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カテゴリー「駐車違反/民間委託前」の23件の記事

2014年9月11日 (木)

ジャカルタの駐禁レッカー移動にアドバイスを

 「じゃかるた新聞」ってものがあるんだと、「自動車ニュース&コラム」で初めて知った(と思う)。以下はその「じゃかるた新聞」の9月10日付けの記事。50万ルピアって約4500円かな。


ATMで罰金送金 レッカー移動に困惑 「周知不足」
 ジャカルタ特別州交通局が8日から始めた違法駐車の規制強化に運転者から不満の声が出ている。50万ルピアの罰金で抑止効果を狙い、レッカー移動で渋滞を緩和するのが目的だが、「周知不足」「正規の駐車場がない」と強硬策への批判が集中している。(山本康行)
 中央ジャカルタのクボン・ラヤ通りに車を停めていた銀行員は、交通局職員から罰金の納付を命じられた。近くのATMへ行き、州政府が開設した口座へ50万ルピアを振り込む。レシートを示せばレッカー移動は免れる。この行員は「会社から駐車場を与えられていない。他に車を停める場所がない」と不満を口にした。
 中央ジャカルタのタナアバンで、車をレッカー移動されたアリ・ルスディさんは「規制には賛成だが、レッカー移動などの周知は行き届いていない」と話す。北ジャカルタ・マルンダでは8日、レッカー移動の作業などの影響で約2キロの渋滞が発生した。通り沿いの側溝の修繕作業で道幅が狭くなっており、交通局は路上駐車には厳重に対処していく方針。
 取り締まり対象地域は、タナアバンやマルンダ、南ジャカルタ・カリバタ、東ジャカルタ・ジャティヌガラなど。警察や州警備隊が協力する。8日までに中央ジャカルタのクボン・ラヤ通りで33台、東ジャカルタでは14台を撤去した。レッカー車は現在14台だが、来年は20台購入し、取り締まりを強化していく計画だ。
 州政府はこれまで路上駐車対策として、タイヤを施錠したり、パンクさせたりするなどの強硬策を実施してきた。アホック副知事は、有名無実化していた50万ルピアの罰金を払わせることで抑止効果を見込む。

 

 日本の駐禁レッカー商法は、かつて都市部で猛威をふるっていたが、2006年6月1日にニュー駐禁取締り(=もっと効率的な商法)がスタートして、ほぼ壊滅した。
 そのあとを、ようやくジャカルタ特別州交通局が追いかけてきたのかな、という気がする。

 

 周知については、ドライバーたちにあまねく知らせる必要はないのだ。

 消防車や救急車が通れないとか、渋滞による経済的損失は何兆ルピアだとか、それはぜんぶ違法駐車のせいだと、テレビ各局に日々報じさせる。これにより「違法駐車=悪」とのイメージを社会全体に刷り込む。

 ドライバーたちへの周知は、「違法駐車レッカー移動、重点路線」とかいう立て看板をぽつぽつ立て置くだけで十分。「正規の駐車場」については、拡充していきますと宣言し、1つ2つ新しい駐車場ができたと報じさせるだけで十分。

 

 そうして、元警察署長などが社長の業者にレッカー移動を委託し、かつ、レッカー移動手数料をドライバーから徴収する事務を、警察の天下り法人に委託する。儲かりますぞ。
 大事なのは、違法駐車が激減するほどにはレッカー移動をしないことだ。何事も、目的を見失ってはならない。

 

 長年の取材・研究で得たノウハウをもとに、交通利権コンサルタントとして海外へ打って出ろ? うーん。

2006年5月31日 (水)

それって犯罪の謀議じゃないの!?

 宅配業者、配送業が困ってる…。場合によっては2人乗車も考えてる…。

 

 なんだ、それ? と私は思う。
 なんつーか、信じられない思いだ。

 

 何人乗車してようが、違反場所に駐車したら駐車違反なんだよ。

 運転できる者が1人残ってればセーフ、というのは、その状態だと「放置車両」に当たらず、新しい取締り(確認事務)の対象にならないってだけ。
 2人乗車も考えてる…ってつまり、違反(犯罪)をやっても捕まらない方策はないかと、謀議をめぐらせてるわけじゃん。

 

 偉そうに申し訳ないが、そこに、新制度の重大な根本的な問題点がある!

 宅配、配送業、引っ越し、ちょっとした荷物運び、何かの修理や工事、子どもやお年寄りの送迎等々等々、だいたいみんな、迷惑にならない場所に短時間、てことでやってきたわけじゃん。
 引っ越しや工事など、短時間ではすまず、また多少迷惑になることもあるが、それはまあまあ仕方ない、お互い様、でやってきたんじゃないのか。

 

 しかし、それらはほぼすべて、「違反は違反」だったのだ。

 検挙する警察官もいたが、見逃す警察官もいた。
 もともと検挙率がきわめて低いから、「運が悪いと捕まるけれども普通は大丈夫」として、社会や経済活動は成り立ってきた。

 言い方を変えれば、違反しなければ成り立たない、社会の国民の営みであり経済活動であったわけだ。

 

 それってそもそもおかしいじゃん! とは言わず、「これからは時間の長短にかかわりなく(=ごく短時間でも)捕まえますよ。捕まったが最期、カネは必ず徴収しますよ。取締りや徴収の事務を民間委託しますよ。取締りの数は倍に増やしますよ」、それが今回の新制度にほかならない。

 

 ところが世論は、一部の傍若無人な迷惑駐車を思い浮かべ、取締りを強化するのは仕方ない、という方向にある…かのように見える。
 仕方ない、けれども、強化されると日々の仕事や生活は困るので、取締りを逃れる方策をなんとか模索する…。

 おいおい、どこか狂ってるぞ! と私は思うんだが…。

 

 30日(火)午後1時20分からの東京簡裁の道路交通法違反事件は、4月25日に「寺澤オービス事件」で川越支部へ行ったため見逃した事件だった。

 犯行時、警視庁交通部交通執行課でオービス担当だった警察官を証人尋問。この人、たしか前にも別の事件で証言したような。
 でも今回は、被告人の主張には関係のない、無意味な証言でしたね。書証の作成の真正を立証するという法律的な意味はあるとしても。

2006年5月30日 (火)

大阪の駐禁取締りは54万6000件?

 委託者・大阪府警本部長、受託者・ナカバヤシ株式会社大阪支社。
 の「放置違反金関係様式の作成、配送及び封入封かん業務」の「業務委託仕様書」。
 を見ると、「発送文書作成予定枚数一覧表」に、こうある。

 

 納付書(仮納付) 546,000枚
 弁明通知書     546,000枚

 

 「確認標章」を取付けたあと3日くらいで違反者の出頭がないと、この2つを、車検証上の使用者へ発送することになる。
 06年6月1日から07年3月31日までの契約だから、月平均4万5500通。

 

 05年の大阪府警の駐車取締り件数は、26万8840件だった。これは月平均2万2403件。

 

 うーん。06年からの違反者が全員出頭しないとは限らない、とはいえ、やっぱ取締りは2倍くらいには増やす予定、とはいえるんじゃないかな。

 

 新しいセキュリティソフトを入れてから、PCの調子がめちゃめちゃ悪くなった。原稿を書けないまま、5~6時間が吹っ飛んだ。
 ウィルスとかも怖いけど、セキュリティソフトのせいでPCが動かないって…。

2006年5月26日 (金)

5分から10分の駐車が60%とは!

5月25日(木)

 

 朝6時半にタクシーがお迎えにきて鎌田へ。某番組の撮影に同行。赤坂へ移動して続行。

 大きな目でにっこり微笑む若い女子アナさんから、マイクを向けられ何か尋ねられる、という体験をたぶん初めてしたよぅ。

 

 東京簡裁で14時10分からオービス事件の警察官証人尋問、3時10分から新件があり、最後の最後まで悩んだのだが、簡裁のほうは礼田計さん(「オービスと愉快な仲間たち/マニヤ編」)が傍聴してくれるというので、私はパレスホテルへ。

 

 14時から、パーク24株式会社(広報代行・共同ピーアール株式会社)主催の「改正道路交通法セミナー」。

 講師は日本大学理工学部の藤井敬宏教授(社会交通学)。
 内容は、①交通事故・交通渋滞発生原因と現在の交通事情、②「改正道路交通法」実施後の影響等。

 正直、「空振りかな」と思っていたのだが、なかなかどうして、たいへん参考になった。

 とくに、「調査の結果、5分間から10分間の駐車が60%」という点、へえ!ではないか。学生さんたちのマンパワーによる調査だそうだ。

 

 私はずっと、こう言ってきた。

「どこもかしこも1分でも違反にしてるから『違法駐車があふれている』ってことになり、遵法精神が損なわれてもいくのだ。地域や道路の実態によって30分なり60分なりの駐車は合法とすべきだ」

 「10分まで駐車可」とするだけで、かなりの違法駐車が一瞬にして消える、マジックです、という話に、やっぱなるんだなぁ。

 

 もうちょっと言うとだ、紙に書いた法律で、千差万別の個々の駐車に対応できるはずがない。法律はいちおうの線引きをするけれども、取り締まる警察官には、ある程度の裁量権があり、何より、取り締まったあと、処罰するに当たっては、運転者の説明(駐車の動機や、駐車時間、迷惑性等々)もよく聞いて、果たして処罰すべきかどうか、すべきとしてどれくらいの罰が適当か、取り締まった者以外の者(手続き上は検察官、裁判官)が然るべく判断する。そういうふうになってるわけだ。

 大胆にいえば(でもないか?)、後処理の手続きが保障されているから、少々大ざっぱな法律(交通ルール)も許されるわけ。もしも、交通ルールが、生活や交通の実態にあってなければ、取締りを受けても処罰されることはない。

 

 6月1日から始まる「放置違反金」は、後処理の手続きを省いて、取り締まっただけで一定のカネを強制的に徴収する制度、ということができる。
 だったら、交通ルールはこれでいいのか、よほど検討しなければならない。見直さねばならない。ところが…という図式だと私は思うんですよ。

 警察庁は、「だから60%の違法駐車をなくせるよう、5分~10分間の違反も取り締まれるようにしたのです」と言うだろうか。

 

 終わってタクシーで帰宅。
 急ぎご相談等3件に対応し(遅れて申し訳ない)、仕事場で撮影。

 もう眠くて眠くて、風呂で週刊誌を2度もぽちゃんと湯船に落とす。早寝。

2006年5月24日 (水)

青キップの取り締まりが激増って!?

 10時にハイヤーがお迎えにきて、某番組のVTR撮りへ。

 13時30分から東京簡裁で道路交通法違反の新件があり、急ぎハイヤーで裁判所へ。
 途中、礼田計さんから電話あり。新件は流れたと。あれ~っ。ま、そんなこともあるよね~。

 

 裁判所で礼田計さんと少し話し、裁判所前へ到着したまた別の某番組のスタッフの車に乗り、某テレビ局へ。翌日以降ロケに出ることになり、打ち合わせ。

 手配してもらったタクシーで帰宅。
 19時から仕事場でまた別の某番組のVTR撮り…。

 

 そんな日々がここ2週間ほどか続いてる。
 そろそろ落ち着くのかと思ってたら、だんだん忙しくなってくる。
 ま、今日が今までいちばん忙しいと思うけど。

「今井君よ、テレビに使い切られてしまうぞ」

 というご意見もあるかと思う。
 でも、私はぜんぜん心配してない。

 だって、相変わらず東京簡裁の道路交通法違反事件の傍聴が(私以上に忙しいスタッフの方々には申し訳ないけど)最優先だし、私は私の知ってること、思うことを言うだけ。伝わる言葉で言おうと努力はしても(慣れないので、うまくいかず、申し訳ない)、知らないことは言えないし、思わないことは言えない。
 べつに何も変わらないと思う。

 こういう、なんつーか嵐は ── 誰にだって嵐の時期はあるよね ── いつか過ぎて、平凡な日常にまた戻るのだ。平凡な普通の日々が一番だよ。ま、共謀罪が可決されたら、そんなこと言ってられなくなるのかなあ、とは思いつつ。

 

 VTR撮りが終わって風呂で『週刊プレイボーイ』を読んだ。ええっ!?

交通安全対策特別交付金勘定が、『歳入907億4310万6千円』と、昨年度の予算額より43億8464万円も増えていたのだ

 と。マジ!?

 

 今年度は、6月1日から、駐禁取締りの民間委託が始まり、「放置違反金」制度が導入される。

 「確認標章」という新しい駐禁ステッカーを取付けられると、要するに「反則金」か「放置違反金」か2つの選択肢があり、国会答弁では7割が「放置違反金」へ流れると見込まれている。

 そしたら当然、反則金収入は減るはず。
 ところが、反則金を原資とする交付金の予算は増額されている…んなアホな!?

 

 本当だとすると、週プレの記事で小谷洋之さんが書いているように、駐禁以外の取り締まり、それも青キップの取り締まりを、かなり増やす予定…ということだ。


 もちろん、予算は予算。新潟県警の“雪見酒接待”とか警察不祥事・犯罪が続出した頃は、反則金収入が交付金予算を、以前よりけっこう割り込んだこともあり、予算どおりに反則金が集まる(青キップを切って反則金を払ってもらえる)とは限らないけれどもさ。

 

 「治安悪化の情勢下、交通違反に割ける警察力には限りがあり…」というのが、今回の新制度の理由だったはず。
 いや、限りがあるのは、駐車違反に割ける警察力であり、民間委託で合理化されるはずの500人の警察力を、他の青キップの違反に振り向けるのか。

 

 いやいや、新制度により生じるのは、反則金収入の減少だけではない。

 違反点数がない放置違反金、の導入により、違反者講習、停止処分者講習、免許更新時の諸々の費用(=安協へ流れる委託費)の減少も当然に予測される。

 私は、これから別の方法(駐禁レッカーの“指定機関”と同じ方法)で巻き返すのか、あるいは交通利権の構造改革が始まるのか、と見ていたが、なんのことはない、放置違反金で減った点数を、他の違反でカバーするのか…?

 とすれば、青キップだけでなく、点数の高い赤キップの違反の取締りも強化されておかしくないが…?

 

 うーむ、ほんとに今年はどうなるのか、こう言っちゃなんだが、わくわくしてたまらないよぅ!

 

 ところで、礼田計さんのブログ、ついに公開のGoが出た。
オービスと愉快な仲間たち/マニヤ編」。
 こんなサイトは絶対、他にない。つか、あり得ない(笑)。すごいっ!! 「マニア」ではなく「マニヤ」と表記するところからもう、マニアだ、いや、マニヤだ!

2006年5月19日 (金)

新制度 変わらないもの 変わるもの

 このところ、雑誌、新聞、ラジオ、テレビの方とよく話す。
 テーマは、6月1日スタートの新制度、駐車違反の取締り(取り締まり)の民営化。

 それぞれの記者氏から得た小さな情報が、私が持ってる情報と結びついて「ははあ、そういうことか!」「やっぱりそうか!」となることもある。

 なにより、いろんな方からいろんな視点・観点の質問を受けてると、自分の知識・認識の足りない部分に気づけるし、断片的に言ってきたことが、わかりやすい1つの命題にまとまったりもする。
 非常にありがたい。

 

 そうして、私が言うべき基本が見えてきたような気がする。

 

 やっぱ、私は新制度には反対だわ。
 以下理由。
 まぁ、前々から言ってきたことをまとめたにすぎないっていえばそうなんだが。

「それやっちゃダメだよ。危険だから、迷惑だから」

 と誰もが思えるし、実際に危険で迷惑でもある、そういう運転や駐車を法律でしっかり禁止し、そのルールを破ったら必ず(最低限半分以上の確率でとか)捕まっちゃう、処罰される、というものでなければならない、本来は。

 

 ところが現実には、そんなことは関係なしに、一律に禁止してきた。

 「ダメだよ」と誰もが思わない、実際危険も迷惑もない運転や駐車も違反になる、そういう規制をしてきた。善良な人々の普通の営みが、法律上は違法になる、そういう規制をしてきた。

 

 そうして、日常的にあふれる違反のごくごく一部を取り締まり、反則金、罰金、レッカー料金、免許に係る各種講習の手数料等々、運悪く捕まった運転者から莫大なカネを毎年吸い上げてきた。道路は「カネの成る木」だった。

 

 今回の新制度は、そうしたことを(ほぼ)見直さず、カネの取りっぱぐれをなくしますよ、取り締まりは2倍にしますよ、取り締まりや後処理の事務手続きを民間委託しますよ、ということにすぎない。

 じゃあ、本当はどこをどう見直すべきか、ということは次回締切りの『ドライバー』に書く予定。

 

 ふり返れば、もう15年以上前からか、もっと前からか、私は、反則金制度(68年7月1日施行)について、要旨こう書き続けてきた

「なぜそんなに違反が多いのか。規制はこれでいいのか。本来はそう考えるべきだった。が、当局はそうは考えず、迅速・簡便にカネを徴収できる方法を考案した。運転者たちは(昔の私自身も含め)、その迅速・簡便な方法に飛びついた」

 

 それと同じことが、もっと大かがりに、これからスタートしようとしているのだ。

 反則金の納付は任意だから、「飛びついた」という表現でよかったが、これからは、飛びつくも何も(とくに自分の車で自分が違反して確認標章を取付けられた場合には)放置違反金を払う以外に現実的に選択肢はない、ということになる。
 そして遠からず、現実的ではない選択肢は、なくなるだろう。

 

 結局、何も変わらない。だけど、大きく変わる。変わらないのは何で、変わるのは何か…。
 ここで終われば、中島みゆきさんの『時代』。
 「そこを私たちはしっかり見分けなければならない」と結ぶと、なんだか新聞の社説みたいになるね(笑)。

 

 というわけで、ここんとこ、「緊急」とあるもの以外、ご相談のメールにほとんど対応してない。
 今日は久しぶりに(20日ぶり? 医師から叱られるよ!)有酸素散歩1時間以上やったし。

 ちなみに17日は某ラーメン店が半額の件、今月は珍しく忘れちゃいなかったのだが、行く暇がなくて(泣)。来月は行けるかなぁ。こうやって1月1月過ぎ去るうちに、今年も終わるんだろうなぁ。

2006年5月18日 (木)

1ユニット1日2万5000円?

 開示文書を見て驚いたっていうのは…。

 

 石川県の場合、落札者は(株)アイビックス北陸で、金額は2万5000円(税抜き)なのね何億、何千万円の入札結果ばかり見てきたもんだから、にっ、2万…!? と驚いたわけ。

 

 だけど、考えてみりゃ、これは単価契約に決まってる。

 石川県警の用度課に電話で確認したところ、1ユニット1日8時間の稼働を単位とする、やっぱ単価契約だそうだ。
 稼働日は210日間を予定しているそうだ。警察庁の発表によると、石川県は1ユニットのみ。

 2万5000円 × 210日 = 525万円。そんなもん…。

 

 いや、ちょと待てーよ!。

 1ユニットは、駐車監視員2人から成る。
 契約書を確認してみないとアレだが、統括責任者が1人、必要じゃないのか。
 統括責任者の代行者は、1ユニットの契約では、もしかすると不要かもしれないとしても。

 そのほかに、夏冬の制服、蛍光チョッキ、冬季の外套なども業者は用意しないといけない。
 車で巡回するなら、マグネットプレートをつけた車両も必要になる。
 1日2万5000円で、やれるのか?

 

 東京で委託契約をとった株式会社コアズの求人広告(礼田計さんからもらった)を見ると、

   責任者(たぶん統括責任者のことだろう)の日給は、1万2500円
   副責任者(たぶん代行者のことだろう)の日給は、1万1800円
   監視員の日給は、1万800円

 となってるぞ。

 うーん、石川県の日給は東京より若干安く設定されているとしても、統括責任者が必要とすれば完全に赤字の契約を取ったことになるんじゃないか。
 ま、あれこれ想像してないで、石川県警の委託契約書を開示請求してみよっと。

 

 その開示を受けると、たぶんまた何か疑問が生じてくるんだろう。「他の県はどうだ?」とか。
 こうやって、奥へ奥へと入り込み、抜けられなくなっちゃうんだよね(笑)。

 そうやってるうちに、途中で寿命が尽きて死んじゃう。
 それはラッキーな人生だろうと私は思うよ。

 

 ちなみに福岡県も、単価契約だ。
 中央、博多、西警察署の管内の契約を、(株)コアズ九州事業本部が3万2455円で落札。

 

 今日の朝日新聞の生活・家庭欄に、今回の新制度について記事あり。
 普通の人々の普通の日々の営みに、新制度はどう関わってくるのか、という視点の記事で、なかなかに秀逸と思えた。

2006年5月17日 (水)

交通安全協会はどこへ!?

 270警察署の管内で駐禁取締り(確認事務)が民間委託される、と話題になってる。
 これは道路交通法51条の8による委託だ。

 

 もう1つ、51条の15による委託がある。「放置違反金」に関する事務だ。

 放置違反金とは、車の持ち主が払う、違反点数のない、新しいペナルティだ。

 

 この委託契約を、交通安全協会(安協)が取るんじゃないか。私はそう見ていた。

 先日、大阪の、51条の15による委託契約書をゲットした。

「大阪府警本部における放置違反金関係業務の委託契約」──1億499万8832円
「放置違反金関係様式の作成、配送及び封入封かん業務(の委託契約)」──単価(税抜き)29円、予定発送件数94万5000件

 前者は株式会社榮光社、後者はナカバヤシ株式会社大阪支社だった。

 あれ?

 

 そして5月16日(火)、ようやく東京の、51条の15による委託契約書をゲットした。

 「放置違反金関係事務に係る通知書等の発送委託年間単価契約」──推定金額6292万8834円
 「納入通知書等の読み取り収入済みデータの作成委託年間単価契約」──予定数量42万件、単価(税込)42.945円、推定総金額1803万6900円

 前者はトッパン・フォームズ株式会社、後者はなんと株式会社みずほ銀行(取締役頭取杉山清次)。

 

 あれ???
 安協はどこへいったの?????

 

「『安全協会がなければ日本の交通警察はない』のですから、安全協会を育成強化するということは、不断に私ども現役が続けていかなければならないことであります」

「私どもとしては基本的に『不当』にならない限り、できるだけ儲ける、県の安全協会に儲けてもらうというのが基本であります」

 と、91年6月6日付けの「全国警察本部交通規制担当者等会議における交通規制課長指示」なる文書にあったというのに(『警察庁出入り禁止』寺澤有・著、風雅書房)。

 

 免許更新事務、「更新のお知らせ」の発送、更新時講習、停止処分者講習、違反者講習、レッカー移動、パーメ・パーチケの管理等々等々、交通行政と安協は一体不離なのに。

 違反点数がない放置違反金へどっと流れれば、停止処分者講習などを受ける者が減るし、免許更新時の講習も、安い講習でいい者が増え、これからそっち方面の安協の収入は減るのに。

 どぉーして、51条の15の契約を取らないの?

 

 退職下級警察官の受け皿としては、駐車監視員の統括責任者と代行者で十分、退職幹部を大企業へ天下りさせたい、そういうこと?
 いや、それはまだ、何のデータ的根拠もない憶測だ。

 もちろん、駐禁レッカー移動のように、契約の形を、確認機関(取締りをやる業者)と警察本部長との契約ではなく、確認機関と安協の契約にするという線も、捨てきれないけれども、しかしそんなことより、私はひしひしと感じるよぅ。

 警察はもう、反則金制度に見切りをつけ、行政制裁金制度へ一気に舵を切ろうとしているように見える。
 それにあわせ、なんかこう、巨大な山が大地がゴゴゴと動き始めているような…。

 

 桜丘法律事務所へ寄り、浜島望さんとちらっと雑談してきた。

 その雑談で感じたんだけど、小泉・総理大臣の構造改革は、旧来の利権をぶっ壊し、新しい勢力が取って代わること…なのかなと、そっち方面はまるで頓珍漢な私だが、なんとなく見てる。交通行政のほうも、構造改革なのか…。

 

 でも、下級(嫌な言い方。ごめんね)警察官を、退職後、一般の民間企業へ散らばらせるわけにはいかないだろう。やっぱ警察一家のようなものの中に囲っておく必要があるんじゃないか。
 その受け皿は、統括責任者と代行者で十分なのか。安協はこれからどかんと巻き返すのか。はたまた…。

 とにかく6月1日、新しい時代の幕が開ける。わくわくするよぅ!

2006年5月15日 (月)

駐車監視員の「実技訓練」を見てきたよぅ!

 や~楽しかったよぅ。天気よかったし。

 中野豪さんならどんなイラストを描いてくれるかと、ついわくわくしてしまう気持ちが、哀しかったけれども…。

 

 本日午後、警視庁の「駐車監視員等総合実技訓練」があると、どこからか聞きつけ、交通安全教育センターの多摩川河川敷のコースへ行ってきますた。
 記者クラブに所属してないとダメと言われるかと思ったが、公開だということで、ぜんぜんオッケーだった。でも、広報の対応も含め、どうも警視庁では私はそれなりに有名らしい。そりゃそだよね。

 訓練といっても、マスコミのためのデモンストレーションという意味合いのようだった。

 警視庁としては(というより警察全体として)、広く報じてもらい、周知させ、なるべく無理なく新制度をスタートさせたいってことがあるんだろう。

 テレビカメラやスチルカメラがたくさん集まってるからか、始まる前、女性警察官たちがきゃぴきゃぴしてた。ああいうところは普通の娘さんたちだなぁ、と。

 視察に来た大臣(国家公安委員長)も、若い女性駐車監視員ときゃぴきゃぴ(ってこともないか)話してた。

 ボディガードがすごかったね。見るからにボディガードだぁ、て感じの男たちがわらわらいて。クリント・イーストウッドみたいな渋いオジサンもいたっけ。

 

 今回は全ユニットが、私が言うところの「スリーピースタイプ」すなわち携帯端末とデジカメと携帯プリンタとに分かれたタイプを持っていた。

 この携帯端末等って、けっこうすごいね。
 デジカメで撮ったのが、タブレット式の携帯端末に送信され、そこに打ち込んだ必要データが携帯プリンタに送信され、という具合になってるんだ。
 あの通信を妨害する電波を出す装置、なーんて誰かがつくって売るかも。電波法違反になりそうだけども。

 

 チェック係の女性警察官(見た限りなぜか全員巡査長)が、苦情を言う運転者役となり、統括責任者が接遇するシーンも見た。
 ははぁ、やっぱりそう言うんだなぁ、と私はもう楽しくてたまらなかったよぅ(笑)。

 携帯端末は、液晶画面が見にくいらしい。
 これから陽差しの強い季節に入るのに。
 よし、折りたたみの黒い被いを考案して特許を…という商才は私にゃないな。

 

 そんなことより私が気になるのは…。

違反者 「ごめん。お前から借りた車で、駐禁やられちゃったよ」
持ち主 「お前が違反したんだから、お前が出頭してキップ切られてこいよ」
違反者 「や~、だけど、そしたら俺、ゴールド免許でなくなるじゃん。お前、悪いけどさ、車検証上の使用者の立場で、放置違反金のほうで払ってくれよ。そっちだと、点数ないじゃん。違反金1万5000円と、礼金1万円やるからさ」
持ち主 「しょがーねーな、もぉう。2万5000円、先払いだぞ」

 そういうことが、これからどんどん起こってくるだろうわけで、これが犯人隠避になるのかどうか。
 どう考えって犯人隠避の構成要件に該当してる…。
 しかし放置違反金制度では、それで決着する…。
 微妙…。


 いや、これが反則金だったら返還の手続きがとられ、罰金だったら再審請求で持ち主を無罪とし、それとは別に、持ち主は犯人隠避で処罰、違反者は道路交通法違反(駐禁)と犯人隠避教唆で処罰…となる。
 新制度においても、放置違反金を返還し、持ち主は犯人隠避で処罰、違反者は駐禁と教唆で処罰…それがいちばん整合する…のかなぁ…微妙。

 ※ 赤い字の部分、訂正しました。訂正前は、放置違反金には返還の規定がないように書いてましたので。すみません!
 ※ ちょっと付言すると、新制度は、違反者の責任を問うのが第一であると、じつはされているのです。

 とにかくこれは、ややこしい制度だ。
 反則金なんてなくして、放置違反金1本にしようよ。

 

 多摩川河川敷へ行く前に、大阪府警から委託契約関係の文書が届いてた。
「大阪府警本部における放置違反金関係業務の委託契約」
「放置違反金関係様式の作成、配送及び封入封かん業務(の委託契約)」
 など。

 この契約は安協が取るのかな?と思ったが違った。
 前者は株式会社榮光社。後者はナカバヤシ株式会社大阪支社。
 まあ、大阪の場合、安協が確認事務の委託を受けてることもあるとはいえ、どういうことなんだろう、これは。全国を調べてみたい。

 契約書は、まだ中身をちらっと見ただけだが、こっちはさらに面白そう。
 私ってどうして、こんなことにこんなに夢中になれるんだろう。不思議だ(笑)。

駐禁取締りの民間委託 警察が次に打つ手は?

 不起訴になれば点数は消す。免停等の行政処分は撤回する。

 それが、90年頃までの運用だったようだ。
 『交通取締りに「NO」と言える本』(90年12月発行)のため、職業運転者やその組合、弁護士たちを取材したところ、みなそのように認識していた。

 

 ところが、90年を過ぎた頃から急に
「不起訴になったのに、警察は点数を消さない。おかしい」
 という声が全国から聞えてくるようになった。

刑事と行政は別。不起訴は関係ない。点数は消さない
 という運用に変わったのだ。
 絶対消さないということもないのだが、原則として(とくに大都市の警察で)「消さない!」という姿勢を押し通したがるようになった。どうも、警察庁から「消すな」という指示が出たように思われた。
 なぜ?

 

 90年4月の読売新聞一面トップに、要するに「現場警察官が違反を確認しただけでカネを取ってしまえる制度にしたい」という趣旨の大きな記事があった。
 93年11月の朝日新聞、94年10月の讀賣新聞に、要するに同趣旨の、しかしもっと拡大する旨の大きな記事が載った。

 

 ははあ。
 そのような制度にするためには、「現場の確認は絶対」という前提が要る。
「現場の確認は絶対とまでいえず、だから運転者はしばしば争い、不起訴になることも、点数が抹消(処分が撤回)されることも普通にある」
 という状況があってはマズイ。

 しかし、かといって、
「検察さんよ、不起訴はヤメてくれ。略式に応じない運転者は全員公判請求して有罪にしてくれ」
 というわけにはいかない。

 それで、まずは警察ができる範囲のことはしっかりやろうと、
「違反だと確認した以上は、点数は消さない。行政処分は執行する。不起訴? それは検察官が刑事処分についてお目こぼししただけだ。行政処分とは関係ない」
 という形にしたくなったのだな、と私は推理した。

 

 このやり方は、うまくいった。
どうせ点数が消えないなら、争ってもムダじゃん
 と、刑事処分のほうも泣き寝入りしてしまう運転者も、たくさんでてきた。「どうせムダ」と言って運転者の足を引っ張る者もでてきた。

 かくして、「現場の確認」は、行政処分から見ると、ほぼ絶対、というふうな状況ができあがった。

 

 そうして、現場の確認(「確認事務」)のみによってカネ(「放置違反金」)を徴収してしまおうという制度(90年4月に読売新聞で発表されたのとほぼ同じ制度)が、このたび実現したわけだ。

 

 90年4月に読売新聞で発表された制度と、今回の制度、違う点は、後者にはまだ「反則金」を納付せずに刑事手続きで争う道が残されることだ。
 警察は(霞が関は)、その道も早く取り払ってしまいたいはず。
 なら、どうするか。そこだよ。

 

 今回の新制度では、「反則金」を払わずに、定められた法律手続きにしたがって争い(※)、不起訴になっても、車の持ち主が(または、持ち主としての自分が)反則金と同額の「放置違反金」を徴収されてしまう。
 これは誰が考えたっておかしいだろう。

 

 ※ 駐車違反では、ほとんどすべてが、「違反は事実だが、違反の動機、付近の状況、駐車の時間、再犯の可能性等(つまり悪質性)からして、処罰の要はない(または極めて軽い処罰を)」という主張だろう。悪質性は大事な要素だ。

 

 しかも。
 争うためには、まずは違反キップを切られてないといけない。
 違反キップを切られれば、点数が付される。
 争って不起訴になっても、「放置違反金」は取られるわ、点数はつくわ。

 一方、知らん顔してキップを切られず、持ち主の立場で「放置違反金」を払った者には、点数はつかない。ゴールド免許のまま。
 これも、誰が考えたって「不公平だ!」ってことになるだろう。

 

 つまり、新制度は、そういうわかりやすい不備を抱えてスタートするのである。
 「おかしい!」「不公平だ!」という批判が当然出てくる。

 今のところ、私がほとんど1人で言ってるわけだが、これから、大きな世論みたいな形になっていくだろう。自然にそうならなければ、世論があるという形をつくろうとするだろう。93年の朝日新聞の記事がそんな感じだった。

 

 そして!
「わかりました。不公平はいけませんね。では、反則金はナシにしましょう。放置違反金1本でいきましょう」
 とくるんじゃないのかねぇ。
 同時に(または前後して)、
「この講習を受ければ、車両の使用制限命令はしません(または制限期間を短縮します)」
 とくるかなぁ。

 完全に放置違反金(それはつまり「行政制裁金」)1本になったら、そのときは、
「使用者責任を果たさないのは、運転者として危険ともいえます。よって、放置違反金の納付命令を受けた持ち主には放置点数(違反点数と同点)をつけ、その点数によって、免許更新時には違反運転者講習を受けていただくこともあるとか、そういうふうにしましょう」
 とくるか。
「新しい時代の講習になりましたので、値上げします」
 ってのもアリだなぁ。
 94年の読売新聞の発表から、今回の「放置違反金」まで、12年も待ったけど、上記のような“改正”は、これからばたばたっと展開するんじゃないのかなぁ。

 

 交通違反を研究し続けて今年で23年目。
 今日もそんなことばっかり考えてるんだよぅ(笑)。

 

 昨日(日)の昼間のTBS「噂の東京マガジン」で今井のことを言ってた、とかちらっと聞き、「え? 私は知らないよ」と…。
 それって、『週刊朝日』の、黒木昭雄さんとの対談記事が、「中吊り大賞」に選ばれたっちう話だったんだ。担当編集者氏、おめでとうございます。