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カテゴリー「自転車」の8件の記事

2025年5月 9日 (金)

サイクルトレーラーの事故に遭遇!

 締切り原稿と裁判所通いで超忙しくしておりまして💦

 最近傍聴したのを少し。

 

詐欺、強要、不同意性交等、道路交通法違反、犯人隠避教唆、恐喝」、東京地裁、新件、合議。

 2026年~2019年、こと名暁千琥」の「詐欺」の裁判が東京地裁であった。その人物の再犯である。
 人定質問で職業を「経営コンサルタント」と称した。身柄、拘置所。

裁判長 「今後は東京地裁で…いろんなとこにかかっている事件を…従前…福岡地裁で審理していた…第1回公判…7月29日付けと、8月9日付け、起訴…認否…間違いありませんと…改めてききたい…変えておきたいこと…」
被告人 「ないです」
裁判長 「それでは引き続き…」

 ここで弁護人が発言し、おやおや?な展開になった。
 今いる弁護人は国選だが、被告人は私選弁護人と契約したと言い…。

被告人 「今年1月15日に契約したので…1月末には印紙…契約書を交わして…」

 ところが、その私選と連絡がとれなくなってしまったという。
 どうもおかしなことをいろいろやっているのか、5人の弁護人の姓が出た。が、1月末に契約書を交わしたという弁護人の名は、記録に綴じられていないという。
 弁護人のことをはっきりさせてから起訴状朗読からやりましょう、ということで12分間で閉廷。 

 一般論として、世の中には、嘘をつくとかじゃなく、存在全部が嘘の中にある、とでもいうようなケースがあるやに思われる。もしや本件もその方面か?
 「道路交通法違反、犯人隠避教唆」があるので、これは追っかけようと思う。

 

監護者性交等、児童買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」、東京高裁、判決。

 被告人(身柄、拘置所)は、じつに独特な容貌、容姿の、見た感じ50歳ぐらいの男性だ。
 控訴棄却当審未決50日算入。原判決は懲役9年、その未決算入は不明。量刑不当の主張。

 遅くとも養女が小学5年生の頃から、性的行為をくり返し、本件は14歳から15歳にかけての、性交5件、児童ポルノ作成3件。
 「誰かに報せれば自分は死ぬ」「離婚になる」と養女を黙らせたのだそうだ。
 本件に救いがあるとすれば、実父でないことか。鬼畜な養父、実父が次々に法廷へ出てくる。暗数は数千、数万か!

 

過失傷害」、東京簡裁、新件。

 この時刻これを傍聴するのをころっと忘れ、別の法廷をうろうろ。あっと気付き26分ほど過ぎて入った。
 甲号証の要旨告知をやっているところだった。

 また犬の咬み付きか? 違った! なんと、歩道上での、サイクルトレーラー(被告人)と自転車(被害者)との事故だった。そんなの初めてだ!

 弁護人は刑事裁判が得意と思しき2人(男女)。証人を何人も呼ぶことになるらしい。追っかけさせてもらいます!

 

麻薬及び向精神薬取締法違反」、東京地裁、判決。

 被告人は非身柄。私の表現では「わっかい可愛い娘ちゃん」。
 2021年に、某有名芸能人の交際相手がコカインで逮捕と報道あり。いっしょに逮捕され、相被告人となり、ともに懲役1年6月、執行猶予3年とされた、のが本件被告人なのだ。

 その猶予は明けている。本件は自首が成立するという。ならば執行猶予かな。いや…。

裁判官 「主文。被告人を懲役1年2月に処する。主文は以上です」

 大伴慎吾裁判官である。しらっとこういう判決をしそうに見える裁判官ではある。
 いや、再度の執行猶予とするには、刑訴法の定めにより、主刑を1年まで下げねばならない。そこまでは…?

 なんにしても、被告人は深く後悔したろう、嗚呼、自首なんてするんじゃなかった!

 

道路交通法違反」、東京地裁、新件。

 被告人は非身柄、75歳。脳の機能が一定程度停止してるんじゃなく、刑事司法、官僚司法とかみ合う回路が脳内にないんでは? と思えた。ある意味、健全かも。

 同種前科3犯、それを検察官はこう述べた。

 昭和59年7月20日、懲役6月執行猶予4年
 平成29年12月29日、略式で罰金30万円
 令和5年3月29日、略式で罰金30万円

 昭和、平成、令和、この検察官、馬鹿だろ! 間に何年あったか、早見表で調べろってかぃ!

 いやいや、検察官個人を責められない。極右カルトというべき団体が、草の根運動を展開して自民党を動かして元号法を制定させ、公務員は元号の呪縛から逃れられなくなったらしい、私はそう理解している。
 統一教会の選挙支援を得にくくなった自民党は、その極右カルトにだいぶすり寄ってるように、私には見える。

 政治的なことを書くな? いやぁ、私も70歳、ちらっと書くのも社会的責任かなと。ごめんね~💦

2023年7月23日 (日)

女性の自転車ヘルメットに精液をかけ

 1971年、高速道路と自動車専用道路(以下、単に高速)において、運転者と同乗者のシートベルト装着が努力義務になった。ペナルティは無し。

 1985年9月、高速での運転者の不装着のみ点数(行政処分の基礎点数)が1点とされた。
 かつ、一般道において、運転者も同乗者も装着が努力義務とされた。

 1986年11月、高速も一般道も、運転者と助手席の不装着が1点とされた。

 

 だいたいその頃から、TVドラマの刑事たちが、捜査車両に乗車したらまずシートベルトを装着するようになった。

230723  そして2023年4月、自転車のヘルメットについて、大人の装着も努力義務になった。
 右の画像は、7月22日付けテレ朝news、「埼玉で自転車ヘルメット着用呼びかけ 4月から努力義務も着用率5.8%」のスクリーンショットだ。

 4月以降、TVドラマの登場人物、また主人公らの背後を自転車で過ぎ去るエキストラの皆さん方は、みんなヘルメットを装着してるんだろうか。

 じつは「わたくしテレビを卒業しました」で自白したとおりで、4月以降のTVドラマがどうなっているか、全く知らないのです。
 ドラマもバラエティもネットで見られるとか聞いたけど、めんどくさいもん、ねえ。

 ま、いずれ、壁にテレビを設置した立飲(りついん)酒場とかで見る機会もあるだろうと。
 そのとき、「あっ、みんなヘルメット装着だ。言い伝えはまことぢゃった!」と驚いて楽しもう。

 

 裁判傍聴マニア、裁判傍聴師の立場から言えば、自転車のヘルメットの盗難問題ってのが、いずれ出てくるかもね。

 「器物損壊」の刑事裁判を傍聴したら、女性が自転車の鍵付きホルダーに取り付けた自転車ヘルメットに、精液をかけた事件だった! 同種犯行で追起訴続々! なんてありそう。

 「窃盗」を傍聴したら、被害品は女性用ヘルメットだった! 家宅捜索により女性用ヘルメットが約100個発見された。「新品は要らない。使用済みに性的興奮をおぼえる」と乙2号証に、なんてありそう。

 ←7月23日11時30分現在、週間INが402位。

2022年10月31日 (月)

自転車違反金へ本気で動き始めた!

2210311  「全国で自転車摘発強化 警視庁、信号無視など「赤切符」」と10月31日付け日本経済新聞。紙版では7段組の大きな記事だ。

 警視庁(いわば東京都警察本部)、ではなく警察庁(いわば全国警察の総元締め、親分)は、いよいよ本気で具体的に動き始めたのだなあ、である。
 詳しめのことについては、以下のWeb記事をご参照いただければ。

警視庁が自転車の取り締まりを強化、その先に来るのはA案かB案か!」(2022年10月28日付け)

ついにキタ!自転車の取り締まりに違反金制度で「大きな市場」が生まれる」(2021年4月18日付け)

 警視庁発表ぶんについては、ニュースショー、ワイドショーが必ず大きく扱うはずだ。
 いつものコメンテーター、有名芸能人、スポーツ選手諸氏が何を言うか、「自転車違反金」(仮称。以下同)のほうへどんなふうに流れていくか。大手新聞が社説で書くかも。
 遅くとも2009年から「来るぞくるぞ自転車違反金」と言い続けてきた私としては、めっちゃ楽しみ、わくわくするったらない。

 しっかしそれにしても、「自転車違反金」のことを言い続けている(記事を書く等している)のは――私が知る限り、だが――どうも私だけみたい。
 こんなこと、交通行政を長年ウォッチしてれば誰だってわかるだろうに、なぜみんな言わないのか。不思議でならない。
 いやいや、そういうことは世の中にいっぱいあるのかもね。

 交通ルールもさることながら、自転車の整備なくして安全運転もなにもないと私は思う。
 タイヤの空気圧に気をつけ、チェーンに油をさし、ブレーキシューを適宜交換しましょう。交換は自分でも簡単にできるよ。指は汚れるけど。

 あそうそう、書き忘れた。遅くとも2009年には「自転車違反金」の導入を警察庁は目論んでいたはずなのに、なぜここまで遅れたのか。
 それはね、可搬式オービスの不具合が影響してるんじゃないか、という深読みもできるんである。その話は長くなる。また今度。

 ←10月31日12時40分現在、週間INが403位。

2021年5月29日 (土)

前科13犯の露出魔、女性たちはキャーキャー喜んでいると

 この年になって初めて発見した。
 自転車のペダルを、踏み下ろすんじゃなく、前へ蹴り出す、これ、やってみ、びっくりするほどぐいっと推力を得られるよ。

 競輪選手の協力を得て、自転車工学の先生に筋肉のエネルギー消費量と推力を測定してもらうとか、情報バラエティ番組でやればいいのに。

 

 あと、赤茶色に錆びたチェーンだと電動アシスト自転車の場合はバッテリーが無駄に消耗するとか、ブレーキの効きが悪くなったとき、ここをちょいといじればあらびっくりとか。

 そういう分かりやすい動画を、実家が自転車店の「自転車芸人」さんがやったら、儲かるんじゃないか。

 

 要らぬことも妄想しつつメルマガ今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、5月は以下の7号を発行した。 

第2540号 統合失調症者の自宅「放火」、しかし刑事責任能力ありとするための特殊論法
 明らかにおかしいでしょ、病気でしょ! という事件はよくある。しかし「刑事責任能力は完全にあり」として有罪にするのだ。病気は治らず…。

第2539号 量刑は「横領」で公訴時効は「業務上横領」、反逆の「免訴」判決は散った
 高裁でひっくり返されると分かっている「免訴」判決を、地裁の日野浩一郎裁判官はなぜ書いたのか、問題はそこである

第2538号 前科13犯の露出魔、女性たちはキャーキャー喜んでいると思っていた
 前号の露出魔が、約6年後に、さらに約3年後に、また東京地裁の法廷へ出てきた。再犯を絶つ意思は固いのに、なぜまたやってしまうのか。

 以下の2号は5月18日にお知らせした

第2537号 52歳、「公然わいせつ」で前科11犯、幼少期に厳格な父親の性的虐待を見た?
第2536号 シャブ密輸の受取人、懲役7年、罰金200万円を破棄して懲役3年のみ、なぜ?

 以下の3号は5月12日にお知らせした

第2535号 執拗に狙い定めた強盗・強制性交等、性交は未遂なのがせめてもの救い
第2534号 おそらくは自転車事故の控訴審、なんと原審に違法な証拠採用があり!
第2533号 放火は無罪→逆転実刑。知的障害者を多目的トイレに連れ込んだ事件は

2019年12月20日 (金)

電動自転車のながらスマホ「重過失致死」を傍聴!

 4月~3月を会計年度、1月~12月を統計年度というらしい。

 後者の年度末を控えて既済を増やそうと、また1月はなんだかんだで稼働日が減るため今のうちに期日を入れておこうと、刑事裁判の開廷がどっと増えた。
 12月19日(木)の東京地裁は刑事の開廷が101件もあった。ぜひ傍聴したい事件が同時刻に何件もダブり、もう大変。

 

 まずは女性被告人の「窃盗」の判決を傍聴。「保釈中、要介護者の現金盗む=容疑で元看護師逮捕-警視庁」と報道された事件だ。もとの事件の一審と二審を私は傍聴している!

 

 続いて、メルマガ第2309号「芸能系でDV系で酒乱系の事件、前夜までの自白をひるがえし」はマニア氏にお任せし、私は「重過失致死」の新件へ。
 自転車事故の可能性が高く、私は自転車事故の裁判に注目しているのだ。

 被告人は若めの女性。ずばり自転車の、それも電動アシスト自転車の、ながらスマホ運転の事件だった。個人賠償責任保険に加入していながら、1年以上経つのに治療費すら支払われていないという。その理由は…!

 

 求刑まで聞いてすぐ、別の法廷の「過失傷害、道路交通法違反」の審理へ。
 事件名からして、自転車事故&措置義務違反(いわゆるひき逃げ)の可能性が高い。

 なんと、自転車(被告人、若めの男性)が左側から飛び出し、とっさに反射的にハンドルを右へ切った自動車が対向自転車(女性)と衝突、被告人は立ち去り、という事件だった!

 来週も注目事件の開廷がたくさんある。12月のメルマガは全号、非常に濃いことになりそうだ。
 そんな中、またネット記事のお仕事をいただいた。私がこれまで経験してきたなかでは、けっこう高額のギャラで。ありがてーん! である。



 画像は、新宿歌舞伎町の古い居酒屋で食べた、能登のイカの丸干し。東京の居酒屋で食べられるとは思わなかった。インスタ映え~だと気づくのが遅く、ほとんど食べちゃった(笑)。 ※当ブログ容量オーバーが判明。画像は削除。

2019年9月23日 (月)

自転車事故の天国と地獄

 以下は9月18日付けTOKYO MXの一部。

東京都、自転車保険加入を義務化 罰則なし
 東京都議会は9月18日、第3回定例会の閉会日を迎えました。この日の議会で、自転車を利用する都民に損害賠償保険への加入を義務付ける条例改正案が可決・成立しました。
 18日の都議会で可決・成立した条例は、自転車の利用者やその保護者に損害賠償保険の加入を義務付けるもので、2020年4月に施行されることになります。東京都によりますと、現在、都民の自転車保険の加入率は53.5%にとどまっています。

 

 関連して少しコメントしとこう。

 私は自転車事故の刑事裁判を、事件名としては主に「重過失傷害」を狙ってたくさん傍聴してきた。
 くっきりハッキリ分かったのは2つのことだ。

 まずは、ありふれた日常の一瞬の不注意で、というかいつもの不注意が一瞬のタイミングで、大変なことになる!

 そして何より、被告人が、またはその同居の親族が「個人賠償責任保険」に加入しているかいないかが、被告人にとっても加害者にとっても天国と地獄の差ですぞ!

 

 個人賠償責任保険は、洗濯機の水漏れで階下を水浸しにしてしまったとか、デパートで買い物中に高額商品を落として壊してしまったとか、そういう事故をカバーする。

 じつは自転車の事故もカバーするのである!
 同居の親族が起こした事故もカバーする。掛け金は安い。自動車の任意保険や火災保険の特約として知らずに加入している人も多いはず。

 そんなことを私はもうさんざん書いてきた。私自身、安い傷害保険の特約として上限3億円の個人賠償責任保険に加入した。3億円なので掛け金はちょと高い。半年間で1650円だ。

 

 しかし…。

 錆サビのチェーンがきゅるきゅる重そうに走っている人をよく見かける。
 パンクの原因でいちばん多いのは、空気が抜けたタイヤで勢いよく段差を越え、チューブがつぶれて破れるパターンだという。
 ブレーキワイヤーがのび、ブレーキシューが減ったままの人もいるだろう。

 上記「天国と地獄の差」など気にする人はあんまりいないだろうと思う。

 

 25歳の男性を被告人とする「重過失傷害」(被害者は脳挫傷などで加療約9カ月間の重傷)の裁判で、弁護人がこんなことを述べた。

弁護人 「被告人は、月8万円のアパートを、もっと安いところ、敷金、礼金不要のアパートに引っ越しまして、早朝6時から夜9時まで弁当屋で掛け持ちのアルバイトをする、それを現実のものとしますと少なくとも月に7万円を支払える。10年間にわたってお支払いし、少しでも慰謝に努め、円満示談をと……」

 安アパートに引っ越し、朝から夜まで賠償のためだけに働く日々を、35歳まで送ることになるわけだ。身近で手軽な自転車の、一瞬の不注意から。
 個人賠償責任保険に加入していなかったばっかりに。

 そして歩行者の方にも私は申し上げたい。
 歩道の、横断歩道入口の脇に電柱が立っていることがよくある。歩行者信号が青に変わり、電柱の陰からひょいと横断し始める。それが危ないですぞ! 信号無視の自転車が突っ込んでくることがありますぞ!
 特に車道を右側通行してくる自転車に、横断歩行者は気づきにくい。

 運よく保険によって賠償されても、健康や命が失われたら戻りませんので。

2018年8月29日 (水)

自転車のひき逃げ、刑罰は?

 いまちょっと忙しい。ごく簡単に解説しとこう。以下は8月27日付け京都新聞。

自転車でひき逃げ、容疑の男逮捕 京都、女性が重傷
 自転車でひき逃げしたとして、京都府警下京署は27日、重過失傷害と道交法違反の疑いで、京都市北区紫野東舟岡町、会社員の男(43)を逮捕した。
 逮捕容疑は、6月5日午後0時5分ごろ、下京区四条通西洞院交差点で、自転車を運転中、横断歩道を歩いていた近くの無職女性(60)に衝突し、あばら骨を折る重傷を負わせ、そのまま逃げた疑い。
 同署によると、男は「頭の中が混乱し、捕まってしまうと思って逃げた」と供述しているという。

 ひき逃げには厳罰が待っている。自転車もそうなのか。
 いわゆるひき逃げとは、道路交通法第72条第1項前段の救護義務違反と、同後段の報告義務違反(事故不申告)から成る。

 重要なのは救護義務違反で、その罰則は3つに分かれる。

 まず第117条第1項が、5年以下の罰金又は50万円以下の罰金と定めている。
 そして同第2項が、「人の死傷が当該運転者の運転に起因するものであるとき」は10年以下の罰金又は100万円の罰金と定めている。
 たとえば「窃盗」は10年以下の罰金又は50万円以下の罰金だから、自分の運転が原因で事故を起こして逃げたら「窃盗」より重いのである。

 以上2つは「軽車両を除く」とされている。自転車は軽車両、よって以上の2つの罰則は適用されない。
 自転車の救護義務違反の罰則は第117条の5第1号。1年以下の懲役又は10万円以下の罰金だ。
 自転車のひき逃げの罰則は車やバイクの10分の1ということができる。
 しかしたとえばスピード違反の罰則は6月以下の懲役又は10万円以下の罰金だ。自転車のひき逃げは車やバイクのスピード違反より重いのだ。

 ま、今日はそれだけおぼえて帰ってください、って漫才かょ(笑)。

 あそうそう、ガッタンバッタンと思いっきり大きな音をたてて閉まる法廷のドア、それは長年にわたり東京地裁名物であるところ、今年7月、メルマガでびっくりレポートしたとおり、一部の法廷について静かぁ~に閉まるようになった。
 いったいどうしたんだ! 何が起こったんだ!
180829 8月1日、そのへんの理由が分かる文書の開示を求めた。
 今日、東京高裁から郵便が届いた。おぉ~、ありがとございますっ! 明日は裁判所へ行く、さっそく閲覧、謄写しよう。

 ところが、封筒を開けて絶句。なんと文書不存在で不開示だった。
 そ、そんなはずはない。ドアクローザーの調子が自然にあれほどよくなるとは考えにくい。心得のある事務官または傍聴人、あるいは被告人またはその家族が、ドアクローザーのネジを締めるとかグリースを注入するとか、勝手にやっちゃったとか? うむーん。
 忙しいのに重大な謎が立ち現れ、リンダ困っちゃう♪  ←ちびまる子ちゃんを思い出してのオチでした。

 ←8月29日20時20分現在、週間INが120で2位~。

2018年5月10日 (木)

自転車取締り、兵庫大阪が全国の半分って!

 先日、警察庁が入っている合同庁舎2号館で「お宝文書フェア」つーのをやっていた。

 警察庁のワゴンも出ており、私は「自転車の検挙件数(全件数)平成29年中」という一覧表を買った。1枚300円だっけ、「自転車に対する指導警告票交付数(平成29年中)」という一覧表とセットで300円だっけ、忘れた。

 すみません、そんなフェアはないです。つまんない前振りで申し訳ありません、文書は情報公開法によりゲットしたのです、うぅ。

 

 「自転車の検挙件数(全件数)平成29年中」について、メルマガ第2096号「無罪論告をされた被告人が4年後にまた!」の編集後記で少し書いた。以下のように。

 

 非常にバラつき、偏りのある表で面白い。こういうのをじっくり見ながら焼酎を飲むのが私は幸せだ(笑)。

 2017年の自転車の検挙件数の合計は1万4105件
 たったそれっぽっち? とか言っちゃいけない。昔はだいたい数十件から200数十件、10件という年もあったのですょ。

 ところが、自転車で新たな交通利権をつくろうってことだろうと思うが──利権追求は官僚国家において普通のこと。正義ぶって偉そうに糾弾するのは私は好きじゃない──10年くらい前、自転車の取締り(検挙)を増やすよう警察庁が号令をかけた。

 んですぐに千件を超え、5千件を超え、2015年に1万件を超えた。
 2016年は1万3820件。そして2017年は1万4105件なのである。
 2017年の一覧表を見ると、千件以上は以下の5都府県だ。

 1位 兵庫 3582件
 2位 大阪 3431件
 3位 東京 1645件
 4位 愛知 1046件
 5位 埼玉 1041件

 兵庫と大阪だけで全国合計の約半分を占める。一方で0~3件の県が22もある。偏ってるでしょぉ。

 違反別に見ると、トップは「信号無視」の7143件
 うち大阪が2715件、兵庫が2594件。千件台がなく、3位は東京の637件だ。偏ってるね~。

 酔っていなくても呼気1リットル中0.15mg以上のアルコールを保有しているのを「酒気帯び運転」という。
 アルコールの保有量には関係なく(とはいえ原則0.5mg以上かな)、酔った状態なのを「酒酔い運転」という。
 両方併せて「飲酒運転」だ。

 自転車も飲酒運転は禁じられているが、酒気帯びについては罰則がない。罰則があるのは酒酔いのみ。
 自転車の「酒酔い運転」の検挙件数は全国で122件。そのうちなんと埼玉が108件、どうなってんの?

 こういうの、テレビの情報番組でやったらウケるんじゃないですかね。

 

 利権追求は官僚国家において普通のこと。正義ぶって偉そうに糾弾するのは私は好きじゃない、についてちらっと述べておこう。

 

 日本国の根幹は官僚、官僚の根幹は天下りと言われる。最大公約数的に間違いないだろうと思う。天下りは利権と言い換えることもできる。詰まるところカネ、損得だ。
 カネ、損得が日本の根幹なのに、平和がどうとか正義がどうとか、いくら言っても無力じゃないの? と私は思うのだ。

 そんなふうに思うようになったリアルきっかけとして、運転免許の取得、更新のときのテキスト『交通の教則』がある。

 

 運転免許人口は、2018月2末現在で約8222万人。『交通の教則』は、あれはじつは有料だ。1冊百何十円か、たとえば更新時講習の受講料に含まれている。隠れたウルトラハイパーベストセラーといえる。しかし運転免許試験場のゴミ箱にばさばさ捨てられている。

 ずいぶん前、『交通の教則』なんか要らない、その分の金を返せという趣旨だっけ、民事訴訟があった。他人事のように言っているが、原告の1人は私だった(笑)。訴訟は原告側が負けた、警察庁側が勝った。

 その後、私は1人で、猛暑だったので仕方なく下駄履きで、警察庁と警視庁へ行った。『交通の教則』を私もつくりたい、どういう手続きをとればいいのか教えてくださいと。
 そしたらっ! 『交通の教則』は突然に大改訂され、ちびまる子ちゃんが登場した。それ以前の味気なくお役人的なスタイルから劇的に変わったのである。

 

 ははぁ、利権構造には、「独占するな。俺にも儲けさせろ」というバカがわらわら現れることがいちばん効くのだなと痛感した。

 ま、とりあえずそこまで。これからメルマガ次号を書き、明日は裁判所へゆかねばならぬのだ。

 

※ 画像は「長野の酒メッセin東京」にて。大阪の傍聴マニア氏からお誘いいただいたのだ。会場入口で小さなグラスをもらい、各ブースのさまざまな酒(日本でSAKEといえば米の醸造酒)を少量ずつ注いでもらい、飲んだ。最初、これっぽっちかよ、俺を酔っ払い野郎と思ってのんか? と自尊心が傷ついたが(笑)、それでいいのだとすぐ分かった。口に含んで舌の上に広げるくらいの量で十二分なのだ。あちこちで水を飲めるようになっているのだが、そんなの飲む暇に次の酒を飲みたいじゃん、ねぇ(笑)。要するにこれは、気持ちよく酔ってもらって長野の酒に親しんでもらうイベントだったのか。堪能しました~。

 

 びっくりだったのは、濁り酒だ!
 居酒屋で普通に飲む濁っただけの甘い酒(それはそれで私は好きだが)とは全く異世界! とんでもねぇ代物(しろもの)だ。あれは絶対、女子受けすると思う。東京の居酒屋であれを出せば必ず話題になるっしょ、全国放送のテレビニュースになるっしょ!

 た~っぷり呑んだのに、翌朝すっきり、午前6時前に腹がへって起きちゃった。二日酔いの気配もない。
 日本酒は悪酔いするという説は、本格の酒には関係ないのか、そうかもしれないが、私としてはミヤフローラEXのおかげが大きいと思う。今日、ミヤフローラEXを2つ、ツルハドラッグで買った。同店は10日、20日、1日が5%引き。かつ、2つで若干値引きになっていたので。