特殊詐欺も人手不足、中国に人員供給ルートが?
最近、「へえ!」となったことが2つ。
「詐欺、詐欺未遂」、東京地裁、判決。
この事件名は普通、特殊詐欺の使い捨ての末端者、受け子だ。
裁判官 「主文。被告人を懲役4年6月に処する。未決勾留日数中70日をその刑に算入する」
複数の者と共謀して警察官等を名乗り、金地金や現金などを騙し取ったのだという。役割分担しての組織的犯行で、被害額は合計3500万円余り。
金額がだいぶ大きめだが、まあ普通の特殊詐欺だ。
ところが! 中国語の通訳が入った。被告人(身柄、拘置所、若い)は中国人なのだ。
片言の日本語で、受け子をやった? いや、日本国在住の中国人を騙す特殊詐欺が広がってる?
どっちでもなかった。
裁判官 「指示を受ける立場…報酬目当てにわざわざ来日…(携帯電話をどうこうする)サポート役…金品の回収役…不可欠の役割を…」
なるほど、それならやれる!
いちばん捕まりやすいのは最末端の受け子、出し子だ。サポート役、回収役は捕まりにくい。ゆえに被害額の合計が3500万円にまでふくらんだのだね。
特殊詐欺業界も人手不足。中国に人員供給ルートを開拓した、つーことなんだろうか。へえ、である。
「住居侵入、窃盗」、東京簡裁、新件。
被告人(身柄、拘置所)は67歳、住所不定、無職。いかにも高齢者風のスリムな男性だ。
前科13犯、福島の刑務所を出て、土地勘がある東京の池袋へ。所持金の多くをパチンコで費消。
DVD鑑賞店に宿泊中、別の客が個室に施錠せずトイレへ。被告人は個室を見て、財布があることを確認。
午前1時52分頃、その客が無施錠で就寝した隙に、財布を持ち去った。
現金を抜き取り、現金を窃取。防犯(監視)カメラの録画から発覚…。
DVD鑑賞店? なんだ?
店名が出たので、あとでネット検索してみた。
多種大量のDVDが棚にずらーっと並び、さまざまなタイプの個室あり。狭いけど1人だけならゆったり、大きなモニターでDVDを鑑賞できる。ナイトコースは12時間約3千円とか各種コースあり。シャワーは数百円。
漫画喫茶、ネットカフェに続く、そんな“亜”宿泊施設があるとは、私は知らなかった。へえ。
人生で大事なことはみんな裁判傍聴で学んだ。なんつって💦
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