道交法違反を1日に5件傍聴
東京地裁でなんと1日に5件、「道路交通法違反」を傍聴した。私としては初体験かも。どんなのが法廷へ出てきたか、ふり返ってみよう。
11時~12時、速度違反、新件。
被告人は中国籍の会社員男性だった。速度違反で中国籍は珍しい。
首都高、中央環状線、外回り、目黒区内、10.63kp(キロポスト)付近の固定式オービスによる85キロ超過(測定値145キロ)。
あそこは外回りと内回りにオービスがあり、首都高でいちばん活躍している。「「とある野球選手」が超過80キロのスピード違反。贖罪寄付100万円も、懲役刑に」、あれもそうだ。
求刑は、相場どおり懲役3月。直ちに判決。懲役3月、執行猶予2年。速度違反の執行猶予は昔は普通に3年だったが、近年は2年が当たり前になったね。
13時15分~13時30分、速度違反、判決。
被告人は、しゅっとして素敵な女性だった。女性の速度違反といえば「「つきまとい男から逃げたくて」…首都高を176キロで走行した女性に判決。情状酌量の余地はある?」なんてのがあった。
んなことより、これも上記中国籍の被告人の事件と同じオービス、によるこっちは超過80キロだった。
裁判官 「主文。被告人を拘禁刑3月に処する。この裁判が確定した日から2年間その刑の執行を猶予する」
2025年6月1日より後の違反なので、懲役ではなく拘禁刑なのだ。
判決理由のなかに「贖罪寄付100万円」と出てきた。えっ? もしや…。
そう、この被告人は、執行猶予付きでも拘禁刑を受けると、歯科医師法による処分を受ける、だから罰金刑を求めたんだそうだ。
「首都高は速度超過80km/hが運命の分かれ目。スピード違反を罰金で解決できない職業とは?」で書いたあのこと、テレビ、新聞、YouTuber、インフルエンサーはどうも言わないんだよねえ。
14時30分~15時30分、酒酔い運転、新件。
被告人は、お洒落ヘアの大柄な男性だった。飲みに誘われ、車を運転して出かけ、だいぶ飲み、車内で仮眠しようと思ったが、早く帰って家でゆっくり休みたいと運転を開始、ドライブレコーダーの録画によれば、左右にふらついたり、信号が青になってもなかなか発進しなかったり、急に低速になったり、とうとうトラックと接触事故を起こして発覚…。
ま、あるあるの事件だ。私は途中でそっと出た。あっちは何だろう、と気になって。
14時30分~15時30分、速度違反か無免許、新件。
被告人は、よく日焼けして、なんだかふてくされ系の若い男性だった。違反歴がだいぶあり、捕まるたびに気をつけようと…。
被告人 「思ってましたけど、注意が甘かったです…ちょっと注意が疎かだった部分があった…気づいたら(速度が)出ちゃってたって感じなんで…」
オービスで首都高で超過80キロ以上なのか、一般道で軽い速度違反で捕まって無免許が発覚か、不明なまま15時12分、私はそっと出た。
15時30分~16時30分、酒気帯び運転、新件。
開廷表の被告人氏名は女性風。傍聴席は20席。やばい。それで早々こっちのドアそばへ張り付いた次第。
被告人は素敵な感じの中年女性だった。会社役員だという。酒気帯び運転なんか全くしなくていい、なんだかどうも不思議な事件だった。
求刑は相場どおり懲役5月。直ちに判決。懲役5月、執行猶予2年! 酒気帯びで執行猶予2年は、私は初めてかも。悪質性がめっちゃ低いと裁判官も思ったのだろう。
この日はほかに、動画配信がらみの「脅迫」とか、教員(白人男性)による生徒への「暴行」(もしや無罪?)とかいろいろ傍聴した。裁判傍聴は刺激的だ。

