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カテゴリー「刑事/色情犯」の296件の記事

2025年10月28日 (火)

明け方に襲えそうな泥酔女性を探して街を

 奈良地裁で今日から始まった裁判員裁判は、正しくはどんな罪名(事件名)なのだろう、銃刀法の何条何項の違反とされたのだろう。傍聴席は何席で、特別傍聴席はどんな立場の人にそれぞれ何席ずつ振り分けられたんだろう。裁判員と補充裁判員の、性別とおおよその年齢はどうなんだろう。

 それらを知りたかったら、私が自分で傍聴するほかないんだわね。
 裁判員の選任で、検察官と弁護人はそれぞれ何人ずつ、どんな理由ではじいたのか、知りたいけど、そういうのは司法機密なのかな。

 などと思いつつ私は東京地裁(東京高地簡裁合同庁舎)へ。

 

過失運転致傷」、東京地裁、判決

 被告人は非身柄。暗色スーツに地味なネクタイ。きちーんとしてる。
 禁錮1年、執行猶予3年。またまた横断歩道上の事故だった。

裁判官 「罰金刑を選択するのが相当な事案とは言えない」

 被告人は、執行猶予付きでも禁錮刑だと資格や仕事を失うため、罰金刑を求めていたんだろうか。
 それは原則無理だ。どうしても罰金刑を望むなら、起訴前に検察官に対して主張・立証しなければ。

 

賭博開帳図利」、東京地裁、判決

 被告人は身柄(拘置所)、長身の中年男性だ。
 拘禁刑10月、未決60日算入。 ※今年6月から懲役、禁錮が「拘禁刑」になった。
 港区内のカジノ賭博店で、キャッシャーとして現金の管理などをしたんだという。そんなのなぜ実刑なのか。2019年11月に「賭博開帳図利幇助」で懲役8月、執行猶予3年を食らってるんだという。

 

建造物侵入、窃盗未遂」、東京簡裁、審理

 法廷前(私の歩測で約100mの中央廊下の最南端)に人だかりが。裁判所の職員も複数人。何だナンダ? と傍聴してみたの。
 被告人は身柄(拘置所)、痩せて可愛い感じのいかにもお爺さんだった。

 弁護人は、親兄弟はもう誰もいないことを、叔父(伯父?)さんはいるが90歳ぐらいなことを言わせ、こう尋ねた。

弁護人 「持病は?」
被告人 「………知的障害………4度…」

 施設で育ち、18か19歳から42歳まで「病院に入院」し、本件は福祉施設か保護施設か、そういうとこの倉庫への侵入だった。
 そうして、あの放浪の画家、山下清氏がいたのと同じ施設名が、その所在地名ともに出た! ノーベル書房の『裸の大将放浪記』を過去に私は全巻読んだのですよー! 

 

住居侵入、不同意性交等、性的姿態等撮影、不同意わいせつ」、東京地裁、新件。

 「乗客に睡眠薬、性的暴行容疑=元タクシー運転手を再逮捕―50人被害か・警視庁」と今年5月21日に時事通信が報じた事件だ。
 この情報をいただき、タクシー運転手なら私の守備範囲といえる、てことで今日はこれを傍聴に来たのだ。

 まずは3件の起訴状が読み上げられた。被告人の認否は…。

被告人 「分かりません…憶えてません…」

 たくさんやったのでいちいち憶えていないのか、と思ったら違った。

弁護人 「故意は争いません。しかし当時、心神喪失…無罪であると主張します」

 被害女性の1人(18歳)を、タクシー車内でレイプし、性交場面や性器を撮影し、コインパーキングにか放置、見つけた通行人が通報、昏酔強盗事件として警察は捜査を開始、8日後に被告人方を家宅捜索、動画等が入ったUSBメモリが発見され…。
 明け方に、襲えそうな泥酔女性を探して、タクシーで街を流していたらしい。

 弁護人は証拠意見を留保、追起訴が複数あるそうで、続行。

 

過失運転致傷」、東京高裁、判決。

 被告人は不出頭。中型貨物で居眠り運転をして信号待ち車両に激突…。
 前科なし。原審は罰金70万円、量刑不当の主張、控訴棄却

 量刑不当といっても「罰金70万円より執行猶予付き禁錮刑のほうがよっぽどいい!」という主張ではなかったようだ。

 

過失運転致傷」、東京地裁、判決。

 被告人は非身柄。きちんとして、如何にもただものじゃない感じの年配男性だ。
 禁錮1年、執行猶予3年。一時停止後に発進、安全確認不十分なまま漫然時速2~3キロで進行したところ、左方から自転車が突っ込んできたんだという。前科なし。

 弁護人席には、いかにも私選な感じの弁護人が2人。こんなの執行猶予以外あり得ないのに、何十万円か弁護人は受け取るんだろうか。

 帰宅後、被告人氏名でネット検索してみた。なんと、もともと名があるうえ、ある事件でどーんと有名になった人だった。
 職業とか、どんな事件かとか、言えば即バレそう。

 

 それが終わったのが15時04分。まだまだいろいろ開廷はあったが、私は転げるように逃げ帰った、のであった。

2025年10月15日 (水)

高校のスクールカウンセラーがカウンセリング室で女生徒の唇にキス

 10月14日(火)、この日私の手帳にあるのは刑事の判決1件のみ。こもって原稿を書こうか、どうしよう、どうする?

 刑事の判決に近接して民事の判決が1件あると、これはネットで知った。ええい、ぐずぐずしないで、行ってしまえ。

 

 13時10分、東京地裁・民事26部、421号法廷(武部知子裁判長の合議)で「損害賠償請求事件」の判決。

 原告は普通に男性氏名(こと名・暇空茜)、被告は太田啓子弁護士
 傍聴人は私を含め4人。うち少なくともお2人は、暇空方面の傍聴席によくお見かけする方かと。どこかでレポートしてるんだろうか、読みたい。

 原告席は無人。被告席には2人。民事の判決は双方不出頭が多いけど、ちゃんと来るとは偉い、と私は思う。

裁判長 「主文。原告の請求をいずれも棄却する。訴訟費用は原告の負担とする」

 この原告はネットで無茶苦茶をやらかし、反論、批判されると訴訟をやりまくる、というビジネスモデルで商売してるみたい、とは私の印象だ。

 

 続けてあと2件、判決言い渡しがあった。
 1件は「本件控訴を棄却」だった。民事は地裁が控訴審になることもある。なんだっけ、開廷表をメモし忘れた。

 もう1件、ちょっと不正確かもしれないが…。

裁判長 「主文、被告らは原告に3736万9038円を支払え…平成6年12月12日から…年3分の…訴訟費用は被告らの負担とする」

 被告らは訴訟に対し無反応、ゆえに原告が全部勝訴となったらしい。
 開廷表の原告は女性名、被告は女性名外(ほか)。あとでネット検索してみた。うーん、よくわかんない。

 

 そして13時20分、東京地裁・刑事10部、514号法廷で「電磁的公正証書原本不実記録、同供用、免状不実記載、有印私文書偽造、同行使」の判決。

 執行猶予前科が2犯あり、2犯目の猶予満了前に、有名高額外車(いわゆる金融車)の登録を偽造等したという事件だ。求刑は懲役2年6月。
 再開して検察官、弁護人が証拠請求。検察官はある書証について立証趣旨の拡張を。弁護人は日弁連への贖罪寄付10万円を…。

 この小暮潤一裁判官は、手続きの1つひとつを念入りに確認するタイプだ。時間を食う、食う。私は傍聴ノートに「強迫症なのかね~」と書いた。
 いや確認は悪いことじゃない。私のように確認が疎かでしょっちゅう行政職員の方々にご面倒をかけるより断然良い、とは思うのだが…。

裁判官 「主文、被告人を懲役1年4月に処する。主文は以上です」

 判決の理由を裁判官は丁寧にていねいに述べ始めた。

 私は12時50分頃に裁判所へ来て、1階の開廷表(タブレット)で午後の開廷をざっとメモした。13時30分からいろいろある。けどこれじゃあ13時30分を軽く過ぎてしまう。どうしよう。

 

 13時28分、えいやっと私は法廷を出た。出て、いちばん近い法廷へ小走りで。

 13時30分、東京高裁・第4刑事部、506号法廷(家令和典裁判長)で「不同意わいせつ」の控訴審判決。
 13時30分は地裁のほうでいろんな新件が始まる時刻だ。そのせいか傍聴人は私1人だった。被告人は不出頭。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。訴訟費用は被告人の負担とする」

 なんと、スクールカウンセラー(男性)が高校のカウンセリング室で女生徒の唇にキスをしたという事件だった。
 女生徒は、なんつーかトラブルのある生徒だったらしいが、被告人から女生徒へのメッセージにこんな部分があったという。

メッセージ 「可愛すぎて次会うときまで我慢できない、会いに行っていいですか」

 原判決は不明。訴費負担てとこからしても、執行猶予判決だったのだろう。

 あとで被告人氏名でネット検索してみた。ある小学校の数年前の発行物に、新しいスクールカウンセラーが来たとして同姓同名があった。


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 ほかに、「「ネタバレサイト」逮捕の経営者 ライター複数雇用し事業化か」など傍聴し、地下の書店・至誠堂さんで『裁判官はなぜ葬られたか』を買い、とっとと帰ったのでありました。
 私は本はなるべく至誠堂さんで買うことにしている。なぜ? 買えばすぐわかりますって。

2025年9月 5日 (金)

通勤電車内で執拗な痴漢、他の乗客たちは…

 だいぶ前、東京地裁で「強制わいせつ」、電車内痴漢の判決を傍聴した。当ブログの下書きに見つけた。

 

 ただの痴漢事件じゃない。
 東京地裁で無罪とされ、検察控訴、東京高裁は原判決(無罪を)破棄、東京地裁へ差戻した。その判決なのだ。

 被告人は非身柄。暗色スーツにレジメンタルのネクタイ、小顔でスリム、40歳代か、日焼けして、ちょいヤンキー風に見える。

裁判長 「主文。被告人を懲役2年6月に処する。この裁判が確定した日から4年間その刑の執行を猶予をする」

 

 裁判所の事実認定によれば…。

 埼京線とともに痴漢の多い湘南新宿ラインで、被告人は痴漢行為をした。被害者(小柄な女性)は逃げて場所を移動。すると被告人は追い、連結部付近に追い詰めた。

 ブラジャーの間から手を差し入れて乳房を直接触り、固まってうつむく被害女性の口に指を入れ、被害女性の手を掴んで自分の陰茎を衣服の上から触らせようとし、着衣の隙間から手を入れ、前から、後ろから膣に手指を挿入…。

 その間、他の乗客たちは、スマホをいじるか、イヤホンで音楽を聴くか、誰も気づいてくれなかったという。

 

 被告人は10年前、痴漢行為をし、目撃されたが、なんとか逃げのびた。
 3年前、駅のトイレで痴漢行為、これは嫌疑不十分で不起訴に。
 2年前、電車内での「強制わいせつ、器物損壊」、認めて示談し、不起訴(起訴猶予)に。

 よって前科なし。

 前科なしの、たかが痴漢なので、執行猶予判決。
 でも、執行猶予は通常3年だ。4年は重い判決なのだと、世間は分かってくれるだろうか。

2025年8月24日 (日)

オートロックのマンション、エレベータ内で女性を襲う!

 下書きとして保存していた未完の過去記事、を発見した。少し手を入れ、以下に。

 

  ⚡  ⚡  ⚡

 

 たちまち満席となり、かなりの傍聴人が入れなかった。14時30分から「邸宅侵入、不同意わいせつ」の新件が始まった。

 被告人は身柄(警察留置場)。33歳、昔の学生風の黒い髪。口元を突き出して極端な上目遣い。お母さんに叱られた、甘えっ子な昭和の子どもみたい。
 けど、大学と大学院を卒業し、某研究機関に勤務していたという。前科なし。

 

 「邸宅侵入」と「不同意わいせつ」が合体すれば、傍聴マニアは直ちに想像するよね。駅やコンビニで好みの女性を見つけて尾行、マンションのエレベータでおっぱいを触ったとか?
 そう、まさにそれだった。

 公訴事実は2件。
 1件は、深夜に自転車で出かけ、自分好みの女性を見つけて尾行、女性がオートロックを解錠してマンションに入ったのに続いて被告人も入り、エレベータに続けて乗り込み、女性を壁に押しつけて乳房を強く揉み、唇に接吻…。

 もう1件は、同様に別の女性を見つけて尾行、アパートの通路で、背後からいきなり両乳房をわしづかみにして数回揉んだ…。

 同種犯行の追起訴が2件あるそうで、続行となった。
 夜間に好みの女性を見つけて尾行し、襲う、ということをくり返していたようだ。

 

  ⚡  ⚡  ⚡


 この種の事件はよくある。ほんとによくある。

 夜、駅やコンビニ等々で好みの女性を見つけて尾行、それはもう、性犯罪者のあるあるだ。あるある中のあるある、略してアル中だ。

 「好みの女性を」と被告人たちは言うが、私は思う、「好み」が意味するものは、もっと広いだろ、と。

 ・おとなしそう。あんまり抵抗しなさそう。俺の性技、テクニックに屈しそう(あくまで性犯罪者の自己中な妄想)。
 ・警戒心がなさそう。俺をじつは誘ってる(あくまで性犯罪者の…)。

 

 そういう女性を見つけて尾行する、それが性犯罪者の、あるあるなのであるあーる!
 一般に、耳にイヤホン、手にスマホ、スマホいじりに夢中の女性を、性犯罪者は好むだろう。

 

 だがしかしっ! 以上をテレビ・新聞が言えば、大変なことになりそう。

 ・悪いのは性犯罪者だ。女性に注意の義務はない!
 ・注意を怠ったと女性を責めるのか。被害者をムチ打つのか!

 正義の食いつき魔がドドッと食いつき、食いちぎり、大変なことになるだろう。

 それ以前にそもそも、性犯罪者のあるあるなど世間は知らない。

 

 かくして、性犯罪者たちは、駅やコンビニで「好みの女性」を物色し、尾行し、

 ・人通りが途絶えた辺りで背後から抱きつき、胸をつかむ
 ・付近の駐車場へ連れ込み、レイプ
 ・マンションのエレベーターで襲う
 ・女性が自宅玄関のドアを解錠したところで襲い、室内へ
 ・その日は何もせず、女性の住居を特定するまでにとどめ、そして…

 そんな性犯罪者が、刑事裁判の法廷へ続々と出てくる。性犯罪の裁判は、当然ながら傍聴人に大人気だ。

 性犯罪者たちをどうすればいいのか。

 脳の血液がぜんぶ陰茎へ注ぎ込まれボッキッキーとなった性欲の動物に、説教も、逮捕や刑罰の脅しも効かない。
 いわば「陰茎脳」は、前出の、性犯罪者独特の自己中な妄想に、容易に取り憑かれる。

 その自己中な妄想を、AV(アダルトビデオ)がつくり育てている、という面もあるのではないか。

 AVは、私が知る範囲では、男の性欲に都合良くつくられている。登場する女たちは、最初はツンツンしてても、最後は男の性欲に押し切られ歓喜する。
 そんなのばっか見て、自慰行為を繰り返していると、マンションのエレベーター内で突然襲いかかれば、女は最初は抵抗するけれども、最後は合意で口腔性交等をやらせくれるだろと、自己中な妄想が陰茎脳に湧いてくる、、、

 

 昔、某国へ旅行したとき、同行者から言われた。

「ぼんやり歩かず、時々は後ろをふり返りなさい。後ろに誰もいなくても、道端にしゃがんで煙草を吸ってる男たちに『こいつは警戒心が強そうだ』と思わせることができる」

2025年8月17日 (日)

誰にも言わないでね、もうやだ、学校行けないと8歳女児

 久しぶりに、最近傍聴したのをちらっと。

 

 東京地裁の傍聴席20席の法廷で「傷害」の新件。

 被告人は身柄(拘置所)。44歳。同種3犯を含む前科5犯。本件と累犯(刑期の満了日から本件犯行まで5年以内)の関係にあるのは2犯。

 終電で赤羽へ行き、友人とスナックで飲酒、明け方、居酒屋へ。
 背後のテーブルの1人客がテーブルにジョッキを置く音が、うるさい自分たちへの当てつけかと因縁を付けたところ、無視され、その客の頭をアイスペールで殴りつけ、髪を掴んで顔面を何度も殴り、加療約1カ月間の鼻骨骨折、頭部挫創等の傷害を負わせた…。

 客は頭部も服も血まみれ。店員の1人ががタブレットで一部始終を撮影していたという。
 世の中には、何千人かに1人、こういう男が混じっているのだ…。

 

 同じく20席の法廷で「麻薬及び向精神薬取締法違反」の新件。

 被告人氏名でスマホ検索、飲食店を手広く経営している人物がヒットした。ずばりその人物だった。
 被告人は非身柄、45歳、開廷前までの約10分間、弁護人の隣に座り、ずっとスマホをいじっていた。

 2年ほど前、路上でスマホ(アイホン)を落とした(遺失した)。
 拾った人が警察署に届け出た。なんと、スマホカバーの間に、ビニ袋入りのMDMAが隠匿されていた。

 警察は被告人を取り調べなかったようだ。否認されたら立件は難しいと考えたのか。
 被告人のほうでは、大丈夫とホッとして、また薬物を使い始めた。

 そうして今回、コカインとMDMAとLSDで逮捕され…。

 

 やはり20席の法廷で「不同意わいせつ」の審理。

 スマホ検索で逮捕報道がヒットした。被告人は85歳男性!
 それで頑張って約30分前に行った。法廷前は無人~。
 約23分前から行列ができ始め、約15分前には傍聴席数を超えた。

 被告人は身柄(拘置所)。痩せて禿げた、いかにも高齢者だ。書記官が補聴器を付けさせた。

 本日は、検察書証に対する弁護人(私の目には男装の令嬢風)の意見から。
 同意、不同意を確認し、検察官(メタルフレームの眼鏡の知的な感じの男性)が同意書証の要旨を告知。

 甲2号証は、被害女児Aに対する司法面接の反訳、被害状況。

甲2号 「おじさんから、くちとくちでキスされ、怖くなって、走って逃げた…」

 甲3号証は被害女児の年齢。「8歳」だという。
 甲4号証は、その母親の調書。

甲4号 「いつも元気な娘…このときは静か…泣きながら手を洗って…何があったの? …誰にも言わないでね…もうやだ、学校行けない…」

 

 そのへんで私は出た。
 出て非常階段を駆け上がり、東京地裁の52席の法廷、「窃盗」の新件へ!

 しまった、とっくに行列ができており、私は23番だった。
 23番なら楽勝じゃんと、あなたは思うかもしれない。だが、私はノートを広げてがっつりメモる、被告人等の様子を見ながらメモりまくる、それをやりやすい席は限られるのだ。

 

 別の法廷での裁判が長引いたとかで裁判官が15分も遅刻した。

 被告人は非身柄。51歳。職業を「はい、無職になります」と答えた。
 「「申し訳ありませんでした」火災現場から現金盗んだ警視庁捜査1課元警部・政野亮二被告(51)初公判で起訴内容認める 都内3か所の現場から現金あわせて約640万円盗んだ罪」とTBS NEWS DIG。この事件である。

 犯行を目撃した消防官が、警視庁の通報窓口に通報したのだそうだ。

 横浜地裁で傍聴した巡査長の事件と、似たものを私は感じた。
 すなわち、「魔がさした(tempted by devil)」である。ついやってしまい、激しく後悔するのだけれども、次々やってしまう…。

 

 ま、そんなところで。
 8月は、なるべく、できる限り、強い心で、裁判所へ近寄らないようにしたい。原稿を書かねば!

2025年7月12日 (土)

わたし、いま、汚いからシャワーを浴びる

 「英会話教室経営の52歳男 音読中の女子高校生に後ろから抱きつき…携帯電話で撮影か 「数人の教え子に同様の行為などをした」趣旨の供述 千葉県警」と7月12日付けTBS NEWS DIG。

 「教室」となってるけど、要するに塾かと。
 当方の超絶マニアックデータの備考欄に「塾」の1文字があるものを見てみた。
 いろいろあるなかで、性犯罪は以下だ。

■陰茎露出で中学教師を懲戒免職になり、上京して塾を共同経営。中学生男女に年60~80回見せた。

■28歳で大学8年生。塾講師のアルバイトで知った女性に対し。よくしゃべりまくる被告人。

■学習塾講師、別の学習塾の女児9歳をエレベータで触り。犯人性を否認。

■自分が経営する塾の小3男児2人に、自己の陰茎を露出して手淫をさせ、写真を撮らせ…。

■75歳、学習塾で女児を触った。頼まれてマッサージをしたと。

■妻子あり、書道塾経営。娘と同じ年頃の少女に強制わいせつ未遂。

 

 こんな変わり種も。塾長と塾生3人、合計4つの裁判を傍聴した。

■リアルナンパアカデミー(ナンパ塾)、ウオッカで泥酔させ集団強姦、みな女性を獲物としてしか見ていない。

 

 そして、、、

■68歳塾講師が11歳女児の胸を3回触り、女児が可哀想!

 この事件について、当時のメルマガから一部、飛び飛びに拾おう。

 

 被告人は身柄(拘置所)。例の官給品のジャージ。シチュエーションのせいか固く怖い感じの高齢男性だ。
 被告人席(弁護人席の前のベンチ)に刑務官に挟まれて座るとき、体を、さらに頭部を、ぐいっと裁判官のほうへ向けた。傍聴席から顔を見られないように、だろう。

 検察官の冒頭陳述によれば、被告人は大卒。会社員の後、塾講師に。婚姻歴あり。異種の罰金前科4犯。
 甲3号証は被害女児の調書だった。検察官が読み上げた。

甲3号 「(本件の2カ月ほど前から)被告人の授業を受けるようになった…自分に近づき、左胸に手のひらを…帰宅後、母親に…■■先生に胸を触られたと…恐怖を思い出して涙が出そうになり、目がうるうるしてしまった…」

 そして…。

甲3号 「(事件後)眠れない日が多くなった…信用している男の人以外の男の人を見ると、怖くなる…逆恨みされるかもしれない…」

 甲6号証は母親の調書。

甲6号 「被告人から2回、お菓子をもらった…2回目はチョコ…この先生、私に好かれようとしている…チョコいらない、ママにあげる…」

 そんなことが前にあり、本件当日、被害女児はこう母親に言ったのだという。

甲6号 「シャワーを浴びたら話があると(娘が言い)…先に話して…わたし、いま、汚いからシャワーを浴びる…(話を聞いてから)初めてなの? 2、3回目と答えた…」

 

 被告人質問で、被告人はよくしゃべった。

 被告人としては、被害女児が授業に集中してないと思い、注意しようと胸を触ったのだそうだ!
 3回目、被害女児はリュックを胸の前に抱えていたという。だが! 被告人によれば、それは教室の冷房が効きすぎて寒かったせいと思い、リュックの間から手を差し込んで胸を触ったのだという。なんだそれっ!

 ただ、大半が聴き取れない。発した声を、なるべくマスクの内側で消す、背後の傍聴席に届かせない、そういう特殊な発声術を用いているようだった。

 

 被害女児の親権者からの意見陳述書を、検察官が読み上げた。

陳述書 「…以来、生活が一変しました…被告人が否認したことでさらに…報道され…小学生の女の子ならこれくらいの嘘はつけると…」

 それ、Yahoo!ニュースの匿名投稿かもね。

陳述書 「警察、検察…(への出頭)以外は一歩も外出できなかった…娘は…先生が辞めさせられると思ってなかなか話せなかったと…」

 相手の立場を思いやり、責任感のある、良い子だったのか。

陳述書 「…塾に防犯カメラはなく…巡回は80分に1回まわってくる…眠れず、食が細くなり…ストレスから体を掻いてしまい…反抗期が悪化した…検察へ行く日…階段から落ち、骨折寸前の…発覚して4カ月、否認し続けた…保身のために…娘も裁判に出なければいけないかもと言われ…」

陳述書 「私も娘を車で送迎…まさか送り届けた先でこうなるとは…お菓子…自分のお勧めの曲をホワイトボードに書き、ノートに書かせていた…警察に2回、検察に3回、トータルで12時間…極度の緊張…具合が悪くなり…受験(中学受験)…どうなるかわからない…受験の妨害をされた…正しい判断をしていただきたいと思います」

 

 求刑は懲役何年だと思う?
 懲役6月(ろくげつ)だった。たった6月って!

 じつはこの事件、罪名は「強制わいせつ」でも「不同意わいせつ」でもなく「暴行」なのだ。
 わいせつ目的を被告人は徹底的に否認し、「強制わいせつ」で起訴すれば女児の証人尋問は必至…そういう検察の判断だったのかも。

 

 判決も傍聴した。
 普通に懲役6月、執行猶予3年
 被害の重さ、ではなく、罪の重さ、を検察も裁判所も大事にするのだな、と思えた。

 判決までずっと勾留したのに、未決算入(未決勾留日数の算入)はなかった。
 相場的に算入するほどではなかったのか、20日程度算入が相場なのに、裁判官がムカついて算入しなかったのか、わからない。

2025年6月28日 (土)

教師、教諭、教員の性犯罪17件

 「盗撮教員グループは約10人で結成か 秘匿性の高いアプリを使用「いいですね」と称賛し合う」と6月25日付け東京新聞。
 「女子児童盗撮事件「極めて遺憾」 文科相、服務規律徹底促す」と6月27日付け同紙。

 教員による生徒らの盗撮がいま話題になってる。

 

 盗撮自体については、盗撮魔たちの飽くなき執念、盗撮アラカルトともいえる記事を、私は以前書いた。

 いま、ふと思いついた。
 超絶マニアックデータその1から、備考欄に「教師」「教諭」「教員」とあるものを、性犯罪に限って拾ってみよう、と。
 「保育士」「ベビーシッター」は除く。

 どんなのがあったっけ。

 

■陰茎露出で中学教師を懲戒免職になり、上京して塾を共同経営。中学生男女に年60~80回見せた。 ※公然わいせつ

■中学教師と偽り、小細工を弄して、15歳少年を車で連れ回し。イカレてるっ!

■44歳独身の家庭教師、出会い系アプリで募集した17歳処女と次々性交。処女好きの理由は! 下手と言われない。

■元高校教師(非常勤)、教え子に徹底執着。最後は殺すかも! ※ストーカー、名誉毀損等

■10歳女児の家庭教師が陰部に指を。一審後に500万円で示談し逆転執行猶予5年。業横の猶予前科あり。 ※業横=業務上横領

■2007年の痴漢で教諭を懲戒免職。その後窃盗と痴漢を重ね服役3回。否認。

■私立女子校数学教諭、女子高生のスカート内盗撮。知的。

■40歳小学校教諭(独身)、山中湖への移動教室で、就寝中の男児の陰茎を勃起させデジカメで撮影。

■高校教諭、教え子(高1)から悩み事相談を受け、恋愛感情を持ち、池袋のホテルで陰茎を舐めさせるなど性交類似行為。

■20年前に教諭だったとき生徒へのわいせつ行為で実刑。今回従業員への強制わいせつで。

■公立小学校教諭、女性宅の玄関ドア郵便受けからスマホで盗撮。懲戒免職。

■小学校教諭が女子の胸を触り、盗撮。

■小学校教諭が12歳生徒を? 別の女とホテルにいたと無罪主張。

■元高校教員の盗撮魔、執行猶予中の差し向け行為。3カ月後に防犯カメラから逮捕。

■小児性愛(男児)の若い教員。実刑に決まってるのに就職の採用内定通知がきたと情状立証!

■中学教員、公式テニスサークルの顧問、女児(15→16歳)と2度性交。アベアキエと親交。

■元教員が12~16歳の元教え子と性行為。

 

 「道路交通法違反」の裁判は、スピード違反だけで570件ほど傍聴してるのに、教員等の性犯罪は、こうして拾ってみると少ない。
 そもそも教員等の性犯罪が公判廷へ出てくること自体が、全体としては少ないのだろうと思う。

 

 教員等の性犯罪の裁判は基本的に、被告人氏名は開廷表では秘匿される。
 公判廷では、被害児童の氏名はもちろん、学校名も、地域も秘匿される。

「あの学校のあのクラスのあの先生だ! 被害女児は、突然登校しなくなったあの子だ! 遠足のときの画像を発掘!」

 などとYouTuberに商売させないためもあるのだろう。

 

 結局、男の数%は性犯罪者(悪質性の程度はさまざま)で、自己の欲望のままに、人間社会では犯罪とされることをやらかす動物は、手近な獲物を狙う。
 通勤電車内にいる女性、娘、養女、生徒、、、そういうことなのだなと私は思う。
 公判廷へ出てくるのは、まさに氷山の一角か。

 なお、「小児性愛」という語は良くない! というご意見をTwitterで見た。
 確かに! そこに愛などない。愛という語をそんなとこに使うな、である。

 さらに言えば、女児狙いの性犯罪及び性犯罪者を「ロリコン」「ロリータ コンプレックス」とは、とんでもない話だ。ウラジミール・ナボコフ氏に謝れ! である。


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2025年6月19日 (木)

懲役・禁錮刑の84%は3年未満、大半が執行猶予

 2023年(それが最新)の司法統計の「第34表 通常第一審事件の有罪(懲役・禁錮)人員――罪名別刑期区分別――全地方裁判所」を見てみる。

 「有罪(懲役・禁錮)人員」は4万423人。

 刑期区分別で最多は「1年以上」(2年未満)だ。

実刑 4386人
 (うち一部執行猶予 284人)
全部執行猶予 1万1944人

 次に多いのは「2年以上」(3年未満)。

実刑 3489人
 (うち一部執行猶予 217人)
全部執行猶予 5501人

 次は「6月以上」(1年未満)。

実刑 2212人
 (うち一部執行猶予 28人)
全部執行猶予 6302人

 

 懲役・禁錮は、6月(ろくげつ)以上3年未満だけで約84%を占める。
 傍聴マニア諸氏の実感と一致するだろう。
 そんな中…。

 

 東京高裁で「不同意性交等、強制性交等、強制わいせつ、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」の控訴審判決を傍聴した。

 これはねえ、少年野球のコーチが複数の少年らに対し、陰茎を触り、肛門を触り、陰茎を口淫したという、サイテーな事件だ。
 被告人から不出頭願いが出ているという。控訴審は被告人の出頭を要しない。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中120日を原判決の刑に算入する」

 原判決は懲役7年(求刑は8年)。前科なし、重すぎて不当、5年に処すべし、との控訴だった。
 少年たちの調書にこんな部分があるそうだ。

少年 「嫌でした。我慢していました」
少年 「本当は恥ずかしくて、誰にも話したくなかった」
少年 「コーチからべたべたされるのが嫌でした」

 

 続けて東京高裁の別の法廷で「建造物侵入、強盗致傷、窃盗」の控訴審判決を傍聴した。

 被告人は身柄(拘置所)。濃いぃ坊主ヘアで眉は黒々、顔面はのけぞり。証言台を前に「ヤンキー立ち」をした。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中160日を算入する」

 万引窃盗6件をくり返したうえ、数人で(本件被告人がリーダー的立場)侵入強盗をやらかし、店主(ガンダムプラモなどを販売)をボコボコにしたそうだ。
 前科なし。原判決は懲役8年(求刑は9年)。

 動物界の者が、動物流に暴れ、動物の檻(おり)へ行く、申し訳ないけどそういうものをちらり感じてしまった。訴費不負担。

 

 続けて東京地裁の法廷で「準強制性交等」の審理(論告弁論)を傍聴した。

 前科者等を支援するNPO法人の理事長(犯行時55歳)が、25歳女性の身元引受人になり…。被害女性の調書にこうあるという。

調書 「あなたには悪霊が憑いている…除霊しなければならない…ベビーオイル…おっぱい舐めていい? 嫌です…舐めてきた…頭が追いつかず、されるがままに…頼れる人は被告人しかいない…言いなりになるほかないと思って…陰部を舐めたあと、キリストを受け容れないと悪霊から解放されないと言い…」

 被告人は1990年に強姦致傷で懲役4年、1995年に強姦で懲役6年6月、2003年にわいせつ誘拐と強姦で懲役9年の判決を受けているという。
 筋金(すじがね)入りの強姦男、ではないか。

 求刑は懲役9年
 被告人席に小さく座った被告人は、左手が小刻みに揺れていた。脳卒中か何かの後遺症か。独特な表情、雰囲気で、闇に落ちた動物、のようなものを失礼ながらちらり感じてしまった。

 

 懲役7年、8年、9年、こういうのを私はあんまり傍聴しない。続けて3件傍聴したのでここに書いてみた次第。

 逆に、主刑が懲役2月(にげつ)ってのを3件傍聴したことがある。
 2件は実刑、1件は懲役2月、執行猶予2年。チョー珍しいでしょ。

2025年6月15日 (日)

性犯罪で懲役16年、出所してまたやり放題!

 今回、性犯罪を2件ご報告する。タイトルの事件は2件目のほうだ。

 

 「強制わいせつ致傷」、東京高裁、判決。

 「不同意わいせつ」ではなく「強制わいせつ」、つまり本件犯行は2023年7月13日より前なわけだ。
 2025年6月に控訴審判決とは、だいぶ長く争ったと思われる。傍聴してみた。

 

 被告人は身柄(拘置所)。紺色の甚平(じんべい)を着て、頭髪も顔立ちも非常に特徴的だ。
 あなたもやってみてほしい。目は眠そうに、眉をつり上げ、口元を突き出し、口角を下げてへの字に。眠そうな横目で傍聴席をキョロキョロ見る…。

 弁護人は、大柄で如何にも癖が強くて迫力ありそうな感じの年配男性が2人。私選でしょ。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中130日を原判決の刑に算入する」

 2021年の暑い盛りに、畑へ歩く被害女性A(70歳)の足首をつかんで転倒させ、ズボンとパンティ(ママ)を脱がせ、好きだからするのだ…1回やらせろ…膣に指を入れ、陰部を舐めるなどし、全治まで約1カ月の全身打撲の傷害を負わせた…。

 「強制わいせつ行為はしていない」と真っ向否認。判決の理由は、あらゆる点について微に入り細に入り、長々と長かった。私選弁護人が徹底的に争ったのだね。
 要旨こんな部分があった。

裁判長 「Aの原審証言は虚偽(と弁護人は主張)…Aは以前から…よそ者だから出て行けと…殴打された…虚偽の申告を行う十分な理由がある(と弁護人は主張)…」

 しかし、と裁判長は続けた。

裁判長 「しかし…殴られて(?)…地面に転倒させられたなら、そのまま申告すれば足りる…好奇の目にさらされかねない、性被害の申告をするとは…」

 うーん。
 判決理由は長々と長く、私は別の傍聴予定が迫り、そっと出た。
 原判決は不明だが、現在も勾留中ってとこからして、懲役の実刑だったのだろう。

 

 もう1件、性犯罪を。

 「16歳未満の者に対する面会、不同意性交等、不同意わいせつ、大阪府青少年健全育成条例違反、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」の第1回公判を東京地裁で、まずは2024年2月に傍聴した。

 被告人は身柄(留置場)。40代、マスク着用だが目と眉の感じからは、男前か?
 要するに、SNSを利用して女子中学生とやりまくったらしい。

 前科は2犯。うち1犯は、2003年の「強姦、強姦致傷」、懲役16年!
 追起訴が続々とあるそうで、すぐに続行となった。

 

 同年4月、第3回公判を傍聴。罪名に「新潟県青少年健全育成条例違反」と「福井県青少年愛護条例違反」と「性的姿態等撮影」が加わっていた。
 その後、私は傍聴しなかった。
 阿曽山大噴火さんによると、判決は2025年2月、懲役8年、未決280日算入、携帯電話等没収。

 

 そうして2025年6月、東京高裁の法廷へ出てきたのである。
 罪名が2つ増えていた。「性的映像記録提供等」と「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」だったかな、ちょと定かじゃない、申し訳ない。

 控訴審の判決は7月だ。傍聴しようと思う。罪名をちゃんとメモるためにも。

 にしても、「強姦、強姦致傷」で懲役16年を服役し、出てきてまたやり放題とは。
 そういうモンスター、モンスター予備軍がひっそりうようよいるってこと、ほとんど傍聴マニアしか知らないなら怖ろしい話だ。

2025年5月31日 (土)

手コキ30分1.5万円の15歳少女をレイプ、中出しで妊娠させ

 マニア氏から情報をいただき(ありがとうございます!)、5月30日(金)13時30分~14時30分、「占有離脱物横領、邸宅侵入、窃盗」の新件を傍聴した。

 すでに報道されている。「涙ながらに「家の買い換えや老後の不安が…」警視庁蒲田警察署の元巡査部長が起訴内容認める アパートから現金計約3000万円盗むなどした罪 東京地裁」などと。

 警察官の犯罪を、狙ってだいぶ私は傍聴してきた。10年以上前、何件かまとめてレポートさせてもらったこともある。

 今回の事件は、まじめな警察官が本当に「その瞬間、魔がさした」ということだったのか。
 どうなんだろ、組織内でイジメられていた、なんて事情があったのでは、とは私独自の妄想的深読みである。

 求刑は懲役2年6月。判決は執行猶予がつく、とは私独自の予想である。


 

 それが終わって同じ法廷で14時30分~15時30分、「道路交通法違反」の新件があった。
 続けて傍聴した。たまげた!

 首都高9号線下り、江東区木場付近の固定式オービス(TKKのループコイル式)による、なんと63キロ超過(測定値123キロ)の事件だった。

 求刑は罰金10万円! 判決も罰金10万円、しかも訴費(8万円ほどか)負担!

 もう30年近く、首都高のオービス裁判を傍聴し続けてきた私にとって、ちよと震撼する事件だった。 ※ちよと池波正太郎さんの時代小説風。

 

 15時30分~17時、3つ下のフロアの法廷で「不同意性交等、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」の新件があった。

 帰り際、ボーチン(冒頭陳述)まで聞いて帰ろう、とっとと帰らねば、と傍聴してみた。
 しかし出られなくなり、17時07分まで傍聴してしまった。

 要するに、X(Twitter)に「プチ30分1万5千円、今からこられる人」とか手コキの客を、15歳少女が募集。
 被告人(長身でイケメン。現在保釈中)はこれに応じ、自宅(渋谷のタワーマンション)へ呼び、要するにレイプ、中出しで妊娠させたという、いやはやなんともな事件だった。

 求刑は懲役6年。だいぶ高額を支払って示談したというが、実刑は動かないのではないか。たとえば…。

裁判官 「主文。被告人を懲役3年に処する…」

 執行猶予は主刑が3年以下のとき付することができる。3年まで下げ、執行猶予5年、実刑ぎりぎりで助かった、ほっ、と普通は安堵する。ところが…。

裁判官 「主文は以上です」

 どうなるか、次回判決は見届けたい。
 あとで、被告人氏名でネット検索してみた。報道ヒットなし。被告人の仕事のヒットは複数あった。

 

 私はねえ、なるべく裁判所行きを減らしたいと思ってるの。あれもこれも、いろんな期日をあきらめてるの、強い心で。
 しかし、なかなか、そういうことってあるよね💦

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