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カテゴリー「速度取締りの新時代!」の28件の記事

2019年3月16日 (土)

新型オービス、買うならセンシスですぞ

1903152 15日(金)も行ってきました、さいたま地裁へ、新型オービス、Sensys Gatso Group(センシス。代理店は沖電気)の固定式によるスピード違反(35キロ超過)の否認事件を傍聴に。
 15日は弁護人からの反対尋問。弁護人、声ちっちゃ! かなわんよね。

 検察官は頭が良くて、しかもしっかり勉強したようで、14日の主尋問はとてもよかった。この人は若いのに有能だわ。私が検事長なら、この人を新型オービスの専門検事として育て、高い給料を払うね。そしてその5%を紹介料として今井に払おう(笑)。

 証人、沖電気のマルヤマ氏も良かった、導入前の、警察庁と科警研に見せる4回の試験について、場所も年月日もすらすら証言するのには驚いた。そこまで暗記しろとは検察官は言わなかったはず。

1903151 私はね、東京航空計器(TKK)のループコイル式オービスと、三菱電機のレーダー式のオービスの、メーカー社員氏の尋問をさんざん傍聴してきた。
 そういう立場であればこそ、センシスの「トラッキングレーダー」の凄さには、ほんと腰を抜かした。これ、軍事技術でしょ、スピード違反の取締りに使うなんて反則だよぅ。

 全国都道府県警察の方々に申し上げたい、私なら迷わずセンシスを購入するね。もう日本のメーカーの測定機は買わないね。これは冗談じゃなくマジです。そして私に5%…。 ←うるせぇよっ。

 測定可能な最高速度とかレーダー電波の周波数帯とか、詳しいことはメルマガと『ラジオライフ』と『ドライバー』と、あとネットのサイト(原稿料を払ってくれるところ)に書く。ネットのサイトはすでに決まっている。

 あそうそう、ひとつ言っておかねば。従来のオービスのストロボ(フラッシュ)はすべて赤色(濃赤色)だった。センシスのも当然、赤色だろう、と私は思っていた。
 ところが、申し訳ない、センシスのオービスは無色だと今回わかった。カラーの画像を撮影するためなのだという。へ~! 

※ 画像は、センシスの取扱説明書より。

 ←3月16日17時10分現在、週間INが90で3位~。

2019年3月15日 (金)

センシスの新型オービスに比べれば日本のはガラパゴス測定機!

 導入するよう警察庁から言われている新型オービス、2種類ある。東京航空計器(TKK)のレーザー式と、Sensys Gatso Group(センシス。代理店は沖電気) のレーダー式、警察庁はあからさまにTKK推しと私は読んできたが、どうも近ごろ様子が違うような気配も…。
 そのへん、2190314全国都道府県警の交通部はお悩みかもしれない。
 方々よ! センシスの固定式(原理は可搬式と同じ)の否認裁判があり、その検察側の証人の尋問を3月14日、私は傍聴してきましたぞ!

 私は速度違反の否認事件が、こう言っちゃなんだが大好き。さんざん傍聴してきた。『交通被告人 前へ!!』の原作もやらせてもらった。

 14日の証人は、沖電気の社員氏。その証言を聞いて私ゃ腰を抜かしたねっ。絶対無謬なのかまだ分からないが、確かに言えるのは、断言できるのは、センシスの装置に比べれば従来の日本製はガラパゴス測定機ってことだ。
1903143 この尋問内容が広く知られたら、TKKも日本無線も恥ずかしくて穴を掘ってもぐっちゃうんじゃないか。「裁判所はバカだから何でも有罪にしてくれる」、そこに頼り切った測定機と、世界を股にかける測定機、との違いというか!

 3月14日、検察官の主尋問はなんと10時~16時30分。証人1人に対する主尋問が、だよ。普通あり得ないっしょ。
 私は前夜4時間半睡眠。昼休みに寝られなかった、興奮しすぎて。普通なら「勘弁してくれ!」である。普通ならダレる。だぁが、数秒ずつ数回気を失った以外、興奮のままメモしまくった。メモはB5サイズで56ページ!
 15日は反対尋問。何を捨てても行かねばならぬ!

※画像は、センシスの固定式についての文書より。この固定式もネットでは「移動式オービス」と総称される。

 ←3月15日7時20分現在、週間INが100で3位~。

2019年3月10日 (日)

大阪に「スムース横断歩道」が!

 「日刊警察」というのがあるとは、恥ずかしながら知らなかった。
 以下はその「日刊警察」の3月6日付けの記事だ。

大阪府警が「スムース横断歩道」と「ラウンドアバウト」で交通安全対策
 大阪府警本部交通規制課と北堺署は府内初となる「スムース横断歩道」と「ラウンドアバウト」を組み合わせた「生活道路における交通安全対策」に取り組んだ。設置場所は、堺市北区新金岡町2丁地内。堺市との連携、地元住民の協力で実現した。
 スムース横断歩道は、横断歩道の部分を道路面より10センチほど盛り上げ、横断歩道と両側の歩道を同じ高さとしている(写真)。通過車両の速度抑制が期待できる。ラウンドアバウトは全国的に普及が進む環状交差点で、信号がなく、災害による停電時であっても円滑な交通流の確保が可能となる。

1903069 記事には「スムース横断歩道」の写真が載っている。生活道路の速度抑制に効果的なハンプ(かまぼこ型の盛り上がり)と横断歩道を組み合わせるやり方があるとは、これも恥ずかしながら私は知らなかった。大阪府警、やるじゃん!

 奈良県警も通学路の速度を抑制するためハンプを設けたと、こっちは2017年4月18日に奈良新聞が報じた。あんときゃマジびっくりして紙版が欲しくなり、銀座の東京支社へ私は裁判所から歩いたもんだ。

 スムース横断歩道も含め、ハンプが生活道路、通学路の速度抑制に効果があることは明らかでしょ。しかし日本ではなかなか普及しない。なぜ?

 1、交通安全のために道交法がある。
 2、道交法を守れば事故は起こらない。
 3、事故を防ぐには違反を取り締まればいい。
 4、取締りにより生じた金は警察の縄張りへ。
 5、国民は1~3を何ら疑わず、4については無知。

 簡単にいえばそういう構造が、がっちりあるのだ。ハンプは1~3の三段論法に逆らうものといえる。

 しかも全国警察の総元締めたる警察庁は、「生活道路、通学路の安全を守るため」を錦の御旗に新型オービス(※)、特に三脚に乗せて使う可搬式オービスの導入を図ろうとしている。
19030610 目指すのは、駐車違反の放置違反金と同じ“速度違反金”制度の導入、そして速度取締りの民間委託に違いない。警察の縄張りに大きなニュー市場が生まれる。

 警察庁がそういう方針なのに、大阪府警、奈良県警はハンプによる速度抑制へ目を向け、それを日刊警察、奈良新聞が報じてしまう、大丈夫なのか? と私は心配するのね、すみません。

 それにしても、である。各地の警察はすでに青切符の速度違反を新型オービスで取り締まっていると思われる。愛知県警については2017年4月からスタートしたと分かっている。

 1、新型オービスによる青切符の取締りを増やす。
 2、当然、違反者を呼び出して切符を切るやり方では追いつかない。呼び出しを受けて逃げ回る者もいる。
 3、逃げ得防止のため、また大事な警察力を重要犯罪の捜査へ向けるためと、放置違反金のときと同じことを言い、速度違反金制度を導入する。

 何の支障もないはず。しかし、なかなか進まない。絶対おかしい。どうなっているのか。私にひとつ仮説がある。またの機会に。

※ 上は私のアフィリエイト。売れ筋商品なのだそうだ。
※ ネットでは固定式も含め「移動式オービス」と呼ばれる。
※ 画像は、3月6日に遭遇した旅客スクリーニングの実証実験の、アンケートボードとパンフだ。「安倍政権のもとで国民監視が進むことにちらっと恐怖のようなものを感じる」という選択肢はなかった(笑)。

 ←3月10日20時20分現在、週間INが110で3位~。

2019年2月18日 (月)

オービス300万円値引きの裏側

181220_2 続々と読者氏から情報をいただいている。ありがとうございます!
 画像上は、北海道警の「可搬式速度違反自動取締装置1式の購入契約」の入札結果だ。非常に興味深い。 ※可搬式とは、三脚に載せて神出鬼没に使える新型オービス。ネットでは「移動オービス」という呼び方で定着しているようだ。

 簡単にいえば…。
 新型オービスの可搬式は、東京航空計器(以下TKK)のと、Sensys Gatso Group(以下センシス社)のと、2種類ある。
 当初明らかになった価格は、いずれも1式約1千万円だった。

 警察庁は全国都道府県警へ送付する「交通指導だより」で、まずはTKKの可搬式のみを紹介した。価格は1式約1千万円。
 各都道府県警は次々とTKKの可搬式を購入し、これで交通安全を守れますとテレビ、新聞に報道させた。ははぁ、やっぱ警察庁はTKKでいきたいのだな、私そうは思った。

 その後、「交通指導だより」がセンシス社の可搬式を紹介した。なんと価格は1式約2千万円。全国に紹介する文書で2倍に値上げしたのである。これじゃどこも買わないでしょ。すごいことするなぁ。

 そうして冒頭の、北海道警の入札結果なのである。
 カナデンは、かつて三菱のオービスの定期点検をやっていた。三菱は撤退し、今、以前のライバル会社だったTKKの代理店をやっている。天下りの関係でそんなことになったのかと私は推測している。
 沖電気工業は、速度取締装置の業界では新顔だ。今、センシス社の代理店をやっている。

181230 そうして北海道警の入札で、カナデン(TKK)は1千万円、沖電気工業(センシス社)は698万円! 約300万円の値引き(値下げ)である。スーパーのお惣菜じゃあるまいし、なんだそれ。
 100万円でも200万円でもなく、なぜ300万円なのか。思い出すのは、半可搬式だ。
 あれは過渡期の徒花(あだばな)、装置的にはどうでもいいのだが、TKKのあの契約書(当時カナデンは噛んでいなかった)に1式300万円の値引きがあったのだ(右の画像)。この種の契約書で値引きなんて私は見たことがない。大喜びで『ラジオライフ』に書いたっけ(笑)。

 今回の300万円の値引きは、あれを踏まえてのことだな? 私はそう読む。センシス社または沖電気は『ラジオライフ』を読んでるのかもっ。
 今後、果たして値引き競争になるのか、そこは非常にディープだ…。

 さて、んなことも言いつつメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、2月は以下の7号を発行した。

第2217号 強情そうな万引きお婆ちゃん、ひどい手抜きの弁護人
 クレプトマニアと診断されたが本人は治療の必要を感じず、「いっぱい商品が積んであるんだから自分1人が万引きしてもいいと思った」旨をきっぱり述べるのだった。弁護人は、どう転んでも実刑、形だけ整えればいいと思ったか…。

第2216号 放火無罪で大報道されたあの男は、刑務所で女性下着の夢をみるのか
 最高裁までいって放火無罪が確定した男が、釈放後に下着盗でまた東京地裁の法廷へ出てきた。実刑判決を食らい服役、出所後にまたショーツ3枚を盗んだとされ…。真っ向否認で争ったが、また実刑判決。手錠・腰縄につながれ粛々と法廷を出ていった。

 以下の3号は2月13日にお知らせした

第2215号 「ヤクザ弁護士」の担当事件、ビシッとした男らで傍聴席は埋まり
第2214号 認知症の事実に一切触れず実刑、だってこれは裁判だから
第2213号 元同僚の女性宅へ度々侵入、目的は下着で「自慰行為」

 以下の2号は2月8日にお知らせした

第2212号 道交法違反、犯人隠避等の裏に、まさかのとんでも事件が
第2211号 新型オービス、たぶん本邦初の裁判、探して狙って傍聴しました!

 いま購読登録すると以上7号がどどっと送信される。そして2月末まであと5号が順次送信される。
 次号は報道された「住居侵入、強制性交等未遂、軽犯罪法違反」の判決にするか、万引きで一部執行猶予(大部分実刑)、控訴審で逆転全部執行猶予という珍しいケースにするか、あおり運転とはまた異なる交通トラブルにするか、悩み中。

 ←2月18日10時50分現在、週間INが140で3位~。

2019年2月 4日 (月)

高速120キロの裏にある警察庁の野望

 知る限り誰も言ってないようなので、私のほうでちらっと言っておこう。
 以下は2月1日付け京都新聞の社説、の一部。

社説:最高速度120キロ 安全の確保が大前提だ
 試行とはいえ、最高速度120キロでの走行に危険性はないのか。
 警察庁は試験的に最高速度を110キロ(法定速度は100キロ)としている東北自動車道、新東名高速道路の2区間について、3月1日から120キロに引き上げる。
 実勢速度と規制速度の差を埋めて交通の効率化を図る狙いだという。1年間試行し、120キロを継続できるか、他の路線などにも適用可能かを検討するとしている。
 専門家や省庁幹部らでつくる懇談会の提言を受けた。ただ、法定速度を引き上げれば事故のリスクも増大する。安全確保が大前提であることを忘れてはならない。
 高速道路を法定速度を超えるスピードで走行する車は多い。警察庁によると、2区間の110キロ試行前の実勢速度は110キロ台前半~120キロ台前半だった。

 「やっと重い腰を上げたか」「大型貨物の制限速度が80キロのままなら速度差が増えて危ないんじゃないか」「追い越し車線の低速運転を取り締まれ」等々いろんな意見があるだろう。

190203 だが、この120キロの本質はそんな話じゃないのだ。
 高速道路の最高速度が実勢速度とあわないこともあり、上げろ、という声は昔からあった。警察庁は、車の性能がどんなによくなっても人間の注意力、反応力は変わらない、速度が大きくなれば事故のダメージが大きくなる、といった理由で拒絶し続けた。
 なぜ最近になって急に上げると言い出した? 

 従来のオービスはいわゆる赤切符の速度違反を取り締まる。高速道路では超過速度が40キロ以上の違反を取り締まる。
 そのままの運用であれば、120キロの高速道路を160キロ以上でかっ飛ばす車のみを取り締まるわけだ。

 警察庁が言うまでもなく、速度が高いほど、前方の異変を発見して制動措置をとるまでの進行距離が長くなる、制動距離が長くなる、事故った場合のダメージが大きくなる。

「制限100キロの高速道路でオービスは139キロの違反車を見逃していたってのも問題だが、今度は159キロまで見逃すのか? なんためのオービスだ!」

 という批判が当然にでる。その批判を受けてどうするか、どんな新制度を持ち出すか、そこなのである。
 ずばりの“読み”は2月下旬発売の『ドライバー』(八重洲出版)の連載原稿に書いた。しっかり原稿料をもらっているので、裏切るわけにはいかない。なのでこれ以上は、少なくとも3月下旬までは明かせない。すまぬ。

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※画像は、2月3日の夜に撮影したもの。なぜそんなおかしなことを始めたのか知らないが、年に1回、2月3日の夜に豪華な太巻き寿司の半額セールがあるのだ。
 今回、ちょと高級なスーパーへ行ってきた。しかし、たかが太巻きが半額でも600円、700円って馬鹿馬鹿しいやと冷静になり、いちばん安い太巻きを買った。普通の太巻きだった。他の惣菜も50%引きになっており、うひょー! と浮かれていっぱい買ってしまった。画像にはないが5本パックの春巻きも買った。

 何かで読んだところによると、惣菜は2割くらい廃棄するのが前提らしい。廃棄分も含めての価格なわけだ。定価で買うのは阿呆くさい。万国のプロレタリアートよ、惣菜は少なくとも2割引で買え! とカール・マルクス先生がご存命ならおっしゃるに違いない。

 ←2月4日22時10分現在、週間INが160で3位~。

2019年2月 2日 (土)

新型オービスの固定式が法廷へ出てきた!

Photo_2 そんなわけで30日(水)は疲れ果てたのに、31日(木)は朝イチでさいたま地裁へ。

 10時から「道路交通法違反」、審理の期日、きっとあれに違いない、と行ったらずばり大ビンゴ! 新型オービスのうち固定式、Sensys Gatso Group(日本での代理店は沖電気)のSWSS(Speed Warning Safety System)の事件だった! これを探すのに苦労したのですよぉ。

 証拠の整理と今後の進行を決めるだけの30分ちょいの期日だったが、2013年に新型オービスの導入を予想し、ずっと追いかけてきた私からすれば、大興奮な話がいっぱい出てきた。被告人氏には申し訳ないけど、私はもう傍聴席でニッコニコ!
 検察官は5人もの証人を取調請求し、うち2人について主尋問だけで各5時間やりたいって、ひ~! である。

 交通ジャーナリストであり裁判傍聴師でもある私には、証人の多さ、時間の取り方からしてずばりあることが読み取れる、それは…。
 おっと、ここまでにしとこう。とにかく歴史的重要事件を引き当てた!

1902022 上述のとおり30分ちょいで終わり、せっかく出てきたのだから他の裁判も傍聴していこう、と普通はなるのだが、珍しくさっと帰った。興奮しすぎちゃったんだと思う。

 メルマガの2月初号は、横浜地裁で傍聴したものすごい事件は後回しにして、さいたま地裁のその固定式の事件をレポートしよう。
 全国の警察官諸氏、また東京航空計器の方、メルマガは転送転送で回し読みしないで、お1人ずつ購読登録してくださいね。やだ? じゃあ、所轄の交通課の課長が購読登録して部下に見せる、頬を寄せ合ってスマホかパソコンの画面を、そこまでは譲りましょ。それもやだ? んもぉ、わがままなんだからぁ。ま、よろしくお願いします~。

※ 画像上は、岐阜県内の固定式。埼玉県のといっしょに警察庁が購入したやつ。マニア氏の撮影による。画像下は、2016年のモデル事業のときの文書、の一部だ。

 ←2月2日12時30分現在、週間INが140で3位~。

2018年11月16日 (金)

新型オービス、移動式可搬式問題

 非常に珍しい報道だ。以下は11月13日付け東海テレビ。

追い越しかけた10tトラックが対向車と衝突し相手死亡 現場に“移動式オービス”設置 岐阜
 死亡事故が起きた現場で移動式のオービスを使った取り締まりをスタートです。
 岐阜県郡上市八幡町の「せせらぎ街道」では、13日、岐阜県警の警察官がスピード違反の車両を取り締まる移動式のオービスを設置しました。
 この場所では、10月18日、前の車を追い越そうとした10トントラックがスピード違反をした上、対向車線にはみ出して乗用車と正面衝突。乗用車の31歳の男性が死亡しました。
 移動式のオービスは、狭い場所でも取り締まりができ、岐阜県警の担当者は、「違反者の無謀な運転で大切な人を失った遺族にとっては、交通事故も殺人と同じ。事故を一件でも減らしたい」と話していました。

 その10トントラックの運転者を死刑にしたって「31歳の男性」の命は戻らない、なんてこった! と悔しくてならない。合掌。

1811162_2 さて、非常に珍しい報道だというのは、ずばり、そのニュース映像に出てくるのが、新型オービスのうちセンシス社の可搬式オービスであるという点だ。
 もっと詳しく言えば、2016年4~6月のモデル事業のときに警察庁が購入して無償貸与した「NK1004」、1式約1075万円(税込み)だ。

 警察庁の“推しオービス”は東京航空計器の可搬式、LSM-300であると推認できる事情が複数あり、可搬式がニュースに出るときはだいたいいつもLSM-300だった。
1811161_2 ところが今回、NK1004のお姿がテレビニュースに! おおぅ! なのである。

 ところで上掲ニュースでは「移動式オービス」となっている。
 警察文書のどこにも「移動式」の3文字はないが、果たして岐阜県警は「移動式」と発表したのか、東海テレビが勝手に「移動式」と報じたのか、気になって眠れない(笑)。

 東海テレビへ電話してみた。
 視聴者センターだっけそういうところへ電話は回され、要旨「ニュースは必ず警察発表をもとにしている。警察が移動式と発表したはずだ」とのこと。おっかしいな、突っ込んで尋ねたところ、電話口の女性はちらっと苛立ってきたようだった。ごめんなさい~。

 おっかしいな、岐阜県警本部へ電話してみた。取締りをおこなったという郡上(ぐじょう)警察署へも電話してみた。
 車載式の移動オービスというものがすでにあり、移動式オービスとは言わない、可搬式と呼び、可搬式と発表しているとのことだった。ですよねぇ。

 じゃあ、東海テレビの「移動式オービス」は何なのか。
 やっぱり、お茶の間のお婆ちゃん、お爺ちゃんには「可搬式」という言葉は難しいだろう、ピンとこないだろうと、いわば忖度(そんたく)して、「移動式」に勝手に変えちゃったんじゃないかな。「ネットでは移動式と呼ぶのが当たり前らしいぞ」なんてこともあったのかも。
 たかが呼称だからべつにいいだろう、かもしれないがしかし車載式の移動オービスの立場はどうなるんだ、うむぅ。

 画像上は、センシス社(現在はSensys Gatso Group)の可搬式オービス。画像下は、モデル事業のとき用意された文書。2016年の時点で、新型オービスは反則行為(つまり青切符の違反)も取り締まることを想定していたのだ。

 ←11月16日11時10分現在、週間INが160で2位~。 

2018年10月31日 (水)

新型オービスは東京航空計器で決まりか!

 お茶の間の世間はこのニュースをどう読むのだろう。俺らマニアはこう読む、というのを披露しましょ。 ←俺らって誰だよ(笑)。
 以下は10月30日付け中日新聞。太字は私。

名高速トンネル内で速度監視 県警が持ち運び式装置導入
 県警は二十九日、名古屋高速東山トンネル(名古屋市)で、持ち運びができる新しい装置による速度取り締まりを行った。高速道路のトンネルでの装置を使った取り締まりは初めて
 装置はレーザーで速度オーバーの車を検知すると、運転手やナンバーを撮影し、違反者を自動で取り締まる。新しい装置のレーザーは乱反射しにくいため、トンネル内での測定が可能になった
 この日は名古屋高速四谷入り口の近くにある工事用の作業スペースに装置を設置。制限速度の時速五十キロを大きく上回る車が通ると、装置のレンズが赤く光り、違反車を撮影していた。この日は午後一時から二時間の取り締まりで三十五件の違反が判明した。運転手には後日、警察への呼び出し状が送られる。
 県警は持ち運びができる速度違反自動取り締まり装置を五台所持。今年一~九月に百七十八回使用し、速度違反を二百四十六件摘発している。今後は高速道路のほか、死亡事故があった生活道路などを中心に装置を活用する。
 県警交通指導課の高原清人課長は「今後も装置をフル稼働させ、実勢速度を下げることで死亡事故を減らしていきたい」と話している。

 ものすごく簡単に言うとだね、通学路・生活道路等の安全を口実に新型オービスを導入するに当たり、警察庁は最初、外国製(スエーデンのSensys社とオランダのGatso社。後に合併してSensys Gatso Group。以下単にセンシス社という)のオービス3種(固定式、可搬式、半可搬式)を提示したのだ。

181029_2 いずれもレーダー式だった。日本のガラパゴス測定器とは性能も規模も違い、全世界でかなりの台数を販売しているという。
 しかし、このとき私は思った。日本には東京航空計器(以下TKK)というオービスの老舗メーカーがあるし、移動式オービスを製造販売する日本無線もある。なんで3種とも外国製、それも親しいアメリカではなくヨーロッパ製?

 警察庁が次に提示したとき、半可搬式だけがTKKのレーザー式となった。
 このとき私は直ちに理解した、ははぁ、センシス社は当て馬、警察庁は最初っからTKKでいくつもりだったんだな。慎重にさまざま検討した結果、TKKにしました、という形をつくりたかったんだな! そんな遠回りをするとは、新型オービスは巨大市場になるのだな?

1809026 間もなく、TKKは半可搬式を可搬式、LSM-300とした。
 ネットではこれを「移動オービス」と呼ぶ。固定式も半可搬式も「移動オービス」と呼ぶようだ。上述の移動式の存在をご存知ない方がなぜか「移動オービス」と命名し、瞬く間にネット上に広まった、そういうことかと現時点で私は解釈している。

 警察庁は各都道府県警に対し、要するに「LSM-300はいいぞ」旨の文書を出した
 やがてTKKは、レーザー式の固定式も販売した。

 そうして今回のニュースなのである。
 確かに、トンネル内、トンネル付近でのレーダー式測定器の使用を警察は控えていた。そのへん、『シリーズ捜査実務全書14 交通犯罪』に興味深いことが書かれている。
 ところがレーザー式ならオッケー! 同書にあるトンネル以外のいろんなことをもレーザー式ならクリアできる。 ※それはあくまで従来の日本製のレーダー式の話です。

 通学路・生活道路での取締りを旗印にしてきた新型オービスだが、高速道路でも取り締まりますよ、そういう報道が出るのは時間の問題と、マニアなら誰もが(って誰だよ。笑)思ったところだが、なぜわざわざトンネルなのか。
 答えはずばり、「どうせ購入するならTKKですぞ」でしょ。分かりやすくて笑っちゃう、いや申し訳ない。

 問題は、センシス社をどうするのか、である。
 固定式だけを一部センシス社にしようと、警察庁の良識派は考えているんじゃないか。ただし、いずれセンシス社との契約は切り、TKKの独占になるだろう。

※ 画像上は、農家の直売所で買ってきた野菜。ネギたっぷり2袋、赤ピーマン1袋、あしたば1袋、キャベツ1個、どじょういんげんたっぷり1袋、でかい小松菜2袋。どじょういんげんだけ200円。ほかは100円。合計900円、外税なし。安いからと大量に買い、傷ませないよう急ぎ食べる、これが健康の秘訣だ。
 画像下はマニア氏からのいただきもの。大阪に登場したTKKの固定式の1種だ。上方の四角い開口部がストロボ。

 さてそんなことよりメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」である。10月は以下の12号の発行を終えた。

第2172号 再犯を生み被害者を生む「自閉症司法」とは
 4年前に傍聴した「常習累犯窃盗」(万引き)の若い女性が、また法廷へ出てきた。服役により病気が悪化したように思われた。裁判所はなぜ、病者を病院ではなく刑務所へ送って悪化させるのか。ずっと考え続けてきて、今回唐突に気づいた。交通事故やオレオレ詐欺と同様、国家は…!

第2171号 リアルナンパ塾、追起訴分が塾長と共犯の!
 女性をセックスの対象としてしか見ない、ならまだいいほうで、性交の回数を競う、その数字としてしか見ないらしい連中の、東京地裁へ出てくるたぶん3人目の、塾長といっしょに逮捕された男の「集団準強姦、準強制性交等」。

第2170号 事は簡単です、人の物を盗っちゃいけない
 住居は持ち家、2カ月に1回40万円の年金を受け、白髪をきちんとまとめて姿勢の良いご婦人は万引きを重ね、クレプトマニアの診断を受けているのだった。裁判官の説教はエリートの独りよがりでくだらないのが定番だが、今回はちょっと違った!

第2169号 女子寮の寮長69歳が19歳の寮生に対し…
 「強制性交等未遂」は、女子寮がどうとかを超えて、なんだそれ! な事件だった。  プラス、渋谷のパチンコ・パチスロ店での、なるほどそんな手があるのか! という詐欺的窃盗。

 以下の4号は10月22日にお知らせした

第2168号 すべてマニュアルどおりにやった集団準強姦
第2167号 生後2カ月の女児の解剖を執拗に求められ
第2166号 人格障害の20歳、元カノの母親を牛刀で
第2165号 失礼ながら、弁護人多くして事件山に登る?

 以下の3号は10月14日にお知らせした

第2164号 あの寺澤、あの今井と警察官は気づかずに
第2163号 築地市場、ターレットトラック、無免許運転
第2162号 そのセリフ、裁判官が堂々と言うかねっ!

 以下は10月7日にお知らせした

第2161号 シャブと言うだけで心臓バクバク、汗が出て
第2160号 集合ポストの迷惑チラシ業者を詐欺った男!

 10月31日中に購読登録すると、以上12号がどどどっと送信される。でも現在31日の23時49分、もう間に合わないでしょ、ごめんね。
 間に合わなければ、以上12号はバックナンバーの扱いとなり、12号分まとめて108円になる。1号当たり9円だ。
 11月の初号は、一般傍聴人に人気激薄の「出入国管理及び難民認定法違反」を2本立てでいこうかと。いずれもベトナム国籍の若者、男性と女性だ。

 ←10月31日23時50分現在、週間INが160で1位~。 

2018年9月18日 (火)

リアルナンパ塾、イエーガーで泥酔させ強姦

 栃木県にも新型オービスが登場したと、読者氏から情報をいただいた。
 マジっすか、調べてみたら9月13日付け下野新聞、「「移動式装置」でスピード違反取り締まり 栃木県警、上三川の通学路で初活用【動画】」という記事があった。
 以下はその記事中の動画だ。埋込コードをコピー、の操作をさせていただき、以下に貼り付けたわけ。私もそんなことができるのですょ、ふふ。

 しっかし、私はこの動画を見て、恐怖というかブラックなものを感じた。

 この通学路では速度超過の車両がよくいて、そのような暴走車から小学生たちの安全を守ろう、という話になったら、私なら! 何らかの原因で車両が逸走しても小学生たちと交錯しないよう、頑丈なガードレールとか設ける。かつ、車両が速度を落とさざるを得ないよう、横断歩道の手前等にハンプを設ける。ほか、狭窄部を設けるとか、打つ手はいろいろある。

 ところがこの動画を見ると、そういうことは一切していないようだ。
 そうして、速度超過の車両を黙って待ち伏せし、速度を測定して撮影し、後日警察へ呼び出して取り締まる…。
 暴走車が新型オービスに気づかず横断歩道や路側帯の小学生に突っ込んだらどうするの? 「うっわ、これってオービス? 俺って免停?」とか動転して注意散漫、前方不注視となったら…。

 でもそんなことはどうでもいいのだ。
 通学路の安全、新型オービスは、速度違反金制度の導入、速度取締りの民間委託、そしておそらくはもっと力強い警察国家へ向けての、国民をあざむく仕掛け、布石なのだ。

警察官僚A 「速度違反金も民間委託も必要なことなんですから、ストレートに国民に説明すればいいじゃないですか。だましの策を弄するというか、こういうの私は嫌いですね」
警察官僚B 「今井のバカしか気づいてないからいいんだよ」
警察官僚C 「それにしてもうるさい。黙らせましょう。あんなバカ、コンサル料とか言って月額100万円もくれてやれば黙りますよ」
カーテンの裏に隠れていた今井 「100万円! うひょ~!

 さて、上を目指す警察官はみな読んでいるとの噂があったりなかったりする(笑)メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」は、9月は以下の7号を発行した。

第2153号 リアルナンパ塾、イエーガーで泥酔させ強姦
 第2128号の準強制性交等の共犯者。RNAではゲット(即り)数を競っており、2128号の被害女性は被告人にとって100人目だった。別の男と共犯の事件は、3月期の集計の締め切りが4月1日午前8時だったことから…。性犯罪の歴史に残る事件かと。

第2152号 性嗜好障害等は人生を台無しにする難病!
 有能な研究者であるおじさんは、捕まっても捕まっても、服役してもしても色情盗(すり)をくり返し…。性嗜好障害は難病だが、じつは司法官療病(仮の名称)こそが、本人も社会も病識のない、しかし国民に社会に重大な害悪をもたらす社会的難病かと。

第2151号 じつは私も池上彰さんの番組に関わった件
 ひき逃げの判決をたまたま傍聴。なんと懲役1年、未決30日算入。シンプルなひき逃げで実刑は普通ない。本件は累犯前科があるのだった。おそらくはその「勾留理由開示」を私は傍聴しており…。  表題の件は編集後記で。

 以下の4号は9月11日にお知らせした

第2150号 弁護士が裁判所のトイレに“放火”した事件
第2149号 自動二輪が90キロで信号無視、死亡事故
第2148号 息子を殺害、「鑑定留置理由開示」の裁判は
第2147号 重過失傷害、赤信号見落としの自転車事故

 いま購読登録すると以上7号がどどっと送信され、9月末まであと6号が順次送信される。そこまで無料。
 次号はRNAの事件の被害女性2人の意見陳述。凄かった! プラス、たぶん私にしか言えないある見立て、仮説を書くかも。 

 こんなのでメキメキ痩せるって本当ですか???

 ←9月18日11時00分現在、週間INが140で2位~。

2018年9月 5日 (水)

女性巡査の175キロ、罰金10万円かと

 そっちがもともとの専門である私のほうから少しコメントしとこう。
 以下は9月3日付け時事通信、の一部。

速度違反で女性巡査を書類送検=「寝過ごし遅刻」と175キロ-新潟県警
 新潟県警は3日、高速道路を時速175キロで走行したとして、警察署の地域課に勤務する女性巡査(23)を書類送検し、戒告の懲戒処分にした。巡査は容疑を認め「このようなことをしてしまい、本当に申し訳ない」と話しているという。
 送検容疑は7月4日午前7時45分ごろ、県内の高速道路で公用車を運転中、法定速度を75キロ超える時速で走行した疑い。

 テレビのニュースでは、東京航空計器のオービスⅢ(スリー)のたぶんLx型、ループコイル式で画像伝送式が映し出されていた。
1809023 おそらくそれなのだろうとは思うが、こういうことは分かってない方が多く(※)、違うかもしれない。ネットではNシステムの画像を出しているサイトもある。 ※よく分かっているほうが馬鹿者かも(笑)。

「175キロも出してなぜ逮捕されないんだ。警察は身内に甘い!」
 という趣旨の非難もあるようだが、女性巡査が逃げ回ったならともかく、こんなの普通は逮捕しない。
 あとで高速道路交通警察隊へ呼び出し、赤切符を切り、通常は20日後にいわゆる交通裁判所へ出頭させ、略式で罰金10万円を払わせて終わりだ。

1809026 ただ、高速道路と自動車専用道路なら超過70キロ台は罰金10万円で決まりというのは、東京簡裁、地裁、高裁で長年にわたり速度違反の裁判を傍聴してきて言えること。
 新潟も高速道路については同じ基準によるのだろうと思うが、もしかして、超過70キロ台から体刑事案かもしれない。
 その場合、赤切符ではなく通常書式で処理される。でもこんな逃げも隠れもできないだろうケースを逮捕するなんてあり得ないと思う。

 通常書式で処理する場合、公判請求(正式な裁判への起訴)をして執行猶予付きの懲役刑とする。ま、懲役3月、執行猶予が普通は2年のところ、警察官だからと3年にするかも。
 執行猶予付きでも懲役前科者(ぜんかしゃ)となれば、女性巡査は警察にいられないはず。法律(地方公務員法)上はいちばん軽い戒告処分だったところからしても、やっぱり罰金事案なんだろうなと。
 とはいえ戒告は法律上の処分だ。所属長注意とかじゃない。重い。 

 あと、違反点数は、超過速度が50キロ以上は一律12点。通常は免許停止90日の基準だ。意見の聴取により60日に軽減される可能性は低いだろうだろうと思う。やっぱ超過75キロは重いので。
 報道を見た限りで簡単にコメントすればそんなところか。

 以下は私のアフィリエイト。この本、相当イケてるらしい。私も読みたい。この本の内容が若干関係しているんじゃないかと思えなくもない。

 画像は新潟の件とは関係ない。
 画像上は豊中市、R423号の「オービスⅤ Ls [F型柱2車線] 」。左側の防音壁に白っぽい小さな箱が見える。それがレーザー式の測定部だ。
 画像下は阪南市、R26号の「オービスⅤ Lp [自立型] 」。開口部は上から順にストロボ、カメラ、レーザー式の測定部だ。
 当ブログでは今年4月、「東京航空計器のオービスからループコイルが消えた!」と「大阪のレーザー式オービスLs型とLp型の図面」でご報告した。
 いずれも東京航空計器製。ループコイル式ではない。「Ⅴ」はギリシア数字の5、ファイブだ。
 画像はいずれも本格のマニア氏からいただいたものの一部。ありがとうございます!

 ←9月5日19時30分現在、週間INが130で2位~。