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カテゴリー「裁判員制度」の103件の記事

2023年12月17日 (日)

支援女性に好意を抱き強制性交等致傷

Screenshot-20231216-at-082622-92-5117-tb  ちょっと時間が空いたので、もうダメかなあと思いつつ開廷15分前、東京地裁815号法廷(52席)へ。
 すでに大行列!
 法廷前の小廊下は、軽く60数人、たぶん70数人の大行列で埋まっていた。生徒さんのグループが多く見えた。
 「殺人」(裁判員裁判)の判決があるのだ。

 

 一瞥(いちべつ)して直ちに私は東京地裁531号法廷(52席)へ。
 「殺人」と同時刻から、こっちは「強制性交等致傷」(裁判員裁判)の判決だ。

 こっちの傍聴人はパラパラ程度だった。
 あっちの大行列の後ろのほうの人、どうせ傍聴できないんだから、こっちへ来ればいいのに、とはしかし、初めて裁判を傍聴に来る人たちは、夢にも思わないのだろうなあ、世の中そんなことがいっぱいあるわけで。

 「強制性交等致傷」の被告人は身柄(拘置所)。濃いめのグレーのジャージ上下。禿げめで坊主刈りで長身だ。年齢的には50歳前後だろうか。
 目つき、悪っ! その目つきと姿勢、動作等に、なんというか、如何にも尋常ではないという印象を私は受けた。

 

 裁判員が6人全員、男性だった。見た感じ20代から70代の、男ばっか。補充裁判員2人(書記官の隣に着席)もだ。
 裁判官3人も男性。こんなところで“男祭り”とは。

 

 法廷中央、証言台のところに被告人を立たせ、裁判長が主文を告げた。

裁判長 「主文。被告人を懲役8年に処する。未決勾留日数中320日をその刑に算入する」

 1年以上も勾留されているわけだ。

 いったい何をやったのか。
 夜中に1人歩きの女性を尾行、後ろから襲いかかってそばの駐車場へ連れ込み、という事件かと私は思った。そういうのが多いので。

 ところが!

 被告人は軽度の精神遅滞…。
 被害者(女性か)は、精神障害者の支援に従事しており、被告人を担当していた…。
 被告人は被害者に好意を持ち、自殺未遂のことで相談したいと被害者を被告人方へ呼び出し…。
 交際を求めたが断られたことに一方的に腹を立て…。

 アイスピックの先端を向けて「俺の言うことをきけ、死にたくなければ…」などと脅し、転倒させて馬乗りになり、首を絞め「殺すぞ、言うことをきけ」などと脅し…。
 約1時間にわたって性交や口腔性交をし、被害者に全治まで約1カ月を要する陰部裂傷等の傷害を負わせた…。

 なっ、なんだそれ!
 被害者は心身が不調となって退職を余儀なくされ、今もなお通常の生活に戻れていないそうだ。 

裁判長 「同種ではないが粗暴犯の前科がある…」

 私は帰宅後、超絶マニアックデータを調べてみた。
 2011年2月に東京高裁で、同姓同名の被告人の「傷害」の控訴審判決の期日あり。傍聴してない。

 

 

 この被告人氏名でネット検索しても完全ノーヒットだ。
 「軽度の精神遅滞」ゆえ匿名報道なのか。そう考えていろいろ検索してみたが、何も見つからなかった。

 「殺人」のほうは「東京・北区の老人ホームで入所者(当時92)殺害 元職員(51)に懲役17年判決 東京地裁」(12月15日付けTBS NEWSDIG)などと報道されている。上掲画像はそのスクリーンショットだ。

 ←12月17日5時50分現在、週間INが50で2位。

2023年4月 5日 (水)

18歳の裁判員ぜんぜんOKな件

P1000450  「「18歳成人」施行1年、浸透まだ 消費者被害に警戒続く」と3月31日付け日経新聞。
 記事中にこうある。

関連法令も年齢を下げ、裁判員は今年初めて18、19歳の計約3700人を候補者に。

 社会経験などないだろう18歳、19歳に、有罪か無罪か、懲役の実刑か執行猶予か、決められるの? なんて思った方が多いのではないか。

 最高裁、法務省にかわって私のほうで申し上げておきたい。
 以下は「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」、通称裁判員法の第1条だ。


(趣旨)
 第一条 この法律は、国民の中から選任された裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資することにかんがみ、裁判員の参加する刑事裁判に関し、裁判所法(昭和二十二年法律第五十九号)及び刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)の特則その他の必要な事項を定めるものとする。

 「司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上」、それが裁判員制度の趣旨、狙いなのだ。
 高校生、中学生、小学生に裁判員をやらせても、まったく趣旨に沿う。なんら問題ない。

 この件に限らず、勝手につくった、実体とは異なるイメージ、そういうのをもとにあれこれ言うのは、やっぱよくないだろうと私は思う。

 これ、妙なものを見つけたってことであり、お勧めするわけでは決してないです。

 ←4月5日6時40分現在、週間INが702位。

2022年3月22日 (火)

高校生の裁判員、ぜんぜんオッケー

1804246  「高校生の裁判員、欠席にせず不利益回避 文科省通知」と3月16日付け日経新聞。

 社会経験のない高校生に「殺人、死体遺棄」「傷害致死」「強制性交等致傷」(※)とか裁けるの!?
 多くの方がそう思うんじゃないか。  ※そういうのを裁判員裁判対象事件という。交通違反や万引や大麻なんかに裁判員は関与しない。

 おいおい、裁判官にどんだけ社会経験があるんだ、という話は別として、高校生が裁判員、ぜんぜんオッケー、かえって良いのですよじつは。
 その根拠は「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」だ。第1条にこうある。赤文字は私。


第一章 総則
(趣旨)
第一条 この法律は、国民の中から選任された裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資することにかんがみ、裁判員の参加する刑事裁判に関し、裁判所法(昭和二十二年法律第五十九号)及び刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)の特則その他の必要な事項を定めるものとする。

 適切に行われていた刑事裁判について、国民にもっと理解してもらい、もっと信頼してもらう、それが裁判員制度の狙いなのだ。
 裁判員制度をめぐっていろんな考え方はあるだろうけど、法律上はそういうことになっているのだ。

 社会経験を積んだおっさんが、裁判官の指導、誘導に従わない、なんてのは困る。社会経験のない高校生君たちに、人を裁く立場、統治者の立場を素直に味わってもらう、理解と信頼を深めてもらう、素晴らしいではないか。

 えーっと、この話、とくにオチはないです。忙しくてオチを練ってる暇がないのです。💦

 ←3月22日20時30分現在、週間INが40で2位。

2021年11月22日 (月)

裁判員ガチャ

 いま期日メモの整理をしている。
 11月18日(木)、東京地裁の3つの法廷で10時~17時、それぞれ裁判員裁判の審理の期日があった。

20211122-1  刑事第18部、713号法廷で「保護責任者遺棄(変更後の訴因 保護責任者遺棄致死)」。
 第1回公判は11月17日(水)だったようで、TBSニュースが「「一生懸命育てた」赤ちゃん置き去りで死亡させた母が起訴内容否認」と報じている。右の画像はそのスクリーンショットだ。

 刑事第1部、531号法廷で「殺人」。
 メルマガ第2519号「大報道された殺人の、その男の12年前のトンデモ裁判を私は傍聴していた!」の、あの被告人の事件だ。

 刑事第7部、815号法廷で「覚せい剤取締法違反(変更後の訴因 覚せい剤取締法違反、関税法違反)」。
 報道は見当たらない。被告人の氏名は中国籍風だ。
 ちなみに「覚醒罪」ではなく「覚せい剤」とあるところから、本件の起訴は2020年4月1日より前とわかる。
 起訴から1年半以上経ってようやく法廷に出てくる、裁判員裁判のあるあるのひとつだ。

 同じ日の同じ時間帯に、3つの法廷に、各6人の裁判員と、通例各2人の補充裁判員が座っているわけだ。

「中国人のシャブ密輸なんて興味ねえよう。中国語の通訳がやたら長くて眠くなる。くっそう、どうせなら殺人がよかったなぁ」
「なんだこの殺人、勘弁してくれ! 関わりたくないよ。どうせなら赤ちゃん置き去りがよかったなぁ」
「この女性、可哀想すぎる。どう裁いていいかわかんない。シンプルな殺人のほうがよかったなぁ」

 なーんてそれぞれ思ってたりして。
 自分は自分の庭で咲く、他人の庭を気にするな。
 ではあるがしかし、「どうせならあっちが」と思っちゃう人もいるだろう。

 裁判員は、どの事件に当たるか選べない。
 流行語でいえば、まさに“裁判員ガチャ”だ。

 同時にまた、被告人のほうも裁判員を選べない。こっちも“裁判員ガチャ”だ。
 こないだ、裁判員6人も補充裁判員2人も全員女性! しかも、明らかに若いか若く見える女性ばかり! てことがあった。びっくりしたよ。

 ←11月22日11時00分現在、週間INが60で2位。

2019年12月 7日 (土)

裁判員制度ってなんなの?

 12月6日、テレビのリモコンをぷちぷちやってたら、主にタレントさんたちだっけ「裁判員制度ってなんなの?」と言っていた。
 以下は同月7日付けの東京新聞の一部。この話である。

あおり、高裁も「危険運転」 東名事故 審理は差し戻し
 神奈川県大井町の東名高速道路で二〇一七年六月、あおり運転を受け停車させられた一家四人が死傷した事故を巡り、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた石橋和歩被告(27)の控訴審判決で、東京高裁は六日、懲役十八年とした一審横浜地裁の裁判員裁判判決を破棄し、審理を地裁に差し戻した。地裁の審理手続きに違法があったと判断した。

 裁判員制度は国民の常識を反映させるためにできたはず。私たちの常識を職業裁判官がぽんぽんひっくり返すってなんなの? という方がきっと多いのだろう。
 だとすれば、みなさん、根本的なところで勘違いしてますよ。
 裁判員制度とはそもそも何か。「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」(通称裁判員法) の第1条に明記されている。以下の太字は私。


(趣旨)
第一条 
この法律は、国民の中から選任された裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資することにかんがみ、裁判員の参加する刑事裁判に関し、裁判所法(昭和二十二年法律第五十九号)及び刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)の特則その他の必要な事項を定めるものとする。

 従来の刑事司法には問題があったので国民の常識を反映させて改善するとか、んなこた一言半句もない。
 国民の理解を増進させる、信頼を向上させる、それが裁判員制度の趣旨なのである。

 だから法務省と最高裁は、制度スタート前に莫大な広告費をかけて宣伝したのであり、裁判所は茶菓を提供して裁判員をもてなすのである
 ところが、本来の趣旨をほぼすべての国民が知らない。勘違いしている。興味深い統治スタイルだと私は思う。

Img_1842-2   それでだ、裁判員は素人国民だ。傍聴席にすら1回も座ったことのない人がほとんどのようだ。
 自身の仕事領域、生活領域、子育て領域等では大した人であっても、刑事裁判については、パソコンでいえばメモリーが小さい。理解のキャパが小さい。かつ、長く拘束するわけにいかない。そうじゃない人もいるだろうけど、裁判所側としてはそう考える。

 そこで、公判(公開の法廷での裁判)を可能な限りシンプルにし、かつ可能な限り短期間で終えられるようにしましょう。公判の前に、裁判員抜きで、主張も証拠も削り整えてしまいましょう、と裁判所側は考える。
 削り整える手続きを公判前整理手続きといい、裁判員裁判では必ずやる。

 一審・横浜地裁の公判前整理手続きに問題があったので、原判決を破棄します、横浜地裁で最初からやり直してください、というのが今回の東京高裁の判決なわけだ。
 一審の裁判長は深沢茂之さんだ。経歴を見ると…。って、あっもうこんな時刻。メルマガ原稿へ戻らねば!

※ 画像は2010年に東京地裁に対し開示申出をしてゲットした文書の一部。裁判員用に購入したもの。あのころ私は裁判員裁判用のいろんな機器の契約書とかいっぱいゲットしたもんだ。懐かしい。

 ←12月7日15時30分現在、週間INが90で4位~!

2019年8月 5日 (月)

未決算入に裁判員も関与する!

 すごいことが分かった!

裁判官 「主文、被告人を懲役1年に処する。未決勾留日数中20日(にじゅうにち)をその刑に算入する」

 たとえばそんなふうに刑事の判決は言い渡される。
 刑期は11カ月と10日間ってことだ。
 勾留されたまま長く争い、実刑判決になったけれども未決算入で刑期は全部チャラってこともある。
 無期懲役にも未決算入がある、ことがある。
 未決算入はマスメディアにとってタブーのようで、絶対触れない。情報をマスメディアに頼っている人はほぼ100%知らないんじゃないか。

1907262_20190805155201 それでだ、未決算入を何十日、何百日とるかについて裁判員は関与するのか、意見を言ったりするのか。
 最高裁に確認した。関与するんだそうだ!
 びっくりだが、なるほどとうなづけることもある。
 法的根拠など詳しいことはあとでメルマガで書く。いま忙しいのだ。あの腹痛というか食あたりで1日つぶれ、すべてが押せ押せで。
 東京地裁の法廷内でのある行為により傍聴マニアが逮捕された(としか考えられない)件、あれがどうなるかの予測には、じつは未決算入が大いに関係する。それはメルマガのあとでこのブログにも書こう、かなと思っている。じゃねっ。

 ←8月5日15 時50分現在、週間INが90で3位

2019年2月26日 (火)

裁判員制度、ばっちり改革案!

 ようし! 裁判傍聴マニアになって今年で17年目、裁判傍聴師を自称する私めが、渾身の見直し策を提案をしてさしあげようじゃないの。
 以下は1月15日付け朝日新聞。


裁判員制度10年 法務省が見直し検討する会議を設置
 法務省は15日、今年で実施10年を迎える裁判員制度の施行状況などを話し合うための検討会を設置すると発表した。法曹三者のほか、刑事法の専門家や犯罪被害者団体の理事ら11人で構成し、16日に初会合を開く。今後は1~2カ月に1回のペースで会合を重ね、裁判員制度の課題を洗い出し、見直しの必要性を検討する。
 市民が参加する裁判員制度は2009年5月に施行された。15年6月には裁判員法が改正され、審理に著しく時間がかかる「長期裁判」を除外できるようになった。改正裁判員法は付則で、施行から3年で政府が取り組み状況などを検討すると規定しており、今回の検討会はこれにもとづき設置される。(浦野直樹)

 裁判が公開とされているのは、国民に司法を監視させるためである。
 ところが現行の裁判員裁判は、裁判が始まる前に、長いケースでは1年も2年もかけて、非公開の密室で「公判前整理手続き」なるものをやる。検察・弁護人双方の主張も立証も削り整えてしまうのである。素人裁判員に負担をかけないために。素人にも分かりやすい裁判にするために。

 

 それ、裁判傍聴師にとっては全くダメ駄目である。
 被告人の言い分が公判中に二転三転するとか、弁護人の証拠調べ請求に検察官が徹底抵抗するとか、そういうシーンを国民に「ありゃりゃん!」と見せるのでなければ、裁判が公開である意味がない。
 なので、ずばり公判前整理手続きは廃止する。これが見直し策の第一だ。

 

 しかし、それだと公判が長引き、裁判員は耐えられない?
 だぁいじょぉぶ。裁判員制度のそもそも目的は何だと思ってるの。「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の第1条に、はっきりこう定められている。


(趣旨)
第一条
 この法律は、国民の中から選任された裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資することにかんがみ……(以下略)。

1901316  国民の理解と信頼を深めさせる、つまり国民の意識を変える、それが裁判員制度のそもそもの目的なのである。
 長い裁判にずっと付き合わせる必要は全くない。
 6人ずつ日替わりで法壇に並ばせ、評議室でリアル裁判官と(表面上)親しく話させ、記念品を与え、記念撮影をさせて帰せば、目的は十分に達成される。
 日替わりで次々素人が来たら、裁判官、書記官が疲弊する? そこは、裁判員接遇官、あるいは国民善導官のポストを設けることでクリアできる。
 困ったときは本来の目的に立ち返る、初心忘るべからず、である。

 

 そんなんじゃ「市民(国民)の常識」が裁判に反映されない?
 ったく素人はこれだから困る。「ウソの有罪証拠をでっち上げるとか、日本の優秀な警察官がやるはずがない、検察官が見逃すはずがない」「無実の者が自白調書に署名押印するはずがない」という国民の常識を、裁判官は国民と同じく、あるいはもっと持ってます。

 

 以上、裁判傍聴師の裁判員裁判改革案、ばっちりでしょ。100円ちょうだいっ。 ←そのオチが分かんねーよっ。

 

※ 画像はさいたま地検の掲示板より。画像をよく見ると、ワイシャツにネクタイの人物がスマホでこれを撮影したことが分かる。誰? 俺だよぅ。

 

 ←2月26日1時30分現在、週間INが90で3位~。

2018年2月25日 (日)

裁判員制度、どう巻き返しを図るか

 高橋ユキさんのツイートで初めて知った。以下は2月7日付け毎日新聞。

山形地裁  裁判員辞任相次ぎ定数不足 公判延期に
 山形地裁は7日、強制性交等致傷罪に問われた男(31)の裁判員裁判で裁判員の辞任が相次ぎ、裁判員法が定める定数(6人)に足らなくなったため、同日開かれる予定だった第2回公判を延期すると発表した。裁判員3人が「個人的理由」で辞任を申し出て、解任したといい、新たな裁判員の選任などを検討している。
 地裁によると、3人はいずれも女性。6日の初公判までに補充裁判員と裁判員が相次いで辞任。7日の論告求刑公判前にも新たに裁判員1人が辞任した。残りは補充裁判員を含めて男女5人しかいないため、公判を開くことができなくなった。
 辞任理由について、地裁は「本人たちが職務を遂行することが困難と申し出たため」とし、詳細は明らかにしなかった。
 起訴状などによると、男は昨年8月、暴行目的で知人女性の首にスタンガンを押し当て、首に約1週間のけがをさせたとしている。
 裁判員法では重いけが、親族の葬式などの理由がある場合、裁判員は辞任を申し出ることができる。最近では2014年に水戸、16年には大阪地裁で、定数不足による公判期日の延期があった。最高裁は「対応は各地裁に任せており、具体的な事例や総数は把握していない」(広報課)としている。【二村祐士朗】

 事件が、または被告人が非常にヤバくて女性たちは恐怖を覚え「関わりたくない!」と思ったのか、あるいは裁判官3人のうち誰かがセクハラとかして嫌気がさしたのか、なんにしても裁判長(兒島光夫・部総括判事か)は素人を上手にリードできなかったってことで、最高裁から無能者と見なされるのかも。
 私が傍聴していれば、いろいろリアルにレポートできたのに。

 という話はおいといて、国民の裁判員制度離れは深刻らしい。
 「国民の常識を反映させ、裁判は良くなる」という幻想、世論誘導により法務省、最高裁(被告人に対し毎度求める反省を自らはしない者たち)がスタートさせた制度だが、幻想が現実化した実感が何らなく、裁判員裁判の判決が高裁でころっとひっくり返されたりしている。スタート時の幻想は消え去ったといえる。制度離れは当然だろう。

Img_1513 先日、東京地裁で、検察官席側の傍聴席に取置席(特別傍聴席)が2席あった。ま~た最後まで無人で終わるのかな、取置席以外は満席なのに(笑)、私はそう思った。
 ところが、子どもが2人座った。小学2~3年生の男児と、5年生くらいの男児だ。
 本件は覚せい剤の事件であり、直接の被害者はいない。どう考えたって、被告人夫婦の(どっちかの)子どもでしょ。ならば普通は弁護人席側に座る。けど、検察官席側に席を取り置くことが絶対ないとは言えない。
 2人が職員に案内されて座ったとき、夫のほうの被告人がちらり見た。が、それっきりだった。うーん、なんだろ。

 そのあともあちこちで傍聴し続けた私は、びっくらこいた。
 その男児2人が、よその法廷の傍聴席にいたんだっけ、よその法廷へ向かって歩いてたんだっけ、もう定かじゃないのだが、まだあちこち傍聴している風だったのである。職員に連れられていたような記憶がうっすらある。
 夫婦の覚せい剤事件の関係者、ではなかったのだ?

 ならば何なのか。なぜ裁判所は取置席を設けたのか。諸君はどう読む?
 裁判員制度は最近、不人気らしい。裁判員の選任手続きに人が集まらないらしい。小学生に感想文とか書かせ、制度推進の宣伝とする、そのための大事なお客様なので取置席を設けた…。
 そんな読み方もできると思うが、どうでしょね。

 もしももしも当たりなら、いずれ小学生の感想文の類いが、制度推進のネタとしてマスコミ報道されるかも。そのとき、「そういやメルマガで今井がそんなこと書いてたなぁ」と思い出してほしい。
 以上、メルマガのわりと最近の編集後記に書いたことに加筆等した次第。
 本気で裁判員制度を存続させたいなら、大手広告代理店ではなく吉本興業さんと組むのがいいかも。あと、裁判所内で猫をたくさん飼うとか。

 ←2月25日0時00分現在、週間INが160で2位~。  

2015年7月 7日 (火)

裁判員を許さねーぞ、この野郎っ!

 すごいのを傍聴してきた。これは報道されないんじゃないか。

 14時30分から東京地裁・刑事第13部(安東章裁判長)で「傷害致死」の判決。 女性マニア氏から「これは無罪かも!」と聞き、「おう、ありがと!」と傍聴してみたのだ。
 無罪ではなかった。

裁判長 「主文、被告人を懲役8年に処する。未決勾留日数中270日をその刑に算入する」

 途端に被告人が大声をあげた。

被告人 「ちょっと待ってこんな裁判ないよ! 俺はほんと無実なんだよ! やってもないことでなんで(刑務所へ)行かなきゃいけねーんだよ!」

 25分間弱の言渡しが終わり、被告人がガーッとわめいた最後に、こんな部分があった。

被告人 「なにが裁判員制だよ! (中略) 死んでもてめえたち、この野郎っ! 許さねえぞっ! ふざけやがってよー!」

 いや凄かった。おそらく俺しか報じる者がいない判決を、俺は傍聴できた。女性マニア氏に大感謝である。
 被告人の言葉を可能な限り全部書き取った。メルマガ次号で!

    

 以上3品、今井の奴、妙なアフィリエイトを貼りゃがったな、と思った? 「NEWS WEB ナビゲーター48」っていうブログで見つけたんです~。 ※トイレブラシはちょと違うかもしんないけど。

 ←これをクリックいただくと「週間IN」が10ポイント増え、1週間にわたり順位に影響するらしい。7月7日18時55分現在、「週間IN」の合計が320ポイントで5位~!

2015年7月 1日 (水)

裁判員制度は国民と弁護士を分断する?

1907022-2  10時から、警察の情報漏洩が犯行の発端となった「暴行、窃盗」の、論告・弁論。早々と12席が埋まってた。見た感じ、捜査関係者と記者ばかり。
 捜査関係が来るのは分かるけど、なぜ記者が? あっ、メルマガ 「裁判傍聴バカ一代」を…? うれしくありがたいのだけど、うーん、俺としてはメルマガに貴重な情報を盛り込みたく、しかしそれゆえに、傍聴席が(今回は12席とはいえ)早々埋まるとすれば、うーん。ジレンマ、である。

 午後、裁判員裁判の判決を傍聴した。「板橋の放火事件、元朝日配達員「酒飲んで覚えていない」 東京地裁で初公判」などと報じられ、今日の判決は「放火の元朝日配達員に懲役15年 「重大性照らせば長期やむを得ない」 東京地裁」などとすでに報じられてる、「現住建造物等放火(変更後の訴因:現住建造物等放火、重過失致死、重過失致傷)、器物損壊」を。
 裁判員は女性3人、男性3人、補充裁判員は女性2人。

 テレビカメラによる撮影が終わって開廷、証言台のところに立つ被告人の、指先がピッと伸びてる。あっ、服役経験があるのだな?
 ずばりそうだった。てか、服役経験があるどころか、びっくりな事件なのだった。「朝日の配達員」などとは言えないんじゃないか。

18050926-2  しかし俺的には、そんなことより、裁判員制度の目的のひとつとして、あるいは予期せぬ好ましい副作用として、国民を弁護士から遠ざけさせる、国民をして、冤罪を言う者を疑わせる、そういう形の“分断”があるんじゃないか、ということがひしひし感じられる判決なのだった。良かった。
 なに言ってっか分かんない? その話、メルマガの7月の初号(7月2日号)に書こう。じつは6月の最終号をまだ書いてないのです~。

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