元ウクライナ義勇兵がフリーの駐車監視員に!
21歳のとき、だからつまり50年前、私は大学を中退して漫画・コミックの原作者を目指した。
高校の3年間を映画に狂った影響が大きい、と思う。
懸賞で何度か賞をいただいた。たとえば、タイトルは今ちょっと定かじゃないが…。
ある中学生がひきもこりに。
元活動家でマルクス主義者の父親は、学校に何か問題があると鋭く察知した。息子を救わねば。
新学年の新学期、父親は息子に成りすまして登校する!
絶対バレるだろと思いきや、教員は生徒の顔など見ておらず、生徒は「お前、なんか老けた? 俺も血糖値が高くてさぁ」と、誰も気づかない。
父親はまんまと潜入に成功し、屋上から「立て万国の中学生、団結せよ!」とかビラを巻いたりするのであった。バカである。
そうして、追い詰められ自殺しそうな女生徒と出会い、このマルクス親父は本気で救おうとする…。
『そのゆえにエドムと呼ばれた』というのもあった。
ひと皿の平豆のために族長の座を譲り渡した、という聖書のエピソードに由来する。
家畜(輸出用)の食欲を増進させる薬剤はすでにある。ジャンクフード産業のため人間の食欲を増進させる添加物を、ある多国籍企業が開発していた。
管理のずさんさから、実験に使われたマウスが東京湾のゴミ処分場に違法に廃棄され、カラスが食べた。
カラスには多くの添加物が蓄積されており、劇的な効果を顕した。すなわち、異常な飢餓により手当たり次第に食いつく、ゾンビに変身したのである。
カラスが清掃車の運転手に食いつき、運転手はカラスを撃退したものの、帰りの銀座付近で突然ゾンビに変身、通行人を襲い始めた。
感染は広がり、通行人が通行人を襲う。銀座はパニック! 地下鉄によって瞬く間に都内全域に広がる。
主人公はその多国籍企業の下っ端研究員で…。
そんな感じの習作を重ねたが、いっこうに芽が出なかった。
出ないうちに、交通違反専門の物書きとして仕事をするようになった。
そうして夢が叶った。四半世紀を経て、小学館の『ビッグコミック スピリッツ』で『交通被告人 前へ!!』の原作を担当させてもらえることに!
人気がなければすぐ連載を打ち切られる厳しい世界で、連載は半年間も続いた。
すぐに第2弾をとなり『駐禁ウォーズ!!』の原作を担当、おかげさまで丸1年間ほど連載は続いた。
裁判所で複数の弁護士さんから「読んでます」「読んでました」と言われた。
たまたまあれらを読んでいて、たまたま裁判所で私を見つけるって、希有な確率かと思う。うれしかった。
でも、あの成功は、コミック作家のウヒョ助(現、塚脇永久)さんと担当編集者氏のおかげと痛感する。
私は交通違反のマニアであり、ドラマ作家には向かないと痛感した。
なのに、新しいシチュエーションが閃いたりする。たとえば…。
2040年、日本はいよいよ破滅的超高齢社会に。
富は安倍晋造大統領(2030年の憲法破壊で永久独裁者に就任)とそのお友だちが独占、貧困と犯罪が荒れ狂う時代…。
駐車違反の放置違反金は、反則金や罰金と違って、取り締まりをおこなった都道府県に入る。
地方にとって放置違反金はひとつの重要な財源である。
もっと大胆に効率的に取り締まれるよう、道交法を変更。フリーの駐車監視員が誕生した。
取り締まりに必要な携帯端末を1日5千円、1週間なら3万8千円で借りる。
稼ぎは歩合制。放置違反金1万5千円の違反を1本とれば、その3割、4500円の稼ぎになる。
クルマやバイクはなかなかとれないが、道交法の変更により自転車もとれることになった。
そこにおいて、主人公はフリーの駐車監視員である。
ウクライナで義勇兵を2年やった。そしてじつは、行方不明の妻子を探している。
たかが駐車違反の裏に、さまざまな犯罪、さまざまな人間模様があり…。
あ~、そんな夢想をしてないで、仕事の原稿を書こうょ💦
最近のコメント