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カテゴリー「刑事/その他刑事」の448件の記事

2019年3月 7日 (木)

ゴーン被告人だけずるいぞ?

1903064 3月6日、マニア氏から情報をいただき「覚せい剤取締法違反、関税法違反」の控訴審判決を傍聴した。

裁判官「主文、本件控訴を棄却する」

 あ~ぁ、普通に有罪維持か。そうじゃない、本件は原審無罪、検察控訴。無罪が維持されたのだ!
 覚せい剤の運び屋が続々と日本へやってくる。その中に、割合は不明だが、預かったスーツケースに覚せい剤が隠匿されているとは知らず、すっかり騙されうきうき旅行気分でくる者がいる。その者たちの中に、割合は不明だが、起訴(公判請求)されて被告人となる者がいる。
1903066_3 騙されたのであっても、起訴されたらアウト、有罪は確実。おそらくは世界の薬物密輸組織にナメられないため、日本国の治安を護るためだ。
 とはいえ、ごくまれに無罪となることもある。

 本件被告人(身柄、拘置所)は若い女性で、国籍はマレージアか(通訳人はそう発音した)、目がものすごく素敵だった。特に、言渡しが始まる前の不安そうな目が!
 あの目のおかげで、通常は有罪の理由として拾われることが、無罪の理由として拾われた、そういう面があるのかなぁと思えた。

 本件の逮捕は2017年10月。原審無罪がいつか私は調べてないが、無罪判決のあとも勾留され続けたわけだ。
 東電OL殺人事件の犯人とされたゴビンダさんは、1997年に逮捕され、2000年に無罪とされた。しかし勾留され続け、控訴審で逆転有罪、無期懲役刑に。最高裁は有罪に誤りはないとして無期懲役刑が確定。2012年に再審開始と刑の執行停止が決定され、ようやく釈放された。

 カルロス・ゴーン被告人だけずるいじゃないか、頑強に否認なのに保釈しちゃって。検察はいつも通りなのに、裁判所だけ海外向けに対面を取り繕って、みっともないぞ、裏切り者め、検察はそう感じているんじゃないかと。

1903065 ちなみに、これも私はまだ調べてないが、ゴーン被告人の事件は東京地裁刑事第8部の係属となったはず。8部は巨額の脱税とか経済事件を主に扱うので。
 んで、8部の現在の部総括判事は前田巌さん。前田さんは東京地裁がだいぶ長い。いくらなんでもこの4月で移動のはず。
 そしたら次は誰が8部の部総括を張るのか。新しい部総括は過去にどんな事件をやったのか、弘中惇一郎弁護士や高野隆弁護士と過去に対決したことはあるか、なーんてワイドショーがやるかもね。

※3月8日追記: 確認してきた。8部じゃなかった! どしてっ? いや経済事件はすべて8部が扱うってわけじゃないんだけども、ま、とにかく17部になったそうだ。現在、17部の部総括は下津健司さん。とりあえずそこまで急ぎ追記。

※ 画像は、3月6日に私が撮影したもの。銀座で酒を飲み、軽く酔い覚ましの運動で、かつ地下鉄回数券の関係で(笑)、霞ヶ関の駅まで歩いたわけ。したら、おおっ、これが例のアレか! たまたま実物に遭遇できるとはラッキー! 東京航空計器の可搬式オービス(ネットでは移動式オービスと総称される)の筐体を思い出させるじゃないか。もうニッコニコになって撮影したの。変な酔っ払いがきやがったと、報告書に記載されたかな(笑)。

 ←3月7日14時00分現在、週間INが60で4位~。

2018年12月19日 (水)

靖国神社で中国人が抗議行動した事件!

 メルマガ第2189号「東京にあこがれた女子が万引き病に至るまで」の判決1件を見届ける、そのためだけに行くのか、パソコンご臨終騒動の影響でめっちゃ忙しいのに、どぉしよう、思い切って休もうか…。

05081522 悩みつつ東京地裁の傍聴券交付情報を見たら、「建造物侵入」が傍聴券抽選になっていた。
 事件番号からして勾留理由開示かも。抽選締切り時刻の設定等から、厳重警備の事件かも。いわゆる過激派か? 申し訳ないけど私はそっち方面は興味がないのだ。もちろん裁判傍聴師として「好みじゃないから無関心」は許されない。頑張って傍聴したことは過去にある。でもこの忙しいときにまた…?

 あるいは、有名芸能人の女子トイレ侵入か? 最近そんなのあったっけ。ヤフーでニュース検索してみた。あっ、靖国神社! これに違いないっ!
 ラッキーにも近い時刻に「児童福祉法違反、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、傷害」の傍聴券抽選もあった。
 よし「建造物侵入」のほうは楽勝で傍聴できるはず。行こうっ!

 そうして、んまぁ、いつに増して厳重警備の「建造物侵入」の勾留理由開示を傍聴してきましたよ! 「靖国神社でぼや、横断幕も=中国籍の男を逮捕」の動画の事件だ。傍聴席の取り方、傍聴人の人数、おおぅ! だった。

05081541_3 ちなみに「児童福祉法違反、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、傷害」のほうは「児童買春で逮捕の“社交界のプリンス”悪評続々! ジャニーズJr.も毒牙に!?」などと報じられた事件らしかった。

 この日はなんと、11時30分から東京高裁のほうで、極めて珍しい「特別公務員暴行陵虐致傷」の控訴審があった。
 13時05分、たまたま偶然、原告氏名が「閲覧制限」でTVカメラの撮影が入る地裁民事の判決に遭遇、傍聴してしまった。
 13時30分、東京高裁で「重過失傷害」、たぶん自転車の事故も傍聴。

 14時30分、「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反、名誉毀損、強要未遂」の新件を傍聴。10月31日付け日刊ゲンダイが「AV女優・市川まさみを凍り付かせた40歳ストーカーの“狂気”」と報じた事件だった。

 非常に濃い、かつ被告人には申し訳ないが幸運な1日だった。何が幸運って、「特別公務員暴行陵虐致傷」と「重過失傷害」に1日のうちに遭遇するってあり得ないです。
 とりあえずメルマガ次号では、靖国神社のほうをレポートしよう。

※ 画像はいずれも2005年の8月15日に靖国神社で撮影したもの。あれから13年、少なくとも8月15日には行ってない。来年行こうか。

 ←12月18日10時20分現在、週間INが210で2位~。

2018年12月18日 (火)

そんな間抜けなことで重過失失火、重過失致死

 「札幌爆発事故「スプレー缶120本ガス抜き」で引火か」と、これは12月18日付けテレ朝ニュース。
 今朝、遅めの朝食を摂りながらワイドショーを、リモコンでチャンネルをぷちぷちやりながら見た。日テレ、テレ朝、TBS、フジテレビ、どこもそろって札幌のスプレー缶を取り上げていた。

 ぷちぷちやるうち気づいた。テレ朝の「羽鳥慎一モーニングショー」だけが、爆発元の不動産業者が使っていたのと同じスプレー缶を入手していたようだった。

 これは私のアフィリエイト。これとはちょっと異なるようだが、まぁこんなようなスプレー缶だ。
 4つの局が、同じ事件をほぼ同じやり方で扱うわけで、現物があるとないとではぜんぜん違う。他局は「ちっきしょう!」だったのではないか。にしてもテレ朝、どうやって入手したのだろう。

 札幌のその事件の刑事処分がどうなるか分からないが、事件名に「失火」の2文字がある刑事裁判は、滅多に法廷へ出てこない。私が8100事件ほど傍聴してきたなかで、たった5件だ。
 うち1件、メルマガ第192号でレポートした部分を、一部加筆等して以下に。

 2010年7月12日(月)13時30分~15時30分、東京地裁718号法廷(鹿野伸二裁判長)で「重過失失火、重過失致死」の新件。

 傍聴席は52席。男子高校生らしき若者が20人ほどいて、なんと最前列から埋めていた!
 この裁判所へ私が通いつめるようになって7年ちょい。52席の法廷で、最前列から埋める団体を、初めて見たょ。

 被告人は非身柄、62歳。濃いグレーのスーツがけっこうキマっている。
 会社役員か? と思ったらタクシー運転者だという。大卒後、新聞社に勤務してたのだという。へ~。

 おおむねこういう事件だった。
 2007年1月、板橋区の●●荘(1階に2部屋、2階に2部屋)の1階に、被告人は内妻と暮らしていた。
 21時半頃、就寝するに当たり、ネズミを追い払うためにと、常用の軟膏のプラスチックケースにロウソクを立てた。
 内妻は消すよう言ったが被告人は消さず、燃え尽きれば自然に消えるだろうと、寝てしまった。
 ロウソクは短くなり、軟膏のプラスチックケースを溶かし、石油製品である白色ワセリン80%の軟膏が、燃えて溶けながら木製テーブルに…。
 重大な過失より、延べ床面積104平米の●●荘を全焼させ、2階に住んでいた81歳男性を焼死させた…。

 これは公判前整理手続きを経た否認事件で、
  7月12日、このあと消防署の職員を尋問
  7月26日、ロウソクの燃焼実験を行った者など3人を尋問
  7月28日、被告人質問
  9月1日、論告と弁論
  9月27日、判決
 という予定だそうだ。いずれも午後の期日。

 同意書証の要旨告知をして14時06分、証人尋問が始まった。
 私は、公判前整理手続きの事件と分かると急激に興味が薄れる。決められたスケジュールを埋めていくだけの裁判になってしまうから。裁判員裁判もそうだ。

 ま、時間があれば7月28日の被告人質問だけ傍聴しようかな…。ということで14時10分、そっと退廷。
 この選択が大正解だった。次に傍聴した事件が…!

 この「重過失失火、重過失致死」は、求刑が禁錮2年、判決は禁錮1年6月だった。最初から勾留されてないのか、されたけれども早くに保釈されたのか、未決算入はナシ。

170706 そんなことをしたらそうなるに決まってるだろ! 決まってるとまでは言えなくても、そうなる可能性は高いだろ! どぉしてそんな間抜けな、いい加減なことをやっちまったんだ! となる事件はときどきある。
 しかし…。
 私も含め人間は、多かれ少なかれ間抜けでいい加減なことを日々やってるんじゃないか。他人を責めてバカにして偉ぶるより、自戒したい。

 ちなみに「次に傍聴した事件」とは、東京簡裁で虎井寧夫裁判官(当時)が、世にも珍しい執行猶予付きの罰金刑とし、検察官が控訴した事件。その控訴審にたまたま遭遇したのである! 弁護人が、申し訳ないけど爆笑の弁護をし、東京高裁の矢村宏裁判長(当時)はどうさばいたか、んまぁ強烈だった。
 どうです私のメルマガ、面白そうでしょ。面白いのだよぅ。よしうまく宣伝できたな(笑)。

※ 画像は奥尻島の珍しい標識。マニア氏の撮影による。

 ←12月18日10時20分現在、週間INが180で2位~。

2018年10月 2日 (火)

覚せい剤で保釈中の覚せい剤、しかし…!

 10年ほど前から本気で出したかった単行本、の執筆がやばい段階に差しかかり四苦八苦!
 なのだけれどもどうしてもこれは傍聴しなければと、今日は裁判所へ出かけた。

1809221_2 早めに行き、ちらっと「詐欺、詐欺未遂」の判決を傍聴した。
 オレオレ詐欺の受け子、事件名からして既遂があるわけで、さくっと実刑、かと思いきや執行猶予だった。えっ?
 なんと、オレオレ詐欺ではなく、多くの方が「そんな詐欺があるのか、へえ~、どんどんやってくれ(笑)」と言いそうな、私としては初めて遭遇する手口の詐欺だった。被告人の発想力に驚くというか。ま、犯罪ではあるわけだが。

 そうして、狙いの事件、「覚せい剤取締法違反」。
 覚せい剤で捕まり起訴され、保釈中にまた覚せい剤をやり、当然実刑、その控訴審だ。弁護人は小竹弘子弁護士、証人は下総精神医療センターの平井愼二医師
 覚せい剤、クレプトマニア、痴漢等々、どんなにやめたくてもやめられないことに苦しんでいる方、またそのご家族は、この証人尋問を傍聴すべきと思った。
 んが、傍聴人は私ひとりっ。同時刻に地裁のほうで「強制わいせつ未遂、強制わいせつ」の新件があったという以上に、そもそも高裁の“男のシャブ”なんて超人気薄なのだ。

 約1時間15分にわたる証人尋問を、睡眠不足なのに全く眠気を感じず、必死にメモった。こんな言い方は変だけど、脳みその毛が逆立ったよ(笑)。わたしゃ脳みそより頭皮に毛が欲しい~、なんつって。

1809228_2 そのレポートは次々号とする。逆転執行猶予を防ぐには検察官はアレを主張するしかないでしょ、けどできないでしょ、ということも書いてしまおう。
 つーことで次号は上記「詐欺、詐欺未遂」にしようかと。

 ただ、今夜はもう眠くて眠くて、寝ます。たぶん午前2時頃には起きると思うので、それから次号を書くことに。嗚呼、忙しい、でも夢中になれることを夢中でやってるわけで、こんな楽しいことはないのです。そしてそんなメルマガが面白くないはずがないと、上手に宣伝できたところでr…。

 画像は本文と関係なし。新宿西口の思い出横丁(旧の俗称しょんべん横町)に最近できた晩杯屋。17時頃、満席に決まってるだろとのぞいてみたら、満席だった。でも外に行列はなかった。その点では、東京地裁の「強制わいせつ」や「強制性交等」に負けてる。
 「おつまみ」の価格を外に書き出さないのは、横町の他店への配慮…いや大行列、大混乱を招かないためかも。だってあの価格を書き出したら…ねぇ。

 ←10月2日21時40分現在、週間INが190で1位~。

2018年9月29日 (土)

袴田事件、大島隆明さんの苦悩

 こんな妙なことを言うのは私だけだろうと思う。聞いてほしい。

 今年4月11日、東京高裁第8刑事部の大島隆明裁判長(左右陪席は菊池則明板津正道裁判官)は、ディープな摂食障害でクレプトマニアの女性被告人に対し、すごい判決を言い渡した。
 大島さん、あんたどうしちゃったの! 気でも狂ったの? 私は大興奮し、メルマガ第2086号「罰金50万円は軽すぎて不当と検察控訴!」、第2087号「クレプトマニア感動判決は袴田事件ゆえ?」でレポートした。
 そのなかで私はこう書いた。

 袴田事件の記録を読み込み、あまりのひどさに良心が目覚めてしまったのか、あるいは、それでも立場上検察主張を認めざるを得ないことに良心が耐えかね、今回の判決理由につながったのか。
 前者であってほしいけれども…などと裁判傍聴師はそんな妄想に耽るのですょ。  

 とにかくあの判決は普通じゃないと思えた。ろくでもない判決は普通だけども、素晴らしい判決はマトモじゃないのだ。この感じ、分かりますかね。

1808213 そして6月11日、大島隆明裁判長は袴田事件の再審決定を取り消した。
 そしてそして、「袴田巌さんの再審を求める会」の会報「さいしん」の第72号によれば、大島さんは来年7月28日の定年退官を待たず、8月3日に依願退官したそうだ。ほ~!

 裁判傍聴師の妄想(笑)は広がる。
 大島さんは再審を認めようとしたが、左右陪席裁判官が強硬に反対し、どうしようもなかったんじゃないか。
 左右陪席は、菊池則明林欣寛裁判官だという。

 新日本法規出版の裁判官検索によれば菊池則明裁判官は、スタートは名古屋で次は八戸支部だが、その後「検事」をやってから、最高裁入りはないもののエリートコースだ。 ※沖縄と北海道は、飛ばされたように見えてじつはエリートコースなのだと私は聞いている。
 同じく林欣寛裁判官は東京スタートで、「検事」はないが最高裁入りもし、やはりエリートコースだ。

1808211 さらに上を目指そうという脳内ベクトルの2人にとって、警察が冤罪をでっち上げ、検察と裁判所(大先輩諸氏)が協力したなど認められるはずがなく、再審開始決定を取り消さざるを得ないことがもう動かなくなり、取消決定のちょうど2カ月前、大島さんは気が狂ったようなあの判決をやったんじゃないか。
 間違いなく言えるのは、あの判決をやってのけられる者に袴田事件の再審を取り消せるはずがないってことだ。大島さんはあの判決で「道徳の貯金」をしたのか。

裁判長 「その妄想は論理則、経験則等に照らして合理的というべきであり、論旨は理由がある」

 なんちゃって。
 それでだ、弁護団は最高裁に対し特別抗告をしたわけだが、そこについても私には秘めた妄想(なんだそれ。笑)がある。

 静岡地裁で再審開始を決めた村山浩昭裁判長、あの人はどうなったか。
 どっかの支部へ飛ばされたか、依願退官したか。

 いや、同じく新日本法規出版の裁判官検索によると、いったんは盛岡地裁家裁の所長へ移動し、つまり刑事公判から外されたものの、その後、名古屋高裁の部総括判事になり、大阪高裁の部総括判事になっている。
 最高裁は村山さんの再審開始決定に激怒していない!? 妄想が過ぎますかねぇ。

 画像は本文とは関係ない。先日突発的に発症した突発性難聴の、聴力検査の結果だ。上は最初の受診時。それからステロイド剤の点滴を毎日受ける等し、酒を抜く等して、11日後か12日後のが下の画像。KinKi Kidsの堂本剛さんや浜崎あゆみさんらも同じ検査をしたはず。

 ←9月29日12時10分現在、週間INが170で1位~。

2018年7月14日 (土)

交通トラブル、逮捕容疑は殺人、一審は正当防衛を認め、しかし…!

 7月13日(金)、ばりばり窃盗症、クレプトマニアと思われる女性の「窃盗」の判決から傍聴した。
 万引きで執行猶予中に、缶コーヒー1本等販売価格合計435円を万引きしたが、20万円を支払って示談、ようやくしっかり病識を持つに至ったようで入院治療を開始…。

 同種裁判をさんざん傍聴してきた私から見て、再度の執行猶予は十分あり得ると思えた。ところが東京簡裁の吉田要裁判官は、量刑相場の階段を厳格に上らせ、実刑とした。とはいえ後ろめたかったのだろう。実刑が相当だとする理由をかなり長々述べた。行為責任主義病、量刑相場病こそ治療の対象と、私は思う。

 続いて、昨年9月に第1回公判があった「詐欺」の被告人の、なぜか今頃の、しかもなぜか厳重警備の勾留理由開示を傍聴した。

 警視庁の捜査員をかたり、「あなたとやり取りした警察官が逮捕された」「保釈金が必要です」などと嘘を言い、女性から現金360万円をだまし取ったとして無職の男2人が逮捕されました。

 などと昨年6月にテレビ朝日が報じたらしい事件だ。
 最近注目の守下実裁判官、との掛け合いが非常に、なんというか! この被告人、アウトロー界ではおそらくかなりの有名人かと。

 午後、ばったりお会いしたある女性マニア氏から教わり、なんと、「上西小百合氏に賠償請求 元府議「テレビで虚偽」」と報じられた「損害賠償等請求事件」の、上西小百合被告の本人尋問を傍聴した!
 ハキハキとよくしゃべる人だった。阿部賞久原告の本人尋問のとき、上西さんは被告席にいたわけだが、そのお顔が…! 際だったキャラの持ち主といえる。

1807131 メディア報道に慣れている方は「上西さん、何か犯罪をやったのか」という印象を受けるかも。違います。民事裁判では訴えた側を「原告」、その相手方を「被告」というのです。刑事裁判では、訴える(起訴する)のは検察、起訴された者を「被告人」というのです。そしてメディア報道は徹底的に「被告人」を「被告」と称して動じないのです。ある元裁判官氏も憤慨してました。

 画像は昭和。茄子のチーズ焼きと、鶏の腿焼きっていうのかな。いずれも1皿チケット1枚。チケットは10枚綴りで1200円。
 
 最後に、いわゆる交通トラブルの「傷害致死」の、控訴審判決を傍聴した。
 原審(裁判員裁判)はなんと正当防衛、過剰防衛を認めたんだね! なのにその重い量刑は何なのっ。
 こりゃ大事件じゃないかとあとでネット検索してみた。が、「殺人容疑」で逮捕されたという発表報道しか見つけられなかった。原審の認定が報道されればネットでがんがん無断転載され死亡被害者を貶める匿名コメントが踊ったろうに、見当たらない…。

 んで控訴審は、正当防衛も過剰防衛も成立する余地はないとした! なら原判決破棄か? いやそれがそうじゃないのである!
 近頃話題の交通トラブルが発端の事件であるうえ、原審も控訴審も非常に興味深い。ところが、控訴審判決も現時点では報道が見つからない。

 私のメルマガしか報じない裁判が全国に日々どんだけ埋もれているのか。責任の重さに身が引き締まる思いですとかそんなの超えて、気が遠くなる…。遠くなる私がアホで、私独りが世間から遠ざかるのか。べつにいいけど(笑)。
 メルマガ「裁判傍聴バカ一代」、7月は以下の5号を発行した。

第2125号 何度服役しても出ればアコム無人君へ行き
 同種前科9犯。前刑出所後すぐまた無人君へ行き…。この人の人生は一体何なのだろう。  プラス、酔って路上に横臥していた40歳男性を轢いて逃げた事件。逃げの部分は未必的故意にとどまるとされたが…。  プラス、農業体験ツアーの10代女子に対し地元の73歳男性が強制わいせつ行為、とされる事件。間もなく夏休み。同種事件がワイドショーを賑わすことになるのか。

第2124号 みんなで談合、こんな裁判は受けられない!
 うわ、ヤバイ被告人なんだなっ! ばりばりそう分かる態勢で「窃盗」の新件が始まった。手錠・腰縄で現れたのは、金髪交じりの55歳男性。起訴状では職業は土木作業員だそうだが本人は断固「OLです」と答えた。守下実裁判官との互いに大声の掛け合い、見応えがあった!

第2123号 傷害致死の控訴審、逆転無罪がヤバイっ?
 父親を死亡させたとされる事件。一審の裁判員裁判は懲役3年。証拠調べはしないのが基本の控訴審なのに、なんと一審で尋問した専門医をまた尋問! 検察官はしつこく食いついて裁判長から止められ、新たな反証を検討したいと言い出した! こんな展開、滅多にない。もしや…!
 
第2122号 催涙スプレー使用の強制わいせつ未遂は…
 わいせつ目的で女性に催涙スプレーをかけた、「強制わいせつ致傷」で逮捕、などと実名報道された事件、の判決を傍聴した。びっくり、事実認定に、わいせつ目的もわいせつ行為も一切なかった。しかしわいせつ事件としての実名報道(の転載)は永遠に残るのだ。

第2121号 麻酔科医長、酒気帯び2件とも逆転無罪!
 ネットにある情報によれば、なんとも悪質な麻酔科医長。だがっ、酒気帯び運転は2件とも無罪! 今後、損害賠償等の民事訴訟になっていくのだろうか。てゆっか酒気帯び2件が2件ともなぜ無罪? なるほどねぇ、という理由なのだった。

 いま購読朗読すると、以上5号がどどっと送信される。そして7月末まであと8号が順次送信される。そこまで無料。購読解除しなければ翌月から108円というのは、1号の金額じゃない。月額だ。んな馬鹿な(笑)。
 次号はどうしよう。レポートしたい事件が多すぎてほんと困るっす。

 ←7月14日18時30分現在、週間INが160で3位~。

2018年6月18日 (月)

刑事免責、第1号事件を幸運にも傍聴できた!

 4時間半睡眠、眠くて眠くて、ええい、いっそ休んでしまおうかと心は揺れに揺れた。しかし…。
 今日は10時からで「没収取消」という超珍しい期日がある。事件番号は「平成29年(収ろ)第1号」、そんなの見たことない。いったいどんな事件だろ。
 これをメルマガでご報告せねば裁判傍聴師の名が廃(すた)る! そんな意味不明(笑)の義務感にしがみつき…。

 9時40分頃に裁判所着(※東京高地簡裁合同庁舎)。念のため1階のタブレット開廷表を見てみた。
 そしたら、10時から東京地裁813号法廷(家令和典裁判長)に裁判員裁判の新件が入っていた。「覚せい剤取締法違反(変更後の訴因 覚せい剤取締法違反、関税法違反)、出入国管理及び難民認定法違反」。
 うむん? ゆうべどなたかのTwitter で見た、なんだっけヤバイ新制度適用第1号の事件? 今月中に始まると報道されていたが、こうも都合よく遭遇するかね。
 もしビンゴなら、記者さんが何人も来るだろう。「没収取消」へ行く前にちらっと確認しとこう。

 9時52分頃、813号法廷の前へ。
 すでに行列が10数人、まではいいとして、裁判所の職員が腕章を付けて何人もいた。記者さんたちが、一般傍聴人の行列とは別に続々と集まり、15人にまでなった。
 ビンゴだったのだ! なんという幸運、休まなくて良かったぁ~!

 以下は今日付けの毎日新聞、の一部。

<東京地裁>「刑事免責」で証言へ 覚醒剤密輸、共犯被告
 刑事裁判の証人に、刑事責任を追及しないと約束して他人の犯罪を証言させる「刑事免責制度」が初めて適用される刑事裁判が18日、東京地裁(家令和典裁判長)で始まった。中国籍の被告が覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などに問われた裁判員裁判で、共謀したとされる別の被告が証人出廷し、同制度に基づいて証言する予定。同制度は今月1日に導入されたばかり。
 初公判が始まったのは、林■■被告(22)の裁判員裁判。起訴状によると、昨年4月、中国の郵便局から覚醒剤約280グラムを国際郵便で日本に密輸したとされる。林被告は午前の公判で、密輸について「郵便物に覚醒剤が入っているのは知らなかった」などと起訴内容を否認した。
 関係者によると、刑事免責制度が適用されるのは、同じく中国籍の陳●●被告(24)。検察側が陳被告の証人尋問について同制度の適用を求め、地裁が今月12日付で認める決定を出した。

 この事件である。
 メルマガの次の発行日は19日(火)。19日も傍聴して詳しくレポートしよう。メディア報道と私のメルマガと、どのへんがどれくらい違うか、存分にご堪能いただきたい(笑)。

Img_1511 午前の休廷時間(20分間。裁判員裁判は必ず長い休廷が入る)に非常階段を上り下りし、「没収取消」をちらっと見てきた。何の没収を取り消せと言っているのか分かった。近頃よく報道されるあの“錬金術”がらみだった。

 午後は、覚せい剤密輸のその事件へすぐ行かず、凄いのを2件傍聴した。凄かった。こうして、メルマガで是非にもレポートしたい事件が溜まっていく。嗚呼、興奮しすぎて血圧が心配だ(笑)。
 今夜は早寝しよう!

※ 画像は、東京地裁のタブレット開廷表の契約書!? そんなの開示してもらったんだっけ、ころっと忘れてる、えーっ!

 今これを裁判所への往復の電車内で読んでいる。面白いわ! 初版2002年の本だが、今はどうか、若い女性検察官たちに聞いてみたい。

 ←6月18日21時10分現在、週間INが160で2位に落っこち~。

2018年6月 7日 (木)

駅ですれ違いざまに肩をぶつけてきた若者は!

 万引きを重ねに重ね、とうとう公判請求(正式な裁判への起訴)をされて執行猶予付き懲役刑に。その猶予中に万引きをやり、今度は懲役の実刑に。控訴して、なんとか再度の執行猶予に。それから3カ月後、また万引き! すべてを捨てまっしぐらに刑務所へ向かうかのような。刑務所もまた通過点、でなければいいのだが。

 6月6日(水)午後、その女性被告人の控訴審判決があった。控訴棄却以外あり得ないが、見届けねばなるまいよと裁判所へ。

 ほか、気になるのをいろいろ傍聴した。

 「暴行」の新件(東京地裁、大川隆男裁判官)。
 開廷2分前に行くと、傍聴席は空っぽ無人なのに総務課広報の素敵なお姉様が腕章を付けて1人立っていた。えっ?
 弁護人いわく、地下鉄某駅のホームで意図的に肩をぶつけてきた若者を取り押さえたら、若者は俄(にわか)に被害者に変身、「助けてください」と周囲に、という経緯なのだそうだ。若者は某有名私立大学の学生。証人出廷することになる。
 あとでネット検索してみたがヒットなし。でも、じゃあなぜ広報のお姉様が? うむぅ、謎だ。次回、絶対傍聴しなければ。 ※下の動画は本件とは無関係、かどうか現時点では不明。

 「道路交通法違反」の控訴審判決(東京高裁、芦澤政治裁判長)。
 酒気帯びで罰金30万円。その免許取消処分中の無免許運転、一審は懲役5月、執行猶予3年。被告人は土地家屋調査士で、執行猶予でも懲役刑を受けると登録が取り消されるのでどうか罰金刑に、という事件だった。
 昔だと、この程度は略式による罰金で済んだ。ところが…という話はメルマガほか私の著作の読者氏以外は──つまりほぼすべての人は──知らない。知らない者は損をする、これは本当に本当だ。

 「道路交通法違反」の新件(東京地裁、倉知泰久裁判官)。
 無免許で執行猶予中の無免許運転。「情状に特に酌量すべきもの」があれば再度の執行猶予を付すことができる(刑法第25条第2項)。検察官は当然、そんなものはないのだと熱い論告をした。一方、弁護人の最終弁論からは第25条第2項が感じられず…。

 「道路交通法違反、出入国管理及び難民認定法違反」の判決(東京地裁、鈴木巧裁判長)。
 事件番号は合議事件のものだった。なんで合議なのっ? その興味で傍聴してみた。52席の広い法廷に傍聴人は私1人。むひひと意味不明な満足感(笑)。
 なぜ合議なのか、意外なことが分かった!

180606 ちなみにその隣の傍聴席20席の法廷は、同時刻から「強制わいせつ」の新件が入っていた。ぎっしり満席、廊下に行列が。
 52席と20席、法廷を交代しよう、という発想は裁判所には金輪際ない。「エロ見物の客に便宜を図る必要はない」との意見が裁判官会同で多かったから? いやそんな理由すらないのだろうと私は見る。

 そうして雨のなか、究極の居酒屋「昭和」へ。この日の酒肴は私が好きそうなものだらけ。全部食べたいが、如何せん1皿の量が多くて悔しいのなんの(笑)。
 画像は、最初にイッキに並べた3皿、茄子の味噌焼きと、ハンバーグと、さんまの野菜あんかけ。いずれも1皿チケット1枚。チケットは10枚綴りで1200円。そんなバカなっ! しかし本当なのである。

 ←6月7日17時30分現在、週間INが170で2位~。

2018年4月 6日 (金)

自殺幇助と承諾殺人

 「西部邁さん遺体、両手緊縛 自殺手助けか、警視庁捜査」と3月15日付け東京新聞。そして4月5日、「西部邁さんの自殺を手助けした疑い、知人の2人を逮捕」と朝日新聞。
 以下は刑法だ。

(自殺関与及び同意殺人)
第二百二条
 人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、六月以上七年以下の懲役又は禁錮に処する。

 「自殺幇助」を2件、「承諾殺人」を2件、私は過去に傍聴した。
 2005年2月の「自殺幇助」の被告人は、若めの女性だった。けっこう美人で、子ども3人あり、前科なし。
Img_1425 ダブル不倫。被告人は離婚したが、男のほうは妻子を捨てきれず、死にきれない男の自殺を被告人が幇助した、というのが検察官の主張。論告を聞いていると、被告人は弱い男を死なせた悪い女、のような。求刑は懲役2年。
 一方、被告人のほうでは、男の自殺および心中を、止めたことはあっても自ら持ちかけたことはない、と主張。最終弁論を聞いていると、男はぜんぜんダメダメじゃないか、とも聞こえ…。
 男の妻の意見陳述はこうだった。
「…主人は号泣して電話を切りました。■■さん(被告人)に豹変されると、どうしても手をつけられなくなると言っていました。2人でしたことなら、主人は罪をつぐなったのだと思います。残りの半分は■■につぐなってもらいたいです」
 私の脳裏に「天城越え」が流れた。判決は懲役2年、執行猶予4年だった。 ※画像は天城峠じゃない。安房峠またはその周辺だ。

 2010年4月の「自殺幇助」の被告人は、30代の男性だった。メルマガ第123号「助けて、このまま死ぬのかな、怖い、殺される」でレポートした。一部拾えば…。

 被告人は大学院を卒業し、裁判官になろうと司法試験を目指した。が、受験には失敗した。母親が亡くなり、司法試験はあきらめざるを得なくなった。
 書店に就職したが退職、次の仕事が見つからず…。

 夏ごろ、携帯電話のサイトで被害女性(18歳、以下女子高生)と知り合った。
 サイトは、精神的に悩みを持っているような人が集まるところで、初めは軽い興味からアクセスした。言い方は悪いが、自分より下の人がいるんだなと…。

 女子高生とメールのやり取りをした。学校の愚痴を聞いたりしていた。
 精神的に悩みを持ったサイトで知り合ったので、自殺をやったことがあるかと尋ねてみた。ほんの興味で。
 自分が自殺するなら凍死と言ったところ、凍死なら具体的にどうするんですかと尋ねられ、話が具体的になっていった…。

 自分が自殺願望を持ったのは、人生に対して、生きることに対して、疲れてしまったから。大きな悩みは、借金だった。奨学金の返済もあり、積もり積もって500万円くらいになっていた。仕事のこと、父親の介護のこと…。
 しかし自分1人ではどうしても踏ん切りがつかなかった。

 女子高生と八甲田山で凍死しようと考えた。睡眠導入剤を飲んで酒を飲んで、雪の上に寝る、という方法で。
 しかしうまくいかず、烏帽子岳へ行ったがうまくいかず…。
 “自殺マニュアル”を見て、車の中でガス自殺をしようと思った。
 青森から東京へ向かう新幹線の中で、“自殺マニュアル”を見た女子高生が、より完璧な首吊りがいいと言った。

 ホテルなどを転々としながら、ロープの結び方をネットで調べつつ、首吊りの場所を探して東京中を彷徨(さまよ)った。公園を探し、八王子のほうへ行ったりした。
 そのうち女子高生が、表でやるのは寂しくて嫌だと言い、ホテルを探して彷徨った。

 池袋のホテル■■■■405号室に入室した。
 被告人としては、お互いに首吊りの準備をして、ぎりぎりまで行ってヤメようと思った。やはり死への恐怖に勝てなかった。
 「もしヤメると言ったらどうする?」と尋ねてみた。女子高生は「先延ばしにするのか、ヤメて次はどうするのか」と言った。「普通の生活に戻りたい」と答えると、女子高生は「それは嫌だ」と言った。
 女子高生だけ死ねば自分は自殺幇助で捕まるか、自分も自殺するしかないから、ヤメてくれと言った。
 「もしヤメるなら1人でやる」と女子高生は言った。

 ロープを輪状に結び、両端をベッドの足にくくりつけ、女子高生を縊死させた。あれであっさり人の命はなくなるんだなと思った。
 10分くらいで戻るとホテル従業員に言い、退去。このあとどうするか考えながら、ずっと歩いた。戸塚署へ行き…。

 甲11号証は、女子高生が書いた日記。検察官が一部を読んだ。

 1月24日 バイバイ、なんだかつらい。
 1月25日 in 東京、助けて、このまま死ぬのかな、怖い、殺される。
 1月26日 in 八王子、今ネットカフェ、今日の夜、殺される、助けて、逃げたい。

 なんという悲鳴! 被告人の供述とのなんという落差!

 2件の「承諾殺人」は、表面的にいえば心中崩れと介護殺人。だが2件とも被告人とそれぞれの被害者(とされる母親)が可哀想すぎて、傍聴席から鼻水をすする音が聞こえる事件だった。

 ところで突然ですけど、事情と勢いってものがあり、ついに私もガラケー同盟から抜けた。スマラーになった。
 スマホ、めんどくせっ! 電話の着信をうまく受けられない。Cメールを送れない。どうしよぅ…。

 ←4月6日18時00分現在、週間INが130で2位~。

2017年10月 6日 (金)

自分の人生を犠牲にしても娘2人を!

 高橋ユキさんのツイートで、デイリー新潮の「ホリエモン「放火犯に前歯のインプラントを折られ…」 井川意高と語った獄窓対談」という記事を知った。読んだ。以下一部抜粋。

堀江 オウム真理教に入信した奥さんを殺した元経営者もいました。娘も入信させて家庭崩壊したのはお前のせいだという理由で。

 嗚呼、そういえば俺はその事件の控訴審を傍聴したっけ、と思い出し、当時のメルマガ、第556号「自分の人生を犠牲にしても娘2人を!」を読み返してみた。

Img_1245 2011年9月15日、東京高裁・刑事第10部(村瀬均裁判長)、「殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反」。同月7日が第1回だったが、弁護人がすっぽかし、15日が実質第1回だ。
 被告人はその時点で71歳。風呂上がりで上気してるように顔が赤かった。きれいな白髪のせいでそう見えるのか? いや、体がどこか悪いんじゃないかと思えた。
 14分間の被告人質問から、以下に一部抜粋しよう。

被告人 「ただ、自分の短い人生を犠牲にしても…この25年間、娘を助け…4歳のとき三女の◇◇にもそれは約束してました」

 三女が4歳のとき、妻は長女と次女を連れてオウム真理教の施設へ行ってしまい、被告人は三女に、お姉ちゃんたちを助け出すと約束した、そういうことらしかった。

被告人 「どうにもなりませんでした! 政府にも訴え、国会議員にも…宗教上の法律の不備…弁護士にも、警察にも…どんな道があったんでしょうか! 殺めていいってことには全くならない…子どもたち、娘たちは廃人になるばかりです、このまま放置しておくと!」

被告人 「私は、殺めたというより、25年間棲み着いたオウム教を絶った! 妻の命を絶ったということよりも、25年間棲み着いておるオウム教を…! しかし実際に妻が亡くなれば、やはり元の妻に戻ってるでしょうから、それは草加署の留置のときから考えていました…葬儀はどうしたんだろう…」

 途中から被告人は、明らかに震え、明らかに泣いた!

被告人 「(事件後、三女は)私はお父さんの味方だ、お父さんの子どもになって良かった! まったくこの20何年! どうにもならないっ!」

被告人 「私の命より、娘たちの命のほうが大事なんです。でも法律のおかげで、どうにもならんと! 妻がサリン事件後に反省して娘たち2人を返しておけば…こんなことはなかったと思います。私だってこの歳で刑務所暮らしなんて、耐え難いことです。ましてや(満期なら)84歳で出所なんて…! 大腸ガン…生きて出られるとは思えません、死刑といっしょじゃないですか。これもやはり、罪を犯した以上はしょうがない。あきらめざるを得ないです。でも、弁護士の方も、警察のサリン事件の…村山首相も…おそらく今まで100以上の手紙出してるでしょう」

 一審はさいたま地裁、懲役13年、未決算入は不明。東京高裁の判決は公訴控訴棄却、当審未決80日算入。あれから約6年、現在77歳くらいか…。
 デイリー新潮の記事では、長野刑務所でのその被告人(現在は受刑者)の様子について、堀江貴文氏はこう続けている。

 娘も入信させて家庭崩壊したのはお前のせいだという理由で。僕に「俺は悪くない。手記を書きたいんで田原総一朗さんを紹介して」と頼んできたりして、相当にウザかった。とにかく、トラブルメーカーで、みんなに苛められて、最終的には別の工場に移っていった。

 さぁ、メルマガ次号の執筆に戻ろう。 ※画像は東京高地簡裁合同庁舎。

 電車内での読書、『万引き女子』を読み終え、今度は古書店で3冊200円で買った1冊、『(株)貧困大国アメリカ』を読み始めた。ちょと古いが、面白い!
 ってしまった、次は『条件反射制御法入門』を読む予定だったんだ。ダメじゃ~ん。

 ←10月6日8時50分現在、週間INが200で1位~。

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