2006年5月31日 (水)

それって犯罪の謀議じゃないの!?

 宅配業者、配送業が困ってる…。場合によっては2人乗車も考えてる…。

 なんだ、それ? と私は思う。
 なんつーか、信じられない思いだ。

 何人乗車してようが、違反場所に駐車したら駐車違反なんだよ。
 運転できる者が1人残ってればセーフ、というのは、その状態だと「放置車両」に当たらず、新しい取締り(確認事務)の対象にならないってだけ。
 2人乗車も考えてる…ってつまり、違反(犯罪)をやっても捕まらない方策はないかと、謀議をめぐらせてるわけじゃん。

 偉そうに申し訳ないが、そこに、新制度の重大な根本的な問題点がある!
 宅配、配送業、引っ越し、ちょっとした荷物運び、何かの修理や工事、子どもやお年寄りの送迎等々等々、だいたいみんな、迷惑にならない場所に短時間、てことでやってきたわけじゃん。
 引っ越しや工事など、短時間ではすまず、また多少迷惑になることもあるが、それはまあまあ仕方ない、お互い様、でやってきたんじゃないのか。

 しかし、それらはほぼすべて、「違反は違反」だったのだ。
 検挙する警察官もいたが、見逃す警察官もいた。
 もともと検挙率がきわめて低いから、「運が悪いと捕まるけれども普通は大丈夫」として、社会や経済活動は成り立ってきた。
 言い方を変えれば、違反しなければ成り立たない、社会の国民の営みであり経済活動であったわけだ。

 それってそもそもおかしいじゃん!
 とは言わず、「これからは時間の長短にかかわりなく(=ごく短時間でも)捕まえますよ。捕まったが最期、カネは必ず徴収しますよ。取締りや徴収の事務を民間委託しますよ。取締りの数は倍に増やしますよ」、それが今回の新制度にほかならない。

 ところが世論は、一部の傍若無人な迷惑駐車を思い浮かべ、取締りを強化するのは仕方ない、という方向にある…かのように見える。
 仕方ない、けれども、強化されると日々の仕事や生活は困るので、取締りを逃れる方策をなんとか模索する…。
 おいおい、どこか狂ってるぞ! と私は思うんだが…。

 ※ http://www008.upp.so-net.ne.jp/ko-tu-ihan/FAQ/kihon/why.htm
   このページの、下のほうの枠囲みをご参照ください。

 30日(火)午後1時20分からの東京簡裁の道路交通法違反事件は、4月25日に「寺澤オービス事件」で川越支部へ行ったため見逃した事件だった。
 犯行時、警視庁交通部交通執行課でオービス担当だった警察官を証人尋問。この人、たしか前にも別の事件で証言したような。
 でも今回は、被告人の主張には関係のない、無意味な証言でしたね。書証の作成の真正を立証するという法律的な意味はあるとしても。

 当ブログのアクセス数、普段は600~700なのが火曜は1407。
 もう遅すぎるが(笑)、アフィリエイトを貼っとこう。

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2006年5月30日 (火)

大阪の駐禁取締りは54万6000件?

 委託者・大阪府警本部長、受託者・ナカバヤシ株式会社大阪支社。
 の「放置違反金関係様式の作成、配送及び封入封かん業務」の「業務委託仕様書」。
 を見ると、「発送文書作成予定枚数一覧表」に、こうある。

 納付書(仮納付) 546,000枚
 弁明通知書     546,000枚

 「確認標章」を取付けたあと3日くらいで違反者の出頭がないと、この2つを、車検証上の使用者へ発送することになる。
 06年6月1日から07年3月31日までの契約だから、単純に割れば月5万4600通。

 05年の大阪府警の駐車取締り件数は、26万8840件。12で割れば2万2403件。

 うーん。予定枚数は多めになってる可能性があるし、違反者が全員出頭しないとは限らない、とはいえ、やっぱ取締りは2倍くらいには増やすようだ、とはいえるんじゃないかな。

 新しいセキュリティソフトを入れてから、PCの調子がめちゃめちゃ悪くなった。
 原稿を書けないまま、5~6時間が吹っ飛んだ。
 ウィルスとかも怖いけど、セキュリティソフトのせいでPCが動かないって…。

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2006年5月29日 (月)

東京の265ユニットは最大数

 確認事務(6月1日からの新しい駐禁取締り)の、警視庁の契約書を見ると、どこも「1日において活動するユニットは最大で×とし…」というふうになっている。
 以下は、各契約書にある、1日最大活動ユニット。契約番号が飛んでるのは、1回目の入札が不調だったもの。

契約番号62220<千代田>麹町、丸の内、神田、万世橋署 ──25

契約番号62241<中央>中央、久松、築地、月島署 ──28

契約番号62222<港>愛宕、三田、高輪、麻布、赤坂、東京水上署 ──43

契約番号62223<品川>品川、大井、大崎、荏原署 ──17

契約番号62224<渋谷>渋谷、原宿、代々木署 ──26

契約番号62225<新宿>牛込、新宿、戸塚、四谷署 ──31

契約番号62226<文京>富坂、大塚、本富士、駒込署 ──14

契約番号62227<豊島>巣鴨、池袋、目白署 ──16

契約番号62242<台東>上野、下谷、浅草、蔵前署 ──23

契約番号62229<深川>深川署 ──7

契約番号62230<城東>城東署 ──6

契約番号62231<本所>本所署 ──11

契約番号62232<向島>向島署 ──3

契約番号62243<江戸川>小松川、葛西、小岩署 ──15

 合計265ユニット。
 警察庁の発表に、東京の駐車監視員は、1ユニット2人換算で530人、すなわちユニット数は265とあったのは、こういうことなんだね。

 「最大で」とは、「それより少なくしろ」なのか、「それを超えちゃいけない」なのか。
 ま、どっちも似たようなもんか。
 「昨日は5ユニットも休んじゃったから、今日は5ユニット増やそう」みたいなのはダメで、コンスタントにやりなさい、ってことなのかな。

 あ~、6月1日が、こう言っちゃなんだが、楽しみだよぅ。
 てるてる坊主、つくるのか、おっさん!

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交通違反者900人を逮捕!

 「警視庁、悪質ドライバーに逮捕状…その数、900人」とZAKZAK。
 900人とは、史上最大の作戦では? やっぱこの時期だからですかのぉ。

「半数以上が駐車違反をしながら反則金を支払わず、6回以上の出頭要請に応じなかったドライバー」
 とあるが、これは、いわゆるワッカやステッカーを付けられても勝手に外して知らん顔してた人たち、ではない。知らん顔することなく、いったん警察に出頭して、自分が違反者だと正直に自白し、違反キップを切られた人たちだ。

 今後も、出頭→自白→違反キップのコースの人は、反則金不納付で刑事手続きに移行したのちの出頭の求めに応じないと、こうして逮捕されることがある
 しかし、勝手に外して知らん顔し、「放置違反金」というカネを振り込めば、一件落着。逮捕の心配はないし、違反点数もつかない。

 そう考えてみると、この史上最大の作戦(?)は、「諸君、正直に出頭すると、あとが面倒だ。放置違反金で終えるほうがいいよ」とのアピールともとれる。
 ってそれは深読みしすぎだよね。そこまで手続きのことを考えて記事を読むマニアは、滅多にいないはず(笑)。

 「バイクの放置駐車を繰り返した男を逮捕」とレスポンス。
 こっちは、そもそもの出頭さえしなかったように推察される。
 違反点数を気にしていたようだが、6月1日以降なら、カネ(放置違反金)さえ払えば点数はない。“摘発”されるのが半年間に2回までなら、車両の使用制限命令もないし。

 カネさえ払えば(徴収できれば)いいよ、という制度にするぞと2年も前に決めたのに…。
 だからどうしろっていうのか、警察としても困るだろうけど、やっぱなんだか違和感を覚えるよねぇ。

 そう考えてみると、今回の民間委託、なにも放置違反金と民間委託を同時に施行しなくても、放置違反金だけ04年10月1日辺りからスタートし(納付命令の通知発送などは交通反則通告センターにやらせ)、民間委託は06年6月1日と、そういうやり方もあったのでは? そしたら委託業者も、前例(警察官による確認標章の取付け)があって、良かったろうに。うーむ…。 

 「路上駐車の75%は30分未満の短時間駐車で、また、平日13時の時間帯では貨物車両が路上駐車の約50%を占めているという」ともレスポンス。
 これ、5~10分の駐車が60%という、先日のセミナーで聞いた調査結果に近い。

 もひとつ、報道を紹介しとこう。
 千葉県鎌ケ谷市の、住宅地にある9カ所の交差点に「ハンプ」が設けられたと毎日新聞。
「一時停止の標識を設けて、たまに待伏せ取締りをしてもダメ。違反して事故った者をいくら厳しく処罰してもムダ。どうしても一時停止(ないし徐行)必要な場所なら、ハンプを設けるべき」
 ずっとそう言ってきた私としては、ようやくそんな動きが出てきたのかと…。 
 以下は、「焼糞日記」2005年10月19日より一部抜粋。

11時から(前の通訳つき事件が長引いて13分から)地裁406号法廷(小池健治裁判官)で業過致死の新件。現場から会社へ帰る途中、踏切がなかなか開かず焦り、先の変形5差路(一時停止だが停止線はだいぶ手前で止まる車はなく、看板で右側の見通しが悪い。かねてより事故が多かった)を15~20㎞/hで漫然進行。右側から出てきた自転車(女性。65歳)に衝突。女性は歩道の縁石に頭を打ち、外傷性頭蓋骨内損傷により翌朝死亡。裁判官も「話し方がぶっきらぼう」と言っていたが、被告人(在宅)は根っからの職人で仕事以外の語彙が少ないのか、声はやたら大きく法廷的には反省がみられないとされる話し方。なんと12時46分までかかってしまった。とにかく検察官(柳美里さん似)は「停止線で一時停止しよく安全確認すればこの事故は起こらなかった。事故の原因は一重に自分の過失にある」と何度でも被告人に言わせようとする。こういう裁判はいつもこうだ。ハンプを設けたりせず、皆が違反する状態を事実上容認し(検挙率ゼロコンマの取り締まりに抑止効果なし)、見通しを悪くする看板を放置してきた者の責任は…。これでは事故発生件数が右肩上がりなのは当たり前だろが。

 土日で連載原稿をぜんぶ書かないとヤバそうなスケジュールなのに、日曜夕方までご相談等に対応。日曜は有酸素散歩約50分。

 Banner_02_2人気blogランキング 日曜夜か見たら、「週間IN」がなんと1010になってた。その時点から過去1週間に、101人の方がぽちっと押してくれたと、そういうことなんだろうと思う。
 当ブログ、いくらなんでも1000を超えることはなかろう、と思ってたので、びっくり。ありがとございます!
 もちろんこれは一時的なことだろう。1000を超えたという思い出を胸に、私は北へ北へ旅立つ~のです~。演歌や。

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2006年5月26日 (金)

5分から10分の駐車が60%とは!

5月25日(木)

 朝6時半にタクシーがお迎えにきて鎌田へ。某番組の撮影に同行。赤坂へ移動して続行。
 大きな目でにっこり微笑む若い女性キャスターから、マイクを向けられ何か尋ねられる、という体験をたぶん初めてしたよぅ。

 東京簡裁で14時10分からオービス事件の警察官証人尋問、3時10分から新件があり、最後の最後まで悩んだのだが、簡裁のほうは礼田計さん(「オービスと愉快な仲間たち/マニヤ編」)が傍聴してくれるというので、私はパレスホテルへ。

 14時から、パーク24株式会社(広報代行・共同ピーアール株式会社)主催の「改正道路交通法セミナー」。
 講師は日本大学理工学部の藤井敬宏教授(社会交通学)。
 内容は、①交通事故・交通渋滞発生原因と現在の交通事情、②「改正道路交通法」実施後の影響等。

 正直、「空振りかな」と思ってたのだが、なかなかどうして、たいへん参考になった。
 とくに、「調査の結果、5分間から10分間の駐車が60%」という点、へえ!ではないか。学生さんたちのマンパワーによる調査だそうだ。

 私はずっと、「どこもかしこも1分でも違反にしてるから『違法駐車があふれている』ってことになり、遵法精神が損なわれてもいくのだ。地域や道路の実態によって30分なり60分なりの駐車は合法とすべきだ」と言ってきたが、「10分まで駐車可」とするだけで、かなりの違法駐車が一瞬にして消える、マジックです、という話に、やっぱなるんだなぁ。

 もうちょっと言うとだ、紙に書いた法律で、千差万別の個々の駐車に対応できるはずがない。法律はいちおうの線引きをするけれども、取り締まる警察官には、ある程度の裁量権があり、何より、取り締まったあと、処罰するに当たっては、運転者の説明(駐車の動機や、駐車時間、迷惑性等々)もよく聞いて、果たして処罰すべきかどうか、すべきとしてどれくらいの罰が適当か、取り締まった者以外の者(手続き上は検察官、裁判官)が然るべく判断する。そういうふうになってるわけだ。
 ものすごーく大胆なこと言えば、後処理の手続きが保障されているから、少々大ざっぱな法律(交通ルール)も許されるわけ。もしも、交通ルールが、生活や交通の実態にあってなければ、取締りを受けても処罰されることはない。

 6月1日から始まる「放置違反金」は、後処理の手続きを省いて、取り締まっただけで一定のカネを強制的に徴収する制度、ということができる。
 だったら、交通ルールはこれでいいのか、よほど検討しなければならない。見直さねばならない。ところが…という図式だと私は思うんですよ。

 警察庁は、「だから60%の違法駐車をなくせるよう、5分~10分間の違反も取り締まれるようにしたのです」と言うのだろうか。

 終わってタクシーで帰宅。
 急ぎご相談等3件に対応し(遅れて申し訳ない)、仕事場で撮影。

 もう眠くて眠くて、風呂で週刊誌を2度もぽちゃんと湯船に落とす。早寝。

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2006年5月24日 (水)

青キップの取り締まりが激増!?

 10時にハイヤーがお迎えにきて、某番組のVTR撮りへ。
 13時30分から東京簡裁で道路交通法違反の新件があり、急ぎハイヤーで裁判所へ。
 途中、礼田計さんから電話あり。新件は流れたと。あれ~っ。ま、そんなこともあるよね~。
 裁判所で礼田計さんと少し話し、裁判所前へ到着したまた別の某番組のスタッフの車に乗り、某テレビ局へ。翌日以降ロケに出ることになり、打ち合わせ。
 手配してもらったタクシーで帰宅。
 19時から仕事場でまた別の某番組のVTR撮り…。

 そんな日々がここ2週間ほどか続いてる。
 そろそろ落ち着くのかと思ってたら、だんだん忙しくなってくる。
 ま、今日が今までいちばん忙しいと思うけど。
「今井君よ、テレビに使い切られてしまうぞ」
 というご意見もあるかと思う。
 でも、私はぜんぜん心配してない。
 だって、相変わらず東京簡裁の道路交通法違反事件の傍聴が(私以上に忙しいスタッフの方々には申し訳ないけど)最優先だし、私は私の知ってること、思うことを言うだけ。伝わる言葉で言おうと努力はしても(慣れないので、うまくいかず、申し訳ないが)、知らないことは言えないし、思わないことは言えない。
 べつに何も変わらないと思う。
 こういう、なんつーか嵐は──誰にだってそういう嵐の時はあるよね──いつか過ぎて、平凡な日常にまた戻るのだ。平凡な普通の日々が一番だよ。ま、共謀罪が可決されたら、そんなこと言ってられなくなるのかなあ、とは思いつつ。

 VTR撮りが終わって風呂で『週刊プレイボーイ』。
 ええっ!?
「交通安全対策特別交付金勘定が、『歳入907億4310万6千円』と、昨年度の予算額より43億8464万円も増えていたのだ」
 と。マジ!?

 今年度は、6月1日から、駐禁取締りの民間委託が始まり、「放置違反金」制度が導入される。
 「確認標章」という新しい駐禁ステッカーを取付けられると、要するに「反則金」か「放置違反金」か2つの選択肢があり、国会答弁では7割が「放置違反金」へいくと見込まれている。
 そしたら当然、反則金収入は減る。
 ところが、反則金を原資とする交付金の予算は増額されている…。んなアホな!?

 これが本当だとすると、週プレの記事で小谷洋之さんが書いているように、駐禁以外の取り締まり、それも青キップの取り締まりを、かなり増やす予定…ということだ。
 もちろん、予算は予算。新潟県警の“雪見酒接待”とか警察不祥事・犯罪が続出した頃は、反則金収入が交付金予算を、以前よりけっこう割り込んだこともあり、予算どおりに反則金が集まる(青キップを切って反則金を払ってもらえる)とは限らないけれどもさ。

 「治安悪化の情勢下、交通違反に割ける警察力には限りがあり…」というのが、今回の新制度の理由だったはず。
 いや、限りがあるのは、駐車違反に割ける警察力であり、民間委託で合理化されるはずの500人の警察力を、他の青キップの違反に振り向けるのか。

 いやいや、新制度により生じるのは、反則金収入の減少だけではない。
 違反点数がない放置違反金、の導入により、違反者講習、停止処分者講習、免許更新時の諸々の費用(=安協へ流れる委託費)の減少も当然に予測される。
 私は、これから別の方法(駐禁レッカーの“指定機関”と同じ方法)で巻き返すのか、あるいは交通利権の構造改革が始まるのか、と見ていたが、なんのことはない、放置違反金で減った点数を、他の違反でカバーするのか…?
 とすれば、青キップだけでなく、点数の高い赤キップの違反の取締りも強化されておかしくないが…?

 うーむ、ほんとに今年はどうなるのか、こう言っちゃなんだが、わくわくしてたまらないよぅ!

 ところで、礼田計さんのブログ、ついに公開のGoが出た。
オービスと愉快な仲間たち/マニヤ編」。
 こんなサイトは絶対、他にない。つか、あり得ない(笑)。すごいっ!!
 「マニア」ではなく「マニヤ」と表記するところからもう、マニアだ、いや、マニヤだ!

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2006年5月21日 (日)

赤字覚悟の契約なの?

 東京・港区の6つの警察署の管内、の委託契約をとった株式会社コアズ、の契約書の「経費内訳書」に「人件費」という項目がある。

 駐車監視員      3億0015万5127円
 統括責任者、代行者   2911万2153円

 礼田計さんからもらった、同社の「駐車監視員資格者 大募集」を見ると、こうなってる。

 責任者   日給1万2500円(8H労働)固給30万円    (月24日)
 副責任者 日給1万1800円(8H労働)固給28万3200円 (月24日)
 監視員   日給1万0800円(8H労働)固給25万9200円 (月24日)

P1000814  契約書の仕様書には、「1日において活動するユニットは最大で43とし」とある。
 なぜ、「最大で43」とわざわざ限るんだろう。
 それはともかく、1ユニットが2人とすれば、1日最大86人が巡回活動をするってことだ。

 また、仕様書には、こうもある。
「受託者は、履行期間中は常に108名以上の駐車監視員を選任し、確認事務に従事できるようにしておかなければならない」

   固給25万円9200円 × 10か月 × 108人 = 2億7993万6000円

 あれ…? 「3億0015万5127円」より、だいぶ少ない。
 こういう計算方法自体が違うんだろうか。

 「大募集」には、「御祝い金10万円支給いたします」とある(いいなぁ)。
   10万円 × 108人 = 1080万円
   2億7993万6000円 + 1080万円 = 2億9073万6000円

 べつの方向から計算してみよう。
 契約期間は6月1日から翌年3月31日までの10か月間で、固給25万円9200円だから、駐車監視員1人の(固定給分の)人件費は、259万2000円。
   3億0015万5127円 ÷ 259万2000円 = 約116人
   3億0015万5127円 ÷ (259万2000円+10万円) = 約111人
 というふうに計算すると、まあ、そんなもんなのかな、と思える。 
   
 次、いってみよう。
 「責任者」とは統括責任者、「副責任者」とは代行者、のことだろう。
 コアズの契約書の仕様書を見ると、各警察署ごとに1人の統括責任者を、全体で9人以上の代行者を選任することになっている。
 代行者を最低の9人とすると、計15人。 
   2911万2153円 ÷ 10か月 = 291万1215円
   291万1215円 ÷ 15人 = 19万4081円

 あれ…?
 「大募集」のとおりに払ったら、どうなるんだ?
   固給30万円 × 6人 × 10か月 = 1800万円
   固給28万3200円 × 9人 × 10か月 = 2548万8000円
   1800万円 + 2548万8000円 = 4348万8000円
   2911万2153円 - 4348万8000円 = -1437万5847円
 「御祝い金」を払ったら、約1586万円の赤字…。

 あちこちから聞えてくるところによると、どうも、今回の確認事務(取締り)の委託契約、業者は赤字覚悟…赤字覚悟の業者もいる…らしい。コアズもうそうなのか、以上の計算だけから一概には言えないかもしれないにしても…。

 今回は270警察署の管内だけだが、来年度には、どっと広がるだろう。警察からも、どんどん広げるのだと聞いている。
「反則金と放置違反金との2本立ては不公平を生む。トラブルの元だ」
 との批判を、私なんかではなく、もっと偉い人たちから受けて、放置違反金1本に絞れば、委託の分野も広がるだろう。
 そこを狙って、赤字覚悟でまず最初の契約を取ったと、そういう面もあるのかな…。

 放置違反金を払っても(納付命令を受けても)違反点数はつかないと、これは警察からの初めての発表になるのかな、わかんないけど、発表された。
 このQ&A、これまで私が多くのマスコミの方々から受けてきたご質問と、かなりダブる。
 そう、じつは私、広報の民間委託契約を警察庁と結んでるのです。
 年間1200万円(税抜)、随意契約、御祝い金は20万円でした。
 ってウソですけど。

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2006年5月20日 (土)

確認標章1枚の取付け工賃は2400円?

 引き続き、試算ターイム!

 確認標章、400万枚。
 うち8割は駐車監視員が、2割は警察官が取付け。
 放置違反金320億円420億円、反則金180億円で600億円。

 約1600人、790ユニットが動くわけだから
   400万枚 × 8割 ÷ 790ユニット = 約4051枚
 1ユニットが年間約4051枚の確認標章を取付けるってことか?

 「年間」と聞けば12か月を連想する。
 契約はだいたい6月1日~翌年3月31日となってる。
  4051枚 ÷ 12か月 = 月に約338枚
  4051枚 ÷ 10か月 = 月に約405枚

 1か月を30日、週休2日とすれば、稼働日は月に22日。
  338枚 ÷ 22日 = 1日約15.4枚
  405枚 ÷ 22日 = 1日約18.4枚

 石川県警は、1ユニット210日間稼働するってことで単価契約したそうだ。
  4051枚 ÷ 210日 = 1日約19枚

 株式会社コアズの「駐車監視員資格者 大募集」(礼田計さんからもらった)を見ると、監視員は「月24日」になってる。
 10か月なら240日。
  4051枚 ÷ 240日 = 1日約17枚
 12か月なら288日。
  4051枚 ÷ 288日 = 1日約14枚

 どの数字も、先に「1ユニットで1日16枚…or more?」と試算したのに近い。
「1ユニットが、2時間の巡回1回で、5枚、6枚、7枚…くらいの「確認標章」を取付けていくんかのぅ」
 いまわかる範囲では、そんな感じになるんかのぅ。
 ま、何かが抜けててぜんぜん違うかもしれんけど、とりあえず、ね。

 ところで、愛宕、三田、高輪、麻布、赤坂、東京水上各署の管内の、株式会社コアズの契約(6月1日から3月31日まで10か月)は、4億2380万1000円(税込)。
 仕様書を見ると、「1日において活動するユニットは最大で43とし」、契約期間内に、日勤帯、夜間帯、深夜帯で合計9331「ユニット×日の活動を行う」とされている。
  4億2380万1000円 ÷ 9331ユニット日 = 約4万5418円

  4万5418円 ÷ 約17枚 = 約2672円
 確認事務1台、確認標章1枚取付けの、工賃は約2672円ってこと…?

  2672円 × 320万枚 = 85億5040万円
 これをもって、全国の委託費は約86億円っていうのは、あまりに大ざっぱすぎ?
 警視庁管内の委託費の合計は約23億数百万円(税込)。86億円の約27%。
 警視庁管内のユニット数は265だから、全国790ユニットの約34%。
 めちゃめちゃ遠い数字でもないように思うが、やっぱ全国の委託契約書をとってみないと、わかんないね。

 ここで、別の試算をしてみよう。
 放置違反金320億円420億円、反則金180億円で600億円。
 放置違反金は、都道府県の収入になる。
 反則金は、いったん国庫へ入って「交通安全対策特別交付金」となる。

 駐禁分の反則金は、03年は243億円、05年は228億円と先に試算した。
   243億円 - 180億円 = 63億円
   228億円 - 180億円 = 48億円
 ま、50億円前後の反則金減収となる。
 その穴埋めをしなければいけないはず。
   320億円420億円円 - 50億円 = 270億円370億円
 そこから、委託費86億円を引いてみる。
   270億円370億円 - 86億円 = 184億円284億円

 いま引いたのは、確認事務の委託費。
 ほかに、放置違反金関係の事務の委託費がある。
 この総額が、まだわからない。試算できるほどの情報もない。
 あと、携帯端末、携帯プリンタ、デジカメ、標章の紙など、警察側が用意するものがある。
 その金額は、私はまだ知らない。

 でも、それらあわせて184億円284億円にもなるか?
 あわせて100億円になるとしても、残り84億円184億円、都道府県の儲けになる。
 あわせて84億円なら、都道府県の儲けは100億円200億
 そうか? これってそんなにオイシイ話なのか?
 まあ、そもそも年間400万枚もの標章を取付けられるのかどうか、という問題もある、きわめて大ざっぱな試算だからねぇ。
 つか、上の計算、どこか間違ってない?
 間違ってたら恥ずかしいよぅ。私は算数が苦手なのだ。

※ はい、そもそも420億円とすべきを320億円としてました。さすが、「算数」が「数学」になった辺りから落ちこぼれ始めただけのことはありますね(笑)。取消線と赤い字は9月5日追記。

 とにかく、苦手な算数にも挑戦したくなるほど、新制度はどうなるのか、こう言っちゃなんだが、わくわくしちゃってしょーがないっつーことで…。

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新制度の稼ぎは600億円!?

P1000636_edited  新制度でいくら儲かるのか。
 おおざっぱなことは、これまで触れてきたが、今回、少し真剣に試算してみた。
 意外なことになった!

 取締り件数は「2倍程度」が見込まれている。
 何を2倍にするのか。
  ・確認事務を委託した警察署管内において2倍
  ・全国規模で2倍
 どっちなのか。
 私はこれまで、そう考えていたのだが、これ、どっちでもないんだね!

 http://ko-tu-ihan.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/1_e3b5.html
 ここで引用した答弁に、こうある。
標章取付け件数が現在の約二倍、ということは四百万件を超える…」

 取締り件数ではなく、標章の取付け件数なんだね。
 これは、なるほど、と思う。

 従来(現在)の取締りのやり方は、こうだ。
   <<標章取付け → 違反者が出頭して青キップ → 反則金納付(任意)>>
 標章を取付けられた者が全員出頭するわけではない。
 標章取付け件数と、取締り件数には、差が出てくる。

 ところが将来の取締りのやり方は、こうななる。
   <<標章取付け → カネ徴収>>
 これだと、標章取付け件数と、取締り(カネの納付)件数とには、差が出ない。
 ※ いずれも、ごく例外的なものは除いてますよ。

 つまり、新制度では、400万件を超える件数のカネが入ってくることになるんだね!

 では、1件あたり何円なのか。

 6月1日以降、新しいステッカーを取付けられると、
  ・出頭して青キップを切られ、反則金を払う
  ・知らん顔して、または反則金の納付がないために(※)、
   車の持ち主の立場で、放置違反金を払う
 どっちかになる。

 ※ 放置違反金とちがって、反則金の納付は任意。なのだけれども、では、「出頭して青キップを切られたが、取締りに納得いかなくて反則金を払わず、不起訴になった」という場合はどうなるのか。
 その場合、確認標章取付けの翌日から30日以内に、
(1)反則金が納付された
(2)公訴を提起された
(3)家裁の審判に付された

 この3つのどれかに該当しないので、車の持ち主に放置違反金の納付命令がいくのだという。そんなバカな? と思って警察庁に確認してみたが、そのようになるのだという。私はまだ信じ難いが…。

 ともあれ、反則金と放置違反金の金額は同じだ。
 しかし、車種によって異なる。
 最も一般的な普通車の金額で試算することにしよう。

P1000646  ここ、私はちょっと勘違いしてた。
 普通車の放置違反金は、駐停車禁止場所が1万8000円、駐車禁止場所が1万5000円、これだけだと思っていた。
 ところが、「時間制限駐車区間(いわゆるパーメ・パーチケ)に時間超過するなどして駐車しているもの」については1万円、というのがあるようなんだね。なぜ、だいぶ安いのか、不可解な気はするが、そうなってる。
 放置で1万円というのは、『交通の教則』の反則金額の表に載ってない。6月1日からの新しい違反形態・概念ということになるのか。

 というわけで、普通車の金額にも3種類あるわけだ。
 が、まあ、最も一般的な、駐車禁止場所における金額、1万5000円をベースに、試算してみよう。

   400万件 × 1万5000円 = 600億円

 マジ? そんな高額なの?
 いや~、これは取りっぱぐれのない制度といえるから、400万件に1万5000円を掛けちゃっても、試算としては特段問題ないはず。
 600億円!? うわお!

 でも…本気でそんなに稼ぐつもりなのか?

 試しに、従来の放置(駐停車・駐車)違反からの反則金額を推計してみよう。

 反則金の納付率は、全体で、100%をおおよそ3%前後、切る。
 放置駐車違反に限っての納付率は、わからない。
 ともあれ、まあ、納付率100%つーことで推計してみようよ。

 上述の答弁は、04年春のもの。
 なので、まず03年のを。

 03年の、放置駐停車違反の取締り件数は、8万6604件。
   8万6604件 × 1万8000円 = 15億5887万円
 03年の、放置駐車違反の取締り件数は、151万6316件。
   151万6316件 × 1万5000円 = 227億4474万円

   15億5887万円 + 227億4474万円 = 243億361万円

 ま、243億円、ということになりますか。
 試しに05年も。

 05年の、放置駐停車違反の取締り件数は、9万6134件。
   9万6134件 × 1万8000円 = 17億3041万円
 05年の、放置駐車違反の取締り件数は、141万254件。
   141万254件 × 1万5000円 = 211億億5381万円

   17億3041万円 + 211億5381万円 = 228億8422円

 ま、228億円ですか。

 そうすると、600億円ってのは、これまでの稼ぎの2倍をゆうに超えるじゃん? 3倍近いじゃん?

 ちなみに、この600億円の内訳は…?
 国会答弁では、7割くらいが放置違反金にいくだろう、とされてる。
 それをそのまま信じるなら、
  ・反則金    180億円
  ・放置違反金 420億円
 てことになる。

 反則金が納付されるってことは、その前提として、警察官がキップを切って処理することがある。
 180億円分は、警察官が違反キップを切るわけだ。

 「警察官が違反キップを切ったけれども、違反者は争って不起訴となり、しかし放置違反金が徴収された」
 というケースは、まあ、たぶんそんなにはないのだろうけど、警察官が違反キップを切る枚数は、180億円分より多い可能性はある。キップは切ったが、反則金納付には至らず、放置違反金で終わった、ということはあり得るから。

P1000696  新制度のイメージとして、
「これからは民間の駐車監視員が取締りを行う。その分の警察力が、治安のほうへ振り向けられる」
 という感じがあるじゃない?
 でも…。
 警察官が稼いでいた分が、243億とか228億円とかから、180億円に減る程度…。
 警察官が切るキップは、180億円分にもなる…。
 しかも、民間の放置違反金と、運転者とでトラブルになれば(なるだろう、今よりずっと)、その現場へ警察官が駆けつけることにもなる…。

 そしたら、警察官の負担減は、たいしたことないんじゃないか…。
 かえって負担が増えるんじゃないか…。

 それより何より、私が気になるのは、放置駐車が一掃されてしまったら、600億円もの収入がゼロになってしまうことだ。
「いったんは一掃したが、手をゆるめれば、また違法駐車がはびこる。一掃し続けるために、見張り役として駐車監視員を日々街頭に立たせておかねば」
 というなら、都道府県としてはそのための委託費を払い続けることになる。
 しかし、放置違反金の収入は望めない…。赤字だ…。
 だいいち、違法駐車(それはイコール迷惑駐車ではないよ!)を一掃して、民の日々の生活や経済活動は成り立つのか
 成り立つのは、委託を受ける業者とそこに就職できる人、の生活、経済活動だけだったりして?

 やー、こんなおっそろしく長いのを読んでくれてありがとございますぅ。
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2006年5月19日 (金)

新制度 変わらないもの 変わるもの

P1000581  このところ、雑誌、新聞、ラジオ、テレビの方とよく話す。
 テーマは、6月1日スタートの新制度、駐車違反の取締り(取り締まり)の民営化。
 それぞれの記者氏から得た小さな情報が、私が持ってる情報と結びついて「ははあ、そういうことか!」「やっぱりそうか!」となることもある。
 なにより、いろんな方からいろんな視点・観点の質問を受けてると、自分の知識・認識の足りない部分に気づけるし、断片的に言ってきたことが、わかりやすい1つの命題にまとまったりもする。
 これは非常にありがたい。

 そうして、私が言うべき基本が見えてきたような気がする。

 やっぱ、私は新制度には反対だわ。
 以下理由。
 まぁ、前々から言ってきたことをまとめたにすぎないっていえばそうなんだが。

「それやっちゃダメだよ。危険だから、迷惑だから」
 と誰もが思えるし、実際に危険で迷惑でもある、そういう運転や駐車を法律でしっかり禁止し、そのルールを破ったら必ず(最低限半分以上の確率でとか)捕まっちゃう、処罰される、というものでなければならない、本来は。

 ところが現実には、そんなことは関係なしに、一律に禁止してきた。
 「ダメだよ」と誰もが思わない、実際危険も迷惑もない運転や駐車も違反になる、そういう規制をしてきた。善良な人々の普通の営みが、法律上は違法になる、そういう規制をしてきた。

 そうして、日常的にあふれる違反のごくごく一部を取り締まり、反則金、罰金、レッカー料金、免許に係る各種講習の手数料等々、運悪く捕まった運転者から莫大なカネを毎年吸い上げてきた。道路は「カネの成る木」だった。

 今回の新制度は、そうしたことを(ほぼ)見直さず、カネの取りっぱぐれをなくしますよ、取り締まりは2倍にしますよ、取り締まりや後処理の事務手続きを民間委託しますよ、ということにすぎない。

 じゃあ、本当はどこをどう見直すべきか、ということは次回締切りの『ドライバー』に書く予定。

 ふり返れば、もう15年以上前からか、もっと前からか、私は、反則金制度(68年7月1日施行)について、要旨こう書き続けてきた
「なぜそんなに違反が多いのか。規制はこれでいいのか。本来はそう考えるべきだった。が、当局はそうは考えず、迅速・簡便にカネを徴収できる方法を考案した。運転者たちは(昔の私自身も含め)、その迅速・簡便な方法に飛びついた」

 それと同じことが、もっと大かがりに、これからスタートしようとしているのだ。
 反則金の納付は任意だから、「飛びついた」という表現でよかったが、これからは、飛びつくも何も(とくに自分の車で自分が違反して確認標章を取付けられた場合には)放置違反金を払う以外に現実的に選択肢はない、ということになる。
 そして遠からず、現実的ではない選択肢は、なくなるだろう。

 結局、何も変わらない。だけど、大きく変わる。
 変わらないのは何で、変わるのは何か…。
 ここで終われば、中島みゆきさんの『時代』。
 「そこを私たちはしっかり見分けなければならない」と結ぶと、なんだか新聞の社説みたいになるね(笑)。

 というわけで、ここんとこ、「緊急」とあるもの以外、ご相談のメールにほとんど対応してない。
 今日は久しぶりに(20日ぶり? 医師から叱られるよ!)有酸素散歩1時間以上やったし。
 ちなみに17日は某ラーメン店が半額の件、今月は珍しく忘れちゃいなかったのだが、行く暇がなくて(泣)。来月は行けるかなぁ。こうやって1月1月過ぎ去るうちに、今年も終わるんだろうなぁ。

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2006年5月18日 (木)

1ユニット1日2万5000円?

P1000693  開示文書を見て驚いたっていうのは…。

 石川県の場合、落札者は(株)アイビックス北陸で、金額は2万5000円(税抜き)なのね
 
何億、何千万円の入札結果ばかり見てきたもんだから、にっ、2万…!? と驚いたわけ。

 だけど、考えてみりゃ、これは単価契約に決まってる。
 石川県警の用度課に電話で確認したところ、1ユニット1日8時間の稼働を単位とする、やっぱ単価契約だそうだ。
 稼働日は210日間を予定しているそうだ。
 警察庁の発表によると、石川県は1ユニットのみ。
 2万5000円 × 210日 = 525万円。そんなもん…。

 いや、ちょと待てーよ!。
 1ユニットは、駐車監視員2人から成る。
 契約書を確認してみないとアレだが、統括責任者が1人、必要じゃないのか。
 統括責任者の代行者は、1ユニットの契約では、もしかすると不要かもしれないとしても。
 そのほかに、夏冬の制服、蛍光チョッキ、冬季の外套なども業者は用意しないといけない。
 車で巡回するなら、マグネットプレートをつけた車両も必要になる。
 1日2万5000円で、やれるのか?

 東京で委託契約をとった株式会社コアズの求人広告(礼田計さんからもらった)を見ると、
   責任者(たぶん統括責任者のことだろう)の日給は、1万2500円
   副責任者(たぶん代行者のことだろう)の日給は、1万1800円
   監視員の日給は、1万800円
 となってるぞ。
 うーん、石川県の日給は東京より若干安く設定されているとしても、統括責任者が必要とすれば完全に赤字の契約を取ったことになるんじゃないか。
 ま、あれこれ想像してないで、石川県警の委託契約書を開示請求してみよっと。

 その開示を受けると、たぶんまた何か疑問が生じてくるんだろう。「他の県はどうだ?」とか。
 こうやって、奥へ奥へと入り込み、抜けられなくなっちゃうんだよね(笑)。
 そうやってるうちに、途中で寿命が尽きて死んじゃう。
 それはラッキーな人生だろうと私は思うよ。

 ちなみに福岡県も、単価契約だ。
 中央、博多、西警察署の管内の契約を、(株)コアズ九州事業本部が3万2455円で落札。

 今日の朝日新聞の生活・家庭欄に、今回の新制度について記事あり。
 普通の人々の普通の日々の営みに、新制度はどう関わってくるのか、という視点の記事で、なかなかに秀逸と思えた。

 ※ 写真は、5月15日の警視庁「駐車監視員等総合実技訓練」より。もう、うれしくて171枚も撮影してきちゃったよぅ。デジカメは便利だ。

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2006年5月17日 (水)

交通安全協会はどこへ!?

P1000806  270警察署の管内で駐禁取締り(確認事務)が民間委託される、と話題になってる。
 これは道路交通法51条の8による委託だ。

 もう1つ、51条の15による委託がある。
 「放置違反金」に関する事務だ。
 放置違反金とは、車の持ち主が払う、違反点数のない、新しいペナルティだ。
 ※ 写真は放置違反金の仮納付書の書式。

 この委託契約を交通安全協会(安協)が取るんじゃないか。
 私はそう見ていた。

 先日、大阪の、51条の15による委託契約書をゲットした。
 「大阪府警本部における放置違反金関係業務の委託契約」──1億499万8832円
 「放置違反金関係様式の作成、配送及び封入封かん業務(の委託契約)」──単価(税抜き)29円、予定発送件数94万5000件
 前者は株式会社榮光社、後者はナカバヤシ株式会社大阪支社だった。

 あれ?

 そして5月16日(火)、ようやく東京の、51条の15による委託契約書をゲットした。
 「放置違反金関係事務に係る通知書等の発送委託年間単価契約」──推定金額6292万8834円
 「納入通知書等の読み取り収入済みデータの作成委託年間単価契約」──予定数量42万件、単価(税込)42.945円、推定総金額1803万6900円

 前者はトッパン・フォームズ株式会社、後者はなんと株式会社みずほ銀行(取締役頭取杉山清次)。

 あれ???
 安協はどこへいったの?????

「『安全協会がなければ日本の交通警察はない』のですから、安全協会を育成強化するということは、不断に私ども現役が続けていかなければならないことであります」
「私どもとしては基本的に『不当』にならない限り、できるだけ儲ける、県の安全協会に儲けてもらうというのが基本であります」
 と、91年6月6日付けの「全国警察本部交通規制担当者等会議における交通規制課長指示」なる文書にあったというのに(『警察庁出入り禁止』寺澤有・著、風雅書房)。

 免許更新事務、「更新のお知らせ」の発送、停止処分者講習、違反者講習、レッカー移動、パーメ・パーチケの管理等々等々、交通行政と安協は一体不離なのに。

 違反点数がない放置違反金へどっと流れれば、停止処分者講習などを受ける者が減るし、免許更新時の講習も、安い講習でいい者が増え、これからそっち方面の安協の収入は減るのに。

 どぉーして、51条の15の契約を取らないの?

 退職下級警察官の受け皿としては、駐車監視員の統括責任者と代行者で十分、退職幹部を大企業へ天下りさせたい、そういうこと?
 いや、それはまだ、何のデータ的根拠もない憶測だ。
 もちろん、駐禁レッカー移動のように、契約の形を、確認機関(取締りをやる業者)と警察本部長との契約ではなく、確認機関と安協の契約にするという線も、捨てきれないけれども、しかしそんなことより、私はひしひしと感じるよぅ。

 警察はもう、反則金制度に見切りをつけ、行政制裁金制度へ一気に舵を切ろうとしているように見える。
 それにあわせ、なんかこう、巨大な山が大地がゴゴゴと動き始めているような…。

 桜丘法律事務所へ寄り、浜島望さんとちらっと雑談してきた。

警察がひた隠す 電子検問システムを暴く Book 警察がひた隠す 電子検問システムを暴く

著者:浜島 望
販売元:技術と人間
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 その雑談で感じたんだけど、小泉・総理大臣の構造改革は、旧来の利権をぶっ壊し、新しい勢力が取って代わること…なのかなと、そっち方面はまるで頓珍漢な私だが、なんとなく見てる。交通行政のほうも、構造改革なのか…。

 でも、下級(嫌な言い方。ごめんね)警察官を、退職後、一般の民間企業へ散らばらせるわけにはいかないだろう。やっぱ警察一家のようなものの中に囲っておく必要があるんじゃないか。
 その受け皿は、統括責任者と代行者で十分なのか。安協はこれからどかんと巻き返すのか。はたまた…。

 とにかく6月1日、新しい時代の幕が開けるよぅ。わくわくするよぅ!

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2006年5月15日 (月)

駐車監視員の「実技訓練」を見てきたよぅ!

 や~楽しかったよぅ。天気よかったし。
 中野豪さんならどんなイラストを描いてくれるかと、ついわくわくしてしまう気持ちが、哀しかったけれども…。

Book 交番のウラは闇 イラスト・マンガ版

著者:中野 豪
販売元:第三書館
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 本日午後、警視庁の「駐車監視員等総合実技訓練」があると、どこからか聞きつけ、交通安全教育センターの多摩川河川敷のコースへ行ってきますた。
 記者クラブに所属してないとダメと言われるかと思ったが、公開だということで、ぜんぜんオッケーだった。でも、広報の対応も含め、どうも警視庁では私はそれなりに有名らしい。そりゃそだよね。

P1000752_1  訓練といっても、マスコミのためのデモンストレーションという意味合いのようだった。
 警視庁としては(というより警察全体として)、広く報じてもらい、周知させ、なるべく無理なく新制度をスタートさせたいってことがあるんだろう。

 テレビカメラやスチルカメラがたくさん集まってるからか、始まる前、女性警察官たちがきゃぴきゃぴしてた。ああいうところは普通の娘さんたちだなぁ、と。

 視察に来た大臣(国家公安委員長)も、若い女性駐車監視員ときゃぴきゃぴ(ってこともないか)話してた。
 ボディガードがすごかったね。見るからにボディガードだぁ、て感じの男たちがわらわらいて。クリント・イーストウッドみたいな渋いオジサンもいたっけ。

 今回は全ユニットが、私が言うところの「スリーピースタイプ」すなわち携帯端末とデジカメと携帯プリンタとに分かれたタイプだった。

 この携帯端末等って、けっこうすごいね。
 デジカメで撮ったのが、タブレット式の携帯端末に送信され、そこに打ち込んだ必要データが携帯プリンタに送信され、という具合になってるんだ。
 あの通信を妨害する電波を出す装置、なーんて誰かがつくって売るかも。電波法違反になりそうだけども。

 チェック係の女性警察官(見た限りなぜか全員巡査長)が、苦情を言う運転者役となり、統括責任者が接遇するシーンも見た。
 ははぁ、やっぱりそう言うんだなぁ、と私はもう楽しくてたまらなかったよぅ(笑)。

 携帯端末は、液晶画面が見にくいらしい。
 これから陽差しの強い季節に入るのに。
 よし、折りたたみの黒い被いを考案して特許を…という商才は私にゃないな。

 そんなことより私が気になるのは…。

違反者 「ごめん。お前から借りた車で、駐禁やられちゃったよ」
持ち主 「お前が違反したんだから、お前が出頭してキップ切られてこいよ」
違反者 「や~、だけど、そしたら俺、ゴールド免許でなくなるじゃん。お前、悪いけどさ、車検証上の使用者の立場で、放置違反金のほうで払ってくれよ。そっちだと、点数ないじゃん。違反金1万5000円と、礼金1万円やるからさ」
持ち主 「しょがーねーな、もぉう。2万5000円、先払いだぞ」

 こういうことが、これからどんどん起こってくるだろうわけで、これが犯人隠避になるのかどうか。
 どう見たって犯人隠避を構成してる…。
 しかし放置違反金制度では、それで決着する…。
 微妙…。
 いや、これが反則金だったら返還の手続きがとられ、罰金だったら再審請求で持ち主を無罪とし、それとは別に、持ち主は犯人隠避で処罰、違反者は道路交通法違反(駐禁)と犯人隠避教唆で処罰…となる。
 新制度においても、放置違反金を返還し、持ち主は犯人隠避で処罰、違反者は駐禁と教唆で処罰…それがいちばん整合する…のかなぁ…微妙。

 ※ 赤い字の部分、訂正しました。訂正前は、放置違反金には返還の規定がないように書いてましたので。すみません!
 ※ ちょっと付言すると、新制度は、違反者の責任を問うのが第一であると、じつはされているのです。

 とにかくこれは、ややこしい制度だ。
「反則金なんてなくして、放置違反金1本にしようよ」
 という方向へ行きやすく出来てる。←ここがたぶんいちばん重要なところ。

 ところで、午前中にアマゾンから本が3冊届いた。
 「発送予定日」が5月30日から6月14日、てのは何だったんだろう。

18+2ポイントで知る新しい駐車取締り―放置違反金制度と違法駐車取締り関係事務の民間委託制度 Book 18+2ポイントで知る新しい駐車取締り―放置違反金制度と違法駐車取締り関係事務の民間委託制度

著者:駐車取締実務研究会
販売元:東京法令出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 これ、ワタシ的には、すっごく面白そう。役に立ちそう。 

 多摩川河川敷へ行く前に、大阪府警から委託契約関係の文書が届いてた。
「大阪府警本部における放置違反金関係業務の委託契約」
「放置違反金関係様式の作成、配送及び封入封かん業務(の委託契約)」
 など。

 この契約は安協が取るのかな?と思ったが違った。
 前者は株式会社榮光社。後者はナカバヤシ株式会社大阪支社。
 まあ、大阪の場合、安協が確認事務の委託を受けてることもあるとはいえ、どういうことなんだろう、これは。全国を調べてみたい。

 契約書は、まだ中身をちらっと見ただけだが、こっちはさらに面白そう。
 私ってどうして、こんなことにこんなに夢中になれるんだろう。不思議だ(笑)。

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駐禁取締りの民間委託 警察が次に打つ手は?

 不起訴になれば点数は消す。免停等の行政処分は撤回する。
 それが、90年頃までの運用だったようだ。
 『交通取締りに「NO」と言える本』(90年12月発行)のため、職業運転者やその組合、弁護士たちを取材したところ、みなそのように認識していた。

 ところが、90年を過ぎた頃から急に
「不起訴になったのに、警察は点数を消さない。おかしい」
 という声が全国から聞えてくるようになった。
刑事と行政は別。不起訴は関係ない。点数は消さない
 という運用に変わったのだ。
 絶対消さないということもないのだが、原則として(とくに大都市の警察で)「消さない!」という姿勢を押し通したがるようになった。どうも、警察庁から「消すな」という指示が出たように思われた。
 なぜ?

 90年4月の読売新聞一面トップに、要するに「現場警察官が違反を確認しただけでカネを取ってしまえる制度にしたい」という趣旨の大きな記事があった。
 93年11月の朝日新聞、94年10月の讀賣新聞に、要するに同趣旨の大きな記事が載った。

 ははあ。
 そのような制度にするためには、「現場の確認は絶対」という前提が要る。
「現場の確認は絶対とまでいえず、だから運転者はしばしば争い、不起訴になることも、点数が抹消(処分が撤回)されることも普通にある」
 という状況があってはマズイ。
 しかし、かといって、
「検察さんよ、不起訴はヤメてくれ。略式に応じない運転者は全員公判請求して有罪にしてくれ」
 というわけにはいかない。
 それで、まずは警察ができる範囲のことはしっかりやろうと、
「違反だと確認した以上は、点数は消さない。行政処分は執行する。不起訴? それは検察官が刑事処分についてお目こぼししただけだ。行政処分とは関係ない」
 という形にしたくなったのだな、と私は推理した。

 このやり方は、うまくいった。
どうせ点数が消えないなら、争ってもムダじゃん
 と、刑事処分のほうも泣き寝入りしてしまう運転者も、たくさんでてきた。「どうせムダ」と言って運転者の足を引っ張る者もでてきた。
 かくして、「現場の確認」は、
・行政処分から見ると、ほぼ絶対。
・刑事処分から見ると、行政処分よりは落ちるが、ほぼ絶対。
 というふうな状況ができあがった。

 そうして、現場の確認(「確認事務」)のみによってカネ(「放置違反金」)を徴収してしまおうという制度(90年4月に読売新聞で発表されたのとほぼ同じ制度)が、このたび実現したわけだ。

 90年4月に読売新聞で発表された制度と、今回の制度、違う点は、後者にはまだ「反則金」を納付せずに刑事手続きで争う道が残されることだ。
 警察は(霞が関は)、その道も早く取り払ってしまいたいはず。
 なら、どうするか。そこだよ。

 今回の新制度では、「反則金」を払わずに、定められた法律手続きにしたがって争い(※)、不起訴になっても、車の持ち主が(または、持ち主としての自分が)反則金と同額の「放置違反金」を徴収されてしまう。
 これは誰が考えたっておかしいだろう。

 ※ 駐車違反では、ほとんどすべてが、「違反は事実だが、違反の動機、付近の状況、駐車の時間、再犯の可能性等(つまり悪質性)からして、処罰の要はない(または極めて軽い処罰を)」という主張だろう。悪質性は大事な要素だ。

 しかも。
 争うためには、まずは違反キップを切られてないといけない。
 違反キップを切られれば、点数が付される。
 争って不起訴になっても、「放置違反金」は取られるわ、点数はつくわ。
 一方、知らん顔してキップを切られず、持ち主の立場で「放置違反金」を払った者には、点数はつかない。ゴールド免許のまま。
 これも、誰が考えたって「不公平だ!」ってことになるだろう。

 つまり、新制度は、そういうわかりやすい不備を抱えてスタートするのである。
 「おかしい!」「不公平だ!」という批判が当然出てくる。
 今のところ、私がほとんど1人で言ってるわけだが、これから、大きな世論みたいな形になっていくだろう。自然にそうならなければ、世論があるという形をつくろうとするだろう。93年の朝日新聞の記事がそんな感じだった。

 そして!
「わかりました。不公平はいけませんね。では、反則金はナシにしましょう。放置違反金1本でいきましょう」
 とくるんじゃないのかねぇ。
 同時に(または前後して)、
「この講習を受ければ、車両の使用制限命令はしません(または制限期間を短縮します)」
 とくるかなぁ。
 完全に放置違反金(それはつまり「行政制裁金」)1本になったら、そのときは、
「使用者責任を果たさないのは、運転者として危険ともいえます。よって、放置違反金の納付命令を受けた持ち主には放置点数(違反点数と同点)をつけ、その点数によって、免許更新時には違反運転者講習を受けていただくこともあるとか、そういうふうにしましょう」
 とくるか。
「新しい時代の講習になりましたので、値上げします」
 ってのもアリだなぁ。
 94年の読売新聞の発表から、今回の「放置違反金」まで、12年も待ったけど、上記のような“改正”は、これからばたばたっと展開するんじゃないのかなぁ。

 交通違反を研究し続けて今年で23年目。
 今日もそんなことばっかり考えてるんだよぅ(笑)。

 昨日(日)の昼間のTBS「噂の東京マガジン」で今井のことを言ってた、とかちらっと聞き、「え? 私は知らないよ」と…。
 それって、『週刊朝日』の、黒木昭雄さんとの対談記事が、「中吊り大賞」に選ばれたっちう話だったんだ。担当編集者氏、おめでとうございます。

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2006年5月14日 (日)

駐車監視員は1日何台を取り締まるのか

 6月1日から駐禁取締りが2倍、について。

 国会答弁では2倍、2倍という数字が何度か出てくる。
 これは、何を2倍にするのか。
 取締り(「確認事務」)を委託した地域において2倍なのか、全体で2倍なのか。
 どうも前者であるような論調も見られるような…。

 04年4月8日の参議院・内閣委員会の、警察庁交通局長の午前の答弁はこうだ。
「新しい制度におきまして……………二倍程度の駐車違反取締りを行いたいと」
「最大限民間委託を行った場合には標章取付け件数は二倍と、今の二倍になったものとして……」
 これだとちょっとわからない。

 午後に、こういう答弁がある(太字は今井)。

 新しい制度での取締り件数あるいは民間委託の規模、これは各都道府県警察においてその時々の地域の駐車実態に応じまして判断されるものでありまして、一概になかなかお答えすることは困難でございますが、取締り量については、現在の違法駐車状態を良くするために行うものでありますから、かなり現在以上の取締りが必要だろうと、まずこう考えております。
 そこで、仮に標章取付け件数が現在の約二倍、ということは四百万件を超えるということでございますけれども、こうなって、全国の警察署の約四分の一において確認事務の委託が行われる、しかも全体の標章の八割は民間委託された駐車監視員が取り付けると。二割ほど一一〇番対応のことがございますので警察官が取り付けることがあろうと思います。そういう仮に仮に仮にという条件付でございますけれども、そういった場合に年間一千七百人分の駐車監視員が必要になるものと、こう見込んでおるところでございます。

 手元に98~02年の「違法駐車標章取付・駐停車違反取締件数」という表がある。全国のデータだ。
 標章取付件数は、約252万、237万、224万、218万、217万と推移している。
 この答弁は、03年の件数を元にしているはず。だって04年4月の国会答弁なんだから。
 ちなみに、取締り件数などのカウントは歴年なのね。
 反則金納付額などカネ関係は、年度だ。5月の連休が明け、6月の中頃だったか、前年度の反則金納付総額の集計が出るんだという。

 したがって、「約二倍」にすれば「四百万を超える」というのは、民間委託が行われる地域だけではなく、全国のことと解される。

 しかし、だよ。
 03年の駐停車違反の取締りは約168万件(05年は約159万件)。
 そのうち放置駐停車に対するものは、約160万件(05年は約151万件)。
 標章取付件数と、取締り件数とには、だいぶ開きがあるのだ。
 ※ 標章は「放置」に対して取付ける。

 標章取付と、取締りとでは、労力がだいぶ違う。
 新制度におけるやり方は、取締り、に相当する。
 交通局長の答弁は、標章取付の2倍となってるが、そうなのか? 取締り件数の2倍と考えるほうが現実的ではないのか?

 ま、それはともあれ、上掲の答弁にそって、大ざっぱに試算してみよう。
 400万件の8割は320万件。
 先日警察庁が発表した駐車監視員の人数は約1600人
  320万件 ÷ 1600人 = 2000件。
 駐車監視員は1人あたり年間2000枚の「確認標章」(新制度におけるステッカー)を取付けることになる。
  2000枚 ÷ 365日 = 約5,5枚
 全員が毎日働くわけじゃないだろう。250日とすると、
  2000枚 ÷ 250日 = 8.0枚
 1人1日8枚の「確認標章」を取付けてまわることになる。
 2人以上1組で巡回し、多くのユニットが2人のようだから、まあ、1ユニットで1日16枚…or more?

 先日開示を受けた委託契約書(契約番号62222)に、こうある。
「1日に連続9時間(実働8時間、休憩1時間)にわたって巡回活動を行うものとする」
「巡回計画書は、8時間の実働時間に対して、2時間の巡回を3回行うことを基本として作成すること」

 1ユニットが、2時間の巡回1回で、5枚、6枚、7枚…くらいの「確認標章」を取付けていくんかのぅ。
 新制度スタート直後と、何カ月かたってからとでは、だいぶ様子が違う可能性はあるのぅ。
 それにしても、「全体の標章の八割は民間委託された駐車監視員が取り付ける」という答弁と、1ユニット、2ユニットの県がだいぶあるってのは、どう結びつくんだ?

 とまぁ、俺は毎日そんなことばっか考えとるわけさ(笑)。

 Banner_02_2人気blogランキング ← どうも、今日ないし現在からさかのぼること1週間の間に、1日10人前後の方がぽちっと押してくれている、そういうことなのかな…よくわかんない。ちなみにこの1週間のアクセス数は、1日だいたい600から700。

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2006年5月13日 (土)

今回の民間委託に賛成か反対か

 14時までに送信すると約束した『ラジオライフ』の最後の原稿を、奇跡的に14時少し前に送信。
 ふうっ、やっと抜け出た! 締切り地獄…いや、すんません、締切り天国から。

 14時半すぎから、仕事場で某TV番組のVTR撮り。
 カメラの人が、長身で細いけれども筋肉を隠してそうな、モデル系の女性だったよぅ。どっちが映される側か、倒錯感あり…。

 ところで、
「今回の6月1日からの駐禁取締り(駐車違反の取り締まり)の民営化について、今井は賛成か反対か」
 と尋ねられることがよくある。

 私はどうも言いよどんでしまう。
 なぜだろう。
 少なくとも3つ理由がある。

 駐禁取締りの民営化は、270警察署の管内。
 しかし、全警察署(千数百だっけ?)の管内、つか全国的な民営化が、じつは道路交通法51条の15にしっかりあるのだ。
 警視庁のその契約書を来週ゲットできる。大阪府警の契約書もたぶん来週。
 取締りの民営化、「P」の文字がボタンにまでついた目立つ制服の監視員は、なんつーか目くらましのようなものともいえ、私にとっては賛成・反対の対象ではないというか…。

 2番目。『週刊金曜日』(26日発売? そしたら原稿もっと遅れてもよかった!? いや、遅らせたらあとが詰まること必至だから、ま、いっか)にも書いたが、6月1日スタートの新制度は、たとえていえばダルマに片目を入れるようなもの、と思うのね。
 これからもう一方の目を塗るどころか、ダルマを真っ黒に塗り潰すようなことが、どんどん積み重ねられていくはず。そこが、93年の朝日新聞、94年の読売新聞で大きく発表された、警察の野望ないし悲願のはず。
 私はそっちに興味津々で、賛成・反対どころじゃ…。

 3番目。やっぱり私はマニア。1つひとつが面白くってたまらないのだよぅ(笑)。
 たとえば上記「目くらまし」のことについても、「間違いない! 気をつけろぉっ!」というよりは、「公務執行妨害に罰金刑を、なんて普通に考えればとんでもない刑法改定をするりと潜り込ませてしまう、すげえっ!」という感心のほうが先に立つんですよ。

 うーむ、次回の『ドライバー』の連載コラムは、警察庁が次に打つ手の予想と、本当はどんな改革をすべきなのか、にしようか。

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2006年5月12日 (金)

51条の15による、世間で話題になってないほうの民間委託

5月11日(木)その2

 簡裁でオービス事件を傍聴してから、警視庁へ。

1、先日開示を受けた契約番号62222以外の、放置車両確認事務委託の契約書。仕様書については別紙(制服やチョッキの細かな仕様がたっぷり)を除く。

2、警視庁と東京交通安全協会との、運転免許事務の委託契約書。今年度分。

3、駐車違反のレッカー移動(署長移動)の契約書。今年度分。先日開示請求した江戸川・小岩署分を除く。

4、昨年10月1日から現在までに、警視庁が開示請求を受けた件名がわかる一覧表。

 の開示を請求。
 日比谷公園内のグリーン…なんだっけ、でカツカレー680円を食べながら某新聞のインタビューを受ける。

 帰宅して、少しは寝ないと死んじゃうよぅと横になったら、地震? いや、なんか、体がひくひくと動いてる…ように感じるのだった。あれー、なんだこれ…と、ぼんやり思ううちに眠った、1時間ちょい。

 その夜、某週刊誌の取材を受ける。

そして5月12日(金)

 警視