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カテゴリー「速度取締りの新時代!」の30件の記事

2019年5月10日 (金)

新型オービスの本邦初の裁判、今日も証人尋問!

 さぁ今日はさいたま地裁へ行ってきました! Sensys Gatso Groupのトラッキングレーダー式の新型オービス(固定式。型式としてはNK1005。ネットではなぜか移動式オービスとくくられている)に測定撮影され、否認して起訴され、真っ向争っている裁判を傍聴に。
 今日も証人尋問。今日の証人は警察官だった。たぶん相当頭がいいでしょ。

1905101  検察官は200%どころか2万%完璧な立証をするつもりなのだろう。素晴らしい!
 私が裁判傍聴にハマったのは、まともに警察に取材しても絶対出てこないことが裁判の法廷へはぼろぼろ出てくるから。
 今回もぼろぼろ出てきましたよぅ。被告人には申し訳ないけど、私はもううれしくて楽しくてっ!

 こんな完璧念入り立証をあの若めの検察官の独断でできるはずがない。直接の上司、いやその上の上、そして当然警察庁の意思もあるはず。
 ただ、いろいろ総合すると、警察庁がなぜ完璧立証をさせた? 警察庁のなかで派閥争いのようなことがあるのか? というものを感じるのだ…。

 それが終わって近くの法廷で「過失運転致死」をちらっと傍聴した。
 被告人は小顔の少女。大津市で園児らが死傷させられたと同じ「右直事故」だった。右直は、車両対車両の事故の典型パターンのひとつだ。
 求刑は禁錮10月だった。死亡事故としては非常に軽い。理由は…。

 メルマガ次号は、上述の証人尋問だ。全国のオービス担当の警察官諸氏ょ、必読ですぞ。

 

 上のバナーは私のアフィリエイト。新型オービスについて私が6ページを書かせてもらっている。
 ←5月10日20時20分現在、週間INが80で3位~。

2019年4月29日 (月)

新型オービス、おかしい、絶対おかしい

 10連休など無縁! いまめちゃめちゃ忙しくて、担当編集者氏に見つかったらヤバイんだけど、こういうのはちらっとコメントせざるを得ない。だって私は、可搬式をメインとする新型オービスに注目し、誰も言わないことを2013年からずっと言い続けてきたんだもの。振り返れば2000年頃、オービス裁判をモチーフとするコミックの原作を『週刊ビッグコミック・スピリッツ』で半年間、やってきたんだもの。

 

 上掲は私のアフィリエイトだ。あのコミックが上下巻で税込み256円とは許せない? いやいや、おかげさまでだいぶ人気をいただいたし、もう20年近く経つので安く出回るのだろう。あの連載から数年間、裁判所内で複数の弁護士さんから「読んでましたよ~!」と言われたっけ。ありがとうございます。ちなみに上下巻1944円というサイトもある。
 さておき、以下は4月29日付け京都新聞。

可搬式オービス、半年で73件摘発 5月から夜も稼働
 滋賀県警は生活道路など狭い道で速度違反を取り締まる「可搬式オービス」の稼働実績をまとめた。昨秋に導入後、半年で73件の速度違反を摘発した。取り締まりをした道路では、通過車の平均速度が低減する効果も現れており、5月以降は夜間も稼働させる。
 可搬式オービスは、従来は難しかった狭い道や少人数での取り締まりができる。県警は昨年9月下旬、通学路での事故防止などを狙い、近畿地方の警察で初めて導入した。
 県警によると、3月末までに県内で計113回の取り締まりをした。違反のうち、約2割は制限速度を30キロ以上超えており、50キロ超もあった。実施場所は、ほとんどが住民や学校から要望があった通学路で、登下校時間帯に行った。
 取り締まり1回当たりの摘発件数は1件に満たないが、実施前後で通過車両の平均速度を調べたところ、約9割が実施後に低減しており、約10キロ減った場所もあった。県警交通指導課は「細い道でスピードを出す悪質なドライバーを取り締まることができる上、可搬式オービスの存在が抑止力になり、交通安全への効果は大きい」と話す。
 県警は5月中旬から、夜間も可搬式オービスを稼働させる。通学路や生活道路だけでなく、夜間の事故が多発している幹線道路を中心にゲリラ的に実施するという。

 「違反のうち、約2割は制限速度を30キロ以上超えており」という部分から、いわゆる青切符の違反(一般道路では超過速度が30キロ未満)も取り締まっているのだろうと思われる。

190429  だが、オービスの取締りは、現場では測定&撮影のみを行ない、画像にある違反車両のナンバーから、後日違反者を警察署等へ呼び出して違反切符を切る。
 従来のオービスは赤切符のみを取締り対象としていたが、青切符の違反はめっちゃ多く、対応しきれないはず。どうするのか。
 答えはもう、違反者の責任を追及せず、違反車両の持ち主からペナルティを徴収する制度を導入する、これしかない。上述の「誰も言わないことをずっと言い続けてきた」とは、そのことを含む。

 新たなペナルティの徴収システムに、誰も文句を言わないはず。青切符の違反をどんどん取り締まって「従来のやり方では警察がパンクする。新しいペナルティを」と言い出すのは簡単なはず。
 なのになかなかそこへ進まない。おかしい、絶対おかしい。どうなっているのか。警察庁主流派の“推しオービス”である東京航空計器の商品に、何か問題があるのか? そんな仮説が大いに立てられる。詳しくはまた今度。原稿へ戻らなければ!

 画像は久しぶりに家飲みの酒肴。いずれも食べかけで申し訳ない。左の皿は、国産豚バラ肉を、塩胡椒とにんにくを調味料として、なんと大根おろしで蒸し煮にしてから炒めたもの。初めての挑戦料理だ。大根おろしの味は全くないんだけども、柔らかくて豚肉の味が立って、すごく良かった。発見だった。右の皿は、きうりの麦味噌添えと、小松菜とネギと椎茸の含め煮炒めと、スーパーで半額で買ったミニトマトをフライパンで煎って醤油をちらっとかけてさらに煎ったもの。どれも旨くて、そうだ写真を! と撮影した次第。

 ←4月29日11時00分現在、週間INが90で3位~。

2019年3月16日 (土)

新型オービス、買うならセンシスですぞ

1903152 15日(金)も行ってきました、さいたま地裁へ、新型オービス、Sensys Gatso Group(センシス。代理店は沖電気)の固定式によるスピード違反(35キロ超過)の否認事件を傍聴に。
 15日は弁護人からの反対尋問。弁護人、声ちっちゃ! かなわんよね。

 検察官は頭が良くて、しかもしっかり勉強したようで、14日の主尋問はとてもよかった。この人は若いのに有能だわ。私が検事長なら、この人を新型オービスの専門検事として育て、高い給料を払うね。そしてその5%を紹介料として今井に払おう(笑)。

 証人、沖電気のマルヤマ氏も良かった、導入前の、警察庁と科警研に見せる4回の試験について、場所も年月日もすらすら証言するのには驚いた。そこまで暗記しろとは検察官は言わなかったはず。

1903151 私はね、東京航空計器(TKK)のループコイル式オービスと、三菱電機のレーダー式のオービスの、メーカー社員氏の尋問をさんざん傍聴してきた。
 そういう立場であればこそ、センシスの「トラッキングレーダー」の凄さには、ほんと腰を抜かした。これ、軍事技術でしょ、スピード違反の取締りに使うなんて反則だよぅ。

 全国都道府県警察の方々に申し上げたい、私なら迷わずセンシスを購入するね。もう日本のメーカーの測定機は買わないね。これは冗談じゃなくマジです。そして私に5%…。 ←うるせぇよっ。

 測定可能な最高速度とかレーダー電波の周波数帯とか、詳しいことはメルマガと『ラジオライフ』と『ドライバー』と、あとネットのサイト(原稿料を払ってくれるところ)に書く。ネットのサイトはすでに決まっている。

 あそうそう、ひとつ言っておかねば。従来のオービスのストロボ(フラッシュ)はすべて赤色(濃赤色)だった。センシスのも当然、赤色だろう、と私は思っていた。
 ところが、申し訳ない、センシスのオービスは無色だと今回わかった。カラーの画像を撮影するためなのだという。へ~! 

※ 画像は、センシスの取扱説明書より。

 ←3月16日17時10分現在、週間INが90で3位~。

2019年3月15日 (金)

センシスの新型オービスに比べれば日本のはガラパゴス測定機!

 導入するよう警察庁から言われている新型オービス、2種類ある。東京航空計器(TKK)のレーザー式と、Sensys Gatso Group(センシス。代理店は沖電気) のレーダー式、警察庁はあからさまにTKK推しと私は読んできたが、どうも近ごろ様子が違うような気配も…。
 そのへん、2190314全国都道府県警の交通部はお悩みかもしれない。
 方々よ! センシスの固定式(原理は可搬式と同じ)の否認裁判があり、その検察側の証人の尋問を3月14日、私は傍聴してきましたぞ!

 私は速度違反の否認事件が、こう言っちゃなんだが大好き。さんざん傍聴してきた。『交通被告人 前へ!!』の原作もやらせてもらった。

 14日の証人は、沖電気の社員氏。その証言を聞いて私ゃ腰を抜かしたねっ。絶対無謬なのかまだ分からないが、確かに言えるのは、断言できるのは、センシスの装置に比べれば従来の日本製はガラパゴス測定機ってことだ。
1903143 この尋問内容が広く知られたら、TKKも日本無線も恥ずかしくて穴を掘ってもぐっちゃうんじゃないか。「裁判所はバカだから何でも有罪にしてくれる」、そこに頼り切った測定機と、世界を股にかける測定機、との違いというか!

 3月14日、検察官の主尋問はなんと10時~16時30分。証人1人に対する主尋問が、だよ。普通あり得ないっしょ。
 私は前夜4時間半睡眠。昼休みに寝られなかった、興奮しすぎて。普通なら「勘弁してくれ!」である。普通ならダレる。だぁが、数秒ずつ数回気を失った以外、興奮のままメモしまくった。メモはB5サイズで56ページ!
 15日は反対尋問。何を捨てても行かねばならぬ!

※画像は、センシスの固定式についての文書より。この固定式もネットでは「移動式オービス」と総称される。

 ←3月15日7時20分現在、週間INが100で3位~。

2019年3月10日 (日)

大阪に「スムース横断歩道」が!

 「日刊警察」というのがあるとは、恥ずかしながら知らなかった。
 以下はその「日刊警察」の3月6日付けの記事だ。

大阪府警が「スムース横断歩道」と「ラウンドアバウト」で交通安全対策
 大阪府警本部交通規制課と北堺署は府内初となる「スムース横断歩道」と「ラウンドアバウト」を組み合わせた「生活道路における交通安全対策」に取り組んだ。設置場所は、堺市北区新金岡町2丁地内。堺市との連携、地元住民の協力で実現した。
 スムース横断歩道は、横断歩道の部分を道路面より10センチほど盛り上げ、横断歩道と両側の歩道を同じ高さとしている(写真)。通過車両の速度抑制が期待できる。ラウンドアバウトは全国的に普及が進む環状交差点で、信号がなく、災害による停電時であっても円滑な交通流の確保が可能となる。

1903069 記事には「スムース横断歩道」の写真が載っている。生活道路の速度抑制に効果的なハンプ(かまぼこ型の盛り上がり)と横断歩道を組み合わせるやり方があるとは、これも恥ずかしながら私は知らなかった。大阪府警、やるじゃん!

 奈良県警も通学路の速度を抑制するためハンプを設けたと、こっちは2017年4月18日に奈良新聞が報じた。あんときゃマジびっくりして紙版が欲しくなり、銀座の東京支社へ私は裁判所から歩いたもんだ。

 スムース横断歩道も含め、ハンプが生活道路、通学路の速度抑制に効果があることは明らかでしょ。しかし日本ではなかなか普及しない。なぜ?

 1、交通安全のために道交法がある。
 2、道交法を守れば事故は起こらない。
 3、事故を防ぐには違反を取り締まればいい。
 4、取締りにより生じた金は警察の縄張りへ。
 5、国民は1~3を何ら疑わず、4については無知。

 簡単にいえばそういう構造が、がっちりあるのだ。ハンプは1~3の三段論法に逆らうものといえる。

 しかも全国警察の総元締めたる警察庁は、「生活道路、通学路の安全を守るため」を錦の御旗に新型オービス(※)、特に三脚に乗せて使う可搬式オービスの導入を図ろうとしている。
19030610 目指すのは、駐車違反の放置違反金と同じ“速度違反金”制度の導入、そして速度取締りの民間委託に違いない。警察の縄張りに大きなニュー市場が生まれる。

 警察庁がそういう方針なのに、大阪府警、奈良県警はハンプによる速度抑制へ目を向け、それを日刊警察、奈良新聞が報じてしまう、大丈夫なのか? と私は心配するのね、すみません。

 それにしても、である。各地の警察はすでに青切符の速度違反を新型オービスで取り締まっていると思われる。愛知県警については2017年4月からスタートしたと分かっている。

 1、新型オービスによる青切符の取締りを増やす。
 2、当然、違反者を呼び出して切符を切るやり方では追いつかない。呼び出しを受けて逃げ回る者もいる。
 3、逃げ得防止のため、また大事な警察力を重要犯罪の捜査へ向けるためと、放置違反金のときと同じことを言い、速度違反金制度を導入する。

 何の支障もないはず。しかし、なかなか進まない。絶対おかしい。どうなっているのか。私にひとつ仮説がある。またの機会に。

※ 上は私のアフィリエイト。売れ筋商品なのだそうだ。
※ ネットでは固定式も含め「移動式オービス」と呼ばれる。
※ 画像は、3月6日に遭遇した旅客スクリーニングの実証実験の、アンケートボードとパンフだ。「安倍政権のもとで国民監視が進むことにちらっと恐怖のようなものを感じる」という選択肢はなかった(笑)。

 ←3月10日20時20分現在、週間INが110で3位~。

2019年2月18日 (月)

オービス300万円値引きの裏側

181220_2 続々と読者氏から情報をいただいている。ありがとうございます!
 画像上は、北海道警の「可搬式速度違反自動取締装置1式の購入契約」の入札結果だ。非常に興味深い。 ※可搬式とは、三脚に載せて神出鬼没に使える新型オービス。ネットでは「移動オービス」という呼び方で定着しているようだ。

 簡単にいえば…。
 新型オービスの可搬式は、東京航空計器(以下TKK)のと、Sensys Gatso Group(以下センシス社)のと、2種類ある。
 当初明らかになった価格は、いずれも1式約1千万円だった。

 警察庁は全国都道府県警へ送付する「交通指導だより」で、まずはTKKの可搬式のみを紹介した。価格は1式約1千万円。
 各都道府県警は次々とTKKの可搬式を購入し、これで交通安全を守れますとテレビ、新聞に報道させた。ははぁ、やっぱ警察庁はTKKでいきたいのだな、私そうは思った。

 その後、「交通指導だより」がセンシス社の可搬式を紹介した。なんと価格は1式約2千万円。全国に紹介する文書で2倍に値上げしたのである。これじゃどこも買わないでしょ。すごいことするなぁ。

 そうして冒頭の、北海道警の入札結果なのである。
 カナデンは、かつて三菱のオービスの定期点検をやっていた。三菱は撤退し、今、以前のライバル会社だったTKKの代理店をやっている。天下りの関係でそんなことになったのかと私は推測している。
 沖電気工業は、速度取締装置の業界では新顔だ。今、センシス社の代理店をやっている。

181230 そうして北海道警の入札で、カナデン(TKK)は1千万円、沖電気工業(センシス社)は698万円! 約300万円の値引き(値下げ)である。スーパーのお惣菜じゃあるまいし、なんだそれ。
 100万円でも200万円でもなく、なぜ300万円なのか。思い出すのは、半可搬式だ。
 あれは過渡期の徒花(あだばな)、装置的にはどうでもいいのだが、TKKのあの契約書(当時カナデンは噛んでいなかった)に1式300万円の値引きがあったのだ(右の画像)。この種の契約書で値引きなんて私は見たことがない。大喜びで『ラジオライフ』に書いたっけ(笑)。

 今回の300万円の値引きは、あれを踏まえてのことだな? 私はそう読む。センシス社または沖電気は『ラジオライフ』を読んでるのかもっ。
 今後、果たして値引き競争になるのか、そこは非常にディープだ…。

 さて、んなことも言いつつメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、2月は以下の7号を発行した。

第2217号 強情そうな万引きお婆ちゃん、ひどい手抜きの弁護人
 クレプトマニアと診断されたが本人は治療の必要を感じず、「いっぱい商品が積んであるんだから自分1人が万引きしてもいいと思った」旨をきっぱり述べるのだった。弁護人は、どう転んでも実刑、形だけ整えればいいと思ったか…。

第2216号 放火無罪で大報道されたあの男は、刑務所で女性下着の夢をみるのか
 最高裁までいって放火無罪が確定した男が、釈放後に下着盗でまた東京地裁の法廷へ出てきた。実刑判決を食らい服役、出所後にまたショーツ3枚を盗んだとされ…。真っ向否認で争ったが、また実刑判決。手錠・腰縄につながれ粛々と法廷を出ていった。

 以下の3号は2月13日にお知らせした

第2215号 「ヤクザ弁護士」の担当事件、ビシッとした男らで傍聴席は埋まり
第2214号 認知症の事実に一切触れず実刑、だってこれは裁判だから
第2213号 元同僚の女性宅へ度々侵入、目的は下着で「自慰行為」

 以下の2号は2月8日にお知らせした

第2212号 道交法違反、犯人隠避等の裏に、まさかのとんでも事件が
第2211号 新型オービス、たぶん本邦初の裁判、探して狙って傍聴しました!

 いま購読登録すると以上7号がどどっと送信される。そして2月末まであと5号が順次送信される。
 次号は報道された「住居侵入、強制性交等未遂、軽犯罪法違反」の判決にするか、万引きで一部執行猶予(大部分実刑)、控訴審で逆転全部執行猶予という珍しいケースにするか、あおり運転とはまた異なる交通トラブルにするか、悩み中。

 ←2月18日10時50分現在、週間INが140で3位~。

2019年2月 4日 (月)

高速120キロの裏にある警察庁の野望

 知る限り誰も言ってないようなので、私のほうでちらっと言っておこう。
 以下は2月1日付け京都新聞の社説、の一部。

社説:最高速度120キロ 安全の確保が大前提だ
 試行とはいえ、最高速度120キロでの走行に危険性はないのか。
 警察庁は試験的に最高速度を110キロ(法定速度は100キロ)としている東北自動車道、新東名高速道路の2区間について、3月1日から120キロに引き上げる。
 実勢速度と規制速度の差を埋めて交通の効率化を図る狙いだという。1年間試行し、120キロを継続できるか、他の路線などにも適用可能かを検討するとしている。
 専門家や省庁幹部らでつくる懇談会の提言を受けた。ただ、法定速度を引き上げれば事故のリスクも増大する。安全確保が大前提であることを忘れてはならない。
 高速道路を法定速度を超えるスピードで走行する車は多い。警察庁によると、2区間の110キロ試行前の実勢速度は110キロ台前半~120キロ台前半だった。

 「やっと重い腰を上げたか」「大型貨物の制限速度が80キロのままなら速度差が増えて危ないんじゃないか」「追い越し車線の低速運転を取り締まれ」等々いろんな意見があるだろう。

190203 だが、この120キロの本質はそんな話じゃないのだ。
 高速道路の最高速度が実勢速度とあわないこともあり、上げろ、という声は昔からあった。警察庁は、車の性能がどんなによくなっても人間の注意力、反応力は変わらない、速度が大きくなれば事故のダメージが大きくなる、といった理由で拒絶し続けた。
 なぜ最近になって急に上げると言い出した? 

 従来のオービスはいわゆる赤切符の速度違反を取り締まる。高速道路では超過速度が40キロ以上の違反を取り締まる。
 そのままの運用であれば、120キロの高速道路を160キロ以上でかっ飛ばす車のみを取り締まるわけだ。

 警察庁が言うまでもなく、速度が高いほど、前方の異変を発見して制動措置をとるまでの進行距離が長くなる、制動距離が長くなる、事故った場合のダメージが大きくなる。

「制限100キロの高速道路でオービスは139キロの違反車を見逃していたってのも問題だが、今度は159キロまで見逃すのか? なんためのオービスだ!」

 という批判が当然にでる。その批判を受けてどうするか、どんな新制度を持ち出すか、そこなのである。
 ずばりの“読み”は2月下旬発売の『ドライバー』(八重洲出版)の連載原稿に書いた。しっかり原稿料をもらっているので、裏切るわけにはいかない。なのでこれ以上は、少なくとも3月下旬までは明かせない。すまぬ。

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※画像は、2月3日の夜に撮影したもの。なぜそんなおかしなことを始めたのか知らないが、年に1回、2月3日の夜に豪華な太巻き寿司の半額セールがあるのだ。
 今回、ちょと高級なスーパーへ行ってきた。しかし、たかが太巻きが半額でも600円、700円って馬鹿馬鹿しいやと冷静になり、いちばん安い太巻きを買った。普通の太巻きだった。他の惣菜も50%引きになっており、うひょー! と浮かれていっぱい買ってしまった。画像にはないが5本パックの春巻きも買った。

 何かで読んだところによると、惣菜は2割くらい廃棄するのが前提らしい。廃棄分も含めての価格なわけだ。定価で買うのは阿呆くさい。万国のプロレタリアートよ、惣菜は少なくとも2割引で買え! とカール・マルクス先生がご存命ならおっしゃるに違いない。

 ←2月4日22時10分現在、週間INが160で3位~。

2019年2月 2日 (土)

新型オービスの固定式が法廷へ出てきた!

Photo_2 そんなわけで30日(水)は疲れ果てたのに、31日(木)は朝イチでさいたま地裁へ。

 10時から「道路交通法違反」、審理の期日、きっとあれに違いない、と行ったらずばり大ビンゴ! 新型オービスのうち固定式、Sensys Gatso Group(日本での代理店は沖電気)のSWSS(Speed Warning Safety System)の事件だった! これを探すのに苦労したのですよぉ。

 証拠の整理と今後の進行を決めるだけの30分ちょいの期日だったが、2013年に新型オービスの導入を予想し、ずっと追いかけてきた私からすれば、大興奮な話がいっぱい出てきた。被告人氏には申し訳ないけど、私はもう傍聴席でニッコニコ!
 検察官は5人もの証人を取調請求し、うち2人について主尋問だけで各5時間やりたいって、ひ~! である。

 交通ジャーナリストであり裁判傍聴師でもある私には、証人の多さ、時間の取り方からしてずばりあることが読み取れる、それは…。
 おっと、ここまでにしとこう。とにかく歴史的重要事件を引き当てた!

1902022 上述のとおり30分ちょいで終わり、せっかく出てきたのだから他の裁判も傍聴していこう、と普通はなるのだが、珍しくさっと帰った。興奮しすぎちゃったんだと思う。

 メルマガの2月初号は、横浜地裁で傍聴したものすごい事件は後回しにして、さいたま地裁のその固定式の事件をレポートしよう。
 全国の警察官諸氏、また東京航空計器の方、メルマガは転送転送で回し読みしないで、お1人ずつ購読登録してくださいね。やだ? じゃあ、所轄の交通課の課長が購読登録して部下に見せる、頬を寄せ合ってスマホかパソコンの画面を、そこまでは譲りましょ。それもやだ? んもぉ、わがままなんだからぁ。ま、よろしくお願いします~。

※ 画像上は、岐阜県内の固定式。埼玉県のといっしょに警察庁が購入したやつ。マニア氏の撮影による。画像下は、2016年のモデル事業のときの文書、の一部だ。

 ←2月2日12時30分現在、週間INが140で3位~。

2018年11月16日 (金)

新型オービス、移動式可搬式問題

 非常に珍しい報道だ。以下は11月13日付け東海テレビ。

追い越しかけた10tトラックが対向車と衝突し相手死亡 現場に“移動式オービス”設置 岐阜
 死亡事故が起きた現場で移動式のオービスを使った取り締まりをスタートです。
 岐阜県郡上市八幡町の「せせらぎ街道」では、13日、岐阜県警の警察官がスピード違反の車両を取り締まる移動式のオービスを設置しました。
 この場所では、10月18日、前の車を追い越そうとした10トントラックがスピード違反をした上、対向車線にはみ出して乗用車と正面衝突。乗用車の31歳の男性が死亡しました。
 移動式のオービスは、狭い場所でも取り締まりができ、岐阜県警の担当者は、「違反者の無謀な運転で大切な人を失った遺族にとっては、交通事故も殺人と同じ。事故を一件でも減らしたい」と話していました。

 その10トントラックの運転者を死刑にしたって「31歳の男性」の命は戻らない、なんてこった! と悔しくてならない。合掌。

1811162_2 さて、非常に珍しい報道だというのは、ずばり、そのニュース映像に出てくるのが、新型オービスのうちセンシス社の可搬式オービスであるという点だ。
 もっと詳しく言えば、2016年4~6月のモデル事業のときに警察庁が購入して無償貸与した「NK1004」、1式約1075万円(税込み)だ。

 警察庁の“推しオービス”は東京航空計器の可搬式、LSM-300であると推認できる事情が複数あり、可搬式がニュースに出るときはだいたいいつもLSM-300だった。
1811161_2 ところが今回、NK1004のお姿がテレビニュースに! おおぅ! なのである。

 ところで上掲ニュースでは「移動式オービス」となっている。
 警察文書のどこにも「移動式」の3文字はないが、果たして岐阜県警は「移動式」と発表したのか、東海テレビが勝手に「移動式」と報じたのか、気になって眠れない(笑)。

 東海テレビへ電話してみた。
 視聴者センターだっけそういうところへ電話は回され、要旨「ニュースは必ず警察発表をもとにしている。警察が移動式と発表したはずだ」とのこと。おっかしいな、突っ込んで尋ねたところ、電話口の女性はちらっと苛立ってきたようだった。ごめんなさい~。

 おっかしいな、岐阜県警本部へ電話してみた。取締りをおこなったという郡上(ぐじょう)警察署へも電話してみた。
 車載式の移動オービスというものがすでにあり、移動式オービスとは言わない、可搬式と呼び、可搬式と発表しているとのことだった。ですよねぇ。

 じゃあ、東海テレビの「移動式オービス」は何なのか。
 やっぱり、お茶の間のお婆ちゃん、お爺ちゃんには「可搬式」という言葉は難しいだろう、ピンとこないだろうと、いわば忖度(そんたく)して、「移動式」に勝手に変えちゃったんじゃないかな。「ネットでは移動式と呼ぶのが当たり前らしいぞ」なんてこともあったのかも。
 たかが呼称だからべつにいいだろう、かもしれないがしかし車載式の移動オービスの立場はどうなるんだ、うむぅ。

 画像上は、センシス社(現在はSensys Gatso Group)の可搬式オービス。画像下は、モデル事業のとき用意された文書。2016年の時点で、新型オービスは反則行為(つまり青切符の違反)も取り締まることを想定していたのだ。

 ←11月16日11時10分現在、週間INが160で2位~。 

2018年10月31日 (水)

新型オービスは東京航空計器で決まりか!

 お茶の間の世間はこのニュースをどう読むのだろう。俺らマニアはこう読む、というのを披露しましょ。 ←俺らって誰だよ(笑)。
 以下は10月30日付け中日新聞。太字は私。

名高速トンネル内で速度監視 県警が持ち運び式装置導入
 県警は二十九日、名古屋高速東山トンネル(名古屋市)で、持ち運びができる新しい装置による速度取り締まりを行った。高速道路のトンネルでの装置を使った取り締まりは初めて
 装置はレーザーで速度オーバーの車を検知すると、運転手やナンバーを撮影し、違反者を自動で取り締まる。新しい装置のレーザーは乱反射しにくいため、トンネル内での測定が可能になった
 この日は名古屋高速四谷入り口の近くにある工事用の作業スペースに装置を設置。制限速度の時速五十キロを大きく上回る車が通ると、装置のレンズが赤く光り、違反車を撮影していた。この日は午後一時から二時間の取り締まりで三十五件の違反が判明した。運転手には後日、警察への呼び出し状が送られる。
 県警は持ち運びができる速度違反自動取り締まり装置を五台所持。今年一~九月に百七十八回使用し、速度違反を二百四十六件摘発している。今後は高速道路のほか、死亡事故があった生活道路などを中心に装置を活用する。
 県警交通指導課の高原清人課長は「今後も装置をフル稼働させ、実勢速度を下げることで死亡事故を減らしていきたい」と話している。

 ものすごく簡単に言うとだね、通学路・生活道路等の安全を口実に新型オービスを導入するに当たり、警察庁は最初、外国製(スエーデンのSensys社とオランダのGatso社。後に合併してSensys Gatso Group。以下単にセンシス社という)のオービス3種(固定式、可搬式、半可搬式)を提示したのだ。

181029_2 いずれもレーダー式だった。日本のガラパゴス測定器とは性能も規模も違い、全世界でかなりの台数を販売しているという。
 しかし、このとき私は思った。日本には東京航空計器(以下TKK)というオービスの老舗メーカーがあるし、移動式オービスを製造販売する日本無線もある。なんで3種とも外国製、それも親しいアメリカではなくヨーロッパ製?

 警察庁が次に提示したとき、半可搬式だけがTKKのレーザー式となった。
 このとき私は直ちに理解した、ははぁ、センシス社は当て馬、警察庁は最初っからTKKでいくつもりだったんだな。慎重にさまざま検討した結果、TKKにしました、という形をつくりたかったんだな! そんな遠回りをするとは、新型オービスは巨大市場になるのだな?

1809026 間もなく、TKKは半可搬式を可搬式、LSM-300とした。
 ネットではこれを「移動オービス」と呼ぶ。固定式も半可搬式も「移動オービス」と呼ぶようだ。上述の移動式の存在をご存知ない方がなぜか「移動オービス」と命名し、瞬く間にネット上に広まった、そういうことかと現時点で私は解釈している。

 警察庁は各都道府県警に対し、要するに「LSM-300はいいぞ」旨の文書を出した
 やがてTKKは、レーザー式の固定式も販売した。

 そうして今回のニュースなのである。
 確かに、トンネル内、トンネル付近でのレーダー式測定器の使用を警察は控えていた。そのへん、『シリーズ捜査実務全書14 交通犯罪』に興味深いことが書かれている。
 ところがレーザー式ならオッケー! 同書にあるトンネル以外のいろんなことをもレーザー式ならクリアできる。 ※それはあくまで従来の日本製のレーダー式の話です。

 通学路・生活道路での取締りを旗印にしてきた新型オービスだが、高速道路でも取り締まりますよ、そういう報道が出るのは時間の問題と、マニアなら誰もが(って誰だよ。笑)思ったところだが、なぜわざわざトンネルなのか。
 答えはずばり、「どうせ購入するならTKKですぞ」でしょ。分かりやすくて笑っちゃう、いや申し訳ない。

 問題は、センシス社をどうするのか、である。
 固定式だけを一部センシス社にしようと、警察庁の良識派は考えているんじゃないか。ただし、いずれセンシス社との契約は切り、TKKの独占になるだろう。

※ 画像上は、農家の直売所で買ってきた野菜。ネギたっぷり2袋、赤ピーマン1袋、あしたば1袋、キャベツ1個、どじょういんげんたっぷり1袋、でかい小松菜2袋。どじょういんげんだけ200円。ほかは100円。合計900円、外税なし。安いからと大量に買い、傷ませないよう急ぎ食べる、これが健康の秘訣だ。
 画像下はマニア氏からのいただきもの。大阪に登場したTKKの固定式の1種だ。上方の四角い開口部がストロボ。

 さてそんなことよりメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」である。10月は以下の12号の発行を終えた。

第2172号 再犯を生み被害者を生む「自閉症司法」とは
 4年前に傍聴した「常習累犯窃盗」(万引き)の若い女性が、また法廷へ出てきた。服役により病気が悪化したように思われた。裁判所はなぜ、病者を病院ではなく刑務所へ送って悪化させるのか。ずっと考え続けてきて、今回唐突に気づいた。交通事故やオレオレ詐欺と同様、国家は…!

第2171号 リアルナンパ塾、追起訴分が塾長と共犯の!
 女性をセックスの対象としてしか見ない、ならまだいいほうで、性交の回数を競う、その数字としてしか見ないらしい連中の、東京地裁へ出てくるたぶん3人目の、塾長といっしょに逮捕された男の「集団準強姦、準強制性交等」。

第2170号 事は簡単です、人の物を盗っちゃいけない
 住居は持ち家、2カ月に1回40万円の年金を受け、白髪をきちんとまとめて姿勢の良いご婦人は万引きを重ね、クレプトマニアの診断を受けているのだった。裁判官の説教はエリートの独りよがりでくだらないのが定番だが、今回はちょっと違った!

第2169号 女子寮の寮長69歳が19歳の寮生に対し…
 「強制性交等未遂」は、女子寮がどうとかを超えて、なんだそれ! な事件だった。  プラス、渋谷のパチンコ・パチスロ店での、なるほどそんな手があるのか! という詐欺的窃盗。

 以下の4号は10月22日にお知らせした

第2168号 すべてマニュアルどおりにやった集団準強姦
第2167号 生後2カ月の女児の解剖を執拗に求められ
第2166号 人格障害の20歳、元カノの母親を牛刀で
第2165号 失礼ながら、弁護人多くして事件山に登る?

 以下の3号は10月14日にお知らせした

第2164号 あの寺澤、あの今井と警察官は気づかずに
第2163号 築地市場、ターレットトラック、無免許運転
第2162号 そのセリフ、裁判官が堂々と言うかねっ!

 以下は10月7日にお知らせした

第2161号 シャブと言うだけで心臓バクバク、汗が出て
第2160号 集合ポストの迷惑チラシ業者を詐欺った男!

 10月31日中に購読登録すると、以上12号がどどどっと送信される。でも現在31日の23時49分、もう間に合わないでしょ、ごめんね。
 間に合わなければ、以上12号はバックナンバーの扱いとなり、12号分まとめて108円になる。1号当たり9円だ。
 11月の初号は、一般傍聴人に人気激薄の「出入国管理及び難民認定法違反」を2本立てでいこうかと。いずれもベトナム国籍の若者、男性と女性だ。

 ←10月31日23時50分現在、週間INが160で1位~。