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カテゴリー「刑事/その他刑事」の470件の記事

2020年11月11日 (水)

総理官邸で傷害事件!

Img_1230  10月のいつだったか、もしかしたらオービスの否認事件かも! という期日があった。
 その日は気づくのが遅くて傍聴できず、次回期日を調べた。もしも可搬式、LSM-300の事件だったらもう驚天動地のだだ大事件だっ!!!

 そして11月10日(火)、わくわくドキドキ東京地裁へ!
 ところが、1階の開廷表にその期日がなぁいっ! またかよっ、狙った事件の期日取消、続くなあ!

 いや、手帳をよくよく見て気づいた。今日じゃなかった、別の日だった。がーん。そんなこともあるよね~。💦

 だが、禍福はあざなえる縄のごとし、人間万事塞翁が馬、捨てる神あれば拾う神あり、とはよく言ったもんだ。
 13時25分頃、ある法廷の前でうろうろしてたらマニア氏が教えてくれた。あっちの法廷のは総理官邸での傷害事件ですよと。えーっ、マジっすか、ありがとうございます!

 傍聴した。今日は被害者尋問だった。
 弁護人は3人。主任弁護人の席にいるのは、カルロス・ゴーン被告人の事件でも有名な弘中惇一郎弁護士だった。

201110  昨年の7月末頃って、参院選に自公が圧勝して政権が浮かれていたときかな、総理官邸の閣議の裏側でそんなことが起こっていたとは! 私なりにちょろっと検索してみたけども、本件のことはノーヒットだった。
 傍聴席に、私以外に最後までいたのは、総理官邸方面の関係者と思われる中年以上の男性が3人か4人のみだった。

 上の画像は総理官邸。
 下の画像は今夜の酒肴。も最高っ。こういうので焼酎を飲み、飲みながら原稿を書き、眠くなったら寝る、幸せだよね~。

 ←11月11日00時00分現在、週間INが60で3位

2020年11月 2日 (月)

もしや無罪か! と思える判決期日が取消に

 今日もまた! 狙いの事件が期日取消だった。それだけのために片道1時間ちょいかけて出てきたのにぃ~っ!

 狙いの事件の期日取消が、私になぜよく降りかかるのか。
 ずばり、なんちゅうかややこしい事件を私が狙って傍聴しようとするから、かと思う。

 今日の狙いの期日は、もしや無罪かも! という事件の判決だった。
 いったいなぜ期日取消? 被告人がPCR検査で陽性になったのか。あるいは、検察官が七転八倒、何か抵抗したのか。
 検察官がなぜ七転八倒、無罪に抵抗するか、以下の本は必読だと思う。


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 狙いの事件は期日取消だったけど、せっかく出てきたのだからと、いくつか傍聴してみた。
 いやいや興味深いことがあった! なんだそれ、最悪でしょ! なこともあった。詳しくはあとでメルマガで。先に有名俳優さんのひき逃げ事件に関連して記事を書かねば…。

 ←11月2日20時50分現在、週間INが100で3位~!

2020年10月31日 (土)

20席→8席→10席

 25日(日)から28日(水)まで4日連続きっぱり酒を抜き、痛風発作は通りすぎた。いろんなものが通りすぎていく。

 29日(木)と30日(金)、裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ行った。傍聴席数に変化があった!
 以下は、本来の傍聴席数→緊急事態宣言以降の席数→現在の席数だ。

  52席→19席→26席
  42席→16席→21席
  20席→8席→10席

 約3分の1への制限から、きっかり半分の制限になった。27日(火)からだとマニア諸氏から聞いた。
 以下は10月26日付け東京新聞の記事だ。

法廷の一般傍聴席、制限緩和へ 最高裁「間隔は1席ずつ
 最高裁は26日、専門家の意見を踏まえた新型コロナウイルス対策について、各地の裁判所に通知した。2席ずつとしてきた一般傍聴席の間隔を「1席が相当」などとする内容で、裁判所ごとに制限の緩和を検討する。
 国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)に東京地、家裁の状況を見てもらい、これまでの対策を整理した。最高裁によると、傍聴席に関して「同じ向きで座り、声も出さないことから、マスクを着用していれば感染リスクは相当程度低い」との助言を受けた。
 裁判傍聴者の連絡先は把握できず、今後の感染推移も見通せないため、当面は定員の半分程度にとどめる。

 「同じ向きで座り、声も出さないことから、マスクを着用していれば感染リスクは相当程度低い」と、教授の助言を受けて初めて分かったように読めるところが、なんちゅうか本中華。 ←古っ(笑)。
 ともあれ、今年一杯は緊急事態宣言後の席数を維持するだろうと私は予測していたが、ばっちり外れた。💦

 10月30日(金)は、狙いの事件の1件目が期日取消だった。保釈中の被告人が逃げたとか?

 そのほかこの日は、東京高裁の原判決破棄をなんと3件も傍聴した。
 1、前刑終了から5年を経過しているのに原審は累犯前科とした。破棄自判。
 2、原判決後、母親の助けを得て被害弁償をした。破棄自判。
 3、原審は証拠調べが足りない。破棄差戻し。

201030  1番は非常に珍しい。てか普通あり得ない。2018年=平成30年、2019年1月1日~4月30日=平成31年、2019年5月1日~12月31日=令和元年(令和1年)、そこんとこで混乱して間違えたのかなぁ。
 でも破棄判決だから控訴審での勾留日数が全部算入(法定算入)となる。被告人にとっては超ラッキーだ。詳しくはメルマガでご報告しよう。

 画像は30日(金)の帰りに寄った銀座晩杯屋のつまみ。250円だ。

 ←10月31日6時30分現在、週間INが80で3位~!

2020年9月28日 (月)

皇居等侵入罪は削除

 以下は刑法だ。 ←リンク先は電子政府 e-Gove。

(住居侵入等)
第百三十条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

 「住居侵入、窃盗」は空き巣が多い。「住居侵入」のみは、覗きとか色情犯が多い。同じ第130条で「建造物侵入」は盗撮目的の女子トイレ侵入がよくある。
 それでだ、次条はこうなっている。

第百三十一条 削除

Img_1525  なんだそれ。
 手元に有斐閣の2001年版の六法全書がある。見てみた。こうなっていた。

第百三十一条 【皇居等侵入】削除(昭和22法124)

 昭和22年とは1947年の別名だ。大日本帝国が無条件降伏をしたのが1945年。
 ふうん、何を削除したんだろ。ネット検索してみた。
 「豊葦原」というサイトに、なんと削除前の条文らしいのがあった。こうだ。

第百三十一条 故ナク皇居、禁苑、離宮又ハ行在所ニ侵入シタル者ハ三月以上五年以下ノ懲役ニ処ス
 神宮又ハ皇陵ニ侵入シタル者亦同シ

 ほ~、そうだったんですか。
 だからどうこうは私の専門外だ。ただただ、ほ~、と思う。

 画像は、皇居のお堀の外の歩道で撮影したもの。外国人観光客もこの首の長い白い細い鳥を撮影していた。

 ←9月28日0時40分現在、週間INが60で3位~!

2020年9月18日 (金)

東京地裁“あるある”、家族が傍聴できない

 東京地裁で、洒落た女性名の事件(新件)があった。
 開廷35分前に行くと、すでに行列ができており私は4番目だった。

 東京地裁は、やたら傍聴人が多い。「強制わいせつ」など色情事件が人気だが、洒落た女性名の事件も人気だ。
 どうしても傍聴したいなら30分以上前から張りつく必要がある。

 向かい側の壁を背に若い男子がいて、スマホをいじっている。
 そばの一般待合室からときどき出てくる年配男性は、被告人の父親か。

 しかし2人とも行列に加わらず、行列は少しずつ伸びていった。
 この法廷は、本来20席だがコロナ・ディスタンスで8席に制限されている。
 行列があと数人伸びれば2人は座れない=傍聴できない。

 開廷11分前、行列が9人になったとき、法廷のドアの施錠が解かれた。傍聴人が雪崩れ込む。
 若い男子も、父親らしき年配男性も、当然座れない。

 傍聴人がどっと埋めたのは7席。
 1席は取置席(特別傍聴席)だった。なるほど、父親はあそこに座るのか。

 ところが! 裁判所はその1席をなぜか断固空席にしたいようだった。
 開廷数分前に来た弁護人が、父親をそこに座らせたいと書記官に言ったが…。

書記官 「あそこ、ダメですね~」

 その1席は最後まで無人だった。
 その年配男性は父親と、あとで私は確認した。しかし今回は、私は席を譲らなかった。途中で出ることもしなかった。非常に興味深い事件だったのだ。
 審理開始から約40分後、判決言渡し。主文を聞いたところで私は出て、一般待合室の父親に…。

 

Img_1252  東京地裁はやたら傍聴人が多い。かつコロナディスタンスで傍聴席がかなり制限されている。早々行列しないと傍聴できなくなる。
 そのことに、ほとんどの弁護人はまったく無頓着、特別傍聴席をとることもしない。
 おかげで家族や関係者は傍聴できなくなる、それは東京地裁ではまったく一般的だ、あるあるだ。

 しかしっ、1席を断固空席にして父親を座らせない、その訴訟指揮は初めて見た、ほ~!

 ちなみに、メルマガ第2460号「超珍しい「特別公務員暴行陵虐罪」は一種の変態的性犯罪で」、あの事件では、すでに8席が埋まっていたのに、裁判官は被告人の母親をなんとか座らせた、傍聴人を1人追い出すこともなく。

 裁判が公開なのは、若い女性検察官が「被告人は陰茎を露出して自慰行為、射精して精液を…」とかすらすら言うのを国民に聞かせて楽しませるためではない。裁判を国民に監視させるためだ。
 傍聴席についてまで監視して発表しているのは、たぶん私だけかと思う。これは「えっへん」か「とほほ」か、歴史が判断するであろう、なんちゃって~(笑)。

 ←9月18日21時10分現在、週間INが90で3位~!

2020年9月 8日 (火)

特殊詐欺の若い受け子がまた刑務所へ

「あなたの銀行口座が不正利用されています」

Img_1247_20200908201701  と電話をかけて騙し、受け子を派遣、キャッシュカードを“すり替え”の手口で騙し取り、すぐにコンビニATMなどで限度額まで現金を引き出す、という基本パターンがある。特殊詐欺の基本パターンだ。

 一方、電話をかけて、なんだかんだとまぁ多彩な詐話(さわ)で騙し、受け子を派遣して現金を受け取る、という基本パターンがある。これは「オレオレ詐欺」が有名だ。

 後者の場合、いっぺん騙されたお年寄りからはとことんむしり取る。何度でも受け子を派遣する。
 受け子に「もうヤメたい」とは言わせない。それでヤメさせる詐欺組織はない。

 当然、いずれバレる。
 しかし詐欺組織はとことん受け子を派遣する。
 いずれ受け子は「騙されたふり作戦」で捕まる。

 そうして捕まった受け子の裁判を私はたくさん傍聴してきた。起訴状の冒頭は必ずこう始まる。

検察官 「被告人は、氏名不詳者らと共謀し…」

 末端の使い捨ての受け子は、どんな詐話をもとに自分が派遣されるのか知らない。
 知らなくても、裁判的には「共謀」とされるのである。
 記者クラブメディアは、受け子が詐話を全部知っていたかのように、また騙しの電話を自らかけたように報道する。
 でも受け子は末端の使い捨て、んなこた知らないのである。

 しかし! 裁判的には共謀共同正犯とされ、 数百万円を詐欺ったなら数百万円全部の責任を問われる。
 そうして! 前科なしの若者でもさくっと実刑判決を食らう。
 詐欺組織は「氏名不詳者」、安泰だ。次の受け子を次のお年寄りのもとへ派遣する。 

 その典型の裁判を今日、ちらっと傍聴した。近いうちにメルマガでご報告しよう。

 「闇バイト」「高額バイト」「書類を受け取りに行くだけだから」、そういう誘いにのったら、のった瞬間、刑務所行きは決まり! 義務教育で教えないのは悪質な不作為と、傍聴席からは思える。

 ←9月8日20時20分現在、週間INが40で4位~!

2020年9月 2日 (水)

P活、売買春、詐欺

2008281c_20200902214001  保健所から電話があって「濃厚接触者」の宣告を受け、PCR検査を受けたりで結局3週間ほど裁判所行きを休んでしまった。
 健康観察期間も終わって2日後の9月2日、晴れて裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ登庁したっ。

 大事な「住居侵入」の判決を見届けたのち、約10年前に駐車監視員への「公務執行妨害」をくり返して服役した被告人の「暴行」、へ行こうと大廊下を急ぎ足で歩いていたら、途中の法廷前に警備の職員が。なんだっ?

 私はねぇ、東京地裁の職員諸氏からはきっと笑われているだろう、警備の署員のお姿を見ると、どうしても傍聴したくなっちゃうの。とほほ。
 それは前科27犯の被告人の「傷害」で、いやはやちょっと大変な事件だった。

 それから、「逮捕監禁致傷、監禁、強要、詐欺、窃盗」の審理を見つけた。「還付金詐欺で男4人逮捕 女子大生が裸写真で脅され受け子に 警視庁」と報じられた事件なのだ。驚きの部分があった!

 被告人氏名にどうも見覚えがあり「強制わいせつ」の控訴審判決を傍聴してみた。なんと、東京地裁の裁判員裁判「強制わいせつ致傷」で保護観察付き執行猶予を受け、その猶予期間中に、ムチャクチャな同種犯行をやったのだった。

 P活をご存知だろうか。パパ活、パパ募集活動というか、要するにネットを利用した売買春である。その売春女性に対する「詐欺」を頑張って傍聴してみた。
 驚いたね。被告人は真っ向否認なのに、弁護人はニコニコと検察書証をすべて同意し、被害女性の調書のみ「信用性を争う」。「被告人は同種前科2犯の嘘つき野郎。無駄な審理を重ねずささっと有罪に」なーんてやると、控訴審で審理不尽、原判決破棄とされますぞ。まさか弁護人はそれを狙っているとか? まさかね!

 それが長引き、同じ法廷で続いて始まった「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反違反」の審理も傍聴した。
 冒頭、裁判官が言った。

裁判官 「被告人は、マスクを持ってない?」

 そう、被告人は、法廷内でただ1人、マスクなしなのだった!

被告人 「なぁいですねぇ」

 そのあとどうなったか、事件の中身とあわせ「ええ~!」だった。
 さぁ、今夜はもう寝よう。明日は早起きして雑誌原稿を書き進めねば…。💦

 ←9月2日21時20分現在、週間INが70で3位~!

2020年8月19日 (水)

消えた年金問題で庁名板に緋墨をかけたお年寄りがまた!

Dsc_0741_20200819204001  今日はね、ばりばり万引き病(窃盗症、クレプトマニア)の事件の、平井愼二さんではない医師の尋問が13時30分から2時間の予定であり、それを傍聴に出かけたわけ、東京地裁へ。

 そしたら、同時刻から隣の法廷で「名誉毀損」の新件があった。ネットでのいわば“リモート犯罪”か、誹謗中傷のビラをまくような、いわば“昭和の地べたの犯罪”か。
 たまらず「名誉毀損」を傍聴。ま、後者の事件だった。追起訴があるってことで13時34分閉廷。

 すぐに隣の法廷、万引き病の「窃盗」へ。
 証人尋問が始まる気配もなく、検察官が言った。

検察官 「9月上旬に追起訴…」

 えーっ! 保釈中の被告人がどうやらまた万引きをやったらしい。
 執行猶予判決を受けてすぐまた万引きとか、実刑判決を受けて控訴中にまた万引き、というのは珍しくない。
 万引き病者は、邪悪な動物霊に取り憑かれ、突き動かされるかのように、邪悪な動物の目つきになって万引きをするのだ。
 でも一審の審理中にまた万引きって、私は初めてかも。

 13時43分頃にそれが終わり、どうしよう。
 簡裁の「住居侵入」の新件へ行ってみた。
 下着の匂いを嗅いで自慰行為をしたく…という事件だった。
 同種前科3犯。前刑は保護観察付き執行猶予。性犯罪者更生プログラムを5回も受けているのだという。
 国家のその種のプログラムは、国家は再犯防止の手を打ってますと国会で言い張ることが主目的であり…。

 続けてその法廷で「傷害」の審理を傍聴した。
 映画の上映中、カップルの男性がおしゃべりしたりケータイを操作したり、それを注意したら、という事件だった。
 被告人と、証人出廷した被害者と、あまりにも対照的で…。

Dsc_0748-2_20200819204001  それを途中で抜け、簡裁の別の法廷で「軽犯罪法違反」の判決。
 20分ほど前に行ってよかったょ。もうちょいで傍聴できなくなるところだった。コロナ・ディスタンスで傍聴席はたった8席なのだ。

 これ、メルマガ第2297号「消えた年金の被害者76歳、総務省の庁名板を汚損し」、第2367号「珍しい「拘留」の裁判2件! 1件はミニスカ&Tバックで…」の、あの被告人の事件なのだ。
 あれはとっくに判決が出てるじゃん? 第2367号でレポートしたじゃん?
 なんとびっくり、釈放されてすぐまた同じことをやったのだった。今回の裁判でも、またやる旨を言ってるのだそうだ。

 そのために出かけた医師の尋問は、なくなり、しかし、、、という午後だった。

 ←8月19日20時40分現在、週間INが80で4位~!

2020年8月16日 (日)

執行猶予3年と4年、どう違う

 メルマガ第2447号「思わせぶりなキャバ嬢に怒り、異常な内容の誓約書を書かせ」、あの事件の判決言渡しの最後に裁判官はこんなことを述べた。

裁判官 「反省の態度に欠けることなども加味して、主文の刑としました」

 重くしたんだな。実刑か? と思うでしょ。主文は懲役2年、執行猶予4年だ。なんだ執行猶予かょ。
 いやこれじつは刑事裁判的には重いのである。

 そのデータ、拙著『裁判中毒』に載せたような記憶。書棚から抜いて探してみた。
 私は出典を書く。最新のデータはどこにあるか、すぐ分かるだろうから。

 探しつつ、ついつい少し読んでしまった。
 2008年の発行であり、私の知識等も拙いところがあるのだが、いやまじ面白い。よく書けてる。泣ける場面もある。こんな読み物はちょっとほかにないでしょ!

  結局見つからず、てか見つける前に、念のため法務省の統計(画像はそのスクリーンショット)をチェックしてみたら、あった。2018年版(それが現時点で最新)の検察統計の第69表「最高裁,高裁及び地裁管内別 刑の全部の執行猶予の言渡しを受けた者の人員」に載っていた。

 執行猶予は1~5年であるところ、その人員は…。 ※表では「×年以上」となっているが実質無意味なので「以上」は省く。

 執行猶予1年  20人
 執行猶予2年  1114人
 執行猶予3年  3万1240人
 執行猶予4年  1万3256人
 執行猶予5年  4919人

20200816-2  たとえば執行猶予3年とは、3年間は刑の執行(懲役刑なら刑務所への収監)を猶予し、3年後に執行するってことじゃない。
 3年間、新たに刑罰(特に懲役の実刑)を受けることがなければ、判決の言渡しは効力を失い、その刑を執行されることはもうなくなる、ということだ。ただし前科1犯になる。原則として、次は執行猶予がつかない。

 ご覧の通り、執行猶予は3年が断然突出、ダントツに多い。
 執行猶予3年より4年のほうが、新たに刑罰を受けることなくおとなくしてなきゃいけない期間が1年長い。よって4年のほうが刑事裁判的には刑が重いのである。

 執行猶予1年は極端に少ない。無罪より少ない。
 私は執行猶予1年の判決を過去に2件傍聴したことがある。すごいでしょ。
 起訴猶予か罰金刑で良さそうなのに、検察が懲役刑を求刑しちゃったからには、刑事行政のメンツ的に、また前例踏襲主義的に、主刑は懲役刑にせざるを得ない、ごめんね、そんなふうなケースだった。

 執行猶予のこのデータ、興味深いでしょ。第69表「最高裁,高裁及び地裁管内別 刑の全部の執行猶予の言渡しを受けた者の人員」なんてデータが存在すること自体、普通誰も知らないでしょ。
 それを私は公開の場所で明かしてしまった。

 今後、匿名者たちがこのデータを使うことが予想される。芸能人の執行猶予について、豆知識としてこのデータを入れれば、ねぇ、ちょっといいじゃないの。
 ま、とりあえずそんなことで。

 ←8月16日15時50分現在、週間INが100で4位~!

2020年7月23日 (木)

特殊詐欺、コンビニで見破られないよう「ガヤ役」を立て

 「パソコンのセキュリティーが…詐欺の手口だ 鴻巣のコンビニ3店、詐欺見破り被害防ぐ 鴻巣署が感謝状」と7月18日付け埼玉新聞。記事中にこうある。

 コンビニエンスストア3店は、いずれも電子マネーがからんだ特殊詐欺を見破った。
 セブンイレブン鴻巣本町店には6月19日午後6時半ごろ鴻巣市の60代男性が訪れた。「パソコンのセキュリティー契約が切れて、契約するのに電子マネー7万5千円が必要などと言われた」と話したことから、金田さんが詐欺と見抜いた。
 ファミリーマート片山北本店には7月1日午後3時半ごろ北本市の80代男性が訪れ、「パソコンがウイルスに侵された。修理代で電子マネー4万円が必要と言われた」と話したことから、服部さんが詐欺師が使う手口だと見破った。
 ミニストップ鴻巣松原店には7月3日午後7時ごろ鴻巣市の70代男性が訪れた。「セキュリティーのサービスが切れている。契約するのに電子マネー5万円を購入する必要があると言われた」と説明したため、成塚店長と安藤さんが詐欺だと疑い、未然に防止した。

 コンビニへ入店していきなりそんな的確な説明を自らおっぱじめる者がいるとは考えにくい。
 耳に携帯電話を当てながら、電子マネーの売り場を尋ねたお客に対し、店員がもしやと思って声をかけたのだろう。その声かけ、会話のなかで、じつはこれこれの理由で電子マネーが必要、という話が出たんじゃないか。

200723  そういう形で発覚、被害が未然に防がれることが最近よくあるようだ。
 被害といってもたかが数万円じゃない。1度ひっかかってだまされた者は、詐欺グループからカモ認定され、とことん全財産を剥ぎ取られる。
 お客らは地獄への入口で救われたのである、すっごいことだ。

 しかし、特殊詐欺は今や日本の(世界でも?)大きな産業のひとつだ。第1次産業、第2次産業といわれるが、特殊詐欺は第何次産業か。職種の選択肢には、製造業やサービス業と並んで特殊詐欺業も入れるべきかも。

 彼らも収益向上のため努力しており、コンビニ店員に邪魔されないためのマニュアルもある。
 数カ月前、タイ王国に若いかけ子をたくさん集めて大がかりに稼いでいた特殊詐欺の、1つの拠点が摘発された。
 そのかけ子たちが今、東京地裁の法廷へ続々と出てきている。1つの裁判を私は傍聴した。業務の効率化、収益の増加に非常に熱心だったようだ。
 検察官の長い冒頭陳述にこんな部分があった。

検察官 「支払い…電子マネー…ガヤ役がコンビニへ電話…クレームを言う…被害者の行動に不審を与えないよう…」

 だから、コンビニの店員さん、店長さんよ、クレームの電話があったときこそ店内を見渡しましょう! 特に電子マネーの棚、ATMを!
 それで見破って警察から感謝状をもらったときは、私にもなんかください。カップ焼酎がいいな。えへへ。


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酒好き医師が教える もっと!最高の飲み方 [ 葉石かおり ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2020/7/23時点)

 某女性がこの本を貸してくれた。読み始めてみた。なんと、私のような酒飲みのために書いてくれたかのような、知りたかったこと、知らなかったことがどんどん、非常に分かりやすく詳しく出てくる、素晴らしい本だ。飲酒に対する愛がある。著者の葉山かおりさんの肩書きは「酒ジャーナリスト」。ほ~!

 ←7月23日14時40分現在、週間INが80で4位~!

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