動物脳と人間脳、システム1とシステム2
じつは、新しいパソコンを買った。20数万円の、今度はノートではなくデスクトップを。1週間か10日ほど前に。
webブラウザも、メールソフトも、日本語変換も、これは私の好み&能力の問題ではあろうが、Microsoftのは使いづらくって。
webブラウザは、よそのやつを何とかインストールした。
これなしじゃ原稿を書けない一太郎、ATOKも、数日を掛けて苦労の末、インストールした。
しかしメールソフトがどうにもこうにも。
もうMicrosoftのでいいや、とあきらめたが、それも開けない。
一昨日か、ようやく、偶然に、非Microsoftのメールソフトをインストールできた。
以前のノートPCと行ったり来たりしつつ、なんとか平常業務はできるようになった、みたいだ、なんとか。
デスクトップは良い。何年か十何年かノートPCに浮気していたが、やっぱデスクトップは良い。
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「刑罰は違法行為を止められるか~拘禁刑における「指導」とは何か~」
条件反射制御法学会、第14回学術集会のテーマだ。
条件反射制御法、なんだそれ? という方が多いだろう。私も以前はそうだった。んが…。
その平井愼二医師の証人尋問(弁護側証人)を、東京地裁(刑事)で私は2度、傍聴した。
万引き病(クレプトマニア、窃盗症)の裁判と、覚醒剤の裁判だった。んまあ、驚いた。感銘を受けたね。
私なりの理解を、シンプルに言えば…。
人間の脳には、動物としての動物脳と、理性の人間脳とがある。動物脳のほうが基本的には優位。
これ、その後、東大の購買部のベストセラーだっけ? そんなこと言われた『ファスト&スロー』の、直感のシステム1と、知的活動のシステム2、あれとダブる。
万引き病でいえば、「もう二度と万引きはしません! したくない!」と法廷でどんなに人間脳が誓っても、万引きできるシチュエーションになれば、動物脳はするすると万引きをやってしまう。
万引きで執行猶予中にまた万引きをやり、とうとう実刑判決を受け、控訴して再度の執行猶予を求め、その控訴審の間にまた万引き、ついに刑務所へ堕ち、出所してすぐまた万引き、動物脳は止まらない…。
そこで、動物脳に働きかけて万引きを止める、というのが条件反射制御法だ。
スピリチュアルな方面に利用されそうで、あまり言いたくないんだが、私はこう感じてる。
万引き病は、尻尾が9つに分かれた邪悪な狐が取り憑いて、本人の意思とは関係なく万引きをやらせる。狐のこととて、監視カメラなんぞ全く気にせず、邪悪な目つきで軽くキョロキョロし、大胆に万引きをやらかす。
その狐を引き剥がそう、というのが条件反射制御法だ、私のたとえ話でいえば。
邪悪な動物霊に憑依されたように、万引きや覚醒剤、盗撮や痴漢を繰り返してしまう人、またそのご家族、弁護をする方は、今回の学術集会、ぜひ、と私は思います。

