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カテゴリー「刑事/その他刑事」の516件の記事

2023年3月31日 (金)

満員電車のモンスター

2206242_20230331023701  3月30日(木)、傍聴できる裁判の数は、東京簡裁刑事=0件、東京地裁民事=176件、東京地裁刑事=28件、東京高裁刑事=5件。さすが年度末、めっちゃ少ない。

 そこへ、普段の傍聴マニア諸氏に加え、春休みの母子連れ、女子学生の2人連れ、カップル等々の皆さんがやってくる。
 しかし、傍聴席52席の法廷が空いているのに隣の20席の法廷を使う、ということを裁判所は普通に平気でやる。毎年のことだ。

 そういえば「虚偽記者席訴訟」で裁判所(国)側は、「傍聴する権利は国民になく、傍聴させる義務は国にない」旨を主張し続けたっけ。

 30日に私が傍聴した事件を以下に少し。

 

詐欺未遂、詐欺、窃盗」 東京地裁 判決

 弁護人が来ない。書記官がインタホンに小声で話した断片からするに、こりゃもう来ない可能性が高いぞと私は5分で出た。
 弁護人の遅刻、すっぽかしはあるあるだ。

 

道路交通法」 東京高裁 判決

 仕事は有能だが酒で前頭葉の一部が壊れる体質らしい。前科12犯、執行猶予中に酒酔い運転、原判決は懲役4月。控訴棄却。

 

贈賄」 東京地裁 新件

 東京オリパラ汚職の、KADOKAWA側の偉い人を被告人とする事件だ。これは1階の98席の104号法廷で。
 商業的、マネー的なあれこれの知識が私はほとんどない。長い長い検察冒陳(冒頭陳述)は、聞き慣れない文言が通り過ぎていくばかり。途中で出た。

 

強制性交等、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、強制わいせつ」 東京高裁 判決

 傍聴券抽選じゃなかったので傍聴してみた。98席の102号法廷なのに傍聴人はパラパラ程度。
 「「スキンシップ目的で性的意図はなかった…」男児20人の下半身を弄び、動画を撮影した橋本晃典被告(31)が繰り返した「荒唐無稽な主張の数々」《ベビーシッター“連続わいせつ”事件に懲役20年判決》」などと報じられた事件だ。

 弁護人から弁論再開請求。事実誤認の主張を撤回したという!
 被害者20人のうち1人の父親、の意見陳述書を代理人弁護士(あまり慣れない風な若め女性)が代読。
 3分ほど合議して判決。控訴棄却、当審未決150日算入。

 

準強制わいせつ」 東京地裁 判決

 まーた飲み物に睡眠剤を入れた事件か? いや違った。駅のホーム上でベンチに座って寝ていた女性の胸を数回もんだ、という事件だった。
 80万円を支払って示談成立。前科なし。懲役1年6月、執行猶予3年。

 

暴行」 東京地裁 新件

 開廷表は「暴行」だが訴因変更で「傷害」が加わった。
 被告人は身柄(拘置所)、白髪混じりのたっぷり濃い髪、なんか怖い感じ。文句ありありで偉そうというか。
 朝の満員電車内での、モンスターだった。
 被害者2人と目撃者を証人尋問することになりそう。

 モンスターとか性犯罪者とか、なんちゅうかこう世界を自分有利に自分に都合良く見事に歪めて認知し、何ら疑うことなく正義は自分にありと堂々ふるまう、いつも他者を見下している、いつも相手が悪く、自分は正義の被害者、そのへんが特徴かな。

 満員電車内でモンスターに遭遇したらどうする?
 人間はモンスターにかなわない。だからモンスターなのだ。
 全身から発するものを感じとり、離れるしかない…。

 

 3月31日(金)、私の手帳に傍聴予定がない。
 こういう日はたいてい、極端に開廷が少ないのだ。
 でも傍聴人は普通にやってくるだろう。1件も傍聴できず帰ることになる人が続出、かもね。

 4月に入ってから少なくとも1週間は、開廷がないか、または極端に少ないはず。
 このチャンスに、まとまった原稿を書こう!

 ←3月31日4時10分現在、週間INが302位。

2023年3月29日 (水)

ロリータ、我が愛、我が命の炎(ほむら)

2303228  3月29日(水)、覚悟を決めて朝から裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ行き、16時43分まで居続けた。
 年度末とて判決が多かった。うちほんの一部を以下に。

 

窃盗、電子計算機使用詐欺、詐欺」 東京地裁 判決

 地方再生の制度を利用して飲食店を開業。コロナに襲われ借金を重ね、特殊詐欺の受け出し子をやり。
 前科なし、懲役3年、未決70日算入
 追い詰められた者を使い捨てて特殊詐欺は太るのだ。
 

準強制わいせつ」 東京地裁 判決

 某大学の有名教授がゼミ生の女性と自宅で飲食し、という事件。
 懲役3年、未決90日算入、執行猶予4年
 この事件、私は第1回から傍聴してきた。被害女性は20歳だが、私の脳裏にはウラジミル・ナボコフ氏の小説『ロリータ』が思い浮かんで…。
 ロリコン、ロリコンと言われるが、日本でいわれるロリコンはインチキだ。変わり者な方はいっぺん『ロリータ』を読んでみてほしい。


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住居侵入、窃盗」 東京地裁 判決

 空き巣でも下着泥でもなかった。
 被告人は女性。数日前に知り合った女性から「男にバッグなどを盗まれた。取り返してほしい」と言われ、合鍵を渡され男宅へ侵入、現金100万円、腕時計等時価合計2670万円相当を窃取…。
 性風俗の客の持ち物から鍵を抜いて仲間に渡し、仲間が急いで盗みに入る、というのは以前に傍聴したことがある。そのタイプかどうか。
 なんにせよ、その男って特殊詐欺の上位者? いやそんなことは刑事裁判には関係ないのだ。
 懲役3年、執行猶予5年

 

大麻取締法違反」 東京地裁 判決

 有名芸能グループの元メンバーと同姓同名。本人かと思われる。
 覚醒剤で執行猶予前科あり。猶予満了後、今度は大麻で捕まり、懲役9月
 9月というのを私は初めて傍聴した! 10月か8月か、ほんとぎりぎりだったのか、裁判官が変わり者だったのか。

 

殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反」 東京高裁 控訴審判決。

 「〈懲役7年の判決〉温厚だった“犯罪心理学者”の夫は6枚の“犯行計画メモ”を用意し、妻に包丁を突き立てた」(週刊文春2020年4月2日号)などと報じられた事件だ。
 原判決は懲役7年、未決算入不明。公訴棄却、当審未決210日算入
 普通に考えれば妄想に支配されての犯行なんだけど、検察が起訴したからには裁判所は徹底的に、妄想に支配されていない部分もあったと強弁する、刑事司法はそういうものなのだ、という見方もできる。

 

道路交通法違反」 東京地裁 審理

 首都高速のルーレット族が事故ったと大報道された事件の、うち3人を被告人とする事件だ。
 3人とも、欠格2年の免許取消処分を受けたらしい。重いね。と思ってから気づいた、本件は「共同危険行為」、行政処分の基礎点数、いわゆる違反点数は25点なのだ。

 ←3月29日22時10分現在、週間INが402位。

2023年3月25日 (土)

集団ストーカーは現実にあった?

2303222  24日(金)は朝から16時半過ぎまで東京地裁にいて、6件しか傍聴しなかった。うち一部は…。 ※画像は中央合同庁舎2号館前歩道から撮影。道路の向こうの巨大ビルが裁判所だ。

 

準詐欺、詐欺、特定商取引に関する法律違反」 審理

 「統合失調症の罹患者から稼ぐ探偵社」との記事、あれは代表者を被告人とする裁判の第1回公判(2月2日)だった。
 第2回は3月1日、なんと自白に転じた。
 24日(金)は第3回だ。情状証人は被告人の父親。弁護人は主尋問をなんと15分間もやった。
 被告人に対する主質問は38分間! 弁護人は私選で報酬はだいぶ高額なのだなと傍聴マニアは感じとり。

 電磁波攻撃、思考盗聴については明確に「存在しない」だった。が、集団ストーカー被害については、精神疾患とは関係ないところで過去に現実にあったかに何度も述べた。
 傍聴席には被害者(=精神病罹患者)と思しき方がいた。「集団ストーカー、やっぱり本当にあったのだ!」と病識から遠ざかったりしないか。私は非常に心配だったが、被告人も弁護人も検察官も裁判官も気にしてないようだった。刑事裁判の知ったこっちゃないのだ。

 求刑は被告人に対し懲役4年及び罰金100万円、探偵会社に罰金100万円

 

詐欺幇助」 新件

 「反ワク院長が4度目逮捕…医療従事者にもワクチン接種を偽装した疑惑」と11月21日付け女性自身。じつはその院長を被告人とする「詐欺」の審理が10時からあり、傍聴券抽選(9時30分締切)だった。
 上記「準詐欺…」も10時から。私は「準詐欺…」のほうを選んだ。

 同日13時30分、反ワク院長に対し、ワクチン接種証明書だけが欲しい人を紹介した、投資セミナー主催者、その人物を被告人とする「詐欺幇助」の新件があった。
 傍聴券抽選、13時締切り。当たり券37枚のところ、21人が並んだか。うち7、8人がノーマスクだった。
 被告人もノーマスク。求刑は懲役1年

 

強制わいせつ」 新件

 些細なことで25歳女性に対し、ま、いんねんをつけ、謝罪が足りないことに腹を立て、ハグし、キスを求め、着衣の上から胸を触り、「気持ちいい? 男の人とエッチしたことある?」などと言いつつ、着衣の中へ手を入れ下着の上から胸を触り、直に触り…。
 恐怖で固まり震えている女性に対し「今回、帰っていいよ」と…。

 主に電車内痴漢で、複数の服役を含む前科5犯。
 出所後、精神科クリニックへ通院したが、効果が感じられず、もう治った旨言われた。満員電車に乗らず、頑張っていた。今回、きっかけとなる出来事(被告人からすれば女性のほうが悪い)がなければこんなことにならなかった。
 保釈されて別のクリニックへ。性欲が強すぎると診断され、性欲を抑える薬を飲んでいる、ADHDの可能性も指摘された等々、ぺらぺらとよぅくしゃべる被告人なのだった。
 「俺はぜーんぶ分かってるんで大丈夫」というタイプの被告人はしばしばいる。

 裁判官が何度か割って入ったが、弁護人がぜんぜん止めないもんだから被告人はしゃべり続け、時間切れで続行となった。

 

住居侵入、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反、建造物侵入」 審理

 証言台をぶ厚い板のパーティションで囲い、被害女性が泣きながら意見陳述をした。
 女性が少ない職場の「リーダー」だった被告人は、女子更衣室に、さらに被害女性の自宅に侵入してカメラを仕掛け、けっこう長期間にわたり撮影・録画したらしい。
 どれほどの精神的、心的ダメージを受けたか、被害女性は泣きながら20分間も陳述した。

 しかし、刑事裁判の中核は「行為責任主義」だ。執行猶予中だとかでなければ、こんなの軽々執行猶予判決かなと。

 ←3月25日18時00分現在、週間INが502位。

2023年3月20日 (月)

よって被告人には無罪の言渡しが為されるべきと思料します

Screenshot-20230320-at-173045-42-tbs-new  「【速報】“袴田事件”検察が特別抗告を断念 初の請求から42年…袴田巖さん再審へ」と3月20日16時34分付けTBSNEWSDIG。右はそのスクリーンショットだ。

 不撓不屈とはあのお姉さんためにある言葉だ。ほんとよかったですね。
 と同時に、私は驚いた。
 無罪が明らかでも、組織の無謬性=国家の威信にしがみつき、寝っ転がって手足バタバタ、「ヤダやだ無罪はヤダもーん!」と七転八倒暴れるのが検察ではないのか。
 いったいどうしたんだ。

 高市早苗大臣の件で官僚がしらっと本当のことを述べてしまうとか、どうもおかしい。
 「Dappi」の裁判で匿名投稿者の氏名を明らかにせよと裁判所が命じたり、いろいろ続く。
 もしや、列島を覆っていたアベノジュバクの黒雲が過ぎ去りつつあるのか。
 だとしたら今年の桜の満開ぶりは素晴らしいものになりそう。

 

 再審裁判を私は過去に16件傍聴した。
 うち12件は宇都宮簡裁。定置式(ネズミ捕り)のレーダー測定機の設置ミスが発覚、すでに罰金刑が確定していた事件を無罪にする裁判だ。
 残り4件は、オービス、ひき逃げ交通事故、保管場所法違反(長時間駐車)など身代わり出頭の事件ばっかりだ。
 どれも検察請求の再審だけど、あれらに倣えば、再審の法廷で検察はこう述べるのか。

検察官 「ただ今の公訴事実については、有罪の裁判が確定済みですが、その後、重要証拠の捏造が判明したため、無罪を言い渡すべきであることが明らかな事案ですので、その点につきご審理願います」

 特別抗告を断念しておいて、まさか死刑を求めて争うとは考えにくい。
 証拠調べの手続きを終え…。

検察官 「当公判廷で取り調べ済みの関係各証拠により、本件確定判決が採用した証拠は信用性が欠如していることが認められ、いかなる証拠によっても被告人の有罪を認定することができないことは明らかであります。よって被告人には無罪の言渡しが為されるべきと思料します」

 いや、こういうケースでは「求刑はしません」と述べるんだっけ。
 そして判決。

裁判官 「主文、被告人は無罪。主文は以上です」

 傍聴席で巌さんのお姉さんはどんだけ泣くだろう。私も泣く。

 でも、私が傍聴できる可能性は、限りなくゼロに近いゼロだ。
 傍聴券抽選、記者クラブがまず14席か15席を取り、テレビの各番組が並び屋さんを各100人ほど雇い、イベント好きな一般人も集まり…。
 例によって、踏まぬ先の地団駄。
 この再審裁判は東京ドームか武道館でやってくれ!


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追記: 超有名芸能人等の裁判じゃないんだから、各番組が並び屋さんを各100人雇い、ってことはかなかろうと想像されます。自分的に超重要事件だもんで、興奮して冷静を失ってしまいました。ごめんなさい💦

 ←3月20日18時40分現在、週間INが403位。

2023年3月15日 (水)

「未成年者誘拐」と「わいせつ誘拐」

Dsc_0011  13日(月)は休み、14日(火)に東京は霞が関の裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)へ出かけた。

 駅の通路、ホーム、電車内に、いましたねえ、ノーマスクが。
 10人弱のうち若い男子が2人、あとはみなお洒落女子だった。
 お洒落+女子と、ノーマスク、どこで重なるのか。お洒落にマスクは似合わない? それだけなのか果たして。分かりません。

 法廷内は基本、全員マスク着用。
 1人、ノーマスクの弁護人(中年男性)がいた。なんか新鮮。

 私は、基本的にマスク着用だ。
 まだまだ空気が乾燥している。乾燥して荒れた喉から、さまざまなウイルスは入り込むんだという。
 ウイルス、どんと来い! との覚悟はなかなかできず。

 

 あそうそう、マスクの着用を、それも不織布マスクの着用を求める、あの大量の貼り紙が、きれいに消えていた。
 裁判所の庁舎内が、すっきり寒々しくなっていた。
 廊下の端っこの、立ち小便禁止の貼り紙もついでに消えた。ってそんなのもとからありまっせん!

 14日(火)に傍聴した事件の一部を。

 

強制わいせつ」 判決
 強姦致傷等で懲役12年の服役前科あり。頭壊れた欲望の動物か。
 弁護人が来ない。よくあることだ。

 

暴力行為等処罰に関する法律違反、建造物侵入、器物損壊、威力業務妨害」 新件
 父親(恨みあり)に似た人物を見かけ、執拗に郵便で脅迫。事務所にガソリンをまいて火を付けた。
 被告人は発達障害だという。弁護人は責任能力を争い。

 

犯罪による収益の移転防止に関する法律違反、詐欺、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」 判決
 コンサートのチケットを譲渡すると騙し、他人名義の口座に合計20万円を振り込ませた。
 懲役1年6月及び罰金20万円、懲役刑に未決100日算入、罰金の換刑は1日5千円、懲役刑は執行猶予4年。

 

業務上過失傷害」 控訴審第1回
 海洋での船舶事故、原審無罪とマニア氏から聞き、傍聴した。
 オカヤス教授とミナミ教授を尋問予定。長い控訴審になりそう。

 

道路交通法違反」 控訴審第1回
 原判決は懲役4月。飲酒運転らしい。
 いきなり実刑のはずがない。執行猶予中にまたやったのだろう。執行猶予では懲りず、またやって実刑判決を食らい、今度こそもう二度とやりませんと誓いに誓う、そんな「道路交通法違反」は多い。

 

窃盗、暴行」 控訴審判決
 マニア氏によれば被告人は、横浜地裁のX線手荷物検査で包丁等を発見され報道された人物(だいぶ年配男性)。
 別件の「暴行」で逮捕され、釈放され20日足らずで、万引きをやり検察庁の収容室で暴れ…。
 原判決は懲役1年6月、執行猶予3年。罰金刑にしてくれと量刑不当で控訴。控訴棄却。

 

未成年者誘拐(変更後の訴因 わいせつ誘拐、強制性交等)」 控訴審判決。
 家出希望の12歳女子(関東某県在住)を自動車で連れ出し自宅へ。女子は「性交経験がなくその意味すら十分に理解できていない」のに、性玩具を用いて2回にわたり性交…。
 強盗等で懲役5年6月の前科あり。刑の終了後3カ月余りでの本件犯行なのだという。原判決は懲役6年。控訴棄却、当審未決50日算入。

 「未成年者誘拐」と「わいせつ誘拐」はどう違うのか。以下は刑法。

(未成年者略取及び誘拐)
第二百二十四条 未成年者を略取し、又は誘拐した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。
(営利目的等略取及び誘拐)
第二百二十五条 営利、わいせつ、結婚又は生命若しくは身体に対する加害の目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

 よからぬ目的が認められると刑が重くなるんだね。
 結婚目的で誘拐って、はあ? 昔はそんなのがあったんだろうか。

 

 15日(水)は横浜地裁で、非常に気になる万引き裁判があるとマニア氏から教わり、行くつもりだった、14日朝の時点では。
 しかしヤメた。ここはすっぱり撤退し、Web原稿を書いたり有酸素散歩をしたり、陣形を整えねばと。
 ぎりぎりやばくなる前に、少し退く、大事だと思う。

 ←3月15日12時30分現在、週間INが30で3位

2023年3月11日 (土)

東京地裁、庁名板3事件

2205196_20230310202001  司法の歴史に燦然(さんぜん)と輝く、かどうか分からないが、東京地裁庁名板(ちょうめいばん)3事件である。

 来庁者が最も多く出入する正門の、向かってちょい左側、ここが裁判所であることを威風堂々示す、あの庁名板に、3度の受難があった。

1、赤い墨汁、朱墨がかけられた――軽犯罪法違反
2、「バカ」「シネ」「クソ」などの引っかき文字が刻まれた――器物損壊
3、裁判所は庁名板を白いシートで覆い、何の庁舎か分からなくなった。シートの上に「ここは裁判所です」などの貼り紙がされた――軽犯罪法違反

 その後、庁名板は修復され、かつアクリル版で防護された。

 

 3月10日(金)13時30分、東京簡裁の728号法廷で、上記1番の被告人が今度は衆議院の第1議員会館のガラスに墨汁をかけた、という「軽犯罪法違反」の判決言渡しがあった。
 この被告人は、その罪で東京簡裁の法廷へ出てくるのは4回目だ。私は全事件を傍聴し、メルマガでレポートし続けた。
 軽犯の最高刑は拘留。今回は拘留刑の上限である拘留29日、未決10日算入とされた。

 

 続いて14時、東京簡裁の826号法廷で、上記1番の「軽犯罪法違反」の審理の期日があった。
 この事件はねえ、第1回は昨年9月28日だった。第2回はなんと今年2月8日!
 この長すぎる空白、沈黙はナニ?
 そもそも、たかが引っかき傷を理由にだろう、裁判所が庁名板そのものを隠してしまったので、被告人は親切にも「ここは裁判所です」と案内の「はり札」(軽犯罪法1条第33号)をしたにすぎないうえ、どうも公訴事実に誤りがあったらしい。
 弁護人としては、無罪のチャンスがある事件、とちらり思ったかも…。
 求刑は過料9千円×2。次回判決。

 東京地裁庁名板3事件のうち2事件の期日が(1件は“がらみ”とはいえ)同じ日にあるって、すごいでしょ! べつに? あそ。ふん。

 

 上記2番の「器物損壊」も、私はたまたま遭遇、傍聴している。
 判決言渡しは昨年11月17日。罰金20万円。
 被告人は美容整形の医師。脂肪吸引の手術に関する民事訴訟で負け、腹いせにマイナスドライバーで引っかき傷をつけた、という裁判所の認定だった。

 

 燦然と輝くといえば、アンジェイ・ワイダ監督の抵抗三部作のひとつ、『灰とダイヤモンド』である。

 祖国のために侵略の帝国と戦い、死んでいった若者たち、彼らの死骸の灰の、その灰の底深くにこそ燦然と輝くのだ、ダイヤモンドが、そういう趣旨の映画と私は理解した。

 ←3月11日11時40分現在、週間INが302位。

2023年3月 9日 (木)

近ごろ裁判傍聴に通いすぎか脳機能に不具合が

230306  ブログのほう、ご無沙汰してしまった。
 要するに、雑誌原稿の締切り2本と裁判傍聴に追われていたのだ。

 パソコンって、長く起動させたままだと、なんか不具合が起こり始めることあるでしょ。
 そんなことが、裁判傍聴で、ちょと重なってる…。

 

 「警察とて人の子 調書や証言を妄信してはならない」と3月5日付け日刊ゲンダイDIGITAL。
 その調書偽造、偽証があった「過失運転致傷」の判決が千葉地裁・松戸支部で3月6日(月)14時30分から、とマニア氏から情報あり。

 よし、それ傍聴しよう!
 どうせなら午後一から何か傍聴できればと、欲張って早めに出かけた。

 電車内でスマホの乗換案内を見た。
 霞ヶ関駅(東京地裁の最寄り駅)から松戸駅って乗換なしで30分ちょいじゃん。
 よし、東京地裁で13時20分、パワハラにムカついてという動機の「威力業務妨害」、あの判決を見届けてから松戸支部へ行こう。

 東京地裁で開廷表を見た。
 13時30分から別の法廷で「脅迫、暴行」の新件があった。
 被告人氏名でスマホ検索。逮捕報道はないが、ええっ、あの有名人?
 ちらっと傍聴してみた。
 ぜんぜん違った。巨体で悪そうだけど法廷では声がやたら小さい若者(解体業)が、部下の年上の男性をクレーンで吊ったり水をかけたり陵虐し、殺すぞと脅し…。

 同時刻から別の法廷で「住居侵入、強盗」の新件があった。
 これも被告人氏名でスマホ検索。逮捕報道がヒットした。近ごろ流行のリモート強盗らしい。ちらっと覗いてみた。

 やべ! もう行かねば! あわてて駅へ。
 なんと、松戸へ向かう千代田線は、ホームがめっちゃ遠いんだね。
 でもホームへ着くと同時に電車がきた。ラッキー。

 乗ってからスマホをいじり、蒼ざめた。
 もうぎりぎり間に合わないじゃーん!
 松戸駅から松戸支部まで歩くことを考えたら、完全にダメじゃーん!
 なにやってんだ俺わぁ!

 

 3月8日(水)、ちらっと大谷翔平選手がらみのあの判決、どうしても見届けたい。
 頑張って朝8時20分に完成原稿を送信し、すぐ東京地裁へ。

 開廷表を見てびっくり。13時50分から東京高裁で「刑事訴訟法違反」の控訴審判決があった。
 詳細は省くが、たまたま遭遇するとは超ラッキー、絶対傍聴しなければ!

 ところがころっと忘れ…。
 そのあと、「私電磁的記録不正作出・同供用」の傍聴券抽選、締切りは14時50分と思って14時48分頃に行ったら、14時45分だった…。

 

 いくらなんでもボケすぎでしょ。パソコンなら再起動が必要なところだ。
 その日、20時30分頃にもう寝た。
 翌3時頃に起き、傍聴ノートを整理。5時頃からまた寝た。昼前に1時間ほど寝て、お買い物から帰ってまた寝て…。
 脳の再起動、ばっちりか。

 

 画像は東京都庁から新宿駅へ歩く途中、の風景。
 3月6日(月)、悔しくて真っ直ぐ帰れず、久しぶりに都庁へ行ったのだ。
 入館の仕方がまた新しくなっていた。外国人観光客がいっぱいいた。

 予算関係の文書をたくさんコピー。放置違反金の予算、どんどん減ってるね…。

 上は私のアフィリエイトだ。
 このバナーから楽天のサイトへ入り、この本に限らず何かお買い物すると、私に手数料が入る仕掛けらしい。
 過去90日間の「成果報酬」、長く34円だったが、いま見たら、なっ73円になっていた!
 どなたが何を購入したのか全く不明だが、ありがとうございます~。

 ←3月9日19時20分現在、週間INが40で2位

2023年2月28日 (火)

テロリストはニュータイプか

2007085  2月27日(月)、午前は休んで原稿書きに充てるべき、なのだがしかし、どうも気になる。

 東京地裁で1年以上争ってる刑事事件、私は一度も傍聴してない、が、被告人氏名でネット検索すると、どこか偉そうな、パワハラやDVをやりそうな、独特な書きぶりのFacebookがヒットする、いったい何だろ。

 やっぱりどうしても気になり、朝から裁判所へ出かけてしまった。
 この日は電車がやたら混んだ。どこかの路線がストップし、乗客がこっちへ流れ込んだのか。

 

 裁判所(東京高地簡裁合同庁舎)に着いて開廷表をチェック。
 気になる事件は、今日は被告人質問なのか、だいぶ時間をとっていた。
 よし、じゃあ、同時刻スタートのあっちを先にちらっと傍聴しよう。

 あっちとは、別の法廷の「傷害、名誉毀損」の判決だ。
 被告人は医師。この医師の刑事裁判を私は過去に2件傍聴している。2009年の「医師法違反」、2021年の「暴行」だ。
 今回の判決は懲役2年4月、未決200日算入だった(求刑は2年6月)。控訴するのだろう。

 

 さあ、気になる事件へ。
 いや、その前にちらっと「建造物侵入」の新件を覗いてみよう。
 なんと、普通に女子トイレ侵入、ではなかった。「講談社の敷地内に侵入容疑、大学生を逮捕 不審火にも関与か」などと報じられた事件だった。

 昨年8月にアメリカ大使館の近くで「火薬類取締法違反」により逮捕され、略式で罰金に処されていた。
 火薬類を持っていた動機を尋ねられ、早口でたくさん答えた。一部メモした。

被告人 「アメリカ合衆国…どういう国か…人種差別…大量虐殺するために…ジェノサイドの…日本国憲法を実現するために、行動を起こそうと…日本国憲法を実現しようと…」

 テロをやらかす要注意な人物と認定されているのか、傍聴席には黒スーツの男たちがだいぶいた。講談社の人もいたろう。

 この被告人、頭がよくて真っ直ぐで、なんというか、精神科的には発達障害方面の診断を受けるのだろう。
 でも、「障害」と呼ぶのは違うだろうよと私は思う。ガンダムのnewtype? いや、newじゃないでしょ。昔から普通にいて、普通に社会は成り立っていた。ところが近年、社会のほうが異質なものになったか、こういう人が目立つように、際立つようになってきた…。
 適切な呼び名を考えるべきか。呼び名などなくていいのか。

 求刑は懲役1年。次回判決。

 

 さあ、気になる事件へ。
 行ったらちょうど終わったところだった。あれ~! 次回こそなんとしても傍聴しよう。

 

 午後、狙いの「道路交通法違反」へ。
 被告人が行方不明になり、何度も空振りの期日を重ねている。今日はとうとう勾引(※)されて出てくるのか。 ※逮捕とはまた異なる身柄拘束。

 今日も空振りの期日だった。被告人の居所がわかれば勾引もできるが、ほんとに行方不明らしい。
 「道路交通法違反」は普通、最悪でも懲役5月程度でしょ。なぜ逃げる?
 別の犯罪で懲役3年、執行猶予5年とか食らってて、その猶予が取り消されることを怖れてるのか。5年を逃げ切ろうというのか。
 4月下旬の某日を次回期日と指定し、4分で閉廷。追っかけよう。

 

 今回の画像は、雲だ。雲はいいよねえ。うわー、どうしたらこんな形をつくれるんだ、すげーなー。ずっと眺めていられる。メンタルヘルスにとても良いんじゃないか。
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2023年2月23日 (木)

添付忘れで原判決破棄!

2206242_20230223224901  メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」(2022年11月末で終了)をやっていたときなら絶対載せたろうすごい事件を、次々に傍聴している。
 それもそのはず、メルマガを終了して時間的に余裕ができたぶん、裁判所通いがひどくなってるような気がする。ダメじゃーん!

 

 つい先日、めっちゃメルマガ向けのに遭遇した。
 「詐欺、窃盗、電子計算機使用詐欺」の控訴審判決だ。

 被告人は身柄(拘置所)。真っ黒で濃い髪の、むっちりした若者だ。20歳代か。
 「氏名不詳者ら」と共謀して(実際には言われるがままに動き)特殊詐欺の受け子、出し子等をやり、被害総額は1316万円。よくある事件といえる。
 どこがメルマガ向けなのか。

裁判長 「主文。原判決を破棄する。被告人を懲役3年4月(よんげつ)に処する。原審における未決勾留日数中60日をその刑に算入する」

 おお、原判決後に、親御さんがさらにだいぶ被害弁償し、懲役3年6月が3年4月に減ったのか? 私は傍聴席でそう思った。
 だが、続きがあった。

裁判長 「結論としては、3年4月は維持するということです」

 ええーっ、そっちかぁ!

 要するに、被告人がたくさんやった犯行の日時等々について別紙1、別紙2と判決書きにありながら、別紙が添付されてないんだという。
 明らかな誤記なら更正決定で済むが、別紙の添付なしはダメ。
 よって原判決には理由不備の違法があり破棄は免れない。
 そのうえで、別紙を踏まえて懲役3年4月、未決60日算入が相当である、としたのだ。

 

 破棄判決なので、控訴審における未決勾留日数は全部算入(法定算入)となる。一般的には90日ぐらいかと。
 被告人からすれば、裁判所のミスのせいで、3カ月ぐらいが刑期から引かれるのである。超ラッキーだ。こういうことがたまにある。

 こういう珍事が報道されることは、絶対にないとは断言できないけど、まず期待できない。
 テレビ新聞の視聴者読者に理解してもらうには長い説明が必要という以前に、視聴者読者には興味がない、あるはずがない、とテレビ新聞の側は考えるだろうから。

 たまたま遭遇できなければ、知らないまま一生を終えることになる。
 こういうのに遭遇できることが、裁判傍聴の醍醐味の大きなひとつであると、私は声を大にして言いたい!

 

 本件の一審は東京地裁だった。刑事第何部だったか、ノートを調べればわかる。でも調べない。
 こういうミスは、もちろんないほうがいいけども、偉そうに責めることを私はしない。
 ミスは誰にだってある。「文書を添付します」とメールに書いて添付を忘れるなんて、私はしょっちゅうだ。
 それとは重みが違うとはいえ、シンプルなミスではある。
 裁判官がやって許されないのは、そんなことじゃないでしょ、と考える私はマイナー路線だ。そもそもパンダになんぞ全く興味がないし、って話が変な方向へ行きそう。今夜はここまで。

 ←2月23日22時40分現在、週間INが602位。

2023年2月18日 (土)

強盗をやってまで整形したかった?

230217-5_20230218175501  最近傍聴したのをまた少し。

 

強盗未遂
 自転車の女子高生を5~10分間追尾し、駐輪場で襲ってスカートを奪おうとした事件だ。 
 情状証人は被告人(50代男性)の雇用主(たぶん70代女性)。宗教者だそうで、普通とはちょっと異なる証言をした。良かった。
 同種で懲役6年(未決算入不明)の服役前科あり。被告人質問で検察官は、刑務所で更生プログラムを受けたのにまたやった、悪質だと突っ込んだ。被告人はこう応じたね。

被告人 「教科書、残ってれば(出所後も)見れるんですけど、回収されるんです。そこは法務省どうなってるのかなって」

 刑務所は徹底した矯正教育を行なう立派な矯正施設である。刑期が満了=矯正教育が完成して真人間になった、そんなタテマエ国家の姿がまた垣間見えた気がして。

 

詐欺
 被告人氏名でスマホ検索すると「詐欺晒し板」なるものがヒットする。気になり傍聴してみた。
 前科2犯。前刑出所後、所持金が乏しく、刑務所へ戻ろうと無銭宿泊(飲食も含め被害額9880円)して自首。
 刑務所は“お助け小屋”で“介護施設”、その側面がどんどん大きくなるようだ。
 でも普通じゃ入れない。金を払ってもダメ。犯罪被害をつくった者だけ入れてやる、そんな構図が傍聴席からは見える。

 

詐欺
 財産犯の服役前科4犯。「異性紹介会社をやっている。紹介するにあたり、キャンセル防止のため罰金を前払いしてもらう。紹介した男性にちゃんと会えば、男性からの報酬と前払いの罰金をまとめて払う」とパパ活希望の女性を騙し…。
 いったん詐話にひっかかった女性に対し、一度も紹介男性に会わせることなく「報酬が上がったので罰金額も上がった」「支払うための印紙が必要だ」等々と徹底的にむしり続けた。総額数百万円の被害を受けた女性も。

 特殊詐欺は、いったんひっかかったお年寄りから徹底的にむしりとる。高額バイトに釣られた若者を、逮捕されるまで使って使い捨てる。犯罪者って似たとこがあるんだなと。

 

強盗致傷、詐欺未遂、窃盗
 裁判員裁判の今日は判決。「「整形したい」強盗疑いで歌舞伎町の元ホストを逮捕」と2022年4月8日付けサンスポ、この事件だ。
 「詐欺未遂、窃盗」の部分は、ご想像どおり特殊詐欺の受け出し子。

 匿名掲示板等では「強盗してまで整形したいってどんなブサイクやねん(笑)」と盛り上がったろう。法廷内は皆マスク着用ではあるが、見えた範囲では被告人はめっちゃ男前だった。
 精神的に不安定、虐待のなかで育ったのか? 私は勝手に妄想した。
 判決は懲役5年、未決200日算入。 

 

窃盗
 被告人氏名でスマホ検索すると、刺青ばりばりの元暴走族がヒットする。10数年前、20歳の頃のやんちゃ強盗事件(の逮捕報道の転載)もヒットする。控訴審を傍聴してみた。
 特殊詐欺の受け出し子をやったか一審で懲役の実刑判決を受け、保釈後、被害者の1人に全額弁償した、共犯者の捜査に積極的に協力し、証人出廷もした、数カ月後に生まれてくる子と妻のために、と熱く執行猶予を求めた。
 検察官は、妊娠は保釈後だろ、どういうつもりで妊娠させたんだ、という趣旨の突っ込みをした。「うぅ…」とならざるを得ないケースもある。ところが本件は違った…。


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 傍聴マニアになってからで丸20年、1万事件以上を傍聴してきた。現時点でうっすらはっきり(どっちやねん。笑)見えることを言わせてもらえば…。

 おおむね不自由のない家庭に生まれ、学校のお勉強になじみ、立派な(またはそのように自認する)方々が望むような良い子、の方面へすくすく育つ子がいる。
 一方、いろんな事情で、なじめない子がいる。
 なじめない子の多くは、なじめない子同士で、独自のコミュニティというか社会をつくりがち。

 人間のことなので、官僚的な線ひきはできない。双方の境界域は広く、双方の外側にも広がりがあるだろう。これは大雑把な話だ。
 なじめない子たちがつくった社会は、なんというか犯罪に近い。
 元暴走族の何割かが、特殊詐欺、特殊強盗の誘いを受け、さらにその何割かが誘いに応じて刑務所へ行く、そんな構図が見える。 ※誘いに応じることはニアイコール刑務所行きだ。
 うーん、どうもうまく言えた気がしない。もっと傍聴しなければ。

 ←2月18日12時50分現在、週間INが302位。

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