フォト
2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

カテゴリー「その他刑事・民事」の19件の記事

2023年3月17日 (金)

青汁王子が私より格好良かった件

 16日(木)、駅や電車内でノーマスクは14日(火)より増えた。

 黒マスク着用で入廷してきた被告が、本人尋問に際して、他の者は全員マスクを正しく着用しているなか、1人だけあごマスクで尋問に応じ、裁判官はマスクについて何も言わない、というシーンがあった。おお~、と私は傍聴席で思った。

 民事裁判は原告vs被告、刑事裁判は被告人vs検察官。「被告」は民事裁判の一方の当事者なので。あと「本人尋問」も民事の手続きなので。

 16日(木)に東京地裁、高裁(控訴審)で傍聴した事件の一部を。

 

暴行」 審理
 被告人(女性)が不出頭で何度も流れたが、今日はとうとう、30分ほど遅刻したけど出廷!
 人の話を聞かず、思い浮かぶことを勝手にどんどんしゃべるしゃべる、というタイプかに見えた。緊張のせいもあるのだろう。

 

強制わいせつ」 控訴審判決
 「準強姦、傷害」で懲役3年6月の判決が確定しており、その確定前の余罪。本件は懲役1年4月。
 マンション1階のエレベータ前で背後から女性に抱きつき「殺すぞ」と脅して共用廊下へ連れ込み、女性の下着を引き下げて臀部を露出させ、露出した自己の陰茎を押しつけた…。

 

過失運転傷害」 判決
 検察官は右折開始前の安全確認の怠りを過失の中心としたが、裁判所はそれを認めず、右折開始後の安全確認の怠りのみを認め、罰金100万円とした。換刑1日1万円。訴訟費用負担。
 被告人の資力を私は知らないが、もしや普通に執行猶予付き禁錮刑がよっぽど軽かったんじゃないか。

 

偽計業務妨害」 判決
 スーパーを辞めることになった理由、職場内のトラブルを根に持ち、そのスーパーの売り場に陳列されていた弁当6個に、犬の糞様のものを付着させ…。ええっ!

 

Screenshot-20230317-at-140145-3過失運転致死」 判決
 「川崎の3人死傷事故、脇見運転か 容疑者「インコに気をとられた」」と報じられた事件。画像は朝日新聞DIGITALのその記事のスクリーンショットだ。
 左へ緩やかにわん曲する道路で、助手席に置いた鳥かごのインコに3、4秒間脇見して、対向車線に侵出(進出)して対向自転車に激突、自転車の女性(39歳)を死亡させ…。
 さらに対向車線の歩道へ。ちょうど自転車から母親(29歳)が男児(3歳)を下ろそうとしていたところへ突っ込み、男児を死亡させ、母親を車底部に巻き込んで約20m引きずり…。
 原判決は禁錮3年。控訴棄却。被告人(事故時50歳女性)には小学生の子供が2人いるという。

 

住居侵入、強盗、詐欺、窃盗、電子計算機使用詐欺、傷害、道路交通法違反」 新件
 特殊詐欺のうち還付金詐欺で高齢女性から合計150万円ほど詐取したのち、どうも氏名不詳者の命令はなかったらしいのに、後日その高齢女性宅へ強盗に押し入り…。だとすればその部分は珍しい!
 「道路交通法違反」の部分は無免許運転だという。

 

強盗致傷、窃盗」 裁判員裁判 判決
 仕事で稼いだ金をギャンブルで浪費、生活に困窮し、ひったくり。後日自転車を盗んで職務質問を受け、強盗のほうも発覚…。
 被害弁償なし、前科なし、懲役3年6月、未決210日算入。

 

損害賠償請求事件」 弁論(本人尋問)
 今日は被告本人を尋問。反対尋問も含め15分足らずで終わった。被告の主張に疑いはなく、原告敗訴でもう固まってるのかな、とは素人感想だ。
 帰宅後、ネット検索。「「青汁王子」も怒った意図的乱脈経営 回収見込みのない先へ融資、子会社を300円で売却…… 」など多数ヒットあり。
 今日出廷した被告はその三崎優太氏だった。私よりずっと長身で格好よくて若い男性だ。わはは。
 一件、贅沢(外見の飾り立て)には興味がないのかな、と思えたが、あれがニューヨークで流行のファッションだったりして。

 

常習累犯窃盗」 控訴審第1回
 この被告人(女性医師)は東京簡裁、地裁、高裁の法廷へ何度も出てきている。私が初めて傍聴したのは2016年2月だ。
 完全に万引き病の女性を検察、裁判所は、彼らなりのお慈悲を示しつつ、量刑相場の階段をのぼらせてきた。司法の無能ぶりを浮き彫りに見せてきたといえる。
 今回、被告人は生まれ変わったかようにスレンダー美女だった!
 林大悟弁護人、なんと木谷明弁護人の弁論に私は感動した。次回判決、果たしてどうなるのか。裁判所的には量刑相場には抗拒不能かと思うが、万引き病についてどこまで言及するか、見逃せない!

 ←3月17日16時10分現在、週間INが30で3位

2023年2月11日 (土)

愛した男のリンス容器に脱毛クリームを

2112102-2_20230211204201  画像は2021年12月10日撮影。「裁判所」の文字の庁名板がなぜ白いシートで覆われているのか、その下にあるこれは何なのか等々、ちらっと関係する裁判が東京簡裁で現在進行中だ。

 この庁舎(東京高等地方簡易裁判所合同庁舎)の刑事法廷で最近傍聴して印象的だったもの、の一部を以下に少し。

 

傷害、暴行
 被告人はお金持ちご子息風で青年実業家風で、どこか偉そう。拷問DV男なのだった。判決は懲役2年、執行猶予4年。
 心療内科へ通うと約束していたが、通うとは思えない。次の女性を見つけて同じようなことをやるか、今回の被害女性に腹を立てて殺しに行くか、悪い方向にばっかり想像してごめんなさい。

 

詐欺
 新型コロナの持続化給付金の詐欺だ。最近よく出てくる。
 共犯者らと6件、総額約800万円。被告人(だいぶ高齢)の取り分は10%。でも共犯=正犯のルールにより800万円全部の責任を問われ、懲役2年6月、未決100日算入。

 

住居侵入、強盗・強制性交等」(裁判員裁判)
 通りかかってドアの覗き窓から見ると、傍聴人は10数人ぽっち。なのでちらっと傍聴してみた。来客を装ってインタホンを鳴らし、押し入って、という事件だった。
 弁護人は最終弁論で、被告人がやったことは同種の中では軽いほうだ、被告人にも事情があった等々等々、どんだけ被告人を持ち上げるねん、と私は感じた。

 

公務執行妨害
 被告人は身柄(拘置所)、大学生。だいぶ飲酒して帰宅、実母とケンカして皿や家電製品などを壊し、家族の110番通報により駆けつけた地域課巡査のマスクを剥ぎ取り、制帽を弾き飛ばし…。

 

名誉毀損」(控訴審)
 ネットで暴れたのか? と傍聴してみた。違った。
 被告人は個性的でお洒落なお年寄り。ある者の氏名を出し「3つの罪で逮捕された」などと路上で大声をあげたのだそうだ。
 原判決は罰金30万円。量刑不当の主張。控訴棄却。

 

特別公務員職権乱用損害賠償等請求事件」(民事)
 なんと、原告はタクシー運転手で、一時不停止の取締りに不満があり、という事件だった。
 今日は本人・証人尋問。取締り警察官の尋問から始まった。
 一時不停止なんて刑事の法廷へは滅多に出てこない。ところが民事だと、珍しい尋問を聞けることがたまにある。

 

住居侵入、ストーカー行為等の規制等に関する法律違反
 被告人(身柄、拘置所)は若く可愛い感じの女性だ。被害男性と交際を始めたが、自己中な態度から別れを告げられ、しかし復縁を求めた。やがて男性をうらみ、鍵のシリアル番号を知って合鍵をつくり、侵入。スケジュールアプリから引っ越し先を知り、そっちへも侵入。小型カメラを仕掛けたり、リンス容器に脱毛クリームを入れたり…。

 

強制わいせつ
 午前2時頃に自転車で徘徊、すれちがった女性(徒歩)の胸を見たいと尾行、自転車を降りて追いかけ、ブラジャーの中に手を入れて胸を触った。
 「頭おかしいのか?」と普通、思うでしょ。でも、深夜に独り歩きの女性を尾行して襲い、いきなり胸を触るってのは、裁判傍聴的にはあるある、あるある中のあるある、略してアル中だ。
 またこれか、くだらね~と私はすぐに法廷を出た。そういう傍聴姿勢は良くないですぞ。

 



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

コロナ利権の真相 (宝島社新書) [ 鳥集 徹 ]
価格:990円(税込、送料無料) (2023/2/11時点

 これは私のアフィリエイトだ。このバナーをクリックして楽天のサイトへ入り、この新書に限らず何かお買い物いただくと、若干の手数料が私に入る仕掛けだ。
 前(ぜん)90日間の「成果報酬」は39円。
 どなたが何を購入したのか、当然ながら私には分からない。ご安心を。
 今後、39円がどう動くか、日々のささやかな楽しみだ。

 そんなことより『コロナ利権の真相』である。週プレの書籍紹介のコーナーにこんなことが書かれている。

 2022年までに日本政府が投じたコロナ対策予算は約104兆円。東日本大震災の復興予算が約32兆円だったことを考えれば…

 自民政権がただ無闇にじゃぶじゃぶばらまくはずがない。身内が太るよう、次の選挙に勝てるよう、しっかり留意したはず。
 ばらまいた税金の約1割が自民に環流する、なんて言われる。とすれば約1兆円かあ! マジ?
 いやこれ批判とかじゃないです。主義主張とか排して、普通のことを普通にほんわか言ってるだけなので。
 とにかくこの新書、読みたい。

 ←2月11日20時20分現在、週間INが502位。

2023年2月 5日 (日)

死亡事故、逮捕されコロナ感染が判明、39.9度

1705244-2  いつものように開廷表をメモっていたら、、、
 ええっ! 「卵の採卵に関する法律違反」、なんだそれ、聞いたこともない! 「卵の採卵」って何だよ!
 13時30分から? うっわ、俺はその時間、粗暴犯前科だけで22犯の、独り暮らしが寂しく料理はやったことがなく、夕食につい居酒屋へ行ってしまう酒乱71歳の被告人質問を傍聴してたよっ、ちっきしょう!

 さらに、、、
 事件番号が、なに? 「1わそのとき申述予定の…」ってなんだそれ! 「わ」ってことは地裁の公判請求事件なんだろうけど、単に「1」ってなんだよ、「そのとき…」ってあり得ない、どうなってんの!
 開廷は何時? まだ間に合う! けどもう大行列かも、やべっ!

 焦って目が覚めた。夢だった。

 最近傍聴した中から一部を記しておこう。 ※画像は究極の居酒屋「昭和」のオム焼きそば。チケット1枚。チケットは10枚1200円。

 

覚せい剤取締法違反
 「警視庁保管の証拠データ破損 覚醒剤事件、逮捕日のカメラ動画」と報じられた事件だ。マニア氏から情報をいただいて傍聴した。
 車両のエンジンを切ったとき19秒後に動画撮影が中断、2分経過してエンジン始動、その23秒後に撮影開始、瞬時に画面が変わっている、と聴き取れる部分があった。
 ちなみに2020年4月からだっけ「覚せい剤取締法」が「覚醒剤取締法」になった。本件の事件名は「覚せい剤」だ。

 

インターネット記事削除、謝罪文掲載等請求事件
 地裁民事の判決。原告・山口敬之氏の請求が一部認められた。

 

損害賠償請求事件
 地裁民事の判決。「SNSの投稿めぐり殺人事件遺族が岡口基一判事を訴えた裁判 岡口判事に対し賠償命じる」などと報じられている。

 

国家賠償請求事件
 原告は石元太一氏。横浜刑務所の刑務官を証人尋問…。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

特別少年院物語 [ 石元太一 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2023/2/4時点)

 

傷害、名誉毀損
 「《元患者も告発》傷害・覚せい剤で逮捕の“黒コートの精神科医”の驚くべき“前科”「劇薬リタリンを102万錠処方で社会問題」「薬物依存の末に患者が死亡」と2022年3月の週刊文春。この事件だ。
 処方薬によるオーバードーズの蔓延、を感じさせ…。



過失運転致死
 自宅前の路地へバックで入る際、体調が悪く、アクセルを踏みすぎて事故。逮捕され警察で検温、39.9度も。急ぎ病院で検査、コロナ陽性って、なんちゅう事件だ!

 

 コロナで死亡事故の事件、あの風邪引き運転のような過労運転の罪には問われていなかった。
 アクセルとブレーキの踏み間違いではなく、単にアクセルを踏みすぎたのだという。出た速度は約20キロ。後ろに駐車していた車両の前部に衝突、その後ろでハッチバックのドアを開けて何かしていた人が死亡って、そ、そんなことがあっていいもんか!

 ←2月5日5時30分現在、週間INが702位。  

2023年1月 7日 (土)

2023年の傍聴初めは

 1月6日(金)、今年初めて裁判傍聴に出かけた。
 タブレット開廷表によれば、刑事裁判の公判期日は、東京簡裁が9件。東京地裁は普段はだいたい50件台なのに、たった14件。東京高裁はゼロ。

 東京地裁の民事の弁論期日は、普段はだいたい400件台なのに、なんと9件ぽっち!
 弁護士さんたちの正月休みが長いってことなんだろうね。
 庁舎内は閑散としていた。昔の表現では閑古鳥が鳴いていた。

 せっかくなので9件の事件名を全部メモってみた。

 10:00 未払いレンタル料等請求
 10:30 不当利得返還請求
 13:15 不当利得返還請求
 13:15 立替金等請求
 13:15 建物明渡等請求
 13:30 地位確認等請求
 14:00 不当利得返還請求
 16:00 未払賃金請求
 16:00 損害賠償請求

 最後の事件の原告名は「Amdika Budha Singh」、被告は国と東京都。なんだ? 宗教関係?
 帰宅後、ネット検索。「準備書面(1)」がヒットした。事件番号が一致。ほ~。

 

 傍聴初めは「大麻取締法違反」、いやはやこれがねえ!
 中学生の頃から精神的に具合が悪く、不眠症、視線恐怖、学習障害、うつ病、家庭崩壊、ひきこもり等々、本当にいろんなことがたくさんあったが、大麻を使用してからは、体調が改善して安定し、睡眠薬が不要になった…。
 大麻は依存性があると聞いていたが、逮捕から5カ月弱、依存に苦しむとか全くなくて…。

 しかし、大麻の所持は日本では犯罪なのである。罰金刑の選択肢のない、重い犯罪なのである。
 支配者に文句を言えば殺される国もあるらしい。大麻を犯罪とする国もある。人間社会に理不尽はつきもの。そういうことと、とりあえず私は受け止めている。

 2023年の傍聴初めがこんな事件とは、今年も、、、と思った次第。

 

 この日の私の狙いは16時からの「道路交通法違反」だ。
 「20年以上無免許“ひき逃げ犯”44歳が逮捕 菅義偉、仲本工事ら著名人との交友をひけらかした“ほら吹き人生”」と昨年11月に週刊文春が報じた事件なのである。
 被告人質問の間、私の傍聴ノートのあちこちに赤いペンで「よくしゃべる男」「よくしゃべる!! 中身ねー!!」「よくしゃべる次から次へと!!」「よくしゃべるー!!」と。

 夜間、降雨のなか、無免許で、制限60キロの道路を111キロでかっ飛ばし、道路左端を同方向へ進行中の自転車に激追突、逃げたのだという。

 

 さあ、来週は傍聴予定がだいぶ詰まっている。その前に原稿を2本書かねば…。

 ←1月7日6時40分現在、週間INが402位。

2022年12月15日 (木)

哀しく残酷な殺人事件

 今日、東京地裁で傍聴した裁判のうち一部を挙げるなら…。

 

重過失傷害」、審理
 青信号の横断歩道を横断中の歩行者に自転車(ロードバイク)で突っ込み、衝突転倒させ「治癒見込みのない前頭葉脳挫傷」の傷害を負わせた事件。
 それでも相場的に執行猶予付き禁錮刑は決まりだろうに、自分が見た信号は黄色だったからと「過失傷害」を主張。なんだそれ! 私は呆れ…。

 

過失運転致傷、道路交通法違反」、審理
 「「気晴らしでレースを」悪質ルーレット族4人逮捕 時速150キロ・4台絡む大事故に 首都高で今年、死者も 警視庁」と12月5日付けFNNプライムオンライン。その報道に出てくる3人のうち1人が本件被告人なのだ。マニア氏から期日情報を教わり傍聴した。
 けど、12月5日逮捕で12月15日に公判のはずがない。どゆこと? 追起訴で続行。

 

殺人、窃盗」、判決(裁判員裁判)
 「脳性まひの女性を殺害疑い」と2021年3月5日付けロイター(共同通信の配信)。この事件だ。
 懲役17年、未決500日算入。映画か小説になっていいような、哀しく残酷な事件かと思えた。

 ここんとこ裁判所への往復の電車内で『ドーパミン中毒』(新潮新書)を読んでいる。
 なかなか面白い本で、こんなことも書かれている。

 ショウジョウバエは2~4週間、遠心分離機で回されると回されなかったハエよりも長生きしただけでなく、年配になった時に活発で長い時間運動し、より高いところまで飛ぶことができた。しかしそれ以上長く回されるとうまく生きていくことができなくなった。

 同様に、冷水浴は健康に良いらしい、限度を超えなければ。
 「若いときの苦労は買ってでもせよ」とも結びつきそう。
 しっかしショウジョウバエを遠心分離機に入れて回すって、どこのどいつがそんなことを思いつきやがるんだ!

 ←12月15日20時30分現在、週間INが602位。

2022年12月 5日 (月)

刑事裁判の昭和→平成→令和

 傍聴マニアを自称しても、誰からも文句を言われない、そういう立場に私がなったのは2003年だ。
 刑事裁判はまず人定質問から始まる。

裁判官「はい、それでは被告人、そこ(証言台のところ)に立ってください。まず、あなたが本人か確認します(※)。名前は何ですか?」 ※この一文は言わないことが多い。

 続けて生年月日、本籍地、住所地を尋ねる。

 傍聴マニアになって数年間、生年は「昭和…」で始まった。ごくまれに「大正…」があった。「平成…」は皆無だった。
 2003年=平成15年、だもんね~(笑)。

 

 人定質問で初めて「平成…」と聞いたとき「うわっ」となった。子どもじゃん!
 いや、子どもではないのだ。平成生まれが20歳を超え始めたのだ。
 氏名の名の部分が平成っぽくなり始めた。高齢の被告人は多く、昭和っぽい名はもちろん多いわけだが。
 いわゆるキラキラネームに相当しそうな名は、たまにしかなかった。

 

Screenshot-20221205-at-103318-8twitter  「ひろゆき氏の「それってあなたの感想ですよね」 小学生の流行語1位」と12月1日付け毎日新聞。
 共同親権について憲法学の教授がTweetしたのに対し、自民党の国会議員がさっそくその流行語で応じる、なんてことが起こっている。

 刑事裁判の被告人がマネるときがくるんじゃないか。

検察官「前刑の執行猶予判決から1週間も経ず、同じ被害者に対し執拗につきまとっている。当法廷では不可解な弁解に終始し、もはや社会内での更生は困難と言わざるを得ない。再犯の可能性はきわめて高く…」
被告人「それってあなたの感想ですよね」

 おお~!

裁判官「犯行時、被害者の女性がどんな気持ちになるか、考えなかったのですか」
被告人「次の質問」
裁判官「考えなかったのはなぜですか」
被告人「次の質問」
裁判官「質問に答えるつもりはないということですか」
被告人「次の質問」

 うわ~!

裁判官「前刑の裁判で二度としないと誓った。しかしその執行猶予中にまたやり、また二度としないと言っている。今度こそ二度としないと言える理由を話してほしいのです」
被告人「今なお説明が不十分であるというご意見、ご批判は真摯に受け止めなければならない。最後まで丁寧な説明を続けていきたい。以上です」

 そんな被告人がもうすぐ登場するんじゃないか。傍聴したい!


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

憲法学者の思考法 [ 木村草太 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2022/12/5時点)

 ちなみに、生年が令和の被告人を私が見るのは、私の年齢的にちょっと難しいかも。
 でも、放置違反金と駐車監視員制度の誕生、可搬式オービスの登場に立ち会えたのは幸運だ。
 自転車違反金制度の誕生も、なんとか見届けられそうだ。最期まで「おお~!」「うわ~!」とか言いながら頑張りたい。

 ←12月5日11時00分現在、週間INが802位。

2022年11月26日 (土)

発信者情報開示が不当利得返還を超える日

 11月25日(金)、裁判所合同庁舎から帰り際、ふと思いついた。
 東京地裁民事の開廷表(タブレット式)から「発信者情報開示請求事件」の原告氏名等を、10時00分の途中から13時15分の始まりまで、だーっとメモってみた。
 原告が法人団体名のものについては、「あっ、もしやこれは」と気になったもの1件以外は除いた。

 13件をメモった。その原告名は…。

・女性名=6件
・男性名=5件
・閲覧制限=2件
・団体名=1件

 ほか「投稿記事削除請求事件」というのが1件あった。原告氏名は男性名だ。

 

 帰宅後、すべての原告名でネット検索してみた。
 1件だけ、「Wiki」を名乗る者による、原告名の者に対する誹謗中傷がヒットした。
 ほか、女優さんとかいろいろヒットしたが、裁判を臭わせるものは一切不見当(※)だった。 ※見当たらないという意味の裁判用語。

 世間のニュースにならないところで、匿名の誹謗中傷者たちは追い込まれているんだなあ、というものを感じた。

 ちなみに…。
 「不当利得返還請求事件」はもう下火になったかに言われる、が、しかしまだそれなりにたくさんあるんだね。

 あれがほぼなくなったら、困る弁護士が少なくないかも。
 「発信者情報開示請求事件」とその先の「損害賠償請求事件」を、テレビにCMを打って手広くやる法律事務所も登場するかも。

「ネットでひどいことを言われ、あきらめて我慢するしかないと思ってたんですが、おかげで×十万円の収入になりました」

 なーんて若い女性が(顔は隠して)晴れ晴れと言うCM、ありだと思う!

 ←11月26日13時10分現在、週間INが502位。

2022年11月 4日 (金)

破産者サイト、実質恐喝か

Screenshot-20221103-at-173616  「「破産者サイト」に停止命令、個人情報保護委「権利利益の侵害切迫」」と11月3日、Yahoo!JAPANのニュースサイトに朝日新聞の記事が。

 朝日新聞社のサイトでは、有料とされ冒頭部分しか読めない。
 でもYahoo!JAPAN(上掲リンク先)では――有料のと同じどうか――長い記事として読める。
 Yahoo!JAPANが朝日新聞に対し、どんな形で掲載料を支払っているのか、気になる~。

 

 ってそんな話じゃないのだ。

 破産者サイト? 一時期問題になったけど、そんなのまだあったんだ? と調べてみたら、あった、「新・破産者マップ」というのが!
 そうしてなんと、要するに破産者の住所・氏名を削除してほしかったら6万円コースか12万円コースか金を払え、というのをやってるんだね! ※画像はそのスクリーンショット。
 実質、恐喝じゃん?

 ただ、破産者情報は官報に載ってる公開情報といえる、転載して何が悪い、商売に使って何が悪い、つーことなんだろう。
 官報に載ることと、ネットで晒すのと、どえらく違うと私は思うが。

 

 氏名等をさらすといえば、裁判所で閲覧できる開廷表、の情報を匿名掲示板に匿名でさらしまくる者がいる。
 離婚訴訟の当事者名をさらすのが、特に好みらしい。
 「被告人らの実名を匿名掲示板に大量にさらし続ける匿名者」で書いた。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

SNS暴力 なぜ人は匿名の刃をふるうのか [ 毎日新聞取材班 ]
価格:1430円(税込、送料無料) (2022/11/4時点)

 匿名掲示板でのさらしは、私が知る限り現在のところ止まっているようだ。
 匿名掲示板にただでさらすのは労力の無駄と考え、どこか別にサイトを設けて「削除希望者は10万円払え」とかやってたりして?

 離婚訴訟の当事者名とか大量にさらしたのは誰か、調べられそうな“みちすじ”を私は知っている、、、

 ←11月4日11時00分現在、週間INが602位。

2022年10月20日 (木)

もしも統一教会が「詐欺」で起訴されたら

2206242_20221020055301  私は夢見る、もしも統一教会が「詐欺」で起訴されたら…。

検察官 「被告人及び被告教団は共謀して、先祖の怨念が被害者一家に不幸をもたらしていると騙し、先祖の怨念解除名下(めいか)に現金合計1億円を献金させ、もって人を欺いて財物を交付させたものである。罪名及び罰条、刑法60条、246条1項、2項。以上ご審理願います」

(詐欺)
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

弁護人 「先祖の怨念が不幸をもたらしていたのは紛れもない事実であり、被告人及び被告教団は無罪である。立証するため複数の霊能力者を人証請求する」
検察官 「先祖の怨念とやらは解けたのですか」
弁護人 「完全に解くためには、数千代前の先祖までさかのぼる必要があり、現在さらなる献金を強要、もとえ勧奨しておるところと聞いております」
検察官 「それって縄文人までですか(笑)」
弁護人 「クロマニヨン人までと聞いております。場合によってはデニソワ人もと」
裁判官 「むむう」

 ああ、そんな裁判を傍聴してみたい。
 でも傍聴券抽選になるはず。被害関係者が多いので1階の98席の法廷を使うとしても、司法記者クラブがまず15席をとり、各ワイドショー、週刊誌等が“並び屋さん”をそれぞれ50人~200人ずつ雇い、信者が5千人ぐらい動員され、「おっ、傍聴券抽選だってさ。何だナンダ、有名芸能人か?」と学生さんたちが集まり、空にはヘリコプター、私が抽選に当たる確率は極小だ、ちっきしょう!

 そこまで夢見てこそ本格の裁判傍聴マニアといえる、間違いない、知らんけど。 ←流行語を使いたかったのね😞
 ←10月20日5時50分現在、週間INが402位。

2022年9月27日 (火)

私の名前はエベリーン夫人です

20220927  おっそろしく“香ばしい”詐欺メールが着信した。
 タイトルは「こんにちは元気ですか? jp」。文面はこうだ

こんにちは、お元気ですか?
私の名前はエベリーン夫人です。私の現在の健康状態が悪いため、生存の可能性がほとんどなく、別の心臓手術を受ける必要があるため、 089;急な対応を期待してこのメ​​ッセージを送信しています。しかし、2 度目の危険な手術を受ける前に、米国の銀行口座にある 6,550,000 ドルを寄付して、利益を適切に管理し、慈善プロジェクトを運営するために使用します。私が死ぬときにお金を相続する人が誰もいないの 391;、私は地球上の私の最後の願いとして病人や貧しい人々を助けることに頼っています.

できる限り早くご回答ください

敬意を表して

モニカ・エベレン夫人
フロリダ州、アメリカ合衆国

 健康状態がよほどお悪いのか、翻訳ソフトがよろしくないのか、興味深い文面だ。

 こんなバカげたメールでも、1日10万通ずつとか数カ月送信し続ければ、誰か1人引っかかって100万円とか詐取できるかも、そういう商売なのかなと私は想像している。
 いやいや、大量のメルアドと自動送信システムを売りつける奴がいて、じつは儲かるのはそいつだけでは? とも想像している。

 ご主旨了解しました。私めが謹んで相続させていただき、病人や貧しい人々を助けましょう、お任せください。そんなことよりご病状、お察しします。いろいろ物いりでしょう。お見舞い金として2万ドルほど振り込みましょうか?

 なんてイジリの返信をしちゃ絶対駄目ですぞ。
 バカげた詐欺メールに対し何であれ返信する者=カモと認定され、カモのメルアドは高値で販売され、あらゆる詐欺メールが毎日大量に着信する、ということになりかねませんよ。

 ←9月27日21時30分現在、週間INが503位。