こと名「暇空茜」の民事判決、たまたま傍聴
先週傍聴したのを少し。
東京高裁、「窃盗」、判決。
被告人は身柄(拘置所)。30歳前後か、お洒落かつ個性的な上衣で、目立つタトゥーあり。
裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数中30日を原判決の刑に算入する」 ※メモは「キキャク、30日」のみ。あとは定型文なので。
原判決は懲役1年(未決算入不明)。所持金が乏しく、小腹が空き、コンビニで「おむすび」等2点を万引…。
マニア諸氏はすぐ思うでしょ、前科があるな、と。
そのとおり、半年ほど前に何か(「カンキ」としかメモってない。監禁等だったかも)で懲役1年6月(ろくげつ)、執行猶予5年が確定してるんだという。
その猶予は取り消され、あわせて服役することになるわけだ、最高裁で救済されなければ。
執行猶予中でも、軽い犯罪なら罰金で処理することはよくある。罰金なら前刑の執行猶予は取り消されない。
本件はなぜ?
裁判長 「罰金刑の選択は相当でなく…更生環境が整えられていない…執行猶予…確定からわずか半年後…」
それは表向きのタテマエ、前刑がほんと実刑ぎりぎり、崖っぷちの執行猶予だった、のかなと。
一般論として、「優等生の規範などちゃんちゃらおかしいぜ」と突っ張らかり、結局刑務所へ、というパターンはあるように思う。
東京高裁、「過失運転致死」、判決。
被告人は不出頭。控訴審は被告人の出頭を要しない。
裁判長 「主文。本件控訴を棄却する。主文は以上です」
原判決は禁錮1年10月(じゅうげつ)。
速度違反で懲役4月(よんげつ)、執行猶予2年の判決を受け、その猶予期間の満了からわずか1週間で、普通貨物を運転して信号交差点を漫然右折、横断歩道を横断中の歩行者に衝突して重傷頭部外傷の傷害を負わせ、3日後に死亡させた…。
速度違反の現場が首都高で、犯行車両が普通車なら、懲役4月=超過90キロ台だ。
超過90キロ台って、常軌を逸してると私は思う。しかしこの国は速度違反をなぜか優遇するのだ。軽いのだ。優遇政策でなければ、その事故は起こらず、その人は今も普通に生きていたんではないか。
東京地裁、「損害賠償請求事件」(民事)、判決。
一般待合室を出るとき、入れ替わりに、ちょと個性的な中年男性が2人、入ってきた。
何の人たちだろ。私は付近の法廷前に掲示された開廷表をちらっと見てみた。
間もなく始まるのはこれ1件だった。ふうん。
いや、ちょっと待て、原告と被告のこの氏名!
原告の氏名は、こと名「暇空茜」の、そういえば実名だっけ?
被告は…ええっ? 望月衣塑子さん!?
こと名「暇空茜」が望月衣塑子さんを訴えた事件の、判決なわけ?
急遽、予定変更、この判決を傍聴することにした。
原告席も被告席も無人。民事の判決は、多くはこんなもんだ。
傍聴席には、私のほかに5人。
1人は、喜多村洋一弁護士じゃないかな。私は昔、ある事件の関係でちょっとお会いしたことがある。
2人は、さっき待合室にいた男性。
あと2人も男性で、うち1人は傍聴人全員について“筆記スケッチ”している風だった。
原告の仲間か、そうじゃなくてこの裁判を注目している人か。
緑色系ネクタイで昭和ファッションの素敵な紳士、何者!? と戸惑ったはず。私ですよぅ。
裁判長 「主文。第一、原告の請求を棄却する。第二、訴訟費用は原告の負担とする。事実及び理由の朗読は省略します」
この判決、Twitter(現X)で速報されている。
12月26日が私の傍聴納めだった。
裁判所を出て警察庁へ寄り、お宝文書をたっぷり開示してもらった。むっひっひ、である。本年もお世話になりました。考えてみればもう23年間ですか、お世話になりっぱなしです。
2025年の手帳は、すでに傍聴予定が詰まっている。困った困った。 ←こいつ喜んでるだろっ😠
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