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カテゴリー「速度取締りの新時代!」の32件の記事

2019年9月17日 (火)

警察庁の野望派と利権派!

 9月16日付け読売新聞記事に、新型オービスのうちセンシスの可搬式についてけっこう長い記事が! 以下はその冒頭部分。

住宅街にも通学路にも…月に20日、神出鬼没の「移動オービス」
 北海道警が5月に運用を始めた新型の速度違反自動取締装置(オービス)によるスピード違反の摘発が8月末までに30件に上ることがわかった。小型で持ち運びが可能な「移動オービス」と呼ばれるもので、幹線道路だけではなく道幅の狭い生活道路にも設置できるのが特徴。“神出鬼没”の摘発がドライバーの速度違反の抑止につながりそうだ。

 警察文書のどこにも「移動(オービス)」の語はない。このオービスは警察文書では「新たな速度取締り装置」等とされる装置(なので私は新型オービスと呼んでいる)のうちSensys Gatso Group(以下センシス、本社はスエーデン)の可搬式だ。 

20190916-2  「移動オービス」とか言ってるのはネットだけ。でもネットの影響力は大きく、何も知らない人(=ほぼすべての人)は「移動オービス」とか「移動式オービス」とか呼んでいる。
 読売新聞は「可搬式」という難語をどうしても使いたくなく、世間(=ネット)に迎合したのか。でも迎合は仕方のない面があると思う。今どきネットに逆らっては生きられないようだから。私? 私はマニアな世界で生きてるので、ネットに合わせようとは思わない。それで損してもしょーがない。マニアだもの(笑)。
 というか、私が「移動オービス」「移動式オービス」と言いだしたら、警察の方々がずこっとなっちゃうでしょ。「今井もその程度の奴だったか」と哀しくなっちゃうでしょ、ねぇ。

 ああ、また前置きが長くなってしまった、申し訳ない!
 この読売記事で注目すべきはどこか。

 5月から約4カ月間にたった30件? おっしゃるとおり、いかにも不可解だ。
 メルマガでレポートしてきたとおり、センシスのオービスの優秀性は脅威的。もっとがんがん取り締まれるだろうになぜ30件ぽっち?
 それはもう、警察庁(東京は霞が関の、全国警察の総元締め)から、勝手にがんがん取り締まるなと厳命されているのだろう。
 もちろん、違反者を出頭させて違反切符を切るという現行のやり方では、がんがん取り締まっては後処理が追いつかない。セーブする必要はある。
 しかし約4カ月間で30件ってのは度を超えている。今は様子見? いやいやそういうのは2014年10月~12月の試行運用、2016年4~6月のモデル事業でやったじゃん。なぜまだ様子見なのか。
 そのへんについての大胆仮説をメルマガ最新号(第2307号)に書いた。警察庁および全国都道府県警察の方々は「おう、けっこういい読みしてんじゃん」と言ってくれるか「今井はバカだな~」と嗤うか、どっちでも私は楽しみですぅ。

 この間の入札とか随意契約とか、あるいは「交通指導だより」とか見てれば、私じゃなくても誰だって同じ“読み”をするでしょ。少なくとも20年以上にわたり交通警察をウォッチングしている者なら誰だって、警察庁の野望派と利権派、闇の抗争か? なーんて思うでしょ。
 そんなあからさまなことをなぜやっているのか、現場の警察官諸氏が呆れて絶望するんじゃないか、心配だ。

 ←9月14日10時30分現在、週間INが100で3位

2019年9月 9日 (月)

可搬式オービス、1300万円って!

  すんごいものを見つけてしまった! メルマガでこっそり書いたこと、こちらにもちらっと。なぜこそこそしてる? ちょとヤバイ話なのだ。
 以下は7月15日付け福井新聞の一部。

生活道路で速度違反摘発、新装置 持ち運び式、福井県警が導入へ
 通学路や生活道路など狭い道路でも速度違反を取り締まるため、福井県警は本年度から、小型で持ち運び可能な新装置を導入する方針を決めた。速度違反車のナンバーや運転席を自動撮影して記録でき、事故が絶えない生活道路でも少人数で取り締まりが可能になる。
 可搬式装置1台の導入に向け、県6月補正予算案に購入費約1300万円を計上した。現時点では高さ1メートル、幅30センチ、奥行き50センチ、重さ40キロほどの装置を想定している。
 県警交通指導課によると、交通量の多い幹線道路や高速道路に設置されている固定式装置と同様の仕組みで、レーザーで速度を測定する。道路脇などに一時的に設置し後日、運転者に違反を連絡し出頭を求める。その場で違反切符を切るケースもあり得る。

181220-2  「レーザーで速度を測定」等の部分から、「装置」は東京航空計器(以下TKK)の可搬式、LSM-300で間違いないだろう。
 可搬式はTKKとSensys Gatso Group(以下センシス)が競合する形なのに、なぜかTKKと決まりの話になっている。どうも警察庁内の力の強い高級官僚があからさまにTKK推しなようで、なるほどね、と思う。

   しかぁし! 1300万円ってなんだよっ!!!
 TKKの可搬式は、私が見てきた限りどの入札でも契約書でも他の文書でも1台1000万円だった。
 北海道の入札では、センシスが(てか代理店の沖電気が)約700万円で札を入れ、落札した(画像参照)。
 メルマガでレポートしてきたさいたま地裁の裁判では、センシスの恐るべき高性能ぶりが明らかになった。
 こりゃあ、TKKは少なくとも700万円に下げなきゃなぁ…。
 と思っていたら1300万円! どしたんだ!?

 すでに『ラジオライフ』で書いたが、三重県の入札はひどいものだった。最初っからTKKを購入すると決め、センシスは排除する、としか読めない仕様書だった。
 当然にTKKが(てか代理店のカナデンが)落札した、1000万円で。

 福井県はなぜ1300万円なのか。
 諸経費、定期点検費用も込みなのか。LSM-300を超える最新型、改良型なのか。いやどうもそういうことはないらしい。
 まだ分からないが、こんな妄想的仮説を立てることができる。
 センシスの“700万円攻勢”に対向して、
  ・三重県流の入札のときは今後1300万円でいく。
  ・センシスも参加させざるを得ないときは今後700万円でいく。
 あっちで損した300万円はこっちで取り返す作戦…。

 いっくらなんでもそんなえげつないことはしないだろ? でも三重県の入札は相当えげつないですょ。
 ま、全国の入札調書(入札結果がわかる文書)を集めれば、仮説の真偽が分かるでしょ。
 くっそ忙しいのにそんなことやってられねーよぅ、と文句を言いながら楽しくてしょーがない。だって私はマニアだもの(笑)。

 ←9月9日11時00分現在、週間INが120で3位~。

2019年5月10日 (金)

新型オービスの本邦初の裁判、今日も証人尋問!

 さぁ今日はさいたま地裁へ行ってきました! Sensys Gatso Groupのトラッキングレーダー式の新型オービス(固定式。型式としてはNK1005。ネットではなぜか移動式オービスとくくられている)に測定撮影され、否認して起訴され、真っ向争っている裁判を傍聴に。
 今日も証人尋問。今日の証人は警察官だった。たぶん相当頭がいいでしょ。

1905101  検察官は200%どころか2万%完璧な立証をするつもりなのだろう。素晴らしい!
 私が裁判傍聴にハマったのは、まともに警察に取材しても絶対出てこないことが裁判の法廷へはぼろぼろ出てくるから。
 今回もぼろぼろ出てきましたよぅ。被告人には申し訳ないけど、私はもううれしくて楽しくてっ!

 こんな完璧念入り立証をあの若めの検察官の独断でできるはずがない。直接の上司、いやその上の上、そして当然警察庁の意思もあるはず。
 ただ、いろいろ総合すると、警察庁がなぜ完璧立証をさせた? 警察庁のなかで派閥争いのようなことがあるのか? というものを感じるのだ…。

 それが終わって近くの法廷で「過失運転致死」をちらっと傍聴した。
 被告人は小顔の少女。大津市で園児らが死傷させられたと同じ「右直事故」だった。右直は、車両対車両の事故の典型パターンのひとつだ。
 求刑は禁錮10月だった。死亡事故としては非常に軽い。理由は…。

 メルマガ次号は、上述の証人尋問だ。全国のオービス担当の警察官諸氏ょ、必読ですぞ。

 

 上のバナーは私のアフィリエイト。新型オービスについて私が6ページを書かせてもらっている。
 ←5月10日20時20分現在、週間INが80で3位~。

2019年4月29日 (月)

新型オービス、おかしい、絶対おかしい

 10連休など無縁! いまめちゃめちゃ忙しくて、担当編集者氏に見つかったらヤバイんだけど、こういうのはちらっとコメントせざるを得ない。だって私は、可搬式をメインとする新型オービスに注目し、誰も言わないことを2013年からずっと言い続けてきたんだもの。振り返れば2000年頃、オービス裁判をモチーフとするコミックの原作を『週刊ビッグコミック・スピリッツ』で半年間、やってきたんだもの。

 

 上掲は私のアフィリエイトだ。あのコミックが上下巻で税込み256円とは許せない? いやいや、おかげさまでだいぶ人気をいただいたし、もう20年近く経つので安く出回るのだろう。あの連載から数年間、裁判所内で複数の弁護士さんから「読んでましたよ~!」と言われたっけ。ありがとうございます。ちなみに上下巻1944円というサイトもある。
 さておき、以下は4月29日付け京都新聞。

可搬式オービス、半年で73件摘発 5月から夜も稼働
 滋賀県警は生活道路など狭い道で速度違反を取り締まる「可搬式オービス」の稼働実績をまとめた。昨秋に導入後、半年で73件の速度違反を摘発した。取り締まりをした道路では、通過車の平均速度が低減する効果も現れており、5月以降は夜間も稼働させる。
 可搬式オービスは、従来は難しかった狭い道や少人数での取り締まりができる。県警は昨年9月下旬、通学路での事故防止などを狙い、近畿地方の警察で初めて導入した。
 県警によると、3月末までに県内で計113回の取り締まりをした。違反のうち、約2割は制限速度を30キロ以上超えており、50キロ超もあった。実施場所は、ほとんどが住民や学校から要望があった通学路で、登下校時間帯に行った。
 取り締まり1回当たりの摘発件数は1件に満たないが、実施前後で通過車両の平均速度を調べたところ、約9割が実施後に低減しており、約10キロ減った場所もあった。県警交通指導課は「細い道でスピードを出す悪質なドライバーを取り締まることができる上、可搬式オービスの存在が抑止力になり、交通安全への効果は大きい」と話す。
 県警は5月中旬から、夜間も可搬式オービスを稼働させる。通学路や生活道路だけでなく、夜間の事故が多発している幹線道路を中心にゲリラ的に実施するという。

 「違反のうち、約2割は制限速度を30キロ以上超えており」という部分から、いわゆる青切符の違反(一般道路では超過速度が30キロ未満)も取り締まっているのだろうと思われる。

190429  だが、オービスの取締りは、現場では測定&撮影のみを行ない、画像にある違反車両のナンバーから、後日違反者を警察署等へ呼び出して違反切符を切る。
 従来のオービスは赤切符のみを取締り対象としていたが、青切符の違反はめっちゃ多く、対応しきれないはず。どうするのか。
 答えはもう、違反者の責任を追及せず、違反車両の持ち主からペナルティを徴収する制度を導入する、これしかない。上述の「誰も言わないことをずっと言い続けてきた」とは、そのことを含む。

 新たなペナルティの徴収システムに、誰も文句を言わないはず。青切符の違反をどんどん取り締まって「従来のやり方では警察がパンクする。新しいペナルティを」と言い出すのは簡単なはず。
 なのになかなかそこへ進まない。おかしい、絶対おかしい。どうなっているのか。警察庁主流派の“推しオービス”である東京航空計器の商品に、何か問題があるのか? そんな仮説が大いに立てられる。詳しくはまた今度。原稿へ戻らなければ!

 画像は久しぶりに家飲みの酒肴。いずれも食べかけで申し訳ない。左の皿は、国産豚バラ肉を、塩胡椒とにんにくを調味料として、なんと大根おろしで蒸し煮にしてから炒めたもの。初めての挑戦料理だ。大根おろしの味は全くないんだけども、柔らかくて豚肉の味が立って、すごく良かった。発見だった。右の皿は、きうりの麦味噌添えと、小松菜とネギと椎茸の含め煮炒めと、スーパーで半額で買ったミニトマトをフライパンで煎って醤油をちらっとかけてさらに煎ったもの。どれも旨くて、そうだ写真を! と撮影した次第。

 ←4月29日11時00分現在、週間INが90で3位~。

2019年3月16日 (土)

新型オービス、買うならセンシスですぞ

1903152 15日(金)も行ってきました、さいたま地裁へ、新型オービス、Sensys Gatso Group(センシス。代理店は沖電気)の固定式によるスピード違反(35キロ超過)の否認事件を傍聴に。
 15日は弁護人からの反対尋問。弁護人、声ちっちゃ! かなわんよね。

 検察官は頭が良くて、しかもしっかり勉強したようで、14日の主尋問はとてもよかった。この人は若いのに有能だわ。私が検事長なら、この人を新型オービスの専門検事として育て、高い給料を払うね。そしてその5%を紹介料として今井に払おう(笑)。

 証人、沖電気のマルヤマ氏も良かった、導入前の、警察庁と科警研に見せる4回の試験について、場所も年月日もすらすら証言するのには驚いた。そこまで暗記しろとは検察官は言わなかったはず。

1903151 私はね、東京航空計器(TKK)のループコイル式オービスと、三菱電機のレーダー式のオービスの、メーカー社員氏の尋問をさんざん傍聴してきた。
 そういう立場であればこそ、センシスの「トラッキングレーダー」の凄さには、ほんと腰を抜かした。これ、軍事技術でしょ、スピード違反の取締りに使うなんて反則だよぅ。

 全国都道府県警察の方々に申し上げたい、私なら迷わずセンシスを購入するね。もう日本のメーカーの測定機は買わないね。これは冗談じゃなくマジです。そして私に5%…。 ←うるせぇよっ。

 測定可能な最高速度とかレーダー電波の周波数帯とか、詳しいことはメルマガと『ラジオライフ』と『ドライバー』と、あとネットのサイト(原稿料を払ってくれるところ)に書く。ネットのサイトはすでに決まっている。

 あそうそう、ひとつ言っておかねば。従来のオービスのストロボ(フラッシュ)はすべて赤色(濃赤色)だった。センシスのも当然、赤色だろう、と私は思っていた。
 ところが、申し訳ない、センシスのオービスは無色だと今回わかった。カラーの画像を撮影するためなのだという。へ~! 

※ 画像は、センシスの取扱説明書より。

 ←3月16日17時10分現在、週間INが90で3位~。

2019年3月15日 (金)

センシスの新型オービスに比べれば日本のはガラパゴス測定機!

 導入するよう警察庁から言われている新型オービス、2種類ある。東京航空計器(TKK)のレーザー式と、Sensys Gatso Group(センシス。代理店は沖電気) のレーダー式、警察庁はあからさまにTKK推しと私は読んできたが、どうも近ごろ様子が違うような気配も…。
 そのへん、2190314全国都道府県警の交通部はお悩みかもしれない。
 方々よ! センシスの固定式(原理は可搬式と同じ)の否認裁判があり、その検察側の証人の尋問を3月14日、私は傍聴してきましたぞ!

 私は速度違反の否認事件が、こう言っちゃなんだが大好き。さんざん傍聴してきた。『交通被告人 前へ!!』の原作もやらせてもらった。

 14日の証人は、沖電気の社員氏。その証言を聞いて私ゃ腰を抜かしたねっ。絶対無謬なのかまだ分からないが、確かに言えるのは、断言できるのは、センシスの装置に比べれば従来の日本製はガラパゴス測定機ってことだ。
1903143 この尋問内容が広く知られたら、TKKも日本無線も恥ずかしくて穴を掘ってもぐっちゃうんじゃないか。「裁判所はバカだから何でも有罪にしてくれる」、そこに頼り切った測定機と、世界を股にかける測定機、との違いというか!

 3月14日、検察官の主尋問はなんと10時~16時30分。証人1人に対する主尋問が、だよ。普通あり得ないっしょ。
 私は前夜4時間半睡眠。昼休みに寝られなかった、興奮しすぎて。普通なら「勘弁してくれ!」である。普通ならダレる。だぁが、数秒ずつ数回気を失った以外、興奮のままメモしまくった。メモはB5サイズで56ページ!
 15日は反対尋問。何を捨てても行かねばならぬ!

※画像は、センシスの固定式についての文書より。この固定式もネットでは「移動式オービス」と総称される。

 ←3月15日7時20分現在、週間INが100で3位~。

2019年3月10日 (日)

大阪に「スムース横断歩道」が!

 「日刊警察」というのがあるとは、恥ずかしながら知らなかった。
 以下はその「日刊警察」の3月6日付けの記事だ。

大阪府警が「スムース横断歩道」と「ラウンドアバウト」で交通安全対策
 大阪府警本部交通規制課と北堺署は府内初となる「スムース横断歩道」と「ラウンドアバウト」を組み合わせた「生活道路における交通安全対策」に取り組んだ。設置場所は、堺市北区新金岡町2丁地内。堺市との連携、地元住民の協力で実現した。
 スムース横断歩道は、横断歩道の部分を道路面より10センチほど盛り上げ、横断歩道と両側の歩道を同じ高さとしている(写真)。通過車両の速度抑制が期待できる。ラウンドアバウトは全国的に普及が進む環状交差点で、信号がなく、災害による停電時であっても円滑な交通流の確保が可能となる。

1903069 記事には「スムース横断歩道」の写真が載っている。生活道路の速度抑制に効果的なハンプ(かまぼこ型の盛り上がり)と横断歩道を組み合わせるやり方があるとは、これも恥ずかしながら私は知らなかった。大阪府警、やるじゃん!

 奈良県警も通学路の速度を抑制するためハンプを設けたと、こっちは2017年4月18日に奈良新聞が報じた。あんときゃマジびっくりして紙版が欲しくなり、銀座の東京支社へ私は裁判所から歩いたもんだ。

 スムース横断歩道も含め、ハンプが生活道路、通学路の速度抑制に効果があることは明らかでしょ。しかし日本ではなかなか普及しない。なぜ?

 1、交通安全のために道交法がある。
 2、道交法を守れば事故は起こらない。
 3、事故を防ぐには違反を取り締まればいい。
 4、取締りにより生じた金は警察の縄張りへ。
 5、国民は1~3を何ら疑わず、4については無知。

 簡単にいえばそういう構造が、がっちりあるのだ。ハンプは1~3の三段論法に逆らうものといえる。

 しかも全国警察の総元締めたる警察庁は、「生活道路、通学路の安全を守るため」を錦の御旗に新型オービス(※)、特に三脚に乗せて使う可搬式オービスの導入を図ろうとしている。
19030610 目指すのは、駐車違反の放置違反金と同じ“速度違反金”制度の導入、そして速度取締りの民間委託に違いない。警察の縄張りに大きなニュー市場が生まれる。

 警察庁がそういう方針なのに、大阪府警、奈良県警はハンプによる速度抑制へ目を向け、それを日刊警察、奈良新聞が報じてしまう、大丈夫なのか? と私は心配するのね、すみません。

 それにしても、である。各地の警察はすでに青切符の速度違反を新型オービスで取り締まっていると思われる。愛知県警については2017年4月からスタートしたと分かっている。

 1、新型オービスによる青切符の取締りを増やす。
 2、当然、違反者を呼び出して切符を切るやり方では追いつかない。呼び出しを受けて逃げ回る者もいる。
 3、逃げ得防止のため、また大事な警察力を重要犯罪の捜査へ向けるためと、放置違反金のときと同じことを言い、速度違反金制度を導入する。

 何の支障もないはず。しかし、なかなか進まない。絶対おかしい。どうなっているのか。私にひとつ仮説がある。またの機会に。

※ 上は私のアフィリエイト。売れ筋商品なのだそうだ。
※ ネットでは固定式も含め「移動式オービス」と呼ばれる。
※ 画像は、3月6日に遭遇した旅客スクリーニングの実証実験の、アンケートボードとパンフだ。「安倍政権のもとで国民監視が進むことにちらっと恐怖のようなものを感じる」という選択肢はなかった(笑)。

 ←3月10日20時20分現在、週間INが110で3位~。

2019年2月18日 (月)

オービス300万円値引きの裏側

181220_2 続々と読者氏から情報をいただいている。ありがとうございます!
 画像上は、北海道警の「可搬式速度違反自動取締装置1式の購入契約」の入札結果だ。非常に興味深い。 ※可搬式とは、三脚に載せて神出鬼没に使える新型オービス。ネットでは「移動オービス」という呼び方で定着しているようだ。

 簡単にいえば…。
 新型オービスの可搬式は、東京航空計器(以下TKK)のと、Sensys Gatso Group(以下センシス社)のと、2種類ある。
 当初明らかになった価格は、いずれも1式約1千万円だった。

 警察庁は全国都道府県警へ送付する「交通指導だより」で、まずはTKKの可搬式のみを紹介した。価格は1式約1千万円。
 各都道府県警は次々とTKKの可搬式を購入し、これで交通安全を守れますとテレビ、新聞に報道させた。ははぁ、やっぱ警察庁はTKKでいきたいのだな、私そうは思った。

 その後、「交通指導だより」がセンシス社の可搬式を紹介した。なんと価格は1式約2千万円。全国に紹介する文書で2倍に値上げしたのである。これじゃどこも買わないでしょ。すごいことするなぁ。

 そうして冒頭の、北海道警の入札結果なのである。
 カナデンは、かつて三菱のオービスの定期点検をやっていた。三菱は撤退し、今、以前のライバル会社だったTKKの代理店をやっている。天下りの関係でそんなことになったのかと私は推測している。
 沖電気工業は、速度取締装置の業界では新顔だ。今、センシス社の代理店をやっている。

181230 そうして北海道警の入札で、カナデン(TKK)は1千万円、沖電気工業(センシス社)は698万円! 約300万円の値引き(値下げ)である。スーパーのお惣菜じゃあるまいし、なんだそれ。
 100万円でも200万円でもなく、なぜ300万円なのか。思い出すのは、半可搬式だ。
 あれは過渡期の徒花(あだばな)、装置的にはどうでもいいのだが、TKKのあの契約書(当時カナデンは噛んでいなかった)に1式300万円の値引きがあったのだ(右の画像)。この種の契約書で値引きなんて私は見たことがない。大喜びで『ラジオライフ』に書いたっけ(笑)。

 今回の300万円の値引きは、あれを踏まえてのことだな? 私はそう読む。センシス社または沖電気は『ラジオライフ』を読んでるのかもっ。
 今後、果たして値引き競争になるのか、そこは非常にディープだ…。

 さて、んなことも言いつつメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、2月は以下の7号を発行した。

第2217号 強情そうな万引きお婆ちゃん、ひどい手抜きの弁護人
 クレプトマニアと診断されたが本人は治療の必要を感じず、「いっぱい商品が積んであるんだから自分1人が万引きしてもいいと思った」旨をきっぱり述べるのだった。弁護人は、どう転んでも実刑、形だけ整えればいいと思ったか…。

第2216号 放火無罪で大報道されたあの男は、刑務所で女性下着の夢をみるのか
 最高裁までいって放火無罪が確定した男が、釈放後に下着盗でまた東京地裁の法廷へ出てきた。実刑判決を食らい服役、出所後にまたショーツ3枚を盗んだとされ…。真っ向否認で争ったが、また実刑判決。手錠・腰縄につながれ粛々と法廷を出ていった。

 以下の3号は2月13日にお知らせした

第2215号 「ヤクザ弁護士」の担当事件、ビシッとした男らで傍聴席は埋まり
第2214号 認知症の事実に一切触れず実刑、だってこれは裁判だから
第2213号 元同僚の女性宅へ度々侵入、目的は下着で「自慰行為」

 以下の2号は2月8日にお知らせした

第2212号 道交法違反、犯人隠避等の裏に、まさかのとんでも事件が
第2211号 新型オービス、たぶん本邦初の裁判、探して狙って傍聴しました!

 いま購読登録すると以上7号がどどっと送信される。そして2月末まであと5号が順次送信される。
 次号は報道された「住居侵入、強制性交等未遂、軽犯罪法違反」の判決にするか、万引きで一部執行猶予(大部分実刑)、控訴審で逆転全部執行猶予という珍しいケースにするか、あおり運転とはまた異なる交通トラブルにするか、悩み中。

 ←2月18日10時50分現在、週間INが140で3位~。

2019年2月 4日 (月)

高速120キロの裏にある警察庁の野望

 知る限り誰も言ってないようなので、私のほうでちらっと言っておこう。
 以下は2月1日付け京都新聞の社説、の一部。

社説:最高速度120キロ 安全の確保が大前提だ
 試行とはいえ、最高速度120キロでの走行に危険性はないのか。
 警察庁は試験的に最高速度を110キロ(法定速度は100キロ)としている東北自動車道、新東名高速道路の2区間について、3月1日から120キロに引き上げる。
 実勢速度と規制速度の差を埋めて交通の効率化を図る狙いだという。1年間試行し、120キロを継続できるか、他の路線などにも適用可能かを検討するとしている。
 専門家や省庁幹部らでつくる懇談会の提言を受けた。ただ、法定速度を引き上げれば事故のリスクも増大する。安全確保が大前提であることを忘れてはならない。
 高速道路を法定速度を超えるスピードで走行する車は多い。警察庁によると、2区間の110キロ試行前の実勢速度は110キロ台前半~120キロ台前半だった。

 「やっと重い腰を上げたか」「大型貨物の制限速度が80キロのままなら速度差が増えて危ないんじゃないか」「追い越し車線の低速運転を取り締まれ」等々いろんな意見があるだろう。

190203 だが、この120キロの本質はそんな話じゃないのだ。
 高速道路の最高速度が実勢速度とあわないこともあり、上げろ、という声は昔からあった。警察庁は、車の性能がどんなによくなっても人間の注意力、反応力は変わらない、速度が大きくなれば事故のダメージが大きくなる、といった理由で拒絶し続けた。
 なぜ最近になって急に上げると言い出した? 

 従来のオービスはいわゆる赤切符の速度違反を取り締まる。高速道路では超過速度が40キロ以上の違反を取り締まる。
 そのままの運用であれば、120キロの高速道路を160キロ以上でかっ飛ばす車のみを取り締まるわけだ。

 警察庁が言うまでもなく、速度が高いほど、前方の異変を発見して制動措置をとるまでの進行距離が長くなる、制動距離が長くなる、事故った場合のダメージが大きくなる。

「制限100キロの高速道路でオービスは139キロの違反車を見逃していたってのも問題だが、今度は159キロまで見逃すのか? なんためのオービスだ!」

 という批判が当然にでる。その批判を受けてどうするか、どんな新制度を持ち出すか、そこなのである。
 ずばりの“読み”は2月下旬発売の『ドライバー』(八重洲出版)の連載原稿に書いた。しっかり原稿料をもらっているので、裏切るわけにはいかない。なのでこれ以上は、少なくとも3月下旬までは明かせない。すまぬ。

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※画像は、2月3日の夜に撮影したもの。なぜそんなおかしなことを始めたのか知らないが、年に1回、2月3日の夜に豪華な太巻き寿司の半額セールがあるのだ。
 今回、ちょと高級なスーパーへ行ってきた。しかし、たかが太巻きが半額でも600円、700円って馬鹿馬鹿しいやと冷静になり、いちばん安い太巻きを買った。普通の太巻きだった。他の惣菜も50%引きになっており、うひょー! と浮かれていっぱい買ってしまった。画像にはないが5本パックの春巻きも買った。

 何かで読んだところによると、惣菜は2割くらい廃棄するのが前提らしい。廃棄分も含めての価格なわけだ。定価で買うのは阿呆くさい。万国のプロレタリアートよ、惣菜は少なくとも2割引で買え! とカール・マルクス先生がご存命ならおっしゃるに違いない。

 ←2月4日22時10分現在、週間INが160で3位~。

2019年2月 2日 (土)

新型オービスの固定式が法廷へ出てきた!

Photo_2 そんなわけで30日(水)は疲れ果てたのに、31日(木)は朝イチでさいたま地裁へ。

 10時から「道路交通法違反」、審理の期日、きっとあれに違いない、と行ったらずばり大ビンゴ! 新型オービスのうち固定式、Sensys Gatso Group(日本での代理店は沖電気)のSWSS(Speed Warning Safety System)の事件だった! これを探すのに苦労したのですよぉ。

 証拠の整理と今後の進行を決めるだけの30分ちょいの期日だったが、2013年に新型オービスの導入を予想し、ずっと追いかけてきた私からすれば、大興奮な話がいっぱい出てきた。被告人氏には申し訳ないけど、私はもう傍聴席でニッコニコ!
 検察官は5人もの証人を取調請求し、うち2人について主尋問だけで各5時間やりたいって、ひ~! である。

 交通ジャーナリストであり裁判傍聴師でもある私には、証人の多さ、時間の取り方からしてずばりあることが読み取れる、それは…。
 おっと、ここまでにしとこう。とにかく歴史的重要事件を引き当てた!

1902022 上述のとおり30分ちょいで終わり、せっかく出てきたのだから他の裁判も傍聴していこう、と普通はなるのだが、珍しくさっと帰った。興奮しすぎちゃったんだと思う。

 メルマガの2月初号は、横浜地裁で傍聴したものすごい事件は後回しにして、さいたま地裁のその固定式の事件をレポートしよう。
 全国の警察官諸氏、また東京航空計器の方、メルマガは転送転送で回し読みしないで、お1人ずつ購読登録してくださいね。やだ? じゃあ、所轄の交通課の課長が購読登録して部下に見せる、頬を寄せ合ってスマホかパソコンの画面を、そこまでは譲りましょ。それもやだ? んもぉ、わがままなんだからぁ。ま、よろしくお願いします~。

※ 画像上は、岐阜県内の固定式。埼玉県のといっしょに警察庁が購入したやつ。マニア氏の撮影による。画像下は、2016年のモデル事業のときの文書、の一部だ。

 ←2月2日12時30分現在、週間INが140で3位~。