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カテゴリー「刑事/その他刑事」の677件の記事

2025年6月19日 (木)

懲役・禁錮刑の84%は3年未満、大半が執行猶予

 2023年(それが最新)の司法統計の「第34表 通常第一審事件の有罪(懲役・禁錮)人員――罪名別刑期区分別――全地方裁判所」を見てみる。

 「有罪(懲役・禁錮)人員」は4万423人。

 刑期区分別で最多は「1年以上」(2年未満)だ。

実刑 4386人
 (うち一部執行猶予 284人)
全部執行猶予 1万1944人

 次に多いのは「2年以上」(3年未満)。

実刑 3489人
 (うち一部執行猶予 217人)
全部執行猶予 5501人

 次は「6月以上」(1年未満)。

実刑 2212人
 (うち一部執行猶予 28人)
全部執行猶予 6302人

 

 懲役・禁錮は、6月(ろくげつ)以上3年未満だけで約84%を占める。
 傍聴マニア諸氏の実感と一致するだろう。
 そんな中…。

 

 東京高裁で「不同意性交等、強制性交等、強制わいせつ、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」の控訴審判決を傍聴した。

 これはねえ、少年野球のコーチが複数の少年らに対し、陰茎を触り、肛門を触り、陰茎を口淫したという、サイテーな事件だ。
 被告人から不出頭願いが出ているという。控訴審は被告人の出頭を要しない。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中120日を原判決の刑に算入する」

 原判決は懲役7年(求刑は8年)。前科なし、重すぎて不当、5年に処すべし、との控訴だった。
 少年たちの調書にこんな部分があるそうだ。

少年 「嫌でした。我慢していました」
少年 「本当は恥ずかしくて、誰にも話したくなかった」
少年 「コーチからべたべたされるのが嫌でした」

 

 続けて東京高裁の別の法廷で「建造物侵入、強盗致傷、窃盗」の控訴審判決を傍聴した。

 被告人は身柄(拘置所)。濃いぃ坊主ヘアで眉は黒々、顔面はのけぞり。証言台を前に「ヤンキー立ち」をした。

裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中160日を算入する」

 万引窃盗6件をくり返したうえ、数人で(本件被告人がリーダー的立場)侵入強盗をやらかし、店主(ガンダムプラモなどを販売)をボコボコにしたそうだ。
 前科なし。原判決は懲役8年(求刑は9年)。

 動物界の者が、動物流に暴れ、動物の檻(おり)へ行く、申し訳ないけどそういうものをちらり感じてしまった。訴費不負担。

 

 続けて東京地裁の法廷で「準強制性交等」の審理(論告弁論)を傍聴した。

 前科者等を支援するNPO法人の理事長(犯行時55歳)が、25歳女性の身元引受人になり…。被害女性の調書にこうあるという。

調書 「あなたには悪霊が憑いている…除霊しなければならない…ベビーオイル…おっぱい舐めていい? 嫌です…舐めてきた…頭が追いつかず、されるがままに…頼れる人は被告人しかいない…言いなりになるほかないと思って…陰部を舐めたあと、キリストを受け容れないと悪霊から解放されないと言い…」

 被告人は1990年に強姦致傷で懲役4年、1995年に強姦で懲役6年6月、2003年にわいせつ誘拐と強姦で懲役9年の判決を受けているという。
 筋金(すじがね)入りの強姦男、ではないか。

 求刑は懲役9年
 被告人席に小さく座った被告人は、左手が小刻みに揺れていた。脳卒中か何かの後遺症か。独特な表情、雰囲気で、闇に落ちた動物、のようなものを失礼ながらちらり感じてしまった。

 

 懲役7年、8年、9年、こういうのを私はあんまり傍聴しない。続けて3件傍聴したのでここに書いてみた次第。

 逆に、主刑が懲役2月(にげつ)ってのを3件傍聴したことがある。
 2件は実刑、1件は懲役2月、執行猶予2年。チョー珍しいでしょ。

2025年6月 5日 (木)

立花孝志党首は刑務所で電気羊の夢を見るか

 「N党の立花党首を書類送検 兵庫、元百条委員長名誉毀損疑い」と6月4日付け共同通信。こうある。太字は私。

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委)委員長だった奥谷謙一県議を交流サイト(SNS)上で中傷し、事務所前で「出てこい奥谷」と演説したなどとして、県警は4日、名誉毀損や脅迫、威力業務妨害の疑いで政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。神戸地検は刑事責任を問うかどうか慎重に判断する。

 以下、大さっぱなところをちらっと。

 

■書類送検とは

 警察は事件を検察へ送る(送致する)。
 書類送検と、逮捕・勾留して送る身柄送検とがある。

 

■罰金刑か懲役刑か

 書類送検=罰金刑、身柄送検=懲役刑ってことはない。
 後述するように、同種を含む前刑の執行猶予中、という点からは、懲役刑かなあ、と想像できる、起訴の場合は。

 

■立花党首の前刑

 2022年1月20日、東京地裁は立花孝志被告人に対し「脅迫、不正競争防止法違反、威力業務妨害」(R2特わ1011)で「懲役2年6月、罰金30万円、懲役刑につき執行猶予4年の判決を言い渡した。私は傍聴しなかった、というか傍聴券抽選に並ばなかった。

 執行猶予4年とは、判決が確定した日から4年間、刑の執行を猶予する、という意味だ。
 その4年間に、新たに懲役刑の有罪判決が確定することがなければ、その2年6月の刑が執行されることはなくなる。

 立花孝志被告人は東京高裁へ控訴し、さらに上告した。
 2023年3月23日に東京スポーツが「立花孝志氏の懲役2年6月、執行猶予4年の判決が確定へ 最高裁が上告棄却」と報じた。

 控訴、上告したため、刑の確定が1年2カ月以上延び、猶予期間の満了は2027年3月になった。現在、ばりばり猶予中なわけだ。

 

■執行猶予の取消し

 執行猶予の取消しには、必要的取消し(刑法第26条)と裁量的取消し(同第26条の2)がある。
 原則、執行猶予中に懲役刑の実刑(執行猶予なし)判決が確定すれば、前刑の猶予は取り消される。
 原則、執行猶予中の罰金刑(普通は猶予なし)が確定しても、前刑の猶予は取り消されない。

 前刑の猶予満了を狙って今回の実刑の確定を延ばそうと、被告人側がずるずる裁判を長引かせることがある。
 そんな場合など、検察のほうで「刑の執行猶予言渡の取消請求」をやることがある。その期日を私はだいぶ傍聴した。

 

■執行猶予中の、再度の執行猶予

 前刑の猶予中にまたやって懲役刑の判決となる場合、原則は実刑だけども、再度の執行猶予が付くことがある。
 条件は、今回の刑が1年以下の懲役刑であること。この部分、今年6月1日から「2年以下の拘禁刑」となった。
 もう1つの条件は、「情状に特に酌量すべきものがあるとき」(刑法第25条第2項)。ただし前刑の猶予が保護観察付きのときは駄目。

■まとめ

 立花党首の場合、懲役刑とされる可能性が高く、「情状に特に酌量すべきもの」などなさそう。なので、懲役2年6月のいわゆる「弁当」を持って刑務所へ行く、その可能性が高そうかな、と。

 なお、私が法務省に電話で聞いたところによれば、拘禁刑の言渡しは、犯罪をおかした日が今年6月1日以降の事件について、だという。
 一方、刑務所での処遇は、6月1日から拘禁刑の処遇になるという。

 立花党首は刑務所で電気羊の夢を見るのだろうか。

2025年5月29日 (木)

どこの地獄から出てきた動物!?

 最近傍聴したのを少し。

 

 「わいせつ略取、準強制性交等、準強制わいせつ、強制わいせつ、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、準強姦」、東京地裁、審理。

 「傍聴速報 睡眠薬を用いて女性に暴行した美容クリニック院長初公判 | 高橋ユキの事件簿 #188」、この事件である。

 初公判は2022年10月4日だ。追起訴、追起訴、追起訴の期日が続いた。
 2023年1月20日の期日を傍聴して、被告人について私は傍聴ノートに書いた、「魂が抜けたよう」「目力(めじから)、生気がない」と。

 さらに追起訴が続き、2025年5月28日。
 脇のドアから刑務官2人に伴われ、手錠・腰縄で出てきた被告人、を見て私は驚いた。
 どこの地獄から出てきた動物!? 人としての外形も崩れつつある、そんな感じがした。

 この日は被害者数人の意見陳述が行われた。パーティションの中から本人が述べたり、参加代理人の弁護士が述べたり。
 うち1人は「21番目の被害者」だった。
 次回は論告弁論。もしかして求刑は20年を超えるか。

 

 「窃盗、銃砲刀剣類所持等取締法違反」、東京簡裁、判決。

 身柄(拘置所)。頭髪は剛毛密集、背が丸い。
 飲料水の万引きと、穴あき包丁1本(刃体長12.9cm)の携帯。罰金30万円、未決勾留日数の1日を5千円に換算して満つるまで算入。

 前科4犯なのに罰金刑で済んだ。なぜ? 前科はいずれも薬物犯罪なのだそうだ。

 

 「詐欺」、東京高裁、判決。

 原判決は懲役3年6月、未決480日算入。控訴棄却、当審未決80日算入。訴費不負担。

 詐欺の中身は不明だが、前科なしってところと、量刑と未決算入の多さからして、特殊詐欺の受け子、出し子を相当に多数回やったのかも。
 詐取金または報酬は、借金返済や競艇代に当てたという。
 競艇で勝った金で被害弁償を考えたんだという。そうですか…。

 

 「不同意性交等、強制性交等、強制わいせつ、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」、東京高裁、第1回。

 被告人は不出頭。原判決は懲役7年。量刑不当の主張。事実調べ請求はなく、判決の期日を決め、3分足らずで閉廷。
 スポーツインストラクターの男が男子中学生にキスをしたとか報じられたが、懲役7年だったとは。
 事件報道のほとんどは、逮捕止まり。逮捕=犯人、逮捕=刑罰…。

2025年5月26日 (月)

勾留停止の被告人が逃げた理由は

 「「人権侵害」か「罪証隠滅の恐れ」か 保釈判断に揺れる裁判官たち」と5月25日付け毎日新聞。

 数年前に傍聴した事件を私は思い出す。病院受診のため勾留を停止された被告人が逃走と、当時大きく全国報道された事件だ。

 

 その逃走を知人女性に手助けさせたという「犯人隠避教唆」の控訴審(原判決は懲役1年2月。未決算入は不明。量刑不当の主張)を私は傍聴し、伝説のメルマガでレポートした。
 一部ちらっと転載しよう。

 

 病院受診は嘘、詐病だったのか。
 いやいや、本当に重病でも、徹底的に詐病を疑い、死なせてしまうこともある、それが当局の基本姿勢だ。詐病ごときで勾留停止になるはずがない。

 詐病じゃないなら、なぜ逃げたのか。テレビも新聞も報じない、驚きの理由が明かされた!

被告人 「自分の持ってる病気の治療を(拘置所に対し)お願いしていたのですが、保釈がとおらず…」
弁護人 「原審の裁判官は、動機が身勝手だと…その点をどう思いますか?」

 弁護人は病名を言わなかったが、被告人(40代男性)は難病で、半年に1回、専門の病院で検査と治療を受ける必要があるという。
 治療とは…。

被告人 「最初、触診…MRI、CT、血流、心電図…髄液を抜いての検査…」
弁護人 「そして免疫グロブリンを投与してもらう…治療の目的は?」
被告人 「現状維持を目的として…悪化や進行を防ぐ…治療を受けないと、ほぼ歩けなくなる…」

 半年に1回の検査&治療を受けないと、太股や腕や手足の指先に針で刺されるような激痛があるという。

 勾留中に、お願いにお願いした末、11カ月経って免疫グロブリンの点滴を受けることができた。
 しかし遅すぎたため、予後は非常に良くないという。

 今回の勾留停止で治療のため与えられたのは3時間…。

被告人 「治療…(勾留停止の)3時間では、問診で終わってしまう(=検査も治療もできない)…もうそこで…3時間の執行停止で…絶望的になってしまいました…で、もう…」

 今後どうなってしまうのか不安で、逃げてしまったのだという。
 最後に裁判官に言いたいことがあれば、と弁護人から向けられ被告人は述べた。

被告人 「はい、治療をお願いして、やっていただいたんですが…11カ月かかってしまいました…11カ月待たなければ、今回の事件、起こさすに済んだ、というのが、自分の中にあります…やはり今…すぐ対応…そういう、知っていただきたい一心で、控訴しました…このたびは…」

 

 裁判官にそんなことは関係ない。興味もない。
 1カ月後に言い渡された判決は、普通に控訴棄却、当審未決120日算入だった。

 

 拘置所、刑務所の傷病治療が劣悪だという話は普通によく聞く。
 その状況が改善されるのは、かなり困難だろうと、傍聴席からは見える。

 「行政無謬の原則」もあり、行政官僚自身が自らの行政の不備、誤りを認めるはずがない。
 「犯罪者を甘やかすのか!」との攻撃心が、広く世間にあるだろう。

 だから表に出ず、埋もれている苦しみがたくさんあるんじゃないか。

法務省 「刑務所、拘置所等は、犯罪者どもを痛めつける施設です。病気でもまともな治療はしません。それが嫌だったら罪を犯さなければいい。一般予防(見せしめ)の観点から、身をもって思い知らせ、犯罪防止に資するのです」

 はっきりそう言えばいい。正直に言ってこそ、改善の可能性がある。闇に隠しては改善もなにもない。私はそんなふうに思ったりなんかするのだ、世界の隅っこで(泣)。

2025年5月24日 (土)

Amazon法務部、裁判傍聴ツアー!

 最近傍聴したのを少し。

 

 「過失運転致死」、東京地裁、新件。

 2年前の午前0時過ぎ、67歳の男性がタクシーに乗ろうとした。運転手は断り、発進。被害男性は第2車線へ倒れたという。
 酔っ払って運転席側へ回り、もめた?

 その第2車線へ被告人(現在83歳男性)が通りかかった。当時どうもタクシー運転手だったらしい。
 路上横臥の男性を被告人が左前輪で礫過し、腹部臓器損傷で死亡させた…。

 認否は次回ということで、数分で閉廷。弁護人もなぜ認否を留保したのか、追っかけねば。

 

 「窃盗」、東京地裁、判決。

 マッチングアプリで会った男性と食事しつつ、男性の高額腕時計を借りて着け(要するに着け逃げ&売却)と報道さ れた事件である。
 被告人は逮捕時26歳。今法廷で、立体マスクから出た顔の部分は、チョー可愛い美女だ。

 被害は合計470万円余り。親が弁償して示談。判決は懲役2年、執行猶予4年
 弁償、示談がなければ実刑だった旨を裁判官が言った。その通りだと、被告人は思ったろうか。

 

 「建造物侵入、強盗致傷、銃砲刀剣類所持等取締法違反、公務執行妨害」、東京地裁(裁判員裁判)、判決。

 被告人は身柄(拘置所)。長身で、やや薄いがきれいな白髪。若いときはモテモテだったろうと思わせる顔立ちだ。
 「《東京都江戸川区・強盗致傷で逮捕の前期高齢者》無収入で4か月前からまともに食事をとれず弁当を買うため…■■夫容疑者(71)の空腹強盗「ゴミに埋もれた」孤独素顔」と2023年12月28日、週刊女性PRIME(■は私)、この事件である。

 裁判員は1番から順に、私の一瞥(いちべつ)印象によれば、30歳女性、60歳女性、50歳女性、30歳男性、20代女性、30代男性。

裁判長 「主文。被告人を懲役7年に処する。未決勾留日数中430日をその刑に算入する…短刀1振りを没収する」

 被告人の苦境についてはこう切り捨てた。

裁判長 「同上する余地がないわけではないが、考慮するにも限界がある」

 これはね、切り捨てるときの決まり文句、慣用句だ。気にしないでほしい。

 

 以上を傍聴したのは5月23日(金)だ。

 この日、法廷前の行列に並びたがらない、ちょっと異様な感じの傍聴グループ(女性3人、男性1人)があった。
 傍聴マニア歴丸22年の私は、どうも妙な感じを受けた。
 4人は手に手に同じタイトルデザインの文書(A4サイズ、数枚綴り)を持っていた。何のグループなのだろう。

 

 別の法廷で、同じタイトルデザインの文書を持つ傍聴人を見た。やはり4人。いわゆる白人の男女が各1人、日本人ぽく見える女性が2人。
 文書のタイトルが見えた。

 裁判所傍聴ツアー
 Amazon法務部

 えーっ!!!
 Amazonとその関係の人たちが、仕事の関係で、ナマの裁判を目にしておこうという話になり、Amazonの法務部が案内を作成した、つーことなのかな。

 私に傍聴案内をやらせたら、格段に深い傍聴ができたと思いますよ。
 今そっちの本を書いてるのでお楽しみにっ。

2025年5月20日 (火)

660万円のリフォーム詐欺、罰金50万円って!

 最近傍聴したのを少し。

 

 「建設業法違反」、東京地裁、判決。

 「無許可リフォーム工事容疑で29歳男逮捕 「スーパーサラリーマン清水」グループの1人か」と3月12日付け産経新聞。ずばりこの事件だ。

 被告人は共犯者の1人で、黒Tシャツに暗色スーツ。大柄でヘアがばっちりキマってる。見事な和彫りを背負っていそう、私の目にはそんな雰囲気だ。

裁判官 「主文。被告人を罰金50万円に処する。その罰金を完納できないときは金5千円を…」

 えっ、罰金なのっ?
 500万円以上の契約をするには建設業法の許可が必要なのに、契約を複数に分けて許可を受けなかった…。

裁判官 「被告人が手法を考えたわけではない…罪を認め…共犯者らと関係を断ち…反省…前科がない…妻が上申書…」

 それは表面的なとりつくろいに過ぎず、50万円程度が相場なのだろう。
 詐欺でも立件しながら今回建設業法違反だけで判決を言い渡した、とはどうも考えにくい。660万円は激しく高額だが、通常の商取引の範囲ってことか。
 じゃあ、499万円なら完全セーフ、やり放題やってるんかもねえ。

 

 「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反、暴行」、東京地裁、審理。

 「小嶋陽菜さんを待ち伏せし暴行加えた罪のジャオ・レイ被告「直接好きだと伝えればチャンスをもらえるかもしれないと…」」とFNNプライムラインがすでに報じている。

 私が付け加えるなら、被告人は身柄(拘置所)。
 小嶋陽菜さんがよっぽど好きだったらしい。勢いよく早口でしゃべるしゃべる、しゃべるしゃべる、中国語で。
 通訳人のお姉さんはだいぶ困っていたようだ。困りながらうつむいて、マスクをつけたまま通訳するもんだから、聴き取れない部分がよくあった。

 被告人は、自分の頭の中の強い考えと、外界とがなかなか折り合いがつかないのか、弁護人、検察官と問答がかみ合わないシーンがだいぶあった。
 弁護人は、被告人がどう述べようと、自分が用意してきた質問を淡々と繰り返した。
 検察官は、被告人がどう呼べようと、定番の攻め(責め)に終始した。これは裁判なのだ。

 次回、論告弁論。

 

 「偽計業務妨害」、東京地裁、新件。

 被告人は身柄(拘置所)。なんというか、ちょっと普通じゃない感じだった。
 大阪府内の自宅から、ペッパーフードサービスを通じて、大阪府内の飲食店のひれステーキ重、合計41万3850円ぶんの嘘注文をし、松屋フーズの弁当予約サイトから大阪府内の弁当店へ、合計102万9870円ぶんの弁当を嘘注文し…。
 追起訴はなくなったという。

 親に弁償させ執行猶予で決まりの事件、今日結審、と裁判官(有能さがほとばしる感じの若い男性)は見込んだようだ。
 ところが、地味にまじめそうな感じの女性弁護人が、地味に丁寧な弁護を予定しており、有能な裁判官は当然、封じるわけにいかず…。

 次回はどうするか、決めるのに23分間ほどかかった。こういうのが裁判傍聴の醍醐味と思う私は裏街道ですか💦

 

 「麻薬及び向精神薬取締法違反」、東京地裁、新件。

 これも大麻だった。2019年に「大麻取締法違反」で懲役6月、執行猶予3年を食らっており、今回の求刑は懲役1年6月。

 

 「あへん法違反」、東京地裁、新件。

 この罪名は私は初めてだ!
 タイからドライフルーツに偽装したあへん1816.048gを、国際スピード郵便で密輸入し、足立区内のアパートで受け取り、に関与した…。
 被告人は身柄(拘置所)。認否(起訴状に対する意見)で…。

被告人 「あへんの密輸には関わっておりません」

 きっぱり否認し、3月6日の逮捕からずっと続いている勾留が如何に不当、不要か、切々と述べ始めた。

検察官 「認否を超えています」
弁護人 「認否だけの時間じゃない」
裁判長 「(左右陪席の意見を確認し)承りますが…(短めに)」

 次回期日は追って指定となった。

 いろんな事件が次々とある。裁判傍聴、なかなか抜けられない…。

2025年5月17日 (土)

大麻は麻薬となり懲役5年→7年

 13時20分~13時30分、東京地裁の813号法廷(52席)で「偽計業務妨害、威力業務妨害」の判決。

 被告人が5分遅刻した。反対方向の電車に乗ったとかで。

 主文は懲役1年6月、執行猶予4年
 犯罪事実は、2023年8月のが1件、同年12月のが2件。

 「三菱UFJに爆破予告疑いで逮捕 ネット投稿、25歳男」と、なぜか報道日の明示を避けるかに共同通信。この事件だ。以下はその一部。

 逮捕容疑は昨年8月24日、警視庁ホームページ(HP)のお問い合わせフォームに、東京都内のゲーム関連会社を名指しし「同時爆破テロを実施させていただくナリ」と投稿。同12月6日には三菱UFJ銀行のHPに「我々恒心教は三菱UFJ銀行本社を爆破する」と書き込み、警視庁や同銀行の業務を妨害した疑い。

 恒心教。カルト?
 「「恒心教」の元大学院生に懲役3年の有罪判決 爆破予告など繰り返す」と昨年6月13日朝日新聞。以下はその一部。

恒心教は、特定のネット掲示板で弁護士らへの中傷を繰り返す人たちの行為を指す言葉。

 なんだそれ~。

 

 言渡しが終わったのが13時31分。
 13時30分から別の法廷(20席)で傍聴したいのがあったが、もうだめ。どうしよう。

 続けて813号法廷で「麻薬及び向精神薬取締法違反」の新件があった。おお、と思って傍聴した。

 

 被告人(身柄、拘置所)は大柄な35歳。「暴力団」の所属らしい。
 今年2月の、「麻薬である大麻」39.859gの所持だった。麻薬である大麻!

 起訴状朗読の最後、罰条の部分、「66条1項」とばっちりメモ、しゃっとアンダーラインを引きましたぞ!
 以下は麻薬及び向精神薬取締法の第66条だ。

第六十六条 ジアセチルモルヒネ等以外の麻薬を、みだりに、製剤し、小分けし、譲り渡し、譲り受け、又は所持した者(第六十九条第四号若しくは第五号又は第七十条第五号に規定する違反行為をした者を除く。)は、七年以下の懲役に処する。
 営利の目的で前項の罪を犯したときは、当該罪を犯した者は、一年以上十年以下の懲役に処し、又は情状により一年以上十年以下の懲役及び三百万円以下の罰金に処する。
 前二項の未遂罪は、罰する。

 

 第1項には原則として項番号をつけない。詳しい理由は『法令作成の常識』(林修三著、日本評論社セミナー叢書)に。

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 第1項の丸カッコ内の第69条第4号とかいうのは、麻薬営業者、麻薬輸入業者、麻薬製造業者、麻薬製剤業者なんかの規定であり、一般人には関係ない。

 大麻も麻薬と定義されている。大麻は「ジアセチルモルヒネ等以外の麻薬」に当たる。よって大麻の所持は、麻薬及び向精神薬取締法により7年以下の懲役なのだ。

 

 以前の大麻取締法では、こうだった。

第二十四条の二 大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、五年以下の懲役に処する。

 2024年12月12日、所持の罰則は麻薬及び向精神薬取締法のほうに取り込まれ、7年以下の懲役とされた。
 そして、大麻取締法は「大麻草の栽培の規制に関する法律」にかわり、所持の罰則はこうなった。

第二十四条の二 削除

 

 交通死傷事故は「業務上過失致死傷」から「自動車運転過失致死傷」になり「過失運転致死傷」になった。「強姦」は「強制性交等」になり「不同意性交等」になった。

 裁判官たちは次々に移動する。新井紅亜礼(くあら)さんは久しぶりに東京地裁へ戻ってきた。園原敏彦さんは今、東京簡裁に!

 昔は東京簡裁にあれほど多かったオービスの否認事件は、いつしか皆無となり、東京地裁へ稀(まれ)に出てくる程度となった。

 さまざま移り変わり、傍聴マニアだけが傍聴席に居続ける、楽しいよねえ(笑)。

 

 メモ:「東京地方裁判所刑事部の概況(令和3年12月期)」なるものを発見した。

 第5表「刑事訴訟事件新受人員の推移」が興味深い。
 1993年からぐいんぐいん増え、2004年をピークに、崖から落ちるように急減している。この異様なカーブは何なの。

 そういえば2004年5月21日、「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が国会で可決成立した。
 裁判員法の成立へ向かって刑事裁判はぐいんぐいん増え、成立したら真っ逆さまに急減、偶然かなあ、、、

2025年5月15日 (木)

大麻取締法が消えた!?

 「通行妨害で懲役1年4月求刑 「ひょっこり男」無罪主張」と5月13日付け共同通信。
 私もそれを傍聴した。千葉地裁松戸支部で。

 

 空いた時間に「麻薬及び向精神薬取締法違反」の新件(第1回公判)を傍聴した。コカインかな。
 いや、大麻の乾燥植物片32.08gの所持だった。ん?

 追起訴分のコカイン(麻薬)を開廷表に書き、本起訴分の「大麻取締法違反」を書かなかったのか、いい加減だなあ(笑)。
 ところが、検察官が書証の要旨告知で言った。

検察官 「甲5、6号証…鑑定嘱託…鑑定書…麻薬である大麻と判明…」

 ん? なんだそれ、意味わかんねーよ!

 

 翌日、法律を見てみた。
 「麻薬及び向精神薬取締法違反」の第2条は「定義等」を定めており、第1項は第48号まである。
 以下は第2条の柱書きと、第1項の、第1号の2までだ。

第二条 この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 一 麻薬 別表第一に掲げる物及び大麻をいう。
 一の二 大麻 大麻草の栽培の規制に関する法律(昭和二十三年法律第百二十四号)第二条第二項に規定する大麻をいう。

 さかのぼってわかった。
 2024年12月12日より前は、

 一 麻薬 別表第一に掲げる物をいう。

 こうなっており、第1号の2なんてないのだった。

 

 じゃあ、「大麻取締法」はどうなった? 見てみた。
 ぎょぎょっ、「大麻取締法」はなく、「大麻草の栽培の規制に関する法律」ちうのが出てきた。

 どうも2024年12月12日に、大きな変更があったらしい。私は全然知らなかった、ふ、不覚っ。

 これから「麻薬及び向精神薬取締法違反」を狙って沢山傍聴しなければ。
 そうして、まずは起訴状朗読の最後、「罪名及び罰条」の罰条を必死にメモしなければ。

 いやあ、間抜けにも程があるよねえ、申し訳ないっ💦

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※これ私のアフィリエイト。「大麻膏」って大麻成分配合の軟膏か。んなものが販売されているとは!

2025年5月11日 (日)

交通トラブル(あおり運転)アラカルト

 2019年、「あおり運転」に熱狂、ともいえる状態になった。

 あおり運転、昔は「交通トラブル」と呼んだ。
 刑事裁判の法廷へもぽつぽつ出てきた。私はだいぶ傍聴した。

 2019年8月、どんなのを傍聴したっけ、超絶マニアックデータに当たり、少し拾ってみたんだね。
 それを列挙したものを、いま発見した。

 せっかくなので、以下に載せよう。
 【 】内の数字は、エクセルの表の、行の頭の番号だ。「××号」とあるのは、メルマガのことだ。

 

危険運転致死【789】 交通トラブルから猛スピードで幅寄せし、自二を信号柱に激突死させた。 →懲役4年6月

暴行【1655】 酔って交通トラブル。車を傘で叩き、運転手を殴った。糖尿病で生活保護。 →罰金20万円

傷害【2134】 交通トラブルで80歳が18歳を殴って鼻骨骨折。結核でマスク配布。 →罰金50万円

傷害【2252】 自転車を運転中、車に抜かれたからと口論、激烈暴行。父親が220万円で示談。 →懲役1年2月 →原判決破棄懲役2年、猶予4年

傷害【2986】 トレーラーを運転中、ミラーがこすったと相手車を停め暴行。相手が対向車線へ倒れて対向車にはね飛ばされ。原審懲役2年 →控訴棄却

傷害【3085】 タクシー同士の交通トラブル、殴ってない、当たっただけだ。 →不明

傷害【3308】 突かれて転倒した被害者(62歳)は高次脳機能障害のおそれ。向かってきたので払ったら勝手に転倒したと否認。 →不明

道交法違反【3452】 酔って右折時の交通トラブル、仲裁の警察官に酒気帯びが発覚。しかし被告人は運転してない、バイクを押していたと。 →罰金40万円

自動車運転過失致死傷【3500】 深夜、高速バスの前に回り込んで走行車線上に停め、そのバスに激突したトラック運転手が死亡。 →懲役1年4月 →控訴棄却 ※1989号

暴行【3528】 バイクを運転中、被害者の車に追い抜かれたからと停め、路上で肩付近を突いた。 →罰金10万円 →控訴棄却

殺人未遂【3529】 交通トラブル。相手をボンネットに乗せ走行、振り落として加療2カ月の骨折等。 →懲役7年 →控訴棄却

傷害致死【3572】 自転車で通行中、被害者から蹴られ、絞め殺した。原判決後2000万円を準備したのに。 →懲役4年

道交法違反、傷害【4047】 飲酒してバイクを運転。タクシーの急ブレーキに、同様の急ブレーキで死んだ親友を思い出し、苛烈な暴行! →懲役1年6月、猶予4年

暴行【4069】 普通車でバイクに追突。モメて首付近を殴った、殴ってない。 →不明

傷害【4091】 深夜、ぎりぎり信号無視をしたらバイクのライダーが因縁を付けケンカに。ライダーは殊更「殺される、助けてぇ!」と叫び。 →不明

傷害【4110】 飲酒して自転車で帰宅途中、交通トラブルで相手車両の窓ガラスを割り、腹に膝蹴り。 →罰金10万円

傷害【4123】 原付2人乗りでノロノロ蛇行するのに腹を立て、1人の足を轢き、1人を約300m引きずった。示談金210万円! 懲役2年6月、猶予3年

傷害【4186】 前科6犯。2003年の渋谷通り魔男。バイクと自転車の交通トラブル、サインペンで顔を突き刺し。 →懲役1年2月 ※1006号

傷害【4378】 元タクシー運転手。禁煙場所での同僚の喫煙を注意してケンカ。タクシー乗務中、交通トラブルでケンカ。 →罰金50万円 →控訴棄却

暴力行為【4877】 交通トラブル、進路を塞いで殴りに来た相手にのこぎりを振り上げた? 完全否認。年寄り。 →懲役10月、猶予3年

暴行【5576】 短気で職を転々、トラック運転手のときJRバスと交通トラブル。略式の罰金20万円高いからと。 →罰金15万円

暴行、道交法違反【5613】 奈良地裁、免許停止中に無免許運転し、原付バイクと交通トラブル。 →罰金50万円 ※1531号

傷害、器物損壊【5826】 交通トラブル、ドラミラーを蹴り壊し、急発進して振り落とし。 →懲役1年、猶予3年

道交法違反(追い越し方法)、暴行【6286】 交通トラブルで幅寄せ。追越違反と暴行で起訴され否認! →不明

暴行【7421】 クラクションは違法、タクシー運転者も悪いからと。 →原判決(罰金10万円)を破棄、罰金5万円に!

暴行【7422】 略式経由、クラクションを鳴らしたタクシーに腹を立て、謝罪させ引きずりだそうと。 →罰金10万円

暴行【7479】 交通トラブル、食いつき野郎に抵抗して逆に捕まったか? →罰金20万円

傷害致死【7942】 交通トラブル、逃げようとして相手(46歳)が死亡。懲役5年6月! →控訴棄却(原審求刑8年)

傷害(認定罪名 傷害、暴行)【7959】 暴走族を徹底矯正する50歳オヤジ。路上で、成人式で。 → 原判決(懲役8月、猶予3年)破棄、懲役6月、猶予3年、一部無罪! ※2131号

窃盗【8269】 19歳のとき交通トラブルの相手から脅されて特殊詐欺の受け子をくり返し、実刑。 →原判決(懲役2年6月)破棄、懲役2年

過失運転致傷、道交法(ひき逃げ)、道路運送法、車両法【8233】 2015年、タクシー運転手時代に交通トラブルで執行猶予あり。ナンバーを偽造した白タクで事故って逃げた。

傷害【8371】 自転車トラブル。生活保護、うつ病。 →罰金40万円 ※2280号

暴行【8383】 元国交官僚、新潟へ出張。酒を飲み荒くれと交通トラブル。 →罰金20万円 →控訴棄却 ※2294号

 

 だいぶ時間がかかったろうに、なぜ抜き出した?
 【3500】で「1989号」の事件は、そういえば「ビートたけしのTVタックル」という番組のスタジオで話した記憶がある。
 そういえば、皆さん面白くしゃべるなあ、さすがだなあ、とぼんやりしてたら阿川佐和子さんから「今井さん」とふられ、話したんだ。
 その関係で、あらかじめ頑張って抜き出した、のかもれない。

 

 超絶マニアックデータは現在、約1万1400件だ。
 最近は、電動キックボードと電動アシスト自転車との交通トラブルなんてあった。

 世の中には、カッとなって暴力的な言動をする者が一定数いる。
 「馬鹿な奴だなあ、いずれ痛い目をみるでしょ」とスルーせず「ナンダこの野郎」と応じて、、、その一部が刑事裁判の法廷へ出てくるわけだ。

 交通事故や交通取締りのためにもドライブレコーダー、必須と思いますよ。

 

2025年5月 9日 (金)

サイクルトレーラーの事故に遭遇!

 締切り原稿と裁判所通いで超忙しくしておりまして💦

 最近傍聴したのを少し。

 

詐欺、強要、不同意性交等、道路交通法違反、犯人隠避教唆、恐喝」、東京地裁、新件、合議。

 2026年~2019年、こと名暁千琥」の「詐欺」の裁判が東京地裁であった。その人物の再犯である。
 人定質問で職業を「経営コンサルタント」と称した。身柄、拘置所。

裁判長 「今後は東京地裁で…いろんなとこにかかっている事件を…従前…福岡地裁で審理していた…第1回公判…7月29日付けと、8月9日付け、起訴…認否…間違いありませんと…改めてききたい…変えておきたいこと…」
被告人 「ないです」
裁判長 「それでは引き続き…」

 ここで弁護人が発言し、おやおや?な展開になった。
 今いる弁護人は国選だが、被告人は私選弁護人と契約したと言い…。

被告人 「今年1月15日に契約したので…1月末には印紙…契約書を交わして…」

 ところが、その私選と連絡がとれなくなってしまったという。
 どうもおかしなことをいろいろやっているのか、5人の弁護人の姓が出た。が、1月末に契約書を交わしたという弁護人の名は、記録に綴じられていないという。
 弁護人のことをはっきりさせてから起訴状朗読からやりましょう、ということで12分間で閉廷。 

 一般論として、世の中には、嘘をつくとかじゃなく、存在全部が嘘の中にある、とでもいうようなケースがあるやに思われる。もしや本件もその方面か?
 「道路交通法違反、犯人隠避教唆」があるので、これは追っかけようと思う。

 

監護者性交等、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」、東京高裁、判決。

 被告人(身柄、拘置所)は、じつに独特な容貌、容姿の、見た感じ50歳ぐらいの男性だ。
 控訴棄却当審未決50日算入。原判決は懲役9年、その未決算入は不明。量刑不当の主張。

 遅くとも養女が小学5年生の頃から、性的行為をくり返し、本件は14歳から15歳にかけての、性交5件、児童ポルノ作成3件。
 「誰かに報せれば自分は死ぬ」「離婚になる」と養女を黙らせたのだそうだ。
 本件に救いがあるとすれば、実父でないことか。鬼畜な養父、実父が次々に法廷へ出てくる。暗数は数千、数万か!

 

過失傷害」、東京簡裁、新件。

 この時刻これを傍聴するのをころっと忘れ、別の法廷をうろうろ。あっと気付き26分ほど過ぎて入った。
 甲号証の要旨告知をやっているところだった。

 また犬の咬み付きか? 違った! なんと、歩道上での、サイクルトレーラー(被告人)と自転車(被害者)との事故だった。そんなの初めてだ!

 弁護人は刑事裁判が得意と思しき2人(男女)。証人を何人も呼ぶことになるらしい。追っかけさせてもらいます!

 

麻薬及び向精神薬取締法違反」、東京地裁、判決。

 被告人は非身柄。私の表現では「わっかい可愛い娘ちゃん」。
 2021年に、某有名芸能人の交際相手がコカインで逮捕と報道あり。いっしょに逮捕され、相被告人となり、ともに懲役1年6月、執行猶予3年とされた、のが本件被告人なのだ。

 その猶予は明けている。本件は自首が成立するという。ならば執行猶予かな。いや…。

裁判官 「主文。被告人を懲役1年2月に処する。主文は以上です」

 大伴慎吾裁判官である。しらっとこういう判決をしそうに見える裁判官ではある。
 いや、再度の執行猶予とするには、刑訴法の定めにより、主刑を1年まで下げねばならない。そこまでは…?

 なんにしても、被告人は深く後悔したろう、嗚呼、自首なんてするんじゃなかった!

 

道路交通法違反」、東京地裁、新件。

 被告人は非身柄、75歳。脳の機能が一定程度停止してるんじゃなく、刑事司法、官僚司法とかみ合う回路が脳内にないんでは? と思えた。ある意味、健全かも。

 同種前科3犯、それを検察官はこう述べた。

 昭和59年7月20日、懲役6月執行猶予4年
 平成29年12月29日、略式で罰金30万円
 令和5年3月29日、略式で罰金30万円

 昭和、平成、令和、この検察官、馬鹿だろ! 間に何年あったか、早見表で調べろってかぃ!

 いやいや、検察官個人を責められない。極右カルトというべき団体が、草の根運動を展開して自民党を動かして元号法を制定させ、公務員は元号の呪縛から逃れられなくなったらしい、私はそう理解している。
 統一教会の選挙支援を得にくくなった自民党は、その極右カルトにだいぶすり寄ってるように、私には見える。

 政治的なことを書くな? いやぁ、私も70歳、ちらっと書くのも社会的責任かなと。ごめんね~💦

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