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カテゴリー「交通/無免許」の124件の記事

2025年3月14日 (金)

犯罪集団のリンチ、ドンキで買った性玩具を肛門に

 最近傍聴したのを少し。

 

 「道路交通法違反」、東京地裁、判決。

 高齢で免許更新の要件を満たさず、取消しに。その後も無免許運転を続け、前科なし、懲役5月、執行猶予2年。
 ちょい昔は罰金30万円が相場だった。運用の厳罰化が密かに始まっているとは、しかし普通は知らず「捕まっても罰金」と思っているだろう。
 本件のお爺ちゃん(会社経営)もそうだったんではないか。

 

 「過失傷害」、東京簡裁、審理。
 確認のためちらっと傍聴。やっぱり飼い犬の咬み付き事件だった。

 

 「過失運転傷害」、東京地裁、新件。

 普通自二、赤信号看過、約45キロの速度で直進、交差点出口横断歩道、左方から右方へ小走りで出てきた9歳女児に衝突…。
 私は思うのだ。
 不注意な運転者、普段は注意深いのについうっかり注意を怠る運転者、そんなの存在して当たり前。
 一方、歩行者は、「青信号の横断歩道は聖域」とすり込まれている、洗脳されている。
 東京地裁の刑事法廷へ出てくる交通死傷事故は、ほとんどが青信号の横断歩道上で起こっている…。

 

 「強制わいせつ致傷」、東京地裁、裁判員裁判、判決。

 被告人(身柄、拘置所)は、俳優顔というのか、んまぁ格好いい若者だ。
 深夜、スマホとイヤホンで独り帰宅途中の女性を、酔っ払って背後から襲い、ひざをすりむくとかさせたのか? 違った!!!

 女性を風俗店に売って稼ぐスカウト組織(機動班とか色々役割分担)の、被告人は幹部。
 組織内での金銭の貸し借りとギャンプルは禁止、なのにそれをやった29歳男に制裁を加えることに。
 複数人で取り囲み、全裸にして苛烈な暴行を加えたうえ、性玩具(仲間がドンキで買ったディルド)を被告人が肛門に挿入したんだという。

 肛門ぶち込み動画は、見せしめのため組織内で共有されているという。
 それでも仲間から金を借りギャンブルに突っ込む者はいるわけだ。


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2024年8月14日 (水)

同乗者らを盛り上げるため高速度で信号無視!

 最近傍聴したのを少し。いろんな事件があった。

 

過失運転致傷、道路交通法違反
 被告人は80歳代、医師。助手席に妻を乗せようと、パーキングメーター内で少し右前方へ車を動かしたら、右後方から来た自転車が急制動。そこへ、接近して追従していた自転車が衝突し…。

 

道路交通法違反
 アマゾンの配達で拠点へ向かう途中のこと。時間帯によって拠点によって報酬が異なるので、どこの拠点へ向かうか、道端に停車してスマホで調べていたら、自転車が追突。
 救護義務違反と、無免許運転とで起訴された。

 

傷害致死
 殴ったあと、父親が死亡。判決は控訴棄却と聞き、頭を抱える。

 

道路交通法違反
 被告人は特定少年。無免で保護処分を受け、免許取消処分。かまわず自二を運転し続け。近隣から通報され…。

 

傷害
 40歳代無職男、50歳代男と友人関係、ナメてバカにした態度に怒り、カッターナイフで切りつけた。きっぱりした男!



詐欺
 1千万円融資の担保に4千万円相当のフェラーリを預かり、直ちに500万円で売却してキャバクラで費消。

道路交通法違反
 被告人は医師。酒気帯びで免許取消処分を受けたが、意に介さず自二を運転し続け罰金2回、そして本件。
 判決は執行猶予付き懲役刑。医業停止のこと、被告人も弁護人も完全スルー。

 

邸宅侵入
 路上で強制わいせつは起訴猶予に。暑いから窓を開けているだろう、裸を見られるかも、とマンション敷地内に入り。

 

詐欺
 出し子で懲役2年6月を服役。その仮釈放中に受け子をやり、知らなかったと否認。

 

危険運転致死傷、道路交通法違反
 飲食店の同僚5人を乗せカラオケ店へ。朝まで大量飲酒。同僚らを乗せて運転開始、盛り上げるため高速度で赤信号無視、2人死亡、3人重軽傷。
 原判決は懲役9年(求刑10年)、控訴棄却。被告人は不出頭。

 

 若い人が、車内を盛り上げるためムチャな運転をし、事故って死傷者多数、という事件がときどき法廷へ出てくる。
 おそらくそういうのだろう、と思われる死傷事故の報道がよくある。

 毎年、たぶん何十人か、“盛り上げ運転”で命を失う。
 重い後遺傷害の人も含めれば、百数十人かもっとか。

「バカな奴、ちゃらい奴の車には絶対同乗するな!」

 義務教育でしっかり教える、、、そんなことは絶対に起こらないだろうと思う。
 理由は長くなる。またね。

2024年7月14日 (日)

被告人をあからさまに見下す弁護人

 最近傍聴した事件を少し。

 

 東京簡裁で「窃盗」の判決。

 開廷時刻、被告人だけがいない。
 弁護人(中堅男性だったかな、珍しく私は人着をメモってない)が携帯電話を持って廊下へ。

 すぐに被告人とともに戻った。
 あれっ、汚れた感じの黒色半袖Tシャツで痩せたその被告人、10分ほど前から廊下にいましたけど?

 

 なぜか裁判官は人定質問をおこなった。
 生年月日からするに54歳。職業を尋ねられ…。

被告人 「仕事も、見つからない…とにかく病気(の治療)が先なんです。今、何てんですか、○○病、2週間に1回血液検査いかないと…」

 裁判官は遮り、判決を言い渡した。

裁判官 「主文。被告人を懲役10月に処する。次に理由を述べます」

 実刑だ。
 累犯となる前科も含め同種3犯。生活保護を受けていたが、タバコやスマホゲームの課金に費消して所持金が少なくなり、スーパーで万引きしたそうな。

 

 訴訟費用(国選弁護人の費用)は不負担。言い渡しが終わり、帰り支度をしながら弁護人が被告人に冷たく言った。

弁護人 「控訴します? 今回で私、任務終わりなんで、決めてください」
被告人 「だからどうしようか、困ってんです」

 累犯含め同種3犯では、控訴したってどうにもならんでしょ。下獄の日を先延ばしするだけでしょ。しかしそんな説明を弁護人は一切せず…。

弁護人 「(控訴を)しなければ収容されます」
被告人 「収容されると、困る…」
弁護人 「じゃ分かりました、不服申立しときます」

 そう言って弁護人はさっさと出て行った。
 私は傍聴ノートに、ペンの色を変えてこう書いた。

ノート 「なんだこの弁護人、ひっでーな、あからさに見下し、どうでもいい感、丸出し」

 こういうシーンをしっかり目撃し、必要に応じて報告する、それが裁判傍聴師の役割である。

 

 続いて「窃盗」の判決。

 2週間ほど前の前回期日を私は傍聴した。被告人は見た感じ80歳ぐらいの女性。万引きで執行猶予中の万引きだ。
 前回、何を問われても弾かれたように「もうしません!」「ハイしません!」と繰り返した。
 動脈硬化ならぬ思考硬化、あるいは、他者を拒絶する生き方なのか。
 求刑は懲役1年6月。無残に実刑判決となるのを見届けようと、私はこの法廷へ来たのだ。

 ところが、被告人が現れない。裁判官は10分待つという。たぶん来ないだろう。

 

 間もなく、東京地裁のほうの某法廷で「道路交通法違反」の判決が始まる。
 どうにも気になる理由があり、私はそっちへ急いだ。

 こっちの被告人は、現場仕事風の年配男性だ。

裁判官 「主文。被告人を懲役6月に処する。この裁判が確定した日から3年間その刑の執行を猶予する。訴訟費用は被告人に負担させない」

 相場的に無免許運転か、にしてはちょっと軽いな…。

 判決理由に驚愕の4文字があった。「一般原付」の無免許運転だという!

 

 2023年7月1日、いわゆる電動キックボードを道路交通法に取り入れ、「原動機付自転車」の定義(第2条第1項第10号)が変わった
 「一般原動機付自転車」と「特定小型原動機付自転車」に分かれ、従来の原付バイクは前者に、電動キックボードは後者に含まれることとなった。

 そうして今回、東京地裁の無免許運転の裁判で、「一般原付」という4文字を初めて私は耳にしたのである!
 この興奮、みんなわかってくれるよね、うんうん。 ←わっかんねーよっ(笑)

 

 このあと、原審無罪の「殺人」の控訴審を少し傍聴した。
 精神鑑定を行った医師(ハキハキと頭良さそうな中年女性)の尋問をやっていた。
 殺人の動機として被告人が語ること等々が、まあとんでもない内容だったりして、女医さんは何度も「正常な判断ができる状態ではなかった」と述べた。

 

 なんでもそうだが、はまる人、はまらない人がいる。
 裁判傍聴に、私ははまったね。

 今年6月20日、私は70歳になった。今の調子で傍聴できるのは、せいぜいあと10年か。
 いやいやもっと傍聴して、世界最高齢の裁判傍聴マニアとして世界傍聴マニア大会で記念講演をする、そこを目指そうじゃないか。

 そうしてある日、ルキノ・ヴィスコンティ監督の名画『ベニスに死す』のラストシーンをまね、傍聴席で静かに息を引き取る。

 なぬ、迷惑だから傍聴席で死ぬな? 裁判所の敷地を出て歩道で行き倒れろ?
 ま、それもいいよね。とにかく、長患いとかせず、ぽっくり死ねと、家人からきつく言われているのだ。

2024年2月21日 (水)

煉獄コロアキに嵌められた事件

Screenshot-20240221-at-052125  ・自白でも否認でも可搬式オービスの事件
 ・固定式オービスの測定値の否認事件
 ・妨害目的運転(いわゆるあおり行為)

 この3つを傍聴したい。
 なので裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ行ったとき、空いた時間になるべく「道路交通法違反」の法廷を覗く。

 しかしその3つ、滅多に当たらない。
 もしあなたが見つけたなら、事件番号と被告人氏名と、できれば係属部を、是非是非お教えください~!

 

 そうして昨日、空いた時間に、ギョギョッとなる「道路交通法違反」に遭遇した。
 なんと、あの「煉獄コロアキ」により強引に嵌められた! と解される事件だ。
 被告人は、たぶん刑務所へ行くことになるだろう。

 YouTuberってのは、ああやって金を稼ぐのか。
 そうやって稼ぐYouTuberを面白がって支える連中がいるのか。

 この事件、ここに少し書いたんだがヤメた。
 やっぱり『ドライバー』のweb記事に書かせてもらうことにしよう、かどうしようか、悩み中。


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 ところで、「コインランドリーで「大便を撒き散らした男」が裁判で語った“衝撃理由”…前科16犯、ホテルのテレビに尿をかけたことも」と2月20日付け『SPA!』。
 あの「建造物侵入、器物損壊」の傍聴席に、この「学生傍聴人」氏もいたわけだ。

 東京地裁、いろんなことがあるね。

 

 上掲画像は2023年12月1日付け時事通信の記事、のスクリーンショットです。

 ←2月21日5時40分現在、週間INが30で2位。

2023年7月22日 (土)

ストーカー、女性のSNS投稿から引越先を突き止め

 東京地裁の716号法廷で、、、

 13時20分~13時30分、「恐喝未遂」、判決。
 13時30分~14時30分、「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反、強要未遂」、新件。

 今日この庁舎(東京高地簡裁合同庁舎)にいる傍聴人の大部分が集合する可能性あり。
 私は13時ちょい前に行った。

Dsc_0069  きゃらきゃら可愛く笑うセーラー服の女生徒さんが4人、引率の女性が1人いた。私は6番目だ。
 それから傍聴マニア諸氏が少し来て、女生徒さんの連れが3人来て、さらに…。

 

 716号法廷は傍聴席20席だ。ぎっしり満席となり「恐喝未遂」の判決が始まった。

 被告人は身柄(拘置所)。スリムな、というか細長い高齢男性だ。
 共犯者らが被害者を脅して「迷惑料1億円」を払うという誓約書を作成させた、被告人はそこへくっついて行ったのかな。
 判決は懲役2年、未決90日算入、執行猶予3年。

 

 終わっても、誰1人席を立たない。みんな「ストーカー」の新件が目当てでここにいるのだ。
 「恐喝未遂」の判決言渡しの間、そして「ストーカー」が始まってから、傍聴席の後ろのドアがバッタンガッタン鳴った。
 今日この庁舎にいる傍聴人の大部分が集合する可能性あり、とは考えなかった人が大勢いるってことだ。
 でもそれが普通だよね。東京地裁は異常なのだ。

 「ストーカー」の被告人も身柄(拘置所)、茶髪の中年男性だ。
 なんと人定質問なしで始まった。前回、人定質問まで終わり、なので今日の開廷表は「新件」だったのか。
 まさか、人定質問を忘れたってことないよね?

 微信(wechat)で知り合った中国人女性とデートを重ね、肉体関係を求めたが拒絶され、待ち伏せなどするうち女性は引っ越し…。

検察官 「被害者のSNS投稿内容等から、被害者の場所(引越先)を特定し…押しかけ…外出のためドアを明けた被害者に対し…手紙を…プレゼントをドアノブにかけ…座り込み…110番通報…警告…」

 SNS投稿から自宅住所がバレることがある、気をつけろ、と昔から言われるが、ほんとなんだ!

 13時51分、弁護人立証が始まった。被害者に二度と近寄らない等の誓約書とか一切なく、弁護人(ショートヘアの素敵な女性)は被告人質問のみ求めた。
 被害者とどう知り合って、どんなデートを重ねたか、詳細にわたり弁護人は延々と尋ね続けた。
 被害女性にこそ問題があった、被告人がやったことはやむを得ない面もある、と言いたいかのように。
 被告人は前科なし。本件は執行猶予判決に決まってる。釈放され、またつきまとうんじゃないの?

 14時12分、交際時についての質問はまだまだ続きそう。私はそっと出た。

 

 14時30分~15時50分、828号法廷(20席)で「道路交通法違反」、新件。

 8階東南角のこの法廷は、ドアが閉まらない。ドアクローザーによっては閉まらず、人が手で強制的に閉める必要がある。
 この法廷の天井裏に、全館への送風機械があるのか、ゴオオオオオオとものすごい音が響いている。
 濁点付きのオが法廷内を埋め尽くしているというか。
 でも、しばらくすると、あんまり気にならない。人間の認知機能の不思議ってやつだね。

 被告人(非身柄)は、敏腕、辣腕で有名なTVプロデューサーなのである。
 傍聴人は、修習生らしき2人と、記者と思しき1人も含め、合計7人ぽっち。阿曽山大噴火さんはしっかり来た。さすがだ。

 無免許で罰金30万円の前科がありぃの、無免許運転だった。
 検察立証(書証の要旨告知)が終わり…。

裁判官 「今後…」
検察官 「余罪がございます…8月中に送致予定…他の地検で…」

 余罪も無免許か、はたまた薬物か、次回期日は9月某日と指定し、10分ほどで閉廷。

 ←7月22日8時50分現在、週間INが402位。

2023年4月15日 (土)

江口大和弁護士を被告人とする「犯人隠避教唆」

 毎日新聞がこう報じた。

取り調べ映像、異例の提出 地裁勧告、被告の民事裁判で
2023年4月5日 17時46分 (共同通信)
 横浜地検の独自捜査により犯人隠避教唆の疑いで逮捕、起訴された弁護士江口大和被告(37)が、担当検事から「ガキ」と侮辱されるなど違法な取り調べがあったとして国に1100万円の損害賠償を求めて訴訟を起こし、取り調べの録音・録画データの一部が今年2月に証拠として東京地裁に提出されたことが5日、分かった。地裁が国に勧告していた。代理人の宮村啓太弁護士が取材に明らかにした。
 宮村弁護士は、検察の独自捜査の録音・録画が民事裁判で証拠として扱われるのは異例だとし、映像を公開の法廷で流すよう求めている。
 江口被告は昨年3月に提訴した。訴状によると、2018年10月15日に逮捕された。

1812274-2_20230415051001  「横浜地検の独自捜査により」ってなんか違和感あり。記者氏は何を意図したんだろう。 

 それはともかく「犯人隠避教唆」、何の犯人を隠避した(隠れ家を提供する以外の方法で処罰から逃れさせようとした)のか。

 

 じつは私、こんな事件とは知らず偶然に、横浜地裁で、この事件に関連する別の被告人2人の「道路交通法違反(無免許者への車両提供罪)、犯人隠避、犯人隠避教唆」の判決言渡しを傍聴した。
 閉廷後、大変なことがあった! メルマガ第2212号「よくある道交法違反、犯人隠避等の裏に、まさかのとんでも事件が!」でレポートした。メルマガは昨年11月末で終了しておりもう読めない。以下同。

 

 その後、マニア諸氏から期日を教わったりして、江口大和弁護士を被告人とする「犯人隠避教唆」の、横浜地裁の期日を何回か傍聴した。
 無免許者への車両提供罪、を隠すうそを、江口大和弁護士がつかせた、要するにそういう公訴事実だ。

 判決も傍聴してメルマガ第2375号「江口大和弁護士の犯人隠避教唆、普通に考えて無罪では?」でレポートした。
 中身的には江口弁護士は無罪と思えたが、やっぱりねえ、別の被告人2人を「江口が悪い」説を前提に有罪にしちゃったもんだから、引き返せなかったんだろうか、判決は有罪だった。

 懲役2年、未決180日算入、執行猶予5年

 上掲報道に2018年10月15日逮捕とある。そこから丸々半年プラス何カ月か、勾留されたんだねえ!

 

 江口さんは控訴した。二審・東京高裁の期日を私は傍聴した、またもマニア諸氏から期日を教わり(ほんとお世話になってます)。
 その控訴審判決をメルマガ第2675号「江口大和弁護士の「犯人隠避教唆」、有罪の可能性を徹底的に探し…」でレポートした。
 当ブログでは「「考えられないとまでは必ずしも言えない」で有罪」で少し書いた。
 江口さんを有罪に仕立て上げるレトリックに震撼した。こうだ。

裁判長 「しかし…だからといって…あり得ないとは必ずしも言えない」

裁判長 「およそあり得ない事態とは言えない」

裁判長 「現実的に考えられないとまでは必ずしも言えない」

 んなこと言われたら誰でも何でも有罪になってまうわ。

 

 それでだ、上掲報道の民事の裁判、次回期日は4月27日(木)13時30分、421号法廷と指定された。
 取調べの録音・録画を、有罪にするため以外に用いることは、ぶっちゃけ目的外使用といえる。いったいどうなるのか、注目だ!

 ちなみに上掲報道は「江口被告」としている。
 民事裁判は原告vs被告だ。江口さんは原告なのに、なぜ「被告」?
 それはね、刑事裁判は検察官vs被告人なんだけども、被告人を「被告」と報じる、それがメディアのルールだ。
 江口さんは刑事の手続きでは被告人、民事では原告のところ、「弁護士=犯罪者」にインパクトがあるため、かつ、一般世間の人たちは原告だの被告人だの意味不明と見て、原告を「被告」と報じた、そういうことなのだろうと私は想像する。

※2023年10月15日追記: Web記事「無免許死亡事故、そこに隠されたまさかの冤罪!」として書きました。

 あからさまな冤罪といえば、メディアは「仙台筋弛緩剤殺人事件」と呼ぶ「北陵クリニック事件」である。
 守大助さんは無期懲役の牢獄に今もいる。

 ←4月15日5時20分現在、週間INが802位。

2023年2月 7日 (火)

救急車のドアミラーを木刀で叩き壊し

230207-2  今日、東京地裁に「強盗致傷、詐欺未遂、窃盗」(裁判員裁判)の新件があった。
 事件名からして、特殊詐欺の受け子、出し子をやり、さらに今話題の特殊強盗(リモート強盗)もやったとか?

 しかし私はそっちへ行かず、あちこちの法廷で“細かい事件”を忙しく傍聴した。以下はその一部だ。

 

道路交通法違反
 飲酒運転で免許取消→間もなく無免許で捕まり懲役10月、執行猶予3年→その猶予中に無免許1件→猶予満了後に無免許3件、合計4件で爺ちゃんは刑務所へ。

 

建造物侵入、窃盗、詐欺
 前刑(何か不明)の保釈中にコンビニの事務所へ侵入、現金1万3千円を窃取、そのとき20歳。
 前刑は保護観察付き執行猶予に。その猶予中に家出、仕事を探しながらの流浪生活に困窮し、ホテルに4回無銭宿泊…。

 

建造物損壊、器物損壊
 酒に酔っての粗暴犯前科を複数有しながら、今回もまた酒に酔って、救急搬送中の救急車の左ドアミラーを木刀で叩き壊すなどし、損害額50万7603円。その約10分後、コンビニの多目的トイレのドアを木刀で突いて凹損させ、損害額11万3300円。
 今回の判決(懲役実刑)で前刑の執行猶予が取り消される見込みだという。

 

傷害
 名のこの漢字2文字、まさかこう読むんじゃないだろうな? と思ったらそう読むのだった!
 苦労しなかったはずのない生い立ちで、若いのに同種前科3犯。酒で脳が壊れるタイプらしい。
 しかし、その反省悔悟の言葉に、心打たれるものがいくつもあった。素直ないい人間なのだろう、酒さえ飲まなければ。

 

過失運転致傷、道路交通法違反
 見通しの悪い交差点へ、一時停止の標識を無視して35~40キロの速度で直進。右方からきた自動二輪に衝突。
 ケガは全治まで約1週間の擦過傷。楽勝で不起訴だったはず。
 ところが、救護義務、報告義務を怠り逃げたがゆえに…。

 

 帰宅後、「強盗致傷、詐欺未遂、窃盗」の氏名でネット検索してみた。
 「元ホストが客と勘違い、女性の首絞めて金奪う「顔にコンプレックス…整形したくて」」という読売記事がヒットした。
 特殊強盗じゃなかったと知り、こんな言い方は申し訳ないが、ほっとする私がいる。

 

 青林書院? もしや! と思って書棚を見た。『刑事裁判実務体系(4-ⅱ)道路交通(2)』があった。冒頭の画像はその目次の一部だ。
 「(1)」もあるかも。買ったのは20年以上前かと思われる。なんでそんな難しい、高い本を? マニアだから…。

 ←2月7日21時20分現在、週間INが402位。

2021年3月25日 (木)

弁護人の主張は論外、検察官の主張も採用できず、ならばどうする?

 3月24日(水)14時、東京高裁805号法廷で「殺人、殺人未遂」の控訴審第1回があった。
 2019年1月22日に産経新聞が「口論で父親を包丁で刺す 55歳無職男を逮捕 茨城」と報じた事件と思われる。

 

 私はそっちへ行かず、同時刻、東京高裁820号法廷、「道路交通法違反」の控訴審第1回へ行った。当然というか一般傍聴人は私1人。

 非常に珍しい事件だった!
 無免許運転を重ねて懲役8月とされ、量刑不当で控訴、そこまではあるあるなのだが、本件被告人は高齢者、ガンの進行が止まらず、為すべき治療はもうなくあとは緩和ケアだけ、今年1月の診断書では余命4カ月、この状態で刑務所へ行けば…。

 裁判所はいったいどうするのか。5分間の休廷ののち、判決が言い渡された。

裁判長 「主文…」

※追記: メルマガ第2527号「無免許運転で懲役8月の72歳、ガンで余命2カ月、どうするっ?」でレポートした。主文は控訴棄却。非常に考えさせられた。いずれ雑誌かweb記事で書かせてもらえればと思う。

 

 そんなのも傍聴しつつメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、3月は以下の7号を発行した。

第2522号 まったく異なる方面の“有名人”の、民事の本人尋問を2つ傍聴した件
 東京地裁のタブレット開廷表は、民事の尋問の期日だけだーっと抜き出して閲覧することができる。ある日、閲覧してみたら…。 

第2521号 弁護人の主張は論外、検察官の主張も採用できず、ならばどうする?
 目黒駅前で会社員が会社員の目を傘で突き失明させた、と大報道された事件。求刑は懲役7年。判決はその半分を大きく割る2年6月。いったいなぜ!

 以下の2号は3月20日にお知らせした

第2520号 僕が独裁者だったら裁判官、検察官、真っ先に殺しますよと被告人は言い
第2519号 大報道された殺人の、その男の12年前のトンデモ裁判を私は傍聴していた

 以下の3号は3月12日にお知らせした

第2518号 根拠のない思い込みや理不尽な怒りから、ガラスを割ったり女性を襲ったり
第2517号 「♯キメセク、遊べる人いませんか」、家出少女の投稿に50代とび職が応じ
第2516号 YouTuber氏はまさかの前科2犯、酒が弱いのに飲んでしまい刑務所へ

 

 いま購読登録すると、以上7号がどどっと送信される。そして月末まであと2号が順次送信される。

 24日(水)16時頃から晩杯屋の銀座店へ行った。前回はあんなに混んでたのに、今回なんと先客は3人のみ。この落差は何なのか。
 非常事態宣言が解かれたので、こういう15時から営業の立ち飲み屋ではなく、17時から営業の普通の居酒屋へ久しぶりに普通に行くか、ということになったのかどうか。
 晩杯屋も17時を過ぎて混み始め…。

 画像は晩杯屋の店内。大きなグラスは新商品「マカハイ」290円。小さなグラスは酒常温の飲みかけ。 ※当ブログ容量オーバーが判明。画像は削除。

2020年8月22日 (土)

「誤認逮捕」の不可解

 以下は7月22日付けの共同通信だ。交通違反・取締りを40年近く取材・研究してきたマニアとしては、なかなかに興味深い記事だ。

道交法違反容疑で誤認逮捕 広島県警、釈放後に無免許が発覚
 広島県警は22日、乗用車を運転中、左折時に合図を出さなかったとして道交法違反(合図不履行)の疑いで男(36)を19日に誤認逮捕し、3時間後に釈放したと明らかにした。その後の捜査で無免許運転だったことが発覚し、22日に同法違反の疑いで逮捕した。
 県警によると、19日午後3時10分ごろ、広島市西区のコンビニに停車中、40代男性警部補が男を現行犯逮捕した。別の警察官がパトカーの車載カメラの映像を再確認し、合図を出していたことが判明した。
 県警は男を釈放した上で任意捜査し、男が免許を取得していないことが分かった。県警は「大変遺憾。指導を徹底したい」としている。

 

 いい加減な現認だった、「コンビニに停車中」に職質をかけ逮捕した、というところから、我々マニアはこんなことを想像乃至妄想する。

1、そこは特殊な交差点で、合図不要と思う運転者もいて、取締り的にはおいしい“漁場”だった。

2、本件の合図不履行は、警部補としてはちょっと自信がなかった。他に何かはっきりした違反をやったら捕まえようとしばらく追尾した。が、期待に反して「男」は違反せず、コンビニ駐車場へ入ってしまった。

3、じゃあ、さっきの合図不履行でアゲようかと職質をかけ、まずは免許証の提示(実質は提出)を要求した。ところが「男」は「違反してねーよ」と言い張り、免許証の提示を拒んだ。

4、いい加減な現認で取り締まろうとする警察官は、乱暴なやり方が得意だったりする。さくっと逮捕した。

 

 以上は、重ねて断っておくが、マニア的な想像乃至妄想だ。
 それがおおむね事実として、まぁ、ありがちなことかと思う。

 私が違和感を覚えるのは2つのことだ。

 1つは、「別の警察官」が車載カメラの録画を確認、合図不履行は無実だったからと「男」を釈放したこと。
 私は主に刑事裁判を8700事件ほど傍聴してきた。
 監視カメラ等の録画は、有罪に必要な部分のみを法廷に出す、そういうものと認められる。有罪に不要な部分を出さない(隠す)ことは合法だし。

 本件だって、そんなもの隠せばいいのに、なぜ隠さなかったのか。
 少し流れが変わってきているのか。あるいは「別の警察官」がなんというか変わり者で、または本件逮捕をした警部補が…。てなことで警察としては隠せなくなってしまったのか。

 

 もう1つの違和感は、無免許運転での逮捕がなぜ3日後だったのか、である。
 運転免許照会は、イロハの少なくともハぐらいには当たるでしょ。
 逮捕まで3日かかったのは、「男」の所在がつかめなかったせい、かもしれないけど、釈放するまでの「3時間」になぜ照会しなかったのか。当然照会したが「有効免許あり」とされたのか。とすればなぜ?

 とまあ、マニアはメディア報道を見て首をかしげる、という話でした。💦

 

 画像は久々に酒肴自慢。 ※当ブログ容量オーバーが判明。画像は削除。
 茄子とピーマンとしいたけと、味の素のクックドゥだっけレトルトのやつでつくった麻婆茄子(半分ほど食べちゃった)。
 それと、鶏のもも肉をフライパンで焼きつつ、鶏の脂で炒めたインゲン。と酢の物。

 いやもう最高に旨かった。
 野菜は全部、農家の直売所のものであり、原価の総額は500円を優に割る。大満足しちゃって、外飲みはあまりしないわけ。

2019年11月13日 (水)

センシスオービスの高性能ぶりをネットで初めて書いた!

 「クリッカー」というサイトがある。私もときどき記事を書かせてもらっている(もちろん原稿料あり)。

 現在、そのサイトの下のほうにある「デイリーランキング」で、なんとびっくり、私の記事2本が1位と2位になっている!

300キロまで測定&カラー写真をUSBに保存! スウェーデン製新型オービスの恐るべき高性能【新型オービス否認裁判・後編】

クルコンとオービス、どっちが正しい!? 新型オービス初の裁判は前代未聞の体制に【新型オービス否認裁判・前編】

 

 その裁判のことはメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」で都度詳報してきた。

第2211号 新型オービス、たぶん本邦初の裁判、探して狙って傍聴しました!
第2228号 センシス社の新型オービス、本邦初の検察側証人尋問に大興奮!
第2229号 センシスの新型オービス、それって軍事技術じゃないのっ?
第2252号 センシス社の新型オービス、意外なことがいっぱい分かった!
第2271号 センシスの新型オービス裁判、証人はミニスカートの女性で!
第2299号 新型オービスのセンシス、世界シェアは2位か3位って!
第2300号 センシスの新型オービス、世界を股にかける装置の信頼性
第2316号 新型オービス、出版社がネットに写真を載せ刑訴法違反!

 リアル世界の雑誌『ラジオライフ』『ドライバー』でも書いてきた。

 


 しかし! ネットの無料で読める場所に詳細を書いたのは、今回が初めてだ。
 ネットでしか情報を得ない人、得られない人は相当多いはず。センシス(Sensys Gatso Group。本社はスエーデン)のオービスの驚異の高性能ぶりが広く知られることとなる。

 

 今月下旬に発売となる『ラジオライフ』で明かすように新型オービス(※)は、センシスと、日本のオービスの老舗である東京航空計器(TKK)とが競合する形だ。が、警察庁はえげつなく“TKK推し”と思われるフシがある。

※ 警察庁の文書では「新たな速度違反自動取締装置」とされている。装置的にも運用的にも確かに「新たな」なので私は新型オービスと呼んでいる。ネットでは固定式も含めて「移動オービス」「移動式オービス」と呼ばれている。

 

 さあ、そういうなかで、センシスの高性能ぶりを広く知らせた私は、“TKK推し”の勢力からすれば非常に目障りなはず。
 じゃあどうするか。行政の遂行に目障りな者はことある毎に徹底的に攻撃して評判を落とすという、えげつない手法があるそうだ。

 私は今年中に、遅くとも来年早々には単行本を出すことになっている。
 そのネット販売サイトのレビュー欄にぼろくそ書いて星をゼロにする、それはあるだろうと覚悟している。なんせ“TKK推し”ぶりはえげつないので。

 困ったときの呪文、「そんなこともあるよね~♪」を唱えて進むしかない。

 

 今日は横浜地裁へ行ってきた。
 「虚偽の供述させた弁護士 初公判で起訴内容を否認 横浜地裁」(8月30日付け産経新聞)などと報じられた「犯人隠避教唆」の、江口大和弁護士に対する被告人質問があるとマニア氏から情報をいただき。

 こりゃ無罪かも! と思えた。
 ただ、私は途中で二度抜けたのだ。どうしても絶対見逃せない事件を他の法廷に見つけちゃって。メルマガでレポートしよう。

※2023年10月15日追記: 江口弁護士を被告人とする事件について、Web記事「無免許死亡事故、そこに隠されたまさかの冤罪!」として書きました。信じられない事件ですよ。

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