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カテゴリー「交通/飲酒運転」の94件の記事

2024年8月14日 (水)

同乗者らを盛り上げるため高速度で信号無視!

 最近傍聴したのを少し。いろんな事件があった。

 

過失運転致傷、道路交通法違反
 被告人は80歳代、医師。助手席に妻を乗せようと、パーキングメーター内で少し右前方へ車を動かしたら、右後方から来た自転車が急制動。そこへ、接近して追従していた自転車が衝突し…。

 

道路交通法違反
 アマゾンの配達で拠点へ向かう途中のこと。時間帯によって拠点によって報酬が異なるので、どこの拠点へ向かうか、道端に停車してスマホで調べていたら、自転車が追突。
 救護義務違反と、無免許運転とで起訴された。

 

傷害致死
 殴ったあと、父親が死亡。判決は控訴棄却と聞き、頭を抱える。

 

道路交通法違反
 被告人は特定少年。無免で保護処分を受け、免許取消処分。かまわず自二を運転し続け。近隣から通報され…。

 

傷害
 40歳代無職男、50歳代男と友人関係、ナメてバカにした態度に怒り、カッターナイフで切りつけた。きっぱりした男!



詐欺
 1千万円融資の担保に4千万円相当のフェラーリを預かり、直ちに500万円で売却してキャバクラで費消。

道路交通法違反
 被告人は医師。酒気帯びで免許取消処分を受けたが、意に介さず自二を運転し続け罰金2回、そして本件。
 判決は執行猶予付き懲役刑。医業停止のこと、被告人も弁護人も完全スルー。

 

邸宅侵入
 路上で強制わいせつは起訴猶予に。暑いから窓を開けているだろう、裸を見られるかも、とマンション敷地内に入り。

 

詐欺
 出し子で懲役2年6月を服役。その仮釈放中に受け子をやり、知らなかったと否認。

 

危険運転致死傷、道路交通法違反
 飲食店の同僚5人を乗せカラオケ店へ。朝まで大量飲酒。同僚らを乗せて運転開始、盛り上げるため高速度で赤信号無視、2人死亡、3人重軽傷。
 原判決は懲役9年(求刑10年)、控訴棄却。被告人は不出頭。

 

 若い人が、車内を盛り上げるためムチャな運転をし、事故って死傷者多数、という事件がときどき法廷へ出てくる。
 おそらくそういうのだろう、と思われる死傷事故の報道がよくある。

 毎年、たぶん何十人か、“盛り上げ運転”で命を失う。
 重い後遺傷害の人も含めれば、百数十人かもっとか。

「バカな奴、ちゃらい奴の車には絶対同乗するな!」

 義務教育でしっかり教える、、、そんなことは絶対に起こらないだろうと思う。
 理由は長くなる。またね。

2023年12月 9日 (土)

自転車カバー損壊、被告人は無罪

 最近傍聴したのを少し、少しだけ。

 

窃盗」 判決

 暗証番号が書かれたキャッシュカードを、コインロッカーを介して受け取り、指示役から指示されるままATMで現金を引き出し、回収役に渡すことをくり返した…。
 追起訴が続々あったのか、起訴から判決まで1年ほどかかっている。
 被害額は合計1092万3千円。
 何らかのグレーな仕事と思いつつ、報酬目当てに安易に加担した。報酬の合計は約40万円。
 前科なし。

 懲役3年6月、未決280日算入。
 使い捨ての末端者が続々と刑務所へ堕ちていく。
 刑務所には、知能が境界域の人格障害者とかごろごろいるそうだ。

 

名誉毀損」 判決

 「共同親権」を求めて「子ども連れ去りビジネス」がどうとかいう界隈、の被告人は1人かと思われる。
 区議会議員選挙に立候補し、別居中の妻子の顔写真や実名等を印刷したポスターを98カ所の掲示板に貼った…。
 懲役1年6月、未決100日算入、執行猶予4年。

 

危険運転致傷」 新件

 普通貨物車を運転中、コンビニへ立ち寄り、アルコール9%の缶酎ハイ350mlを2本購入。車内で飲み、運転。
 それを3回くり返し、信号待ちの前車に追突。バックしたのちブレーキとアクセルを踏み間違え再度追突。
 アルコール依存症で、飲み出したら止まらないのだそうだ。
 交通事故新法の、3条ではなく2条1項違反、いわば酒酔い危険運転。

 立会(りっかい)検察官が、しっとり艶ありヘアで小顔な新人女性。
 習ったことをあれこれやってみようとてか、被告人質問が長いのなんの。
 指導役か男性の相(あい)検察官が、ベテラン流の突っ込み方を披露しようとてか、長いのなんの。
 傍聴ノートを見ると、時間的にはそんなでもないんだが、やたら長く感じた。 ※私は時刻も可能な限り書きとめている。

 

麻薬及び向精神薬取締法違反」 判決

 それなりに有名なヒップホップグループのメンバー。マニア氏から期日情報をいただいて。

 2019年に薬物で懲役3年、その一部である懲役6月について執行猶予2年、付(ふ)保護観察の判決を受け、2年6月を服役した後の執行猶予中の、本件はコカイン使用(施用)。

 判決は懲役2年、その一部である懲役4月について執行猶予3年、付保護観察。

 一部猶予が満了した後でさえ、再度の一部執行猶予はダメ、との判例もあるのに、本件は満了どころか一部猶予中の再犯で、再度の一部猶予!
 そのように判決する理由を、高嶋諒裁判官はかつれつよくパキパキと述べた。
 頭がよくて、被告人の更生を考え、真剣に最善の裁判をやろうとしている、というものが伝わってきたよ。

 

器物損壊」 判決

 駐輪場の自転車のカバーを破損させた、という事件だ。
 河村宜信裁判官、検察官は若く素敵な女性、弁護人は若めの素敵女性、被告人はスリムな中年女性かな。

裁判官 「主文。被告人は無罪」

 そのカバーはもともと破損だらけで、本件破損を認めたとカバーの持ち主が言う日時から警察へ届けるまで、だいぶ経過しているうえ、本件破損は人の力によるものか、いつ破損したのか、証明がなく「明らかに疑問が残る」んだそうだ。

 言渡しはあっさり数分で終わった。
 終わって廊下で、被告人は弁護人と抱き合って泣いた。

 これはどうも報道されてないようだ。
 犯罪のほとんどは報道されない。犯罪報道のほとんどは、警察の逮捕発表の短報のみだ。報道されない無罪はたくさんある。
 そういう面から裁判傍聴マニアになってしまう人は多いのだろう。ま、私もその1人といえる。

2023年11月23日 (木)

普段はおとなしくて優しい子なんです

Photo_20231123105601  開廷表を見ながら「道路交通法違反」の被告人氏名でスマホ検索してみた。
 同姓同名者がめちゃくちゃ多そうな氏名だ。「逮捕」の2文字を添えて。

 当然というか、いろいろヒットがあった。
 恐喝未遂、闇金、覚醒剤、青少年条例違反…。

 タクシーの運賃を払わずタクシーを奪った、というのもあった。これか?
 いやあ、乗り逃げもタクシー盗も「道路交通法違反」じゃない。
 けれどもしかし、警視庁へ行くまで少し時間がある。ちらっと見てみよう。

 

 ということで「道路交通法違反」の新件を傍聴したわけ、東京地裁の傍聴席52席の法廷で。
 傍聴人は、私と、年配女性のみ。書記官が証人カードを書かせている。被告人の母親なのだな。

 広い法廷に傍聴人は2人か、不人気だなあ(笑)、と思ったら阿曽山大噴火さんが来た。なんで?

 被告人は非身柄。黒スーツに渋い暗色のシャツ、目つきや表情がちょとヤンキー系か。
 驚いた、ずばり上記タクシーの事件なのだった。

 

 平成20年に酒酔い運転で罰金40万円。
 令和元年に飲酒運転で懲役5月、執行猶予2年。平成31年には免許取消し731日間の行政処分を受けており…。

 刑事裁判は徹底した元号主義だ。
 合理的な改善能力がないことをアピールしているのか。あるいは、裁判は儀式性が強いから元号がふさわしいという判断か。
 不便な元号を理由もなしに使い続けることはなかろう、と思う。

 

 今年9月、被告人は仕事を終えて19時過ぎから自宅で飲酒、500ミリリットルのハイボール缶を2本。
 知人から電話あり。ラーメン店へ飲みに出かけた。2人それぞれ酎ハイを6、7杯飲んだ。
 被告人が酔ったので、知人がタクシーを呼び、被告人を乗せた。それが23時35分頃。

 自宅近くで被告人は「ここだ」とタクシーを停めさせた。
 運賃を払わずに降車し、すたすたと歩き去った。
 タクシーの運転手も降車し、被告人を追った。

運転手の調書 「脇道へ入って行ったので、ついて行った…ふり返って襲いかかってきた…一目散に逃げた…110番していたとき、私のタクシーが走り去った…」

 それが23時55分頃。
 0時過ぎ頃、交通誘導の警備員が…。

警備員の調書 「黒いタクシーがのろのろ運転…縁石に乗り上げて停車…ドアが開き、40歳前後の男がふらふらと出てきた…後方の歩道上に、あぐらをかいて座った…頭を上下に揺らして、眠っているようにも…」

 警察官が臨場。3時12分頃の呼気検査の結果は0.77ミリグラム。 ※0.15ミリグラム以上が処罰の対象となる。
 酒臭は強かったものの、歩行も直立もでき、酒酔いではなく酒気帯びと無免許運転で公判請求されたのだった。

 母親を証人尋問。

弁護人 「息子さんの性格は」
母親  「普段はおとなしくて優しい子なんです。飲まないときはぜんぜん…」
弁護人 「仕事はマジメに」
母親  「はい」

 見届けたいけれども、警視庁へどうしても行かねばならず、私はそっと出た。

 

 酒(アルコール飲料。以下同)で前頭葉のどこかが一時的に壊れ、とんでもないことをやらかす者がいる。刑事裁判の法廷へ続々と出てくる。
 本件は人的被害がない。その意味では非常に善良な事件といえる。

 酒はコカインやヘロインよりずっと、大麻より遥かにヤバイ薬物だと、どこだっけ外国の研究機関だっけ発表してたよね。

 だがしかぁし、はっきり言っておかねばならない。
 どっちがヤバイとかそんなことは全く関係ないんである! 酒は合法飲料、大麻は違法薬物!
 そんな法律はおかしい、と思う人もいるでしょ。おかしな法律の正当性を護持するためにはどうすると思う? 大麻を徹底的に取り締まるんである、当然である。

 日本で大麻をやるのは、中国やロシアで政府批判をするのと同じ! 説得力あるでしょ。お役所のポスターのコピーに採用してほしい。

 ←11月23日11時00分現在、週間INが30で2位。

2023年5月17日 (水)

酎ハイを買ってくれるというので

 某日、10時30分から東京高裁の622号法廷で「道路交通法違反教唆」の控訴審判決があった。

 私は過去に「詐欺教唆」「偽証教唆」「脅迫教唆」を傍聴したことがある。
 でもそんなのは希有。「教唆」のほとんどは、交通事故や違反で「身代わりになってくれ」という「犯人隠避教唆」だ。

 「道路交通法違反教唆」、いったい何だろ、絶対見逃せない! と裁判所へ出かけたわけ。私はそういうタイプの傍聴人なのだ。

 

 どうせ出かけるなら、10時から一斉に始まる東京地裁の新件の、何か1件ちらっと傍聴しようか、と思うタイプの私は傍聴人でもある。

 10時から東京地裁の713号法廷で「殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反」(裁判員裁判)の新件(第1回公判)があった。
 裁判員裁判を私は滅多に傍聴しない。でも、たまにはちらっと…。

 この事件は報道された。
 しかし報道業者さんのサイトには既に無く、報道を転載して広告費を稼ぐサイト等にまんま有る。

 報道=警察の逮捕発表の一部、刑事裁判の法廷にはとんでもない話が出てくる、という一般原則に、本件はバリバリ当てはまった。
 ええっ、なんだそれぇ~! だった。
 具体的に書く場合、どこまで書いていいか、悩む事件だ。悩んでるひまがない。パス。すみません。

 

 弁護人の冒陳(冒頭陳述)が始まったところで私はそっと出て、622号法廷へ。
 「道路交通法違反教唆」は、飲酒運転の教唆だった。

 「酒と煙草を買いに行くからコンビニへ送ってってくれ」と頼み、相手は「酎ハイを買ってくれるというので」引き受けたのだそうだ。
 「相手が酒気を帯びてるとは知らなかった」と事実誤認の主張。被告人は不出頭。判決は控訴棄却

 

 言渡しの途中、10時35分頃、傍聴人が続々と入ってきた。なんだ?
 この法廷は10時40分から「強制性交等」の控訴審判決なのだった。
 続けてそれも傍聴した。

 犯行時、被告人はキャンプイベントのスタッフ。夜、小学校低学年の男児が就寝中、その陰茎を口腔内に入れたのだそうだ、自ら動画を撮影しながら。

 弁護人の主張に「口淫させたものであり口腔性交まではしていない」ので悪質、重大性が低い、という部分があるそうだ。
 口腔内での射精には至っていないという意味か。

 原判決は懲役4年、量刑不当の主張。被告人は不出頭、控訴棄却
 当審未決算入なし。保釈されているのか、別件で服役中なのか。


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 それから私は急ぎ非常階段を駆け下り、、、もう長くなりすぎた。ここまでとする。
 続きを書くかどうか、わかりません、すみません。

2020年9月26日 (土)

山口達也さんの酒気帯び運転

 最近、当ブログのアクセス数が急に増えている。
 何かあったのか。画面右側の「人気記事ランキング」を見てみた。2011年8月30日の記事「「TOKIO」山口達也さんの無免許運転は不起訴でしょ」が突然第5位に入っていた。あぁ、その関係なのかな?

 

 今回の山口達也さんの酒気帯び運転については『ドライバー』のWebサイトに記事を書きました。私は芸能方面は興味がないんだけど、交通違反は専門ジャンルなので。

 

 興味がないといえば、ディズニーランドにも、野球やサッカーやお相撲等スポーツにも、ギャンブルや不倫にも私は興味がない(犯罪の背景にあるものを除く)。
 ブランド品にも興味がない。ま、古道具屋で安く買った衣服がブランドものらしかった、ということはあるが。

 そんな人ってたくさんいるでしょ、私だけじゃないでしょ。
 そういう人たちに何かうまい名称を与え、新しい生き方を提案するような新書を書いたら、けっこう売れて儲かるかも。その新書、私も海藻もとえ買いそうだもの。

 本といえば、昨日裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)の地下の書店、至誠堂で、これを買った。 


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 市川崑さんじゃないょ。ある事件で検事をヤメることになった市川寛さんだ。私は同氏の『検事失格』も読んだ。チョー面白かった。これを読めば裁判傍聴の深みが確実に増すと思う。
 次は以下を書いたい。 

 ←9月26日0時00分現在、週間INが60で3位~!

 

2018年9月14日 (金)

自転車の酒酔いで36歳女性が検挙

 またちらっとコメントしとこう。以下は9月12日付けのテレ朝news。

基準値の6倍 自転車の36歳女“飲酒運転”で逮捕
 福岡県田川市で、酒に酔った状態で自転車を運転したとして36歳の女が逮捕されました。
 ■■■■容疑者は12日午前3時すぎ、田川市の市道で、酒に酔った状態で自転車を運転した疑いが持たれています。パトカーがふらつきながら自転車を運転している■■容疑者を発見して調べたところ、呼気から基準値の約6倍のアルコールが検出されたため、酒酔い運転の疑いで現行犯逮捕しました。受け答えもできないほどに泥酔していたということです。取り調べに対し、■■容疑者は「酒は飲んだが、自転車は運転していない」と容疑を一部、否認しているということです。

 飲酒しての運転(いわば広義の酒気帯び運転)は2種類ある。今日はそこだけおぼえて帰ってください、って漫才ですか(笑)。

1、酒気帯び運転(いわば狭義)
 ぜんぜん酔ってなくても体内に基準以上のアルコールを保有する状態で運転したものをいう。基準は、基本的には呼気検査により、呼気1リットル中0.15mg以上。
 罰則は道路交通法第117条の2の2第3号。3年以下の懲役または50万円以下の罰金。ただし軽車両を除く。

2、酒酔い運転
 呼気検査の結果には関係なく、アルコールの影響により正常な運転ができない状態で運転したものをいう。とはいえ原則、検査値が0.5mg以上が望ましいようだ。
 罰則は同法第117条の2第1号。5年以下の懲役または100万円以下の罰金

 上述のとおり、酒気帯び運転の罰則は軽車両に適用されない。自転車は軽車両。よって自転車が捕まるのは酒酔い運転だけなのである。
 これは法律上のことを言っているのであって、安全、危険、やめとけ、いいじゃないか、などは関係ないので、念のため。

 2017年の自転車の交通違反の取締件数は1万4105件。
 うち酒酔い運転については、全国の総数が122件、0件が36都府県、1件が6府県、福岡は1件だ。
 福岡で自転車の酒酔いで捕まるってことは、よっぽど泥酔で暴れたとか、なにか特別なケースだったのかなと推認できる。

 ちなみに、全国の総数が122件、0件が36都府県、1件が6府県ってなんか変でしょ。そう、突出して多い県があるのだ。それは埼玉で、なんと81件。非常に興味深い。

                 

180913 13日(木)、裁判所行きを休んで単行本原稿をきりきり書いていたところ、某テレビ番組から電話あり。VTR撮りのため都心へ出かけることに。往路は電車で行き、復路はお言葉に甘えてハイヤー(真っ黒の日産フーガ)を利用させてもらった。私は迷った末、自宅ではなく北区滝野川の「昭和」へ! だぁって先週は「昭和」を全休したんだもの、都心へ出ちゃったんだもの、仕方ないでしょ(泣)。
 着いたのは20時ちょい前だっけ、マニア諸氏はもうおらず、いつもの17時台とはだいぶ異なるお客さんが多かった。画像は、最初に取った2品。1品チケット1枚、チケットは10枚つづりで1200円。
 右側は焼きタラコだ。マニア諸氏がいれば半分以上食べていただけたかもしれないのに、今日は1人で全部食べた。通風発作が心配。水をいっぱい飲んで寝よう。

 飲み始めにミヤフローラEXを5錠服用したので、帰宅する頃には酒はもうさめてかけていた。吉澤ひとみさんも、ミヤフローラEXを知っていれば今回のようなことにはならなかったのではないか、そう思えてならない。
 私も、携帯電話の料金とか、知らずに損していることがいっぱいあるのだろうと思う。

 ←9月14日0時40分現在、週間INが120で2位~。

2018年6月13日 (水)

警察官が飲酒運転を見逃す理由

 ネットの匿名サイトでは、警察は間抜けだとか、その「69歳の男」と親しかったとかいう話になっているんだろうか。たしかにそうかもしれないが…。
 以下は6月9日付けNHKニュースの一部だ。

警察が飲酒見落とし その後事故
 ことし4月、徳島市で酒気帯び運転で事故を起こし、1人にけがをさせてそのまま逃げた罪に問われている男が、その2時間前に物損事故を起こした際、警察が飲酒検査をしていなかったことがわかりました。
 警察は「必要な捜査はしたが、結果的に飲酒を見落としたのは事実で再発防止を徹底したい」としています。
 警察によりますと、ことし4月3日の夕方徳島市東沖洲で、酒気帯び運転で対向車と衝突し男性1人にけがをさせてそのまま逃げたとして、藍住町の69歳の男がひき逃げなどの罪に問われています。
 男は、この事故のおよそ2時間前にも、市内の川内町で車を運転中、別の車に接触する事故を起こしていたということです。
 警察によりますと、男はこの日朝から酒を飲んでいたということですが、徳島板野警察署の警察官は、川内町での事故の際、通報者が飲酒の可能性を指摘したのに、男の様子やにおいなどから飲酒していないと判断し、飲酒検査をしなかったということです。

 典型的な記者クラブ文体だ。上掲だけで5つの段落があり、上から順にどの段落まででもそれなりに警察の記者発表を報じた形になる。プロフェッショナルな技だ。

 ま、それはいいとして、ご記憶だろうか、2015年に奈良地裁で4回にわたってあった、警察官が交通違反をもみ消したとされる裁判。あれをぜんぶ傍聴してきた私としては、次のようなことを思う。

 飲酒運転の検挙は、警察官的に点数が高い。通報者が飲酒運転の可能性を指摘していたと聞けば「よっしゃぁ!」と普通はなるはず。
 しかし…。

 その程度の飲酒運転は、昔は切符処理、略式による罰金で済んだ。ところが近年、物損事故を伴っていたりすると「飲酒運転の危険性を顕在化させた」ってことで、ソク体刑事案、懲役求刑の事案とされるようになった。全部必ずってもんでもなかろうと思うが。
 体刑事案だと、検察官が書証として法廷へ出せるような捜査状況報告書、実況見分報告書等々を作成しなければならない。原則逮捕の運用かもしれない。ものすごぉく手間がかかる、時間がかかる。
 そこにおいて、徳島県警板野警察署のその警察官は、翌日から休暇をとっており、日勤を終えて帰宅後すぐに家族とともに旅行に出かける予定だった。なので飲酒運転は見逃した…。

 真相は分からないが、私としては直ちにそんなことを想像する。
 奈良地裁の事件は、メルマガ「裁判傍聴バカ一代」で8号にわたってレポートした。以下そのバックナンバーから拾う。

第1530号 無免許もみ消し、収賄事件、奈良地裁へ!
 奈良県警の巡査部長(すでに懲戒免職)による交通違反もみ消し&収賄事件。傍聴人の集まり具合、本起訴分の検察立証、その詳報!

第1564号 奈良地裁、オービスもみ消し2万4800円!
 第2回公判、もちろん傍聴してきた、高速バスに乗って。前回のもみ消しは無免許だったが、今回はオービス3件。全国の警察官諸氏はぽかーんとなるんじゃないか!

第1565号 違反もみ消し代、それじゃ安いと10万円を
 奈良県警の巡査部長が交通違反を多数もみ消した事件の後編、8月7日付け追起訴の2件。一言でいえば、違反者もいろいろ!

第1592号 巡査部長は6年間、1人でオービス担当を!
 奈良地裁、警察官による交通違反もみ消し&収賄事件。今回のことで離婚した元妻が情状証人。事件の背後にいったい何があったのか、驚くべき話が出てくるのだった!

第1593号 巡査部長のランク表で自分は最下位でした
 奈良地裁のもみ消し&収賄事件。いよいよ被告人質問! 管区警察学校で「アカセン」を付けられた被告人は、そこに2、3年座ってれば引き上げてやるからと言われ…ところがっ!

第1594号 オービス担当はぶっちゃけどんな仕事ですか
 奈良地裁の被告人質問の続き。オービスの赤いストロボを浴びて呼出しを受け、突っぱねてたらうやむやになった、という違反者がときどきいるが、うわ~、なるほどそういう裏があったのか!

第1595号 違反もみ消し&収賄事件、求刑は懲役4年!
 警察官犯罪の裁判の、おそらくは歴史に残る被告人質問を、一気に最後まで! 求刑は懲役4年。重い。俺の判決予想は…。

第1607号 奈良地裁、判決、警察の暗部は完全スルー
 ずっと追いかけてきた交通違反もみ消し&収賄事件の、とうとう判決。本件の奥底の原因と思われること、すなわち警察組織による早い話“いじめ”について、判決は触れず、マスコミも触れず…。

180610 警察官が現職時にやった犯罪の裁判を、私はだいぶ傍聴してきた。しかし本件ほど警察組織の腐れぶりが明らかになる裁判はなかった。非常にショッキングな裁判だった。はっきり言って私は、被告人(元巡査部長)に同情した。
 全国の警察官諸氏に、またそのご家族にお読みいただきたい。バックナンバーは有料となり、1カ月分108円なんだけども。

 画像は、最近の家飲みの酒肴、というか夕食。きうりとブロッコリとトマト、ちょっと焦がしてしまった厚揚げ焼きと、その薬味の生姜とネギ、スーパーで半額だったシャケ、長いもをすりおろして刻み海苔をぶっかけたやつ。米や小麦は食べないが、これで十分満腹になる。
 酒は25度の焼酎甲類を約1合半~300cc。ポッカのレモン果汁をだばだば入れて安い炭酸で割る。
 飲み始めにミヤフローラEXを4錠ほど噛み砕いて服用。歯をブラッシングして寝る頃にはもう酔いが覚めている。5時間ほどの睡眠で、すっきり腹ぺこで起きる。
 ミヤフローラEXを知っていれば酒気帯び運転で捕まらずに済んだケースがだいぶあるんじゃないかと。個人差は捨象し、知らぬは百年の損だと思う。

 

 

 

 以上2つは私が貼ったアフィリエイトです。
  ←6月13日1時20分現在、週間INが160でついに1位~。

2017年9月17日 (日)

距離30センチを飲酒運転して有罪

 交通違反マニア的にはいろいろ見所がある。以下は9月15日付け Record China。

韓国で「30センチだけ」飲酒運転の男に有罪判決=韓国ネット「何とかしてあげて」「彼を捕まえた警察っていったい…」
 2017年9月14日、韓国で30センチの距離を飲酒運転した罪で起訴された男に有罪判決が言い渡された。韓国・聯合ニュースが伝えた。
 ソウル南部地裁は同日、飲酒運転をしたとして起訴されたトラック運転手A(48)に対し罰金200万ウォン(約19万5000円)を科したことを明らかにした。Aは昨年12月2日午前3時50分ごろ、ソウル市内の路上で酒に酔った状態で自身の1トントラックを運転したとして起訴されていた。
 裁判所によると、Aは当時知人と酒を飲み、トラックの運転を代行業者に任せ自宅近くまで帰ったという。その際、代行の運転手が近隣の店の前にトラックを止めたため、Aはこの店に迷惑を掛けてしまうと考え「入り口前を避けて駐車してほしい」と頼んだが、運転手はそのまま帰ってしまった。そのため仕方なくAが自ら車を移動しようとしたところで警察により摘発。血中アルコール濃度は免許取り消しレベルの0.122%だったが、運転距離はわずか30センチにすぎなかった。
 Aの弁護人は法廷で「緊急避難(自身や他人の法益のため、現在の危険を避けるための行為に妥当な理由がある場合は罰しないという法理)」を掲げて無罪を主張した。しかし裁判官は「Aが直接運転しなければならないほど緊急で困難な状況ではなかった。別の代行や警察を呼ぶなど、周りの助けを呼んで車を動かすこともできたことから、緊急避難には該当しない」として、有罪判決を言い渡した。
 事件のいきさつと判決を知った韓国のネットユーザーからは多数のコメントが寄せられているが……(中略)……判決に「待った」を掛ける声が大部分を占めている。
 取り締まった警察に対しても……(略)。
 事件や裁判の話題に法律関連のコメントは付き物だが、今回も「法の融通が利かな過ぎ」「強者に対してはかなり融通が利くのに!」など嘆く声がみられた。(翻訳・編集/松村)

 日本の場合、普通乗用車で酒気帯び運転の初犯は、罰金30万円が相場だ。酒酔いだと40万円か50万円か、そこはまだよく分かってない。
 韓国の「約19万5000円」は安いと思う。平均賃金が日本とは異なるのかもしれないが。

 

Tn_dsc_1191 血中アルコール濃度は「0.122%」だったという。
 日本ではパーセントを使わない。呼気1リットルにつき0.15mg、血液1ミリリットルにつき0.3mg(道路交通法施行令第44条の3)、それ以上が処罰の対象とされる。
 血液1ミリリットルにつき0.3mgって何パーセント? わ、分からん…。
 ちなみに日本は、呼気1リットルにつき0.25mg以上の違反点数は25点。完全に免許取消処分の対象だ。

 

 血中0.122%って日本の基準では血中何mgに相当するのか、なんで小数点以下3桁なのか、分かる方がいたら教えて~。

 

Tn_dsc_1197 わずか30センチを運転しただけ、について。
 日本では、各事件を処罰すべきかどうかは検察官が決める。検察官が不起訴とすれば、処罰なし。
 起訴すれば、裁判官は間違いなく有罪(=処罰オッケー)とするだろう。なぜなら、検察官が処罰すると決めたから。日本の裁判、司法は、そういうものなのだ。
 ただ、30センチという珍しいケースでは、求刑が罰金30万円のところ判決は罰金20万円、という思い切ったことをやってのける裁判官はいるかもしれない。

 

 上掲記事でいちばん違和感をおぼえるのは、「ネットユーザー」らのコメントについて、「判決に「待った」を掛ける声が大部分を占めている」とある部分だ。
 日本だったらもう、その「トラック運転手A(48)」をぼろくそのぼろぼろのくそくそに中傷するコメントが圧倒的多数じゃないのかな。

 

 関係ないけど、韓国にも裁判傍聴マニア、交通違反マニアはいるのかしら。勾留もとえ交流してみたい。

 

※ 画像は、ループコイル式オービスの設置工事かと思われる。もしそうならマニア的にはスクープ画像だ。どこで撮ったんだっけ。もしかして読者氏からのいただきものかも。そんな気もする。いやたぶんそうだ! すごいのをいただきありがとうございますっ。

 

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2017年5月12日 (金)

ガリガリガリクソンさんは公判請求で懲役求刑か

 以下は5月12日付け毎日新聞、の一部。

<ガリガリガリクソンさん>酒気帯びの疑い、逮捕状請求へ
 タレントのガリガリガリクソンさん(31)が大阪市内で酒気帯び運転した疑いが強まったとして、大阪府警が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕状を請求することが12日、捜査関係者への取材で分かった。同日朝、同市中央区内の路上で、車内で酔った状態で寝ていたことから発覚。「ミナミで酒を飲んだのは覚えているが、運転していたことは覚えていない」と話しているという。
 捜査関係者によると、12日朝、中央区内の路上で「車がパンクしてとまっている」と通行人から通報があった。警察官が駆け付けると、運転席でガリガリガリクソンさんが1人で寝ており、酒の臭いがしたため調べたところ、呼気から基準値以上のアルコールが検出された。周辺の駐車場から、ガリガリガリクソンさんの車が出る様子が防犯カメラに、映っていたという。

 政令値(呼気1リットル中0.15ミリグラム)以上のアルコールを体内に保有して運転したか、またはアルコールの影響により正常な運転ができない状態で運転したか、どちらかが立証されたとして…。

Img_0582_2 前者の場合、運転したのが普通車で初犯なら、赤切符を切られて罰金30万円で決まりだ。
 略式処理のケースなのに、わざわざ逮捕状を取る、ふつうなかなかないことだと思う。

 交通ジャーナリストと裁判傍聴師、二足のわらじを履く者としては、こりゃ体刑事案なのかなと想像する。

 昔、普通車の初犯の酒気帯びは罰金20万円だった。2度目だと罰金25万円だっけ。罰金前科の間隔にもよるが、まぁだいたい罰金前科2犯で公判請求(正式な裁判への起訴)をされ、懲役刑を求刑された。
 ところが2007年9月19日、飲酒運転の厳罰化があった。大報道されたのをご記憶だろうか。
 その後、罰金前科1犯でもう公判請求のケースが、法廷へ出てくるようになった。交通ジャーナリストと裁判傍聴師、二足のわらじの俺だから気づいた、世間が知らない厳罰化といえる。

 さらにその後、罰金前科なしでも、物損事故を伴っていたりすると公判請求、というのが普通になった。物損とはいえ飲酒運転の危険性を顕在化させ、悪質! というわけだ。この厳罰化も報道されてない、と思う。

170510 赤切符で罰金処理ではなく、通常書式で懲役求刑、を体刑事案という。
 体刑事案だから令状逮捕するってもんでもなかろう、と思うけれども、車がパンクしていたとされることから、何か建造物とかに激しく衝突したことがうかがわれ、逮捕状のこととあわせ、ガリガリガリクソンさんは公判請求されるのかな、と。
 そしたら大阪地裁の法廷に被告人として立たされることになる。傍聴券抽選になるんだろうか。傍聴したいけど…。

 ちなみに芸人さんが被告人の事件を俺は何件か傍聴してきた。
 たとえば、メルマガ第1680号「有名芸人、無免許で執行猶予中の無免許!」、第1687号「ベイビーギャング、男前芸人の判決、詳報」の事件とか。
 有名芸人さん(どなたか不明)の運転手をやらせてもらううち、その有名芸人さんが置き忘れたカードを不正に使い…というのもあった。超有名芸人さんのマネージャーの交通事故、なんとその執行猶予中に覚せい剤、というのも傍聴し、レポートしたっけ。

 なお、俺の表向きの肩書きは交通ジャーナリストだけども、メルマガ「裁判傍聴バカ一代」は、交通事件ばかりじゃない。てか交通事件以外のレポートが圧倒的に多い。近頃は「窃盗病」を追っかけてる。窃盗病者以上に、検察官も裁判官も病的じゃないかと思え、そういうところに俺はわくわくするのだ。
 色情系事件ももちろんレポートしてる。特に今は、女子学生との不倫から発展した、「被害者」とされるほうが悪いんじゃないの? と思える事件が2件、同時進行してる。いったいどうなるのか、これは最後まで追っかけよう。

 さてメルマガ次号を急ぎ書かねば。次号は、おそらくは長年鉄道会社に勤務したらしい50代男性が、万引きで執行猶予判決を受け、同じ月のうちにまた万引きをやった! 「もう絶対しない!」と力強く語るところからして、嗚呼、出所後きっとまたやるんじゃないか…という事件をレポート予定。じゃねっ。

※ 画像はいずれも北区滝野川の究極の居酒屋「昭和」にて。画像上は、たまねぎの輪切りに豚肉を巻いたやつ。赤、黄、緑の野菜が添えられ、マカロニサラダまで付いて、これで1皿110円。画像下は、レバニラ炒めと、昆布の煮物にホタテを載せたやつと、食べかけの春巻き。これらも1皿110円。ホッピーは外が110円、中が110円。外国人観光客がSNSにアップしたら大変なことになるっ!

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2015年1月 9日 (金)

酒気帯び運転、逆転無罪!

071115_se 日本酒1合をイッキ飲みしてすぐ普通貨物自動車(軽トラかな)を運転、2分後にシートベルト違反で捕まり、それから約30分後かな、北川式SE型(拙著『なんでこれが交通違反なの!?』の134~135ページ)で呼気検査、0.2mgと出て、酒気帯び運転で検挙された…。

 この事件の控訴審判決が今日あった。原判決破棄、無罪!

 逆転無罪の理由は、非常に分かりやすかった。メルマガ次々号に書く。次号は危険ドラッグ運転の量刑と、常習下着ドロをレポートすべく、もう書き進めちゃってるので。
 全国の警察官諸氏よ、同じ轍を踏まないよう、メルマガ次々号を読んどきましょう、うんうん。よし今回も上手に宣伝できたぞ。

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