立花孝志、勾留理由開示と鑑定留置理由開示
兵庫県警が立花孝志「NHKから国民を守る党」党首を逮捕した。
11月11日付け神戸新聞「立花孝志容疑者の口裏合わせや証拠隠滅警戒、逮捕を決断 兵庫県警」はこう報じている。
一連の捜査は、警察庁の判断も仰ぎ、神戸地検とも協議。最高検の意向も踏まえて進めていた。
被疑者(起訴後は被告人)がどう抗弁、抵抗しても、ドバイなどへ逃亡しない限り、確実に有罪にできると踏み、逮捕したのだろう。
私は「名誉毀損」の裁判を、けっこう狙って傍聴してきた。
名誉毀損がらみの民事裁判多数と、刑事裁判だけど中身がほぼ分からない数件と、すでに一審を傍聴した事件の控訴審数件を除き、いったいどんなのを傍聴してきたっけ、罪名に「名誉毀損」の4文字が含まれる刑事裁判を、超絶マニアックデータからだーっと拾ってみた。74件もあった。
んまあ、じつにいろんな事件がある。
交際のもつれ的な事件が多いが、そうじゃない恨みが動機のもの、政治がらみのものもある。
「名誉毀損程度では普通は逮捕勾留されない」なんてネットでは言われたりしているようだが、「身柄(拘置所)」「身柄(留置場)」「保釈中」というのがだいぶある。
懲役の実刑判決も、けっこうある。
立花孝志被疑者の場合、「勾留理由開示」の法廷へ、まずは出てくるかもね。
「勾留理由開示」の裁判とは何か、当ブログ「ルフィ事件の勾留理由開示」で簡単に書いた。
立花被疑者の事件では、一件(いっけん)記録から被疑事実は優に認められ、関係者と通謀して罪証隠滅のおそれが優に認められ、執行猶予中の身でもあることからドバイへの逃亡のおそれが、とか裁判官が勾留理由を開示、被疑者が10分間陳述(好き放題演説)をし、30分間足らずで閉廷、そんな感じになるのかな。
「被告人は双極性障害の躁(そう)状態が続き心神耗弱の状態だった」
「数々の動画をご覧いただけば明らかなとおり被告人は是非善悪の弁別能力が欠如しており、心神喪失のド真ん中である」
などと弁護人が主張する可能性も視野に、精神鑑定をやるかも。「鑑定留置理由開示」の裁判については、当ブログ「「殺人」の鑑定留置理由開示」で書いた。
どっちも絶対、傍聴券抽選になるでしょ。外れる可能性がめっちゃ高い抽選を目指して神戸地裁へ夜行バスで行こう、とまでは私は思わねっす💦
過去の報道によれば、立花被疑者は2022年1月20日に東京地裁で、「脅迫、不正競争防止法違反、威力業務妨害」により懲役2年6月、執行猶予4年、罰金30万の判決を食らっている。
立花孝志被告人(当時)は東京高裁へ控訴し、さらに上告。2023年3月23日に東京スポーツが「立花孝志氏の懲役2年6月、執行猶予4年の判決が確定へ 最高裁が上告棄却」と報じた。
控訴、上告したため、刑の確定が1年2カ月延び、猶予期間の満了は2027年3月になった。現在、ばりばり猶予中なわけだ。
罪名は今回と違うが、似たような事件だ。今回はもう執行猶予はないだろう。刑務所行きは、ほとんど確定といえるんじゃないか。
下獄すれば、派手な街宣活動も、YouTubeで派手に暴れることもできない。人気は急速に萎む(しぼむ)だろう。
派手に目立ってドーパミンを得る日々から、閉所へ隔離、、、急速に鬱(うつ)の状態へ移行するんではないか、私はそこが心配だ。同情はしにくいけども。

