カテゴリー「民事の裁判」の57件の記事

2015年8月 7日 (金)

裁判は現場を見ないのが鉄則

 事件数で5800件を超える裁判を傍聴してきた。色情犯の侵入手口とかだけじゃなく、裁判とは司法とは何か、いろんなものが見えてきた気がする。

Img_0175 見えてきたもののひとつに、裁判は現場を見ないのが鉄則! というのがある。
 たとえば、交通事故で夜間のサイドミラーの視認状況が問題になったとき、警察官が撮影した写真を法廷へ出し、明暗が実際と異なるとかデジカメの機能がどうとかごちゃごちゃやるが、「じゃあ現場で見てみよう」という単純なことを誰も言い出さない。

Img_0194 たとえるなら、料理そのものは見ず、食べず、色や形や臭いやレシピを紙の上に書き起こし、それで料理の味を認定しちゃう、その紙を食べちゃう、みたいな。
 そこから冤罪が生まれたりもしてるんだろうと思う。真実がどうであろうと、紙の上で有罪なら有罪なのである。

 鉄則とは言っても希(まれ)な例外は有る。
 ある裁判官が「窃盗」の事件で、犯行の目撃者が目撃したと言い張るものが果たして見えるのか「検証」をやり、見えないことが分かって被告人を無罪としたそうな。俺はその時期、その裁判官の裁判をしょっちゅう傍聴してたが、残念なことにその事件は知らなかった。その裁判官は間もなく、八丈島簡裁へ移動した。んでその無罪は逆転有罪とされたんだっけ。

 以下は8月4日付けの「NEWS石巻かほく」。

大川小訴訟・第5回口頭弁論 11月13日に現地視察
 東日本大震災で石巻市大川小の児童と教職員計84人が死亡・行方不明となり、犠牲になった児童23人の19家族が、県と市に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の第5回口頭弁論が3日、仙台地裁であった。
 市側は準備書面で、津波の予見可能性や結果回避義務違反などを否定。「大川小が津波避難場所として指定されていたことなどから、教職員らが地震前に津波を予想できなかったことはやむをえない。校庭にいた方が安全という話もしていない」と主張した。
 遺族側は、当時3年生だった長女を亡くした只野英昭さん(44)が意見陳述し「真実が語られないまま時間だけが過ぎてきた。全ての原告が今も悲しみを抱えている。事実を明らかにすることがお互いのためになる」と述べ、当時学校にいた教務主任の証人尋問をあらためて裁判所に要望した。
 高宮健二裁判長は、遺族側が求めていた校舎、校庭、裏山の現地視察を11月13日に実施する意向を示した。

 希有な珍事だと思う、と俺はツイッターに書いたんだが、ちょと待てょ、俺が希有と言ってるのは「検証」のことだ。「現地視察」ってなに? 8月3日付けの産経ニュースの記事でも「現地視察」となってるけど…。
 民事訴訟法に「視察」「現地」の語はない。どゆこと?

P1020078 仙台地裁へ電話してみた。そしたら、報道がなぜ「現地視察」という語を用いたか不明だが、現地において当事者間で進行協議をやるってことなんだそうだ。11月13日の期日は「進行協議」の期日なんだそうだ。
 となると、ごめん、進行協議を現地でやることが希有なのかどうか、俺は全く分からない。でもまぁ、少なくとも、珍しいことではあるのかな、と。

 ところで、暑いね~! 昨夜初めて、俺もエアコン(冷房)をつけっぱなしで寝た。温度は32度に設定して(笑)。
 夏の太陽の炎熱を感じるとき、俺はいつも思い出す、アルベール・カミュ氏の『異邦人』を。あれのインスパイアで、全編にわたり登場人物が汗だくだくの不条理ドラマ、あってもいいんじゃないか。sun

    

 引き続き、『ラジオライフ2015年8月号』に乗ってた面白商品。左のは“お掃除ロボット”。もしゃもしゃした球体が床を転げ回り、マイクロファイバーがほこりをくっつけてくれるんだそうだ。右側のは防水で、風呂でも使えるとか。俺も買おうかなぁ、もう遅い? えーん。sweat01

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2015年4月21日 (火)

原発再稼働差止は必ずやひっくり返される!

 遅れ馳せながら、以下は4月14日付け福井新聞、の一部。

福井地裁、高浜原発再稼働認めず 仮処分決定、規制委合格事実上否定
 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の安全対策は不十分として、周辺の住民らが再稼働差し止めを申し立てた仮処分で、福井地裁(樋口英明裁判長)は14日、再稼働を認めない決定をした。仮処分で原発の運転を禁止する決定は全国初。決定はすぐに効力を持つ。関電は不服を申し立てるとみられ、主張が認められない限り再稼働できない。

 すでに「判決要旨全文」がネットにアップされてる。以下はその一部。 ※これは「判決」ではなく「決定」じゃないかとは思うんだけど、それは些末なことか。

 ともあれその中に、こんな部分もある。

 他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。

 なんてこと書くんだ! この裁判官、腹をくくったな!

 俺は事件数で約5700件の裁判(主に刑事だが)を見てきて、ひしひしとしみじみと、司法とは以下のようなものだと感じてる。

 国家を動かすのは行政である。刑事政策においては検察・法務省、原発政策においては官僚と自民党と財界と学者との有機複合体。それらが国策を決めて動かすんであって、司法は、それを法的に追認して補完する装置である。例外的に見える場面もあるが、基本的には…。

 ゆえに、福井地裁の判決は、高裁で、または最高裁で、必ずやひっくり返されるだろう、というのが俺の見立てだ。
 自民党は必ず言うだろう、「判決は判決として重く受け止め、原発再稼働(加えて新設)については粛々と進めていく」とか。

 先の戦争について、長期の見通しがなかった、軍部等が場当たり的に自己の力を誇示していくだけだった、ゆえに先の戦争は始まった、とか言われるけど、現代においても何ら変わらず…。

 俺の専門分野では、1992年9月9日の、大阪高裁のオービス逆転無罪がある。
 オービスの写真に焼き付けられた測定値は111キロだったが、被告人車両(大型トラック)にはタコグラフ(自車の走行記録計)があり、その記録はどう解析しても60キロ程度だった。
 大阪高裁は、タコグラフの記録を否定する理由がないとして、逆転無罪としたのだ。

 しかしその後もオービスは使われ続け、測定値を争う被告人が続々と法廷へ出てきた。大阪高裁の逆転無罪に言及する弁護人もいた。
 すると、東京航空計器の証言専門社員は、へらへらと笑って言うのだった。

証人 「あの判決の後、検討も改良もしてません。あれは私どものオービスの性能を正しく理解していただけなかった判決ですので」

 行政(この場合は警察・検察とオービスのメーカー)は、司法がどう判断しようが、やりたいことをやるんである。

 結論として、福井地裁の今回の決定、どうせひっくり返されるとはいえ、または自民党等は歯牙にもかけないだろうとはいえ、しゅんごいことをやってのけたもんだと思う。俺は大いに讃えたい。

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2014年12月25日 (木)

大阪地裁、自作自演に騙されたうえ…

 以下は12月22日付けNHKニュース、の一部。

千葉県警 交通事故統計未計上 すべて異なる署
 千葉県警察本部が、交通死亡事故の件数を統計に実際より少なく計上していた疑いがある問題で、NHKの調査で、こうした疑いが出ている10件余りの事故はすべて取り扱った警察署が異なり、特定の警察署の問題にとどまらない可能性のあることが分かりました。千葉県警は、意図的に計上しなかったケースがないかを含め、個別の事故ごとにその要因や背景などを詳しく調査しています。

P1050788 これ、NHKのスクープなんだろうか。警察の不正をNHKが掘り起こして報じたとすれば、すごい、大したもんだ!
 不正自体については、忙しいなかただただ数字を競わされれば、“統計マジック”が出てくる、それは自然なことだろうと思う。

 以下は12月25日付けの毎日新聞、の一部。

大阪地裁:控訴期限を誤る 高裁「二重ミス」批判
 保険金の支払いを保険会社に命じた2011年3月の大阪地裁判決を巡り、被告の保険会社の控訴が約3年半後にようやく認められた。当時は「控訴の締め切りに1日間に合わなかった」とされたが、大阪高裁は今年11月、締め切りの起算日を地裁が誤って記していたと判断した。控訴を受け入れた高裁は保険会社の逆転勝訴を言い渡し、確定した。訴訟の行方に影響した異例のミスが明らかになり、高裁は地裁を厳しく批判している。

P1050789 分かりやすく要約すれば、大阪地裁は、自作自演の訴えにころっとだまされて保険会社に約470万円を支払わせ、保険会社が控訴したら、大阪地裁は日付を誤り、大阪高裁は誤った日付を理由に控訴を退け、保険会社が上告したら、最高裁は日付の誤りに気付き、差戻し審の大阪高裁がようやく自作自演を見破り、保険会社を勝たせた…。べつに分かりやすくない? あれ~(笑)。
 いったん支払われた約470万円、果たして戻ってくるんだろうか。

P1050791 この事件、確定前だったからこうなったんであって、もしも途中で確定してたら、あとで自作自演の証拠が出てきても、保険会社は泣き寝入りするしかなかったろう。
 「既判力」といって、たとえ不正に騙し取られた判決であっても、いったん確定した判決は絶対、という考え方があるのだ。
 もともとはそこから出発したのが、あの「刑事訴訟法違反」なのである。

 画像は、オヤジの最後の楽園、板橋の居酒屋「昭和」の酒肴。
 上は、にしんの甘辛煮。旨かったぁ。右側の切り身に箸をいれてからの撮影。左側の焼きネギもサイコー。
 真ん中はミックスフライだっけ、同行者が注文し、撮影前にフライを1個食べちゃった(笑)。複数種類の野菜が付いてるとこがいい。
 下は、さといもの揚げ出し。これは俺が一部食べちゃってからの撮影。茄子、レンコン、絹さや、大根おろしが付いて、味が良いのだ。
 これら全品、1皿110円。やんなっちゃうよね~。

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2014年12月11日 (木)

痴漢は逆転無罪、シャブは逆転有罪!

 12月11日(木)の午前、まずはバス内痴漢の逆転無罪を傍聴! それから、原審無罪のシャブの逆転有罪を傍聴!

 午後、ワイドショーでだいぶ話題になった人物と同姓同名の「常習賭博」を傍聴。“闇スロ”の事件。被告人は25歳。俺の若い頃よりよっぽど真面目な若者だった。

 それから、駐車監視員に対する「公務執行妨害」の控訴審判決を傍聴し、「コンゴ大使館放火事件」は捨て、田母神俊雄さんの離婚裁判の控訴審判決へ。
 民事の判決は、同時刻に複数事件の期日をとり、次々言い渡すことが多い。今回もそうだった。
 んで、田母神さんの判決の前に、東京都知事選に係る「選挙無効請求控訴事件」の判決があり、これが大変なことになるのだった!
 その大変なことへの、須藤典明裁判長の対応に、俺はぶったまげたね!
 加えて、今回判決を言い渡した5件(だったかな)について、田母神さんの事件も含めてぜぇーんぶ、どういう争いに対し裁判所はどういう理由でどう判断したのか、簡潔に述べるのだった!
 弁護士さんたちは信じられないでしょ。須藤典明さんはそれを当たり前にやってのけたのである。
 俺は傍聴席で、尊敬のまなざしで確信したょ、この人、時代が違えば任侠の親分でしょ! もう大興奮。

 それから、「「ストレスで」認知症女性に暴行、介護士を逮捕」と報じられた「傷害」を少し傍聴。外力で小腸が破れるのはどんな場合か、医師を尋問…。
 それから、女性2人に対し放尿する等をした「強制わいせつ、傷害、暴行」の控訴審判決を傍聴。

 長渕剛さんからDVを受けたという事件の本人・証人尋問については、メルマガ最新号でレポートした。次号は、どぉしよう。レポートしたい事件が多すぎる。なのに同メルマガの発行は月火木金のみ、俺の興奮度を優先するなら、須藤典明裁判長かなぁ…。

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2014年12月10日 (水)

長渕剛さんから暴力をふるわれた?

 「自宅で覚醒剤所持の疑い、本社社員を逮捕 警視庁」と11月7日付け日経新聞。
 その「社員」(文化事業部次長)と同姓同名の被告人の、「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律違反、覚せい剤取締法違反」の新件が12月9日、東京地裁の20席の法廷であった。
 時期的に、また事件名的に、同一人物だろう。
 事件番号によれば即決裁判手続きだったので、30分足らずで執行猶予判決で終わったはず。

 そんなのがあるとは露知らず、俺はその時刻、ワンフロア真上の20席の法廷で、ある文化団体の元理事長と同姓同名の「窃盗」を傍聴してたのだ。そっちは同姓同名の別人だった。うーん。

 それから俺は、マニア氏から情報をいただき、長渕剛さん外(ほか。オフィスレンかな)を被告とする「慰謝料等請求事件」の、本人・証人尋問を傍聴したのだった。
 長渕さんから暴力をふるわれて…と原告は主張してる。だが、原告氏名でネット検索すると、俺の検索が下手なのか、長渕さんとのトラブルはヒットしない。原告はブラザー・コーンさんのマネージャーだったことばかりがヒットする。尋問の中でもブラザー・コーンさんの名は出た。
 閉廷後、「ななっ、なんだ!?」ということがあった。こりゃあ、長渕さんが暴力をふるったという主張は…?
 メルマガ次号はその話にしよう。

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2014年10月 9日 (木)

大事件! 民事の判決、要旨を裁判長が述べたぁっ!

 9日(木)、お世話になってるマニア氏からお教えいただき、行ってみたわけ、文藝春秋vs長島一茂さんの「損害賠償請求控訴事件、同附帯控訴事件」の判決を傍聴に、東京高裁824号法廷(高裁民事第14部、須藤典明裁判長)へ。

 同時刻に判決が何件か入っており(それは普通)、先に別の事件の判決が言い渡された。
 訴訟費用のことについても述べ、さぁ、次はどの事件だろ、と思ったら…。
 

裁判長 「相続の登記が漏れた土地…」

 あれっ? 訴訟費用のあとに何を言い出したんだ? あれっ?

裁判長 「…裁決固有の瑕疵に当たらない…」

 ちょ待てぇよっ、それって、判決理由の要旨じゃね?
 次の事件の判決についても、裁判長は要旨と思われることを述べた。思われるっつーか、それって要旨としか考えられない!
 民事の判決は主文を言うだけ、3秒かせいぜい10秒で終わる、そんなもんだと俺は思ってたが、なんだこりゃ、マジ?

 次は文藝春秋vs長島一茂さんの判決。
 やっぱり裁判長は要旨を述べた。訴額はいくらで、一審判決はいくらだったのか、どっちの控訴をどういう理由で退けたのか、分かりやすく簡潔に。へぇ~~~っ!!!
 俺は大興奮! このスタイル、誰がいつ始めたのか、調べてみたいっ。

 あと、今日は東京地裁の文書課に、知らない人は信じられない、ある意味すごい開示申出をしてきたょ。内容は公開の場所には書けないっ。

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2014年10月 4日 (土)

さとう珠緒さんの月々のお給料

 10月3日(金)は朝から裁判所へ。この日はエロ裁判が多くて、エロ以外の傍聴席はガラガラ。快適だった。

 13時30分から、爆笑問題さんの元マネージャー氏のあの刑事事件の控訴審第1回。なんと同時刻から民事のほうで、さとう珠緒さんの本人尋問!

 悩んだ末、さとう珠緒さんのほうへ。やっぱ可愛い美人だね~。服装は派手じゃなくお洒落で。ただ、傍聴席最前列の俺はとんでもないことに気付いた。あれはいったい何なのっsign02
 尋問では、「月々のお給料」や、イベントなどのギャラ(事務所の取り分)がばんばん出てきた。へぇ~! って感じ。以上、メルマガの10月3日号に書こう。

 じつは忙しくて10月2日号の発行がまだなのだ。申し訳ないっ。もうすぐ書き上げて送信し、10月3日号はそのあとになります~。

 元マネージャー氏の公判については、マニア氏から様子を聞くことができた。大変だったそうだ。
 ほかに東京地裁へは、相変わらずのオレオレ詐欺や、復興支援金詐欺などに混じって、どう検索してもジャニーズがヒットする事件、トイレで女子アナ盗撮の事件が出てきてる。
 俺のメルマガは芸能系へ変身? んなこたねーよっ。10月2日号は、無免許運転の、珍しい逆転実刑だし。

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2014年9月17日 (水)

久々に無罪を傍聴したよっ!

 9月17日(水)は、ほんとは午後しか傍聴予定がなかったの。休みたかったの。
 でも、11時から「特定秘密の保護に関する法律無効意見確認等請求事件」(以下単に秘密法裁判)の第2回弁論がある。東京地裁民事第38部(行政部の1つ)、普段使いの802号法廷(52席)ではなく、大きな103号法廷(98席)でやるという。しょーがない。眠いのを無理して出かけたわけ。

 裁判所へ着いて開廷表を見たら…。

※ 俺が知る限り11年間、東京高裁、地裁、簡裁では1週間分の刑事裁判の開廷表を、前の週に閲覧できた。が、今年4月中頃、突然に、閲覧は廃止とされた。それは国家の方針なんだろう、他の裁判所も次々廃止したと聞く。国家はまたひとつ国民から遠ざかった、秘密の壁の奧へ潜ったと言える。

 裁判所に着いて当日の開廷表を見たら、あっ、だいぶ長く争ってたあの「自動車運転過失傷害」の判決が11時30分からあるじゃん!

 秘密法裁判の第2回弁論が11時09分に終わり、俺はまず、東京地裁722号法廷(52席)へ行ってみた。11時20分から「脅迫」の判決があったので。
 722号法廷は既にかなり埋まっており、続々と傍聴人が来た。ここは11時30分から「住居侵入、強姦」の新件があるのだ。当然、というか、俺に対し殺害予告をした男が、その指定席にいた。隣の席の下に紙袋を置き、他人を座らせないようにして。
 「脅迫」は、懲役2年、執行猶予4年、付(ふ)保護観察。ストーカー系の逆恨みだった。近頃多いね。

 そして俺は、そばの非常階段をワンフロア降り、東京簡裁636号法廷(20席)へ。
 傍聴席には、たぶん警察か検察か裁判所の職員が2人いるのみ。一般傍聴人は俺1人。
 この「自動車運転過失傷害」は、衝突はしてないが当たり屋的な事件、恐喝かと思える事件だ。けど、当たり屋をバックアップするのが警察、検察、裁判所といえる。ま、有罪だろうなぁ、被告人はかわいそうに…。
 裁判官が早口であっさりさらっと言った。

裁判官 「主文被告人は無罪」

 うおぉ~~~っ! びっくりぶっとぶ俺の脳内を、こんなことがかけめぐった。秘密法裁判がなかったら、この無罪を傍聴できなかった! 御利益(ごりやく)だ! ありがたや、ありがたや!

 そういうわけで諸君、霊験(れいげん)あらたかな秘密法裁判の第3回弁論は11月19日(水)15時30分。ぜひ傍聴を。
 無罪の判決理由については、あとでメルマガで。
 その前に、芸能方面で有名なあの被告人の、「児童福祉法違反」のショッキングな判決をレポートせねばならぬのだ。傍聴席(20席)の多くは早々と関係者により埋められてしまい、その人たちはたぶん他言しないと思うので、俺のメルマガでしか…。いやその前に、豚肉を焼こう。腹へっちゃって。

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2014年8月31日 (日)

虚偽記者席訴訟、最高裁からお手紙きたょ

 8月24日付けでこんな記事がネットにあった。

【本末転倒?】交通違反者を路地裏で待ち構える警察に憤る65.5%の人たちの声
みなさん、道を歩いていてこんな経験ありませんか?
大通りから一本だけ中に入った一時停止や一方通行が多い道を歩いているとき。目の前を車がゆっくりと通過し、大通りに出ようとしました。その瞬間、
「ピピピピピピーツ!!」
これまで視界に入らなかった場所から、自転車をこいだ警察官が笛を吹きながら現れました。彼はすぐにドライバーのもとに近づき、なにかを話しています。この警察官がなにをしていたかは明らかです。ドライバーの一時停止違反を指摘したのです。
   (中略)
■本末転倒と答える人は65.5%
違反者が出ることを未然に防ぐのではなく、違反者が出たところで彼らにペナルティを与える…これは本末転倒な態度ではないか? と指摘する声があるようです。
しらべぇ編集部によるアンケート調査によると、「警察が路上違反者を待ち構えている態度は本末転倒である」と答えた人の割合は、65.5%となかなか高い数値になりました。
   (後略)

 もう30年以上も交通違反・取締りを取材、研究し続けてきた俺から言わせてもらえば、こんなことでドライバーが警察を恨んだり、ごちゃごちゃ言うのは、まったく羽毛、じゃなくて不毛だと思う。
 ものすごく簡単に言えば、交通取締りを、交通安全・事故防止、あるいは警察=正義幻想と、結びつけて考えるから、不毛な話になるんである。

  

 2005年6月初版発行の拙著、『なんでこれが交通違反なの!?』(草思社)は、おかげさまでロングセラーとなってる。んで最新バージョンが今年9月19日だっけか、出る。
「交通取締りは交通安全にためにあるんだから安全運転してれば大丈夫」
 とか漠然と思ってる方は、カモになって警察を恨む前に、ぜひお読みいただきたい。
 その際、書店でもアマゾン等でも、発行日を確認してね。最新バージョンは、データが全部最新だし、最近の道交法改定にも言及してるので。

P1050675 ところで、8月27日の消印で最高裁からお手紙きたょ。
 中身は、「調書(決定) 」と「返還書」。俺の「虚偽記者席訴訟」の上告、および上告受理申立に対する最高裁の判断と、予納郵券(郵便切手)の残額の返還だ。
 トイレで上告棄却の理由を読み、思わず吹き出しちゃった。俺が座りおしっこ派だから良かったようなもんで、もしも立ちション派だったら大変な惨事になってたナ(笑)。

 とにかく…。

1、裁判官が、報道記者席だとウソで騙して空席を設け、傍聴を妨害する、このあからさま卑怯、卑劣を一義的に違法とする法律も判例もなく、よって卑怯、卑劣は合法である。

2、国民に裁判を傍聴する権利はなく、国民を傍聴させる義務は裁判所にない。

P1050676 国家というものの本性を暴露することを、国側に言わせ、最高裁にも認めさせたわけだ。俺って偉い? えへへ。 ←アホかっ。shock

 そして最高裁は、裁判員制度への国民参加(国家が義務付けた出頭)を確保するために、出前抗議をするんだそうである、ほぇ~(笑)。いやいや国家とはそんなもんなのである、うむ。

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2014年6月 2日 (月)

あなたの審理が終わらないので上司から怒られている。左遷の話まで出ている。

裁判官、被告に「暴言」で慰謝料3万円 国に支払い命令 長野地裁
 民事事訴訟の法廷で裁判官から暴言を吐かれ、裁判が公平に実施されなかったとして、長野県飯田市の男性が国などに約220万円の賠償を求めた裁判の判決で、長野地裁飯田支部(加藤員祥裁判官)は、感情的な発言だったと認め、国に慰謝料3万円の支払いを命じた。30日付。
 判決によると、男性は自動車ディーラー会社が損害賠償などを求めた訴訟の被告。この訴訟は平成22~23年に飯田支部であり、23年8月の口頭弁論で、担当の樋口隆明裁判官(58)が男性に向かって「あなたの審理が終わらないので上司から怒られている。左遷の話まで出ている」などと怒ったように言った。
 加藤裁判官は樋口裁判官の発言が男性に精神的苦痛を与えたと認定。裁判自体は公平だったとの判断を示した。
 長野地裁総務課は「個別事案に対してコメントできない」としている。

 と、これは今年1月31日付けの、じつに興味深い産経ニュース。太字は俺。

 やっぱ事件が滞留すると、無能者の烙印を押され、左遷の話が出るんだね。少なくともそういう認識が裁判官にはあるんだね。
 俺が傍聴してきた(事件数で)約5千件の裁判は、もっぱら刑事だが、裁判の最大公約数的優先事項は、できるだけ早く終わること、であるとひしひし感じられる。

 「e-hoki 」の裁判官検索を見ると、加藤員祥さん(第46期)も樋口隆明さん(第42期)も、その「移動履歴」に「東京」「検事」「最高裁」がひっとつもない。
 東京地裁、東京高裁の(とくに刑事の)裁判官にはあり得ない「移動履歴」だ。
 ま、それはともあれ…。

 23年8月の口頭弁論で、担当の樋口隆明裁判官(58)が男性に向かって「あなたの審理が終わらないので上司から怒られている。左遷の話まで出ている」などと怒ったように言った。

 この部分、事実と認めたがゆえの「3万円」かと思われるのだが、いったい何を証拠に?
 「男性」が弁論期日を録音してたのか。書記官による録音が開示されたのか。樋口さんが証人出廷し、認めたのか。

 それもともあれ(って日本語、変ですか?)、「上司」って誰さ。
 「e-hoki」によれば、当時樋口さんは飯田支部の支部長だ。だから「上司」とは、長野地裁・本庁の管理職をいうのかな。

 上司といえば、加藤さんにとって樋口さん(支部長)は、紛れもなく上司だ。その発言が違法だとして(国に対し)「3万円」とはいえ賠償を命じたんである。これまたあり得ない、すっごいことじゃん!
 樋口さんは、この判決、及び報道を見て、うわぁ、顔を真っ赤にして怒ったろうねぇ。
 

 てゆっかさ、たとえば俺の「虚偽記者席訴訟」の東京地裁判決(2013年10月1日言渡し)に、こんな部分がある。
 国の賠償責任が肯定されるためには、要するに、普通なら賠償等されるべき落ち度があっただけでは足りず…。

 当該裁判官が違法又は不当な目的をもって判断をしたなど,裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いてこれを行使したものと認め得るような特別の事情があることを必要とする(最高裁昭和57年3月12日第二小法廷判決・民集36巻3号329頁,前掲最高裁平成元年3月8日大法廷判決)。

 これを国賠(国家賠償請求訴訟)における「特別事情」というんだっけ。加藤さんだって知らないはずがない。
 はずがないのに、なぜ?
 俺みたいな下界の者が想像するに、加藤さんは樋口さんによっぽどムカついてて、捨て身で…?

 なんにしてもこれは、「人が犬を咬んだ」に相当する大ニュースだと思う。
 そうして、以下は今年5月29日付けデーリー東北。太字は俺。
 
 

裁判官の暴言訴訟で原告逆転敗訴 「審理長く、左遷の話出ている」
 民事訴訟で裁判官から暴言を吐かれたとして、長野県飯田市の男性が国などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は29日、「不謹慎な発言はあったが、訴訟指揮の範囲内だった」として、3万円の支払いを命じた一審長野地裁飯田支部判決を取り消し、原告側逆転敗訴を言い渡した。
 判決によると、男性は同支部で審理された民事訴訟の被告。2011年8月の口頭弁論で新たな主張をした際、裁判官から「あなたの審理が終わらないので上司から怒られている。左遷の話まで出ている」などと怒ったように言われた。
 一審判決は、発言が男性に精神的苦痛を与えたと認定し、慰謝料3万円の支払いを命令していた。
 高裁の三輪和雄裁判長は発言について「極めて稚拙で、裁判官という立場上、不謹慎だった」と非難したが、「結審直前に突然新たな主張をした対応を戒めようとした発言だった」として、違法性はなかったと判断した。 

 これは「犬が人を咬んだ」ニュースだ。
 もっといえば、「あぁ、やっぱり咬んだか。だよねぇ」と安心させてくれるニュースだ。

 「e-hoki」で三輪和雄さん(27期)の「移動履歴」を見ると、「検事」も「最高裁」もないが「東京」がけっこうある。
 鹿児島地家裁の名瀬支部ってのが目をひく。名瀬支部って奄美大島でしょ。
 簡裁の裁判官にとって八丈島簡裁 はじつはけっこう人気だったりするんだと聞いたことがあるけど、奄美はどうなんだろ…。
 何が何を咬んだとかもう忘れ、裁判傍聴師の思いは南の島へ飛ぶのだった(笑)。

  

 夕べ、特許「磨き蒸留」芋焼酎、「あらわざ(新技)」というのを飲んだ。鹿児島の焼酎だ。こりゃ旨いっ! ラベルに「なめらかで軽やかな味わい」とあるが、その文字表現からは想像もつかない、なめらかで軽やかな至福の味わいですわ。

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