み老女(72)は勤務先で年下男性を漁っていた「自分は48歳。年下の男としか付き合わない」」と2023年10月29日付け週刊文春。この事件だ。

 被告人は非身柄。黒系の珍しいタイプのマスクを着け、長い茶髪で、目の感じがちらっとGaijin風。
 両手を胸の前に重ね、足を組み、なんか女優風だょ。

 乙2号証は、犯行動機についての調書。

乙2号 「好きな仕事を長く気分良くやっていきたかった…年齢を気にせず仕事をしたかった…警備会社…年齢による差別…決めつけ、悪口…多かった…70歳以上だと…若くても仕事できない人ほど、年齢で悪口を言う…」

 今日予定されていた追起訴は間に合わず、次回、追起訴から結審まで、の予定。
 被告人質問を聞きたい。傍聴したい!

 そんなこんなで、裁判傍聴はヤメられない、とまらない。

 


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 裁判所へ往復の電車内で、今これを読んでる。3冊200円の1冊として古書店で買った、2016年の本だけど、おっもしろいよう。
 日光を見ずしてけっこーと言うなかれ、Do not say kekko,before you see Nikko. 日本会議を知らずして日本を語るなかれ、だと思う。

2024年2月14日 (水)

英国史上最大の冤罪を生んだ日本の会計システムとオービスと

 過去にどんな記事を書いたか、どんどん遠くなってしまう。
 とりあえず、車雑誌『ドライバー』のWebサイトに書かせてもらったぶんのみ、記事のタイトルと日付を、ときどき当ブログに載せている。

 

 2019年12月分から2023年2月の途中まで → 2023年2月14日に

 2023年2月の途中から3月の途中まで → 2023年4月2日に。
 2023年3月末から5月始めまで → 2023年5月15日に
 2023年5月の途中から同月末まで → 2023年6月11日に
 2023年6月の途中から8月の途中まで → 2023年8月8日に。
 2023年8月の途中から9月の初めまで → 2023年9月2日に。
 2023年9月の途中から10月の中頃まで → 2023年10月14日に。
 2023年10月の中頃から11月末まで → 2023年12月1日に。

 

 その後、現時点までに、以下の記事がアップされた。

2023/12/21 運転免許の取り消し、「無罪」なのに警察はゴリ押しできるのはなぜか
 福岡のあのケースを報道で知り「警察って真正のバカ?」と思った方も多いだろう。だが、そうじゃないのだ。じつは…。

2023/12/25 【約4割を占める都道府県も】一時不停止の取り締まりランキング…3位 愛知、2位 埼玉、1位は?
 かつて違反別取り締まりの王者だった速度違反に追いつき追い抜き、新たな王者となった一時不停止。都道府県別の取り締まり件数を見てみよう。

2024/01/05 「違法とは知らなかった」中国人の白タク…「違法ライドシェア」裁判を傍聴した
 中国ほか欧米の観光客も乗せる白タク、どんな人物がどんなふうにやり、どれぐらい稼いだか、非常に興味深い。

2024/01/17 【バレなかった!けど】免取りを避けたくてオービス身代わり出頭を頼んだ社長の顛末
 有名企業の社長が高速道路で73㎞/h超過。知人に身代わりを頼み、うまくいった。だが…。その社長の裁判を傍聴して半年後、偶然にも、身代わりになった「知人」の再審裁判を傍聴!

2024/01/23 交通死亡事故者がついに増加に転じた…2024年は「あの取り締まり」激増が予想される
 ピーク時は1万7千人近かった事故死者、近年はぐんぐん減った。警察庁は2025年までに2千人以下にすると目標を掲げた。ところが2023年、増加に転じた。警察庁が打つ手は…!

2024/02/02 日本の会計システムが生んだ英国史上最大の冤罪…「オービス」は大丈夫なのか心配
 なんと日経新聞がオービスに言及! 機械が生んだ冤罪を日本は見破る。英国の司法にこそ問題がある、とも読める。数百件のオービス裁判を傍聴しまくってきた私としては…。 

 

 こうやってふり返ると、私ってすっごいことを書いてるなあ、と思う。
 自画自賛? あはは、ふり返って自賛できないような原稿を書いちゃだめっすよ。

 賛に値(あたい)するかどうか、読めばわかるってもんさ。
 その際、ぜひとも寛大な心、暖かい心を持ってお読みくださいね💓 ←なんだそれ~(笑)

 

 いま書いてるのは、電動キックボードの天国と地獄だ。この地獄の深み、ほんとは警察庁が広報し、全国報道させるべきと思うんですけどね。
 原稿は明日朝には仕上げる予定。頑張りますー。

2021年12月24日 (金)

自動万引き、オートマチスムか!

 2000年の前後数年間、東京簡裁にオービス事件がめっちゃ多かった。測定値の否認が多かった。今しかご存知ない方は腰を抜かすだろう。

 

 私は大興奮で傍聴しまくった。警察に取材しても絶対に出てこないこと、またメディアに出るはずもないことが、裁判の法廷へはぼろぼろ出てくる。貴重な情報を独り占め! 興奮するなってのが無理っしょ。

 

 2003年、あることがきっかけで、いわゆる裁判傍聴マニアになった。
 裁判員制度が出てきた頃から、東京簡裁のオービス裁判は急速に減った。

 しかし私は裁判所へ通い続けた。1件を傍聴するたびに数十の項目をエクセルの表に入力。9400行を超えた。

 

 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」は、交通ジャーナリストではなく裁判傍聴マニア、自称裁判傍聴師として書いている。12月は以下の6号を発行した。
 ご覧のとおり交通事件は1件のみだ。非常に興味深い事件だった。

第2600号 万引きで実刑判決を受け控訴中にまた、自動万引き、オートマチスムか!
 人格的に盗みや裏切りが平気な者もいるようだ。一方、悪霊に取り憑かれたように、自らの人生を破壊するように、万引きをくり返す者が確かにいる…。

第2599号 塾の先生が小学生女児の胸を触った。強制わいせつを否認したがゆえに
 「シャワーを浴びたら話があるの」「先に話して」「わたし、いま、汚いからシャワーを浴びる」…。

第2598号 東京地裁でまさかのオービス69キロ超過! 「まさか」のディープな意味は
 制限60キロのところ、制限80キロと思い込んで100キロ程度で走った。そのときオービスにより129キロと測定された、らしいのだが…。

2597号 裁判員裁判で一部無罪の暴力団員、女性を殴らずにいられない?
 裁判員裁判で一部無罪→検察控訴→原判決破棄、地裁へ差戻し。その差戻し裁判が始まる前の、DV事件。

第2596号 集められた「きれいな女性」の公選法違反、単なるサクラがなぜ罰金刑?
 どう見てもサクラ、単に席埋めのアルバイトなのに、よってたかって公職選挙法違反で検挙、処罰。なぜ?

第2595号 参院選挙、サクラの日当5千円、華やかできれいな女性を集めてほしい
 安倍元首相など大物を招いた応援演説のとき、日当5千円でサクラが大勢雇われたと話題になった。同じく5千円でサクラを集めて「公職選挙法違反」の裁判を私は過去に傍聴した!

 

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 さあ、今年もあとわずかだ。
 冒頭の画像は10月19日付けTBSNEWSのスクリーンショット。今年最後に傍聴するのはこの事件になるかな。 ※当ブログ容量オーバーが判明。画像は削除。

 あの被告人(逮捕時は被疑者)はもう特別なお年寄りといえる。同じ理由で同種のことを何度もやっている。前刑と前々刑の裁判を私は傍聴した。今回の裁判はどんなか、レポートしよう。もしや阿曽山大噴火さんが大晦日ライブのネタに加えるかも。